第35回「土と水と緑の学校」(新宮市など主催)の閉校式が11日、同市高田の高田グリーンランドであった。地元や大阪周辺、同市の姉妹都市・宮城県名取市から参加した小中学生77人に校長の田岡実千年市長らが修了証を手渡した。
大自然の中、地球の基本である土、水、緑について学び、その役割や大切さに気付いてもらうことを目的に毎年開校している。子どもたちは5泊6日の日程で4班に分かれて共同生活を送りながら、水生昆虫の観察やホエールウオッチングなどを体験。自然を満喫し友情を育んだ。
閉校式で子どもたちは共同生活で学んだ成果を替え歌などで発表。「班の絆の糸は切れません」「自然に、みんなにありがとう」などと述べた。
田岡市長は「いろいろなプログラムを一つ一つこなしながら仲間と助け合い、頑張ったと思います」と参加者らをねぎらった。「一回りも二回りもたくましくなっており、すばらしく成長したと感じています。また再会できることを楽しみにしています」。
公益社団法人アジア協会アジア友の会の村上公彦事務局長は「元気だな、パワーがあるなと感じました。無事に終わりありがたく思います」。同会の山竹継男さんは「個性豊かな子どもたちをまとめるリーダーさんたちは大変だったのでは。悪天候などでプログラムがうまく進行しないなどもあったが、子どもたちが最後まで元気でこの場にいてくれることに感謝します」と講評した。
閉講後に、参加者らが制作した、各班の応援旗やバンダナを入れたタイムカプセルが、各班の班長らによって同敷地内に埋められた。タイムカプセルは10年後に掘り起こされる予定。
(2018年8月14日付紙面より)
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