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2023年05月28日
1 熊野修験の根本道場完成近づく
 行者堂の上棟式を営む  (那智山青岸渡寺 )

 那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)は27日、同寺敷地内で、熊野信仰・山岳宗教のシンボルとなる「行者堂」の上棟式を営んだ。髙木住職や髙木智英副住職、熊野修験の山伏、建設を行う岐阜県関市の亀山建設の亀山直央代表取締役や関係者ら約50人が参列。再建が近づく行者堂の棟上げが無事に終えられたことへの感謝をささげ、完成までの安全を祈願した。

 同寺では、明治初年の神仏分離・廃仏毀釈(きしゃく)と1872(明治5)年の修験道廃止令によって元あった行者堂が取り壊された。

 その後、髙木住職が亡き父への追善供養と自らの使命感から1988年に熊野修験を再興。行者堂再建は髙木住職や熊野修験らにとって、かねての目標・念願だった。

 行者堂は三間四方の木造平屋建てで、敷地面積は42・54平方㍍。工期は今年10月20日(金)までだが、同月18日(水)に竣工(しゅんこう)式に当たる落慶法要を予定。完成後は熊野信仰や熊野修験における自己再生の道場として利用される。

 上棟式では、山伏のほら貝が鳴り響き、髙木住職らが読経。続いて、建物の末永い安泰を祈念する工匠式が同社によって斎行された。棟梁(とうりょう)らが伝統的な工匠の礼装に身を包み、作法にのっとって、「曳綱ノ儀」や「槌打ノ儀」を行った。

 式後、亀山代表取締役は「名刹(めいさつ)の行者堂再建に携わることができ、感謝している。この建物は太い柱、太い部材で構成されている。古くからの技術を遺憾なく発揮し、歴史ある建物として行者堂の復興に向けて、精いっぱい努めてまいります」と話した。

 智英副住職は「本日を迎えることができたのは熊野修験、関係者の皆さまや亀山建設さまのおかげ。完成後は日本一の行者堂として、熊野修験の根本道場として、研さんを積んでいきたい」と感謝を述べた。

 髙木住職は「父・亮孝大僧正の熊野修験への思いを感じ、復興に至った。亀山建設さまのご支援で、約150年ぶりに熊野修験の根本道場である行者堂が再建される。多くの方々のご協力に感謝している。再建を通して熊野信仰を一人でも多くの方々に知っていただき、熊野の自然や霊気霊験に触れ、心の再生につなげてほしい」と語った。

(2023年5月28日付紙面より)

行者堂再建に向けて上棟式が営まれた=27日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺近くの行者堂
工匠式の様子=同日、那智山青岸渡寺敷地内
2023年05月28日
2 産卵シーズン前に清掃活動
 紀伊半島の海亀を守る会  (新宮市 )

 ウミガメの保護活動を展開する「紀伊半島の海亀を守る会」(山舗徹哉会長、環境ファースト連合会会員)の会員らは27日、アカウミガメの産卵シーズンを前に、新宮市王子ヶ浜のふ化場周辺で清掃活動を実施。約10人が草刈りや溝掃除、海水ポンプの点検などに汗を流した。

 同浜は絶滅危惧種・アカウミガメが訪れる世界でも数少ない海岸の一つ。同会は、波浪流失や小動物の捕食被害からアカウミガメの卵を守るための保護活動を行っている。

 アカウミガメの上陸・産卵シーズンは5月中旬から8月半ばごろまで。1回の産卵で平均110~120個の卵を産み、60~80日でふ化する。卵は海岸に隣接するふ化場に移し、ふ化した子ガメは秋ごろに海に戻される。

 同会は、アカウミガメの上陸・産卵を確認するために、今季は今月14日から早朝パトロールを開始。14人が交代制で毎朝午前5時から確認作業を行っている。

 昨年は6月14日に初上陸と産卵を確認。8月1日までに5匹の親ガメの上陸が確認され、うち4匹が計489個を産卵し311匹がふ化。毎年秋に、地域の子どもたちを招いて同浜でウミガメの放流会を開催しているが、新型コロナウイルス感染症や天候不良の影響で、過去4年間は実施に至っていない。

 山舗会長は「上陸・産卵があって今年こそは5年ぶりに子どもたちと一緒に通常規模の放流会を行うことができれば」と期待を込めた。

(2023年5月28日付紙面より)

