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お土産のプロレスマスク姿で交流する児童=17日、那智勝浦町立太田小学校
「和歌山県で会いましょう」
太田小とメキシコ県人会
那智勝浦町
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太田小
 那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長)とメキシコ和歌山県人会(清水明美会長)のオンライン交流会が17日に開かれた。和歌山県主催。児童21人が、メキシコに渡った移民2世、3世らと親睦を深め、移民の歴史やメキシコでの生活に触れた。

 和歌山県は現在まで約3万3000人を海外に送り出している全国6位の移民母県。南北アメリカを中心に県人会が組織されている。メキシコ和歌山県人会は1985年に結成され、今年創立40周年。相互扶助や若い世代への文化継承に取り組んでいる。

 同校は2023年に開催された「和歌山県人会世界大会」の会場の一つ。児童たちはその時にお土産でもらったプロレスマスク姿で「オラ!」(スペイン語で「こんにちは」)とあいさつ。花がさ音頭も披露した。

 バーチャルホームステイでは、メキシコで歯科矯正の専門家として活躍するアルベルト・寺本・小原さん、ミチコ・飯田さん夫妻が現地の生活を紹介した。

 児童からの「クリスマスやお正月には何をするの?」との質問には「カトリックの国なので、クリスマスはイエス様誕生のお祝いをする。私たちは日系人ですから、お正月はお雑煮や日本酒のごちそうを食べる」と返答。逆に「メキシコで知っていることは?」との質問には、児童が「映画『リメンバー・ミー』の死者の日」と答えた。次回の世界大会に向け「和歌山県で会いましょう!」と約束した。

 引地乙葉さん(12)は「前に学校に来てくれた時はあんまり質問とかができなかったけれど、今日話せて良かった」。仲地飛焔君(12)は「メキシコにはスポーツマンの人が多いんだなと思った」。西功合君(12)は「タコスが食べてみたい」と話していた。

(2025年1月19日付紙面より)



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朝焼けの中で勤行=18日朝、那智勝浦町の那智の滝
地域 那智四十八滝修行始まる
世界平和と安穏祈り
那智勝浦町
 那智勝浦町那智山で18日、熊野修験の山伏による那智四十八滝回峰修行が始まった。二十四節気の小寒(5日)~大寒(20日)に行う寒行。山伏やサポーターら22人が2日間にわたって山内48の滝を巡り、世界平和と人々の安穏を祈る。

 午前6時ごろ、山伏らが那智山青岸渡寺本堂と行者堂、那智の滝の滝本で般若心経、熊野十二社権現本地仏の真言を唱えて勤行。朝焼けにほら貝を吹き鳴らしつつ、険しい山道へ向かった。

 髙木智英先達(那智山青岸渡寺副住職)は「世界平和と人々の安穏を祈り、回峰祈念させていただく。無事満願となるよう先達を勤める」と話した。高野山奥之院の僧侶や、来年登録90周年を迎える吉野熊野国立公園を管理する環境省職員も同行した。

 那智四十八滝は、平安時代から明治時代初期まで修験道場の中心となっていたが、1872(明治5)年に修験道が廃止され、以後は滝の正確な位置も分からなくなっていた。約120年を経た1991(平成3)年に髙木亮英大導師(那智山青岸渡寺住職)らの探査チームが古地図などで山中を調査し、翌92(平成4)年に復活させた。

(2025年1月19日付紙面より)

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歓迎セレモニーで花束を贈呈=17日、新宮港
観光 乗船客が熊野を観光
客船「飛鳥Ⅱ」入港で
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熊野速玉大社
熊野三山
 クルーズ客船「飛鳥Ⅱ」(総トン数5万444㌧、全長241㍍、郵船クルーズ株式会社)が17日朝、新宮港に入港した。740人の乗船客が訪れてバスやタクシーに分乗、熊野観光を満喫した。同日夕方には出港した。

 横浜を出港し、広島、新宮に寄港して横浜に戻るクルーズだった。新宮港の岸壁には入港時、熊野三山などに向かうツアーバス10台、JR紀伊勝浦駅の周辺と新宮港をピストン運行するシャトルバス5台、タクシー数十台が待機していた。平安衣装の女性による出迎えや、岸壁での地元特産品販売も行われていた。

 入港に際し、新宮市は歓迎セレモニーを実施。田岡実千年市長はあいさつで「熊野は仏教と神道が融合した特異な存在で神秘的であるとして、多くの人を魅了しています。20年前には世界遺産にも登録され、いろいろな方が訪れています。今日は熊野をご堪能いただければ」と呼びかけた。花束や記念品の贈呈も行われた。

 これらを受け、飛鳥Ⅱの田口稔船長があいさつ。「セレモニーの開催、ありがとうございます。(乗船客の皆さんは)熊野速玉大社、那智の滝など、熊野の魅力をゆっくりと楽しんでいただければ。新宮市と新宮港の発展、皆さんの健勝を祈ります」と伝えた。

(2025年1月19日付紙面より)

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