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2023年01月28日
1 スマホ申告、便利です
 首長らが模擬体験し利用呼びかけ  (新宮税務署 )

 新宮市役所で26日、同市の田岡実千年市長、那智勝浦町の堀順一郎町長、太地町の三軒一高町長、古座川町の西前啓市町長、串本町の田嶋勝正町長、北山村の藪本幸一参与(山口賢二村長代理)による「スマホ申告デモンストレーション」があった。首長らはスマートフォンを利用した確定申告の模擬体験に挑戦、その利便性をPRした。

 新宮税務署、新宮納税協会、新宮納税貯蓄組合が主催。令和4年分の確定申告期に向け、より一層の国税電子申告・納税システム(e―Tax)の普及や、スマホを利用した確定申告書作成コーナーの便利さ、税務署に来署することなく、また申告期間中であれば24時間利用できるなど、多くの人にスマホ申告の良さを知ってもらう目的で開催に至った。

 地域に影響力のある管内1市4町1村の首長が同時に集まり、スマホを利用した確定申告書を利用してもらうことでさらに市民に身近に感じてもらう狙いもある。

 令和4年分からは▽青色申告決算書・収支内訳書がスマホで作成可能▽マイナンバーカードの読み取り回数が削減(過去にマイナンバーカードを使って確定申告しているなどの一定の条件を満たしている場合)―など、さらに利便性が向上。なお、スマホによる申告は3年で約12倍となっており、令和3年分では全国で154万人が自宅からスマホを使ってe―Taxで申告した。

 この日、市役所会議室に集合した首長らは、各地域のゆるキャラやマイナンバー制度のマスコットキャラクター・マイナちゃんが見守る中、手順に沿ってマイナンバーカードを利用したスマホ申告に挑戦。税務署職員や納税協会員、税理士らからアドバイスを受けながら入力を進めた。

 模擬体験を終え、田嶋町長は「われわれの年代では厳しいと感じたが、画面も大きくなるので入力ミスも少ないと感じた」、堀町長は「サクサクと動くし入力ミスや漏れを指摘してくれるのでありがたい」。

 三軒町長、西前町長、藪本参与は「高齢者も多く税務署に行くのは大変。スマホを利用すれば出向く必要がなくなるので便利」とその利便性に触れ、田岡市長は「税務署に行く必要がないので新型コロナウイルス感染予防にもつながる。申告に必要となるマイナンバーカードを持っていると便利なことも多いので取得していない人はぜひ」と呼びかけていた。

 河野武署長は「スマホを使うと24時間、土日でも、空いた時間に申告できる。質問に答えるだけで簡単に申告できるのでぜひ使ってほしい」と話している。

 令和4年分の確定申告期間は2月16日(木)から3月15日(水)まで。スマホ申告は国税庁ホームページ「確定申告書等作成コーナー」にアクセスを。

(2023年1月28日付紙面より)

管内1市4町1村の首長らがスマホ申告を模擬体験した=26日、新宮市役所
2023年01月28日
2 4部門で上位入賞
 お弁当・お惣菜大賞2023  (新宮市のハイマート )

 新宮市内でスーパーマーケット「ハイマート」(同市井の沢)、「Bハイマート」(同市下田)を展開する㈱ハイマート(神﨑竜司・代表取締役社長)の商品4品がこのたび、「お弁当・お惣菜(そうざい)大賞2023」の弁当部門と巻き寿司部門(定番商品部門)で優秀賞、惣菜部門と麺部門で入選した。

 (一社)全国スーパーマーケット協会が主催する同大賞。全国のスーパーマーケットや専門店、コンビニエンスストアなどで実際に販売している数多くの弁当や惣菜、サラダ、パンなどの中から、食の専門家で構成された審査員により、特に優れた商品を選出し表彰するもので、今回で12回目を数える。

 今回は、2021年10月1日から22年9月30日に販売された商品を対象に昨年7月から9月末にかけてエントリー期間を設け、作品を募集。▽弁当▽惣菜▽定番商品▽サラダ▽丼▽おにぎり―などの11部門に全国から1万4286件の応募があり、216件が入選以上に選出。同社は初エントリーにして、4部門で上位入賞を果たす快挙を遂げた。

 地産地消、食品ロス削減、地元PRなど、食品販売を通して地域社会に貢献できる商品作りを展開する同社。小数精鋭の料理人を中心に構成されている惣菜部門では、確かなおいしさと新規性を伴う商品開発を行っている。