会員ら約10人が草刈りや溝掃除などに汗を流した=27日、新宮市の王子ヶ浜
2023年05月28日
3 利用促進の姿勢示す
 くろしお乗り表敬訪問  (紀勢線の今後を考える協議会 )

 紀勢線の今後を考える協議会(立谷誠一会長=元白浜町長)の和歌山県知事やJR西日本和歌山支社長への表敬訪問に参加するため、関康之副会長(=新宮商工会議所会頭)など3人は26日、JR新宮駅から特急くろしおに乗り込んだ。和歌山駅までの利用で協力する姿勢を示した上で、会が実行中の利用促進策を伝えた。

 同会は、南紀州の民間事業者や有志が集まり、昨年の11月中旬に発足。本紙エリアからは新宮市観光協会や那智勝浦観光機構、南紀串本観光協会事務局長、新宮ガス社長、新宮信用金庫理事長、新宮商工会議所専務理事も参加している。紀勢線の特に白浜―新宮間の利用率が低く、存続が危ぶまれることから、対策を協議している。

 まずは活動を認知してもらおうと訪問を決めた。協議会として利用促進のため▽白浜―新宮間の各駅周辺施設の共通マップ作製▽地元企業や官公庁などへのJR利用促進依頼▽JR各駅周辺の駐車場情報案内▽JR各駅から2次アクセスを含めた案内をまとめる―などを行っていることも説明した。

 利用促進を目指すことを行動で示すため、訪問の参加者が地元各駅でくろしおに乗り込んだ。関副会長は出発に際し「(利用促進は)地域一体となり考える必要がある。月に1回、JRに乗りましょうキャンペーンをやるなど、何らかの形で利活用を考えていかないと」と力を込めた。

 JR西日本は昨年4月に、利用者が少ない路線の収支を公表。2017~19年度の赤字額の平均は、紀勢線の新宮―白浜間がワースト2位の28億6000万円だった。

(2023年5月28日付紙面より)

特急くろしおで和歌山駅へと向かう関康之副会長(右)ら=26日、JR新宮駅
2023年05月28日
4 西浦真弓さんが制覇
 那智勝浦ゴルフ倶楽部レディース杯  
2023年05月28日
5 中平佳年生さんが優勝
 総合スポーツ大会グラウンドゴルフ  (ゆうゆうクラブ )
2023年05月28日
6 ネットトラブル防ぐには  生徒向け情報モラル講座  (熊野川中学校 )
2023年05月28日
7 水道料金審議会条例など可決  6月定例会1日目  (那智勝浦町 )
2023年05月28日
8 ボウランが開花  熊野速玉大社のオガタマノキ  
2023年05月28日
9 木製のこいのぼりを作る  木育教室に親子20人  (新宮市 )
2023年05月28日
10 「おはしもち」忘れずに 正明保で消防総合訓練 (新宮市)
2023年05月28日
11 スマホの「リスク」知ろう  1年生が対処法など学ぶ  (矢渕中 )
2023年05月28日
12 女性同士で和気あいあいと  女性委員会の会員が集い  (讃寿会 )
2023年05月28日
13 元気よく走って、踊って  井田、神内、成川小で運動会  (紀宝町 )
2023年05月28日
14 お悔やみ情報
  
2023年05月25日
15 優先的に医療材料供給を
 スズケンと災害時協定締結  (新宮市 )

 新宮市と愛知県名古屋市に本社を置く大手医薬品卸会社㈱スズケンは23日、「災害時における医療材料等の供給に関する協定」を締結した。協定により、災害時に市が医療材料などの供給を要請した場合、同社から優先的に提供を受けることができる。

 国内外の医薬品・医療機器メーカーなどから医療用医薬品・診断薬、医療機器・医療材料、医療食品を仕入れ、全国の医療機関や保険薬局に供給する同社。全国各地の自治体とさまざまな連携協定を締結しており、地域社会への貢献を進めている。

 近い将来起こるとされる南海トラフ巨大地震により、大規模な被害発生と道路の崩壊などによる孤立化が危惧されている新宮市。協定により包帯やマスク、手指消毒剤、ガーゼ、ばんそうこう、紙おむつなどの衛生用品や医療材料が優先的に受けられることから、災害時の初期対応としての応急処置などにおいて大きな備えとなることが期待される。なお、同社は岩出市や御坊市、橋本市、田辺市などと同協定を締結しており、新宮市は県内で10例目となる。

