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新型コロナウイルス5類移行の発表に期待と不安が交錯する=1日、新宮市役所周辺
飲食は期待、医療は不安
新型コロナ5類引き下げ
新宮市
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料理飲食業組合
商工会議所
商工会
 国は5月8日に、新型コロナウイルスの感染症法上の分類を、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に引き下げることを決定。あらゆる場面での制限がなくなり、自由な生活が戻ることになるが、それに伴って感染者が増加し、医療体制が逼迫する可能性も指摘されている。5類への移行に対する期待と不安を、飲食と医療の関係者に尋ねた。

 新宮市料理飲食業組合の平見一雄組合長は、5類引き下げの決定に期待を寄せる。「やっと組合活動が再開できるようになるという思いがある。今年こそイベントを行おうと、すでに市や商工会議所と話し合いをしている」と明かす。

 これまでも制限のない連休はあったが、客足が戻ったとは言い難い状況だったという。「ただ、今回の年末年始はある程度、人出が多かった。外国人旅行者が増えたことが幸い」と述べる。「引き下げは明るい兆し。ようやく光が見えた。客足が少しずつでも、戻ってくれれば」と願う。

 ただし、浮かれてばかりでもない。「お客さんは良いが、店の人間はできるだけマスクをするなど、引き続き感染対策に気を付けながら盛り上げていきたい」とまとめた。

 一方で、新宮市医師会の米良孝志会長は、やはり不安を口にする。「12月と1月はコロナで市内も外来や入院がいっぱいで、医療センターや紀南病院でクラスターが発生したりもした」と語る。

 「一般の日常生活や社会活動と、医療や介護の関係は別問題。引き下げにどう対応すべきなのか」と苦悩する。国は当面は現状維持と伝えてはいるが、将来的には検査や入院の際の自己負担も発生すると予想される。「そうなると、受診控えも増え、まん延していくのでは」と危惧する。

 5類に移行した場合にも行うべきことについて「手洗い、うがいは引き続き、しっかりとやった方が良い。マスクも、密になる場合はすべきかと。また、家族に高齢者がいる人は、移行後も引き続き感染防止対策を行ってほしい」と力を込めた。

(2023年2月9日付紙面より)



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2校統合について協議する=7日、県熊野庁舎
学校 2校統合、校舎制の方向性示す
紀南地域高校活性化協
2025年度から木本校舎4学級、紀南校舎1学級
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連合会
紀南高
木本高
同窓会
 紀南地域高等学校活性化推進協議会が7日、県熊野庁舎であった。木本高校と紀南高校を統合し、それぞれの校舎制(木本校舎4学級、紀南校舎1学級)とする意見をまとめ、県教育委員会に提言した。

 「学科は普通科3学級を木本校舎、総合学科1学級を木本校舎、紀南校舎にそれぞれ配置する」なども盛り込んだ。県教委では、協議会の提言を基に検討を進め、2025(令和7)年度から2校を統合して校舎制を適用する方針だという。

 協議会は三重大学教育学部の平山大輔教授を会長に、熊野市、御浜町、紀宝町の各教育長、紀南PTA連合会長、木本、紀南両校の校長、同窓会長、地域有識者、小中学校長の代表など20人で組織。

 今回は本年度6回目の協議会。意見案は賛否を取らず、会長、副会長で協議して採択した。委員からは「2校存続は考えないのか。納得も賛成もできない」「木本校舎3学級、紀南校舎2学級を配置すべきでないか」「クラブ活動はどうするのか」「統合はやむなしだが、4学級、1学級に反対」のほか「子どもたちの夢や希望に応えられる教育環境を目指してほしい」「校舎制の魅力度を上げてもらいたい」などの意見があった。

(2023年2月9日付紙面より)

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トークセッションを行う寺地優太さん(中央)=4日、近畿大学附属新宮高校・中学校
学校 ウミホタルの研究発表
寺地優太さんが受賞報告会
近大新宮中
 近畿大学附属新宮高校・中学校(池上博基校長)で4日、第66回日本学生科学賞で内閣総理大臣賞を受賞した寺地優太さん(中2)による受賞報告会が開かれた。地域の子どもら約130人が参加し、研究「ウミホタルは血の匂いを感じて餌をみつける」の内容に触れた。