 弁当部門で優秀賞に輝いた「熊野産あまごのオイル煮(コンフィ)きゅうりのサルサ弁当」(関根一正さん開発)は三重県熊野産の養殖アマゴを使用。低温で長時間かけて加熱し骨まで軟らかく調理をした。健康志向にもこだわり、米は古代米と十六穀米を使用している。

 巻き寿司部門で同じく優秀賞に選ばれたのは「めはりさんま寿司」(栗須秀行さん開発)。当地方の郷土料理「さんまずし」と「めはりずし」を一度に味わえるようにと考案。サンマが乾くのを防ぐため、白板昆布を挟んで風味をアップさせた。

 惣菜部門で入選した「紀州勝浦産まぐろのスペアリブ(醤油味)」(関根さん開発)は「通常廃棄されるマグロの腹骨とその周囲の身を、余すところなくおいしく提供を」との思いで未利用部位を活用し、ブランドマグロを比較的リーズナブルに提供。

 麺部門入選の「紀州勝浦産まぐろの塩糀と南高梅のパスタ」(堀祐輔さん開発)は紀州の食材をフル活用。こだわりの調理法でふっくら仕上げたマグロの端材に南高梅の酸味、ごまと大葉の香りをプラスしたご当地パスタに仕上げた。

 開発者の3人は、受賞の知らせを受け「社長も含めてみんなでびっくり」と笑顔。堀さんは「正直、今はまだ賞を頂いたという実感はないです」としながらも「地元の食材は絶対に使用しようと思って考案した。全国規模のコンテストなので、地元食材や地域のPR、ひいては地域活性化につながればうれしい」と喜びを語った。

 神﨑代表取締役社長は「熟練の職人さんばかりなので、この強みを生かして絶対に挑戦したいと思っていた。料理人の皆さんや広報、スタッフ。チームで分担して挑戦できたのが一番大きかったと思います」。

 「見栄えや形、食べやすさ、味付け。これからもお客さん目線で商品開発をしていければ」と話していた。

 今回入賞した商品は「ハイマート」「Bハイマート」の両店舗で取り扱い中。仕入れや仕込みの状況にもよるが、少なくても4品中2品は店舗に並ぶという。金額は「熊野産あまごのオイル煮きゅうりのサルサ弁当」702円、「めはりさんま寿司」637円、「紀州勝浦産まぐろのスペアリブ」430円、「紀州勝浦産まぐろの塩糀と南高梅のパスタ」400円で全て税込み。営業時間は午前9時~午後7時(両店舗共通)。

(2023年1月28日付紙面より)

商品を開発した(左から)堀祐輔さん、栗須秀行さん、関根一正さん
入賞した商品は「ハイマート」「Bハイマート」の両店舗で販売中
2023年01月28日
3 星空に興味を持つ一助に 串本古座高主体で観望会 (串本町)

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家で25日に夜空と宇宙を楽しむ観望会があり、子どもから大人まで23人が参加して星空に興味を持つ一助にした。

 この観望会は、県青少年育成協会事業「リレー式次世代健全育成事業」の地域の育成力強化ワークショップとして串本町青少年育成町民会議と県立串本古座高校が主催。

 2024年度の普通科宇宙探究コース〈仮称〉開設に向けた準備を進める同校がその特色を生かした地域貢献として企画し、同会議と連携して小中学生やその家族と一般に事前申し込みを呼びかけたという。

 当日は同校の普通科改革コーディネーター・中田勝夫さんが講師を担当。序盤は予備知識の提供で、中田さんは星座早見盤の使い方やアプリケーションソフト「ステラナビゲーター」を用いて冬の主要な星座やこの日夜半に見ることができる惑星などを解説し、星座にまつわるお勧めの神話も1編紹介して興味を誘った。

 中盤以降は中田さんの補助として生徒有志の大西杏果さん、岡地凛さん、前春菜さん(以上3年)、松原遥希さん、清野健太郎さん、浅利海斗さん(以上2年)、計6人も参加者の活動を支援。同家集いの広場で望遠鏡や双眼鏡を使い月や木星、アンドロメダ銀河などを観望し、予備知識として紹介された惑星や星座を星空の中から探し出しじかに確かめるなどした。愛好家の櫨木(はぜのき)芳髙さんも有田市から駆け付け、愛用する反射式望遠鏡や同校が準備した望遠鏡や双眼鏡を適切に設定するなど良好な観望環境づくりに協力した。