 市役所で行われた調印式では、田岡実千年市長と和歌山営業部の福田崇雄・田辺支店長が協定書を交わした。締結に当たり田岡市長は「大規模な災害が発生した際には医療材料などの安定した供給の確保が最も重要な課題となる。協定は当地域の災害対策業務に大きく寄与するものであり、全国に事業を展開されている御社との協定を大変心強く感じている」と感謝。

 「災害発生時には迅速、的確に対応できるよう、普段からの連携を密にしていきたい」と協力を求めた。

 和歌山営業部の川腰満営業部長は「和歌山県では54年前に新宮市に最初に支店ができた。この地で締結できたことをうれしく思っている。この協定締結が、新宮市の皆さまの笑顔あふれる豊かな生活のために少しでも貢献できれば」。

 福田支店長は「災害時に協力できることを提案させていただき、災害時の対応を模索していきたい」と述べ、市の防災訓練などへの参加・協力にも意欲を示した。

(2023年5月25日付紙面より)

調印式に出席した(左から)竹田和之防災対策課長、田岡実千年市長、福田崇雄・田辺支店長、川腰満・和歌山営業部長、島克年・新宮営業所長=23日、新宮市役所
2023年05月25日
16 最優秀賞「宇宙ふれあいホール Sora-Miru」
 旧古座分庁舎の新名称発表  (串本町、応募総数307点の中から選定 )

 串本町が22日、旧役場古座分庁舎の新しい施設名称案募集の選定結果を発表した。最優秀賞は「宇宙ふれあいホールSora―Miru」〈町内の谷口遥馬さん発案〉。同町はこれを選定名称とし、現在実施中のリノベーション完了後に名称変更するとしている。

 現本庁舎完成に伴い出張所を残して役場としての機能を終了した同分庁舎。以降、2021~23年度の3カ年計画で宇宙関係の振興拠点としてリノベーションが進んでいて、先んじて臨場感シアターなどが完成している。本年度は展示スペースや図書スペース、および内外装を整えて年内、早ければ晩秋ごろにリニューアルが完了する見込み。別系統で2階部分には古座サテライトオフィス(シェアオフィスとコワーキングスペース)が整備され、こちらは前年度から供用が始まっている。

 これら内容と選定基準を伝えて募集したのが新しい施設名称案で、3月28日から4月21日まで応募を受け付け。町内外から307点が寄せられ、同町が設置した選定委員会が審査をして選定名称とする最優秀賞1点と優秀賞3点を決めた。

 優秀賞は▽串本宇宙ふれあう館〈和歌山市の川口亮さん発案〉▽宇宙ふれあいパーク串本〈町内の松本太さん発案〉▽ソラノネイロKUSHIMOTO〈神奈川県横浜市の柳原幸子さん発案〉―の3点で、同町は今月22日付で応募者に選定結果の通知を送付した。選定名称に基づく施設ロゴマークの作成も進めていて、6月上旬ごろに完成披露する予定。デザインの都合でアルファベットを全て小文字表記とする場合があるとしている。

 同町企画課ロケット推進グループによると、谷口さんは「多くの人々で空を見上げてカイロスを応援する拠点になれば」という思い入れとともに名称案を託している。賞品贈呈の方法は同日現在検討中という。

(2023年5月25日付紙面より)

リノベーション後の旧役場古座分庁舎のイメージ図(串本町提供)
2023年05月25日
17 紀宝、御浜にIC計画
 紀宝熊野道路、熊野道路の説明会  

 紀伊半島一周を目指す高速道路の一部で、紀宝町、御浜町、熊野市を結ぶ紀宝熊野道路と熊野道路の事業説明会が23日、熊野市文化交流センターであった。国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所の市川幸治所長が説明。近隣市町の関係者に「命・絆・元気の道に向けて、東紀州を一つに、引き続き全力で事業に取り組んでいく」と伝えた。

 紀宝熊野道路は、熊野市久生屋町から紀宝町神内に至る延長15・6㌔の自動車専用道路で、2019年に事業化。1月に御浜町で中心杭打ち式が行われた。

 御浜町阿田和(紀南病院近く)と紀宝町神内にインターチェンジ(IC)を計画し、熊野道路と新宮紀宝道路に接続する。現在の用地進捗(しんちょく)状況は約10%で、引き続き用地買収を進めるという。

