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2023年05月28日
1 熊野修験の根本道場完成近づく
 行者堂の上棟式を営む  (那智山青岸渡寺 )

 那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)は27日、同寺敷地内で、熊野信仰・山岳宗教のシンボルとなる「行者堂」の上棟式を営んだ。髙木住職や髙木智英副住職、熊野修験の山伏、建設を行う岐阜県関市の亀山建設の亀山直央代表取締役や関係者ら約50人が参列。再建が近づく行者堂の棟上げが無事に終えられたことへの感謝をささげ、完成までの安全を祈願した。

 同寺では、明治初年の神仏分離・廃仏毀釈(きしゃく)と1872(明治5)年の修験道廃止令によって元あった行者堂が取り壊された。

 その後、髙木住職が亡き父への追善供養と自らの使命感から1988年に熊野修験を再興。行者堂再建は髙木住職や熊野修験らにとって、かねての目標・念願だった。

 行者堂は三間四方の木造平屋建てで、敷地面積は42・54平方㍍。工期は今年10月20日(金)までだが、同月18日(水)に竣工(しゅんこう)式に当たる落慶法要を予定。完成後は熊野信仰や熊野修験における自己再生の道場として利用される。

 上棟式では、山伏のほら貝が鳴り響き、髙木住職らが読経。続いて、建物の末永い安泰を祈念する工匠式が同社によって斎行された。棟梁(とうりょう)らが伝統的な工匠の礼装に身を包み、作法にのっとって、「曳綱ノ儀」や「槌打ノ儀」を行った。

 式後、亀山代表取締役は「名刹(めいさつ)の行者堂再建に携わることができ、感謝している。この建物は太い柱、太い部材で構成されている。古くからの技術を遺憾なく発揮し、歴史ある建物として行者堂の復興に向けて、精いっぱい努めてまいります」と話した。

 智英副住職は「本日を迎えることができたのは熊野修験、関係者の皆さまや亀山建設さまのおかげ。完成後は日本一の行者堂として、熊野修験の根本道場として、研さんを積んでいきたい」と感謝を述べた。

 髙木住職は「父・亮孝大僧正の熊野修験への思いを感じ、復興に至った。亀山建設さまのご支援で、約150年ぶりに熊野修験の根本道場である行者堂が再建される。多くの方々のご協力に感謝している。再建を通して熊野信仰を一人でも多くの方々に知っていただき、熊野の自然や霊気霊験に触れ、心の再生につなげてほしい」と語った。

(2023年5月28日付紙面より)

行者堂再建に向けて上棟式が営まれた=27日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺近くの行者堂
工匠式の様子=同日、那智山青岸渡寺敷地内
2023年05月28日
2 産卵シーズン前に清掃活動
 紀伊半島の海亀を守る会  (新宮市 )

 ウミガメの保護活動を展開する「紀伊半島の海亀を守る会」(山舗徹哉会長、環境ファースト連合会会員)の会員らは27日、アカウミガメの産卵シーズンを前に、新宮市王子ヶ浜のふ化場周辺で清掃活動を実施。約10人が草刈りや溝掃除、海水ポンプの点検などに汗を流した。

 同浜は絶滅危惧種・アカウミガメが訪れる世界でも数少ない海岸の一つ。同会は、波浪流失や小動物の捕食被害からアカウミガメの卵を守るための保護活動を行っている。

 アカウミガメの上陸・産卵シーズンは5月中旬から8月半ばごろまで。1回の産卵で平均110~120個の卵を産み、60~80日でふ化する。卵は海岸に隣接するふ化場に移し、ふ化した子ガメは秋ごろに海に戻される。

 同会は、アカウミガメの上陸・産卵を確認するために、今季は今月14日から早朝パトロールを開始。14人が交代制で毎朝午前5時から確認作業を行っている。

 昨年は6月14日に初上陸と産卵を確認。8月1日までに5匹の親ガメの上陸が確認され、うち4匹が計489個を産卵し311匹がふ化。毎年秋に、地域の子どもたちを招いて同浜でウミガメの放流会を開催しているが、新型コロナウイルス感染症や天候不良の影響で、過去4年間は実施に至っていない。

 山舗会長は「上陸・産卵があって今年こそは5年ぶりに子どもたちと一緒に通常規模の放流会を行うことができれば」と期待を込めた。

(2023年5月28日付紙面より)

会員ら約10人が草刈りや溝掃除などに汗を流した=27日、新宮市の王子ヶ浜
2023年05月28日
3 利用促進の姿勢示す
 くろしお乗り表敬訪問  (紀勢線の今後を考える協議会 )

