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2023年01月24日
1 湯煙の中、熱戦を展開
 3年ぶり、仙人風呂でかるた大会  (田辺市本宮町 )

 田辺市本宮町の川湯温泉にある「仙人風呂」で22日、第20回「新春!仙人風呂かるた大会」が開催された。15チーム60人が参加し、温泉に浮かべた杉板製のかるたの争奪戦を繰り広げた。

 仙人風呂実行委員会(芝伸一会長)と熊野本宮観光協会(名渕敬会長)が主催する2001年から始まった人気のイベント。河原を掘ると至る所から温泉が湧く大塔川の一部をせき止め、73度の温泉と川の水を引き入れた野趣あふれる「仙人風呂」で、風呂に浮かべたかるたを奪い合う。新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催となった今回は、感染拡大対策として1試合2チームによる勝ち抜き戦とした。

 開催に当たり、名渕会長は「3年ぶりの開催となったが多くの人にお集まりいただきありがたい。この川湯温泉の仙人風呂、よろしければSNS(交流サイト)などで『いい所だったよ』とたくさん発信してください」と呼びかけ、参加者の健闘を願った。

 芝会長扮する仙人がくじ引きで対戦カードを決定。平安衣装をまとった詠み手が、地元有志「くまのじかるたプロジェクト」が作製した「くまのじかるた」を詠み上げると、今年のえと・ウサギや戦闘もの、全身タイツなどカラフルな衣装に身を包んだ参加者らが、風呂に浮かぶ約250枚のかるたを目がけて突進。熱い戦いを展開した。

 今回は田辺市の地元勢はもちろん、遠方からは愛知県や大阪府、京都府、兵庫県からも参加があった。

 新宮市から初めて参加した「佐野おやじの会」の中村優さんは「敗者復活戦で復活したが上位入賞は無理だった。来年は『佐野おかんの会』を立ち上げて、共に再チャレンジしたい」。

 見事優勝を勝ち取った「バカサバイバー」は「名古屋から来たかいがあった。防衛のために来年も参加したい」と喜びを語った。

 冬の風物詩・仙人風呂の開設期間は2月28日(火)まで(予定)。時間は午前6時30分~午後10時で入浴は無料。問い合わせは同観光協会事務局(電話0735・42・0735)まで。

(2023年1月24日付紙面より)

湯煙の中、かるたを奪い合う=22日、田辺市本宮町の仙人風呂
優勝した「バカサバイバー」の皆さん
2023年01月24日
2 火災や事故防止に努める
 消防団丹鶴分団が神倉神社清掃  (新宮市 )

 新宮市消防団丹鶴分団(杉下和夫分団長)は22日、御燈祭(おとうまつ)り(2月6日)に向けて神倉神社の清掃活動に取り組んだ。

 山内での火災や事故を防止しようと毎年この時期に実施している。この日は団員19人が参加。竹ぼうきなどを手に枯れ葉を掃き、枝打ちをして松明(たいまつ)の火が燃え移らないよう、整備に汗を流した。

 なお、今年の御燈祭りは、昨今の新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑み、3年連続の上(あ)がり子参加中止が決定している。

 かつては上がり子として毎年祭りに参加していた杉下分団長。自身の息子や孫も3歳の頃から一緒に上がっていたという。数年前からは消防団として祭りに協力。当日の警戒や防火活動に当たっている。

 この日の活動に当たって「今年も神事のみとなったが、来年こそは従来通りに斎行されることを願っています。消防団として、火災や事故防止のために力を尽くしていきたい」。

 初めて清掃活動に参加した田端昭寛さんは「丹鶴地区に住んでいるが、お互いを気にかけ合うような昔ながらの近所付き合いが残っており、人々の温かさを日々感じています。昨年9月に入団したが、可能な限り地域に貢献したいと思っている。今日は団の皆さんと一緒に活動することができてすがすがしい気持ちでいっぱい」と話していた。

