あったかい場所、あったかいごはん、あったかい笑顔。串本町西向にある南紀リバーサイドチャーチ(南紀キリスト教会)で9日、子ども食堂「なんきっこ食堂」(寺田有理代表)がプレオープンした。10月から毎週第2土曜日午前11時~午後1時に開くそうで、この日は接点がある家族や区長など地域の人を招いて試食をしてもらいつつ今後の協力を求めるなどした。
子どもたちに無料で食事を提供し健やかな成長を支える仕組みとして県内でも年々数が増えている子ども食堂。同教会は信徒と一体でできる地域貢献を考える中でこの仕組みに注目し、近隣の同食堂や他の教会の同食堂を参考にしながらミーティングを重ねて独自の体制を形づくってきた。
その運営母体が「なんきっこ食堂」。信徒や地域の協力で必要となる食材をそろえ、調理は信徒有志が担当、同教会が礼拝堂を提供の場とする形が整い、この日はその形で調理と提供を試行した。
メニューはポークカレーライスとサラダで、1食の量は同町の学校給食より少し多め。提供する対象は子ども(高校生以下)とその付き添いの大人としていて、大人は1食300円の協力をお願いしたいという。
町内では初となる子ども食堂のオープンで、県が前年度から推進しているわかやま子ども食堂応援ネットワークとのつながりも考えながら継続を目指している。寺田代表は「子どもさんだけでも、親子ご一緒でも歓迎します。みんなで頑張って続けるので、安心して食べに来てほしい」と今後の利用を呼びかけている。アレルギー対応をしていない点はあらかじめ了承してほしいという。
南紀リバーサイドチャーチは旧串本町役場古座分庁舎隣にあり、「なんきっこ食堂」はバルーン遊具(滑り台)などがある子ども向けの屋内広場「なんきっこ広場」(第4日曜日午後2時30分~4時)と半月ほどずらして定例化を目指していて、次回は10月14日(土)に開く。メニューはカレー&サラダ。問い合わせは「なんきっこ食堂」(電話0735・72・2600、同教会内)まで。
(2023年9月12日付紙面より)
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