 熊野道路は、熊野尾鷲道路の熊野大泊(IC)から熊野市久生屋町に至る延長6・7㌔の自動車専用道路。14年度に事業化され、現在、橋の下部工事、改良工事などが進んでいる。

(2023年5月25日付紙面より)

説明会で紀勢国道事務所が示した紀宝熊野道路のイメージ図
2023年05月25日
18 4年ぶりのブルームへ
 派遣に向けての説明会  (太地町 )

 太地町国際交流協会(会長・宇佐川彰男教育長)と太地町は23日夜、町公民館で同町の姉妹都市であるオーストラリア・ブルームへの派遣事業説明会を開いた。派遣は新型コロナウイルスの影響で3年間中止されていたが、現在の感染状況などを考慮し、両者間での協議の結果、今年4年ぶりの再開となった。参加する中学生5人、高校生7人とその保護者が説明に耳を傾けていた。

 100年以上前、ブルームに同町から多くの移民が渡り、シロチョウガイ採取の潜水作業員として従事。ブルームの真珠養殖産業の発展に大きく貢献したことから、1981年に姉妹都市提携が結ばれた。

 派遣事業(青少年交流事業)は2008年から始まり、コロナ禍前までは毎年のように相互交流を重ねてきた。中学3年生が対象だが、今回はコロナ禍で参加を断念せざるを得なかった生徒も対象とし、高校生の参加もかなった。

 8、9日に生徒らは筆記試験や作文、面接の選考試験に取り組んだ。今回は町教育委員会の漁野文俊次長と櫻井敬人さん、町住民福祉課の中山恵さん、町総務課の南裕賀さんが引率する。

 8月19日(土)に出発し、29日(火)に帰町の予定。今年は参加者が多く、ホスト家族数が不足する可能性もあるため、中学生以外はホテルに宿泊しながら交流事業に参加する予定となっている。

 この日は、櫻井さんから、日程やパスポートの申請方法、電子渡航許可(ETA)登録、健康チェック表や同意書などの説明があった。

 櫻井さんは「ホームステイ先でのマナーなどにも注意してほしい。せっかくの機会なので、太地ではできないことに取り組んでほしい」。

 宇佐川会長は「日本では学ぶことのできないことが多くある。過去の参加者の中には人生が大きく変わった人もいる。有意義な人生の旅にしてほしい」とあいさつした。

 和歌山県立新宮高校2年の阪口玲奈さんは「先輩の話を聞いて、ずっと参加したかった。ブルームの皆さんと交流するのが楽しみ。看護師を目指しているので、多くの方々と関わることは、自分の糧になると思う」と語った。

(2023年5月25日付紙面より)

4年ぶりの派遣に向けて説明会を開いた=23日夜、太地町公民館
宇佐川彰男会長
2023年05月25日
19 串本町へ車いす1台を寄贈  チャリティー行事の寄付で  (県産業資源循環協会 )
2023年05月25日
20 全3回で魅力に触れる  木彫り体験教室始まる  (串本町公民館 )
2023年05月25日
21 環境保全や体験プログラム  宇久井海と森の自然塾が総会  (那智勝浦町 )
2023年05月25日
22 自覚や責任持ち尽力を  民児協が4年ぶりの総会  (那智勝浦町 )
2023年05月25日
23 ホタルブクロ咲く  王子町の遊歩道沿いで  (新宮市 )
2023年05月25日
24 ペーパークラフトに挑戦!  少年少女発明クラブ開講  (新宮市 )
2023年05月25日
25 自然楽しみジャガイモ収穫  「くまの里山」の恒例体験  (那智勝浦町 )
2023年05月25日
26 地域の偉人の足跡学ぶ ふるさと学習で施設訪問 (神倉小学校)
2023年05月25日
27 紀宝が優勝、鵜殿が準優勝  紀宝地区防犯少年野球大会  
2023年05月20日
28 今年は2つの国際大会
 熊野ロードレースフェスタ  

 熊野地方を舞台に6月2日(金)から4日(日)までの3日間、国際ロードレース「熊野 INTERNATIONAL ROAD RACE フェスタ 2023」が開かれる。初日は「古座川国際ロードレース2023」、2日目と3日目は「第23回TOUR de KUMANO(ツール・ド・熊野)」を繰り広げる。NPO法人「SPORTS PRODUCE熊野」(角口賀敏理事長)が運営する。

