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2023年01月28日
1 スマホ申告、便利です
 首長らが模擬体験し利用呼びかけ  (新宮税務署 )

 新宮市役所で26日、同市の田岡実千年市長、那智勝浦町の堀順一郎町長、太地町の三軒一高町長、古座川町の西前啓市町長、串本町の田嶋勝正町長、北山村の藪本幸一参与(山口賢二村長代理)による「スマホ申告デモンストレーション」があった。首長らはスマートフォンを利用した確定申告の模擬体験に挑戦、その利便性をPRした。

 新宮税務署、新宮納税協会、新宮納税貯蓄組合が主催。令和4年分の確定申告期に向け、より一層の国税電子申告・納税システム(e―Tax)の普及や、スマホを利用した確定申告書作成コーナーの便利さ、税務署に来署することなく、また申告期間中であれば24時間利用できるなど、多くの人にスマホ申告の良さを知ってもらう目的で開催に至った。

 地域に影響力のある管内1市4町1村の首長が同時に集まり、スマホを利用した確定申告書を利用してもらうことでさらに市民に身近に感じてもらう狙いもある。

 令和4年分からは▽青色申告決算書・収支内訳書がスマホで作成可能▽マイナンバーカードの読み取り回数が削減(過去にマイナンバーカードを使って確定申告しているなどの一定の条件を満たしている場合)―など、さらに利便性が向上。なお、スマホによる申告は3年で約12倍となっており、令和3年分では全国で154万人が自宅からスマホを使ってe―Taxで申告した。

 この日、市役所会議室に集合した首長らは、各地域のゆるキャラやマイナンバー制度のマスコットキャラクター・マイナちゃんが見守る中、手順に沿ってマイナンバーカードを利用したスマホ申告に挑戦。税務署職員や納税協会員、税理士らからアドバイスを受けながら入力を進めた。

 模擬体験を終え、田嶋町長は「われわれの年代では厳しいと感じたが、画面も大きくなるので入力ミスも少ないと感じた」、堀町長は「サクサクと動くし入力ミスや漏れを指摘してくれるのでありがたい」。

 三軒町長、西前町長、藪本参与は「高齢者も多く税務署に行くのは大変。スマホを利用すれば出向く必要がなくなるので便利」とその利便性に触れ、田岡市長は「税務署に行く必要がないので新型コロナウイルス感染予防にもつながる。申告に必要となるマイナンバーカードを持っていると便利なことも多いので取得していない人はぜひ」と呼びかけていた。

 河野武署長は「スマホを使うと24時間、土日でも、空いた時間に申告できる。質問に答えるだけで簡単に申告できるのでぜひ使ってほしい」と話している。

 令和4年分の確定申告期間は2月16日(木)から3月15日(水)まで。スマホ申告は国税庁ホームページ「確定申告書等作成コーナー」にアクセスを。

(2023年1月28日付紙面より)

管内1市4町1村の首長らがスマホ申告を模擬体験した=26日、新宮市役所
2023年01月28日
2 4部門で上位入賞
 お弁当・お惣菜大賞2023  (新宮市のハイマート )

 新宮市内でスーパーマーケット「ハイマート」(同市井の沢)、「Bハイマート」(同市下田)を展開する㈱ハイマート(神﨑竜司・代表取締役社長)の商品4品がこのたび、「お弁当・お惣菜(そうざい)大賞2023」の弁当部門と巻き寿司部門(定番商品部門)で優秀賞、惣菜部門と麺部門で入選した。

 (一社)全国スーパーマーケット協会が主催する同大賞。全国のスーパーマーケットや専門店、コンビニエンスストアなどで実際に販売している数多くの弁当や惣菜、サラダ、パンなどの中から、食の専門家で構成された審査員により、特に優れた商品を選出し表彰するもので、今回で12回目を数える。

 今回は、2021年10月1日から22年9月30日に販売された商品を対象に昨年7月から9月末にかけてエントリー期間を設け、作品を募集。▽弁当▽惣菜▽定番商品▽サラダ▽丼▽おにぎり―などの11部門に全国から1万4286件の応募があり、216件が入選以上に選出。同社は初エントリーにして、4部門で上位入賞を果たす快挙を遂げた。

 地産地消、食品ロス削減、地元PRなど、食品販売を通して地域社会に貢献できる商品作りを展開する同社。小数精鋭の料理人を中心に構成されている惣菜部門では、確かなおいしさと新規性を伴う商品開発を行っている。

 弁当部門で優秀賞に輝いた「熊野産あまごのオイル煮(コンフィ)きゅうりのサルサ弁当」(関根一正さん開発)は三重県熊野産の養殖アマゴを使用。低温で長時間かけて加熱し骨まで軟らかく調理をした。健康志向にもこだわり、米は古代米と十六穀米を使用している。

 巻き寿司部門で同じく優秀賞に選ばれたのは「めはりさんま寿司」(栗須秀行さん開発)。当地方の郷土料理「さんまずし」と「めはりずし」を一度に味わえるようにと考案。サンマが乾くのを防ぐため、白板昆布を挟んで風味をアップさせた。

 惣菜部門で入選した「紀州勝浦産まぐろのスペアリブ(醤油味)」(関根さん開発)は「通常廃棄されるマグロの腹骨とその周囲の身を、余すところなくおいしく提供を」との思いで未利用部位を活用し、ブランドマグロを比較的リーズナブルに提供。