 ウミホタルは砂地の浅海に生息する甲殻類の仲間で、体長2~3㍉の動物プランクトン。刺激を受けると青白く発光することが知られている。

 寺地さんは2019年に新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)の活動でウミホタルに触れ、探究活動を開始。「野外採集実験の際、ウミホタルがうどんに多く集まったことに疑問を持っていた。中学1年生の時に飼育を始めたところ、魚のあらを入れていた小皿にも集まっているのを発見。魚のあらを触った手でうどんを触り、その血の匂いに反応したのではと仮説を立てた」と説明した。

 血を付けたうどんや石、サバの内臓、さまざまな動物の血液、血液の匂い成分(トランス―4、5―エポキシデセナール)を含むさびた鉄くぎや紅茶を使って行動実験を行い「ウミホタルは動物の血液を感じて集まる。血液に集まる動物としてはサメなどがよく知られているが、無脊椎動物では初めての発見では」と結論づけた。

 トランス―4、5―エポキシデセナールへの感度については「10億分の1の濃度でも反応する」。さらにウミホタルの味覚についても研究を深め、いりこや昆布、かつおだしを使った採集実験から「味覚にはイノシン酸が関係していることが示唆された」とまとめた。

 今後も研究を継続する予定で「甲殻類養殖の人工飼料の開発にも役立てたい」と意欲を見せた。

 飼育中に撮影した抱卵個体やふ化したばかりの幼体の写真も公開し、瀧野会長は「飼育自体が非常に難しく、全国の水族館でも例がないのでは」と高く評価。「子どもたちにこの地域でしかできない自然体験をと思ってクラブを立ち上げたが、寺地君がここまで疑問を追究していくとは予想していなかった」と語った。

 この日は吹奏楽部とダンスサークルによるパフォーマンス、スーパーサイエンス部による空気砲の実演もあった。ウミホタルの生体の展示には、子どもたちから注目が集まり、科学の面白さに触れた。

 小林壱太君(神倉小5)は「ウミホタルを見たのは初めてで、ちょっと難しかったけれど、すごいなと思った」。日下部颯君(王子ヶ浜小5)は「うどんとかカツオを使った実験が面白かった」と話していた。

(2023年2月9日付紙面より)

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離陸する「カイロス」をかたどったモニュメント制作に参加する親子ら=4日、串本町西向
地域 紀州材などで記念碑作り
親子対象にイベント実施
和歌山ロケット応援団
 串本町西向にある旧役場古座分庁舎で4日、イベント「『カイロス』のモニュメントをみんなで作ろう!」があり新宮市~串本町の親子ら15組33人が打ち上げを応援する気持ちを込めた記念碑作りに協力した。

 このイベントは、和歌山ロケット応援団(青木圭団長)が主催。串本町田原~那智勝浦町浦神にある民間ロケット射場「スペースポート紀伊」周辺で得られる紀州材を使った木工を楽しみながらロケット「カイロス」と関わるという趣旨で計画し、親子を対象にして参加を呼びかけた。

 当日は紀南木材新緑会の会員らが親子らの制作を支援。山形材木店提供のスギ、ヒノキ、ケヤキの各材木から子どもの手のひら大の木片を切り出し、紙やすりで角を取り名前を書いて同団事務局(USPジャパン串本オフィス)の朱蟹あかにさんが主になって準備したモニュメントの土台(円形部分の直径90㌢、ロケットの突き出しを含めた全長140㌢)に貼り付けた。

 土台には噴煙を巻き上げながら離陸する瞬間のロケットの様子を表現する下書きがあらかじめ描かれていて、子どもらは指定場所の気に入ったところに木片を貼り付け。この日はモニュメントの大枠を形作るところまで作業が進み、今後は団員が微調整(木辺間の目詰めやシーグラスの装飾など)をして仕上げ、本年度中に寄贈して旧役場古座分庁舎内に記念碑として飾ってもらうという。

 このイベントを主担当した同団事務局の八代popi奈穂子さんは「『カイロス』をテーマにして何かに取り組むところから応援する気持ちを高めよう、というのがこのイベントの狙い。参加をきっかけにしてロケットの打ち上げを楽しみにしてもらえれば」と参加した家族の気持ちの高まりを願った。

(2023年2月9日付紙面より)

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    神倉小
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