熊野新聞記事アーカイブ
熊野新聞社 The Kumano Shimbun
〒647-0045 和歌山県新宮市井の沢3-6
営業部 TEL 0735-22-8080 FAX 0735-23-2246
記者室 TEL 0735-22-8325 FAX 0735-28-1125

本番に向け練習に取り組む会員ら=21日、新宮市の三輪崎青年会館
伝統の「鯨踊」を披露
25日、全国民俗芸能大会(東京都)で
三輪崎郷土芸能保存会

【この記事のキーワード】
漁業組合
 新宮市の三輪崎郷土芸能保存会(濱口仁史会長)は25日(土)東京都の日本青年館ホールで開催される「第66回全国民俗芸能大会」に出演する。21日には同市の三輪崎青年会館で本番に向けた最終調整に取り組んだ。濱口会長は「全国4団体に選ばれたのは光栄なこと。当地方の代表として恥ずかしくないように広めていきたい。東京近郊にいる当地方の出身者らに見に来てもらいたい」と意気込みを語った。

 三輪崎の鯨踊は県の無形民俗文化財。くじらを捕る様子を踊りに仕立てており、クジラを網で囲む形を表した「殿中踊り」と、銛(もり)で突く様子を表した「綾踊り」からなる。三輪崎青年会や三輪崎漁業組合青年部らが継承していたものを、1973年に発足した三輪崎郷土芸能保存会が獅子神楽と共に現在まで受け継いでいる。大会当日には会員32人が『鯨踊』や獅子神楽『神明の舞』『扇の舞』を披露する予定。

 全国民俗芸能大会は1925年に初代日本青年館建設のこけら落としとして開催した「郷土舞踊と民謡の会」に始まり、各地の貴重な民俗芸能を公開し、重要性を多くの人に認識してもらおうと開催している。今年は7月に完成した3代目日本青年館ホールを初めて使用した記念大会で平成29年度文化庁補助事業。三輪崎の鯨踊りは61年前にも出演している。

 出演団体は主催者の推薦で選ばれ、今年は三輪崎郷土芸能保存会の他、吹浦田楽保存会(山形県)、人形三番叟保存会(静岡県)、川名津神楽保存会(愛媛県)がそれぞれ披露する。詳細は日本青年館ホームページ(http://www.nippon-seinenkan.or.jp/seinenkan/)。

(2017年11月23日付紙面より)


別窓で見る
記事一覧

林正樹駅長(左)に絵馬を渡す九鬼家隆宮司=22日、JR新宮駅
地域 来年のえと「戌」絵馬
熊野本宮大社が新宮駅へ
【この記事のキーワード】
熊野本宮大社
熊野三山
 田辺市本宮町、熊野本宮大社の九鬼家隆宮司が22日、新宮市徐福のJR新宮駅を訪れ、来年のえと「戌(いぬ)」の絵馬を渡した。熊野三山の絵馬がそろう来月初旬ごろ、改札付近の駅ホームに飾られる。

 スギなどで作った絵馬の大きさは縦80㌢、横103㌢で、九鬼宮司がポスターカラーで筆書きした。シバイヌの親子と通勤、通学で利用する乗客たちの無事を祈り「安全」と「御創建二千五十年」の文字などを添えている。白浜、田辺、和歌山の各駅へも授与する。

 九鬼宮司は「今年は各まちのキャッチフレーズの中にある一文字を絵馬に入れていますが、新宮は『輝』を入れました。来年は新宮の良さが輝く年であってほしいです」

 林正樹駅長は「来年は犬のようにお客さまの安全のため忠実により一層努力し、輝く新宮になればと思います」と話していた。

(2017年11月23日付紙面より)



もっと見る
折たたむ
別窓で見る

農業委員会による餅つき実演=19日、古座川町一雨
地域 4100人訪れにぎわう
第31回古座川の秋まつり
古座川町
 古座川町一雨にある明神小学校・明神中学校で19日にふるさと祭り「第31回古座川の秋まつり」があり、4100人(主催者発表)が訪れて会場は序盤からにぎわった。

 旧ふるさと祭り「農林業まつり」と公民館明神分館「農林産物品評会」を一体化させる形で始まった、同町最大規模の地域交流行事。今回も同町が主催者となって町内や町と縁のある団体や事業所の参加を集め、町域4方面(高池、小川、平井、松根)から会場に向けて無料送迎バスを運行して町民らの来場を促した。

 前日来の雨も上がり、冷え込むも好天に恵まれる中で本番を迎え、西前啓市町長のあいさつや来賓紹介など開会式を経て各コーナーが始まった。アユの塩焼きやしし鍋、餅といった無料の振る舞いは、長蛇の列を招き一気に出尽くす盛況。里山のジビエバーガーやいのししカレーパンなど人気の数量限定品が1時間とかからずに完売終了するなど、購入は序盤勝負の展開となった。

