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賞状を受け取る代表者ら=18日、新宮市大橋通の新宮信用金庫本店
3団体に表彰状
ひまわり基金地域貢献賞
新宮信用金庫

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十津川
 新宮信用金庫(浦木睦雄理事長)は18日、同金庫エリア所在の地域社会貢献活動を行っている「熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会」(下阪殖保会長)、「新宮・東牟婁手をつなぐ育成会」(博多保子会長)、「南部アクティビティー」(古田雅文代表)の3団体に「ひまわり基金地域貢献賞」を贈呈した。

 同賞は、地域貢献事業を行うことを目的に設立した「ひまわり基金」の事業活動。地域や環境などのボランティア活動に努める団体に毎年贈られている。同金庫本店5階大会議室で開かれた総代懇親会席上で表彰式があり、浦木理事長が出席した代表者らに賞状と目録を手渡した。

 熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会の山口一男副会長は「あの土地を守りたいと、下阪会長と共にひまわりを植えた。素晴らしいひまわりが咲き乱れるまで頑張りたい」。

 新宮・東牟婁手をつなぐ育成会の博多会長は活動を紹介し「これからも障害児を持つ親として一歩一歩、これから生まれてくる子のために頑張りたい」。

 南部アクティビティーの古田代表は「十津川村の第一印象をきれいにする必要があるんじゃないかと、みんなの協力をいただいて活動している。賞をいただきありがたく、有効に活用させていただきたい」と、それぞれが感謝の言葉を述べた。

(2018年6月20日付紙面より)


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篠笛を演奏する佐藤和哉さん=18日、新宮市立神倉小学校
学校 体育館に笛の音響く
神倉小で篠笛コンサート
新宮市
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神倉小
 新宮市立神倉小学校(松本広明校長)で18日、東京を拠点に全国で活動する篠笛(しのぶえ)奏者の佐藤和哉さん(36)のコンサートがあった。生徒らは初めて耳にする篠笛の音色に興味深そうに聴き入った。

 佐藤さんはイベントなどに出演するために当地方を訪れている。笛の音を通して子どもたちに人生の糧となる大切なことを受け取ってもらうことを目的に、初めて同小でコンサートを開いた。

 佐藤さんは篠笛が千年以上演奏されてきた楽器であることや篠竹が使われていることなどを紹介した。「篠笛は日本の伝統的な音楽だけではなく、いろいろな楽曲を演奏できる。自由に想像力を働かせれば、新しいものが生まれます」と話した。

 佐用姫伝説をイメージして作った『舞姫』や公園を散歩するような楽しい楽曲『散歩道』、ゆずの『雨のち晴レルヤ』のモチーフとなった『さくら色のワルツ』、『ふるさと』などを歌うように演奏。生徒らは「きれい」「楽しい」と口々に感想を話していた。

 佐藤さんは「気持ちを込めたら音色も変わります。言葉も笛と同じ。伝えたい相手に気持ちを込めて言葉を発してください」と呼び掛けた。

 コンサート後は6年生らとの交流会もあった。トルコを訪れた時に日本の魅力を再確認し、篠笛奏者を志したことを話した。「好きなことが見つかったのは幸運。アクティブに、人と関わりながら楽しいと思えることを見つけて。好きなことでどうしたら人の役に立てるか、喜んでもらえるか考えてください」。生徒らは感謝を込めてゆずの『雨のち晴レルヤ』を合唱した。佐藤さんは「とてもうれしい。大きな思い出になりました」と話していた。

 佐藤さんは29日(金)午後11時から放送の、NHK『にっぽんの芸能』に出演予定。

(2018年6月20日付紙面より)

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7月の例大祭に向け、練習が始まった=18日、熊野那智大社
祭礼 「那智の田楽」練習始め
7月14日の扇祭りに向け
熊野那智大社
 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で18日、「那智の田楽」の練習が始まった。7月14日(土)の大祭「那智の扇祭り(火祭)」での奉納に向け12日間練習を行う。

 男成宮司は「田楽の練習が始まると、大祭の時節を実感します。重要な民俗芸能の担い手として、次世代に向けた力添えを」とあいさつし、途絶えていた田楽を1921年に復興した人々の努力にも感謝した。

 那智の田楽は五穀豊穣(ほうじょう)を祈り笛や太鼓に合わせて踊る伝統芸能。室町時代に流行した田楽踊りを伝える貴重な文化遺産として「那智の田楽保存会」(会員30人)が古来の姿を今に伝えている。

 76年に国の重要無形民俗文化財、2012年にユネスコの無形文化遺産に登録され、那智の扇祭りも15年に国の重要無形民俗文化財に指定されている。

 演者は、編木(ササラ)4人、太鼓4人、鼓役(シテテン)2人で、熟練会員の原敦夫さん、二見正信さん、松尾常生さんらが指導に当たっている。舞台には他に笛2人、演目のめくり役1人が加わる。奉納は宵宮(7月13日)と当日の2回行われる。

 田楽に初参加する同町井関の村井力さんは「一からになりますが、伝統芸能に携われる。これから、(それぞれの役を)一通りやってみたいと思っています」と話していた。

(2018年6月20日付紙面より)

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最寄りの高台目指して避難路を駆け上がる潮岬中の生徒ら=18日、串本町潮岬
防災 高台を目指して一斉行動
潮岬幼小中津波避難訓練
串本町
 串本町潮岬で18日、本年度1回目の潮岬幼小中合同津波避難訓練が行われた。午後1時30分に大きな地震が発生したという想定で園児児童生徒と教職員が高台への一斉避難行動を実践し、日頃の防災意識を見つめ直す機会にした。

 この訓練は、津波到達の心配がない台地に住んでいる事で意識が希薄になりがちな津波避難行動を子どもたちが着実にこなせるよう、潮岬区自主防災(増本昌弘会長)が潮岬幼(南君子園長、園児25人)、潮岬小(山本隆介校長、児童163人)、潮岬中(堀靖典校長、生徒54人)に希望する形で計画された。

 同会役員は3校園から見て高台となる旧潮岬測候所そばを避難場所に設定し、同訓練中は串本警察署の協力も得ながら避難路の要所に立って交通安全を確保。園児児童生徒は大きな揺れに対する対処行動を取った後、日頃から備え付けている防災頭巾を持って高台へ駆け上がった。

 同場所へは生徒、園児、児童の順で到着。潮岬幼は保護者4人も一緒に、潮岬小は6年生が1年生の手を引いてそれぞれ行動し、潮岬中は後に続く園児や児童らの妨げにならないよう、活発な体力を発揮して一気に駆け抜ける方法を試すなどした。

 同訓練を見守った役場総務課防災・防犯グループの枠谷徳彦グループ長は「命を守るためには、まず自分が助かるという気持ちを持ち、そして(同じ思いを持つ)周りの人と助け合って行動することが必要だ」と呼び掛け、日頃から家族や先生と話し合うべき事柄を複数提案。堀校長は潮岬では3歳児から自分の命を守るためにどう行動するかを考えている点に注目し、その上で児童や生徒はどのような気持ちを持って力をつければいいかを考えるよう促して同訓練を締めくくった。

 台地に住んでいるとは言え常にそこにいるわけではなく、将来の進学や日常生活の都合で津波の到達が予測される場所にいる事もある。訓練をしていなかったために適切な判断や行動ができず、津波の犠牲になってしまう可能性をあえて訓練に取り組む事で無くしたい、というのが同会の考えるところ。同訓練は前年度から幼小中合同で行われるようになり、基本年2回行う形が定着している。

(2018年6月20日付紙面より)

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