 紀勢線の今後を考える協議会(立谷誠一会長=元白浜町長)の和歌山県知事やJR西日本和歌山支社長への表敬訪問に参加するため、関康之副会長(=新宮商工会議所会頭)など3人は26日、JR新宮駅から特急くろしおに乗り込んだ。和歌山駅までの利用で協力する姿勢を示した上で、会が実行中の利用促進策を伝えた。

 同会は、南紀州の民間事業者や有志が集まり、昨年の11月中旬に発足。本紙エリアからは新宮市観光協会や那智勝浦観光機構、南紀串本観光協会事務局長、新宮ガス社長、新宮信用金庫理事長、新宮商工会議所専務理事も参加している。紀勢線の特に白浜―新宮間の利用率が低く、存続が危ぶまれることから、対策を協議している。

 まずは活動を認知してもらおうと訪問を決めた。協議会として利用促進のため▽白浜―新宮間の各駅周辺施設の共通マップ作製▽地元企業や官公庁などへのJR利用促進依頼▽JR各駅周辺の駐車場情報案内▽JR各駅から2次アクセスを含めた案内をまとめる―などを行っていることも説明した。

 利用促進を目指すことを行動で示すため、訪問の参加者が地元各駅でくろしおに乗り込んだ。関副会長は出発に際し「(利用促進は)地域一体となり考える必要がある。月に1回、JRに乗りましょうキャンペーンをやるなど、何らかの形で利活用を考えていかないと」と力を込めた。

 JR西日本は昨年4月に、利用者が少ない路線の収支を公表。2017~19年度の赤字額の平均は、紀勢線の新宮―白浜間がワースト2位の28億6000万円だった。

(2023年5月28日付紙面より)

特急くろしおで和歌山駅へと向かう関康之副会長(右)ら=26日、JR新宮駅
2023年05月28日
4 西浦真弓さんが制覇
 那智勝浦ゴルフ倶楽部レディース杯  
2023年05月28日
5 中平佳年生さんが優勝
 総合スポーツ大会グラウンドゴルフ  (ゆうゆうクラブ )
2023年05月28日
6 ネットトラブル防ぐには  生徒向け情報モラル講座  (熊野川中学校 )
2023年05月28日
7 水道料金審議会条例など可決  6月定例会1日目  (那智勝浦町 )
2023年05月28日
8 ボウランが開花  熊野速玉大社のオガタマノキ  
2023年05月28日
9 木製のこいのぼりを作る  木育教室に親子20人  (新宮市 )
2023年05月28日
10 「おはしもち」忘れずに 正明保で消防総合訓練 (新宮市)
2023年05月28日
11 スマホの「リスク」知ろう  1年生が対処法など学ぶ  (矢渕中 )
2023年05月28日
12 女性同士で和気あいあいと  女性委員会の会員が集い  (讃寿会 )
2023年05月28日
13 元気よく走って、踊って  井田、神内、成川小で運動会  (紀宝町 )
2023年05月28日
14 お悔やみ情報
  
2023年05月27日
15 ホースの「穴」に要注意!?
 外来種のハチ、新宮市でも発見  

 外来種の「タイワンタケクマバチ」がこのほど、新宮市内で発見された。タイワンタケクマバチは竹ぼうきやゴムホースなどに巣を作る習性があり、刺されるなどの被害に遭わないために近づかないなどの注意が必要だ。

 タイワンタケクマバチはハチ目ミツバチ科。台湾や大陸中国南部~インドに自然分布する。体長2、3㌢程度で頭部や胸部、腹部は黒色。脚に黒色の毛を持つ。枯れた竹に営巣する性質があり、竹ぼうきや竹柵、枯れた竹、そして竹に似た色のゴムホースなどに2、3㌢ほどの穴を開けて巣とする。

 国内では2006年に愛知県豊田市で侵入を初確認。中国本土から輸入された竹材への混入が侵入経路と考えられている。以降、中部地方を中心に発見されており、近畿地方では奈良県、京都府、兵庫県、滋賀県で確認されている。

 熊野自然保護連絡協議会の瀧野秀二さんが、自宅の庭でタイワンタケクマバチを確認したのは今月上旬ごろ。緑色のゴムホースに止まって穴を開けようとしているところを捕獲したが、その後も別の個体を確認したという。

 このたび、新宮市で目撃情報があったため和歌山県にも広く侵入している可能性が高い。攻撃性は高くないが、巣に近づいたり刺激すると攻撃することも。毒性はスズメバチに比べると弱いとされているが、万が一刺された場合にはアナフィラキシーショックを引き起こす恐れもある。在来種のクマバチ(キムネクマバチ)と食物を巡る競争が起きる可能性も危惧されているほか、農具として竹を利用する農業、建築業などにも影響を及ぼすことも。

