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協力を呼びかけながら市内を回る僧侶たち=8日、新宮市大橋通
網代笠姿で師走の風物詩
歳末助け合い托鉢で協力呼びかけ
新宮仏教会

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自然災害
災害
 新宮仏教会(会長=山﨑元文・松巌院住職)は8日、新宮市大橋通の淨泉寺で成道会(じょうどうえ)の法要と「歳末助け合い托鉢(たくはつ)」を実施した。同会加盟寺院の僧侶12人が網代笠(あじろがさ)姿で市内を回り募金を呼びかけた。

 成道会は釈迦(しゃか)が菩提(ぼだい)樹の下で悟りを開いたとされている12月8日を記念して行う法会。2月15日の涅槃会(ねはんえ)や4月8日の降誕会(ごうたんえ)(花まつり)と並んで三大法会の一つとなっている。

 托鉢は1922(大正11)年ごろから行っている行事で、僧侶一行がまちを歩きながら募金の協力を求めるもの。集まった寄金は市社会福祉協議会に寄付されている。

 法要後、僧侶たちは同寺を出発。看板袋(ずだ袋)を掛けて協力を呼びかけながら市内を巡った。

 山﨑住職は「国内でも貧困の問題が注目され、世界でも自然災害や戦争の中に困っている人たちがたくさんおられる。私たちの活動は、ほんのわずかな力にしかなれないが『皆さんの心に温かさを広げたい』という思いで托鉢させていただきたい」と思いを語った。

 新宮仏教会加盟寺院は▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗應寺▽長徳寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺▽名体寺―の13寺院。

(2023年12月10日付紙面より)


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児童、生徒、地域住民が協力=8日、新宮市の王子ヶ浜
学校 大浜をみんなできれいに
城南校区クリーン作戦
新宮市
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王子ヶ浜小
城南中
 「美しい街 美しい心」をスローガンとする第15回城南校区クリーン作戦が8日、新宮市の王子ヶ浜(大浜海岸)周辺で実施された。市立城南中学校の全校生徒153人、市立王子ヶ浜小学校5、6年生127人の他、大勢の地域住民が協力し、清掃に汗を流した。

 地域貢献の一環として2009年からスタート。児童・生徒が自分たちの手で町をきれいにし、学校、家庭、地域が一緒に活動することで絆を深める狙いもある。例年は通学路を清掃しているが、街中のごみが減少していることもあり、場所を海岸に移した。市職員や市立少年相談センターの補導協力委員、王子公民館、明治安田生命保険新宮営業所なども協力した。

 児童、生徒、地域住民らは10班に分かれて持ち場へ出発。海岸では小さなプラスチック片や大量の流木を拾い集めた。大浜レクリエーションの森では遊歩道沿いの落ち葉や落ち枝を清掃した他、弁当容器などの食品包装容器や空き缶、空き瓶、一斗缶、トタンの切れ端などが見つかった。

 小渕蓮君(小6)は「堤防沿いや大浜体育館近くの林でお酒の空き缶がたくさん見つかった」。大矢葉奈さん(中1)は「道路や歩道沿いにペットボトルや空き缶が多かった印象。小学生の子たちも頑張って集めてくれた」と語った。

 実行委員長の斉藤憂磨さん(城南中学校環境・園芸委員長)は「街をきれいにすること、参加するみんなが仲良くなることを目標にしていたが、達成できたと思う」と振り返っていた。

(2023年12月10日付紙面より)

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新鮮な野菜などが並んだ「紀の宝みなと市」=9日、紀宝町鵜殿の鵜殿港
地域 紀の宝みなと市、11周年
記念市、多くの人でにぎわう
紀宝町
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商工会
 「紀の宝みなと市11周年記念市」が9日、紀宝町鵜殿の鵜殿港で開かれた。近隣から多くの人が訪れ、ずらりと並んだ新鮮な魚や野菜などを買い求めた。

 みなと市は2012年12月、町や商工会などでつくる実行委員会が定期的な集客や地域活性化を狙いに始めた朝市。毎月第2土曜日に開催している。

 この日はテント市、トラック市の13店舗がマグロなどの海産物、新鮮な地元産の野菜や米、さんまずし、総菜などを販売。子ども服やアクセサリー、雑貨などを並べたフリーマーケットは13店舗が出店した。

 開始の午前9時には多くの人が詰めかけ、目当ての品を手に取っていた。客に楽しんでもらおうと毎月さまざまな催しが行われており、今月は家電などが当たる「ガラガラ抽選会」や「ミカン詰め放題」「カップラーメン積みチャレンジ!」が企画された。

 同実行委員会は「コロナが少し落ち着き、多数の人にご来場していただき、ありがたい。町を盛り上げようと出店者さんもがんばってくれている。第2土曜日の朝はぜひ紀宝町へ」と話していた。

(2023年12月10日付紙面より)

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「きいちゃんの災害避難ゲーム」に取り組む=6日、那智勝浦町立宇久井中学校
防災 学校が避難所になったら
宇久井中で防災プログラム
那智勝浦町
 那智勝浦町立宇久井中学校(川口徹校長)で6日、防災学習プログラムがあった。全校生徒72人が、学校が避難所となったことを想定し、避難所運営ゲームや炊き出し訓練などに取り組んだ。

 津波災害、洪水・土砂災害発生に地域の中核避難場所となる同校で、生徒たちに「災害が起こったらどう行動するか、何ができるか」を考え、役立つ知識や行動力を身に付けてもらおうと毎年実施している。町教委やPTA、学校運営協議会、町消防本部が協力した。

 最初に全校生徒が縦割り班に分かれ「きいちゃんの災害避難ゲーム」の「みんなで協力して避難所運営しよう!」編をプレーした。某年12月12日午前4時に南海トラフ地震(マグニチュード8・7)が発生し、ライフラインの途絶えた宇久井中学校で避難所を運営していくことを想定。生徒たちはそれぞれ▽総務▽保健・衛生▽食料・物資▽被災者管理▽情報▽施設管理▽要配慮者▽ボランティア―を統括する班長になり、さまざまな問題への対処方法を考えた。

 町教委の草下博昭さんは、今月2日にフィリピン付近を震源とする地震の影響で和歌山県沿岸に津波注意報が出されたことに触れ「ゲームの内容は実際の避難所でも起こりうる。ゲーム通りにはいかなくとも、今日の経験を生かしてほしい」と呼びかけた。

 被災時に役立つロープワークや止血・包帯法、初期消火について学ぶ学年別プログラムもあり、2年生はペール缶を使った炊き出しに挑戦。まきで火をおこし、役割分担しながら参加者100人の昼食を温めた。

 山下千瑛さん(1年)は「避難所運営ゲームでは、障害のある人などの要配慮者に、学校のどこにいてもらうかという問題が難しかった」。山本奨真さん(同)は「避難所にお弁当が届いたとき、全員分そろうのを待たずに、子どもや高齢者に先に食べてもらうという判断をした。学校が避難所になったときのことが想像できた」と話していた。

(2023年12月10日付紙面より)

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