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2023年05月24日
1 踊りで地元盛り上げたい
 「海彩まつり」4年ぶりに開催  (新宮市 )

 当地方を中心に県内外の踊り団体が多彩な踊りを披露する「第14回南紀海彩(かっさい)まつり」(同実行委員会主催)が6月4日(日)の午前10時~午後3時、新宮市佐野の新宮港緑地で開催される。北道江利実行委員長は23日、同市緑ヶ丘の東牟婁振興局で会見を開き、4年ぶりの開催に向け「踊りで地元を盛り上げたい」と意気込みを語った。

 「南紀海彩まつり」は踊りを通じて地域、世代間の交流を深め、地域を活性化したいという思いから2006年に始まった。北道実行委員長が立ち上げた新宮市を拠点に活動するよさこいチーム「Team雅龍(がりゅう)」が、遠方でのイベント参加を通して他地方の団体と交流を重ねる中で抱いた「熊野地方にも来てほしい」といった思いがイベント開催への道標となった。

 回数を重ねるごとに参加団体、来場者ともに増加し、コロナ禍前の2019年には46団体が参加し、1700人以上(主催者発表)が会場に訪れた。なお、同イベントは新型コロナウイルス感染症の影響で翌年以降は中止を余儀なくされていた。

 今回は、当地方を中心に愛知県名古屋市や和歌山市、三重県伊勢市、鈴鹿市などから36団体が参加。よさこいやフラダンス、日本舞踊、ストリートダンスなどで会場を盛り上げる。近畿大学附属新宮高校・中学校吹奏楽部の演奏もイベントに花を添える。また、会場ではグルメやマルシェスペースも設けられるほか、和菓子のふるまい(数量限定)もある。

 フラッグショーやスタンプラリー、豪華景品が当たるタオルくじなどの企画も盛りだくさんで、新たな試みとしてLINE(ライン)を使用した「なぞとき」なども開催予定だ。

 北道実行委員長は「4年ぶりの開催で準備段階から忘れていることも多々あったが、踊り子だけではなくみんなが楽しめるイベントを目指している。多くの方に会場に足を運んでほしい」と来場を呼びかけている。

 当日は小雨決行、荒天時は中止。イベントの詳細はホームページ(http://nankikassai.web.fc2.com/、QRコード)を参照。問い合わせは北道実行委員長(電話090・3052・4351)まで。

(2023年5月24日付紙面より)

4年ぶりの開催に向け、北道江利実行委員長(左)らがPR=23日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
ホームページのQRコード
2023年05月24日
2 生き物の営みに触れる
 磯観察会に親子ら16人  (太地町立くじらの博物館 )

 太地町立くじらの博物館(稲森大樹館長)は20日、向島遊歩道沿いの磯で「磯のいきもの観察会」を開いた。町内外から親子16人が参加し、海の生き物たちの営みに触れた。

 磯の岩場や潮だまりに残された生き物を採集・観察することで、その生態や海洋環境について考え、小さな生き物たちの営みに触れてもらおうと開催した。

 この日は荻原拓さんら博物館スタッフがガイドを務め、海で遊ぶときの注意点や危険な生き物について解説。参加者たちはライフジャケットや軍手を身に着け、生き物探しへ出発した。

 岩場や潮だまりの海藻の中にはさまざまな生き物が動いており、ハゼやナマコ、ウニ、ヤドカリなどが発見された。海藻のような毛が密生したケブカガニや、体中に海藻やサンゴを付けて天敵からカムフラージュしているイソクズガニ、体の上に小石などを乗せる習性を持つコシダカウニなどが発見された。

 日本一小さい魚ともいわれるゴマハゼや、顔がカエルに似ているといわれるカエルウオなどの魚類は、博物館スタッフが同定に協力した。

 家族で参加した森本美桜さん(太地小5年)は「今日捕まえたのはムラサキウニ。家から海が近いので、磯で遊ぶのが好きです。ウツボを捕まえたかったな」と話していた。

(2023年5月24日付紙面より)

博物館スタッフが生態解説=20日、太地町
ウニを捕まえる親子
2023年05月24日
3 サブカルチャーで盛り上げ
 大島支館が映画上映会開く  (串本町公民館 )

 串本町公民館大島支館(古田茂丈支館長)が20日夜、紀伊大島開発総合センターで映画上映会を開き20人が映画館を意識した視聴環境で作品鑑賞に親しんだ。

 この上映会は、大島区長会の推挙に応えて本年度から着任した古田支館長(59)による新たな試み。自身の愛好を生かしてプロジェクターやスピーカーなど必要な資機材を教育委員会から借りて視聴環境を組み、区民の中心世代層を考慮して「なつかしい風来坊」(1966年製作)を初上映作品として選択。手作りの告知ポスターを掲げて、当日の来場を呼びかけた。