 公民館明神分館の農林産物品評会には141点が出品され、嶋原和夫分館長は「今回は2度の台風の影響で葉菜類の出品がほとんどなかったが、生産者も協力してくれショウガやダイコン、サツマイモやかんきつ類などを出してくれ前年度並みの数になった。分館役員も運営に頑張ってくれ、皆さんに感謝している」とコメント。今回は金賞8点、銀賞10点、銅賞15点を選んで生産者をたたえ、入賞作物は同町が買い上げてアンケート調査協力者を対象にした抽選会の景品として提供した。

 アトラクション関係では同町観光PRキャラクター「瀧之拝太郎」らによる緑の募金活動、北道院拳法による演舞、同町商工会によるじゃんけん大会、南紀森林組合による丸太切り競争などがあり、フィナーレに餅まきも実施。

 子ども向け企画として恒例のバルーン遊具は町内ではなかなか体験できない機会で、今回も始終順番待ちの列を伴う人気を集めていた。

 第31回実施について西前町長は「今回は56の団体が参加したが、この協力がないとこの祭りは成り立たない。同時に小川や七川からも町民が集まる最も大きな行事。まちそのものを町外にアピールし、町民が一堂で交流してこれからまちをどうするかを意欲的に考えるきっかけにもなれば」と今後の弾みになる成果を期待していた。

(2017年11月23日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る

ブースを構え地域をアピールする紀宝町=19日、三重県桑名市のナガシマリゾート
地域 「ゆるキャラ」で熊野PR
カメレンジャー、ヨーホエル
グランプリ出場
【この記事のキーワード】
祭典
 ゆるキャラの祭典「ゆるキャラグランプリ2017」が三重県桑名市のナガシマリゾートで、18、19日の2日間に渡って開催された。

 「ゆるキャラグランプリ」は「ゆるキャラで地域を元気に」「ゆるキャラで会社を元気に」「ゆるキャラで日本を元気に」をテーマに掲げ、全国各地の自治体などが考案したキャラクターの中から「ナンバーワンのゆるキャラ」を決定するために催されている。ゆるキャラを通して地域をPRするため、全国から200を超える自治体や企業などが参加。熊野地方からは紀宝町役場とジオパークのガイド研修をきっかけとして結成された太地町のグループ「たいジオ。」がブースを構え、ゆるキャラと一緒に地域や特産品などを紹介した。

 紀宝町役場企画調整課の田中正剛さんは「今年は三重県で開催とのことで参加しました。地元でのPRも大切だが、外に向けて紀宝町を紹介できる良い機会。町のキャラクターであるカメレンジャーで『ウミガメが産卵に来る町』をアピールしました。まずはゆるキャラを通して興味を持っていただくことが大切。たくさんの人にブースに来て頂き、手応えを感じています」と話した。「たいジオ。」の久世滋子代表は「他の地域や企業のゆるキャラたちに会えて刺激をもらいました。自分たちが思う以上に熊野地方は認識されていない。当グループのキャラクターヨーホエルも頑張って太地町をアピールしてくれた。広く認知してもらうための第一歩を踏み出せたと思っています」と話した。

 結果は、ご当地部門では千葉県成田市の「うなりくん」が、企業・その他部門ではりそなグループの「りそにゃ」がそれぞれグランプリに選ばれた。

(2017年11月23日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る
主な記事 *記事詳細は熊野新聞紙面をご覧下さい*
  • 行政 出馬表明の2陣営出席 那智勝浦町長選立候補予定者説明会
  • 学校 危険への警戒意識高める串本古座高校、警察迎え情報モラル講座
  • 学校 10人が大会記録を更新串本町教育会、小学校陸上記録会結果
  • 【この記事のキーワード】
    本町小
  • 地域 優しい歌声今年も太地町で丸石輝正さん単独ライブ
  • 【この記事のキーワード】
    太地中
  • 地域 明るい絵患者に好評 新宮市医療センターにMOA優秀作品
  • 地域 認定こども園に備えて 新宮市子ども・子育て会議
  • 地域 完璧な親なんていない新宮市、母親同士が本音で語り合う
  • 地域 一日も早い着工を 熊野川河口に橋を架ける会
くまスポ
  • 接戦制し串本が3連覇 東牟婁地方スポ少バレー交流大会
  • 【この記事のキーワード】
    連絡協議会
  • 新高、全種目で近畿出場権 県高校新人大会で好成績収める
  • 【この記事のキーワード】
    新宮高
ご購読・試読のお申し込み