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2022年06月28日
1 迫力ある演奏600人魅了
 海上自衛隊呉音楽隊「ふれあいコンサート」  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で26日、海上自衛隊呉音楽隊(指揮者=真道友樹・音楽隊長1等海尉)による「ふれあいコンサート」があった。約600人の来場者を迫力ある演奏で魅了した。

 市と市教育委員会が主催した同施設オープニングイヤー事業(後期)の一環。新宮防衛協会共催、同音楽隊と自衛隊和歌山地方協力本部が協力した。開催に向けて鑑賞希望者を募ったところ、1048通(2972人)の応募が寄せられ倍率は約5倍に。和歌山地方協力本部新宮地域事務所が抽選を行い、応募者の中から601人が鑑賞の機会に恵まれた。

 同音楽隊は1956年に発足。76年5月に呉地方総監直轄部隊として正式に編制が認められた。▽士気高揚のため▽儀式▽広報のため―の音楽演奏を主な任務としており、自衛隊と国民の架け橋となり、愛される音楽隊を目指して日々演奏活動を行っている。

 広島県内をはじめ、近畿や中国、四国地方などの広い範囲を担当するほか、海上自衛隊が初任幹部の教育ならびに国際親善を図るため実施している遠洋練習航海にも毎年隊員を派出。世界各国の寄港地で言語を超えた交流を展開している。

 開演に先立ち、田岡実千年市長が「多くの市民、周辺市町村の方々から応募があった。呉音楽隊は世界各国の寄港地を訪問されている、自衛隊でも最高峰の音楽隊。私も皆さんと一緒に、普段聞くことのできない素晴らしい演奏を楽しみたい」とあいさつ。開催に当たって関係者らの尽力に感謝を伝えた。

 コンサートは、旭日旗(自衛艦旗)を掲げて航行する護衛艦の勇姿と、艦上で迎える朝の美しさを表現した「艦上の旭日」で華々しく幕開け。「熊蜂の飛行」や「吹奏楽のための第1組曲」、「カントリーロード」「鉄腕アトム」など、クラシックの名曲や吹奏楽曲、ドラマ主題歌、アニメ挿入歌、アンコール合わせて13曲を披露。観客が手拍子で音楽隊と共演する一幕もあり、大盛況のうちに幕を下ろした。

 「丹鶴ホール」入り口付近では、和歌山地方協力本部による串本分屯基地の紹介などがパネルで紹介されたほか、軽装甲機動車などの展示もあった。

(2022年6月28日付紙面より)

多彩なジャンルの曲を演奏した=26日、新宮市の「丹鶴ホール」
約600人の観客を魅了
2022年06月28日
2 初のフリマが大盛況
 NPO法人「七彩会」  (太地町 )

 NPO法人「七彩(なないろ)会」は26日、那智勝浦町市屋の太地町地域福祉センター梛(なぎ)で初となるフリーマーケットを開催した。三重県や新宮・東牟婁地域から集まった出店者の各ブース20店舗には多くの来場客が訪れ、終始にぎわいをみせた。

 フリーマーケットはコロナ禍で催しが少ない中、多くの人々が楽しく、気軽に集まれる機会の創出を目的に開催。1年前から計画されていたが、新型コロナウイルスの影響で開催が延期となっていたという。

 この日、職員らはしっかりと感染症対策に取り組み、来場客にも協力を呼びかけた。オープン前から約50人の来場客が待つほど盛況で、雑貨やアクセサリー、花食器、子ども服、服、菓子などの出店に加え、メダカすくいや己書などの体験ブースも人気だった。

 フリーマーケットの責任者である同法人の漁野祐子さんは「募集時は出店者さまが集まるのか、開催はできるのかと不安だった。しかし、多くの出店やたくさんのお客さまでにぎわい、本当にありがたい。今回の課題を見つけ、参考にしながら次回の開催につなげていきたい」と語った。

 新宮市から訪れ、買い物を楽しんでいた50代女性は「活気があってうれしい。ほしい物が手に入った。そろそろ、こういった催しが、次々と各地域で実施されても良いのではと思います」と話していた。

(2022年6月28日付紙面より)

多くの来場者でにぎわった初開催のフリーマーケット=26日、那智勝浦町にある太地町地域福祉センター梛
2022年06月28日
3 一足早く雰囲気を楽しむ
 中央公民館で児童館七夕会  (古座川町 )

