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2023年01月20日
1 終息願い鬼面札作り
 熊野那智大社で節分準備  (那智勝浦町 )

 2月3日(金)の節分を前に那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)では8日から「鬼面札」や福升の準備が行われている。ピークを迎えた18日は神職や巫女(みこ)が真剣な表情で鬼面札作りの作業を進めていた。

 災難よけのお札「鬼面札」と縁起の良い「福桝(ふくます)」を作っている。鬼面札はしめ縄の輪の中に赤鬼・青鬼を封じ込めた図柄で1969年に3代前となる篠原四郎元宮司が作成した木版画で翌70年から授与。独特の絵柄が人気で昨年末から予約が入るという。

 神職が縦35㌢、横45㌢の画仙紙に那智の滝の水で溶いた墨を版木に付け1枚ずつ刷り出し、巫女が「那智宮印」を押して、2000枚を仕上げる。今年からは元号の印も押されるようになった。モミの木製の福升は5合升で1升の半分であることから「繁盛(半升)升」ともいわれている。

 𠮷田遥紀権禰宜(ごんねぎ)は「今年もコロナ禍が続き、予断を許さない状況だが、社会はウィズコロナに向けて動き出している。厄災の象徴である鬼を封じ込める魔よけの札で、家内安全や病気平癒の御利益をお届けできれば。皆さまにとって、健康で穏やかな一年になることをお祈りしております」と話した。

 鬼面札はすでに社頭で授与されており、郵便授与の受け付けも行う。鬼面札は1枚800円、福升は1500円、福豆が300円。郵送授与希望時は別に送料が必要で、申し込みはFAX(0735・55・0643)かメール(nachi@kumanonachitaisha.or.jp)で受け付けている。問い合わせは同大社(電話0735・55・0321)まで。同社によると、来月3日の節分行事は新型コロナウイルス対策を万全に施し、斎行する予定だという。

  □     □

■那智山青岸渡寺では



 西国三十三所第一番札所である那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)では例年多くの参拝者が訪れる「節分会」を新型コロナの感染拡大防止の観点から中止を決定した。

 同寺によると、今年は節分で使用する祝升(いわいます)を作成せず、3日の豆まき行事も行わないという。当日午前10時から午後3時まで、本尊の如意輪観世音菩薩の開帳のみ行う。

 髙木住職は「3年連続の中止でご迷惑をおかけしますが、参拝者さま、関係者さまの健康と安全面を第一に考慮しての判断。ご理解、ご了承いただきたくお願い申し上げます。来年こそは例年通り豆まきをしたい。切なる希望を持って、コロナの平癒と終息を願っています」と話した。

(2023年1月20日付紙面より)

鬼面札作りが進められている=18日、那智勝浦町の熊野那智大社
鬼面札
2023年01月20日
2 災害時などにドローン活用
 アドホックと協定結ぶ  (太地町 )

 太地町役場で16日、太地町と新宮市三輪崎の株式会社アドホック(喜多徳幸代表取締役社長)が「災害等発生時における無人航空機の運用に関する協定」を結ぶ調印式があった。災害発生時などに、町から要請を受けた同社がドローンと操縦士を派遣し、情報収集や被害状況の把握などを行うもの。町が民間企業とドローンを使用した災害などに関する協定を結ぶのは初。

 この日は新型コロナウイルス感染防止の観点から、事前に押印した協定書の交換が行われた。

 同社は広告やデザイン作成に加え、ドローン映像コンテンツの作成や建設業での赤外線非破壊検査などのドローン事業を幅広く展開。ドローン技術向上のために、日頃から夜間訓練にも取り組んでいるという。

 昨年4月に新宮市と、6月に那智勝浦町、7月には新宮警察署と同様の協定を締結。災害協定以外では、三重県熊野市から依頼を受け、昨年に実施された花火大会のドローン撮影も行っている。

 同社によると、災害時は4機が実働可能としており、その中でも高性能産業用ドローン「Matrice300RTK」は、操縦士から最大8㌔離れた場所まで航行でき、夜間や雨天に加え、風速22㍍までなら使用可能で3㌔ほどの物資なら運搬もできるという。