 麺部門入選の「紀州勝浦産まぐろの塩糀と南高梅のパスタ」(堀祐輔さん開発)は紀州の食材をフル活用。こだわりの調理法でふっくら仕上げたマグロの端材に南高梅の酸味、ごまと大葉の香りをプラスしたご当地パスタに仕上げた。

 開発者の3人は、受賞の知らせを受け「社長も含めてみんなでびっくり」と笑顔。堀さんは「正直、今はまだ賞を頂いたという実感はないです」としながらも「地元の食材は絶対に使用しようと思って考案した。全国規模のコンテストなので、地元食材や地域のPR、ひいては地域活性化につながればうれしい」と喜びを語った。

 神﨑代表取締役社長は「熟練の職人さんばかりなので、この強みを生かして絶対に挑戦したいと思っていた。料理人の皆さんや広報、スタッフ。チームで分担して挑戦できたのが一番大きかったと思います」。

 「見栄えや形、食べやすさ、味付け。これからもお客さん目線で商品開発をしていければ」と話していた。

 今回入賞した商品は「ハイマート」「Bハイマート」の両店舗で取り扱い中。仕入れや仕込みの状況にもよるが、少なくても4品中2品は店舗に並ぶという。金額は「熊野産あまごのオイル煮きゅうりのサルサ弁当」702円、「めはりさんま寿司」637円、「紀州勝浦産まぐろのスペアリブ」430円、「紀州勝浦産まぐろの塩糀と南高梅のパスタ」400円で全て税込み。営業時間は午前9時~午後7時(両店舗共通)。

(2023年1月28日付紙面より)

商品を開発した(左から)堀祐輔さん、栗須秀行さん、関根一正さん
入賞した商品は「ハイマート」「Bハイマート」の両店舗で販売中
2023年01月28日
3 星空に興味を持つ一助に 串本古座高主体で観望会 (串本町)

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家で25日に夜空と宇宙を楽しむ観望会があり、子どもから大人まで23人が参加して星空に興味を持つ一助にした。

 この観望会は、県青少年育成協会事業「リレー式次世代健全育成事業」の地域の育成力強化ワークショップとして串本町青少年育成町民会議と県立串本古座高校が主催。

 2024年度の普通科宇宙探究コース〈仮称〉開設に向けた準備を進める同校がその特色を生かした地域貢献として企画し、同会議と連携して小中学生やその家族と一般に事前申し込みを呼びかけたという。

 当日は同校の普通科改革コーディネーター・中田勝夫さんが講師を担当。序盤は予備知識の提供で、中田さんは星座早見盤の使い方やアプリケーションソフト「ステラナビゲーター」を用いて冬の主要な星座やこの日夜半に見ることができる惑星などを解説し、星座にまつわるお勧めの神話も1編紹介して興味を誘った。

 中盤以降は中田さんの補助として生徒有志の大西杏果さん、岡地凛さん、前春菜さん(以上3年)、松原遥希さん、清野健太郎さん、浅利海斗さん(以上2年)、計6人も参加者の活動を支援。同家集いの広場で望遠鏡や双眼鏡を使い月や木星、アンドロメダ銀河などを観望し、予備知識として紹介された惑星や星座を星空の中から探し出しじかに確かめるなどした。愛好家の櫨木(はぜのき)芳髙さんも有田市から駆け付け、愛用する反射式望遠鏡や同校が準備した望遠鏡や双眼鏡を適切に設定するなど良好な観望環境づくりに協力した。

(2023年1月28日付紙面より)

反射式望遠鏡で月などを観望する参加者=25日、県立潮岬青少年の家
実施に当たりあいさつする串本古座高校の中田勝夫さんと生徒有志
2023年01月28日
4 移動販売しつつ見守り
 岡村とうふと協定締結  (那智勝浦町 )

 移動販売「岡村とうふ」を営む三重県松阪市の有限会社岡村(西口鐵也代表取締役)と那智勝浦町は26日、「地域における見守り活動に関する協定」を締結した。販売で地域を巡りながら高齢者などの見守り活動を行い、異変があれば町や警察、消防などに知らせるというもので、和歌山県の市町村では初となる。

 岡村は三重県の全域、和歌山県、奈良県、愛知県、滋賀県の一部で、とうふやパン、買い取った地域特産品などの、車両による移動販売を行っている。見守り活動の協定は三重県ではすでに、全市町と締結しているという。那智勝浦町も岡村からの申し出を受け、締結に至った。

 西口代表取締役は「(移動販売で)決まった場所にお伺いしているので、いつも来る人が出てこないなど、違いが分かりやすい。買ってもらえなくても地域に伺うことを基本とし、地域に密着させてもらっている。何かあったら、行政のお手伝いができるかと。今後も協力させていただければ」と話した。

 堀順一郎町長は「本町の高齢化率は43%に達し、1人暮らしも多い。連絡がつかないからと行くと、亡くなっていることもある。異変を察知してもらえれば、安心安全なまちの実現につながるかと。犯罪抑止にも役立つと期待している。協定の締結に感謝を申し上げる」と述べた。

(2023年1月28日付紙面より)

