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2023年01月27日
1 火災から国の宝を守れ
 文化財防火デーに訓練  (熊野速玉大社 )

 文化財愛護思想の高揚を目的に制定された「文化財防火デー」の26日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で防火訓練があった。神職や敬神婦人会らで成る同大社自衛消防隊、新宮消防本部、市消防団丹鶴分団、市職員、地域住民ら約60人が参加。訓練を通して連携体制を確認した。

 文化財防火デーの1月26日は1949(昭和24)年に法隆寺金堂壁画が焼損した日。55(昭和30)年からこの日を中心として全国的に防火運動が展開されている。

 新型コロナウイルス感染症の影響で従来規模の訓練は3年ぶりとなった。

 第69回となった今回は、同大社双鶴殿西側雑木林から出火したとの想定の下、実施された。双鶴殿への延焼を防止するため、同大社自衛消防隊が放水銃で初期消火活動を行い、拝殿内の重要文化財などを搬出。双鶴殿西側の従業員駐車場では、消防本部と分団員による消火活動が展開された。

 訓練後、整列した関係者たちを前に速水盛康教育長は「有事の際には常日頃からの訓練と経験が生きてくる。熊野速玉大社には世界遺産・熊野を代表する多くの文化財がある。私たちは、その文化財を保存・管理し未来につなげていく役割を背負っている。地域の皆さまと一緒に守っていくことが大きな力になると思っている」。

 上野宮司は「厳寒の中、無事に訓練を行うことができた。数年前に近隣で火災が発生した際には、放水銃と森のおかげで延焼を防ぐことができた。皆さんと同じ意識の下で防火訓練を実施できたことが一番の収穫」と協力に感謝した。

 堀切学署長は「有事の際は今日の訓練を思い出して落ち着いて行動を」と講評。「自身にとってもなじみ深い同大社で訓練できたことに感謝している。これからも大切な世界遺産を守ってほしい」と話した。

 なお、同日には熊野那智大社でも防火訓練が予定されていたが、25日の寒波の影響で路面の凍結などが予想されることなどから訓練は中止となった。

(2023年1月27日付紙面より)

拝殿から重要文化財を搬出する敬神婦人会のメンバーら=26日、新宮市の熊野速玉大社
放水銃で初期消火に当たる神職
訓練に参加した皆さん
2023年01月27日
2 地元の野菜でスープ作り
 イル・ド・フランスで食育教室  (新宮市 )

 新宮市のフランス料理店「イル・ド・フランス」で22日、NPO法人Go―Kuma―Kids(大西章夫理事)による食育教室が開かれた。近隣市町から児童6人が参加し、フランス料理を通じて地元産の野菜がおいしくなる秘密などを学んだ。

 Go―Kuma―Kidsは昨年8月に設立された法人。「10年後を創造した、可能性のあるまちづくり。」を目標に、自然体験や地域企業での職場体験、英語イベントなどを開催している。

 この日は料理人の倉本幹也さんが講師を務め、新宮市広角で収穫されたサツマイモを使ったスープ作りを実演。薄切りのタマネギとサツマイモをバターで炒めて15分ほど煮た後、ミキサーで攪拌(かくはん)。シノワと呼ばれるこし器でなめらかにし、牛乳と生クリーム、塩、砂糖で仕上げた。

 フランス料理の歴史や包丁の切れ味の違い、料理行程の意味についても解説。地元産の野菜について「この地域に湧く温泉にはミネラルが豊富に含まれており、それが野菜をおいしくする」と語った。

 サーモンのソテー、フランスパンと一緒にスープを味わった上中えみ里さん(太地小3)は「おみそ汁は普段から食べるけれど、こしたりして作るスープは初めてかも。ホウレンソウやカボチャで作ってもおいしそう」。

 倉本さんは「子どもは地域の宝。地域には教科書以外で学ぶべきものがあり、民間で同じ志を持つ人が集まって、こうした活動を続けていくことが大切だと思う」と話していた。

 Go―Kuma―Kidsはインスタグラム(go_kuma_kids)でイベント情報を発信している。

(2023年1月27日付紙面より)

包丁でタマネギをスライス=22日、新宮市のイル・ド・フランス
初めてのフランス料理にドキドキ
2023年01月27日
3 災害時に役立つ技術
 自衛隊の協力で学ぶ  (新翔高校 )

 県立新翔高校(藤田勝範校長)で25日、自衛隊和歌山地方協力本部による「防災スクール」があった。1年生38人が参加、紀伊半島大水害について映像で学んだほか、ロープワーク、ライフハック(避難所などで役立つ技術)、救急法などを教わった。

