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制作に取り組んだ皆さん=9日、新宮市立城南中学校
人権意識が高い大人に
城南中で2色のリボン制作
新宮市

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城南中
 11月の児童虐待防止月間に合わせて、新宮市立城南中学校(吉田元紀校長)の育友会人権部(伊藤光嗣部長)は9日、生徒に身に着けてもらうオレンジとエンジのリボン約300個を制作した。

 人権意識が高い大人に成長してほしいと願い、2015年から「オレンジリボン運動」に賛同し、今年で10年目となる。

 学校のイメージカラー「エンジ色」を用いた独自の「エンジリボン運動」は20年から開始。校訓を取り入れ「あらゆる差別と偏見をなくし、明るく・仲良く正しい社会(未来)をつくる運動」をテーマに掲げている。

 リボンを通じて生徒が保護者の気持ちを受け取り、児童虐待防止などを学ぶ機会となっている。11月には、各学年の授業で学習していく予定。月間中、生徒らは制服にリボンを着けて登校する。

 この日の作業には保護者と教職員約20人が参加。リボン用のテープをはさみで切り、輪にして接着剤で固定すると安全ピンを取り付けた。

 1時間ほどかけて作業し、伊藤部長は「多忙な中、保護者の方々が制作に参加してくれ、感謝しています。生徒、一人一人のことを思いながら心を込めて作らせてもらった。差別や偏見など、あってはならないこと。リボンを目にし、改めて思いやりの心を忘れないでくれれば」と話していた。

(2024年10月11日付紙面より)


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スペースポート紀伊の射点周辺。2号機は12月14日打ち上げ予定(スペースワン株式会社提供)
地域 12月14日打ち上げ目指す
2号機の予定日時を発表
スペースワン
 カイロスロケットを運用するスペースワン株式会社が9日午後3時、2号機の打ち上げ予定日時を12月14日(土)午前11時~11時20分ごろとすることを公表した。予備期間は15日(日)から27日(金)までと設定。変更や情報更新は都度同社ホームページ上で伝えるとしている。

 このロケットは、串本町田原に射点がある射場「スペースポート紀伊」で運用中。3月13日に初号機を打ち上げたが、約5秒後に自律飛行安全システムにより飛行中断(=空中分解)し搭載した内閣衛星情報センターの短期打上型小型衛星(試験機)を軌道投入するには至らなかった。

 以降、同社は8月25日に飛行中断の原因とその起因ならびに対策を報告し、併せて12月中の2号機打ち上げを目指す旨を明かし2カ月前に打ち上げ予定日時を発表するとしていた。その状況を受け、スペースポート紀伊周辺地域協議会は2号機についても公式見学場を設けるとし、現在その準備を進めている。2号機は民間発注の衛星5基を搭載し、軌道投入を目指す。同社の次の発表は、変更がなければ打ち上げ2日前となる見込み。

(2024年10月11日付紙面より)

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(左から)石井康夫区長、岩渕三千生代表、太田博久区長=9日、那智勝浦町の井関倶楽部
地域 那智谷大水害遺族会が解散
市野々・井関区に思い託す
那智勝浦町
 2011年の紀伊半島水害から13年が経過し、那智谷遺族会(岩渕三千生代表、会員25人)が解散の運びとなった。9日には那智勝浦町の井関倶楽部(集会所)で岩渕代表が、紀伊半島水害記念公園の維持管理・運営資金を市野々区の太田博久区長と井関区の石井康夫区長に託した。

 遺族会は、水害犠牲者の慰霊と地域の復興を目的に、水害翌年の12年1月に設立。毎年9月4日に、故人をしのんでキャンドルをともす追悼供養などの活動をしてきた。

 当初の目標だった十三回忌が過ぎ、会員へのアンケートを踏まえ、今年9月4日の慰霊祭の総会で解散を決定。9月中に能登半島地震被災地への義援金送付、建設業有志による記念公園清掃などを終え、公表に至った。

 運営資金は「紀伊半島水害 災害記録写真集」の収益や、会に寄せられた支援金を分配したもの。今後は両区が、記念公園の維持管理、毎月4日の月命日と18日の献花、町花火大会での追悼花火などを引き継ぐ。

 岩渕代表は「両区がこれまでの活動と思いを受け継いでくれるということで、大変ありがたく思う。何年たとうと思いは同じで、死ぬまで背負っていくが、一つの節目と思う。キャンドルナイトや公園清掃などの活動は、自分が中心となってこれからも実施していく」と語る。

 太田区長と石井区長は具体的な使途や管理の分担を岩渕代表と協議。水害当時の地域の様子を振り返りつつ「受け継いだ使命を、責任を持って果たしていく」と話していた。

(2024年10月11日付紙面より)

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