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世界遺産登録20周年記念の熊野徐福万燈祭を協議した=20日、新宮市役所
花火大会は質を向上
流し灯籠の復活も検討
新宮市

 熊野徐福万燈祭運営委員会(田岡実千年委員長=新宮市長)の第1回会合が20日、新宮市役所であった。7人が参加。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録20周年の記念として、今年は花火大会をバージョンアップすることを決めた。流し灯籠の5年ぶりの復活も前向きに検討となった。

 開会に当たり、田岡委員長があいさつ。「市の夏の風物詩として親しまれている花火大会だが、今年は世界遺産登録20周年の節目であり、例年よりバージョンアップして開催できれば。花火大会を楽しみにしている多くの方々の期待に添えるよう、意見を頂ければ」と語った。

 この後、議事を進行。事務局より、昨年度の事業と決算の報告、本年度の事業と予算の提案を受け、いずれも承認可決した。本年度は名称を「世界遺産登録20周年記念 熊野徐福万燈祭(第62回新宮花火大会)」とし、8月12日(月・振休)の午後2時から徐福公園で徐福供養式典を、13日(火)の午後7時30分から熊野川河川敷で新宮花火大会を実施することを決めた。市からの補助金は100万円を増額して300万円とした。賛助金は昨年度の実績を基に、1700万円を計上した。

 委員から「花火の予算が(前年度比)約300万円増となるが、花火はどうなるのか」との質問があった。事務局は、グレードアップの具体的な内容として、「20」の数字が上空で開く花火を打ち上げること、花火業者3社の競演打ち上げをプログラム中に増やす予定であることを明かした。競演はこれまで最後のみだった。「時間は延ばさず質をグレードアップ」と説明した。発数は約6000発を見込む。

 コロナ禍前を最後に途絶えていた流し灯籠について「してほしいと言う人もいる」「やろう」などの声が上がった。事務局は、見えにくいこともあってやめたことを説明したが、意見を受けて前向きに検討するとした。必要な経費は約100万円を見込み、決定は委員長に一任、実施の場合は予備費から捻出することになった。

(2024年5月22日付紙面より)


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開会に当たりあいさつする会長の田嶋勝正・串本町長=17日、串本町役場本庁舎
学校 学校や塾の現況踏まえ協議
串本町役場で第1回会合
串本古座高校地域協議会
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串本古座高
 串本古座高校地域協議会(会長=田嶋勝正・串本町長)の2024年度第1回会合が17日、串本町役場本庁舎であった。

 この協議会は、同校が存続のために掲げる魅力化プロジェクトの一端・地域まるごとキャンパス構想を実現する実働体として、串本町と古座川町の人口割負担を原資として16年7月に発足。コーディネーターを起用して県内唯一となる校内塾「くろしお塾」の運営や学校設定科目の講師発掘や「串本デュアル」長期インターンシップ受け入れ事業所の橋渡し、全国募集支援など魅力化を支援する諸事業を展開している。

 開会に当たり会長の田嶋町長は本年度から未来創造学科の生徒受け入れを始めるなど同校の現況を見据えて「入学した生徒の皆さんがこの学校に来て良かったと思えるよう引き続きバックアップをしていきたい」とあいさつ。年度最初の会合となるため校内塾の酒井豊塾頭や町田一葉講師と委員、事務局一同で自己紹介をして協議を進めた。

 序盤は同校からの報告で、本年度着任した中西浩子校長(同協議会副会長)が現在の生徒規模(1年生80人、2年生79人、3年生50人、計209人)、未来創造学科の概要と1期生(=1年生)のコース選択状況や育成像を見据えた入学直後の宿泊研修実施、同協議会コーディネーターによる全国募集と地元募集の取り組み状況などを説明。中盤は酒井塾頭が20年度の設置以降年間延べ利用者数が年々伸び前年度は1万1181人に達したこと、その先でアドバンスドコース(同校の進学コース)選択生徒の41%が志望する国公立大学へ進学する実績が上がっていることなどを報告。他方で本年度から講師陣が町田講師との2人体制になったことで受験指導や学び直し指導の発展、広報活動の拡充、生徒の自学自習の大きな励みとなっている豊かな自分づくり支援機能(通称・地域みらい学)への地域住民参加にいっそう力を入れたいと展望を掲げた。

 これら報告を受けて委員からは、子育てを終えた世代も多い委員よりも今まさに子育て中の家族へ伝えるべき内容でありその機会をつくれないかとの意見が上がった。

 以降は会長一任で専決処分した本年度予算の報告を受け、その他前年度と本年度の事業関係諸議案を審議し承認。副会長の西前啓市・古座川町長がよりよい方向への側面からの応援を呼びかけて締めくくった。

(2024年5月22日付紙面より)

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植野めぐみさんと「熊野巨大図会」=20日、田辺市本宮町
地域 「熊野」の世界感じて
植野めぐみさんが絵地図展
田辺市本宮町
 田辺市本宮町の世界遺産熊野本宮館北棟展示ロビーで20日、アトリエちきゅうの道の絵地図作家の植野めぐみさんによる古道を描いた絵地図展「いにしえの軌跡」が始まった。期間は6月6日(木)まで。

 「もともと旅が好きだが、目的地というよりもその道中が大好き。自分が見たものをそのまま閉じ込めてしまいたいと思い、絵地図にたどり着いた」という植野さん。当地方でも、「太田川つれもていこら絵図」や「紀の松島見どころまっぷ」、「新宮市町歩きマップ」、串本町~那智勝浦町の駅周辺を描いた「わがらの駅お散歩マップ」などを手がけてきた。

 今回は2019、20年に制作した3作品を展示。伊勢から田辺へ、紀伊半島での旅路を描いた縦横1・8㍍の「熊野巨大図会」の他、イタリアのローマから同じく道の世界遺産である「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の終着地点まで3000㌔の旅路を描いた「地球古道ローマ→サンティアゴ」などがある。

 植野さんは「『紀伊山地の霊場と参詣道』の世界遺産登録20周年で、海外から訪れる方も多い。ボーダーレスに、ひとつながりの『熊野』という世界を感じてほしい」と話していた。

(2024年5月22日付紙面より)

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