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濵前泰弘会長(左)と寺前正和会長がボランティア支援に関する協定を締結した=1日、新宮市徐福
連携図り、ボランティア支援
新宮LCと社協が協定締結
新宮市

 新宮ライオンズクラブ(新宮LC、寺前正和会長)と新宮市社会福祉協議会(濵前泰弘会長)は1日、「災害時におけるボランティア支援に関する協定」を締結した。同市徐福のステーションホテルで締結式があり、寺前会長と濵前会長が協定書を交わした。

 同協定は、関西広域連合とライオンズクラブ国際協会335複合地区が2015年5月17日に締結した「災害時におけるボランティア支援に関する協定書(広域連合協定書)」に基づくもの。

 災害発生に被災地の支援ニーズの把握・整理を行うとともに、支援活動を希望する個人や団体の受け入れ調整やマッチング活動を行うために市社協が開設する「災害ボランティアセンター(以下ボラセン)」を後方支援するもので、同LCは今後、ボランティアに向けた支援を展開していく。

 具体的には▽被災地内外における支援ボランティアの移動にかかる輸送手段(車両など)の手配や提供▽ボラセンやボランティア活動支援拠点の設置・運営および被災地でのボランティアのための資機材の提供▽会員の専門性を生かした物的・人的支援の提供▽ボランティア活動支援拠点におけるボランティア活動者への飲食物(炊き出しや飲料など)の提供―などの活動を行う。

 締結式には寺前会長、濵前会長はじめ、長谷徳蔵幹事、大前裕一副会長や、社協の大谷康央事務局長らが出席。(一社)日本ライオンズアラート委員会アドバイザーの坂本恵市さんが立ち会った。

 寺前会長は「行政からの指示も仰ぎながら、いざというときには独自の支援体制を整えていけると思っている」とあいさつ。

 濵前会長は「2011年の紀伊半島水害が発生した際、ボラセンを開設した時には延べ1万人余りのボランティアの方が集まってくれた。災害時には全国から多くの人が集まってくれるので、たくさんの資機材が必要になる。協定によりボランティアの方々が効率的に活動を行うことができるのでは」。

 坂本さんは「発生が危惧されている南海トラフ地震などを想定し、非常に有意義な協定になると思う」と語った。

(2023年6月3日付紙面より)


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ぬれるのも構わず清掃に取り組んだ=1日、新宮市立神倉小学校
学校 児童がプールを清掃
汚れを協力して落とす
神倉小学校
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神倉小
 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)は1日、プール清掃を行った。6年生62人が汚れを落とし、プール開きに備えた。

 前日に予定していたが、雨で延期となった。児童によるプール清掃は、コロナ禍の影響で複数年ぶりとなる。

 プールの水は、前日のうちに抜いてあった。底には泥状のものが薄くたまっていた。清掃は、男子がプール内を、女子がシャワーや洗眼の場所を担当した。

 児童らは、スポンジや雑巾などを持って清掃に臨んだ。男子はプールの周囲の溝や、プールの壁や底の汚れを磨いて落とした。女子も同様に、担当場所を手分けして磨き、汚れを洗い落とした。

 当日は曇りで、時折小雨がぱらつくような天気だったが、児童らは気にせず水をかけ合うなど、はしゃぎつつ清掃に臨んでいた。中口翔太君は「先々週にプールに行ったけど、学校のプールも楽しみ。今日は頑張って掃除したい」と話していた。

(2023年6月3日付紙面より)

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パトロールに取り組むウミガメ保護監視員=1日、紀宝町の井田海岸
地域 5年ぶりの産卵に期待
ウミガメパトロール開始
紀宝町
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井田小
 アカウミガメの産卵期を迎え、紀宝町ウミガメ保護監視員(萩野進也代表)は1日、同町の井田海岸でパトロールを開始した。

 萩野代表と木村一樹さん、西昌志さん、前地敏久さん、杉浦利也さん、前地正喜さんの保護監視員が7月末まで早朝と夕方、交代で海岸を歩き、上陸、産卵するアカウミガメを見守る。今年も産卵した1頭分の卵を井田小学校のふ化場に移す。

 初日のパトロールにはウミガメ公園の飼育員・伊藤柊也さんも参加し、監視員と共に上陸がないか確かめた。

 紀宝町では4年間、産卵がないが、昨年6月に熊野川河口の海岸で上陸が確認された。萩野代表は「産卵地の環境が年々悪化しているが、上陸・産卵があればうれしい」と期待を寄せていた。

 5月31日には、御浜町の七里御浜海岸で4カ所のウミガメ上陸跡が見つかった。伊藤さんは「26日ごろに上陸したと思われる。ウミガメは産卵ができなくても再挑戦する。4カ所に上陸したウミガメは同じ個体かは分からないが、紀宝町でも期待できる」と話していた。

  □     □

■ウミガメパトロール

 紀宝町企画調整課は、ウミガメパトロールのボランティアを募っている。7月末まで毎週土曜日午後8時から実施し、1回だけの参加も可能。中学生以下は保護者同伴。

 アカウミガメの産卵シーズンに合わせて、ウミガメ保護監視員と一緒にパトロールする。申し込みは同課(電話0735・33・0334)まで。受け付けは平日の午前8時30分から午後5時まで。

(2023年6月3日付紙面より)

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啓発物資を配布し呼びかける人権擁護委員ら=1日、新宮市橋本のイオン新宮店
地域 「誰か」のことじゃない
「人権擁護委員の日」で啓発
新宮市
 「人権擁護委員の日」の1日、新宮人権擁護委員協議会(垣本正道会長)は新宮市橋本のイオン新宮店前で街頭啓発を実施した。人権擁護委員、法務局職員ら5人が買い物客たちに啓発物資を配り、活動内容や相談電話などの周知を図った。

 人権擁護委員は人権擁護委員法に基づいて相談を受け、人権の考えを広めるなどの活動をしている民間ボランティア。現在、法務大臣から委嘱を受けた約1万4000人が全国の各市町村で活動。なお、新宮管内では28人(1日現在)の人権擁護委員が活動している。

 1949年6月1日に人権擁護委員法が施行され、毎年この日を「人権擁護委員の日」と定めて全国一斉に特設相談所開設や啓発活動に取り組んでいる。

 法務省の人権擁護機関では「『誰か』のこと じゃない。」をキャッチコピーに▽女性の人権▽子どもの人権▽高齢者の人権▽障害を理由とする偏見や差別▽部落差別(同和問題)―など17項目を強調事項に掲げ、偏見や差別の解消に向けた啓発に取り組んでいる。

 垣本会長は「制度を知らない人が多い。気軽に相談できることを多くの人に知ってもらいたい。一人で悩んでいる人に、悩みが軽くなり、笑顔になってもらえるように、寄り添いお力になることができれば」と話した。

 「差別を受けた」「いじめを受けた」「インターネットによる誹謗(ひぼう)中傷」など、相談は無料。窓口は、みんなの人権110番(電話0570・003・110)、子どもの人権110番(電話0120・007・110)、女性の人権ホットライン(電話0570・070・810)まで。

(2023年6月3日付紙面より)

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