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2023年05月25日
1 優先的に医療材料供給を
 スズケンと災害時協定締結  (新宮市 )

 新宮市と愛知県名古屋市に本社を置く大手医薬品卸会社㈱スズケンは23日、「災害時における医療材料等の供給に関する協定」を締結した。協定により、災害時に市が医療材料などの供給を要請した場合、同社から優先的に提供を受けることができる。

 国内外の医薬品・医療機器メーカーなどから医療用医薬品・診断薬、医療機器・医療材料、医療食品を仕入れ、全国の医療機関や保険薬局に供給する同社。全国各地の自治体とさまざまな連携協定を締結しており、地域社会への貢献を進めている。

 近い将来起こるとされる南海トラフ巨大地震により、大規模な被害発生と道路の崩壊などによる孤立化が危惧されている新宮市。協定により包帯やマスク、手指消毒剤、ガーゼ、ばんそうこう、紙おむつなどの衛生用品や医療材料が優先的に受けられることから、災害時の初期対応としての応急処置などにおいて大きな備えとなることが期待される。なお、同社は岩出市や御坊市、橋本市、田辺市などと同協定を締結しており、新宮市は県内で10例目となる。

 市役所で行われた調印式では、田岡実千年市長と和歌山営業部の福田崇雄・田辺支店長が協定書を交わした。締結に当たり田岡市長は「大規模な災害が発生した際には医療材料などの安定した供給の確保が最も重要な課題となる。協定は当地域の災害対策業務に大きく寄与するものであり、全国に事業を展開されている御社との協定を大変心強く感じている」と感謝。

 「災害発生時には迅速、的確に対応できるよう、普段からの連携を密にしていきたい」と協力を求めた。

 和歌山営業部の川腰満営業部長は「和歌山県では54年前に新宮市に最初に支店ができた。この地で締結できたことをうれしく思っている。この協定締結が、新宮市の皆さまの笑顔あふれる豊かな生活のために少しでも貢献できれば」。

 福田支店長は「災害時に協力できることを提案させていただき、災害時の対応を模索していきたい」と述べ、市の防災訓練などへの参加・協力にも意欲を示した。

(2023年5月25日付紙面より)

調印式に出席した(左から)竹田和之防災対策課長、田岡実千年市長、福田崇雄・田辺支店長、川腰満・和歌山営業部長、島克年・新宮営業所長=23日、新宮市役所
2023年05月25日
2 最優秀賞「宇宙ふれあいホール Sora-Miru」
 旧古座分庁舎の新名称発表  (串本町、応募総数307点の中から選定 )

 串本町が22日、旧役場古座分庁舎の新しい施設名称案募集の選定結果を発表した。最優秀賞は「宇宙ふれあいホールSora―Miru」〈町内の谷口遥馬さん発案〉。同町はこれを選定名称とし、現在実施中のリノベーション完了後に名称変更するとしている。

 現本庁舎完成に伴い出張所を残して役場としての機能を終了した同分庁舎。以降、2021~23年度の3カ年計画で宇宙関係の振興拠点としてリノベーションが進んでいて、先んじて臨場感シアターなどが完成している。本年度は展示スペースや図書スペース、および内外装を整えて年内、早ければ晩秋ごろにリニューアルが完了する見込み。別系統で2階部分には古座サテライトオフィス(シェアオフィスとコワーキングスペース)が整備され、こちらは前年度から供用が始まっている。

 これら内容と選定基準を伝えて募集したのが新しい施設名称案で、3月28日から4月21日まで応募を受け付け。町内外から307点が寄せられ、同町が設置した選定委員会が審査をして選定名称とする最優秀賞1点と優秀賞3点を決めた。

 優秀賞は▽串本宇宙ふれあう館〈和歌山市の川口亮さん発案〉▽宇宙ふれあいパーク串本〈町内の松本太さん発案〉▽ソラノネイロKUSHIMOTO〈神奈川県横浜市の柳原幸子さん発案〉―の3点で、同町は今月22日付で応募者に選定結果の通知を送付した。選定名称に基づく施設ロゴマークの作成も進めていて、6月上旬ごろに完成披露する予定。デザインの都合でアルファベットを全て小文字表記とする場合があるとしている。

 同町企画課ロケット推進グループによると、谷口さんは「多くの人々で空を見上げてカイロスを応援する拠点になれば」という思い入れとともに名称案を託している。賞品贈呈の方法は同日現在検討中という。

(2023年5月25日付紙面より)