 対象の1年生の人数は97人だが、当日は寒波の影響で登校できない生徒も多かった。同スクールは、生徒の防災意識を高め、地域防災の担い手として社会貢献できる青少年の育成を目的としたもの。10人の自衛隊員が講師として訪れた。

 開会に当たり、同本部新宮地域事務所長の住野具視所長があいさつ。那智勝浦町の出身で、1995年の阪神淡路大震災や、2011年の紀伊半島大水害の際に支援活動を行ったことを話した。「今日の講習で少しでも学んでいただけたら」と呼びかけた。

 続いて、紀伊半島大水害の記録映像を上映。熊野川が氾濫し、各所で浸水が発生した様子や、救助活動を行った当事者による証言などが映し出された。生徒らは、身近な地域で起こった災害の様子を、食い入るように見つめていた。

 この後、3班に分かれての講習を実施。いずれも自衛隊員が指導に当たった。ロープワークでは、生徒らが災害時に役立つ、いろいろなロープの結び方に挑戦。ライフハックでは、新聞紙を使った食器作りや、水だけで作れる非常食調理を行った。救急法では、簡単な止血法や、毛布と棒を使った担架の作り方を教わった。いずれも生徒らは、関心を持って取り組んでいた。

 村井祐之介さん(16)は「大水害の時は断水して、給水車まで水をくみに行った記憶がある。身近な所でとんでもないことが起きていたのだなと驚いた。新聞紙を使った食器作りは、役立ちそうだと思った」と語った。

(2023年1月27日付紙面より)

毛布を使った担架で搬送=25日、県立新翔高校
2023年01月27日
4 白馬村へ「行ってきます」
 太地小・北山小の5、6年生  

 今季一番の寒波にみまわれた25日の朝、太地町立太地小学校と北山村立北山小学校の5、6年生計24人が、太地町の姉妹都市である長野県白馬村へ出発した。

 白馬村と太地町は1984年に姉妹都市提携を結び、翌年から両地域の子どもたちの交流がスタート。太地小学校の児童が冬の白馬村を、白馬北小学校児童が夏の太地町を訪れ、互いのふるさとで友情を育んできた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、太地小児童の白馬村訪問は3年ぶり。太地町は現在、北山村との町村交流を進めている関係で、今年初めて北山小学校児童も訪問に参加する運びとなった。

 太地小児童は黄色いスキーウエアに身を包み、太地漁港ふれあい広場(東の浜)へ集合。児童会役員の山下みつきさん(5年)、稲森杏樹さん(同)が見送りに来た保護者らへ「楽しい思い出をつくってきます。行ってきます」とあいさつした。北山小児童は、熊野市で合流して白馬村へ向かう。

 旅程は2泊3日で、白馬岩岳マウンテンリゾートでの雪遊びや、白馬北小学校とのレク交流を予定している。

(2023年1月27日付紙面より)

出発式をする太地小5、6年生=25日、太地町の東の浜
2023年01月27日
5 「パンダはどこにいる?」  横田南嶺老師が初の絵本出版  
2023年01月27日
6 インフルエンザに注意  注意報基準値超える  (和歌山県 )
2023年01月27日
7 たばこの有害性を学ぶ  4年生対象の防煙教室  (神倉小学校 )
2023年01月27日
8 SDGs時代のヒット商品とは?  セミナー講師に三科公孝さん  (新宮市 )
2023年01月27日
9 那智山も白銀の世界  雪降る中も観光客が参拝  (那智勝浦町 )
2023年01月27日
10 念願の休憩所を作製  下里とも子ガーデン  (那智勝浦町 )
2023年01月27日
11 楽しみながらプログラミング  鵜殿小でクラブ活動  (紀宝町 )
2023年01月27日
12 リメ缶にサボテン寄せ植え  子育てサロンで楽しむ  (紀宝町 )
2023年01月27日
13 ウクライナ支援のために  熊野の想い届けよらい2023  (御浜町 )
2023年01月27日
14 プロの人形劇に親しむ  潮岬こども園の園児ら  (串本町 )
2023年01月27日
15 ガンピを材料にし紙すき  古座小6年生の和紙作り  (串本町 )
2023年01月27日
16 語り部ら迎え防災考える  自主防など対象に講演会  (串本町 )
2023年01月27日
17 お悔やみ情報
  
2023年01月19日
18 100台を無償貸与
 戸別受信機希望者169人  (新宮市 )

 防災行政無線戸別受信機の配布を進めている新宮市は17日、戸別受信機無償貸与者を決定する抽選を市役所で行った。田岡実千年市長がパソコン上で抽選のボタンを押し、本年度の貸与者を決定した。