 古座川町高池にある中央公民館で25日に児童館七夕会があり、子ども42人や送迎の保護者が参加して一足早く雰囲気を楽しんだ。

 町内の小学生以下を対象にした風物詩行事で平年は当日受け付けの集会として開いているが、前年度に続いて本年度も感染症予防を考慮し事前申し込み制で各企画を順番に巡ってもらう形を計画。前年度にはなかった宝釣りゲームやフォトスポットといった新規企画を加えて内容を充実しつつ、参加を呼びかけた。

 子どもらはあらかじめ家庭で作った飾りや願い事を書いた短冊を持って午前10時~11時に時間差で参加し、高さ約4㍍で切り出したササに結び付け新規要素を楽しみつつひこ星役や織り姫役から七夕セットや菓子が詰まったプレゼントをもらった。

 短冊には勉強や今頑張っていることの上達、憧れている人との出会い、家族の幸せなどさまざまな願いが書かれていて、飾り付けた後のササは7月7日の笹流しまで館内展示するという。

 会場飾りの手作りなど準備に尽力した子育て支援センターの加藤雅美保育士(児童館事業兼務)は「今もコロナ禍で外出する機会が以前より少ないと思う。家族や友達との楽しい思い出になれば」と願い、会場での短冊作りやササへの飾り付けを後押しした。

(2022年6月28日付紙面より)

飾りや願い事を書いた短冊をササに飾り付け=25日、古座川町中央公民館
織り姫役やひこ星役からプレゼントをもらう子どもら
2022年06月28日
4 感謝の気持ちを込めて
 セレモニーホールなちで人形供養  (那智勝浦町 )

 みくまの農業協同組合(JAみくまの、漆畑繁生代表理事組合長)は26日、3年ぶりとなる「人形・ぬいぐるみ供養祭」を那智勝浦町川関のセレモニーホールなちで営んだ。新型コロナウイルスの影響で2年間中止となっており、今年で11回目。ひな人形や市松人形、こけしやぬいぐるみなどが持ち寄られ、参列者たちは心を込めて人形を供養した。

 同組合は「農」と「食」と「地域」を守るという理念の下、さまざまな活動に取り組んでおり、供養祭もその一環。思い出の詰まった人形を捨てるのが忍びないという人に向け、ホールを開設後、コロナ禍までは毎年開催してきた。

 この日は300人以上が約5000体の人形を持ち寄った。供養式では新宮市佐野の南珠寺の伊藤秀幸(しゅうこう)住職が「人形に対して、これまでの感謝の気持ちを持って、ご焼香お願いします」とあいさつ。読経が行われる中、参列した約70人が順に焼香して手を合わせた。

 同町在住の50代男性は「妻のひな人形を持ってきました。こちらで供養祭をやっていただけるのは本当に助かります」。

 新宮市在住の80代女性は「コロナで久しぶりだからか、多くのお人形さんが持ち寄られたのだと思う。大切にしていたので情や気持ちも入るので、自分では処分できない。ありがたいです」と語った。

 ホールの塚文和センター長は「3年ぶりのため、お待ちいただいた方や問い合わせされる方も多かった。供養祭にご参加いただきありがたい。コロナ禍や何か事情がない限りは今後も継続していきたいと思います」と語った。

(2022年6月28日付紙面より)

3年ぶりに供養祭が営まれた=26日、那智勝浦町のセレモニーホールなち
これまでの感謝を込め、焼香した
2022年06月28日
5 37チームの組み合わせ決定
 全国高校野球選手権和歌山大会  
2022年06月28日
6 8チーム競い光洋優勝
 第73回紀南中学校大会  (県バレーボール協会東牟婁支部 )
2022年06月28日
7 血液不足、訴える  勝浦LCが献血奉仕活動  (那智勝浦町 )
2022年06月28日
8 沖縄出身の武内さん語る  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2022年06月28日
9 一緒に音楽を楽しもう! 正明保育園でお出かけ音楽会 (新宮市)
2022年06月28日
10 中辺路の山野草を学ぶ  熊野本宮語り部の会が研修  (田辺市本宮町 )
2022年06月28日
11 自分たちの街を深く知ろう  地域ゼミがフィールドワーク  (近大新宮 )
2022年06月28日
12 バランスボールで仕事  行政局で椅子代わりに  (田辺市本宮町 )
2022年06月28日
13 「老いる」ことを解説  野田隣保館でミニ講座  (新宮市 )
2022年06月28日
14 進路決定の一助に  新宮警察署で採用試験説明会  
2022年06月28日
15 心肺蘇生法など学ぶ  乳幼児向け救急法講習  (紀宝町 )
2022年06月28日
16 木本のチーム力向上を  決勝は御所実業が東海大仰星に勝利  (熊野市ラグビーフェス )
2022年06月28日
17 驚きの科学実験に仰天  米村でんじろう「おもしろサイエンスショー」  (熊野市 )
2022年06月28日
18 避難時のけが人搬送想定し  防災用品「かけモック」を配備  (成川小 )
2022年06月28日
19 奉納2曲主にし稽古再開  維持見据えて古座青年会  (串本町 )
2022年06月28日
20 お悔やみ情報
  