リノベーション後の旧役場古座分庁舎のイメージ図(串本町提供)
2023年05月25日
3 紀宝、御浜にIC計画
 紀宝熊野道路、熊野道路の説明会  

 紀伊半島一周を目指す高速道路の一部で、紀宝町、御浜町、熊野市を結ぶ紀宝熊野道路と熊野道路の事業説明会が23日、熊野市文化交流センターであった。国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所の市川幸治所長が説明。近隣市町の関係者に「命・絆・元気の道に向けて、東紀州を一つに、引き続き全力で事業に取り組んでいく」と伝えた。

 紀宝熊野道路は、熊野市久生屋町から紀宝町神内に至る延長15・6㌔の自動車専用道路で、2019年に事業化。1月に御浜町で中心杭打ち式が行われた。

 御浜町阿田和(紀南病院近く)と紀宝町神内にインターチェンジ(IC)を計画し、熊野道路と新宮紀宝道路に接続する。現在の用地進捗(しんちょく)状況は約10%で、引き続き用地買収を進めるという。

 熊野道路は、熊野尾鷲道路の熊野大泊(IC)から熊野市久生屋町に至る延長6・7㌔の自動車専用道路。14年度に事業化され、現在、橋の下部工事、改良工事などが進んでいる。

(2023年5月25日付紙面より)

説明会で紀勢国道事務所が示した紀宝熊野道路のイメージ図
2023年05月25日
4 4年ぶりのブルームへ
 派遣に向けての説明会  (太地町 )

 太地町国際交流協会(会長・宇佐川彰男教育長)と太地町は23日夜、町公民館で同町の姉妹都市であるオーストラリア・ブルームへの派遣事業説明会を開いた。派遣は新型コロナウイルスの影響で3年間中止されていたが、現在の感染状況などを考慮し、両者間での協議の結果、今年4年ぶりの再開となった。参加する中学生5人、高校生7人とその保護者が説明に耳を傾けていた。

 100年以上前、ブルームに同町から多くの移民が渡り、シロチョウガイ採取の潜水作業員として従事。ブルームの真珠養殖産業の発展に大きく貢献したことから、1981年に姉妹都市提携が結ばれた。

 派遣事業(青少年交流事業)は2008年から始まり、コロナ禍前までは毎年のように相互交流を重ねてきた。中学3年生が対象だが、今回はコロナ禍で参加を断念せざるを得なかった生徒も対象とし、高校生の参加もかなった。

 8、9日に生徒らは筆記試験や作文、面接の選考試験に取り組んだ。今回は町教育委員会の漁野文俊次長と櫻井敬人さん、町住民福祉課の中山恵さん、町総務課の南裕賀さんが引率する。

 8月19日(土)に出発し、29日(火)に帰町の予定。今年は参加者が多く、ホスト家族数が不足する可能性もあるため、中学生以外はホテルに宿泊しながら交流事業に参加する予定となっている。

 この日は、櫻井さんから、日程やパスポートの申請方法、電子渡航許可(ETA)登録、健康チェック表や同意書などの説明があった。

 櫻井さんは「ホームステイ先でのマナーなどにも注意してほしい。せっかくの機会なので、太地ではできないことに取り組んでほしい」。

 宇佐川会長は「日本では学ぶことのできないことが多くある。過去の参加者の中には人生が大きく変わった人もいる。有意義な人生の旅にしてほしい」とあいさつした。

 和歌山県立新宮高校2年の阪口玲奈さんは「先輩の話を聞いて、ずっと参加したかった。ブルームの皆さんと交流するのが楽しみ。看護師を目指しているので、多くの方々と関わることは、自分の糧になると思う」と語った。

(2023年5月25日付紙面より)

4年ぶりの派遣に向けて説明会を開いた=23日夜、太地町公民館
宇佐川彰男会長
2023年05月25日
5 串本町へ車いす1台を寄贈  チャリティー行事の寄付で  (県産業資源循環協会 )
2023年05月25日
6 全3回で魅力に触れる  木彫り体験教室始まる  (串本町公民館 )
2023年05月25日
7 環境保全や体験プログラム  宇久井海と森の自然塾が総会  (那智勝浦町 )
2023年05月25日
8 自覚や責任持ち尽力を  民児協が4年ぶりの総会  (那智勝浦町 )
2023年05月25日
9 ホタルブクロ咲く  王子町の遊歩道沿いで  (新宮市 )
2023年05月25日
10 ペーパークラフトに挑戦!  少年少女発明クラブ開講  (新宮市 )
2023年05月25日
11 自然楽しみジャガイモ収穫  「くまの里山」の恒例体験  (那智勝浦町 )
2023年05月25日
12 地域の偉人の足跡学ぶ ふるさと学習で施設訪問 (神倉小学校)
2023年05月25日
13 紀宝が優勝、鵜殿が準優勝  紀宝地区防犯少年野球大会  
2023年05月18日
14 買い物支援サービス好調
 2回目も定員超す申し込み  (太地町 )