(2023年1月24日付紙面より)

清掃活動に参加した皆さん(一時的にマスクを外して撮影)=22日、新宮市の神倉神社
協力して掃除を行う分団員ら
2023年01月24日
3 3年ぶりの光景、2500人見物 潮岬で「本州最南端の火祭り」 (串本町)

 串本町潮岬にある望楼の芝で21日、イベント「本州最南端の火祭り」があり夕暮深まる中での芝焼きの光景が約2500人(主催者発表)の見物を集めるなどした。

 このイベントは南紀串本観光協会(島野利之会長)が主催。芝焼きは枯れ芝に火を放って芝地に混入した雑草を焼きつつ地中にある芝本体の芽吹きを熱で促す管理手法として知られ、望楼の芝では日没後に営むことで観光資源化しこのイベントに結び付けて誘客を図っている。

 おととしと昨年は新型コロナウイルスの情勢により中止の判断をしたため、今年は3年ぶりの実施。芝焼き前には物産販売や舞踊披露、潮岬に根付く味覚・しょらさん鍋(トビウオのつみれ汁、地元の漁師飯の一つ)の振る舞いや同・芋餅の販売といった趣向があり、今年は特に別系統でモデルロケット打ち上げ体験会や潮岬灯台特別一般公開といった見どころもあり一足早い参集を誘った。

 日没に合わせて芝焼きが始まり、主催者を代表して島野会長が「3年ぶりの火祭りへ大勢の皆さまにお集まりいただき、関係者一同大変喜んでいます。これから人もどんどん動き、ロケットも打ち上がって串本町はガンガン盛り上がると思う。観光協会も頑張るので、ご協力のほどよろしくお願いします」とあいさつして見物を歓迎。この日町内で交流会議に臨んだ本州四端の首長(串本町、山口県下関市、岩手県宮古市、青森県大間町の市長や町長)が視察で立ち寄り、潮岬在住の佐藤武治・県議会議員と共に祝辞を寄せ鈴木幸夫・町議会議長も列席して祝った。

 県立串本古座高校弓道部(堀切暖木〈あこ〉部長)の部員7人が火矢を放って点火をし、演出花火を合図にして事前に延焼を食い止める緩衝帯を設けた芝地東側への火入れを開始。見物で集まった人々は炎がじわじわと広い芝地に燃え広がっていく様子を見学場所や潮岬観光タワー上などから見守った。

(2023年1月24日付紙面より)

3年ぶりに実施された「本州最南端の火祭り」の芝焼きの様子=21日、串本町潮岬
火矢を放つ県立串本古座高校弓道部の皆さん
あいさつする島野利之会長(右)と控える来賓(左から鈴木幸夫・町議会議長、佐藤武治・県議会議員、山本正德・宮古市長、前田晋太郎・下関市長、田嶋勝正・串本町長、野﨑尚文・大間町長)
2023年01月24日
4 資源になる廃品を回収
 太田小学校の保護者ら  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立太田小学校の育友会(宮井一也会長)は22日の朝、地域の廃品回収を実施した。保護者や児童、各区の区長、教職員らが協力し、再生可能な資源となる廃品の回収・分別に汗を流した。

 同校育友会が長年実施している取り組みで、夏と冬の年2回実施。収益は水泳で使う救命胴衣や電子黒板など、子どもたちの学習環境改善のために活用される。

 朝8時から作業を開始し、大人たちが軽トラックで各区のアルミ缶、段ボール、新聞紙を回収。小学校の駐車場では子どもたちも協力し、ビニールひもを切ったり、混入物がないかの確認をしたりした。

 きちんと仕分けされた資源を前に、太田真理愛さん(1年)は「すごくやる気で朝起きた。アルミ缶をコンテナに入れるために投げるのを頑張った」。下地ひまりさん(2年)は「段ボールが重たくて、運ぶのが疲れた」とそれぞれ達成感を味わっていた。

