新宮紀宝道路開通記念イベント実行委員会(田岡実千年委員長=新宮市長)の第2回会議が5日、新宮市役所であった。委員13人が出席。今秋に予定する新宮紀宝道路(熊野川河口大橋)の開通を記念し、さまざまなイベントを行うことを決めた。
9月ごろの午前10時から午後4時まで、開通記念の地域活性化イベントを行うとした。内容は▽午前10時から地域和太鼓団体による演奏▽午前10時30分から近隣中高「吹奏楽部」による演奏▽午前11時から二県交流綱引き大会▽午後2時から新宮紀宝道路を活用した「世界記録」への挑戦―となった。
二県交流綱引き大会は、河口大橋上で実施。子ども(小4~中3)の部と大人(高校生以上)の部に分かれ、どちらも両県合わせて約400人で競う。世界記録への挑戦も河口大橋上で、4㍍の地元角材を約800㍍の河口大橋上に並べ、長さで世界記録を目指す。参加人数は、地域住民や大工などの400人から500人を見込む。
使用する角材はレーザー加工により「大社、王子社、峠」などの名称を入れ、世界遺産登録20周年もPRする。さらに使用後はベンチにして、ふるさと納税の返礼品などに利活用する。
広域交流物産展とステージイベントも、新宮木材協同組合周辺で行う。物産展は50店舗程度が出店する。地元学生による吹奏楽や和太鼓演奏などのステージイベントを検討している。
開通式直前の昼夜には、ウオーキングイベント&提灯(ちょうちん)行列も行う。ウオーキングイベントは午後1時30分に開始。申し込み不要のフリー参加で、5000人を見込む。提灯行列は、1935(昭和10)年に旧熊野大橋が開通した際の出来事を再現する。こちらは事前申込制で、600人を想定。最後は熊野川河口で記念花火を打ち上げる。
この他、7~8月ごろに河口大橋とその周辺で工事現場見学会を、9月中旬ごろに丹鶴ホールで自衛隊音楽隊による記念コンサートを実施する。
同実行委は、新宮市と紀宝町、両市町の商工観光団体、架橋関連団体の代表者などで組織している。この日はイベント内容のほか、昨年度の事業や決算、本年度の事業と予算などを可決した。
(2024年6月7日付紙面より)
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