協定書を持つ西口鐵也代表取締役(左)と堀順一郎町長=26日、那智勝浦町役場
2023年01月28日
5 最優秀「熊野の森で大合唱」 フォトコン入賞作品発表 (南紀熊野ジオパーク)
2023年01月28日
6 脱炭素で実証実験  新宮の企業が大阪で挑戦  (三和建設株式会社 )
2023年01月28日
7 SNS上の誹謗中傷対策は  スマイリーキクチさんが人権講話  (和歌山県 )
2023年01月28日
8 広角用地にベンチが登場  井筒建設が市に寄贈  (新宮市 )
2023年01月28日
9 人々の平穏無事や安寧願う  那智四十八滝寒行を厳修  (熊野修験 )
2023年01月28日
10 10人が受講し使用資格得る  動物追い払い用花火講習会  (古座川町 )
2023年01月28日
11 小中学生9人が競い合う  第18回年始少年剣道大会  (串本町 )
2023年01月28日
12 175人が灯室をじかに見学  潮岬灯台で特別一般公開  (串本町 )
2023年01月28日
13 3年間の集大成、力作ずらり  ピネ内で「卒業発表会」  (紀南高校 )
2023年01月28日
14 地域の防災に活用を  鮒田区にフォーク寄贈  (ハヤミ重機に感謝状 )
2023年01月28日
15 ネット被害に遭わないよう  6年生が保護者と学ぶ  (鵜殿小 )
2023年01月21日
16 幸福を招く縁起物
 節分前に「吉兆」作り  (熊野速玉大社 )

 節分(2月3日)を前に、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、縁起物の「吉兆(きっちょう)」作りが大詰めを迎えている。上野宮司をはじめとした同大社職員や巫女(みこ)、敬神婦人会のメンバーらが今月10日ごろから制作に取りかかっていた。大(約80~90㌢)200本、小(約50㌢)800本を20日から同社で販売しており、希望者には郵送する(送料別、着払いのみ)。また、今年は特大(約100㌢)も数十本用意。特大に関しては郵送不可。

 「吉兆」は「良いことの兆し」の意味があり、古い信仰では、「お正月様(年神)」が「今年は豊年、凶事・疫病の起こらぬ良い年」と祝福したことから、この福神を迎えた木のことを「吉兆」という。

 大社境内の山林で採ったヤナギの枝を上野宮司が剪定(せんてい)して束ね、大福帳、小判、お守り、タイなどの小物をくくり付け、仕上げに直径約2~3㌢の赤、白、青、紫などの「もち花」を付けた縁起物。

 ヤナギはその生命力の強さ、力強さなどから福神が宿るとされている。節分に飾ると商売繁盛、家内安全などの幸福が訪れると信じられている。

 吉兆は2月3日(金)の節分祭でも授与するが、人気があり午前中で売り切れてしまうことも。値段は大が3000円、小が1800円。郵送希望者は同大社に(電話0735・22・2533)で問い合わせを。なお、特大は5000円となっている。

 今年の節分祭は、午前10時から「お焚き上げ」を開始。午後8時まで。「追儺式」は午後7時から。新型コロナウイルス感染症の状況にもよるが、鬼が登場し福豆をまく。

 厄よけ祈とうは午前9時から午後8時まで。参拝の際はマスク着用などの感染対策に協力を。

(2023年1月21日付紙面より)

大詰めを迎える「吉兆」作りの様子=20日、新宮市の熊野速玉大社
色鮮やかな吉兆
2023年01月21日
17 「はだかの王様」の人形劇
 劇団すぎのこが巡回公演  (太地こども園 )

 太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長)で19日、「劇団すぎのこ」による巡回公演が開かれた。3~5歳児36人が「3匹のヤギ」や「はだかの王様」を観賞した。

 公益財団法人すぎのこ芸術文化振興会が実施する公演。1964年に誕生した同法人は、どんな山あい、島しょ・へき地、小規模施設の子どもたちにも生の舞台のぬくもりを届けようと活動を続けている。

 園児たちは開演前から「面白そう」「映画館みたいだね」とドキドキワクワク。アンデルセン童話でおなじみの「はだかの王様」では、「美しすぎて愚か者や悪い子には見えない服」という詐欺師の口車に乗せられた王様や周囲の人々を人形たちが演じた。生き生きと歌ったり踊ったりする人形たちに、園児たちもクスクス笑い声を上げて楽しんでいた。

 劇の終わりには「3匹のヤギで、トロルの声が面白かった」「迫力があった」などの感想が聞かれ、人形とハイタッチをしていた。

(2023年1月21日付紙面より)

人形劇を観賞する園児たち=19日、太地町立太地こども園
人形とハイタッチ!
2023年01月21日
18 従業員の多幸など願う
 県労働基準協会が安全祈願祭  (新宮市 )

 (公社)和歌山県労働基準協会新宮支部(支部長=堀起佳・新宮鉄工所社長)・安全衛生部会(部会長=萩原信也・㈱小森組常務取締役)の会員らは18日、新宮市の熊野速玉大社で令和5年安全祈願祭を執り行った。約30人が参列し、従業員の安全や幸福を願った。

 同協会は、労働基準法・労働安全衛生法等関係法令の普及に努めるとともに、労働条件の確保・改善のための啓発や相談、労働者の安全確保と健康確保のための啓発活動を展開し、事故や災害防止に寄与すること、また、勤労者の福祉の向上に寄与することを目的としている。

 県内に五つの事務所があり、新宮市清水元に事務所を置く新宮支部では、約350の会員を擁している。

 安全祈願祭では、神職の祝詞に続いて堀支部長や新宮労働基準監督署の嶋本輝樹署長、萩原部会長らが玉串を奉てんした。

 祈願祭後は同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」に場所を移し、新宮労働基準監督署の乾孝行監督・安衛課長が安全衛生講話を行い、労働災害発生状況や法改正のポイントなどを説明。会員らは労働災害防止のため学びを深めた。