 宮井会長は「太田地域に根付いている活動で、この日のために資源を取っておいてくださる方も多い。大変ありがたい」と話していた。

(2023年1月24日付紙面より)

子どもたちも廃品回収に協力=22日、那智勝浦町立太田小学校
2023年01月24日
5 会員35人がごみ拾い  シルバー人材セが一善運動  (紀宝町 )
2023年01月24日
6 8年ぶりの選挙戦か  元職出馬で、定数11に12人  (紀宝町議選 )
2023年01月24日
7 家族で水害時の行動考える  クロスロードゲーム大会  (紀南P連 )
2023年01月24日
8 一人でも多くの協力呼びかける  勝浦LCが献血奉仕活動  
2023年01月24日
9 熊野川の恵み、活かすため  第1回フォーラムで意見交換  (熊野川天然資源再生連絡会 )
2023年01月24日
10 1位に杉本光朗さん  写連新宮支部1月例会  
2023年01月24日
11 新たな気持ちで活動継続  新宮市役所周辺をごみ拾い  (たばこ組合紀南支部 )
2023年01月24日
12 育てた米でポン菓子  児童生徒が作り味わう  (高田小中学校 )
2023年01月24日
13 本州四端連携の現況確認  役場本庁で首長交流会議  (串本町 )
2023年01月24日
14 お悔やみ情報
  
2023年01月21日
15 幸福を招く縁起物
 節分前に「吉兆」作り  (熊野速玉大社 )

 節分(2月3日)を前に、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、縁起物の「吉兆(きっちょう)」作りが大詰めを迎えている。上野宮司をはじめとした同大社職員や巫女(みこ)、敬神婦人会のメンバーらが今月10日ごろから制作に取りかかっていた。大(約80~90㌢)200本、小(約50㌢)800本を20日から同社で販売しており、希望者には郵送する(送料別、着払いのみ)。また、今年は特大(約100㌢)も数十本用意。特大に関しては郵送不可。

 「吉兆」は「良いことの兆し」の意味があり、古い信仰では、「お正月様(年神)」が「今年は豊年、凶事・疫病の起こらぬ良い年」と祝福したことから、この福神を迎えた木のことを「吉兆」という。

 大社境内の山林で採ったヤナギの枝を上野宮司が剪定(せんてい)して束ね、大福帳、小判、お守り、タイなどの小物をくくり付け、仕上げに直径約2~3㌢の赤、白、青、紫などの「もち花」を付けた縁起物。

 ヤナギはその生命力の強さ、力強さなどから福神が宿るとされている。節分に飾ると商売繁盛、家内安全などの幸福が訪れると信じられている。

 吉兆は2月3日(金)の節分祭でも授与するが、人気があり午前中で売り切れてしまうことも。値段は大が3000円、小が1800円。郵送希望者は同大社に(電話0735・22・2533)で問い合わせを。なお、特大は5000円となっている。

 今年の節分祭は、午前10時から「お焚き上げ」を開始。午後8時まで。「追儺式」は午後7時から。新型コロナウイルス感染症の状況にもよるが、鬼が登場し福豆をまく。

 厄よけ祈とうは午前9時から午後8時まで。参拝の際はマスク着用などの感染対策に協力を。

(2023年1月21日付紙面より)

大詰めを迎える「吉兆」作りの様子=20日、新宮市の熊野速玉大社
色鮮やかな吉兆
2023年01月21日
16 「はだかの王様」の人形劇
 劇団すぎのこが巡回公演  (太地こども園 )

 太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長)で19日、「劇団すぎのこ」による巡回公演が開かれた。3~5歳児36人が「3匹のヤギ」や「はだかの王様」を観賞した。

 公益財団法人すぎのこ芸術文化振興会が実施する公演。1964年に誕生した同法人は、どんな山あい、島しょ・へき地、小規模施設の子どもたちにも生の舞台のぬくもりを届けようと活動を続けている。