 また、タイワンタケクマバチには「クマバチコナダニ」というダニが寄生しており、このダニが在来クマバチに寄生したり、在来ダニと交雑したりするなどして生態系に影響する可能性もある。

 竹ぼうきやゴムホースに巣があることを知らないまま触ってしまったり刺激してしまったりすることで襲われる場合がある。

 環境省吉野熊野国立公園管理事務所では「香川県にも分布を広げているので和歌山県にいてもおかしくない。見かけた場合には刺激せずに放っておくか、他のハチ同様、殺虫剤で駆除を」と話している。

(2023年5月27日付紙面より)

ホースに穴を開けようとしているタイワンタケクマバチ(瀧野秀二さん提供)
2023年05月27日
16 「よりよい社会のため」
 児童が税の大切さ学ぶ  (王子ヶ浜小学校 )

 新宮・東牟婁租税教育推進協議会が講師を派遣して行う「租税教室」が25日、新宮市立王子ヶ浜小学校であった。6年生60人が受講、税の大切さを学んだ。

 同協議会が依頼のあった管内の学校で行っている。王子ヶ浜小学校では、公益社団法人新宮納税協会の会員の平美貴將さんが講師を務めた。組ごとに時間をずらして行われた。

 2組では、25人が受講した。平美さんは、児童にも身近な消費税に言及。「税率が日本では10%だが、外国は20%超えも多い」などと語った。税の種類として▽所得税▽酒税▽たばこ税▽自動車税▽法人税▽固定資産税などがあることを説明した。

 税に関するアニメを上映した。税金のない社会はどうなるかを描いたもので、火事の消火にお金がかかり、学費は自費、ごみは収集されず、救急車は有料、橋は壊れたままなどの惨状が示された。上映後の児童への「税金がある方が良いと思う人」の問いには、児童全員が挙手した。

 教育費として、いずれも1人当たり1年間で、小学生は約89万円、中学生は約105万円、高校生は約100万円がかかり、これに税金が使われていることを明かした。「税金は国民が力を合わせ、よりよい社会をつくるためにある」とまとめた。

 なお、授業用の教材の一つとして、1億円分の模造紙幣が用意されていた。児童らは、1000万円分の札束を手にして感触を確かめたり、1億円が入り重さ13㌔にもなるアタッシュケースを持ち上げたりした。

(2023年5月27日付紙面より)

平美貴將さんの説明を聞く児童ら=25日、新宮市立王子ヶ浜小学校
1億円の重さを確かめた
2023年05月27日
17 休日のクラブ活動、地域移行へ
 中学校で段階的に進める  (紀宝町 )

 紀宝町教育委員会は本年度から、休日に限り中学校クラブ活動の地域移行を開始した。段階的に進める計画で、町立矢渕中学校剣道部から取り組みを始めた。

 町では、生徒にとって望ましい部活動の環境構築と中学校での働き方改革の実現を図る観点から、段階的な地域移行に向けた課題に取り組むことを目的に、昨年度「町部活動の地域移行検討協議会」を設置。休日の部活動の地域移行について協議を続け「学校と地域で子どもを育てていく観点から部活動の地域移行を進めては」などの意見があった。

 紀宝剣道スポーツ少年団の協力が得られたことから、剣道部の地域移行を実施。4月から学校武道場で土曜日の午前中、岡芳治さんが指導に当たっている。

 剣道部はこれまで県大会優勝、全国大会出場などの成績を収め、全日本選手権優勝者を輩出するなど強豪で知られている。現在は3年生3人、1年生1人の男女4人が所属。顧問が剣道未経験者で、これまで部員が工夫して練習メニューを考えてきた。

 3人が紀宝剣道出身。検討協議会、町体育協会の会長を務める紀宝剣道の岡さんは「紀宝剣道で指導してきた生徒もおり、中学校で練習してきた良さを生かしながら、基本、応用の技を教えている」と話していた。

 谷口綾菜主将(3年)は「岡先生に来ていただいて、練習の中身が濃くなった」と感謝。部員4人は真剣な表情で竹刀を振り、2時間半の練習に汗を流した。

 町では今後、休日の地域移行は国、県他市町の動向を見ながら可能な部活動から検討していくという。

(2023年5月27日付紙面より)

地域移行した矢渕中学校剣道部の練習=紀宝町立矢渕中学校
2023年05月27日
18 有志120人が王子ヶ浜清掃
 ウミガメの産卵期前に  (近大新宮 )

 近畿大学附属新宮高校・中学校の生徒会(高校=前田一成会長、中学=谷瀬剛会長)は24日、全校生徒に呼びかけて王子ヶ浜の清掃活動を実施した。生徒有志120人が参加し、海岸のプラスチックごみなどを拾った。

