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補陀洛山寺の裏山にある歴代の渡海上人や住職の墓で髙木智英住職らが追善供養を営んだ=17日、那智勝浦町
本尊開帳し渡海上人ら供養
補陀洛山寺で「春まつり」
那智勝浦町

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地震
 補陀落渡海の信仰で知られる那智勝浦町浜ノ宮の世界遺産・補陀洛山寺(髙木智英住職)で17日、毎年恒例の「春まつり」が営まれた。熊野修験の山伏も参列し、約30人が開帳された本尊「三貌十一面千手千眼観世音菩薩(ぼさつ)」(国重要文化財)に手を合わせた。

 補陀落渡海は、平安時代から江戸時代まで行われた宗教儀礼。観音の浄土「補陀落山」に往生しようと多くの行者が渡海した。渡海上人が小舟に乗り込むと出入り口には板が打たれ、外に出られないようにした状態で、海のかなたへ出航したという。「渡海船」は1993年に復元され、同寺に展示されている。

 先祖供養の法要の後、熊野修験の山伏のほら貝が鳴り響く中、髙木住職が護摩をたき、参列者が「家内安全」や「身体健康」などの願いを書いた護摩木を火中に投じた。その後、髙木住職と山伏らが同寺の裏山に上り、渡海上人の供養塔と歴代住職の墓の前で追善供養を営んだ。

 髙木住職は「護摩たき中で能登半島地震の被災地の人たちが早く平穏な生活に戻られるように祈願した」と話し、補陀落渡海について「今年は世界遺産登録から20年を迎える。歴代の渡海上人や住職が法灯を守ってきてくれたからこそ寺が続いている。感謝の気持ちを込めて供養した」と話した。

 同寺では7月7日の世界遺産登録20年を記念し、7、8月の毎週土曜日の午後2時から本尊を特別開帳するなど記念行事を実施する予定。

(2024年5月19日付紙面より)


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土を耕し、肥料を混ぜる児童ら=16日、新宮市立熊野川小学校
学校 夏野菜の収穫楽しみに
地域の「名人」に教わる
熊野川小
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農業協同組合
熊野川小
 新宮市立熊野川小学校(水本紀史校長)の1、2年生7人は16日、夏野菜のミニトマトとピーマンを校庭の畑に植えた。地域の人に教わりながら収穫を楽しみに土に触れた。

 生活科の授業で野菜作りを学んでおり、「野菜名人に教えてもらおう」と題し、みくまの農業協同組合(JAみくまの)の営農経済センターから笹平登紀さんと清水重良さん、学校運営協議会の下阪殖保さんを「名人」として迎えた。

 土作りから畝立て、マルチ敷き、支柱立てと一連の作業の意味を子どもたちに伝わりやすい表現で説明。笹平さんは「肥料はピーマンとトマトのご飯になるけど、このままでは食べにくいから石灰を一緒に混ぜます。魚の骨など私たちが食べているものも肥料になりますよ」などと紹介した。

 児童はスコップで土作りをした後、草が生えないよう黒のマルチシートを敷き、穴を開けると、ピーマン三つ、ミニトマト五つの苗をやさしく植えた。風で倒れないよう支柱を立て、たっぷり水をあげて獣害防止のための網で畑を囲った。

 笹平さんは「大きくなるまでに1カ月以上かかります。たくさん収穫できるよう、みんなでお世話をしてくださいね」と呼びかけた。

 畑は教室の前にあり、児童は日々の水やりや、支柱へのひも結びなど成長を見守ることにしている。

(2024年5月19日付紙面より)

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会員の力作が展示され、来場者を楽しませている=18日、那智勝浦町の体育文化会館
地域 心和む絵と花と呈茶
19日まで「町民展示祭」
那智勝浦町
 那智勝浦町文化協会(後誠介会長)、町民展示祭実行委員会主催の絵画、生け花、呈茶の合同展「第16回町民展示祭」が18日、町体育文化会館で始まった。最終日の19日(日)は午前9時から。町体育文化会館2階の会場には、会員の力作が並び、来場者を楽しませている。

 展示祭は絵画の「弁天画会」(平内嘉子会長)、生け花の「花好きクラブ」(牧邦子代表)、「茶道表千家流音無会」(築紫充代会長)の3団体が成果を発表する場。会場には、能登半島地震の被災地への募金箱が設置され、協力を呼びかけている。

 弁天画会は、月1回の室内写生と年間3回ほどの室外写生を楽しんでおり、今回は人物画や静物画など86点を出展。ミニサイズのイーゼルに飾った絵もあり、来場者の注目を浴びている。

 花好きクラブは、会員が野、山、畑で思い思いの材料を集めて自由自在に生けて楽しむ活動を続ける会。季節の自然の花を感じさせる作品46点を展示した。

 茶道表千家流音無会は、那智山青岸渡寺の「開山祭」や新宮市の本廣寺での「川上不白をしのぶ会」での献茶でも知られる会。会場では例年好評の茶席を設けて来場者をもてなしている。呈茶は午前10時から。

 町文化協会の後会長は「毎年変化があり、いつも新鮮に感じる。それぞれテーマを持って展示しているのも素晴らしい。会場が久しぶりに会う知人らとの再会の場にもなっているのもうれしい」と喜んだ。会場を訪れた堀順一郎町長は「毎年楽しみ。生け花の展示でこんな野草が熊野にあったのかと驚いた。熊野の奥深さを感じさせてくれる展示だ」と話した。

(2024年5月19日付紙面より)

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