 太地町は今年4月から、65歳以上の町民を対象とした買い物支援サービスを行っている。町から事業を委託された町社会福祉協議会(岡本研会長)が運営。1回目が4月19日に実施され、好評を博したという。2回目の予約も28人に上り好調で、マイクロバスと大型乗用車の2台対応となり、今月17日に実施した。

 昨年、町が高齢者を対象に行ったニーズ調査で、日用品の購入などに困る声が多かったことから事業に踏み切った。今年3月の当初予算で35万4000円を計上し、議会で可決された。

 同サービスは買い物が困難な高齢者を、無料で新宮市のスーパーセンターオークワ南紀店などに送迎し、自身で買い物をしてもらう取り組み。予約制で月に1回実施。定員は20人。原則、午前の便のみだが、申込多数の際は午後の便も運行する。

 利用者は、店舗内外での移動や支払いが自身で行えることが条件。最寄りのバス停で待ち、マイクロバスなどで目的地へと向かう。

 申し込み方法は、初回利用時に申請書を記入し、町社協に提出する。2回目以降の利用は、希望の都度に、町社協に電話で申し込むことができる。

 ただし、毎年度1回は、身体状況や世帯状況などを把握するために、初回利用時と同様で申請書の提出が必要になる。町社協では、申請書を取りに来ることや提出が困難な場合は、対応するとしている。

 社協職員によると、夏場の利用に向けての保冷対策や買い物先の選択肢拡大などの検討もしているという。初回にサービスを利用した80代の女性2人は「年を取ると腰が痛くて自転車に乗るのがつらくなるので、連れてきてもらえると便利で助かる」「ずっと楽しみにしていた。今日はいろいろと買い物ができた。車に乗っていたが、正月に免許を返納したので、遠くに買い物に行けなくなっていた。今日は無事に買い物ができた」と話していた。

 岡本会長は「買い物支援と顔を合わすことのない町民同士のコミュニケーションの場や生きがいの創造にもつながっている。自らで買い物ができる方にはご遠慮いただいているが、こちらは今後の検討課題としたい。ぜひ、お気軽にご利用いただければ」と話している。

 次回以降は▽6月21日(申込期限が6月16日)▽7月19日(7月14日)▽8月9日(8月4日)▽9月20日(9月15日)▽10月18日(10月13日)▽11月15日(11月10日)▽12月20日(12月15日)▽1月17日(1月12日)▽2月21日(2月16日)▽3月18日(3月13日)―となっている。

 問い合わせなどは町社協(電話0735・59・3380)まで。

(2023年5月18日付紙面より)

初回の買い物支援サービスの様子=4月19日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
2023年05月18日
15 熊野大花火で鬼ヶ城大仕掛け
 和田煙火店で花火作り  (熊野市 )

 300年以上の伝統を有し、熊野市が誇る真夏のメインイベント「熊野大花火大会」に向けて、熊野市有馬町の和田煙火店(和田祐加子代表取締役)の工場で、花火作りが続いている。東紀州地域で唯一花火を製造しており、夏の夜を華やかに演出する8000発を生産する。

 1914(大正3)年に創業して100年以上の歴史がある煙火店。新型コロナウイルスの影響で、数年間、各地の花火大会が中止となり、苦しい時期を過ごした。

 今年は熊野大花火大会が4年ぶりに、七里御浜海岸で8月17日(木)に開催されることから、フィナーレを飾る鬼ヶ城大仕掛けを担う。

 花火の生産は、ほとんどが手作業で、2号玉から〝尺玉〟と呼ばれる直径30㌢の10号玉までの大小9種類を作る。

 作業は「星かけ」「爆薬」「仕込み」「玉貼り」「天日干し」などの行程を作業員が分担で行い、一つの花火が完成するまでに2週間から1カ月近くかかる。星の燃焼速度がそろい、玉が丸いものがきれいな花火になるという。一尺玉は重さ8㌔にもなる。鬼ヶ城大仕掛けで毎年大人気の「彩色千輪」は2号玉を入れた一尺玉を打ち上げ、500発の花火をさく裂させるという。

 4代目の和田代表は「コロナで3年間も熊野大花火が中止になるとは思ってもみなかった。待ちに待った再開。鬼ヶ城大仕掛けでは合計1500発を打ち上げます。ぜひ、ご覧ください」と話していた。

(2023年5月18日付紙面より)

大小さまざまな花火を天日干し
熊野大花火大会に向けて花火玉作りが続く
2023年05月18日
16 音楽に合わせて発声実践
 スポーツボイス教室が開講  (新宮市 )

