国際自転車競技連合(UCI)の国際自転車ロードレース「第24回TOUR de KUMANO(ツール・ド・熊野)」が12日、第3ステージの「太地半島周回コース」で全日程を終了した。3日間にわたりスプリント勝負を展開、JCLチーム右京がチーム総合優勝。地元・新宮市のキナンレーシングチームは、昨年より順位を二つ上げ5位となった。
個人は、岡篤志選手(JCLチーム右京)が2連覇を達成。「序盤からチームメートがサポートをしてくれ、結果を残せてうれしいです。ライバルチームも強力で、連覇は難しいと思っていた。みんなの協力のおかげ」と喜びを語った。
今年は、伝統の3日間開催が復活し、古座川町を舞台に初開催となった「古座川清流周回コース」で開幕。2日目は「熊野山岳コース」、3日目は「太地半島周回コース」で熱戦を繰り広げた。
11日の「熊野山岳コース」は、アップダウンの激しい丸山千枚田を4周する新たなコースを走り抜け、終盤には17人によるスプリント勝負となり、ベンジャミ・プラデス選手(VC福岡)が2015年以来、9年ぶりに制した。3位にはキナンレーシングチームのライアン・カバナ選手が入り、観客から大きな拍手を受けた。
「太地半島周回コース」は、くじら浜公園をスタート。太地港からの急な上り坂や、一部変更となった太地小学校前から道の駅「たいじ」などを走る全長104・3㌔。
序盤、チーム右京勢が隊列を形成。終盤に後続が追いつき、最後は複数台が横一線に並ぶ形でコントロールラインを通過。岡本隼選手(愛三工業レーシングチーム)が優勝した。
表彰式で、主催したNPO法人「SPORTSPRODUCE 熊野」の角口賀敏理事長は、大会に協力したスポンサーや多くのボランティアなどに感謝し「コースの一部改正や交通規制に伴い地域の方には迷惑をかけたが、選手からはいい評価をもらいました。来年には、和歌山市から当地方までの6日間にわたる大会を企画している。今後とも、ご理解とご協力をよろしくお願いします」と述べた。
(2024年5月14日付紙面より)
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