 生徒会の企画・運営で、2008年から毎年3回の地域清掃や募金活動を実施している。同校からも近い王子ヶ浜は約4㌔にわたる砂礫海岸で、絶滅危惧種・アカウミガメが産卵に訪れる。和歌山の朝日・夕陽百選にも選定され、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である高野坂を歩く多くの観光客が訪れる。

 海岸に集まった生徒たちは、ビニール袋を手に漂着ごみなどを拾っていった。さまざまな団体が美化活動を行っているため、目立ったごみはなかったものの、ハマゴウの茂みにたくさんのゴルフボールや食品包装などが捨てられているのが見つかった。大きな漁業用の発泡スチロール製フロートなども持ち帰った。

 高校生徒会の前田会長は「皆さんの貴重な時間をボランティアに充てていただき、ありがとうございました。王子ヶ浜ではこれからウミガメの産卵が始まるそう。浜の環境保全や美しい熊野の景観を守ることに貢献できたのでは」と参加生徒たちへ感謝した。

 杉村奨生さん(高2)は「生徒会のおかげで、地域貢献の機会をつくることができてよかった。浜では缶や瓶、バーベキュー用の網などを見つけた。そうした物はきちんと持ち帰ってほしいと感じた。今後も活動に参加したい」と話していた。

(2023年5月27日付紙面より)

浜清掃に参加した皆さん=24日、新宮市
大きな発泡スチロール製フロートを持ち帰る
2023年05月27日
19 栄冠は太田始さん
 2023年度スクラッチ杯  (那智勝浦ゴルフ倶楽部 )
2023年05月27日
20 野尻畳店が制す
 第190回職場対抗ボウリング大会  
2023年05月27日
21 クローバーC、アベンジャーズBがV
 夏季ソフトバレー大会  
2023年05月27日
22 坂本さん(男子)、小坂さん(女子)が栄冠 那智勝浦町体協グラウンドゴルフ夏季大会 
2023年05月27日
23 河邉真優絆さんが全日本大会へ
 和歌山県空手道選手権  (太地拳和会支部 )
2023年05月27日
24 大きな声で「助けて!」  太田小学校で防犯教室  (那智勝浦町 )
2023年05月27日
25 北山小が特別賞受賞  わかやま環境賞  
2023年05月27日
26 「うまいもんマップ」発行  新宮市  
2023年05月27日
27 例会終え、27年の歴史に幕  地域の将棋発展に寄与  (南紀将ちゃん会支部 )
2023年05月27日
28 給食費無償化や宿泊クーポンなど  6月議会に28議案上程  (那智勝浦町 )
2023年05月27日
29 クワの実が赤く色づく  新宮市の山間部などで  
2023年05月27日
30 グラウンドゴルフ通して地域交流 5年ぶりの大会、盛況に (高田地区)
2023年05月27日
31 真っ赤なイチゴ味わう  わかば保育園が園外保育  (那智勝浦町 )
2023年05月27日
32 せわしく騒ぐひなに給餌  ツバメの子育てが活発に  (串本町・古座川町 )
2023年05月27日
33 看板などで協力を求める  古座川国際レースに向け  (古座川町 )
2023年05月27日
34 イベント出演者を受け付け  第16回串本まつりに向け  (串本町 )
2023年05月27日
35 熊野尾鷲道路の4車線化を  同盟会総会で決議案採択  (熊野市 )
2023年05月27日
36 梅雨前にホウ酸団子  紀宝町社協の寺小屋で  
2023年05月27日
37 南高梅の出荷始まる  6月下旬までに120㌧  (JA伊勢 )
2023年05月27日
38 お悔やみ情報
  
2023年05月24日
39 踊りで地元盛り上げたい
 「海彩まつり」4年ぶりに開催  (新宮市 )

 当地方を中心に県内外の踊り団体が多彩な踊りを披露する「第14回南紀海彩(かっさい)まつり」(同実行委員会主催)が6月4日(日)の午前10時~午後3時、新宮市佐野の新宮港緑地で開催される。北道江利実行委員長は23日、同市緑ヶ丘の東牟婁振興局で会見を開き、4年ぶりの開催に向け「踊りで地元を盛り上げたい」と意気込みを語った。

 「南紀海彩まつり」は踊りを通じて地域、世代間の交流を深め、地域を活性化したいという思いから2006年に始まった。北道実行委員長が立ち上げた新宮市を拠点に活動するよさこいチーム「Team雅龍(がりゅう)」が、遠方でのイベント参加を通して他地方の団体と交流を重ねる中で抱いた「熊野地方にも来てほしい」といった思いがイベント開催への道標となった。