 近年、激甚化・頻発化している大規模災害に対して、防災情報を速やかに取得してもらうことを目的に実施。防災行政無線放送の「聞こえない」を少しでも解消するため、本年度は「防災行政無線システム改修事業」として約4742万円が計上。うち、約700万円が戸別受信機無償貸与に充てられる見込みとなっている。

 このたびの無償貸与の対象者は▽身体障害者手帳(1級・2級)の交付を受けている者▽療育手帳(A判定)の交付を受けている者▽精神障害者保健福祉手帳(1級)の交付を受けている者および自立支援医療費の支給認定を受けている者▽介護保険要介護3以上または要介護2で認知症がある者▽指定難病やその他、常時特別な医療などを必要とする在宅療養者―で1058人(2022年12月7日現在)。昨年末から1月13日にかけて貸与希望者を募り、169人から申し込みがあった。

 本年度の貸与予定数100台を超える申請があったため、このたびの抽選に至った。なお、本年度の抽選から外れた人は、優先的に来年度以降の抽選対象となる。希望台数に満たない場合は「固定電話がなく、かつ携帯電話を所有する人がいない世帯の世帯主」も条件に付し希望者を募っていくという。

 田岡市長は「希望者が貸与予定数よりオーバーしてしまい、抽選となって申し訳ない。外れてしまった人に対しては、来年度に対応させていただけると思っている」と話している。なお、抽選の結果は近日中に郵送で通知。戸別受信機の設置は2~3月にかけて実施していくという。

  □     □

■メール配信サービスなど利用を

 市では、気象条件などによって防災行政無線放送の内容が聞き取りにくい場合のために、メールや電話、FAXの配信サービスや、放送内容をツイッターで同時配信するサービスなどを展開している。各種サービスについての問い合わせは市防災対策課(電話0735・23・3333、内線4203)まで。

(2023年1月19日付紙面より)

田岡実千年市長(右から2人目)が抽選で無償貸与者を決定した=17日、新宮市役所
2023年01月19日
19 新年の集いで誓い新た
 新宮支部が安全祈願祭など  (県自動車整備振興会 )

 和歌山県自動車整備振興会新宮支部は17日、新宮市五新の新宮自動車整備工業協同組合で「新年の集い」を開いた。会員ら約25人が出席。業界の振興・発展を願うとともに安全を祈願した。

 同整備振興会は、自動車社会における整備事業の公共性と責務の重大性を認識し▽公平誠実な応接▽公正明朗な取引▽優秀なサービスの提供―などの信念と意識を持って、事業経営を行い顧客および社会に対する責任を果たすことを目的に1952年に設立。県内7協議会で2022年4月現在、会員数は944人となっている。

 開式に当たり、久保正彦理事長が、1月からスタートした電子車検証、24年10月から開始する自動車の電子的な検査(OBD検査)、今年10月からのインボイス制度などに言及し「整備業界も大きく変化し、ペーパーレス化やデジタル化が一層推進され、対応が求められている」とあいさつ。

 「今年はうさぎ年。飛躍の1年であるよう、会員一丸となって躍進したい。業界が目まぐるしく変化するがお体に気を付けていただき、ご活躍を」と呼びかけた。

 田岡実千年市長は「高い技術を持って地域住民が安全で快適に運転ができることにご貢献いただいている」と感謝。現在整備が進む紀伊半島一周高速道路の現状に触れ「早ければ令和10~12年ごろには実現いただけるのではと希望を持っている。車での長距離移動も増えると思う。引き続き技術を最大限に発揮していただければ」とあいさつした。

 田原正士新宮警察署長は「飲酒運転の横行、高齢者の交通事故防止対策も重要課題。交通事故のない安全なまちづくりのため、皆さまとの連携をさらに強化していきたい」と協力を求めた。

 交通講話では、嶝口知宏交通課長が管内の交通情勢や、同署の取り組みなどを説明した。

 閉会後、会員らは熊野速玉大社に移動し、1年の安全を祈願した。

(2023年1月19日付紙面より)

約25人の会員が出席した=17日、新宮市五新の新宮自動車整備工業協同組合
久保正彦理事長
2023年01月19日
20 落語と紙切り楽しむ
 本格公演を生徒が鑑賞  (熊野川中学校 )

 文化庁が行う事業として、本格的な「落語と紙切り」の公演が16日、新宮市立熊野川中学校(松本潤校長)であった。全校生徒25人が参加、プロによる演芸を楽しんだ。代表生徒6人による、紙切りの実践もあった。

 文化庁の「文化芸術による子供育成推進事業」として実施した。公演に先立ち昨年の12月14日に、ワークショップ(事前学習会)を開催。生徒らは落語や紙切りについての予備知識を得た上で、公演に臨んだ。新宮市立熊野川小学校(山本佳人校長)の3年生から6年生の23人も観覧に訪れた。

