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約1800人が参加しヒオウギガイ拾いに熱中=10日、新宮市三輪崎
ヒオウギガイ拾い大盛況
潮風まつりに1800人
新宮市

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三輪崎漁業協同組合
漁業協同組合
 三輪崎漁業協同組合(海野義尊・代表理事組合長)主催の「第34回潮風まつり」が10日、新宮市三輪崎の三輪崎漁港周辺であった。4年ぶりの開催に市内外から約1800人(主催者発表)が参加。磯にまかれた約1万2000個のヒオウギガイ(檜扇貝)を求めて潮干狩りを楽しんだ。

 親しみやすく住みよい漁港、漁村づくりを目指す活動の一環として実施しており、地域住民をはじめとした来場者らに磯遊びを体験してもらおうと毎年開催している。新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりとなった今回は、バケツやビニール袋を手にした多くの参加者が会場に集合。例年以上のにぎわいを見せた。

 開催に当たり、海野代表理事組合長は「大人は童心に返って、子どもは海の素晴らしさを感じながら楽しんでほしい。これからもこのイベントを続けていきたい。そのために、一人でも多くの人にマナーを守ってほしい。足元に気を付けてけがのないように楽しんでください」とあいさつ。

 来賓の田岡実千年市長は同協同組合や関係者らの開催に向けた尽力に敬意を表し「今日は大勢の皆さんに楽しんでいただけるよう、たくさんのヒオウギガイをご用意いただいていると聞いている。けがには十分ご注意いただき、晩夏のひととき、磯遊びを満喫していただければ」と呼びかけた。

 海野代表理事組合長のスタートの合図を受け、参加者らは小学3年生以下の子どもと小学4年生以上の大人の2会場に分かれてヒオウギガイ拾いを開始。紀宝町から訪れた上地梛君(7)と麦ちゃん(6)は「あまり取れなかったけど楽しかった。食べるのが楽しみ」と笑顔で話した。

 漁港内市場ではシラスなどの物産販売もあり、多くの人が列を作っていた。

(2023年9月12日付紙面より)


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稲刈りの集いが開かれた丸山千枚田=9日、熊野市紀和町
地域 黄金色の稲穂を収穫
丸山千枚田で「稲刈りの集い」
熊野市
 日本の棚田百選に選ばれている熊野市紀和町の丸山千枚田で9日、「稲刈りの集い」があった。残暑が厳しいながらも、棚田のオーナーらが貴重な歴史的遺産で収穫の秋を満喫した。

 新型コロナウイルスの影響で中止や規模縮小してきたが、今年は特産品や飲料の販売など4年ぶりに従来の形に戻った。5月20日に「田植えの集い」を開催し、約650人が県育成品種「なついろ」の苗を植えた。

 稲刈りには、県内外からオーナー66組274人をはじめ約570人が参加。千枚田保存会などスタッフから説明を受けて作業を開始。子どもたちも多く、青空の下、大自然の中で黄金色に実った稲穂を楽しそうに収穫した。

 丸山千枚田は1601年に2240枚の田があったと記録されるが、1990年ごろには530枚まで減少。93年に丸山千枚田保存会を結成し、保全活動により現在は1340枚まで復田した。市ふるさと振興公社が96年度からオーナー制度を採用し、今年は154組885人の応募があった。

(2023年9月12日付紙面より)

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「銀河鉄道999」を演奏する近大新宮吹奏楽部=9日、新宮市のJR新宮駅
地域 演奏とダンスで「銀河」歓迎
オリジナルTシャツ着用
新宮市
 新宮市のJR新宮駅ホームで9日、特別急行列車「WEST EXPRESS 銀河」の歓迎演奏があった。JR西日本が制作したオリジナルTシャツを身に着けた近畿大学附属新宮高校・中学校吹奏楽部の部員や、ダンスチーム「HAL CREW」メンバーがパフォーマンスを行い、乗客を出迎えた。

 「銀河」はJR西日本が期間限定で運行する長距離列車で、鉄道の旅と当地方の魅力のPRを図っている。近大新宮では地域の同世代や観光に関わる大人たちとの交流を図る狙いもあり、昨年10月から歓迎事業に協力している。

 今回はJR西日本が新宮駅の公式キャラクターまめ福や「Shingu」の文字をデザインしたオリジナルTシャツを制作し、部員らが着用。「銀河」到着に合わせて「銀河鉄道999」「Let's Swing!!」の演奏とダンスで駅舎ホームを盛り上げた。

 横浜から来たという川崎信本さんは「関西の列車に興味があり、念願かなって乗車できた。元は通勤列車を改装した車両だそうだが、こんなに変わるものかと驚き。心のこもった歓迎にも感動した」と話していた。

(2023年9月12日付紙面より)

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礼拝堂内で子ども食堂「なんきっこ食堂」をプレオープン=9日、南紀リバーサイドチャーチ
地域 町内初の子ども食堂開設へ
「なんきっこ食堂」10月から
串本町
 あったかい場所、あったかいごはん、あったかい笑顔。串本町西向にある南紀リバーサイドチャーチ(南紀キリスト教会)で9日、子ども食堂「なんきっこ食堂」(寺田有理代表)がプレオープンした。10月から毎週第2土曜日午前11時~午後1時に開くそうで、この日は接点がある家族や区長など地域の人を招いて試食をしてもらいつつ今後の協力を求めるなどした。

 子どもたちに無料で食事を提供し健やかな成長を支える仕組みとして県内でも年々数が増えている子ども食堂。同教会は信徒と一体でできる地域貢献を考える中でこの仕組みに注目し、近隣の同食堂や他の教会の同食堂を参考にしながらミーティングを重ねて独自の体制を形づくってきた。

 その運営母体が「なんきっこ食堂」。信徒や地域の協力で必要となる食材をそろえ、調理は信徒有志が担当、同教会が礼拝堂を提供の場とする形が整い、この日はその形で調理と提供を試行した。

 メニューはポークカレーライスとサラダで、1食の量は同町の学校給食より少し多め。提供する対象は子ども(高校生以下)とその付き添いの大人としていて、大人は1食300円の協力をお願いしたいという。

 町内では初となる子ども食堂のオープンで、県が前年度から推進しているわかやま子ども食堂応援ネットワークとのつながりも考えながら継続を目指している。寺田代表は「子どもさんだけでも、親子ご一緒でも歓迎します。みんなで頑張って続けるので、安心して食べに来てほしい」と今後の利用を呼びかけている。アレルギー対応をしていない点はあらかじめ了承してほしいという。

 南紀リバーサイドチャーチは旧串本町役場古座分庁舎隣にあり、「なんきっこ食堂」はバルーン遊具(滑り台)などがある子ども向けの屋内広場「なんきっこ広場」(第4日曜日午後2時30分~4時)と半月ほどずらして定例化を目指していて、次回は10月14日(土)に開く。メニューはカレー&サラダ。問い合わせは「なんきっこ食堂」(電話0735・72・2600、同教会内)まで。

(2023年9月12日付紙面より)

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