 回数を重ねるごとに参加団体、来場者ともに増加し、コロナ禍前の2019年には46団体が参加し、1700人以上(主催者発表)が会場に訪れた。なお、同イベントは新型コロナウイルス感染症の影響で翌年以降は中止を余儀なくされていた。

 今回は、当地方を中心に愛知県名古屋市や和歌山市、三重県伊勢市、鈴鹿市などから36団体が参加。よさこいやフラダンス、日本舞踊、ストリートダンスなどで会場を盛り上げる。近畿大学附属新宮高校・中学校吹奏楽部の演奏もイベントに花を添える。また、会場ではグルメやマルシェスペースも設けられるほか、和菓子のふるまい(数量限定)もある。

 フラッグショーやスタンプラリー、豪華景品が当たるタオルくじなどの企画も盛りだくさんで、新たな試みとしてLINE(ライン)を使用した「なぞとき」なども開催予定だ。

 北道実行委員長は「4年ぶりの開催で準備段階から忘れていることも多々あったが、踊り子だけではなくみんなが楽しめるイベントを目指している。多くの方に会場に足を運んでほしい」と来場を呼びかけている。

 当日は小雨決行、荒天時は中止。イベントの詳細はホームページ(http://nankikassai.web.fc2.com/、QRコード)を参照。問い合わせは北道実行委員長(電話090・3052・4351)まで。

(2023年5月24日付紙面より)

4年ぶりの開催に向け、北道江利実行委員長(左)らがPR=23日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
ホームページのQRコード
2023年05月24日
40 生き物の営みに触れる
 磯観察会に親子ら16人  (太地町立くじらの博物館 )

 太地町立くじらの博物館(稲森大樹館長)は20日、向島遊歩道沿いの磯で「磯のいきもの観察会」を開いた。町内外から親子16人が参加し、海の生き物たちの営みに触れた。

 磯の岩場や潮だまりに残された生き物を採集・観察することで、その生態や海洋環境について考え、小さな生き物たちの営みに触れてもらおうと開催した。

 この日は荻原拓さんら博物館スタッフがガイドを務め、海で遊ぶときの注意点や危険な生き物について解説。参加者たちはライフジャケットや軍手を身に着け、生き物探しへ出発した。

 岩場や潮だまりの海藻の中にはさまざまな生き物が動いており、ハゼやナマコ、ウニ、ヤドカリなどが発見された。海藻のような毛が密生したケブカガニや、体中に海藻やサンゴを付けて天敵からカムフラージュしているイソクズガニ、体の上に小石などを乗せる習性を持つコシダカウニなどが発見された。

 日本一小さい魚ともいわれるゴマハゼや、顔がカエルに似ているといわれるカエルウオなどの魚類は、博物館スタッフが同定に協力した。

 家族で参加した森本美桜さん(太地小5年)は「今日捕まえたのはムラサキウニ。家から海が近いので、磯で遊ぶのが好きです。ウツボを捕まえたかったな」と話していた。

(2023年5月24日付紙面より)

博物館スタッフが生態解説=20日、太地町
ウニを捕まえる親子
2023年05月24日
41 サブカルチャーで盛り上げ
 大島支館が映画上映会開く  (串本町公民館 )

 串本町公民館大島支館(古田茂丈支館長)が20日夜、紀伊大島開発総合センターで映画上映会を開き20人が映画館を意識した視聴環境で作品鑑賞に親しんだ。

 この上映会は、大島区長会の推挙に応えて本年度から着任した古田支館長(59)による新たな試み。自身の愛好を生かしてプロジェクターやスピーカーなど必要な資機材を教育委員会から借りて視聴環境を組み、区民の中心世代層を考慮して「なつかしい風来坊」(1966年製作)を初上映作品として選択。手作りの告知ポスターを掲げて、当日の来場を呼びかけた。

 スクリーンとして縦2㍍、横約3・5㍍の古布を調達。少し黄ばんでいるが試写で気になるほどではないと確かめ、画面の大きさ優先で同センター備え付けのスクリーンではなくこれを使うことを決めた。上映前にはBGMを流し、飲み物を配って来場を歓迎。上映中は古布の横幅いっぱいに作品を投影し、音響も映画館に近いレベルで響かせて鑑賞した。映画館を意識しているが社会教育活動なので、入場料は無料。今回の成果を素地にして今後、同支館の定例活動として年6回程度の実施を目指すという。

 「公民館だから文部科学省指定の映画を上映、とは考えていない」と語る古田支館長が見据える先は、サブカルチャーで区民が盛り上がる状況。秀でた伝統文化(水門祭など)を持つ一方、外の文化に親しむ経験が他の地域に比べてごく少ない点を映画の力で変えたいと意気込む。