(2023年1月28日付紙面より)

反射式望遠鏡で月などを観望する参加者=25日、県立潮岬青少年の家
実施に当たりあいさつする串本古座高校の中田勝夫さんと生徒有志
2023年01月28日
4 移動販売しつつ見守り
 岡村とうふと協定締結  (那智勝浦町 )

 移動販売「岡村とうふ」を営む三重県松阪市の有限会社岡村(西口鐵也代表取締役)と那智勝浦町は26日、「地域における見守り活動に関する協定」を締結した。販売で地域を巡りながら高齢者などの見守り活動を行い、異変があれば町や警察、消防などに知らせるというもので、和歌山県の市町村では初となる。

 岡村は三重県の全域、和歌山県、奈良県、愛知県、滋賀県の一部で、とうふやパン、買い取った地域特産品などの、車両による移動販売を行っている。見守り活動の協定は三重県ではすでに、全市町と締結しているという。那智勝浦町も岡村からの申し出を受け、締結に至った。

 西口代表取締役は「(移動販売で)決まった場所にお伺いしているので、いつも来る人が出てこないなど、違いが分かりやすい。買ってもらえなくても地域に伺うことを基本とし、地域に密着させてもらっている。何かあったら、行政のお手伝いができるかと。今後も協力させていただければ」と話した。

 堀順一郎町長は「本町の高齢化率は43%に達し、1人暮らしも多い。連絡がつかないからと行くと、亡くなっていることもある。異変を察知してもらえれば、安心安全なまちの実現につながるかと。犯罪抑止にも役立つと期待している。協定の締結に感謝を申し上げる」と述べた。

(2023年1月28日付紙面より)

協定書を持つ西口鐵也代表取締役(左)と堀順一郎町長=26日、那智勝浦町役場
2023年01月28日
5 最優秀「熊野の森で大合唱」 フォトコン入賞作品発表 (南紀熊野ジオパーク)
2023年01月28日
6 脱炭素で実証実験  新宮の企業が大阪で挑戦  (三和建設株式会社 )
2023年01月28日
7 SNS上の誹謗中傷対策は  スマイリーキクチさんが人権講話  (和歌山県 )
2023年01月28日
8 広角用地にベンチが登場  井筒建設が市に寄贈  (新宮市 )
2023年01月28日
9 人々の平穏無事や安寧願う  那智四十八滝寒行を厳修  (熊野修験 )
2023年01月28日
10 10人が受講し使用資格得る  動物追い払い用花火講習会  (古座川町 )
2023年01月28日
11 小中学生9人が競い合う  第18回年始少年剣道大会  (串本町 )
2023年01月28日
12 175人が灯室をじかに見学  潮岬灯台で特別一般公開  (串本町 )
2023年01月28日
13 3年間の集大成、力作ずらり  ピネ内で「卒業発表会」  (紀南高校 )
2023年01月28日
14 地域の防災に活用を  鮒田区にフォーク寄贈  (ハヤミ重機に感謝状 )
2023年01月28日
15 ネット被害に遭わないよう  6年生が保護者と学ぶ  (鵜殿小 )
2023年01月05日
16 自覚と誇り持ち新たな門出
 「二十歳のつどい」に97人  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の体育文化会館で3日、令和5年「二十歳のつどい」が開かれ、125人中97人(男52、女45、昨年は106人が出席)の新成人が出席した。振り袖やはかま、スーツに身を包んだ出席者たちは級友との再会を喜び、保護者らが門出を祝福する中、大人としての自覚を新たにした。

 昨年4月に成年年齢がこれまでの20歳から18歳に引き下げられたことから、成人式の名称を「二十歳のつどい」に変更。対象年齢は従来通りの20歳とした。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっていた式典が、2年ぶりに開催された。

 式典では過去に開催された「さわかみオペラin南紀勝浦生まぐろ市場コンサート」の際に、オペラ歌手が歌った「町歌」の映像が流され、一同が傾聴した。

 堀順一郎町長はコロナ禍による町の経済への影響やロシアによるウクライナへの軍事侵攻、サッカーワールドカップにおける日本代表の活躍など、昨年を振り返った。新成人に対しては「日本サッカー界に多大な影響をもたらした名誉町民の中村覚之助さんはふるさとの誇り。皆さま方にも世界に目を向け、さまざまなことに挑戦してほしい。苦しい時のほうが多いかもしれないが、友人や家族を思い出して支え合い、ふるさとを忘れないでください」と激励し、荒尾典男町議会議長が祝辞を述べた。