 園児たちは開演前から「面白そう」「映画館みたいだね」とドキドキワクワク。アンデルセン童話でおなじみの「はだかの王様」では、「美しすぎて愚か者や悪い子には見えない服」という詐欺師の口車に乗せられた王様や周囲の人々を人形たちが演じた。生き生きと歌ったり踊ったりする人形たちに、園児たちもクスクス笑い声を上げて楽しんでいた。

 劇の終わりには「3匹のヤギで、トロルの声が面白かった」「迫力があった」などの感想が聞かれ、人形とハイタッチをしていた。

(2023年1月21日付紙面より)

人形劇を観賞する園児たち=19日、太地町立太地こども園
人形とハイタッチ!
2023年01月21日
17 従業員の多幸など願う
 県労働基準協会が安全祈願祭  (新宮市 )

 (公社)和歌山県労働基準協会新宮支部(支部長=堀起佳・新宮鉄工所社長)・安全衛生部会(部会長=萩原信也・㈱小森組常務取締役)の会員らは18日、新宮市の熊野速玉大社で令和5年安全祈願祭を執り行った。約30人が参列し、従業員の安全や幸福を願った。

 同協会は、労働基準法・労働安全衛生法等関係法令の普及に努めるとともに、労働条件の確保・改善のための啓発や相談、労働者の安全確保と健康確保のための啓発活動を展開し、事故や災害防止に寄与すること、また、勤労者の福祉の向上に寄与することを目的としている。

 県内に五つの事務所があり、新宮市清水元に事務所を置く新宮支部では、約350の会員を擁している。

 安全祈願祭では、神職の祝詞に続いて堀支部長や新宮労働基準監督署の嶋本輝樹署長、萩原部会長らが玉串を奉てんした。

 祈願祭後は同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」に場所を移し、新宮労働基準監督署の乾孝行監督・安衛課長が安全衛生講話を行い、労働災害発生状況や法改正のポイントなどを説明。会員らは労働災害防止のため学びを深めた。

 安全祈願祭の斎行に当たり、堀支部長は「コロナ禍になって3年余り。日常の生活や行動、働き方などに変化をもたらしているが、この1年が安心安全で良き年であることを願っています」と協会の運営に協力を求め、嶋本署長は「今年のえとであるうさぎにあやかり、家内安全・労働安全に努めつつ、さらなる飛躍と向上の年になれば」などとあいさつした。

(2023年1月21日付紙面より)

安全祈願祭に参列した皆さん=18日、新宮市の熊野速玉大社
約30人の会員が参列し、1年の安全や幸福を祈願した
2023年01月21日
18 大学との共創で課題解決
 和大と連携協力協定締結  (串本町 )

 串本町と国立大学法人和歌山大学が19日、連携協力に関する包括協定を締結した。当面は防災、次世代人材育成、教育の各分野と行政課題解決に主眼を置いた連携を推し進め、町域における教員や学生の活動促進を図るため旧同町役場古座分庁舎内にあるコワーキングスペースの同協定に基づく活用を模索するという。

 この協定は、双方の継続的連携による地域発展と学術振興、ひいてはその成果を受け継ぎいっそう進展させる人材の育成が大枠の目的。同大学は県内で同町を含め7自治体とこの協定を締結しているが、現任の伊東千尋学長にとっては今回が初の締結で相応に思い入れも深まる状況となっている。

 この日は同町役場本庁で調印式があり、町側から田嶋勝正町長と平井治司副町長、総務課の杉本隆晴課長、企画課の名田倍也課長、大学側から伊東学長と紀伊半島価値共創基幹(通称・Kii―Plus)の小川雅則特任教授、有馬専至特任参事、西川一弘准教授、木皮享地域連携マネージャーが出席。田嶋町長と伊東学長が協定書2通に署名をし、発効させた。