 いまひとつ、映画はテレビや最近はスマートフォンなどでも見ることができるが映画館には一人や少人数の鑑賞では得られない「みんなで鑑賞し、みんなで興奮する」という独特の後味があり、その要素も取り入れて区内を盛り上げることにこだわっている。

 今後も洋邦問わず秀作を選びできうる限りの臨場感を出して上映するが、映画自体が若者志向の文化で年を取るほど見に行こうという気持ちが湧きにくくなる傾向があるので当面は機会が少ない年長を優先。若い頃に親しんだ興奮を思い出しながら鑑賞を楽しめるよう、レトロ作品を選ぶ流れで様子を見るという。

(2023年5月24日付紙面より)

映画館を意識した視聴環境を組んで映画上映会を実施=20日、紀伊大島開発総合センター

古田茂丈支館長
2023年05月24日
42 苗を手で1束ずつ
 色川棚田で田植え体験  (那智勝浦町 )

 棚田を守ろう会(峯茂喜代表)の主催による「田植え体験」が21日、那智勝浦町小阪の棚田「米作り体験農場」であった。近隣をはじめ大阪や名古屋から多数が参加。昔ながらの手植えで苗を植えた。

 同会は、2005年に前身団体が発足、翌年に名称を変更し、田植えや収穫の体験などを開催してきた。しかしコロナ禍の影響で中断し、この日は4年ぶりの実施となった。なお同町では11月に、第28回全国棚田(千枚田)サミットの開催を予定している。

 参加者は、会のスタッフの指導を受け、田植えに挑戦。はだしや長靴で田に入り、苗を1束ずつ、手で植えていった。手や服を泥で汚しながら、少しずつ作業を進めていた。

 峯代表(68)は「たくさん来てくれて喜んでいる。ここは色川の顔みたいなところ。できるだけ維持していきたい。ただ、会で維持ではなく、誰かが耕作してくれるのが本来の形。耕作してくれる人が(色川棚田に)入ってきてくれれば」と話した。

 事務局の吉田創さん(53)は「体験を機会にこういう場所があることを知り、田んぼを耕して生活してくれる人が増えたら。サミットも盛り上がれば」と語った。

 植える田は79枚で、面積の合計は0・4㌶。品種はコシヒカリともち米を少々で、豊作なら七、八百㌔の収穫になる。7月に草取り、9月に収穫の体験の実施を予定している。

(2023年5月24日付紙面より)

昔ながらの手植えで苗を植えた=21日、那智勝浦町小阪の米作り体験農場
2023年05月24日
43 奥村美羽さんが栄冠に
 西田君、森本さんも準優勝  (北道院拳法錬成大会 )
2023年05月24日
44 丸山・中平ペアが連覇
 新宮ソフトテニスが全国、近畿へ  (和歌山県予選 )
2023年05月24日
45 決勝は串本―みさき・那智勝浦
 学童軟式野球(B級)東牟婁大会  
2023年05月24日
46 例年通りの行事を予定  区民総会で青年会解散を説明  (新宮市佐野区 )
2023年05月24日
47 給食費無償化などの補正予算  6月定例会に上程  (那智勝浦町 )
2023年05月24日
48 早く育てと願い込め  サツマイモの苗植える  (熊野川中学校 )
2023年05月24日
49 児童7人が入部  王子ヶ浜少年消防クラブ結成式  (新宮市 )
2023年05月24日
50 英語の読み聞かせ会を試行  ECC古座教室の協力得て  (上野山こども園 )
2023年05月24日
51 先陣切って歓声響かせる  古座中初夏の体育祭挙行  (古座川町 )
2023年05月24日
52 受診率向上を訴え走破  がん研究支援呼びかけ29年目  (生命の駅伝 )
2023年05月24日
53 一大イベント、4年ぶり復活  10月に紀宝みなとフェス  (紀宝町 )
2023年05月24日
54 全力で競技に取り組む  7中学校で体育祭開催  (新宮市、那智勝浦町、太地町 )
2023年05月24日
55 お悔やみ情報
  
2023年05月11日
56 けん玉教室で互いに成長
 大会出場を視野に腕磨く  (新宮市 )

 「頑張れ」「落ち着いて」「集中、集中」「スピードいらんよ」。新宮市佐野のくろしお児童館の一室で仲間を応援し合う声が響く―。15年以上続くけん玉教室の一場面だ。現在6人の児童が月に2回、切磋琢磨(せっさたくま)し、けん玉の腕を磨いている。