 新成人代表で神戸女子大学2年の柴原希(のぞみ)さん(20)は「私たちは共に歩んできた仲間たち、時には優しく、時には厳しく導いてくれた家族や先生方のおかげで成長することができました。見守ってくれた地域の方々には感謝しています。中村覚之助さんが、宇久井小学校に勤められていたことを誇りに思いました。自然、歴史、文化豊かな那智勝浦町で学び、育った私たちはサッカー日本代表のように、何ごとにも粘り強く、仲間と助け合い、明るい未来に躍進してまいります」と誓った。

(2023年1月5日付紙面より)

新成人を代表し町立宇久井中学校出身の柴原希さんが謝辞を述べた=3日、那智勝浦町の体育文化会館
出席した新成人の皆さん
2023年01月05日
17 成人の節目を祝い励ます
 二十歳の集いや成人式挙行  (串本町 )

 串本町と同町教育委員会が3日、文化センターで令和5年二十歳の集いと令和3年成人式を順次挙行しそれぞれの対象者の成人の節目を祝い励ました。

 いずれも帰省をしやすい正月三が日の最終日を期日とし、対象者有志が結成する実行委員会の運営で挙行。同式は新型コロナウイルスの情勢で本来開くべき年に開けず、後の対象者やその家族らの嘆願により2年遅れで実施する形となった。

 同集いの対象者は2002年4月2日から03年4月1日までに生まれた男女で、当日は94人が出席。実行委員の上野晴夏さんと野田彩加さんが進行を務め、主催者代表の田嶋勝正町長は昨今の社会情勢の厳しさを振り返りつつ「考え方次第では多くのチャンスが転がっている」と対象者の歩む将来を捉え、若いからこそ何にでも挑戦でき1、2回失敗しても立ち直る力もあると諭しつつ「まずは(20代の)10年間、人生で二度とないぐらい頑張って将来の道筋を見つけてほしい」と励ました。

 来賓を代表して町議会の鈴木幸夫議長と県議会の佐藤武治議員が祝辞を述べ、町議会議員複数も列席。教育委員会の濵地弘貴教育次長が岸本周平知事のメッセージを代読し、対象者を代表して瓜田優雅さんが宣誓をして励ましに応えるなどした。

 和歌山市で技術職に励む山本龍輝さん(20)は「今まで育ててくれた親や周りの皆さんに感謝しながら、立派な人間になれるよう精進します。親のように人に優しくできる人間になりたい」、地元で看護師を目指し学業に励む堀真日蕗さん(19)は「責任感と大人らしさ、成人した実感を持って頑張り、今まで育ててくれた両親に恩返ししていきたい」と引き締まる気持ちを語った。

 同式の対象者は2000年4月2日から01年4月1日に生まれた男女で、当日は57人が出席。実行委員の岡村龍之介さんと荒木麻那さんが進行を務め、田嶋町長は串本には高速延伸やロケットの打ち上げなど明るい話題があることを伝えつつ「若さは最大の武器」として今後の鋭意挑戦を促した。来賓の祝辞や知事メッセージ代読を経て、対象者を代表し髙田紅恋さんが宣誓をして励ましに応えるなどした。

 陸上自衛隊の隊員として励んでいる吉村海さん(22)は「署名など皆さまのご協力でしっかりとした成人式を迎えられ感謝していますし、改めて大人になったと実感することができました。うさぎ年ということでこれからもっともっと飛躍できるよう精進します」と心境を語った。

(2023年1月5日付紙面より)

令和5年二十歳の集いに出席した対象者など=3日、串本町串本
令和3年成人式に出席した対象者など
2023年01月05日
18 新たな一年がスタート
 官公庁で仕事始め式  

 和歌山県庁や各市町村など官公庁で4日、仕事始め式があった。6日間の休業を終えた職員たちは首長らの訓示の下、気を引き締めて新しい一年のスタートを切った。

  □     □

■新宮市



 新宮市役所別館であった仕事始め式には、職員や来賓の榎本鉄也市議会議長や東原伸也副議長ら約75人が出席した。市歌静聴に続き、田岡実千年市長が「『市政は市民のためにあり』を念頭に、市民生活に密着し諸課題の解決に向けた取り組みを誠心誠意進めていく」と所感表明。