 新宮市役所別館で17日、「令和5年度スポーツボイス教室」が開講した。スポーツボイス公認インストラクターの森まりかさんが講師を務め、65~91歳の44人が音楽に合わせて発声しながら体を動かした。

 スポーツボイスは、プロが行っているボイストレーニングを誰でも簡単に楽しくできるように開発された運動で、音楽に合わせて発声しながら体を動かすもの。▽そしゃく・嚥下(えんげ)機能低下の予防・改善▽運動機能・体力低下予防▽認知機能低下予防▽ストレスの解消▽コミュニケーションの構築―などに効果があるとされている。

 新宮市では3年目となる取り組みで、本年度は3月まで月に2回のペースで20回の開催を予定。なお、前年度は前期・後期の2クールで実施していたが、継続的な教室参加に関する効果を加味し、本年度は年間通して開催していくという。

 参加者はストレッチで体をほぐすと、音楽に合わせて発声練習を実践。森さんから「筋肉に年齢は関係ありません。毎日、少しずつ取り組めば、より健康になると思います」などと説明を受けながら、普段はあまり使うことがないとされている顔や顎周辺の筋肉を動かし、約1時間かけて全身運動や喉の使い方、息の吐き方などを体験していた。

(2023年5月18日付紙面より)

音楽に合わせ体を動かす参加者=17日、新宮市役所別館
森まりかさん
2023年05月18日
17 練習成果を示し選考受ける 消防救助技術の訓練会 (串本町消防本部)

 串本町消防本部(泉紀人消防長)が16日、サンゴ台にある消防防災センターで第51回県消防救助技術会に向けた訓練会を開いて出場する代表チームを選考した。

 この技術会は、消防職員としての心技体と連携を培い他の模範となる者を育てることで救助技術の高度化を図る全国消防救助技術大会の趣旨に沿って年1回開かれている。同大会へ挑む県代表チーム選考を兼ねていて、今年は6月7日(水)に和歌山県消防学校=和歌山市=で実施予定。県内にある各消防本部で出場を目指す職員が鋭意訓練に打ち込んでいる。

 串本町消防本部では引揚救助の部で2チーム、ほふく救出の部で3チームが出場を希望。個々の鍛錬を経て3月から警防課の岩谷大輔係長ら同技術会の経験がある先輩の指導を交え、非番返上で練習に取り組んできた。訓練会は泉消防長ら同本部職員に練習の成果を示す内容で、同本部代表チームの選考を兼ねて実施。各チームは順次試技に臨み、後に選考を受けた。

 各チームの練習を統括する岩谷係長は「今年は若返りが特色。経験年数が短い選手もいる分、練習の回数を多くし若いという勢いも積んで挑んでもらえれば」とコメント。訓練会を始終見届けた泉消防長は「練習に頑張った成果を遺憾なく発揮し、仲間を信じて臆することなく大会に臨んでほしい」と出場する職員に期待を寄せた。

 同技術会のほふく救出の部は優勝で同技術大会、引揚救助の部は準優勝以上で消防救助技術東近畿地区指導会の出場権がそれぞれ得られる仕組み。同本部は2年前の第49回においてほふく救出で優勝、引揚救助で準優勝したチームを輩出した県内の強豪。相応に最上位の同技術大会が理想に掲げる状況が宿る中で今後、各代表チームをさらに鍛え上げて本番へ送り出すという。

(2023年5月18日付紙面より)

ほふく救出の試技に臨む職員=16日、串本町消防防災センター
訓練棟を用いて引揚救助の練習の成果を示す
2023年05月18日
18 各自が「てんでんこ」に逃げる  大津波想定して避難訓練  (成川小 )
2023年05月18日
19 横断歩道の安全な渡り方学ぶ  チャイルドシート推進モデル園  (うどの幼稚園 )
2023年05月18日
20 後継者育成し、未来につなぐ  海亀を守る会が早朝パトロール  (新宮市 )
2023年05月18日
21 部長に大林幸子さん再任  南紀くろしお商工会女性部が総会  (那智勝浦町 )
2023年05月18日
22 ヘビイチゴが実る  新宮市佐野の空き地  
2023年05月18日
23 ダンスやゲームを楽しむ  新木保育園が親子遠足  (新宮市 )
2023年05月18日
24 4年ぶりのクルージング  黒潮園がホエールウオッチング  (那智勝浦町 )
2023年05月18日
25 愛好者181人が個人戦で競う グラウンドゴルフ競技会「第1回記録会」 (串本町)
2023年05月18日
26 定数11に12陣営が出席  町議選立候補予定者説明会  (那智勝浦町 )
2023年05月18日
27 お悔やみ情報