2022年06月23日
21 新宮高校で学校説明会
 大学の和歌山看護学部  

 東京医療保健大学和歌山看護学部の説明会が21日、県立新宮高校(東啓史校長)であった。看護系の進路に興味を持つ、1~3年生の15人が参加、担当者による学校紹介を聞いた。

 上田優人特任教授が説明を担当した。上田特任教授は、最近の医療の傾向として「病院に長く入院するのが難しくなってきた。自宅療養などで、どういう看護の手を差し伸べるかを考える必要がある」と指摘した。

 新たな看護の在り方として、産業看護を紹介。「企業が看護師や保健師を雇い、職員の健康管理を行うところが増えてきている。今年の卒業生でも、産業看護を目指すという人がすでにいる」と明かした。

 和歌山看護学部はできたばかりであり、今年初めて100人の卒業生を出したことに言及。「うち55人が、日本赤十字和歌山医療センターに就職している。新高の先輩2人も日赤に。全員が就職しており、92人が県内で、8人が大阪で勤めている」と述べた。

 看護師の働く場所として▽病院▽訪問看護▽高齢者施設▽行政▽企業―など、さまざまあることを説明。「看護師の就職は安定している。将来性があり、AI(人工知能)やロボットが代わって看護を行えるとは思えない」と話した。

 学校の魅力として、同学部が日赤和歌山医療センターと連携していることを提示。「県内最高水準の医療施設であり、そこで8割方の研修ができる」と語った。▽看護師▽保健師▽養護教諭▽助産師―などの多くの資格や、学位も取得可能であることを伝えた。

 最近の看護師には▽高い看護技術▽情報収集力▽判断力―が必要と強調。「このため4年間、じっくり勉強することが大事になってくる。教養分野と専門分野を教え、教養分野にも力を入れる」などと話した。

 この他、学校が日赤和歌山医療センターから徒歩15分の距離にあることや、推薦や一般などの入試の種類についても解説した。

 東京医療保健大学は、東京都に本部がある医療系の私立大学。和歌山看護学部は和歌山市にキャンパスがある。

(2022年6月23日付紙面より)

上田優人特任教授から説明を受ける生徒ら=21日、新宮市神倉の県立新宮高校
2022年06月23日
22 2年4カ月ぶりに稽古始める
 古座の御舟謡保存会「河内会」  (串本町 )

 串本町古座の御舟謡(みふねうた)保存会「河内(こうち)会」(片山潔会長)がこのほど、古座漁村センターを宿にして2年4カ月ぶりに稽古を始めた。目的となる今年の河内神社例祭「河内祭」は規模縮小で御舟を出さないため奉仕の機会はないが、「練習の成果を9月の古座神社例祭や2月の古座・愛宕(あたご)神社例祭の奉納につなげたい」と意気込んで練習に励んでいる。

 古座の御舟謡は「河内祭」の祭船・御舟を運行する時に船内で奏する近世由来の歌唱。「河内会」は全11曲のうち符号が分かっている8曲を継承し、宵宮から本祭にわたる歌唱に耐える喉をつくるため6月中旬からほぼ連夜1カ月にわたる稽古を平年の定例としている。

