11月の児童虐待防止月間に合わせて、新宮市立城南中学校(吉田元紀校長)の育友会人権部(伊藤光嗣部長)は9日、生徒に身に着けてもらうオレンジとエンジのリボン約300個を制作した。
人権意識が高い大人に成長してほしいと願い、2015年から「オレンジリボン運動」に賛同し、今年で10年目となる。
学校のイメージカラー「エンジ色」を用いた独自の「エンジリボン運動」は20年から開始。校訓を取り入れ「あらゆる差別と偏見をなくし、明るく・仲良く正しい社会(未来)をつくる運動」をテーマに掲げている。
リボンを通じて生徒が保護者の気持ちを受け取り、児童虐待防止などを学ぶ機会となっている。11月には、各学年の授業で学習していく予定。月間中、生徒らは制服にリボンを着けて登校する。
この日の作業には保護者と教職員約20人が参加。リボン用のテープをはさみで切り、輪にして接着剤で固定すると安全ピンを取り付けた。
1時間ほどかけて作業し、伊藤部長は「多忙な中、保護者の方々が制作に参加してくれ、感謝しています。生徒、一人一人のことを思いながら心を込めて作らせてもらった。差別や偏見など、あってはならないこと。リボンを目にし、改めて思いやりの心を忘れないでくれれば」と話していた。
(2024年10月11日付紙面より)