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2023年01月21日
1 幸福を招く縁起物
 節分前に「吉兆」作り  (熊野速玉大社 )

 節分(2月3日)を前に、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、縁起物の「吉兆(きっちょう)」作りが大詰めを迎えている。上野宮司をはじめとした同大社職員や巫女(みこ)、敬神婦人会のメンバーらが今月10日ごろから制作に取りかかっていた。大(約80~90㌢)200本、小(約50㌢)800本を20日から同社で販売しており、希望者には郵送する(送料別、着払いのみ)。また、今年は特大(約100㌢)も数十本用意。特大に関しては郵送不可。

 「吉兆」は「良いことの兆し」の意味があり、古い信仰では、「お正月様(年神)」が「今年は豊年、凶事・疫病の起こらぬ良い年」と祝福したことから、この福神を迎えた木のことを「吉兆」という。

 大社境内の山林で採ったヤナギの枝を上野宮司が剪定(せんてい)して束ね、大福帳、小判、お守り、タイなどの小物をくくり付け、仕上げに直径約2~3㌢の赤、白、青、紫などの「もち花」を付けた縁起物。

 ヤナギはその生命力の強さ、力強さなどから福神が宿るとされている。節分に飾ると商売繁盛、家内安全などの幸福が訪れると信じられている。

 吉兆は2月3日(金)の節分祭でも授与するが、人気があり午前中で売り切れてしまうことも。値段は大が3000円、小が1800円。郵送希望者は同大社に(電話0735・22・2533)で問い合わせを。なお、特大は5000円となっている。

 今年の節分祭は、午前10時から「お焚き上げ」を開始。午後8時まで。「追儺式」は午後7時から。新型コロナウイルス感染症の状況にもよるが、鬼が登場し福豆をまく。

 厄よけ祈とうは午前9時から午後8時まで。参拝の際はマスク着用などの感染対策に協力を。

(2023年1月21日付紙面より)

大詰めを迎える「吉兆」作りの様子=20日、新宮市の熊野速玉大社
色鮮やかな吉兆
2023年01月21日
2 「はだかの王様」の人形劇
 劇団すぎのこが巡回公演  (太地こども園 )

 太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長)で19日、「劇団すぎのこ」による巡回公演が開かれた。3~5歳児36人が「3匹のヤギ」や「はだかの王様」を観賞した。

 公益財団法人すぎのこ芸術文化振興会が実施する公演。1964年に誕生した同法人は、どんな山あい、島しょ・へき地、小規模施設の子どもたちにも生の舞台のぬくもりを届けようと活動を続けている。

 園児たちは開演前から「面白そう」「映画館みたいだね」とドキドキワクワク。アンデルセン童話でおなじみの「はだかの王様」では、「美しすぎて愚か者や悪い子には見えない服」という詐欺師の口車に乗せられた王様や周囲の人々を人形たちが演じた。生き生きと歌ったり踊ったりする人形たちに、園児たちもクスクス笑い声を上げて楽しんでいた。

 劇の終わりには「3匹のヤギで、トロルの声が面白かった」「迫力があった」などの感想が聞かれ、人形とハイタッチをしていた。

(2023年1月21日付紙面より)

人形劇を観賞する園児たち=19日、太地町立太地こども園
人形とハイタッチ!
2023年01月21日
3 従業員の多幸など願う
 県労働基準協会が安全祈願祭  (新宮市 )

 (公社)和歌山県労働基準協会新宮支部(支部長=堀起佳・新宮鉄工所社長)・安全衛生部会(部会長=萩原信也・㈱小森組常務取締役)の会員らは18日、新宮市の熊野速玉大社で令和5年安全祈願祭を執り行った。約30人が参列し、従業員の安全や幸福を願った。

 同協会は、労働基準法・労働安全衛生法等関係法令の普及に努めるとともに、労働条件の確保・改善のための啓発や相談、労働者の安全確保と健康確保のための啓発活動を展開し、事故や災害防止に寄与すること、また、勤労者の福祉の向上に寄与することを目的としている。