 指導するのは、元小学校長で現在は、太地町立子育て支援室・子どもの居場所づくり指導員の村上和弥さんだ。学力向上や人格形成につながると考え、教師時代から30年以上にわたって子どもたちにけん玉を教えてきた。

 日本けん玉協会に所属し、二段を取得する村上さんは、けん玉で三つのC「コンセントレーション(集中力)」「コンフィデンス(自信)」「コントロール(調整力)」が養えると話す。

 けん玉によって、計算のミスが減少した事例もあるとした。これまでに、全国大会出場者を3人輩出し、うち1人は全国制覇を成し遂げている。

 村上さんは「けん玉道といって、武道と同じく、道が付く。三つのCだけでなく、礼儀や作法、相手を思いやる気持ちも育つ」と述べた。

 けん玉には級位・段位があり、近畿大会や全国大会も開催されている。試合は規定の種目を、決められた回数内で成功させ、点数を競い合う。

 同教室は、年度ごとの登録制で定員は10人。村上さんは、本年度メンバーの市立三輪崎小学校の浦晴之君(4年)と田原拓真君(6年)の2人が近畿大会で活躍できる可能性があると話す。

 練習日ごとに行われるけん玉検定において、2人はすでに準初段に合格。4月27日の検定では50点満点中、浦君が32点、田原君が41点をたたき出している。

 村上さんは「40点台なら近畿大会の決勝に出られる。けん玉は努力すれば報われる競技。2人の活躍はもちろん、メンバー全員の成長に期待している」と話した。

 浦君は「玉が入った時の爽快感が好き。拓真君と一緒に大会に出て、活躍したい」。

 田原君は「難しい技に成功した時がうれしい。検定では悔しい思いをしている。大会に出て優勝したいです」と語った。

 取材中、メンバーが礼儀正しく、互いを鼓舞・助言し合う姿が度々見られた。記者は、村上さんの言うけん玉の効果が表れていることを実感した。

(2023年5月11日付紙面より)

けん玉教室の皆さん=4月27日、新宮市佐野のくろしお児童館
練習の都度、試合も行われる
2023年05月11日
57 入館者数、コロナ禍前の水準に
 多くの人でにぎわったGW  (太地町立くじらの博物館 )

 新型コロナウイルスの5類移行を前に迎えた今年のゴールデンウイーク(GW)。太地町立くじらの博物館(稲森大樹館長)は、県内外から訪れた多くの来場者でにぎわった。連休中(1~7日)の入館者数は1万427人(「こどもの日」の5日に実施した小中学生無料の人数含む)で、2019年の9722人(同)を上回り、コロナ禍前の水準に戻った。

 同館によると、「こどもの日」の5日には769人の子どもが来館。19年は567人で、子どもの数も大幅に増加した。連休期間中に最も入場者数が多かったのは5日で2844人が訪れた。無料分の子どもの数を除いた数では、4日の2792人が最高となった。なお、昨年の同期間中の来館者数は9313人(「こどもの日」の小中学生489人含む)で、今年と同様、行動制限のなかった昨年よりさらに盛況だったことがうかがえる。

 連休中の感染症対策は、アルコール消毒などの対策は従来通りとした。マスク着用は個人の判断に任せる形を取った。

 今回の入館者数増について同館は、日の並びや天候に恵まれたことなどを要因に挙げている。

 稲森館長は「多くの皆さまにお越しいただき、ありがたい。コロナの5類移行もあって、今年は期待したい」。

 今後については「昨年度は教育旅行や旅行支援などがあった。コロナの緩和も含め、今年は来館者の構成も大きく変わってくる。初めて来られたお客さまに再び来館してもらえるように、また、外国人観光客の方々にも多く来てもらえるような計画や企画に努めていく」と話していた。

 今後は、コロナ禍中に実施できなかった学芸員が入館者を案内する「スポットガイド」や多言語の音声ガイド機器の貸し出し、特別イベントの開催も計画しているとした。

 そのほか、施設内での滞在時間増や満足度の向上に向けて9日から、飲食関連のキッチンカーの募集をホームページ上で開始した。土日や夏休みなどに館内敷地内で稼働する予定だ。

(2023年5月11日付紙面より)

多くの来場者でにぎわったゴールデンウイーク=4日、太地町立くじらの博物館
2023年05月11日
58 ペア8組16人競技に臨む
 孫(子)とGG楽しもう  (潮岬青少年の家 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家の主催事業「こどもの日企画 孫(子ども)とグラウンド・ゴルフ(GG)を楽しもう」が6日にあり、ペア8組16人が競技に親しみながらの家族だんらんを楽しんだ。