 安全祈願祭の斎行に当たり、堀支部長は「コロナ禍になって3年余り。日常の生活や行動、働き方などに変化をもたらしているが、この1年が安心安全で良き年であることを願っています」と協会の運営に協力を求め、嶋本署長は「今年のえとであるうさぎにあやかり、家内安全・労働安全に努めつつ、さらなる飛躍と向上の年になれば」などとあいさつした。

(2023年1月21日付紙面より)

安全祈願祭に参列した皆さん=18日、新宮市の熊野速玉大社
約30人の会員が参列し、1年の安全や幸福を祈願した
2023年01月21日
19 大学との共創で課題解決
 和大と連携協力協定締結  (串本町 )

 串本町と国立大学法人和歌山大学が19日、連携協力に関する包括協定を締結した。当面は防災、次世代人材育成、教育の各分野と行政課題解決に主眼を置いた連携を推し進め、町域における教員や学生の活動促進を図るため旧同町役場古座分庁舎内にあるコワーキングスペースの同協定に基づく活用を模索するという。

 この協定は、双方の継続的連携による地域発展と学術振興、ひいてはその成果を受け継ぎいっそう進展させる人材の育成が大枠の目的。同大学は県内で同町を含め7自治体とこの協定を締結しているが、現任の伊東千尋学長にとっては今回が初の締結で相応に思い入れも深まる状況となっている。

 この日は同町役場本庁で調印式があり、町側から田嶋勝正町長と平井治司副町長、総務課の杉本隆晴課長、企画課の名田倍也課長、大学側から伊東学長と紀伊半島価値共創基幹(通称・Kii―Plus)の小川雅則特任教授、有馬専至特任参事、西川一弘准教授、木皮享地域連携マネージャーが出席。田嶋町長と伊東学長が協定書2通に署名をし、発効させた。

 基づく第一歩を踏み出すに当たり田嶋町長は「高速道路やロケット、南海トラフ巨大地震など、いい材料もつらい材料もある中、継続的に町を運営していくためにクリアしなければならない課題はたくさんある。(和大の)先生方の力をお借りして、これら問題点を解決していきたい」とあいさつ。伊東学長は「今の社会をきっちり守る活動の先で可能性ある未来に向け大学の力を使っていただければ」と応え、目指す地域創生の考えを掲げて「この協定でパートナーシップを明確にし、共に明るい未来をつくるため足並みをそろえて活動したい」と意気込んだ。

 同大学は締結前よりマナビィスト支援セミナー・企画ゼミ〈紀南の部〉や串本古座高校地域協議会の「出張!和大くろしお塾」、町立潮岬中学校における仕事人ワークショップや町スクールバス津波防災プロジェクト会議などで複数の教員が同町に貢献してきた実績があり、これら連携に要する滞在を長期化しやすくすると同時に大学の存在感を強める意味でも同スペースを現地拠点の一つとして位置付けたい考え。

 その点について伊東学長は「(教員だけでなく)南紀に出る学生も増える中、コワーキングスペースを使えば滞在時間を長く取れるようになりフィールドワークの成果も上がる。地元に大学生が顔を出す機会も増え、このことは南紀にも良い効果を与えると思う」と展望を思い描いた。

(2023年1月21日付紙面より)

連携協力に関する包括協定を締結した田嶋勝正町長(左)と伊東千尋学長=19日、串本町役場
2023年01月21日
20 優勝は藤本さん(男性)、戸石さん(女性)
 那智勝浦町体協グラウンドゴルフ部新春大会  
2023年01月21日
21 音楽に合わせて体動かす
 初めてのリズムトレーニング学習会  (神倉少年野球クラブ )
2023年01月21日
22 宇久井が県大会へ
 サッカーJA全農杯東牟婁予選  
2023年01月21日
23 薬物乱用の危険を学ぶ  外部講師招き特別講座  (神倉小学校 )
2023年01月21日
24 「ここ一番」のために大事なこと  新年特別講演会で小林祐梨子さん  (新宮市 )
2023年01月21日
25 ゆらゆらだるまで福笑い  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2023年01月21日
26 もみすり~精米を経験  高池小の5年生10人ら  (古座川町 )
2023年01月21日
27 恒例の「手のひら体操」も  今年最初の「カフェいっぷく亭」  (紀宝町 )
2023年01月21日
28 活動再開のきっかけにも  いきいきサロン代表者交流会  (紀宝町 )
2023年01月21日
29 入学に向け友達と交流  2年ぶり人権フォーラム  (矢渕中学校区 )
2023年01月21日
30 職場体験や修学旅行を報告  宇久井中で総合学習発表会  (那智勝浦町 )
2023年01月21日
31 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第57回】お鍋は食育の宝庫!  

 寒い日が続きますね。わが家では毎年冬になるとどうしてもお鍋の回数が多くなり、「またお鍋?」と子どもに嫌がられてしまいます(笑)。あの手この手でお鍋のスープの味を変えたりしながら、お鍋を出しています。洗い物も少ないし、材料を切って入れるだけだし、お鍋は忙しいお母さんの味方ですね。

 そして、安心してください。お鍋でも食育はできます! むしろ食育の宝庫です!