 また、建物のクラックなどの検査ができるカメラで、人の体温の感知も容易にできるため、行方不明者などの捜索活動や火災の規模などの確認にも有効であると説明した。

 喜多代表取締役は「有事の際、地域に協力したいという思い。町から依頼があれば、捜索活動などの実証実験も実施したいと考えています」と話した。

 町では1機のドローンを所有しており、課をまたいで、職員が飛行訓練に取り組んできた。捜索など実践使用はないが、訓練を兼ねて、建物の航空写真撮影などにも利用している。

 漁野洋伸副町長は「災害時の情報収集はもちろん、高齢化率の高い本町では、行方不明者が出た場合などの際に協力いただければ。ドローンによって、迅速・的確に捜索ができるとともに、職員や消防団員の人手も減らすこともできるのでは」と話していた。

(2023年1月20日付紙面より)

協定が締結された=16日、太地町役場
ドローンについて説明する喜多徳幸代表取締役社長
2023年01月20日
3 キノピー迎え森を教わる
 潮岬こども園の3~5歳児  (串本町 )

 串本町立潮岬こども園(勝山久美園長、園児31人)で18日、キノピー教室があり園児全員で森の頑張りや助け合いを教わる機会を得た。

 木の妖精として誕生した「キノピー」は現在、紀の国ふるさとづくり協議会のマスコットキャラクターとして活動中。この教室は森林の恵みと支える山村への関心を深める普及活動として、県内の幼稚園、保育所(園)、こども園を対象とし紀州・山の日(11月7日、キノピーの誕生日でもある)を軸としたおおむね秋~冬に訪問実施している。同園は毎年訪問を歓迎していて、過去に託された「キノピー」のぬいぐるみを通して園児も日々目にしてよく知っているキャラクターの訪問を楽しみにしてきたという。

 当日は小鳥の「やまびこ(青)」「こだま(黄)」と一緒に訪れた「キノピー」(着ぐるみ)を元気いっぱいに歓迎し、紙芝居「みんなで森に行こう」を鑑賞。木やその集まりである森がどのように頑張り、一緒に暮らす生き物同士でどのように助け合っているかを教わった。

 鑑賞後は桃組(3歳児クラス)、赤組(4歳児クラス)、青組(5歳児クラス)それぞれに「キノピー」と一緒に記念撮影をし、間近に並ぶ好機を逃さず握手もしてもらうなどして親しみを深めた。「キノピー」は紙芝居を見てくれたお礼に園児全員分の塗り絵などのプレゼントを先生に託し、園児に送り出されながら同園を後にした。

 この日の教室実施に当たっては、県東牟婁振興局農林水産振興部林務課と町産業課が尽力。同林務課によると、新宮・東牟婁地方では潮岬こども園が本年度最終の訪問先だという。

(2023年1月20日付紙面より)

紙芝居を鑑賞して森の頑張りや助け合いを教わる園児=18日、串本町立潮岬こども園
「キノピー」らと一緒に記念撮影する青組の園児
2023年01月20日
4 白浜から飛行機利用を
 新宮駅で利便性を周知  

 南紀白浜空港を運営する南紀白浜エアポートや、熊野御坊南海バス、JR西日本、和歌山県、新宮市の5者は18日、新宮市徐福のJR新宮駅で、飛行機の利用促進活動を行った。約10人が参加、名古屋方面の特急の利用者にチラシを手渡し、白浜と東京(羽田)を結ぶ飛行機の利便性を伝えた。

 白浜―羽田の便は、存在自体を知らない人も多く、また知っていても、他の交通機関に比べ料金が安く時間も早いことが十分に認知されているとは言えない状況にあるため、今回の活動に至った。熊野御坊南海バスは、新宮・東牟婁と南紀白浜空港を結ぶリムジンバスを運行していることから、今回の活動に参加。JR西日本も、公共交通の全体の利用促進を目指し協力した。県と市も加わった。

 配るチラシには、新宮駅からバスや自家用車で白浜空港まで行き、羽田空港へと出向いた場合、時間は3時間20分、料金は1万170円からであることが記されていた。特急列車を利用して名古屋まで出向き、新幹線利用で東京駅に向かった場合、自家用車併用なら5時間30分で1万8730円、併用なしなら5時間10分で1万6060円となることも明かしていた。

 熊野御坊南海バスは、リムジンバスを紹介するチラシを配っていた。料金はいずれも片道で白浜空港までは、新宮駅からなら3200円、紀伊勝浦駅や太地駅からは2600円。ただし3月16日(木)まではキャンペーン期間中のため、片道一律1000円となっており、これを強調していた。

