熊野地方を舞台とする国際自転車競技連合(UCI)公認の自転車ロードレース「熊野 INTERNATIONAL ROAD RACE フェスタ2023」が3日、開幕した。
23回目を迎えた「TOUR de KUMANO(ツール・ド・熊野)」に「古座川国際ロードレース」を加えた二つの国際レースとして、NPO法人「SPORTS PRODUCE 熊野」(角口賀敏理事長)が主催した。
2日に予定していた古座川国際ロードレースは雨のため中止に。3日のツール・ド・熊野「熊野山岳コース」で幕を開け、新宮市を拠点とする「キナンレーシングチーム」など国内12、海外6の全18チームが出場した。
熊野市紀和町の山間部を駆け抜け、登り、下り、平たん、全てを制した者のみが勝利を手にするといわれる熊野山岳コース。午前10時、ピストルの合図でカラフルなチームユニホームとヘルメットを着用した選手たちが一斉にスタートした。
前日の大雨で札立峠を取りやめ、丸山千枚田を2周するなど全長104・5㌔から63・7㌔に変更したものの、「国内屈指の難コース」にふさわしいアップダウンの激しい山道が続いた。
選手たちは熊野特有の高低差がある厳しい舞台を走破し、迫力のレースを展開。沿道では多くの観客が声援を送った。
元キナンレーシングチームでJCLチーム右京の山本大喜(まさき)選手が熊野山岳コースを制した。
最終日の4日は熊野灘に突き出し、変化に富んだルートの太地町が舞台となる「太地半島周回コース」(104・3㌔)で競う。
(2023年6月4日付紙面より)