 基づく第一歩を踏み出すに当たり田嶋町長は「高速道路やロケット、南海トラフ巨大地震など、いい材料もつらい材料もある中、継続的に町を運営していくためにクリアしなければならない課題はたくさんある。(和大の)先生方の力をお借りして、これら問題点を解決していきたい」とあいさつ。伊東学長は「今の社会をきっちり守る活動の先で可能性ある未来に向け大学の力を使っていただければ」と応え、目指す地域創生の考えを掲げて「この協定でパートナーシップを明確にし、共に明るい未来をつくるため足並みをそろえて活動したい」と意気込んだ。

 同大学は締結前よりマナビィスト支援セミナー・企画ゼミ〈紀南の部〉や串本古座高校地域協議会の「出張!和大くろしお塾」、町立潮岬中学校における仕事人ワークショップや町スクールバス津波防災プロジェクト会議などで複数の教員が同町に貢献してきた実績があり、これら連携に要する滞在を長期化しやすくすると同時に大学の存在感を強める意味でも同スペースを現地拠点の一つとして位置付けたい考え。

 その点について伊東学長は「(教員だけでなく)南紀に出る学生も増える中、コワーキングスペースを使えば滞在時間を長く取れるようになりフィールドワークの成果も上がる。地元に大学生が顔を出す機会も増え、このことは南紀にも良い効果を与えると思う」と展望を思い描いた。

(2023年1月21日付紙面より)

連携協力に関する包括協定を締結した田嶋勝正町長(左)と伊東千尋学長=19日、串本町役場
2023年01月21日
19 優勝は藤本さん(男性)、戸石さん(女性)
 那智勝浦町体協グラウンドゴルフ部新春大会  
2023年01月21日
20 音楽に合わせて体動かす
 初めてのリズムトレーニング学習会  (神倉少年野球クラブ )
2023年01月21日
21 宇久井が県大会へ
 サッカーJA全農杯東牟婁予選  
2023年01月21日
22 薬物乱用の危険を学ぶ  外部講師招き特別講座  (神倉小学校 )
2023年01月21日
23 「ここ一番」のために大事なこと  新年特別講演会で小林祐梨子さん  (新宮市 )
2023年01月21日
24 ゆらゆらだるまで福笑い  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2023年01月21日
25 もみすり~精米を経験  高池小の5年生10人ら  (古座川町 )
2023年01月21日
26 恒例の「手のひら体操」も  今年最初の「カフェいっぷく亭」  (紀宝町 )
2023年01月21日
27 活動再開のきっかけにも  いきいきサロン代表者交流会  (紀宝町 )
2023年01月21日
28 入学に向け友達と交流  2年ぶり人権フォーラム  (矢渕中学校区 )
2023年01月21日
29 職場体験や修学旅行を報告  宇久井中で総合学習発表会  (那智勝浦町 )
2023年01月21日
30 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第57回】お鍋は食育の宝庫!  

 寒い日が続きますね。わが家では毎年冬になるとどうしてもお鍋の回数が多くなり、「またお鍋?」と子どもに嫌がられてしまいます(笑)。あの手この手でお鍋のスープの味を変えたりしながら、お鍋を出しています。洗い物も少ないし、材料を切って入れるだけだし、お鍋は忙しいお母さんの味方ですね。

 そして、安心してください。お鍋でも食育はできます! むしろ食育の宝庫です!

