串本町の潮岬望楼の芝キャンプ場が4月27日から5月6日まで開設され、期間全体で1049泊分の利用の申し出を得た。
このキャンプ場は、潮岬望楼の芝管理運営委員会が環境省の許可に基づいて運営。芝地の東側一帯をテント設営場所として提供するもので、小学生以上の利用者から清掃協力金を得て事前の草刈りや当日の受け付け、キャンプごみの引き受けをして開設前後で吉野熊野国立公園の一角でもある同芝の環境が悪化しないよう管理をしている。
現在は既設のキャンプ場設備が開放されていないため、同委員会が実施する開設期間だけが望楼の芝でキャンプできる唯一の機会。ゴールデンウイーク(GW)に合わせた開設期間は過ごしやすく日程が取りやすいこともあって例年、特に利用の申し出が多い繁忙傾向にある。
利用の申し出は期間前日の午後4時から受け付け、期間前半で雨の影響を複数回受けたもののピークの5月3日に486泊分、4日に176泊分、4月28日に105泊分、5月2日に99泊分と利用が伸び、全体として昨年より31泊分多い実績となった。
コロナ禍を経て再開した2022年は1030泊分で、再開以降はほぼ横ばいで推移している状況。同委員会の田仲康慧会長は、今年の特徴として期間中に張られたテントの数が昨年より少なく、家族などグループの利用が増えたことでその状況でも再開後の例年と変わらない利用の申し出を得ることができたと実績を分析している。
次の開設期間は7月13日(土)~15日(月・祝)。本年度は計8期間の開設を計画している。詳細は町公式ホームページ新着情報一覧表示内にある「潮岬望楼の芝キャンプ場」(4月16日付発表)のリンク先を参照。問い合わせは町産業課(電話0735・62・0557、平日午前8時30分~午後5時15分)まで。
(2024年5月10日付紙面より)
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