 新型コロナウイルスの情勢でおととし、昨年と「河内祭」が神事のみとなり、古座神社や古座・愛宕神社の例祭も同様の判断をして奉納の機会が得られなかったため、準備の稽古も休止。今年は古座の獅子舞を継承する古座青年会の技術継承を目的とした練習再開の意欲に刺激を受け、さらにおととし2月の第14回和歌山県民俗芸能祭出演に向けた臨時稽古から会員として加わった谷口海心君と森口海晴君(ともに古座小6年)からの期待もあり稽古再開に踏み切ったという。

 稽古始めは13日。感染症予防のため宿を勇進会館より広い同センターとし、連夜ではなく週1回、毎週月曜日の午後3時30分から1時間程度行うかたちで7月18日(月・祝)まで活動する計画で臨んでいる。今月20日は谷口君と森口君も参加し、計6人で曲「出し」「入舟のはうた」を練習。7月からはさらに曲「こうてい」を加えた3曲を練習し、このかたちが古座神社や古座・愛宕神社における奉納と合致することや谷口君と森口君に何とか奉納の経験を託したいという思いが前述した意気込みに結びついている。

 稽古の再開について片山会長は技術継承と会員の絆保持の2点を目的として見据え、「今後に御舟謡を伝えていくための足掛かりをつけたい」と練習に込める思いを語った。

(2022年6月23日付紙面より)

古座漁村センターで御舟歌の練習に励む「河内会」の会員=20日、串本町古座
2022年06月23日
23 「マグロカツサンド」好評
 生徒考案、学食で販売  (新翔高校 )

 新宮市佐野の県立新翔高校(藤田勝範校長)の食堂で21日、生徒が考案した「マグロカツサンド」の販売があった。初日は18食限定(1個150円)で販売。ランチタイム開始とともに多くの生徒らが食堂に押しかけ、販売開始から数分で売り切れるほど好評を博した。

 3年生の選択科目「観光一般」の授業の一環として12人の生徒らが考案した。同授業では、北山村のじゃばらの収穫作業の手伝いや熊野古道の道普請などを通した地域学習を展開。本年度からは地域を自分たちで積極的にPRしていくことを目指し、より実践的な授業を展開している。

 「マグロカツサンド」は、地域の良いところを広めていくために「地域には何があるか」「資源をどう活用するか」などについて意見を出し合って考案。2回の試作を経て反省点を話し合い、このたびの販売にこぎ着けた。生徒らは各種SNS(交流サイト)を駆使して商品をPR。販売開始に向けて機運上昇に努めた。

 食堂での調理・販売は生徒らのレシピを基に食堂事業者が実施。カツサンドに使用するマグロは、那智勝浦町の木下水産物㈱が安価で提供した。

 レシピ考案に携わった丸亀亜久里君は「初めての取り組みなので材料の量や何を入れたらいいかなど難しかった。試作品を試食したらソースとマグロのバランスが悪くてソースの量を調節するなど完成形に近づけていった」と苦労を口にしながらも「食堂の人にも協力してもらい楽しく考えることができた。今後、地域や他県の人にも味わってもらう機会が持てれば。新翔観光一般=(イコール)マグロカツサンドのイメージができればいいなと思います」。

 商品の出来に関して「100点満点です」と笑顔で話した。

 同授業において、地域に根差した学校づくりの実践を目指す奥田健太教諭は「最初は手探りだったが生徒たちが積極的に意見を出してくれた。取り組みを継続し、校外の人にも販売したり販売の交渉を行えるようになれば。最終的には県外にもPRしたい」と話していた。

 購入した生徒らは「おいしい」「マグロの風味を感じる」などと舌鼓。マグロカツサンドは23日まで生徒に向けて食堂で販売。アンケート調査などを重ねて改良を重ねていくという。

(2022年6月23日付紙面より)

「マグロカツサンド」を買い求める生徒ら=21日、県立新翔高校
生徒らが考案した「マグロカツサンド」
2022年06月23日
24 手話のあいさつなど学ぶ
 民児協が6月定例会  (紀宝町 )

 紀宝町民生委員児童委員協議会(濵口啓会長)の6月定例会が21日、町福祉センターであった。委員約30人が参加し、熊野市の民生委員、井奥つな子さんから手話を学んだ。

 手指の運動をした後、日本語の五十音を指の形で表現する「指文字」を練習。井奥さんは「それぞれの指文字には特徴があり、名前を紹介する際に使います」と話し、「あ」はアルファベットの「a」、「き」は影絵の「きつね」の形、「こ」はカタカナの「コ」の形など、指文字の多くはアルファベットのローマ字読みやカタカナなどに似た形を手と指の形で表現すると説明した。