 両大会とも新宮市を拠点とする「キナンレーシングチーム」をはじめ国内12、海外6の全18チームが出場する予定。恒例のフォトコンテストや地元ケーブルテレビ局による生中継、動画投稿サイト「ユーチューブ」の「サイクリングチャンネル」での配信も計画している。

 ツール・ド・熊野は「南紀熊野体験博」「東紀州体験フェスタ」の関連イベントとして1999年4月に初開催。地域の振興と地球環境に優しい自転車の普及を目的に「3DAY CYCLEROAD 熊野」が行われた。

 2007年の第9回大会から「SPORTS PRODUCE熊野」が主催し、名称を「ツール・ド・熊野」に変更。翌08年からUCIアジアツアー2・2のカテゴリーに指定され「ツアー・オブ・ジャパン」「ツール・ド・北海道」と並んで国際自転車競技連合公認の国内3大レースの一つとなった。

 これまで熊野地方の海や山、川の大自然を舞台に、新宮市熊野川町の「赤木川清流コース」、三重県熊野市紀和町の山間部を走る「熊野山岳コース」、太地町の「太地半島周回コース」の3ステージで催されていた。今年は対面走行区間での事故や落車のリスクを回避するための適切なルートを設定することが困難との理由から「赤木川清流コース」が中止となった。

 それと入れ替わる形で「ツール・ド・熊野」の前日に、古座川町を舞台としたUCIレース「古座川国際ロードレース」を初開催する。

 角口理事長は「コロナの影響もあり、近年は苦しい時期でしたが、大会を通して地域活性化に対し、起爆剤の一つとなることを期待しています」と話した。

(2023年5月20日付紙面より)

開催をPRする角口賀敏理事長(左)と須川陽介古座川ロードレース実行委員長=19日、新宮市浮島の株式会社キナン本社
2023年05月20日
29 一つでも多くの事業進める
 4年ぶりの総会開く  (南紀くろしお商工会太地支部 )

 南紀くろしお商工会太地支部(坂下行平支部長)は15日、太地町公民館で通常総会を開いた。コロナ禍だったことから、対面での開催は4年ぶり。本年度事業案などが話し合われ、全ての議案が承認された。

 同支部ではこれまで、町盆供養花火大会や親睦ボウリング大会、太地浦くじら祭、道の駅たいじ朝市への協力とともに、講演会や映画鑑賞会などを開催し、会員の親睦や地域振興に努めてきた。

 坂下支部長は「太地支所の会員さんの顔を見て、仕事をしてほしい。あいさつの充実・継続を大切にし、各企業による大事な部分などを考えサポートするなどして、入って良かったと思ってもらえる商工会づくりを目指していく。本年度は一つでも多く事業を進めていきたい。それには皆さま方のご理解・ご協力が必要。よろしくお願いいたします」とあいさつ。

 同商工会の森川起安会長は「太地支部ではコロナ禍においても対策し、多くの事業を実施していただいた。感謝や敬意を表したい。また、坂下支部長の『旭日単光章』受章、おめでとうございます。今後も太地支部のご協力を頂きながら、組織運営の充実、事業活動の活性化に努めていきたい」と話し、町産業建設課の山下真一産業建設課長も祝辞を述べた。

 総会は委任状含め54人の過半数で成立。事務局からは、同支部会員は4年度当初の90人から86人に減少したことなどが報告された。

 令和4年度はコロナ禍で中止となった事業もあったが、感染症対策を行い、親睦ゴルフ大会や菊地幸夫弁護士を招いての講演会も実施した。

 5年度の重点事業として「ポストコロナ・物価高騰対応のための事業者支援の強化」「商工会の組織力の強化」「経営発達支援事業の積極的推進」「消費税インボイス対策等への支援の強化」「事業承継等の推進の強化」「デジタル化・生産性向上のための支援強化」「小規模事業者の防災・減災対策の支援」の七つを挙げた。

 地域振興事業では▽町盆供養花火大会▽太地浦くじら祭▽道の駅朝市への協力▽町くじら浜駅伝大会の協力▽第26回商工祭「南の国の雪まつり」への出店▽支部講演会▽支部映画鑑賞会―などの事業について説明した。

 親睦事業においては、恒例の親睦ゴルフ大会や支部親睦ボウリング大会に加え、町シール販売組合への協力やくじらTシャツとトートバックの販売を行うとした。

 その後、いさなの宿白鯨で懇親会を開き、一同が親睦を深め合った。

(2023年5月20日付紙面より)