 防災や子育て、観光、市民サービス、新型コロナウイルス感染症、経済など、各種施策を展開していくとし「さまざまな課題に対しても『市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまち』の実現を念頭に、職員と共に渾身(こんしん)の力を込め取り組んでいく」と誓いを新たに「市民の笑顔のために、私たちも笑顔で一年、一生懸命頑張っていきましょう」と訓示した。

 榎本議長は「対立と批判からは何も生まれない。後ろ向きな議論ではなく、『市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまち』の実現を目指して懸命に汗を流していきたい」。

 向井雅男副市長が「皆さんの英知と情熱を引き上げていただき、一致団結して課題に取り組んでいきたい」と乾杯の音頭。速水盛康教育長が「先の展望をしっかりと築き、また見据えながらご努力を」と述べ、万歳三唱で士気を高めた。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町は、庁舎大会議室で仕事始め式を開いた。約50人の管理職職員が出席し、今年の業務に取り組むに当たり、気持ちを新たにした。

 町歌を斉唱後、堀順一郎町長は昨年も新型コロナウイルスの感染予防やワクチン接種、経済対策、マイナンバーカード利用促進などに取り組んだ職員をねぎらった。

 職務については「『仕事は昨年と同様だから行う』『上司に言われたからする』のではなく、何のために行うのかをそしゃくしてほしい。私たちは町民のために存在している。一人一人が自覚を持って職務に当たってほしい」と訓示した。

 岡田秀洋教育長は「健康管理にご留意してほしい。みんなが一つになった那智勝浦町を目指していきたい。1年間、よろしくお願いいたします」と呼びかけた。

(2023年1月5日付紙面より)

万歳三唱で士気を高めた=4日、新宮市役所別館
堀順一郎町長の訓示に気持ちを新たにする職員たち=同日、那智勝浦町役場
2023年01月05日
19 約60㌧の水揚げに活気
 恒例のマグロ初市  (那智勝浦町 )

 はえ縄漁による生鮮マグロの水揚げ量が日本一の那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で4日、初市が行われた。この日は高知、大分、宮崎県のはえ縄漁船6隻がメバチ、キハダ、ビンチョウの各マグロなど約60㌧を水揚げした。天候不良で昨年末に減少した水揚げだったが、初市では例年並みに回復し、市場は50社80人の仲買人で活気づいた。クロマグロの水揚げはなかった。

 初市開始前の午前6時50分ごろには式典が開かれた。堀順一郎町長はマグロの水揚げや町の水産振興に寄与する関係者らに感謝を述べ「コロナ禍も終息が見えず、ロシアのウクライナ侵攻による原油高もあり、大変な経済状況だと思う。町としても支援に努めていきたい。皆さまの安全と大漁を祈念しております」と話した。

 続いて、和歌山県漁業協同組合連合会の片谷匡副会長が「漁業者の皆さまが今年も安全に漁をされ、仲買人・関係事業者さまが全国に素晴らしいマグロを多く届けられるように願っています」。

 勝浦魚商協同組合の木下勝之組合長が「活動をもって業界に貢献し、地域全体が飛躍向上できるよう頑張りたい」とあいさつした。同町議会の荒尾典男議長の音頭で乾杯後、初市が開始された。

 県漁連勝浦市場の太田直久市場長は「今年は良いスタートが切れたと思う。最近10㌔以下のビンチョウがよく交じっているため、クロマグロが早い時期に水揚げできるのではないかと期待している。今年はうさぎ年、飛躍の1年になれば」と語った。

 初市の水揚げ量はメバチが約400本、キハダ約70本、ビンチョウが約3600本の約60㌧だった。主に関西や関東、東海地方へ出荷される。

(2023年1月5日付紙面より)

良いスタートとなった初市の様子=4日早朝、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
水揚げの様子
2023年01月05日
20 一陽来福の思い忘れず  東仙寺で「除夜の鐘」  (新宮市 )
2023年01月05日
21 皇室や国家の繁栄祈る  熊野三山で歳旦祭  
2023年01月05日
22 国家安泰やコロナ終息願う  王子神社で歳旦祭  (新宮市 )
2023年01月05日
23 参拝者、新年の幕開け祝う  七里御浜で新春花火大会  (熊野市 )
2023年01月05日
24 積極果敢にチャレンジを  「二十歳を祝う会」ら  (紀宝町・御浜町 )
2023年01月05日
25 2023年がスタート  熊野地方でも初日の出参り  
2023年01月05日
26 お悔やみ情報