 県内に五つの事務所があり、新宮市清水元に事務所を置く新宮支部では、約350の会員を擁している。

 安全祈願祭では、神職の祝詞に続いて堀支部長や新宮労働基準監督署の嶋本輝樹署長、萩原部会長らが玉串を奉てんした。

 祈願祭後は同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」に場所を移し、新宮労働基準監督署の乾孝行監督・安衛課長が安全衛生講話を行い、労働災害発生状況や法改正のポイントなどを説明。会員らは労働災害防止のため学びを深めた。

 安全祈願祭の斎行に当たり、堀支部長は「コロナ禍になって3年余り。日常の生活や行動、働き方などに変化をもたらしているが、この1年が安心安全で良き年であることを願っています」と協会の運営に協力を求め、嶋本署長は「今年のえとであるうさぎにあやかり、家内安全・労働安全に努めつつ、さらなる飛躍と向上の年になれば」などとあいさつした。

(2023年1月21日付紙面より)

安全祈願祭に参列した皆さん=18日、新宮市の熊野速玉大社
約30人の会員が参列し、1年の安全や幸福を祈願した
2023年01月21日
4 大学との共創で課題解決
 和大と連携協力協定締結  (串本町 )

 串本町と国立大学法人和歌山大学が19日、連携協力に関する包括協定を締結した。当面は防災、次世代人材育成、教育の各分野と行政課題解決に主眼を置いた連携を推し進め、町域における教員や学生の活動促進を図るため旧同町役場古座分庁舎内にあるコワーキングスペースの同協定に基づく活用を模索するという。

 この協定は、双方の継続的連携による地域発展と学術振興、ひいてはその成果を受け継ぎいっそう進展させる人材の育成が大枠の目的。同大学は県内で同町を含め7自治体とこの協定を締結しているが、現任の伊東千尋学長にとっては今回が初の締結で相応に思い入れも深まる状況となっている。

 この日は同町役場本庁で調印式があり、町側から田嶋勝正町長と平井治司副町長、総務課の杉本隆晴課長、企画課の名田倍也課長、大学側から伊東学長と紀伊半島価値共創基幹(通称・Kii―Plus)の小川雅則特任教授、有馬専至特任参事、西川一弘准教授、木皮享地域連携マネージャーが出席。田嶋町長と伊東学長が協定書2通に署名をし、発効させた。

 基づく第一歩を踏み出すに当たり田嶋町長は「高速道路やロケット、南海トラフ巨大地震など、いい材料もつらい材料もある中、継続的に町を運営していくためにクリアしなければならない課題はたくさんある。(和大の)先生方の力をお借りして、これら問題点を解決していきたい」とあいさつ。伊東学長は「今の社会をきっちり守る活動の先で可能性ある未来に向け大学の力を使っていただければ」と応え、目指す地域創生の考えを掲げて「この協定でパートナーシップを明確にし、共に明るい未来をつくるため足並みをそろえて活動したい」と意気込んだ。

 同大学は締結前よりマナビィスト支援セミナー・企画ゼミ〈紀南の部〉や串本古座高校地域協議会の「出張!和大くろしお塾」、町立潮岬中学校における仕事人ワークショップや町スクールバス津波防災プロジェクト会議などで複数の教員が同町に貢献してきた実績があり、これら連携に要する滞在を長期化しやすくすると同時に大学の存在感を強める意味でも同スペースを現地拠点の一つとして位置付けたい考え。

 その点について伊東学長は「(教員だけでなく)南紀に出る学生も増える中、コワーキングスペースを使えば滞在時間を長く取れるようになりフィールドワークの成果も上がる。地元に大学生が顔を出す機会も増え、このことは南紀にも良い効果を与えると思う」と展望を思い描いた。

(2023年1月21日付紙面より)