 高齢者層に人気が高く、世代を問わず誰でも簡単なルールで挑戦を始められるニュースポーツ・GGを架け橋にし、こどもの日の家族だんらんを応援する体験プログラムとして計画。今回は孫や子とペアを組む高齢者層が競技愛好者ぞろいだったため、序盤は自由練習としてペアでGGに慣れてもらい、中盤以降2ペア一組でプレーに挑戦した。

 今回も日本GG協会公認のコース二つ(計16ホール)を使用。各ペアは2人が交互に打ち進めるルールで各ホールを回り、表彰はないがその合計打数でどのペアが1~3位になったかを発表してたたえ合った。今回は午後の天候の崩れを警戒し、当初予定していた敷地内での昼食休憩は省略。最後はこどもの日のプレゼントとして孫や子に菓子を配って締めくくった。

 この体験プログラムは昨秋に敬老の日企画として計画したが雨天中止となり、家族が帰省する今年の正月に合わせて再度計画して参加を呼びかけ初実施にこぎ着けた。その時に1位となった河田一夫さん・河田舞耶さんペアが今回も、2位と1打差の合計打数46で1位となった。

(2023年5月11日付紙面より)

日本GG協会公認コースでプレーに挑戦する参加ペア=6日、県立潮岬青少年の家
こどもの日のプレゼントを選ぶ孫や子どもら
2023年05月11日
59 音楽もっと大好きに
 ウインドカンパニーが演奏会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立勝浦小学校(山下真司校長)で8日、ウインドカンパニー金管合奏団による演奏会が開かれた。同校の全校児童227人と同町立市野々小学校の児童25人が、プロによる生演奏を楽しんだ。

 ウインドカンパニーは「ウインドカンパニー管楽オーケストラ(吹奏楽団)」を母体に、主に関西で演奏活動を行っていたプロアーティストたちによって1994年に誕生。小学校から高等学校までさまざまな学校で音楽会を行い、弦楽や打楽器アンサンブル、混声合唱団、ジャズバンド、ポップスバンドなど多様なジャンルの芸術講演活動を続けている。

 この日は金管合奏団からトランペット、ホルン、トロンボーン、チューバ奏者の5人が来校し、児童の手拍子に合わせて「さんぽ」を演奏しながら登場。「ぞうの行進」ではホルンでゾウの鳴き声を表現し、「トランペット吹きの休日」では2本のトランペットによる繊細で軽やかな演奏技術を披露するなど、さまざまな演出や工夫で児童を楽しませた。

 楽器紹介では映画「崖の上のポニョ」やゲーム「スーパーマリオブラザース」からおなじみの曲を演奏し、楽器の魅力を伝えた。

 浪花蒼斗君(3年)は「アンコールのドラえもんの曲はもともと好きだけれど、演奏してもらってもっと好きになった。トランペットがかっこよかった」と話していた。

(2023年5月11日付紙面より)

金管五重奏で「さんぽ」を披露=8日、那智勝浦町立勝浦小学校
「ホ!ホ!ホ!」の振り付けを踊る児童たち
2023年05月11日
60 45人が熱戦繰り広げる
 第27回大石杯テニス大会  
2023年05月11日
61 色鮮やかなスイレンの花  寺谷総合公園で咲き始める  
2023年05月11日
62 水玉模様のテントウムシ  子育てサロンで制作  (紀宝町 )
2023年05月11日
63 上手にフラフープ回す  新体操幼児の部がスタート  (紀宝町 )
2023年05月11日
64 「楽しい毎日を送ってますよ」  西岡さん夫婦、人とのつながりが決め手  (移住×農家生活 御浜町の取り組み(終) )
2023年05月11日
65 絵本や絵画、人形など72点  田中千鶴見さんの作品展  (紀宝はぐくみの森 )
2023年05月11日
66 ウミガメってどんな生き物?  下里小5年生が学習  (那智勝浦町 )
2023年05月11日
67 古座川の大自然を満喫  フロンティアコース1年生  (近大新宮高 )
2023年05月11日
68 合気道と日本文化愛し  ウルス・ケラーさんら来日  (新宮市 )
2023年05月11日
69 個性豊かなお店がいっぱい  「くまのクエスト」にぎわう  (新宮市 )
2023年05月11日
70 会員17人で172点披露  町立体育館で黒洋画会展  (串本町 )
2023年05月11日
71 和歌山看護学部が寄託  串本町のトルコ義援金へ  (東京医療保健大学 )
2023年05月11日
72 大学教授交え取り組む  潮岬小の学力向上研究  (串本町 )
2023年05月11日
73 南紀熊野に水力発電所ができたわけ  ~明治後期から昭和初期の水力発電所~③  (「地質の日」特集 )
2023年05月11日
74 お悔やみ情報