 公演ではまず、桂小南さんが、落語について説明。「話を聞いて想像し、頭に絵を描いて笑ってもらう」「1人で2人3人の役をやる」「手ぬぐいや扇子で物を表現する」などを語った。

 林家二楽さんが、紙切りを披露した。軽妙な小話で場をつなぎながら紙を切り、作品を見せた。生徒のリクエストにも即興で対応。見事な出来栄えに、児童生徒の歓声が湧いた。

 「紙切り大喜利」では、代表生徒6人がステージ上で、ワークショップの際に出されていた「山の物」の紙切りに挑戦した。「クマ」「サル」「キノコ」などを切って作り、称賛の拍手を浴びた。

 桂さんと林家さん2人の紙工劇落語「牛ほめ」もあった。桂さんの落語に合わせ、その場面を林家さんが紙切りで作り、スクリーンで映し出した。会場では大きな笑い声が響いていた。

 3年生の松本友惺(ゆうせい)さんは「本格的な落語は今まで見たことがなかった。落語を何年もやってきただけあって、面白かった。紙切りも本当にうまくてすごいと思った。良い経験になった」と述べた。

 同事業は、日本の一流の文化芸術団体に、小中学校などで公演してもらうもの。子どもらが優れた舞台芸術を鑑賞する機会を得ることにより、発想力やコミュニケーション能力の育成、将来の芸術家の育成や芸術鑑賞能力の向上につなげることを目的としている。

(2023年1月19日付紙面より)

代表生徒6人が紙切りに挑戦した=16日、新宮市立熊野川中学校
2023年01月19日
21 頂いた命を無駄にしない
 宇久井小でジビエ出前授業  (那智勝浦町 )

 和歌山県は現在、県内323校の小中学校や特別支援学校の給食に、「わかやまジビエ」(シカ肉、イノシシ肉、ジビエソーセージ)を提供している。那智勝浦町立宇久井小学校では17日、給食提供に先立って県による出前授業があり、5年生23人が学習やレザークラフトに取り組んだ。

 県畜産課の上田雅彦課長補佐は「ジビエは狩猟で手に入れた野生動物の肉を指すフランス語。昔の日本では猟師が食べるのに必要な分だけ捕っていたが、現代では野生動物による農作物の獣害が多く発生するようになった。和歌山県ではその対策で捕獲したシカやイノシシを食資源や観光に生かそうと取り組んでいる」と解説した。

 レザークラフトにはレタメロディア(有田川町)の中井謙次朗さんが協力。那智勝浦町を含む県内各地で生産されたシカ革(一部イノシシ革)を使い、児童とリス、ハリネズミ、ネコなどのキーホルダーを手作りした。

 中井さんは「革は猟師たちが命がけで捕獲した一頭一頭の動物の命を頂いてできている。以前は『いらないもの』として処分されていたが、僕たちがフランスのパリで展示会を開いた時には、『日本にしかないもの』と高く評価された。現在ごみになっているものも、視点を変えれば世界で通用するものになる。皆さんにはいろいろな文化や価値観に触れてほしい」と思いを伝えた。「革製品は長年使うと色が濃くなり、光沢が出てくる」と話すと、児童から「大切に育てる」と声が上がった。

 同校では20日(金)に、シカ肉を使ったベニスンシチューが提供される。亀井めぐさんは「ジビエは駆除した動物の肉を安く売っていると思っていたが、高級なものもあると知ってイメージが変わった。キーホルダーは、ランドセルに着ける。給食が楽しみ」と話していた。

(2023年1月19日付紙面より)

キーホルダーを作ったよ=17日、那智勝浦町立宇久井小学校
初めて加工したシカ革を見せる中井謙次朗さん
2023年01月19日
22 知らない人についていかない  全校児童対象に防犯教室  (神内小 )
2023年01月19日
23 新年最初の「あさなぎ市」  ぜんざいら振る舞いも好評  (熊野市 )
2023年01月19日
24 事前審査に現職、新人11人  町議選に向けて準備進む  (紀宝町 )
2023年01月19日
25 浸水被害の解消へ  日足宅地かさ上げ完了  (熊野川町 )
2023年01月19日
26 ど根性たちが季節を終える  アスファルトに咲く植物  (那智勝浦町 )
2023年01月19日
27 プレカットってなあに?  スギ材の「鏡餅」工作  (新宮市 )
2023年01月19日
28 群れで遡上し藻をつつく  池野山川下流域の「イナ」  (古座川町 )
2023年01月19日
29 講評交え入賞18作品発表  文化セで第4回短歌大会  (串本町 )
2023年01月19日
30 特賞~4等当選者決める  お年玉プレゼント抽選  (串本リリースタンプ会 )
2023年01月19日
31 お悔やみ情報
  