連携協力に関する包括協定を締結した田嶋勝正町長(左)と伊東千尋学長=19日、串本町役場
2023年01月21日
5 優勝は藤本さん(男性)、戸石さん(女性)
 那智勝浦町体協グラウンドゴルフ部新春大会  
2023年01月21日
6 音楽に合わせて体動かす
 初めてのリズムトレーニング学習会  (神倉少年野球クラブ )
2023年01月21日
7 宇久井が県大会へ
 サッカーJA全農杯東牟婁予選  
2023年01月21日
8 薬物乱用の危険を学ぶ  外部講師招き特別講座  (神倉小学校 )
2023年01月21日
9 「ここ一番」のために大事なこと  新年特別講演会で小林祐梨子さん  (新宮市 )
2023年01月21日
10 ゆらゆらだるまで福笑い  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2023年01月21日
11 もみすり~精米を経験  高池小の5年生10人ら  (古座川町 )
2023年01月21日
12 恒例の「手のひら体操」も  今年最初の「カフェいっぷく亭」  (紀宝町 )
2023年01月21日
13 活動再開のきっかけにも  いきいきサロン代表者交流会  (紀宝町 )
2023年01月21日
14 入学に向け友達と交流  2年ぶり人権フォーラム  (矢渕中学校区 )
2023年01月21日
15 職場体験や修学旅行を報告  宇久井中で総合学習発表会  (那智勝浦町 )
2023年01月21日
16 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第57回】お鍋は食育の宝庫!  

 寒い日が続きますね。わが家では毎年冬になるとどうしてもお鍋の回数が多くなり、「またお鍋?」と子どもに嫌がられてしまいます(笑)。あの手この手でお鍋のスープの味を変えたりしながら、お鍋を出しています。洗い物も少ないし、材料を切って入れるだけだし、お鍋は忙しいお母さんの味方ですね。

 そして、安心してください。お鍋でも食育はできます! むしろ食育の宝庫です!

 基本的に何を入れてもいいわけですから、お買い物で食材を選んでもらうのもお勧めです。葉野菜だけでも、白菜や水菜・キャベツなど色んな種類がありますよね。そして、大抵野菜は冬野菜になります。材料をカットするのを手伝ってもらってもいいと思います。包丁を使わせるのが心配な幼児の場合は、手でちぎってもらってもいいと思います。また、小学生から中学生くらいであれば、白菜のそぎ切りを教えてあげるというのもお勧めです。断面積が大きい方が、味がしみやすいということが分かるはずです。

 また、食べるときでもいいのですが、冬野菜のすごさをぜひ教えてあげてください。例えば、白菜やキャベツ・春菊などは冬の代表格。土の上にできる野菜だから、冬の寒さで凍ってしまわないように水分量を減らして、糖を蓄えているので、よくかむと甘みを感じることができます。さらに、土の中にできる、大根やニンジン、ゴボウなどは体を温めてくれる野菜です。もちろんショウガもそうです! こういった会話をするだけでも、とても良い食育になります。

 鶏団子やつみれを一緒に作ってもいいですし、野菜の型抜きや、シイタケの飾り切りを経験させるのもお勧めです。最後に〆(しめ)の雑炊を作る時も、食育になります。わが家では必ずお米を洗うのですが、皆さまのお宅はどうでしょう? 私は娘に「お米を洗ったほうが、周りのぬめりが取れてサラサラの雑炊になって、スープの味がよくしみ込むよ」と伝えています。でも、洗わずにとろとろの雑炊が好きという方もいらっしゃいますよね。私は、食育で大切なのは「自分の家では洗うけど、洗わずに作るお家もある。洗ったらサラサラになって、洗わないとトロトロになる」ということを教えてあげることではないかと思うのです。お鍋の雑炊の醍醐味(だいごみ)は、お米を洗うかどうか、ではなく、野菜やお肉・お魚から出ただしを最後まで味わうことですよね。お米は洗っても洗わなくてもいいわけです。でも、洗って作ることもある、ということを知っていることが大切だと思うのです。お鍋一つとっても、色んな種類があって、いろいろな作り方があります。地域によっても食べるお鍋もさまざまです。それを知るだけでも、子どもたちにとってはとてもいい勉強になります。

