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祭り本番に向けたいまつ作りに励む会員たち=21日、新宮市の黒潮公園
役割分担したいまつ製作
8月16日の柱松に向けて
新宮市

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火祭
 新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)の会員約20人は21日、同市の黒潮公園で、8月16日(金)に開く伝統の火祭り「佐野柱松」で使用するたいまつを製作した。

 佐野柱松は、五穀豊穣(ほうじょう)や害虫駆除を願って行われている伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に当時の佐野青年会が復活させたが、資金や労力の不足により58年夏の開催以降、再び中断した。93年に同実行委員会が復活させ、現在に至っている。

 コロナ禍には中止を余儀なくされたが昨年、4年ぶりに催された。祭りではたいまつに火を付けて縄を持って振り回し、会場に立てた御柱(おんばしら)の上部に取り付けた籠に目がけて投げる。

 会員たちは役割分担しながら杉の丸太を長さ約25㌢に切断。割いて細かくしたものを直径約8㌢になるよう束ねて1㍍ほどの縄を装着し約200本を作った。子ども用たいまつも直径約5㌢で同様に製作し、約50本を完成させた。

 当日は同市佐野の新宮港緑地公園で創作太鼓「紀宝楽」の演奏やくろしお児童館の子どもたちによる創作踊り、アイスカービング、花火を予定している。

 瀬古会長は「『今年もいよいよ』という心境で会員一同、気合が入っている。活動を行う中でも、地域の皆さんから温かい言葉を頂き、力をもらっています。本番当日は多くの方に足を運んでもらい、夏のひとときを楽しんでもらえれば」と話していた。

 佐野柱松実行委員会では随時、会員を募集中。興味のある人は、知り合いの会員または瀬古会長(電話090・8652・6158)まで。

(2024年7月23日付紙面より)


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ステージでバンド演奏などを披露した=21日、新宮市の丹鶴ホール
地域 中高生が発表や制作
動画コンテストと文化祭
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文化祭
 動画コンテスト&高校生・中学生合同文化祭が21日、新宮市の丹鶴ホールであった。丹鶴ホールプロモーションチームICOLE(いこれ)と新宮市教育委員会の主催。市内の中高生がバンド演奏やダンス、書道パフォーマンス、制作動画を披露。多数が来場して発表を楽しんだ。

 開会に当たり、田岡実千年市長があいさつ。「多くが集まり盛大に開催されることをうれしく思う。今回も学生の皆さん、主に高校生で、中学生も参画と聞く。若い人たちが準備から関わり、丹鶴ホールを使っていただけるのはありがたい。今日一日、思う存分楽しんでいただければ」と話した。

 合同文化祭では、出演者がステージでエネルギッシュなバンド演奏やダンス、書道パフォーマンスを繰り広げた。来場者は盛んな拍手で称賛した。

 動画コンテストは、さまざまな学校が参加。まちなかの情景を写したものや、部活動の様子を紹介するものなど、趣向を凝らして制作した動画をスクリーンで流した。動画は審査もあり後に結果発表された。会場外にはキッチンカーも集まった。

(2024年7月23日付紙面より)

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船蔵から御舟を引き出す古座勇進会の会員ら=20日、串本町古座
祭礼 船蔵から御舟など引き出す
古座勇進会ら早朝奉仕で
河内祭を前に
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古座神社
古座中
河内祭
祭礼
本祭
 古座川河口域の祭礼「河内(こうち)祭」で用いられる御舟と当船が20日、串本町古座にある船蔵から引き出された。

 御舟は古座神社へうつされている神霊「河内様(こおったま)」を神体の河内島へいざなう用船、当船は神職・古座の生き神「ショウロウ」(童男2人童女1人が奉仕)・古座区区長を河内島そばの古田の河原へいざなう用船で、いずれも古座勇進会(坂井信夫会長)が操船を担う。進水に伴う傷みを抑えるため、祭礼時以外は陸揚げし船蔵へ納めて乾燥保管している。

 この日は早朝に16人が船蔵へ集まって奉仕。不足する力を重機で補いながら御舟2隻、次いで当船を引き出し、台車に載せて動鳴気漁港のスロープまで運んだ。当船は1隻。御舟は3隻あるが、今年は2隻で奉仕する申し合わせとなっている。御舟と対で櫂伝馬(かいでんま)(小伝馬)も3隻あり、事前の練習開始に間に合わせるため15日に船蔵から引き出し、うち2隻を進水。17日から乗船する古座中男子生徒が古座漁港一帯で練習に励んでいる。

 御舟と櫂伝馬は古座区の3分区(上・中・下)がそれぞれ建造したものが現在まで伝わっていて、今年は御舟、櫂伝馬とも下と中の2隻で奉仕する。坂井会長(46)は漁師の減少や高齢化で人手不足の厳しさも極まる現状への苦慮を示しつつ「出すと決めたからにはやるしかない」として準備を進めている。

 今年の「河内祭」は27日(土)宵宮、28日(日)本祭(7月第4土、日曜日)。御舟はさらにまん幕やのぼり旗などを屋形周囲に飾りつけ、あでやかな軍船風の外観に仕上げて祭礼に奉仕する。祭船としては他に古座青年会と芳流館互盟社の獅子舞伝馬も各1隻あり、本祭午前10時に古田の河原で執り行われる大前の儀前後には計7隻を河内島周囲で拝観できる。

(2024年7月23日付紙面より)

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