4年ぶりに開催された通常総会=15日、太地町公民館
坂下行平支部長
森川起安会長
2023年05月20日
30 4年ぶりに本来の形で奉仕
 古座川河内祭保存会が決議  (河内神社 )

 串本町の古座川河内(こうち)祭保存会(杉本喜秋会長)が18日夜実施の総会で、今年の河内神社例祭「河内祭」について本来の形で奉仕することを決議した。

 2019年以来4年ぶりとなる判断で、杉本会長(77)は「これ以上延ばすといろいろと忘れてしまう。河内祭は残していかなければならない」と胸中を語り、古座区内での合意が整ったことに歓喜。今後、ともに奉仕をする4区をはじめとして各関係先との合意の取り付けに努めるという。

 河内神社は古座川の河口から約3㌔上流にある川中の島・河内島を神体とする聖域。例祭は古座区と古田区、古座川町の下部区、宇津木区、月野瀬区の計5区が7月25日に近い日曜日を本祭の期日として営んでいて、今年は同月22日(土)が宵宮、23日(日)が本祭となる。

 同保存会は古座神社にうつされている神霊(河内様〈こおったま〉)を宵宮から本祭にかけて河内島へいざなう奉仕「河内祭の御舟(みふね)行事」=国指定重要無形民俗文化財=を守る団体で、古座区内の奉仕関係諸団体代表者で結成している。今年の奉仕について、御舟を操船する古座勇進会とは不足する人員の確保や準備の面で同保存会も協力するとして御舟(神幸用船)2隻を出すこと、御舟謡(みふねうた)を受け継ぐ河内会とは会員数減に伴い1隻で生歌、1隻で収録音源を響かせることを申し合わせ。古座流獅子舞=国指定重要無形民俗文化財=を受け継ぐ古座青年会とそのOB会・古座獅子会は天狗(てんぐ)役の人選がこれからとなり仕上がりが間に合わないかもしれない点を含み置いて本来の奉仕をするとした。

 その他、古座中男子生徒に奉仕を求めている櫂伝馬(かいでんま)、ショウロウ、子どもみこし、御舟の航路確保(河道掘削)も奉仕ありきでこれから各関係先に協力を求めるとし、初動を固めた。

 先んじて古座区は全会一致で本来の奉仕をすることに賛同済み。同保存会でできない部分は区も協力し実現させる考えだという。

(2023年5月20日付紙面より)

過去の河内神社例祭「河内祭」の様子
古座区内での合意を整える古座川河内祭保存会の会員=18日、串本町古座
2023年05月20日
31 4年ぶりに花火大会開催
 熊野徐福万燈祭運営委員会  (新宮市 )

 熊野徐福万燈祭運営委員会(委員長=田岡実千年新宮市長)は19日、新宮市役所で本年度1回目の委員会を開いた。令和5年度熊野徐福万燈祭(第61回新宮花火大会)開催に向け事業計画などを承認。徐福供養式典は8月12日(土)、花火大会を13日(日)に開く予定とした。

 熊野徐福万燈祭は、秦の時代に渡来したと伝わる徐福の遺徳をしのぶために始まった花火大会。毎年8月12日に同市徐福の徐福公園で徐福供養式典が営まれ、翌日に熊野速玉大社下の熊野川河川敷を舞台に花火が打ち上がる。

 コロナ禍以前に花火大会が実施されたのは2019年が最後で、今年の開催が実現すると4年ぶりの実施となる。

 開会に当たり、田岡市長は「当市の夏の風物詩として多くの市民の皆さまに親しまれている花火大会。今年は新型コロナウイルス感染症法上の分類が5類に引き下げられた中、4年ぶりに開催できればと考えている」とあいさつ。

 「地域経済が低迷するなどの社会情勢下ではあるが、そのような状況にかかわらずご賛助いただける方々、花火大会を楽しみにしている多くの方々のご期待に応えるべく、皆さま方のより一層のご指導を賜ることができれば」と委員らに協力を呼びかけた。

 委員会では令和4年度の事業報告や収支決算、令和5年度の事業計画案、収支予算案を承認。賛助金集めや市負担金などについて意見が交わされた。

 なお、花火大会の延期日は同月20日(日)を予定している。

(2023年5月20日付紙面より)