 お鍋がおいしい季節。ぜひお鍋を通して食育してみてください。そして、ご飯作りも楽に、笑顔でお鍋を囲んでください。それこそが最高の食育であることは言うまでもありません。

(2023年1月21日付紙面より)

2023年01月21日
17 お悔やみ情報
  
2023年01月17日
18 ゴトビキ岩に新しめ縄
 御燈祭りを前に青年団らが奉仕  (新宮市 )

 国の重要無形民俗文化財「御燈祭(おとうまつ)り」(2月6日)を前に新宮市の神倉神社で15日、神倉青年団ら約30人がご神体の巨岩「ゴトビキ岩」のしめ縄を張り替えた。

 「御燈祭り」は1400年以上前から続くとされており、例年、全国から多くの上(あ)がり子たちが参加し神倉山上で松明(たいまつ)に御神火を受け、山門の開閉とともに急峻(きゅうしゅん)な石段を一気に駆け下る勇壮な祭り。

 しかし、新型コロナウイルス感染症第8波の襲来を案じ、長時間の3密が避けられない状況にあり、クラスター(感染者集団)が発生する危険が高くなることを考慮し3年連続で最少人数の神職と介釈(かいしゃく)のみで営まれる。当日は正午から神倉山への入山を制限し、報道関係者や一般撮影者の入山も禁止。翌7日(火)の御燈祭り奉祝祭や餅まきも中止する。

 この日は祭りの運営を取り仕切り、介釈を務める青年団員や神倉神社奉賛会、市観光協会などが参加。曇り空の下、神倉農業実行組合(榎本晶組合長)が寄進した約200㌔(約500株)のわらで編み上げた長さ約30㍍、最大直径約20㌢の大しめ縄を青年団員たちが神倉山山頂付近まで運んで刺股や針金を使用してゴトビキ岩に巻き付けていった。

 奉賛会の猪飼三雄会長は「無事に作業を終えることができてよかった。通常の祭りとは形は違うが、やるべきことは変わらない。当日に向けて青年団と連携を図りながら準備を進めていきます」。

 青年団の中山忠吏団長は「今年も滞りなく無事に張り替えを終えられて安心しています。団員一同、気を引き締めて奉仕し上がり子たちの思いを胸に任務を遂行していければ」と話していた。

(2023年1月17日付紙面より)

協力してしめ縄を張り替える神倉青年団員たち=15日、新宮市の神倉神社
完成後にはゴトビキ岩へと運んだ
2023年01月17日
19 皇后盃駅伝で区間2位に
 潮岬中3年・久保凛さん  (串本町 )

 皇后盃第41回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会が15日に京都市内であり、串本町立潮岬中学校3年・久保凛さん(14)が第3区を記録9分21秒で駆け抜け区間2位の成績を収めた。

 この大会は日本陸上競技連盟が選手育成を目的として年1回実施。都道府県ごとに結成する中学2年生~社会人チーム9人で42・195㌔をつなぐ内容で、和歌山チームは中学生限定区間とされる第3、8区(いずれも距離3㌔)の選手として久保さんを含む3人を選抜し本番に臨んだ。

 久保さんは第40回大会に続いての出場。昨年秋にあった選考会〈女子3000㍍種目〉で、挑戦した16人中1位となるタイム9分44秒31を記録し、本番直前で発表されたオーダーリストでは前回同様にエース区間の第3区を走る位置付けがされた。迎えた本番では暫定44位でたすきを受け取り、区間10位だった前回よりもさらに28秒縮める記録で8人を抜き暫定36位でたすきをつないだ。

 目標とした区間3位以上とチーム貢献は達成した。さらに憧れた区間1位はジュニアオリンピックカップ(JOC)第53回U―16陸上競技大会女子1000㍍で得意の先行を許し終始その背中を追う展開となった相手・岡山県のドルーリー朱瑛里さん(3年)が獲得。区間新となる記録9分02秒で駆け抜け、久保さんは改めて同世代の高みを目の当たりにする結果となった。