2023年01月15日
32 終息や商売繁盛など祈願
 大泰寺で大般若祈祷会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の古刹(こさつ)、定光山大泰寺(西山十海住職)で13日、西山住職ほか、同町や太地町の8人の住職が出仕して「大般若祈祷会」を営んだ。新型コロナウイルス感染症対策を施した上で恒例の餅まきも実施。境内や本堂は多くの参拝者でにぎわった。

 法要ではマスク着用やアルコール消毒、換気など新型コロナウイルス対策を徹底した。住職らは全600巻の大般若経典を左右に波打たせながら一気に読む転読を行い、厄払いや家内安全、商売繁盛などを祈願した。

 餅まきは3密防止のため、本堂と薬師堂、境内に設置した舞台の3カ所で実施。住職や関係者らによって、250㌔の餅とパン200個がまかれた。

 同寺大総代の尾屋公一さんは「コロナ禍にかかわらず、たくさんの方が集まっていただきありがたい。今日はコロナの終息と地域が明るくなることを願いました」。

 西山住職は「コロナの感染が各地で広がっていて、亡くなる方も増えている。しかし、少しずつだが、日常を取り戻してほしいという思いもあり、昨年に引き続き斎行させていただいた。今年こそはコロナが終息し、皆さまが平穏無事に幸せに生活できることを願い、祈とうさせていただきました」と語った。

 町内から訪れた70代男性は「年に1回の行事。多くの人が来られて、活気づいたので良かった。来年はコロナも収まって、もっと多くの人でにぎわってくれたらうれしい」と話していた。

 同寺は伝教大師により1200年前の平安初期に創建された桓武天皇勅願道場と伝わる。薬師堂は関南薬師の第一霊場として昔から近隣の人々の信仰を集めてきた。

 この日も開帳された本尊の薬師如来像(国重要文化財)は1156(保元元)年の作。その優美な姿に引かれ、例年の開帳の際は大阪や東京などからも参拝者が訪れている。

(2023年1月15日付紙面より)

大般若経典を転読し厄払いや商売繁盛などを祈願した=13日、那智勝浦町の定光山大泰寺
恒例の餅まきもにぎわった
2023年01月15日
33 架空請求詐欺が急増
 不審なSNSやはがきに注意を  (見守り隊が啓発 )

 三重県警によると、昨年(11月末現在)、県内で118件の特殊詐欺が発生した。被害額は約3億4180万円に上った。前年同期比で15件、約1億7500万円の増となった。

 このうち、50件が架空料金請求詐欺で、2億3370万円の被害と急増した。新型コロナウイルスの拡大が懸念されたことにより、自宅にいる機会が増えたことや、交流サイト(SNS)の利用時間が増加していることなども原因と考えられ、県内に限らず全国的に被害が増加している。

 架空料金請求詐欺は「未払いの料金がある」などと架空の事実を口実として、現金や電子マネーなどをだまし取る手口。紀宝警察署管内では、昨年5月と10月に電子マネーをだまし取られる被害があった。「はがきやSNSなどで未払い料金を請求されても心当たりがなければ相手に連絡しないように」と呼びかけている。

 紀宝町では、高齢者の特殊詐欺被害撲滅を目指し、毎月1回、高齢者地域見守り隊(伊藤俊介代表)が町内各所で啓発活動を展開。13日には鵜殿の主婦の店で今年最初の活動を行い、隊員6人が町民らにチラシを配布し、詐欺に遭わないよう求めた。

 チラシには特殊詐欺発生状況や具体的な手口、対策、相談窓口などを掲載した。不審電話などの相談は紀宝署(電話0735・33・0110)へ相談を。

(2023年1月15日付紙面より)

特殊詐欺被害撲滅を目指して啓発活動を展開=13日、紀宝町鵜殿
2023年01月15日
34 伊作の見た風景とは
 旧チャップマン邸、旧西村家住宅で企画展  (新宮市 )

 新宮市丹鶴の旧チャップマン邸と旧西村家住宅(西村伊作記念館)で、西村伊作生誕139(イサク)年記念企画展が始まった。入館無料。

 「生活を芸術として」という生涯を送った、新宮市名誉市民の西村伊作(1884~1963年)。今年は生誕139年の節目の年で、旧チャップマン邸では22日(日)まで「伊作のみた熊野新宮」(西村記念館・旧チャップマン邸の会主催)を、旧西村家住宅では29日(日)まで「西村伊作が描いた新宮」(市教育委員会主催)を開催している。