 南紀白浜エアポートの岡田信一郎・代表取締役社長は「まずは、飛行機という選択肢もあることを知ってほしい。早くて、安くて、体も楽。ぜひ利用を」。熊野御坊南海バスの谷埜泰正・取締役は「白浜空港まで行くリムジンバスがあり、かつキャンペーン中であることを周知したい」などと話した。

 埼玉県さいたま市から姉夫婦に会いに訪れており、新宮駅でチラシの説明を受けた会社員の渡辺英梨さん(31)は「今回は名古屋から新幹線で帰るつもりだが、白浜から飛行機で1時間で羽田に行けるとは知らなかった。今後は飛行機も利用してみたい」と語った。

(2023年1月20日付紙面より)

白浜―羽田の飛行機の利便性を伝えた=18日、新宮市徐福のJR新宮駅
2023年01月20日
5 入浴に関する事故が増加  消防本部が注意呼びかける  (那智勝浦町 )
2023年01月20日
6 みんなの道路をきれいに  ボランティア・サポート・プログラム締結、活動を継承  (環境ファースト連合会 )
2023年01月20日
7 1位に佐古金一さん  写連紀南支部新年度例会  
2023年01月20日
8 タルトレット作りに挑戦  浮島児童館で料理教室  (新宮市 )
2023年01月20日
9 威勢よい掛け声響く  原木市場で「初市」  (新宮市 )
2023年01月20日
10 各種サービスの内容を紹介  民児協が今年最初の定例会  (紀宝町 )
2023年01月20日
11 空き家対策の推進図る  プロジェクトチームを設置  (紀宝町 )
2023年01月20日
12 団員11人に永年勤続表彰  近日中に個別で伝達予定  (古座川町消防団 )
2023年01月20日
13 主催者に上達ぶりを披露  「こども茶道教室」閉講式  (古座川町 )
2023年01月20日
14 10団体が熱いステージ  新宮市民音楽祭・ロックの部  
2023年01月20日
15 お悔やみ情報
  
2023年01月15日
16 終息や商売繁盛など祈願
 大泰寺で大般若祈祷会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の古刹(こさつ)、定光山大泰寺(西山十海住職)で13日、西山住職ほか、同町や太地町の8人の住職が出仕して「大般若祈祷会」を営んだ。新型コロナウイルス感染症対策を施した上で恒例の餅まきも実施。境内や本堂は多くの参拝者でにぎわった。

 法要ではマスク着用やアルコール消毒、換気など新型コロナウイルス対策を徹底した。住職らは全600巻の大般若経典を左右に波打たせながら一気に読む転読を行い、厄払いや家内安全、商売繁盛などを祈願した。

 餅まきは3密防止のため、本堂と薬師堂、境内に設置した舞台の3カ所で実施。住職や関係者らによって、250㌔の餅とパン200個がまかれた。

 同寺大総代の尾屋公一さんは「コロナ禍にかかわらず、たくさんの方が集まっていただきありがたい。今日はコロナの終息と地域が明るくなることを願いました」。

 西山住職は「コロナの感染が各地で広がっていて、亡くなる方も増えている。しかし、少しずつだが、日常を取り戻してほしいという思いもあり、昨年に引き続き斎行させていただいた。今年こそはコロナが終息し、皆さまが平穏無事に幸せに生活できることを願い、祈とうさせていただきました」と語った。

 町内から訪れた70代男性は「年に1回の行事。多くの人が来られて、活気づいたので良かった。来年はコロナも収まって、もっと多くの人でにぎわってくれたらうれしい」と話していた。

 同寺は伝教大師により1200年前の平安初期に創建された桓武天皇勅願道場と伝わる。薬師堂は関南薬師の第一霊場として昔から近隣の人々の信仰を集めてきた。

 この日も開帳された本尊の薬師如来像(国重要文化財)は1156(保元元)年の作。その優美な姿に引かれ、例年の開帳の際は大阪や東京などからも参拝者が訪れている。

(2023年1月15日付紙面より)

大般若経典を転読し厄払いや商売繁盛などを祈願した=13日、那智勝浦町の定光山大泰寺
恒例の餅まきもにぎわった
2023年01月15日
17 架空請求詐欺が急増
 不審なSNSやはがきに注意を  (見守り隊が啓発 )

 三重県警によると、昨年(11月末現在)、県内で118件の特殊詐欺が発生した。被害額は約3億4180万円に上った。前年同期比で15件、約1億7500万円の増となった。