 基本的に何を入れてもいいわけですから、お買い物で食材を選んでもらうのもお勧めです。葉野菜だけでも、白菜や水菜・キャベツなど色んな種類がありますよね。そして、大抵野菜は冬野菜になります。材料をカットするのを手伝ってもらってもいいと思います。包丁を使わせるのが心配な幼児の場合は、手でちぎってもらってもいいと思います。また、小学生から中学生くらいであれば、白菜のそぎ切りを教えてあげるというのもお勧めです。断面積が大きい方が、味がしみやすいということが分かるはずです。

 また、食べるときでもいいのですが、冬野菜のすごさをぜひ教えてあげてください。例えば、白菜やキャベツ・春菊などは冬の代表格。土の上にできる野菜だから、冬の寒さで凍ってしまわないように水分量を減らして、糖を蓄えているので、よくかむと甘みを感じることができます。さらに、土の中にできる、大根やニンジン、ゴボウなどは体を温めてくれる野菜です。もちろんショウガもそうです! こういった会話をするだけでも、とても良い食育になります。

 鶏団子やつみれを一緒に作ってもいいですし、野菜の型抜きや、シイタケの飾り切りを経験させるのもお勧めです。最後に〆(しめ)の雑炊を作る時も、食育になります。わが家では必ずお米を洗うのですが、皆さまのお宅はどうでしょう? 私は娘に「お米を洗ったほうが、周りのぬめりが取れてサラサラの雑炊になって、スープの味がよくしみ込むよ」と伝えています。でも、洗わずにとろとろの雑炊が好きという方もいらっしゃいますよね。私は、食育で大切なのは「自分の家では洗うけど、洗わずに作るお家もある。洗ったらサラサラになって、洗わないとトロトロになる」ということを教えてあげることではないかと思うのです。お鍋の雑炊の醍醐味(だいごみ)は、お米を洗うかどうか、ではなく、野菜やお肉・お魚から出ただしを最後まで味わうことですよね。お米は洗っても洗わなくてもいいわけです。でも、洗って作ることもある、ということを知っていることが大切だと思うのです。お鍋一つとっても、色んな種類があって、いろいろな作り方があります。地域によっても食べるお鍋もさまざまです。それを知るだけでも、子どもたちにとってはとてもいい勉強になります。

 お鍋がおいしい季節。ぜひお鍋を通して食育してみてください。そして、ご飯作りも楽に、笑顔でお鍋を囲んでください。それこそが最高の食育であることは言うまでもありません。

(2023年1月21日付紙面より)

2023年01月21日
32 お悔やみ情報
  
2023年01月20日
33 終息願い鬼面札作り
 熊野那智大社で節分準備  (那智勝浦町 )

 2月3日(金)の節分を前に那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)では8日から「鬼面札」や福升の準備が行われている。ピークを迎えた18日は神職や巫女(みこ)が真剣な表情で鬼面札作りの作業を進めていた。

 災難よけのお札「鬼面札」と縁起の良い「福桝(ふくます)」を作っている。鬼面札はしめ縄の輪の中に赤鬼・青鬼を封じ込めた図柄で1969年に3代前となる篠原四郎元宮司が作成した木版画で翌70年から授与。独特の絵柄が人気で昨年末から予約が入るという。

 神職が縦35㌢、横45㌢の画仙紙に那智の滝の水で溶いた墨を版木に付け1枚ずつ刷り出し、巫女が「那智宮印」を押して、2000枚を仕上げる。今年からは元号の印も押されるようになった。モミの木製の福升は5合升で1升の半分であることから「繁盛(半升)升」ともいわれている。

 𠮷田遥紀権禰宜(ごんねぎ)は「今年もコロナ禍が続き、予断を許さない状況だが、社会はウィズコロナに向けて動き出している。厄災の象徴である鬼を封じ込める魔よけの札で、家内安全や病気平癒の御利益をお届けできれば。皆さまにとって、健康で穏やかな一年になることをお祈りしております」と話した。

 鬼面札はすでに社頭で授与されており、郵便授与の受け付けも行う。鬼面札は1枚800円、福升は1500円、福豆が300円。郵送授与希望時は別に送料が必要で、申し込みはFAX(0735・55・0643)かメール(nachi@kumanonachitaisha.or.jp)で受け付けている。問い合わせは同大社(電話0735・55・0321)まで。同社によると、来月3日の節分行事は新型コロナウイルス対策を万全に施し、斎行する予定だという。

  □     □

■那智山青岸渡寺では



 西国三十三所第一番札所である那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)では例年多くの参拝者が訪れる「節分会」を新型コロナの感染拡大防止の観点から中止を決定した。

 同寺によると、今年は節分で使用する祝升(いわいます)を作成せず、3日の豆まき行事も行わないという。当日午前10時から午後3時まで、本尊の如意輪観世音菩薩の開帳のみ行う。

 髙木住職は「3年連続の中止でご迷惑をおかけしますが、参拝者さま、関係者さまの健康と安全面を第一に考慮しての判断。ご理解、ご了承いただきたくお願い申し上げます。来年こそは例年通り豆まきをしたい。切なる希望を持って、コロナの平癒と終息を願っています」と話した。

(2023年1月20日付紙面より)

鬼面札作りが進められている=18日、那智勝浦町の熊野那智大社
鬼面札
2023年01月20日
34 災害時などにドローン活用
 アドホックと協定結ぶ  (太地町 )

 太地町役場で16日、太地町と新宮市三輪崎の株式会社アドホック(喜多徳幸代表取締役社長)が「災害等発生時における無人航空機の運用に関する協定」を結ぶ調印式があった。災害発生時などに、町から要請を受けた同社がドローンと操縦士を派遣し、情報収集や被害状況の把握などを行うもの。町が民間企業とドローンを使用した災害などに関する協定を結ぶのは初。