 手話は、両手で食べる仕草をする「スイカ」、人差し指と中指を立て胸の前で1回まわす「トマト」をはじめ、ネコ、ユリの花、パンダ、イカ、タコなどを紹介した。

 民生委員が自宅訪問した際を想定して、参加者は手話でのあいさつや会話を学び、「紀宝町」「民生委員」の表現も練習した。井奥さんは「後ろから声をかけるのではなく、目の前でかけてほしい。訪問時には名札を見せてから自己紹介してください」と呼びかけた。

 最後は、全員で童謡「ふるさと」の歌詞を手話で表現した。

(2022年6月23日付紙面より)

手話での訪問を学ぶ委員=21日、紀宝町福祉センター
手話を教える井奥つな子さん
2022年06月23日
25 楽しみながら魅力を学ぶ
 ガールズ&キッズフェスティバル  (和歌山県サッカー協会 )
2022年06月23日
26 6チームが参加し開幕
 県学童女子選手権大会  
2022年06月23日
27 しなる枝先に白花揺らす  ホタルブクロが咲き進む  (串本町 )
2022年06月23日
28 初日に4人が登壇  新宮市議会一般質問①  
2022年06月23日
29 集中力養い楽しく交流  カルチャーサロン「ちぎり絵教室」  (新宮市 )
2022年06月23日
30 自衛隊が災害対処訓練  大水害被災地を行進確認  (那智勝浦町 )
2022年06月23日
31 木本、紀南は10日に初戦  全国高校野球選手権三重大会組み合わせ抽選  
2022年06月23日
32 情報通信基盤を活用し  三重大との共同研究、始動  (御浜町 )
2022年06月23日
33 鮮やかな青紫色、まちを彩る  保健センターでアガパンサス  (新宮市 )
2022年06月23日
34 激しい舌戦が幕開け  候補者が各地で第一声  (参院選 )
2022年06月23日
35 お悔やみ情報
  
2022年06月05日
36 1日限りの「とボケた喫茶店」
 認知症高齢者の輝く姿  (那智勝浦町 )

 「この喫茶店では、とボケた出来事が起こるかもしれません。なぜならホールスタッフは、この町で生まれ年を重ねた認知症のおじいちゃんおばあちゃんだからです」―。5月29日に那智勝浦町朝日の民宿わかたけ1階で開かれた「とボケた喫茶店」を紹介する一文だ。1日限りの喫茶店は予約制で午前と午後の4部で行われた。同町下里にあるグループホームつつじ園の利用者7人がホールスタッフとして従事し、訪れた30人の来店客と交流を深めた。

 この催しは医療と福祉、飲食業などの関係者で構成される「とボケた実行委員会」(近松健太委員長)が企画・開催したもの。高齢者の暮らしの在り方や社会参加の可能性を考え、地域においての認知症への理解や周知を行うことが目的。

 看護師の近松委員長がデイサービスを利用する自身の祖父の様子を見ていた際に「短時間でも、生き生きできる機会や場があれば」と2年前から考えるようになったという。ある時、同民宿を経営する花井清州さんに相談したところ、人脈が広がっていった。

 その後、つつじ園の看護師で認知症介護指導者である川口利恵さんや、大阪でスペイン料理のオーナーシェフを務めるなどの経験を持ち、現在は新宮市で飲食のプロデュース業を行う金子清人さんと妻の摩耶さん、同町朝日のケアプランサービスつなぎの管理者で、主任ケアマネジャーである南香帆里さんが今回の企画に賛同し加わった。

 6人は実行委員会を立ち上げて会議を重ねた。当初は3月に予定していたが、コロナ禍で延期が続いて今回に至った。

 当日は午前のブランチタイムと、午後のカフェタイムに分けて実施。来店客は、あらかじめ用意された各テーブルを担当するスタッフ(利用者)の情報が記された自己紹介カードに目を通した。

 スタッフが料理を運び、注文分の飲み物を届けた時点で席に着く。両者の交流を図るためのトークタイムが設けられており、共に笑顔を浮かべ、和気あいあいと会話に花を咲かせていた。

