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多くの観客が見上げる中、那智湾の夜空を彩った花火=11日、那智勝浦町浜ノ宮
那智湾に大輪の花
那智勝浦町花火大会


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熊野那智大社
花火大会
 那智勝浦町花火大会(大会長・堀順一郎町長)が11日夜、那智湾で開かれた。この日は午前中の雨で連日の猛暑も弱まり、涼しい海風の吹く中、約4万6000人(主催者発表)の観客が夜空に咲く約1万発の花火を楽しんだ。

 町民の手作りを大会の基本理念に、同大会実行委員会(大江清一委員長)が中心となって開催しており、今年で12回目。プログラムは、海の章、追善供養、山の章、フィナーレの4部構成。

 大会長の堀町長は「町民手作りの花火大会。多くの町民、団体、企業の皆さまのご寄付により、運営されています。今年は那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年記念の年、昨年は熊野那智大社御創建1700年の年でした。大きな節目の年が続きます。今後100年に向けた花火大会になればと考えています」とあいさつ。次々に花火が打ち上がった。

 海の章ではマグロのすしをイメージした花火、追善供養の開始には手筒噴水花火など新しい趣向を加え、最後は大輪の花が那智湾に咲き誇り、観客から拍手が起こった。

(2018年8月14日付紙面より)


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各班ごとに成果を発表した=11日、新宮市高田
学校 6日間かけ自然を満喫
土と水と緑の学校閉校
新宮市
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アジア協会
 第35回「土と水と緑の学校」(新宮市など主催)の閉校式が11日、同市高田の高田グリーンランドであった。地元や大阪周辺、同市の姉妹都市・宮城県名取市から参加した小中学生77人に校長の田岡実千年市長らが修了証を手渡した。

 大自然の中、地球の基本である土、水、緑について学び、その役割や大切さに気付いてもらうことを目的に毎年開校している。子どもたちは5泊6日の日程で4班に分かれて共同生活を送りながら、水生昆虫の観察やホエールウオッチングなどを体験。自然を満喫し友情を育んだ。

 閉校式で子どもたちは共同生活で学んだ成果を替え歌などで発表。「班の絆の糸は切れません」「自然に、みんなにありがとう」などと述べた。

 田岡市長は「いろいろなプログラムを一つ一つこなしながら仲間と助け合い、頑張ったと思います」と参加者らをねぎらった。「一回りも二回りもたくましくなっており、すばらしく成長したと感じています。また再会できることを楽しみにしています」。

 公益社団法人アジア協会アジア友の会の村上公彦事務局長は「元気だな、パワーがあるなと感じました。無事に終わりありがたく思います」。同会の山竹継男さんは「個性豊かな子どもたちをまとめるリーダーさんたちは大変だったのでは。悪天候などでプログラムがうまく進行しないなどもあったが、子どもたちが最後まで元気でこの場にいてくれることに感謝します」と講評した。

 閉講後に、参加者らが制作した、各班の応援旗やバンダナを入れたタイムカプセルが、各班の班長らによって同敷地内に埋められた。タイムカプセルは10年後に掘り起こされる予定。

(2018年8月14日付紙面より)

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複数のテントが並び始めた望楼の芝=12日、串本町潮岬
地域 各地各施設の利用弾む
連休経て盆の繁忙期に
串本町・古座川町
 8月の連休を経て、本州最南端もいよいよ盆の繁忙期に差し掛かった。串本町潮岬にある潮岬望楼の芝キャンプ場に並ぶテントの数が増え、橋杭海水浴場も臨時の駐車場所を設けるなど、各地各施設の利用に弾みがついている。

 潮岬望楼の芝管理運営委員会は利用者が増える時期に合わせ、環境省の許可を得て同キャンプ場の有料期間を設定している。期間中は広大な芝地の東側一帯をテント設営場所、既設のキャンプ場施設を共同給水場として繁忙期の利用を受け入れ、得られた収益で利用に伴い生じるごみを引き受けて処分することで期間終了後も前と変わらない環境の保持に努めている。

 本年度は7月28日から8月18日(土)までの22日間を有料期間とし、1人1泊600円の協力金を預かる形で利用を受け入れている。連休中の受け付け人数は11日が109人、12日が214人。受付場所に詰める同委員会委員は「猛暑のためか例年より少ない印象だが、ようやくにぎわってきた」と話した。

 橋杭海水浴場はビーチハウスラパンそばの芝地に臨時の駐車場所を設けて日々の海水浴客を受け入れている。同ハウスによると8月に入って週末ごとにこの場所を設けているそうで、「大江戸温泉物語南紀串本開業の効果を感じる」という。

 古座川町域では道の駅一枚岩前や明神橋そば、少女峰前などの河原でキャンプや川遊びなどを楽しむ人の姿が増えている。

(2018年8月14日付紙面より)

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あいさつする山口泰郎代表理事=12日、新宮市の徐福公園
地域 徐福の遺徳しのぶ
供養式典に100人参列
新宮市
 新宮市徐福の徐福公園で12日、徐福供養式典が営まれた。熊野徐福万燈祭運営委員長の田岡実千年市長をはじめ、一般財団法人新宮徐福協会の山口泰郎代表理事や中国の関係者ら約100人が参列し、遺徳をしのんだ。

 徐福は今から約2200年前、中国を統一した秦の始皇帝の命を受け、不老不死の霊薬を求めて熊野に渡来したという伝説がある。公園内には、紀州藩初代藩主・徳川頼宣の命で1736年に建立された墓碑(市指定文化財)がある。

 式典で山口代表理事は「今年も徐福さんに思いをはせる日がやってきました。徐福さんが取り持つご縁は、国内外を問わず、友好的で平和的な交流の礎の構築に寄与してきた。混沌(こんとん)とした世界情勢に鑑み、今こそ徐福さん伝承の理念である友愛の絆をもう一度見つめ直さなければなりません」。

 王洪欣(おう・こうきん)・中国連雲港市人民代表大会常務委員会予算工作委員会主任は、国同士の交流を通じて、徐福の遺徳への感謝の気持ちも必ずグレードアップし、友好の輪がより一層広まっていくことを確信しているとあいさつした。

 徐福の墓前で田岡市長が、農耕や捕鯨などの技術を日本に伝えたとされる徐福に感謝し、「明日夕刻には熊野川河原において花火を打ち上げ、市民を挙げて心からご冥福をお祈りすることといたします」などと祭詞祭文を読み上げた。参列者たちは、新宮仏教会の読経の中、墓前に線香を手向けた。

(2018年8月14日付紙面より)

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