 この日は新型コロナウイルス感染防止の観点から、事前に押印した協定書の交換が行われた。

 同社は広告やデザイン作成に加え、ドローン映像コンテンツの作成や建設業での赤外線非破壊検査などのドローン事業を幅広く展開。ドローン技術向上のために、日頃から夜間訓練にも取り組んでいるという。

 昨年4月に新宮市と、6月に那智勝浦町、7月には新宮警察署と同様の協定を締結。災害協定以外では、三重県熊野市から依頼を受け、昨年に実施された花火大会のドローン撮影も行っている。

 同社によると、災害時は4機が実働可能としており、その中でも高性能産業用ドローン「Matrice300RTK」は、操縦士から最大8㌔離れた場所まで航行でき、夜間や雨天に加え、風速22㍍までなら使用可能で3㌔ほどの物資なら運搬もできるという。

 また、建物のクラックなどの検査ができるカメラで、人の体温の感知も容易にできるため、行方不明者などの捜索活動や火災の規模などの確認にも有効であると説明した。

 喜多代表取締役は「有事の際、地域に協力したいという思い。町から依頼があれば、捜索活動などの実証実験も実施したいと考えています」と話した。

 町では1機のドローンを所有しており、課をまたいで、職員が飛行訓練に取り組んできた。捜索など実践使用はないが、訓練を兼ねて、建物の航空写真撮影などにも利用している。

 漁野洋伸副町長は「災害時の情報収集はもちろん、高齢化率の高い本町では、行方不明者が出た場合などの際に協力いただければ。ドローンによって、迅速・的確に捜索ができるとともに、職員や消防団員の人手も減らすこともできるのでは」と話していた。

(2023年1月20日付紙面より)

協定が締結された=16日、太地町役場
ドローンについて説明する喜多徳幸代表取締役社長
2023年01月20日
35 キノピー迎え森を教わる
 潮岬こども園の3~5歳児  (串本町 )

 串本町立潮岬こども園(勝山久美園長、園児31人)で18日、キノピー教室があり園児全員で森の頑張りや助け合いを教わる機会を得た。

 木の妖精として誕生した「キノピー」は現在、紀の国ふるさとづくり協議会のマスコットキャラクターとして活動中。この教室は森林の恵みと支える山村への関心を深める普及活動として、県内の幼稚園、保育所(園)、こども園を対象とし紀州・山の日(11月7日、キノピーの誕生日でもある)を軸としたおおむね秋~冬に訪問実施している。同園は毎年訪問を歓迎していて、過去に託された「キノピー」のぬいぐるみを通して園児も日々目にしてよく知っているキャラクターの訪問を楽しみにしてきたという。

 当日は小鳥の「やまびこ(青)」「こだま(黄)」と一緒に訪れた「キノピー」(着ぐるみ)を元気いっぱいに歓迎し、紙芝居「みんなで森に行こう」を鑑賞。木やその集まりである森がどのように頑張り、一緒に暮らす生き物同士でどのように助け合っているかを教わった。

 鑑賞後は桃組(3歳児クラス)、赤組(4歳児クラス)、青組(5歳児クラス)それぞれに「キノピー」と一緒に記念撮影をし、間近に並ぶ好機を逃さず握手もしてもらうなどして親しみを深めた。「キノピー」は紙芝居を見てくれたお礼に園児全員分の塗り絵などのプレゼントを先生に託し、園児に送り出されながら同園を後にした。

 この日の教室実施に当たっては、県東牟婁振興局農林水産振興部林務課と町産業課が尽力。同林務課によると、新宮・東牟婁地方では潮岬こども園が本年度最終の訪問先だという。

(2023年1月20日付紙面より)

紙芝居を鑑賞して森の頑張りや助け合いを教わる園児=18日、串本町立潮岬こども園
「キノピー」らと一緒に記念撮影する青組の園児
2023年01月20日
36 白浜から飛行機利用を
 新宮駅で利便性を周知  

 南紀白浜空港を運営する南紀白浜エアポートや、熊野御坊南海バス、JR西日本、和歌山県、新宮市の5者は18日、新宮市徐福のJR新宮駅で、飛行機の利用促進活動を行った。約10人が参加、名古屋方面の特急の利用者にチラシを手渡し、白浜と東京(羽田)を結ぶ飛行機の利便性を伝えた。

 白浜―羽田の便は、存在自体を知らない人も多く、また知っていても、他の交通機関に比べ料金が安く時間も早いことが十分に認知されているとは言えない状況にあるため、今回の活動に至った。熊野御坊南海バスは、新宮・東牟婁と南紀白浜空港を結ぶリムジンバスを運行していることから、今回の活動に参加。JR西日本も、公共交通の全体の利用促進を目指し協力した。県と市も加わった。

 配るチラシには、新宮駅からバスや自家用車で白浜空港まで行き、羽田空港へと出向いた場合、時間は3時間20分、料金は1万170円からであることが記されていた。特急列車を利用して名古屋まで出向き、新幹線利用で東京駅に向かった場合、自家用車併用なら5時間30分で1万8730円、併用なしなら5時間10分で1万6060円となることも明かしていた。

 熊野御坊南海バスは、リムジンバスを紹介するチラシを配っていた。料金はいずれも片道で白浜空港までは、新宮駅からなら3200円、紀伊勝浦駅や太地駅からは2600円。ただし3月16日(木)まではキャンペーン期間中のため、片道一律1000円となっており、これを強調していた。