 基本的に何を入れてもいいわけですから、お買い物で食材を選んでもらうのもお勧めです。葉野菜だけでも、白菜や水菜・キャベツなど色んな種類がありますよね。そして、大抵野菜は冬野菜になります。材料をカットするのを手伝ってもらってもいいと思います。包丁を使わせるのが心配な幼児の場合は、手でちぎってもらってもいいと思います。また、小学生から中学生くらいであれば、白菜のそぎ切りを教えてあげるというのもお勧めです。断面積が大きい方が、味がしみやすいということが分かるはずです。

 また、食べるときでもいいのですが、冬野菜のすごさをぜひ教えてあげてください。例えば、白菜やキャベツ・春菊などは冬の代表格。土の上にできる野菜だから、冬の寒さで凍ってしまわないように水分量を減らして、糖を蓄えているので、よくかむと甘みを感じることができます。さらに、土の中にできる、大根やニンジン、ゴボウなどは体を温めてくれる野菜です。もちろんショウガもそうです! こういった会話をするだけでも、とても良い食育になります。

 鶏団子やつみれを一緒に作ってもいいですし、野菜の型抜きや、シイタケの飾り切りを経験させるのもお勧めです。最後に〆(しめ)の雑炊を作る時も、食育になります。わが家では必ずお米を洗うのですが、皆さまのお宅はどうでしょう? 私は娘に「お米を洗ったほうが、周りのぬめりが取れてサラサラの雑炊になって、スープの味がよくしみ込むよ」と伝えています。でも、洗わずにとろとろの雑炊が好きという方もいらっしゃいますよね。私は、食育で大切なのは「自分の家では洗うけど、洗わずに作るお家もある。洗ったらサラサラになって、洗わないとトロトロになる」ということを教えてあげることではないかと思うのです。お鍋の雑炊の醍醐味(だいごみ)は、お米を洗うかどうか、ではなく、野菜やお肉・お魚から出ただしを最後まで味わうことですよね。お米は洗っても洗わなくてもいいわけです。でも、洗って作ることもある、ということを知っていることが大切だと思うのです。お鍋一つとっても、色んな種類があって、いろいろな作り方があります。地域によっても食べるお鍋もさまざまです。それを知るだけでも、子どもたちにとってはとてもいい勉強になります。

 お鍋がおいしい季節。ぜひお鍋を通して食育してみてください。そして、ご飯作りも楽に、笑顔でお鍋を囲んでください。それこそが最高の食育であることは言うまでもありません。

(2023年1月21日付紙面より)

2023年01月21日
31 お悔やみ情報
  
2023年01月18日
32 シャチのご当地ポストでPR
 役場前に4基目を設置  (太地町 )

 太地町は17日、役場庁舎前でシャチをモチーフにした青色のご当地ポストのお披露目を行った。町内4基目となるポストで、これまでと同じく「クジラの町 太地町」をPRしていく方針だ。

 ポストは地域振興や観光資源化などを目的に、日本郵便と連携して町が寄付する形で設置に至っている。

 地域の特色を示すご当地ポストは各地にあり、本紙エリア内ではJR那智駅に黄色のポスト、熊野本宮大社に「八咫(やた)ポスト」がある。

 同町ではこれまでに、太地町立くじらの博物館前と道の駅「たいじ」、JR太地駅舎前にポストを設置。町内外の人や観光客などに人気の撮影スポットとなっている。

 今回も3基と同様、地元で活動するクジラの造形愛好家らで組織する「ホエール・アート・ミュージアム」の山門基秀さん、前芝真人さん、石田一勝さんらが制作。

 オスとメスのシャチのシルエットが描かれているほか、上部には強化プラスチック製の愛らしいシャチがはがきを持ったデザインとした。完成には約2カ月を要した。

 山門さんは「クジラ観光の町。セミクジラ、ゴンドウクジラ、バンドウイルカに続き、今回は人気鯨種のシャチ。SNS(交流サイト)でも喜んでもらえたら。観光客は博物館止まりだが、これまでのポストに加え、役場への設置で、町中への動線ができれば。今後も継続し制作していきたい」と話した。

