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広角南交差点を右折して大浜方面へと向かうバスを求めた=8日、新宮市新宮
バスを広角南で大浜へ
地域交通協議会で意見
新宮市

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連合会
新宮高
 新宮市地域公共交通活性化協議会(辻本勝久会長=和歌山大学教授)の会議が7日、新宮市役所別館であった。24人が出席。新宮市の三佐木蜂伏方面から旧市内へと向かう路線バスについて「広角南で大浜方面に曲がるようにならないか」との意見があった。

 同協議会は、行政、公共交通事業者、住民、学識経験者、警察などで組織。地域の需要に応じた旅客運送の確保や、地域の実情に即した輸送サービス実現に必要な事項などを協議する。この日は昨年度の事業や決算、本年度の事業や予算などが議題で、いずれも承認可決した。

 会議内で、新宮市老人クラブ連合会の代表者から発言があった。三佐木蜂伏地区から広角(通称)にある医院に行く者が多いが、国道42号を広角南交差点で右折して大浜方面に行くバスがないこと。医院前にバス停はあるが、そこで降りるには新宮高校や新宮駅を経由して戻ってくるしかないことを指摘。「今は女性で1人暮らしの高齢者も多く不便。何とかならないか」と訴えた。事務局は「課題として受け止めたい」と応じた。

 また熊野御坊南海バス株式会社の代表者から、路線バスで使用できるキャッシュレス決済が今はPayPay(ペイペイ)のみだが、その他のキャッシュレスやクレジットカードの決済についても国の補助を用いて検討したいという発言があった。

(2024年6月9日付紙面より)


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植え込みを清掃する参加者ら=5日、那智勝浦町
地域 茂った夏草やごみを清掃
紀州路クリーン大作戦
那智勝浦町
 那智勝浦町内で5日、恒例の清掃活動「紀州路クリーン大作戦'24」があった。町内各団体から約50人がボランティアで参加し、ホテル一の滝~体育文化会館の約1㌔の歩道で、植え込みに茂った夏草やポイ捨てのごみを清掃。景観美化に取り組んだ。

 道路とのふれあいの機運を高め、常に美しく安全に道路を利用してもらおうと、県内の道路管理者(各市町村・和歌山県・国土交通省和歌山河川国道事務所)が地域住民への協力を呼びかけて実施している。8月の「道路ふれあい月間」に実施する市町も多いが、同町では暑さを避けるため6月に活動している。

 この日は▽なちかつ古道を守る会▽勝浦ロータリークラブ▽勝浦ライオンズクラブ▽那智勝浦町金融協会那智勝浦町建設業組合▽県東牟婁振興局新宮建設部▽那智勝浦観光機構▽南紀くろしお商工会▽勝浦5区(北浜)▽南紀勝浦温泉旅館組合―が参加した。

 体育文化会館周辺はサクラやツツジの植え込みがあるが、カズラや背の高い雑草が覆っている箇所もあり、参加者たちが丁寧に抜き取っていった。たばこの吸い殻やペットボトルなども拾った。弁天島や遠方に那智の滝を望む海岸沿いの草刈りや排水溝掃除なども行った。

 堀順一郎町長は「多くの方にご参加いただき、ありがたい。町をきれいにすれば、見る人の心も変わり、さらに町がきれいになる」と感謝。多世代の交流拠点として整備が進む体育文化会館周辺について「車いすの方が困難なく移動できるよう歩道や植え込みを再整備するなど、今後も子どもから高齢者まで誰もが使いやすい施設を目指して考えていきたい」と語った。

(2024年6月9日付紙面より)

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今秋の開通が予定されている熊野川河口大橋(紀南河川国道事務所の資料より)
地域 早期全線開通に向け
近畿自動車道紀勢線建促同盟会
 近畿自動車道紀勢線(熊野市~新宮市間)建設促進期成同盟会(西田健会長=紀宝町長)は7日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷で本年度総会を開催。紀伊半島一周高速道路の早期全線開通に向けた決議案を全会一致で採択した。

 熊野市、御浜町、紀宝町、新宮市、那智勝浦町、田辺市、北山村で組織。総会で西田会長は、悲願である紀伊半島一周高速道路が完成に近づいているとし「一日も早く紀勢線が全線開通するよう、予算確保も踏まえ、今後も国に訴えないといけない。引き続き、ご協力を」と呼びかけた。

 議事では本年度の事業計画案、予算案、決議案を採択。役員改選に伴い、西田会長ら全役員を再任した。本年度も近畿自動車道紀勢線(熊野市―新宮市間)事業中区間の早期工事着手、早期完成を図るため、関係機関への要望活動、相互の情報交換を図る。

 決議には▽紀宝熊野道路、新宮道路の早期工事着手▽新宮紀宝道路、すさみ串本道路の開通に向け、着実な事業推進▽熊野道路、串本太地道路の早期完成▽熊野尾鷲道路、近畿自動車道紀勢線(紀勢大内山―尾鷲北間)の4車線化について早期事業化を図ること―などを盛り込んだ。

 近畿自動車道紀勢線は紀伊半島沿岸部を一周する延長約335㌔。約8割が開通しており、今秋に新宮紀宝道路、来春にすさみ串本道路が開通予定となっている。

  □     □

■事業説明会

 総会に先立ち、紀勢線の事業説明会を開催。紀勢国道事務所の市川幸治所長と紀南河川国道事務所の田中雄三所長が各事業区間概要を説明した。

 熊野市の大泊町と久生屋町を結ぶ延長6・7㌔の熊野道路は、四つのトンネルを計画。大泊インターチェンジ(IC)側からの第1、第2トンネルで掘削が進み、第3、第4トンネルを抜けると紀宝熊野道路に接続する。

 紀宝町神内までの紀宝熊野道路(延長15・6㌔)は、紀南病院近くに御浜IC(仮称)を計画。用地調査を随時、実施する。熊野川河口大橋を含む新宮紀宝道路(延長2・4㌔)は、神内と新宮市あけぼのを結ぶ。今秋の開通を目指し、道路設計、改良工事、道路設備工事、舗装工事を推進する。

(2024年6月9日付紙面より)

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