公益社団法人日本青年会議所近畿地区和歌山ブロック協議会は17日、新宮市仲之町で5月のブロック大会に向けた合同委員会を開いた。同協議会の坂地雄紀会長(所属・新宮青年会議所)ら約15人が当日の運営などについて話し合った。
第49回和歌山ブロック大会新宮記念事業は5月13日(日)午前11時~午後4時、那智勝浦町体育文化会館で開催する。同ブロック協議会主催、新宮青年会議所(平野貴之理事長)主管。「
防災」をテーマに体験型の「
防災アトラクション」を催す。併せて参加者に和歌山の魅力を再発見してもらうため県内各地の飲食店が出展し県の特産を使用したメニューが並ぶ「逸品フェスタ」を開く。
式典および記念事業を担当する同協議会の坂本耕作・2018年度経済再生委員会委員長は「
防災スタンプラリーや自衛隊、消防などの車両、バケツリレーや担架運びをゲーム化したものを予定しています。事業は講演会が多いのですが、
災害が起こったときに役立つような実践的な企画を考えました。見て、聞いて、触って体験することで楽しんでもらいながら身になれば」。
逸品フェスタを担当する清水啓太・2018年度会員交流委員会委員長は「各地から知られざる逸品を集め、みんなに食して知ってもらいたい」と趣旨を説明。
当地方のダンスや太鼓団体が出演するステージも企画しており「人が集まり、人と人のつながりを持つ機会としてイメージしています。来場者にはさまざまなことに気付いてもらい、それをまた発信していただければ」と期待を込めた。
坂地会長は「
紀伊半島大水害から7年が経過し記憶が薄れてきている人もいると思う。いま一度
防災への意識を高めていきたいと考えています。逸品フェスタでは各地からブースを出していただき、食品をPRしてみんなに発信できれば」と話した。
「協議会では『活気に満ちあふれた力強い和歌山の創造』のスローガンを実現するため、日夜運動を展開しています。ブロック大会で県内各地の青年会議所8所が一堂に会して友情を深め、地域の皆さんの
防災意識の高揚に努め、減災の一助になれば」と広く参加を呼び掛けていた。
■例会でPR
現在同協議会は県内各地を回りイベントをPRしている。17日に新宮市で開いた委員会後には、サンタウンホールで行われていた新宮青年会議所の例会を訪れた。そろいの法被姿に横断幕を持ち「みんなで行きわっしょい!」の掛け声で機運を高めた。新宮青年会議所まちづくり委員会の岩尾崇史委員長は「
災害はいつ発生してもおかしくない。子どもから発信してもらったほうがみんなに伝わりやすいのでは。おいしいものを食べ、堅苦しくなく、楽しく学んでいただき、地域の減災につながれば」と話していた。
(2018年4月19日付紙面より)