(2023年1月17日付紙面より)

久保凛さん
2023年01月17日
20 3年ぶりに獅子が舞う
 井関青彦神社の例大祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町井関の青彦神社の例大祭が15日に営まれた。関係者約40人が出席して式典を行ったほか、3年ぶりに獅子舞を奉納。同じく3年ぶりの子ども神輿(みこし)の巡行と地下舞(じげま)わしもあり、久々に地域に活気が湧いた。

 青彦神社の例大祭は例年、式典、獅子舞奉納、神輿の巡航、お弓行事などを行っている。しかし去年とおととしは、コロナ禍に伴い規模を縮小、式典のみとなっていた。今年は、お弓行事は中止となったが、式典での獅子舞奉納と地下舞わし、子ども神輿の巡航を実施した。

 式典は、午前中に実施。井関区の石井康夫区長、楠本五三生(いさお)氏子総代長、井関神楽会の桑木野徳太郎会長などが参列した。熊野那智大社から出仕した神職が祝詞を奏上、参列者が玉串をささげて祈った。獅子舞奉納は久々とあって歓声があがり、特に市野々小5年の村井芹(せり)さん(10)と楠本小眞知(こまち)さん(11)による子ども獅子舞は拍手喝采を浴びた。

 午後に、子ども神輿の巡航と地下舞わしが行われた。地元の子どもらが「わっしょい、わっしょい」のかけ声とともに地域を練り歩いた。地下舞わしでは神楽の音が響き、鑑賞した多くの住民が手をたたいて喜んだ。

 石井区長は「雨が心配だったが、無事挙行できてうれしい。特に今年は、子どもの獅子舞と神輿が頑張ってくれた。お弓も来年はやりたい。人口も減るなかで、神楽会の若い人らが頑張ってくれた」と感想。

 楠本氏子総代長は「今日は井関の発展と、地域の皆さんの家内安全を願った。人も減ってきて先行きを心配していたが、神楽会の若い人たちが頑張ってくれた。伝統を守ってくれる人が出てきて喜んでいる」と語った。

 桑木野会長は「天気が晴れてよかった。滞りなく終わった。地下舞わしも大盛況で、特に子ども獅子舞が大好評だった。子ども神輿も盛り上がった。来年からも頑張りたい」と話した。

(2023年1月17日付紙面より)

3年ぶりに獅子舞を奉納=15日、那智勝浦町井関の青彦神社
子ども神輿が地域を練り歩いた
2023年01月17日
21 命の道、希望の道 全通へ前進
 「紀宝熊野道路」中心杭打ち式  

 紀伊半島一周高速道路「近畿自動車道紀勢線」(全長335㌔)の一部となる「国道42号紀宝熊野道路」の中心杭打ち式が14日、御浜町中央公民館であった。鈴木英敬、中川康洋両衆院議員、山本佐知子参院議員、一見勝之知事、大畑覚御浜町長、河上敢二熊野市長、西田健紀宝町長、国土交通省中部地方整備局の稲田雅裕局長が杭打ちし、命の道、希望の道とも呼ばれる紀勢線の早期全線開通へ一歩前進した。

 紀勢線は全線事業化済みで、熊野市久生屋町―紀宝町神内を結ぶ紀宝熊野道路(延長15・6㌔)は、2019年度に新規事業化された。御浜町には御浜インターチェンジ(仮)が設置される予定だという。

 式典は御浜町、紀宝町、熊野市、国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所が主催。新宮市の田岡実千年市長、那智勝浦町の堀順一郎町長、北山村の山口賢二村長、藤根正典、谷川孝栄両県議、近隣市町の議員ら約50人が出席した。