 式典では日本郵便近畿支社郵便・物流オペレーション部集配担当部長の松本光功さんが「ポストが地域住民の方々、観光業への橋渡しとして活躍できれば幸いです」。

 紀南地区連絡会統括局長の南方慎一朗さんが「観光の起爆剤になれば。今後も自治体と連携して地域を高め、盛り上げる取り組みを進めていきたい」とあいさつ。

 漁野洋伸副町長は「地元技術者の皆さま、日本郵便さま、太地郵便局さまの尽力に感謝している。ポストは町内外から高い評価を受けており、観光や地域振興につなげていきたい」と話した。

 太地郵便局の小河則行局長は「記念撮影をしたり、手紙を投函(とうかん)いただくことで、『クジラの町 太地町』のPRとなる。多くの方に、町に来ていただき、地域の発展・活性化の一助となれば」と語った。

 式典前に、新ポストの設置が行われた。元々あったポストは、長年の役目を終え、撤去された。

(2023年1月18日付紙面より)

シャチをモチーフとした4基目のご当地ポストが設置された=17日、太地町役場
シャチのご当地ポスト
2023年01月18日
33 最強メンタルをつくるには
 神倉少年野球クラブが学習会  (新宮市 )

 神倉少年野球クラブ(須川幸太監督)は15日、新宮市福祉センターでメンタルトレーニングに関する学習会を開いた。株式会社輝(き)っかけ代表取締役の増田篤紀さん(33)が「可能性の発揮~実力発揮にはコツがある~」と題して講話し、クラブ所属の選手8人やコーチ、保護者らが参加した。

 「心技体+生活」を基本とする神倉メソッドを共有し、技術向上や体づくり以前の「心」の段階から成長を促そうと今年初めて企画。増田さんは「人が輝くきっかけをつくる」を目標に、甲子園出場を目指す全国の高校球児たちのメンタルコーチを務めている。

 増田さんは最初に「スポーツには心技体という言葉があるが、心は見えないから、どうやって鍛えればいいのかあまり理解されていない」と話し、野球でいいプレーができるときの心の状態として▽自信がある▽楽しい(ワクワク)▽感謝―の三つを挙げた。最強メンタルをつくるため「言葉、表情、動作にはそれぞれプラスとマイナスがある。『疲れた』『めんどくさい』という言葉を、『頑張った』『最高』『ナイス』などに変えていこう。学校でも家庭でも、いい言葉、いい表情、いい動作で過ごすことがいい心をつくる」と説明した。

 実際に、本気のじゃんけんやナンバーワン宣言といった手法を実践。「○○(名前)スマイル!」と言って笑顔をパスし合う「スマイルパス」では、子どもたちから「楽しかった」との言葉がこぼれた。

 南春大(はるひろ)君(9)は「本気のじゃんけんが面白かった。これからの練習で、声を出すことを頑張りたい。フルスイングのナンバーワンになりたい」。

 須川監督は「最初は恥ずかしいという感情が勝っていたが、途中からいい雰囲気になったのでは。子どもたちの主体性を引き出していくことは、必ず今後の人生にも役立つはず。練習前に教わった手法を実践していく」と話していた。

(2023年1月18日付紙面より)

「スマイルパス」を実践する選手たち=15日、新宮市福祉センター
増田篤紀さん
2023年01月18日
34 町内の平穏無事と終息祈る
 海翁禅寺で秋葉山大権現祈祷  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町勝浦の臨済宗海翁禅寺(武内宗隆住職)で15日、一年の間、町内で火災や盗難がないよう祈願する「火盗守護秋葉山大権現御祈祷(きとう)」が営まれた。町消防団(下地将仁団長)の幹部や団員7人が参列した。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、前夜は規模を縮小してどんど焼きを実施。おととし、昨年に引き続き、15日の餅まきも中止となった。