 料理を担当した金子清人さん、摩耶さん夫妻は「必要なことを伝えると、それに応えてくれる。認知症の方々とのコミュニケーションや関係性はイメージとは違い、とてもシンプルで楽しかった。多くの気付きや収穫がありました」。

 南さんは「人は外へ出て活動すると輝く。ご自宅に訪問する仕事をしているが、目にする機会がなかった。地域に溶け込み過ごす姿はとてもきらきらしていた。今後も多くの人に、同じように輝いてほしい」。

 川口さんは「専門の資格を持ち、専門の仕事をすることは大事だが、それだけではないことに気付いた。他業種の方々が集まり、連携することで広がった。人と人との関係性はもっとシンプル。こういった機会があれば、みんながハッピーになれる」と話した。

 花井さんはイベントを振り返り「イベントではスタッフの皆さんがスムーズに会話して、お客さまと共感し合い、盛り上がっていた。高齢者や若者など年齢は関係なく、互いに興味が持ち合える入り口やきっかけになったのでは」。

 福祉の学びを深めるために、今後数年間は国内外に赴いて勉強を検討しているという近松さんは「常に良い雰囲気。スタッフの皆さまが生き生きとしていて、感動した。イベントは継続していきたい。その際は多くの皆さまにもご参加していただけたら」と語った。

 イベント終了後は4部とも、スタッフが来店客を見送った。新たな福祉の在り方に感銘を受けた来店客がスタッフに感謝を述べ、握手を交わす姿なども見られた。

(2022年6月5日付紙面より)

スタッフ(左)と来店客が和気あいあいと交流を深めた=5月29日、那智勝浦町朝日の民宿わかたけ
1日限りの喫茶店が開かれた
2022年06月05日
37 細密鉛筆画家の篠田さんが講演
 那智勝浦RCの記念例会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦ロータリークラブ(那智勝浦RC、後誠介会長)は2日、那智勝浦町天満のホテルサンライズ勝浦でクラブ創立60周年記念例会を開いた。記念ゲストとして細密鉛筆画家の篠田教夫さんが招かれ、卓話「細密鉛筆画家 篠田教夫展―神仏宿る細密画の世界 那智瀧図にはじまる―」を講演。会員らは篠田さんの作品に懸ける思いや制作過程など説明に耳を傾けていた。

 神奈川県出身の篠田さんは鉛筆による細密描写、迫真表現で自然の造形の社寺などをテーマに作品を発表している作家。「高野山・熊野を愛する百人の会」メンバーで、2017年に那智勝浦RCの招きから、熊野那智大社(男成洋三宮司)に「那智瀧図」を奉納した。

 昨年11月には那智勝浦RCの創立60周年記念事業で、「紀の国わかやま文化祭2021(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)」応援事業の一環として、今回の卓話と同タイトルの展覧会を町内で開催し、多くの来場者でにぎわった。

 また、2日朝には後会長と共に同大社を訪れ、「那智瀧図Ⅱ―夜―」「那智瀧図Ⅲ―霧―」2作品を奉納した。

 卓話では、友人に串本町の河内祭(こうちまつり)に誘われ熊野地域に足を運んだとし、その際に偶然にも後会長と出会ったエピソードなどを紹介した。

 那智瀧図については、「初めて那智の滝を見た時は圧巻で、刺激を受けた。絵描きの習性で、どう表現すれば、描くことができるのかいろいろ考えた」と振り返る。

 これまで自然の風景を描くことがなかったという篠田さんは、日本一の落差を誇る滝を描くために観察に徹した。ある時、左側から吹く強い風で滝の形が変わることに気付いたという。

 過去に那智の滝を題材としてきた作家たちの作品は全て滝筋が真っすぐのものばかりだったが、篠田さんは自然現象によって起こる曲がった滝を描くことを決意。「あえて曲げて描く。アイデアではなく、自然現象を受け止めて描きたかった」と話した。

 夜間の取材時の苦労や、絵画として成立させるための工夫なども説明。これまでに取り組んだ作品についても解説した。

 今後の構想として「那智の滝展」を検討しているとし、「著名な作家と共にやりたい。詳細は未定だが、この地で実施できればと思い、かすかな希望として、お伝えさせていただきたい」と語った。

 その後、後会長から篠田さんに記念品が贈呈された。

(2022年6月5日付紙面より)