 御浜町ジュニアバンドの演奏で開幕し、大畑町長が「紀伊半島一周高速道路最後の区間となる紀宝熊野道路の早期全線開通に向け、全力で行動したい」と式辞を述べた。

 前知事の鈴木氏は「紀勢線は東紀州の希望の光、希望の道、次世代の道。一日も早く整備する必要があり、全力で取り組んでいく」、一見知事は「紀勢線の全線開通で三重県が力強く躍進できる。早期実現したい」と決意を新たにした。

 中心杭は測量に当たり、道路計画線の中心に打つ「目印杭」。壇上で8人が早期完成を願って杭打ちした。最後は西田町長が「新たな一歩を踏み出すことができ、歴史的な一ページを皆さまと一緒に喜びたい」と謝辞した。

 紀宝熊野道路は事業化後、測量・調査、予備設計、道路計画の地元説明がすでに行われ、地元に用地関係事業の開始を広く周知する「中心杭打ち式」を経て、今後、幅杭打設、用地調査が本格化する。

 紀勢線全線開通により、災害時救助活動、救急医療活動への支援、地域連携強化、観光・地域産業への寄与などが期待される。

(2023年1月17日付紙面より)

紀宝熊野道路の早期完成を願って杭打ちを行う=14日、御浜町中央公民館
紀勢国道事務所ホームページより
2023年01月17日
22 盛り上がる、3年ぶりの音楽祭
 ロックの部、10団体が演奏に熱  (新宮市 )

 第15回新宮市民音楽祭「ロックの部」が15日、同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で開催された。地元団体など10団体が出演し、歌と演奏で会場を盛り上げた。

 新宮市民音楽祭実行委員会、市、市教育委員会が主催。市民音楽祭は1976年3月に第1回が開催され、合併前の旧市から数えると2011年の紀伊半島大水害の年を除いて45回続いている。

 合併後15回目となった今回は、新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催に至った。今村義郎実行委員長は「『丹鶴ホール』建設に当たってはさまざまな問題があったが市当局の方々のご努力、市民の熱い思いが通って開館に至った。市民音楽祭はこれまで会場を渡り歩きながらなんとか今日まで継続してやってきたが、このホールでは1回目の開催。出演者の皆さんには日頃の練習の成果を十分に発揮していただきたい」とあいさつ。

 「この施設が文化の発信地として、新宮市だけではなく近隣市町村の活性化にもつながれば」と祈願した。

 ロックミュージックに合わせて舞台に登場した田岡実千年市長は「この新しいホールで音楽祭が開催されることは私にとっても喜ばしいこと。地域や世代、立場が違う人が一緒になって楽しめる音楽祭。皆さまの心が元気になることを願っています」と祝辞を述べた。

 音楽祭は「SIDE TRiP」の演奏で幕開け。10団体が持ち時間内で練習の成果を発揮し、来場者らは大きな拍手や手拍子などでステージを盛り上げた。

 同音楽祭「合唱・器楽の部」は22日(日)、同ホールで午後1時(正午開場)からを予定している。

(2023年1月17日付紙面より)

3年ぶりの開催に盛り上がる市民音楽祭「ロックの部」=15日、新宮市の「丹鶴ホール」
今村義郎実行委員長
2023年01月17日
23 親族知人で参拝迎える  峯の薬師如来堂で例祭  (古座川町 )
2023年01月17日
24 今年も規模縮小で段取り  水門神社祭礼「水門祭」  (串本町 )
2023年01月17日
25 新たな人権擁護委員に  北山村・藪本いづみさん  
2023年01月17日
26 インフルエンザ予防対策に努めて  和歌山県でも注意呼びかけ  
2023年01月17日
27 バイカオウレン  新宮市高田  
2023年01月17日
28 邪気払い、大漁など祈願  飛鳥神社でお弓神事  (太地町 )
2023年01月17日
29 感染者増を受け規模縮小  市野々王子神社例大祭  (那智勝浦町 )
2023年01月17日
30 火と煙から命を守る  火災想定して避難訓練  (井田小 )
2023年01月17日
31 今年最初の「紀の宝みなと市」  次回の2月は餅ほりを企画  (紀宝町 )
2023年01月17日
32 お悔やみ情報