 南紀白浜エアポートの岡田信一郎・代表取締役社長は「まずは、飛行機という選択肢もあることを知ってほしい。早くて、安くて、体も楽。ぜひ利用を」。熊野御坊南海バスの谷埜泰正・取締役は「白浜空港まで行くリムジンバスがあり、かつキャンペーン中であることを周知したい」などと話した。

 埼玉県さいたま市から姉夫婦に会いに訪れており、新宮駅でチラシの説明を受けた会社員の渡辺英梨さん(31)は「今回は名古屋から新幹線で帰るつもりだが、白浜から飛行機で1時間で羽田に行けるとは知らなかった。今後は飛行機も利用してみたい」と語った。

(2023年1月20日付紙面より)

白浜―羽田の飛行機の利便性を伝えた=18日、新宮市徐福のJR新宮駅
2023年01月20日
37 入浴に関する事故が増加  消防本部が注意呼びかける  (那智勝浦町 )
2023年01月20日
38 みんなの道路をきれいに  ボランティア・サポート・プログラム締結、活動を継承  (環境ファースト連合会 )
2023年01月20日
39 1位に佐古金一さん  写連紀南支部新年度例会  
2023年01月20日
40 タルトレット作りに挑戦  浮島児童館で料理教室  (新宮市 )
2023年01月20日
41 威勢よい掛け声響く  原木市場で「初市」  (新宮市 )
2023年01月20日
42 各種サービスの内容を紹介  民児協が今年最初の定例会  (紀宝町 )
2023年01月20日
43 空き家対策の推進図る  プロジェクトチームを設置  (紀宝町 )
2023年01月20日
44 団員11人に永年勤続表彰  近日中に個別で伝達予定  (古座川町消防団 )
2023年01月20日
45 主催者に上達ぶりを披露  「こども茶道教室」閉講式  (古座川町 )
2023年01月20日
46 10団体が熱いステージ  新宮市民音楽祭・ロックの部  
2023年01月20日
47 お悔やみ情報
  
2023年01月13日
48 地域の発展と豊作願う
 熊野那智大社にまりひめ奉納  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町苺(いちご)生産組合(桒野稔近〈くわの・としちか〉組合長)とJAみくまの農業協同組合が12日、熊野那智大社(男成洋三宮司)に和歌山県のオリジナル品種のイチゴ「まりひめ」約5㌔(20パック)を奉納した。

 那智勝浦町産のイチゴの振興と豊作を願い、この時季に毎年奉納している。今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、おととし、昨年に引き続き生産農家や町立市野々小学校児童、同生産組合のマスコットキャラクター「まりりん」、同町イメージキャラクター「なっちー」らの参列をやめ、平安衣装によるイチゴの振る舞いも中止とした。

 神事には桒野組合長と組合員、JAみくまの農業協同組合職員ら合わせて10人が参列。巫女(みこ)が「那智の瀧舞」を奉納し、代表して桒野組合長が玉串をささげた。

 同組合は1971(昭和46)年に結成され、最盛期には、栽培面積4・5㌶で45人のイチゴ農家が生産に従事してきた。しかし生産者の高齢化などが原因で栽培が減少傾向となっていた。

 現在は若者を中心に再建され、10軒20人の農家が約70㌃の農地でイチゴを栽培している。

 まりひめは紀州の伝統工芸品「紀州手まり」にちなみ、命名された東牟婁地方を代表する特産品。同町太田地区が主要産地で、果実は大きめで甘味が強く酸味もほどよいのが特徴だ。

 神事を終え、桒野組合長は「昨年と比較して、年末から早い寒波が来たため、出荷量は昨年と比較して出だしが遅い。しかし、味は向上していて、甘くておいしいものになっている。昨年と同じ収量を目指したい」。

 今後については「那智勝浦町は観光産業がメインの町。コロナの早期終息と、地域の発展、組合員の健康を祈願しました」と話した。

 「まりひめ」は現在、出荷のピークを迎えている。

(2023年1月13日付紙面より)

まりひめ約5㌔を奉納した=12日、那智勝浦町の熊野那智大社
金幣(きんぺい)の儀が行われた
奉納されたイチゴ「まりひめ」
2023年01月13日
49 受けたい医療やケア考える
 かわりない会で人生会議を紹介  (紀宝町 )

 毎週月曜日に高齢者が集まる通所サービス「かわりない会」(牧戸光彦会長)は9日、紀宝町鵜殿の老人憩の家讃寿(さんじゅ)荘で今年最初の活動があり、演劇を通して「人生会議」の必要性を学んだ。

 人生会議は、もしものときのために、自分が望む医療やケアを前もって考え、家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取り組み。

 演劇は「紀宝リベンジャーズ」と題し、くまのなる在宅診療所(同町井田)の濱口政也医師、医療・介護従事者が出演した。濱口医師演じる高齢男性が脳出血で倒れた後、過去に戻り、人生会議に取り組み、自身が望むケアを改めて計画する物語。

 「命の危機が迫った状態になると、約70%の方が医療やケアなどを自分で決めたり、望みを人に伝えたりすることができなくなるといわれている」などと話し、町地域包括支援センターが作成した「簡易版エンディングノート」や、医師が定期的に自宅を訪問する訪問診療も紹介した。

 最後は「医療や介護が必要になったとき、どこで過ごすのか、どこで最後を迎えるのか、それが自宅であれ、施設であれ、病院であれ、そこに優劣はありません。本人の意向が尊重されることです。『もしも』のときに備え、受けたい医療やケアについて、大切な人と話し合ってみてはどうでしょうか」と伝えた。