 旧チャップマン邸では「新日本の文化創出をリードした伊作は、彼を生み育てた熊野・新宮のどんな風景を見て育ったのか」をテーマに、明治や大正時代の豊富な資料・史料から解き明かす。

 展示資料の多くは熊野学研究委員会委員長の中瀬古友夫さんが提供。写真や地図を伊作による絵画とひも付けしながら、当時の熊野・新宮やゆかりの場所などを紹介している。

 伊作邸の2階にかけられていた地形図は、1911(明治44)年初版の5万分の1地形図の「新宮」や「那智」など11枚を正確に張り合わせ、掛け軸のように表装。県名が丁寧な明朝体で書き加えられ、海岸線と県境や市町村が縁取りされている。また、13(大正2)年に開通した新宮鉄道の予定線も開通した状態に書き直されており、中瀬古さんは「伊作が設計図の手法で記入したものと考えられる。鉄道開通後のふるさとに思いを巡らせていたのでは」と話している。

 旧西村家住宅では、伊作が描いた新宮の風景画11点を展示。多くが普段は見ることのできない作品となっており、伊作の目線を通して当時の新宮の風景を回顧できる内容となっている。

 開館時間は旧チャップマン邸は午前10時~午後4時。旧西村家住宅は午前9時~午後5時で、両館とも月曜日休館。

(2023年1月15日付紙面より)

当時の地図や写真などから、西村伊作の見た熊野・新宮を読み解く=旧チャップマン邸
伊作が残した、新宮の風景を捉えた作品を展示=旧西村家住宅
2023年01月15日
35 僧侶になるための儀式  光明宝院で得度入門式  (那智勝浦町 )
2023年01月15日
36 緊張した面持ちで臨む  前期入試に児童30人  (近大新宮中 )
2023年01月15日
37 お正月遊び楽しむ  「くろしおであそぼう!」  (新宮市 )
2023年01月15日
38 子どもたちの思い託す  赤い羽根共同募金に協力  (神倉小 )
2023年01月15日
39 Art in 和歌山  29日まで、石垣記念館  (太地町 )
2023年01月15日
40 3市町の各チームに寄贈  美し国三重市町対抗駅伝  (JA伊勢 )
2023年01月15日
41 児童生徒の読書活動を推進  「ものがたりライブ」、図書館が継続  (紀宝町 )
2023年01月15日
42 お悔やみ情報
  
2023年01月11日
43 防災力の向上目指す
 新宮市・那智勝浦町で出初め式  

 新宮市と那智勝浦町で8日、消防出初め式が開催された。消防関係者らが出席し、防災力向上への誓いを新たにした。式典後には、新宮市では2019年以来4年ぶり、那智勝浦町では20年以来3年ぶりに一斉放水などが行われた。

  □     □

市民の安心安全守るため 新宮市



 新宮市では、同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で3年ぶりに従来に近い規模で式典が開催された。消防関係者や来賓ら約350人が出席する中、中谷健兒・消防団長が開会宣言。功労者たちに賞状と記念品が贈呈された。式典後には4年ぶり(2020年は荒天のため中止)に同施設敷地内で分列行進と、熊野川河川敷で一斉放水が行われた。

 田岡実千年市長は、社会環境の変化により、複雑多様化、大規模化の傾向を強めている自然災害と新型コロナウイルス感染状況に言及。「本市においても、社会環境の変化に即した消防力の充実強化、大規模災害や特殊災害に対応した消防体制の確立を図り、災害に強い、安心で快適な活力あるまちづくりを進めていきたい」と式辞。さらなる協力を呼びかけた。

 榎本鉄也市議会議長は「今後も盤石なる消防体制を堅持し、職務遂行にご尽力を。市議会としても市民の安全・安心を願い、災害に強いまちづくりに向けより一層、消防・防災体制の充実を推進していく所存」と述べた。

 表彰状・感謝状の授与、伝達に続き、岸本周平知事(杉本善和・東牟婁振興局健康福祉部長代読)、自民党の世耕弘成参院幹事長、田原正士・新宮警察署長が来賓のあいさつ。消防関係者の日頃の尽力に感謝を伝えた。

 閉会に当たり、垣内一男消防長は「3年間のコロナ禍を経験し、改めて消防の任務が市民生活に直結し、役割の大きさや消防に対する期待を職員全員が再認識する機会になった」。

 「どんな環境下であっても市民の皆さまの安心と安全のためにしっかりと態勢を整え、あらゆる状況にも立ち向かうべく常に準備し、創意工夫する中で勇気と英知をもって柔軟に対応していくことの大切さを痛感した。今年も市民に安心と安全を感じていただくといった目標達成のために、職員が一丸となって職務にまい進していきたい」と決意を新たにした。

