熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭の中で営まれる御船祭(みふねまつり)の開催に向け、早船競漕(きょうそう)の練習が始まっている。スタート地点となる下札場(しもふだば)には4日午後6時30分現在で、阿須賀、王子、明神の3地区が練習船を用意。御船島を目指し毎夜こぎ上がるなど、前哨戦の様相を呈している。
同大社の例大祭は、10月15日に神馬(しんめ)渡御式、16日に神輿(みこし)渡御式を実施。御船祭は神輿渡御式での川渡御による遡上(そじょう)に際し、御霊(みたま)を乗せた神幸船(しんこうせん)を先導する形で、市内9地区の早船が競漕する。川渡御の後、下りでも競う。
4日夜は、阿須賀が今シーズン初となる練習を行っていた。2年連続で2位だったこともあり、今年こそはと意欲を燃やしている。とも取りの橋本将大さん(35)は「週に1、2回ほど休みを入れつつ、1時間半ぐらいの練習を続けるつもり。メンバーもすでにそろっている。今年こそ勝ちたい、全力で臨む」と力を込めた。
(2024年9月6日付紙面より)
もっと見る
折たたむ
別窓で見る