 今年の祈祷は天候不良のため、山頂の祠(ほこら)では行わず、「熊野弁財天」「火盗守護秋葉山大権現」「熊野波切不動」が祭られる同寺広間で実施された。

 武内住職と武内洪淵(こうえん)副住職が読経を行い、火伏せの神「火盗守護秋葉山大権現」に今年の平穏無事を祈願した。

 また、昨年に引き続き、洪淵副住職の息子の弥那人(みなと)君(勝浦小2)も法衣を身に着け、参列した。

 下地団長は「町内の災害や火災がないように安全を祈るととともに、コロナ終息も祈念しました」。

 洪淵副住職は「火災や盗難の減少に加え、すぐには難しいと思うが、コロナ禍以前の生活に戻ることができるように祈りました」と話した。

 武内住職は「町内の皆さまの無事と安全を祈願いたしました。早くコロナが終息し、これまで通りの生活が無事に送ることができる年になってほしい」と語った。

 同寺の「火盗守護秋葉山大権現」は町消防団が願主となって建立され、1969(昭和44)年に同寺総檀家(だんか)が再建したという。

(2023年1月18日付紙面より)

秋葉山大権現祈祷が営まれた=15日、那智勝浦町の海翁禅寺上の山頂
前日のどんど焼きでは雨対策をして実施(海翁禅寺提供)
2023年01月18日
35 世代超え津波避難考える
 田原で「逃げ地図」WS  (串本町 )

 串本町田原にある山村交流センターで16日に「逃げ地図」づくりワークショップ(WS)があり、同町立田原小学校(山路和彦校長)の3~5年生7人と田原区(宮本敏治区長)の区民8人らが世代を超えて津波避難を意識し考える機会を得た。

 このWSは、文部科学省「防災対策に資する南海トラフ地震調査研究」を受託する京都大学防災研究所が主催。南海トラフを震源とする大地震に伴う津波の到達が早い点で同町総務課防災・防犯グループへ実施を相談し、同グループも迅速な避難の啓発に役立つとして協力することとしたが、いざ実現を目指す段階で新型コロナウイルスの情勢に直面。踏み出せない状況がしばらく続き、この日ようやく感染症予防対策を講じて実施へとこぎ着けたという。

 「逃げ地図」は東日本大震災を教訓とし、津波避難の発想を支援する取り組みとして日建設計ボランティア部が考案。同研究所はその実践研究を重ねる明治大学の山本俊哉教授の研究室と田原小や田原区を仲立ちし、作成と検討の両機会を届けた。

 当日は田原小と田原区に加え、町職員も参加。山本教授は津波避難タワーの有無と避難経路の支障(倒壊による通行不能状態)の有無で四つの前提を示し、各前提に3者が入り交ざるようグループ分けし同研究室や同研究所のメンバーも後押し役で加わって「逃げ地図」づくりに取り組んだ。

 この地図は同区の白地図上にまず避難先(高台)をマークし、後期高齢者が3分間で歩ける距離を示す革ひもを定規にして避難経路を段階的に塗り分けた内容。色は避難先に近い区間から順に緑→黄緑→黄色→オレンジなど遠いほど赤に近づく使い分けをし、避難先までどれぐらいの時間がかかりどの辺りが津波第1波到達に対し厳しい状況かが分かる形に仕上がった。その結果や感じた事柄を発表して作成を終了。以降は大人のみの第2部とし、「逃げ地図」で見えてきた地域の課題解消の検討を体験した。

 一連の活動を経て山本教授は「この取り組みにはいろいろと良いところがあるが、どこに逃げられるかが大人から子どもへ伝わった点で子どもにも良い経験ができたと思う」、仲立ちをした同研究所の牧紀男教授は「(津波から)逃げられることをちゃんと知ることが大切。今日はそのいい機会になったと思う」と講評。宮本区長は「教わったことを頭に入れ、いざというときに対応していきたい」とあいさつをし、実施に感謝した。

 田原小の寺西秀君(5年)は「(田原区内は)道が狭いことやブロック塀が多いことが分かり、怖いなと思った。学校とか山の近くにいる時間をもっと増やそうかなという気持ちになった」と取り組みの実感を語った。

(2023年1月18日付紙面より)

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