 昨年1年間の出動状況は火災12件、救急件数1702件、救助23件だった。

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3年ぶり通常規模開催 那智勝浦町



 那智勝浦町消防出初め式が8日、那智勝浦町天満の体育文化会館などであった。通常規模の開催は3年ぶりで、式典のほか分列行進、一斉放水も実施。職員28人と団員131人が参加、町民の安全安心な暮らしの確立に向け、意識を新たにした。

 コロナ禍に伴いおととしは中止、昨年は規模を縮小していた。分列行進と一斉放水は、同町築地の勝浦港「渡の島」の突堤に移動して実施。地域住民も多数、観覧に訪れた。

 式典では、優良消防職団員の表彰などに続き、堀順一郎町長が式辞。表彰受賞者を祝福し、功績への感謝を伝えたほか、全国で増加傾向にある自然災害に言及。「被害を最小限に抑え、安心安全を守るためには、町民の防災意識の向上が必要。団員はそれぞれの地域で、町民の防災意識向上のための啓発に、引き続き取り組んでもらえるようお願いします」と呼びかけた。

 湯川辰也消防長もあいさつ。「消防・防災センターを中核とし、本部と団が十二分に活用して、消防力を強化する必要がある」と強調した。来賓として、自民党の世耕弘成参院幹事長、荒尾典男・同町議会議長、酒井清崇・県東牟婁振興局長、谷洋一・県議会議員、田原正士・新宮警察署長(代読)が祝辞を述べた。

 最後に、下地将仁団長が訓示。「自分たちの地域は自分たちで守るを理念に、町民の安全安心を目指し、誇りと自覚を持って、災害対応力の向上に努め、日夜訓練を重ねる所存。団員各位の努力精進に感謝を申し上げる」と力を込めた。

 式典後は、渡の島に移動。各分団が分列行進し、消防車両や消防艇がこれに続いた。一斉放水では、合図とともに団員らがホースを伸ばし、海に向けて開始。放水が弧を描き、海上では消防艇も放水しながら進んだ。

(2023年1月11日付紙面より)

4年ぶりに一斉放水が行われた=8日、新宮市の熊野川河川敷
多くの市民に見守られ分列行進
131人の団員が参加=8日、那智勝浦町天満の体育文化会館
一斉放水が弧を描く=同日、那智勝浦町築地の勝浦港「渡の島」
2023年01月11日
44 弓頭2人全て的中で歓喜
 潮﨑本之宮神社「お的祭り」  (串本町 )

 串本町串本にある潮﨑本之宮神社(山本貞夫宮司)で9日、お的祭りがあり弓頭2人は的に放った矢8本を全て的中させて年の初めに大きな弾みをつけた。

 同神社総代会(吉村健三総代長)による成人の日を期日にした新春行事。新型コロナウイルスの情勢でおととしと昨年は行えなかったため、今年は3年ぶりの実施となる。

 花形の弓頭は氏子の独身男性が務める慣習があり、今年は矢倉悠斗さん(17)と吉村大空(たく)さん(17)を人選。例年に無く期日の巡りが早いため、2人は高校クラブ活動との両立を図りつつ昨年12月21日から堀好之総代ら指導の下で稽古を積んできた。

 当日はほぼ快晴の好天に恵まれ、弓頭2人は早朝に上浦海岸で潮垢離(しおごり)をして身を清めた後に吉村総代長(80)や矢拾いの人選を受けた井上月紫さん、中村泉水さん(ともに小学校3年)らと共に神前奉告に臨み、境内に設けた弓場へ参進しお弓式に臨んだ。

 総代が直径約3・6㍍の的を弓場に据え、弓頭は吉村総代長の仕切りの下で約25㍍離れた場所から伝統の所作をこなして各4本を奉射。計8本全てが的中する幸先も良い結果となり、以降は総代や氏子が的を引きちぎり門先の魔よけとして分け合った。弓頭はさらに各2本を境内の外へ向けて放ち、吉村総代長からねぎらいを受けて式を締めくくった。

 式と並行して同神社は厄払い祈祷(きとう)を執り行い、今年は14人が参列した。式と祈祷が終わった後は弓頭2人と祈祷参列者の代表が本殿前に据えたやぐらに上がり、総代会が準備した5斗分の餅をまいた。

 弓頭2人が掲げた目標は的に放つ矢を全て的中させること。互いに無事達成できたことを喜び合い、そろってこの好調が氏子区域の平和、そして自身のこれからの進路選択にも良い結果をもたらしてくれることを今後に願った。吉村総代長は「無事にお的祭りを終えることができ、しかも百発百中で言うことのない結果」と喜び、この勢いが新型コロナウイルスを退け例年通りの秋祭りにも結び付くことを向こう1年に願った。