 濱口医師は「家族で話し合っておくことが大事」とし、訪問診療の手順なども話した。演劇後は、出演者も一緒にぜんざいに舌鼓を打った。

(2023年1月13日付紙面より)

演劇を通して人生会議を学ぶ=9日、紀宝町鵜殿
2023年01月13日
50 枝打ち鳴らし、平癒願う
 大泰寺で初薬師  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の定光山大泰寺(西山十海住職)で8日、初薬師法要が営まれた。薬師堂で西山住職らが般若心経などを唱え、参拝者らがヤナギの枝を打ち鳴らして家内安全や無病息災などを祈った。

 同寺は開創1200年、比叡山の開祖・最澄により開かれたという古刹(こさつ)。この日は、秘仏で本尊の薬師如来像も開帳された。薬師如来像は1968年に国の重要文化財に指定されている。

 午前・午後の2回に分けて営まれた法要には、関係者含む約40人が参列。参拝者らは錫杖を手にした西山住職が唱える薬師如来の真言「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」に続いてヤナギの枝を打ち鳴らし、厄を払い清めるとともに病の平癒などを願った。焼香後には厄よけのお札が授与された。

 西山住職は「新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束をお祈りしたい。薬師如来は病気を治す仏様。ご利益があるように、一生懸命法要を勤めさせていただきたい」と話していた。

 13日(金)午前10時30分からは、大般若祈祷会が営まれる。餅まきは正午から。当日の祈とう申し込みは薬師堂内で受け付ける。

(2023年1月13日付紙面より)

西山十海住職らが法要を営んだ=8日、那智勝浦町の定光山大泰寺
平癒などを願い、参拝者らが枝を打ち鳴らした(福田萌夏さん撮影)
2023年01月13日
51 一連の手順確かめつつ奉射
 有田神社総代会が「お的祭」  (串本町 )

 串本町有田上にある有田神社(山本貞夫宮司)の総代会(中橋雅総代長)が6日、「お的祭」を営み準備から当日奉仕までの一連の手順を確かめるなどした。

 同神社の新春行事の一つとして伝わっている「お的祭」。1月6日を期日とし氏子区域(有田、有田上、吐生)から弓頭を人選して営む形が長らく定着しているが、最近になって新型コロナウイルスの情勢などで中止が続いている。このような状況でも総代会だけは手順を適切に把握して文化の継承に努めなければと発起し、今年は本来の形とはならないが総代のみで「お的祭」を営むこととした。

 花形の弓頭には副総代長の多田公次さん(69)と総代の多田和男さん(67)を人選。2人は古式の修祓(しゅばつ)「湯立ての儀」で身を清めて神前奉告をし、同神社最寄りの耕作地に設けた的場へ参進した。

 的場には2㍍四方の的があり、2人は約25㍍離れた場所からそれぞれ1、2巡目は各6本、3巡目は3本を的に向けて奉射した。その後同神社へ戻り、白装束から黒装束へと着替えて世話役から魚(ハゲの切り身)の振る舞いを受け、再度的場へ参進。2本を的、最後の1本を渾身(こんしん)の力で的の上に奉射し、同神社で再度魚の振る舞いを受けるなどして締めくくった。

 氏子の向上心と勇ましさをささげて氏神に安堵(あんど)してもらう意味合いがあるとされる同神社の「お的祭」。多田公次さんは「コロナが終息しみんなが良い年を送れるようにと願って臨んだ。今年は総代で奉仕したが、来年はぜひとも(本来通り)住民中心でやれる形になればいいかなと思うし、そのように伝統を引き継いでいければ」、和男さんは「何もしないでいると準備から当日までの流れを知っている人がいなくなってしまうので、こうして総代だけで形だけでもやれたのは大きな成果だと思う。(奉仕を通して)願うのは、コロナの終息と世界平和。世界ができるだけ早く安定し、紛争のない世の中になってほしいと思う」と弓頭の奉仕に込める思いを語った。

(2023年1月13日付紙面より)

「お的祭」の奉射に臨む総代ら=6日、串本町有田上
2023年01月13日
52 フルジェンテ桜井が優勝
 新宮SSS招待兼ヤタガラスカップサッカー大会  
2023年01月13日
53 努力を忘れず成長感じて
 ミニサッカー大会with加藤恒平選手  (新宮サッカースポ少 )
2023年01月13日
54 上富田、王子が制す
 サッカー「トルベリーノカップ」  
2023年01月13日
55 26人が大烏帽子山まで歩く  山歩き部会で初登山楽しむ  (紀宝町 )
2023年01月13日
56 里親パネル展&相談会  那智勝浦町教育センターで  
2023年01月13日
57 一丸となってまい進  優良消防団員を表彰  (太地町 )
2023年01月13日
58 色鮮やかなスイセン  新宮市三輪崎で群生  
2023年01月13日
59 1年の無事やコロナ収束など祈願  天御中主神社で例大祭など  (新宮市 )
2023年01月13日
60 新設内覧会を開催  「ひだまり いのさわ」  (新宮市 )
2023年01月13日
61 県内の移民史など紹介  中央公民館でパネル展  (古座川町 )
2023年01月13日
62 生活支援商品券交付開始  引き換え期間は31日まで  (串本町 )
2023年01月13日
63 ヤツデの花が盛り  新宮城跡で  
2023年01月13日
64 お悔やみ情報