細密鉛筆画家の篠田教夫さんの講演に耳を傾ける会員ら=2日、那智勝浦町のサンライズ勝浦
篠田教夫さん
2022年06月05日
38 大渓谷の風景を堪能
 城山田サロンが瀞峡めぐり  

 新宮市熊野川町の能城(のき)・山本・田長地区合同の城山田ふれあいいきいきサロンが2日に開かれ、地域住民ら12人が今年3月に運航開始した「瀞峡めぐり」へ出かけた。

 瀞峡(瀞八丁)は和歌山、三重、奈良の3県にまたがる大渓谷で、国の特別名勝・天然記念物に指定されている。多数の要因が重なって昨年からウオータージェット船の運航が休止となったが、(一財)熊野川町ふれあい公社が川舟を利用して運航をスタートさせた。

 熊野川町玉置口から乗船した参加者たちは、往復約6㌔、約40分のルートで、切り立った渓谷や巨岩・奇岩が織り成す風景を巡った。途中、奥まった谷の隙間へ入る趣向もあり、約7000万年前に堆積した地層がマグマの熱変性や水の浸食を受けて形作られた雄大な自然を堪能した。

 仲岡久子さん(89)は「以前に瀞峡へ行ったのはもう10年以上前。近くの有名な場所というのは意外と行かないもので、いい機会になりました」と話す。参加者からは「乗るまでは少し不安もあったが、川の上は気持ちが良かった」「また来たい」などの声があった。

 船頭によれば、これまでにサロンで団体参加があったのは熊野川町の2件のみで「ぜひご乗船を」と呼びかけている。料金、運航に関する問い合わせは熊野川川舟センター(電話0735・44・0987)で受け付けているという。

(2022年6月5日付紙面より)

川舟で瀞峡へ出発=2日、新宮市熊野川町
瀞峡巡りに参加した皆さん
2022年06月05日
39 市木木綿、未来へ紡げ
 地元出身者らで会発足  

 御浜町下市木で明治時代から織られてきた「市木木綿」の魅力を発信し、次世代につないでいこうと「市木木綿を未来へ紡ぐ会」が発足した。唯一の織元、向井浩高さん(53)=熊野市木本町=の活動を支えるため御浜町出身・在住者ら約15人が力を合わせる。

 市木木綿は旧市木村で農業の副業として発展し、最盛期の明治中期には45軒ほどの織元があった。1本だけの単糸で織るため、通気性が良く、柔らかな風合いに仕上がる。レトロでカラフルなしま模様も特徴の一つだ。

 向井さんは友人の父親で最後の職人の大畑弘さんから技術を継ぎ、2004年から布団店を営む家業の傍ら、生地を織り続けている。当時から大畑さんの工場を借りていたが、明け渡すことになり、和菓子屋だった木造2階建ての空き家に移転することに。布団店と自宅のある熊野市に移せば便利になるが、発祥の地である市木で織るからこそ意義があると考え、8カ月ほどかけて移転先を探した。

 作業場だけでなく、展示やワークショップのためのスペースも設け、市木木綿の魅力を伝えながら次の世代に残していける場所をつくりたいと考えている。将来、後継者候補が現れた際には無償で譲渡したいという。機械の移動などを始めたが、一部改装を行うため、引っ越しの完了時期は決まっていない。

 紡ぐ会ではメンバーの提案を受け6月1日から7月20日(水)まで、土地建物の購入費の一部などに充てるためのクラウドファンディング(ネットを通して賛同者から少額ずつ資金の支援を受けること)を始めた。

 向井さんは「市木木綿に出会ったとき、大正にタイムスリップしたかのような衝撃があった。文化も含めてこの技術を残していきたい」と語る。会に参加する一般社団法人ツーリズムみはま(御浜町阿田和)の辻本安芸さんは「資金を集めるだけのクラウドファンディングでなく、地元の人に知ってもらいたいという意味もある。たくさんの人に市木木綿の魅力に触れてもらいたい」と熱意を込める。

 支援について詳しくは「市木木綿 レディーフォー」でネット検索かサイト(https://readyfor.jp/projects/ichigimomen2022)まで。

(2022年6月5日付紙面より)

向井浩高さん(左から5番目)と紡ぐ会のメンバーら=御浜町下市木の工場移転先
カラフルなしま模様が特徴の市木木綿
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