2019年の花火大会の様子
2023年05月20日
32 マツバラン  新宮市  
2023年05月20日
33 見守り兼ねてマスクなど配布  高田地区福祉委員ら  (新宮市 )
2023年05月20日
34 伊作や春夫はどんな人  施設訪問控え事前学習  (神倉小学校 )
2023年05月20日
35 総合的な治水対策促進など求め  新宮市が国交省に要望  
2023年05月20日
36 安全運転など呼びかける  汐入橋交差などで夜間啓発  (那智勝浦町 )
2023年05月20日
37 自分たちのまちを知ろう  勝浦小3年生がまち探検  
2023年05月20日
38 44人の力作46点展示  第75回熊野美術協会展  (新宮市 )
2023年05月20日
39 一日も早い復興願う  熊野那智大社が義援金託す  (和歌山県 )
2023年05月20日
40 税の大切さ考える機会得る  高池小6年が租税教室参加  (古座川町 )
2023年05月20日
41 好評のため定期開催に  子育て支援のヨガ教室  (紀宝町社協 )
2023年05月20日
42 高齢者に交通安全の声かけを  紀宝町の弁当店を協力店に  
2023年05月20日
43 偽サイトなどに注意を  高齢者地域見守り隊が啓発  (紀宝町 )
2023年05月20日
44 1位に杉本光朗さん  写連新宮支部5月例会  
2023年05月20日
45 手を上げて+ありがとう  交通事故死ゼロ目指して  (こども新聞 )
2023年05月20日
46 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第61回】減塩レシピ三つのヒント  

 前回は、塩分の取り過ぎの怖さと、取り過ぎた後の対処法をお伝えしました。

 今回は減塩食のヒントを三つお伝えしようと思います。

 一つ目は、「旨味(うまみ)を活用する」ということです。昆布やカツオ、干しエビや干し椎茸など、だしの素になる「旨味」は日本人にとっての味の決め手です。この旨味を活用することによって、塩味が少なくてもおいしく感じることができます。私のお勧めは「だしパック」の袋を破って、調味料として活用することです。「だしパック」にもいろいろ種類があるので、塩が入っていないもので、できるだけ細かいパウダー状のものを選んでください。「だしパック」の袋を破って、適量を炒め物やチャーハン・煮物などに塩代わりに使用します。

 これだけで味に深みが出て、塩をたくさん入れなくても味が決まるんです。もちろん、粉がつおや刻み昆布、干しエビなどを使うのも一つです。トマトにも旨味が詰まっていますので、煮物などにトマトを入れるのもお勧めです。

 二つ目は、「酸味を活用する」ことです。味には、相互作用があります。その相互作用には対比作用と抑制作用があるといわれています。例えばスイカに塩をかけると、スイカの甘みが引き立ったり、アイスクリームを食べた後に、フルーツを食べると酸っぱく感じたりしますよね。あれが、対比作用です。どちらかの味が引き立ったり、どちらの味も強く感じたりする作用のことです。抑制作用では、よくお酢と塩があげられます。塩辛いものに、酸っぱいものをかけると味が丸くなり、塩辛さが和らぐというものです。つまり、「酸っぱい」は、「塩辛い」を和らげるほど強い味だということです。例えば唐揚げに、塩をつけて食べる人もいれば、レモンをかけて食べる人もいますよね。酸味は、塩味と同じ作用があるということなんです。「少し塩をかけたいな」と思ったときは、ぜひレモンを搾ったり、お酢をかけたり酸味を足してみてください。これだけでも、ずいぶん減塩になると思います。

 三つ目は、「油脂分を活用する」ということです! ごま油やオリーブオイル・ラー油など香りが強い油は減塩の味方です。仕上げに少し回しかけるだけで香りとコクが足されるので、物足りなさがなくなります。今は、いろんなオイルが売っているので、トリュフオイルやレモンオイル・ワサビオイルなどいろんなフレーバーを試してみてもいいかもしれません。他にも、ナッツやゴマなどを散らすのもお勧めです。どれも塩が入ってないものを選んでください。

 まとめると、減塩のカギは「塩なしでいかに味を決めるか」ということになります。そのためには、この三つのヒント以外にも、スパイスを活用するのも一つです。ぜひ自分の好みに合う方法を探ってみてください!

(2023年5月20日付紙面より)

2023年05月20日
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