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銀河の車内見学を楽しむ子どもら=17日、JR新宮駅構内
「銀河」見学会が盛況
特別列車の魅力を楽しむ

 JR西日本が運行する観光長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の車両見学会が17日、JR新宮駅の構内であった。親子連れなど約300人が参加。特別列車の魅力を体感した。

 「WEST EXPRESS 銀河受入協議会」とJR西日本の主催。銀河は、観光を中心とした西日本エリアの活性化を目指し、紀南の京都―新宮間のほか、山陰、山陽などの方面で運行している。

 ▽銀河の車内見学▽子ども制服着用体験▽車内での銀河グッズ、地元産品の販売▽新宮駅係員特製の銀河塗り絵▽9店舗参加のマルシェイベント―などの企画が用意されていた。車内見学では、参加者が興味深そうに、座席や客室などを眺めていた。制服体験では、子どもらが制服を着込んでポーズをとり、保護者が撮影して楽しんでいた。

 市内から両親と共に訪れた、市川瑠菜さん(5)と進一郎君(3)は「列車は好き。塗り絵が楽しかった」と話した。

 同協議会の津越紀宏事務局長は「多くの人に紀南にお越しいただきありがたい。見学会は、普段列車に乗らない人も来てもらい体験してもらえる機会。次は乗ってもらえると期待したい。世界遺産の登録20周年を迎えることもあるので、銀河には来年度も来てもらえるとありがたい」。

 新宮駅の道本隆文駅長は「普段フェンス沿いで、子どもが銀河に手を振って見ている様子をよく見かける。今回のイベントで紀南を盛り上げ、楽しんでもらってありがたい。子どもらの笑顔が一番うれしい。来年度もぜひ、銀河に来てもらえたら」と語った。

(2024年2月18日付紙面より)


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日本での生活を紹介するフランス出身の3人=15日、紀宝町立矢渕中学校
学校 「たくさんの文化に触れて」
フランス出身の3人招き講話会
矢渕中
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矢渕中
 「ようこそ日本へ!」と題した人権講話会が15日、紀宝町立矢渕中学校(立嶋信雄校長)であり、1年生78人がフランス出身の3人から日本の生活や魅力などを聞いた。来日32年のティエリ・ルガールさんは「みんなもいろんな国に出て、たくさんの文化や考え方に触れてほしい。本当の幸せは心の中にある。人生は1回だけ。好きなことを楽しんで幸せになって」と伝えた。

 日本で暮らす外国人への理解を深め、相手の立場に立つ想像力と技能を身に付けることが狙い。ティエリさんと、来日10年目のジョラン・フェレリさん、8年目のセドリック・ルタールさんが訪問した。

 骨董(こっとう)品が好きだというセドリックさんは「古いものは皆さんの歴史。捨てるのはもったいない。空き家は宝物」と語り「言葉が分からなくてつらかったけど、今は帰りたくない。皆さんも今学んでいる英語を頑張って」とエールを送った。

 ジョランさんは山仕事が好きで、24歳で十津川村に移住。「山で遊べる場所を」との思いから「空中の村」をオープンした。「日本は驚きの連続。毎日、新しい発見がいっぱい。支えてくれた日本に恩返ししたい」と話した。

 新宮で合気道と出合い、家族と共に生涯日本に住むと話したティエリさん。「日本が好きだけど、日本国籍の取得は難しい」と苦労を挙げた上で「フランス人もない、日本人もない。みんな地球人。自由に行き来できれば最高だね」と語った。ピアノ演奏も披露し、生徒たちが聞き入っていた。

 生徒たちは2カ月半あるフランスの夏休みに驚き、「フランスの生徒は休みの日に何をしていますか?」などと質問。3人はサマーキャンプなどを紹介し「よく休んで自分の時間をつくってほしい」と呼びかけた。

(2024年2月18日付紙面より)

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被災地派遣後の柴田通仁さんが講話=16日、那智勝浦町立那智中学校
学校 能登半島地震の被災地知る
那智中学校で防災講話
那智勝浦町
 那智勝浦町立那智中学校(寺地琢也校長)で16日、防災講話があった。リエゾン(情報連絡員)として石川県能登町災害対策本部に派遣されていた那智勝浦町防災対策の柴田通仁さんが現地の状態を語り、3年生45人が今後の災害への備えについて考えた。

 生徒たちの関心が高い能登半島地震について、具体的な被災地の状況を聞くことで災害を追体験し、家族と共に防災に生かしてもらおうと急きょ企画した。

 柴田さんは石川県能登町について「本当に那智勝浦町の環境と重なるところが多い」と言及。「『防災』は現在から災害発生までに、自宅の耐震補強や家具固定、備蓄品の準備などをしておくこと。『減災』は災害発生から復旧復興までの期間に、これ以上被害を広げないようにすること。石川県は『減災』の期間にある」と説明した。

 現地の写真を見せつつ「学校の体育館は、避難所や救援物資の保管拠点、時には遺体安置所にもなる」とし、全国の自治体からの応援職員が避難所開設・運営などをサポートしている様子を見せた。

 生徒たちに向け「救援物資がまだ十分に行き渡らない中、拠点に届いた物資の仕分け中に『3日何にも食べていないので、今すぐ渡して』と言う人が現れたら、あなたはどうする?」と質問。生徒たちからは議論の末「平等に行き渡るよう、仕分けが終わるまで待ってもらう」「3日食べていないのは周りの人も一緒だと思う」などの回答があった。

 柴田さんは「発災後72時間、自衛隊などの救助機関は人命救助に専念するので、最低3日、できれば1週間は自助で生き抜かなければならない」と語り、生徒たちに備えを促した。

 岡﨑陽彩さん(15)は「お正月にずっとテレビで被災地の様子が流れていた。この地域でも、もしかしたらもっと大きな災害が起きるかもしれない。備蓄などの備えをしたい」と話していた。

(2024年2月18日付紙面より)

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地域 100㌧の雪山を設営
18日の「雪まつり」前に
那智勝浦町
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雪まつり
商工祭
 4年ぶりの第26回商工祭「南の国の雪まつり」(18日)を前にした17日、メイン会場の那智勝浦町役場駐車場に約100㌧の雪が到着した=写真。長野県白馬村から大型トラック8台で運ばれ、重機で雪山が設営された。

 南国の子どもたちに雪と触れ合う機会をつくろうと1986(昭和61)年に始まった企画。18日は午前8時30分から雪山を開放。歩行者天国となった役場周辺では「熊野朝市」や各種物産展が開かれ、9時30分からステージイベントが始まる。雨天決行。会場周辺に駐車場がないため、主催者は那智漁港からのシャトルバスや公共交通機関の利用を呼びかけている。

(2024年2月18日付紙面より)

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