 このうち、50件が架空料金請求詐欺で、2億3370万円の被害と急増した。新型コロナウイルスの拡大が懸念されたことにより、自宅にいる機会が増えたことや、交流サイト(SNS)の利用時間が増加していることなども原因と考えられ、県内に限らず全国的に被害が増加している。

 架空料金請求詐欺は「未払いの料金がある」などと架空の事実を口実として、現金や電子マネーなどをだまし取る手口。紀宝警察署管内では、昨年5月と10月に電子マネーをだまし取られる被害があった。「はがきやSNSなどで未払い料金を請求されても心当たりがなければ相手に連絡しないように」と呼びかけている。

 紀宝町では、高齢者の特殊詐欺被害撲滅を目指し、毎月1回、高齢者地域見守り隊(伊藤俊介代表)が町内各所で啓発活動を展開。13日には鵜殿の主婦の店で今年最初の活動を行い、隊員6人が町民らにチラシを配布し、詐欺に遭わないよう求めた。

 チラシには特殊詐欺発生状況や具体的な手口、対策、相談窓口などを掲載した。不審電話などの相談は紀宝署(電話0735・33・0110)へ相談を。

(2023年1月15日付紙面より)

特殊詐欺被害撲滅を目指して啓発活動を展開=13日、紀宝町鵜殿
2023年01月15日
18 伊作の見た風景とは
 旧チャップマン邸、旧西村家住宅で企画展  (新宮市 )

 新宮市丹鶴の旧チャップマン邸と旧西村家住宅(西村伊作記念館)で、西村伊作生誕139(イサク)年記念企画展が始まった。入館無料。

 「生活を芸術として」という生涯を送った、新宮市名誉市民の西村伊作(1884~1963年)。今年は生誕139年の節目の年で、旧チャップマン邸では22日(日)まで「伊作のみた熊野新宮」(西村記念館・旧チャップマン邸の会主催)を、旧西村家住宅では29日(日)まで「西村伊作が描いた新宮」(市教育委員会主催)を開催している。

 旧チャップマン邸では「新日本の文化創出をリードした伊作は、彼を生み育てた熊野・新宮のどんな風景を見て育ったのか」をテーマに、明治や大正時代の豊富な資料・史料から解き明かす。

 展示資料の多くは熊野学研究委員会委員長の中瀬古友夫さんが提供。写真や地図を伊作による絵画とひも付けしながら、当時の熊野・新宮やゆかりの場所などを紹介している。

 伊作邸の2階にかけられていた地形図は、1911(明治44)年初版の5万分の1地形図の「新宮」や「那智」など11枚を正確に張り合わせ、掛け軸のように表装。県名が丁寧な明朝体で書き加えられ、海岸線と県境や市町村が縁取りされている。また、13(大正2)年に開通した新宮鉄道の予定線も開通した状態に書き直されており、中瀬古さんは「伊作が設計図の手法で記入したものと考えられる。鉄道開通後のふるさとに思いを巡らせていたのでは」と話している。

 旧西村家住宅では、伊作が描いた新宮の風景画11点を展示。多くが普段は見ることのできない作品となっており、伊作の目線を通して当時の新宮の風景を回顧できる内容となっている。

 開館時間は旧チャップマン邸は午前10時~午後4時。旧西村家住宅は午前9時~午後5時で、両館とも月曜日休館。

(2023年1月15日付紙面より)

当時の地図や写真などから、西村伊作の見た熊野・新宮を読み解く=旧チャップマン邸
伊作が残した、新宮の風景を捉えた作品を展示=旧西村家住宅
2023年01月15日
19 僧侶になるための儀式  光明宝院で得度入門式  (那智勝浦町 )
2023年01月15日
20 緊張した面持ちで臨む  前期入試に児童30人  (近大新宮中 )
2023年01月15日
21 お正月遊び楽しむ  「くろしおであそぼう!」  (新宮市 )
2023年01月15日
22 子どもたちの思い託す  赤い羽根共同募金に協力  (神倉小 )
2023年01月15日
23 Art in 和歌山  29日まで、石垣記念館  (太地町 )
2023年01月15日
24 3市町の各チームに寄贈  美し国三重市町対抗駅伝  (JA伊勢 )
2023年01月15日
25 児童生徒の読書活動を推進  「ものがたりライブ」、図書館が継続  (紀宝町 )
2023年01月15日
26 お悔やみ情報