(2023年1月11日付紙面より)

お弓式に臨む弓頭(右から矢倉悠斗さん、吉村大空さん)ら=9日、串本町串本の潮﨑本之宮神社
本殿前境内での餅まき
2023年01月11日
45 年に1度の「白玉宝印」 暗闇の中、厳かに八咫烏神事 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で7日夜、和歌山県指定民俗文化財の「八咫烏(やたがらす)神事」が営まれた。厄よけの「白玉宝印(しらたまほういん)」を入手しようと、各地から多くの参列者が訪れた。

 正月三が日の間、神門前に飾られた門松で「熊野牛王(ごおう)宝印」を調製し、たいまつの火と水ではらい清め祭神の魂を吹き込む宝印押し初めの神事。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、拝殿での参拝を30人に限定。拝殿前に設置されたテント前にはモニターが設けられ、神事の様子が中継された。

 神事では照明を落とした暗闇の中、神職が「えーい」の掛け声とともに拝殿の柱へと宝印を押して奉納。九鬼宮司に続いて参拝者らが玉串をささげた。神事後には神職が白紙に押した宝印が参拝者らに授けられた。

 九鬼宮司は、ウクライナ情勢や低迷する経済、収束のめどの立たない新型コロナウイルス感染状況などに触れ「今日は、それぞれいろいろな思いで熊野にお出ましいただいた。うさぎ年の今年は飛躍の年であり再チャレンジの年。昨年の一文字揮毫(きごう)では『力』という文字を納めさせていただいたが、地域力、そして皆さんの本来持っている底力を思い出していただき、総合力をもって日本、そして地域の活性化につながることを祈念したい」とあいさつした。

(2023年1月11日付紙面より)

宝印を火と水ではらい清めた=7日夜、田辺市本宮町の熊野本宮大社
宝印を押していく神職
2023年01月11日
46 コロナ収束や商売繁盛など願い
 熊野速玉大社で恵比寿祭  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内の熊野恵比寿(えびす)神社で10日、恵比寿祭(恵比寿神社例大祭)が執り行われた。熊手などを手にした参拝者らが見守る中、上野潤権宮司が祭司を務め新型コロナウイルス感染症の収束や商売繁盛などを祈願した。

 例年では商売繁盛や家内安全などを願い、前日夜の宵宮から縁起物の福笹(ふくざさ)や熊手を買い求める多くの人々でにぎわいを見せる同大社の「十日えびす」。

 新型コロナウイルス感染拡大の観点から、今年も昨年に引き続き規模を縮小し神事のみを斎行。えびす様の御利益にあやかろうと、地域住民や参拝者らが上野権宮司や上野宮司らに続いて玉串をささげた。

 神事を終え、「熊野ゑびす講」の星谷千学会長の代理として参列した三栗章史さんは「本来なら縁起物を出して商売繁盛を祈願したいところだが、新型コロナウイルの影響で規模を縮小させていただいた。来年、状況が好転したら盛大にお祭りができるように態勢を整えて頑張っていきたい」とあいさつ。

 上野宮司は、地元商店街の店主らが昭和30~40年代にえびす宮総本山の西宮神社から勧請した熊野恵比寿神社の歴史などについて説明し、参列者らの多幸や一年の開運を願った。

(2023年1月11日付紙面より)

地域の発展やコロナ収束を祈願し、上野潤権宮司らが玉串をささげた=10日、熊野速玉大社境内の熊野恵比寿神社
2023年01月11日
47 檀家ら迎え所願成就祈る  霊巌寺で法会「大般若会」  (古座川町 )
2023年01月11日
48 日頃の功績をたたえる  優良消防職団員を表彰  (那智勝浦町 )
2023年01月11日
49 防災への協力に感謝  出初め式で消防関係者表彰  (新宮市 )
2023年01月11日
50 思い出に残る3学期に  公立小中学校で始業式  (新宮・東牟婁 )
2023年01月11日
51 穏やかな年にの願い込め  飛瀧神社で牛王神璽祭  (熊野那智大社 )
2023年01月11日
52 行政手続きをオンライン化  デジタル社会の実現に向けて  (御浜町 )
2023年01月11日
53 エレコムに紺綬褒章伝達  丸山千枚田保全へ寄付  (熊野市 )
2023年01月11日
54 次の学年に向けた準備を  小中学校で3学期始業式  (熊野市・南郡 )
2023年01月11日
55 次回のキラフェス復活に期待  イルミネーションの撤収作業  (光の祭典in紀宝 )
2023年01月11日
56 お悔やみ情報