 スクリーンとして縦2㍍、横約3・5㍍の古布を調達。少し黄ばんでいるが試写で気になるほどではないと確かめ、画面の大きさ優先で同センター備え付けのスクリーンではなくこれを使うことを決めた。上映前にはBGMを流し、飲み物を配って来場を歓迎。上映中は古布の横幅いっぱいに作品を投影し、音響も映画館に近いレベルで響かせて鑑賞した。映画館を意識しているが社会教育活動なので、入場料は無料。今回の成果を素地にして今後、同支館の定例活動として年6回程度の実施を目指すという。

 「公民館だから文部科学省指定の映画を上映、とは考えていない」と語る古田支館長が見据える先は、サブカルチャーで区民が盛り上がる状況。秀でた伝統文化(水門祭など)を持つ一方、外の文化に親しむ経験が他の地域に比べてごく少ない点を映画の力で変えたいと意気込む。

 いまひとつ、映画はテレビや最近はスマートフォンなどでも見ることができるが映画館には一人や少人数の鑑賞では得られない「みんなで鑑賞し、みんなで興奮する」という独特の後味があり、その要素も取り入れて区内を盛り上げることにこだわっている。

 今後も洋邦問わず秀作を選びできうる限りの臨場感を出して上映するが、映画自体が若者志向の文化で年を取るほど見に行こうという気持ちが湧きにくくなる傾向があるので当面は機会が少ない年長を優先。若い頃に親しんだ興奮を思い出しながら鑑賞を楽しめるよう、レトロ作品を選ぶ流れで様子を見るという。

(2023年5月24日付紙面より)

映画館を意識した視聴環境を組んで映画上映会を実施=20日、紀伊大島開発総合センター

古田茂丈支館長
2023年05月24日
4 苗を手で1束ずつ
 色川棚田で田植え体験  (那智勝浦町 )

 棚田を守ろう会(峯茂喜代表)の主催による「田植え体験」が21日、那智勝浦町小阪の棚田「米作り体験農場」であった。近隣をはじめ大阪や名古屋から多数が参加。昔ながらの手植えで苗を植えた。

 同会は、2005年に前身団体が発足、翌年に名称を変更し、田植えや収穫の体験などを開催してきた。しかしコロナ禍の影響で中断し、この日は4年ぶりの実施となった。なお同町では11月に、第28回全国棚田(千枚田)サミットの開催を予定している。

 参加者は、会のスタッフの指導を受け、田植えに挑戦。はだしや長靴で田に入り、苗を1束ずつ、手で植えていった。手や服を泥で汚しながら、少しずつ作業を進めていた。

 峯代表(68)は「たくさん来てくれて喜んでいる。ここは色川の顔みたいなところ。できるだけ維持していきたい。ただ、会で維持ではなく、誰かが耕作してくれるのが本来の形。耕作してくれる人が(色川棚田に)入ってきてくれれば」と話した。

 事務局の吉田創さん(53)は「体験を機会にこういう場所があることを知り、田んぼを耕して生活してくれる人が増えたら。サミットも盛り上がれば」と語った。

 植える田は79枚で、面積の合計は0・4㌶。品種はコシヒカリともち米を少々で、豊作なら七、八百㌔の収穫になる。7月に草取り、9月に収穫の体験の実施を予定している。

(2023年5月24日付紙面より)

昔ながらの手植えで苗を植えた=21日、那智勝浦町小阪の米作り体験農場
2023年05月24日
5 奥村美羽さんが栄冠に
 西田君、森本さんも準優勝  (北道院拳法錬成大会 )
2023年05月24日
6 丸山・中平ペアが連覇
 新宮ソフトテニスが全国、近畿へ  (和歌山県予選 )
2023年05月24日
7 決勝は串本―みさき・那智勝浦
 学童軟式野球(B級)東牟婁大会  
2023年05月24日
8 例年通りの行事を予定  区民総会で青年会解散を説明  (新宮市佐野区 )
2023年05月24日
9 給食費無償化などの補正予算  6月定例会に上程  (那智勝浦町 )
2023年05月24日
10 早く育てと願い込め  サツマイモの苗植える  (熊野川中学校 )
2023年05月24日
11 児童7人が入部  王子ヶ浜少年消防クラブ結成式  (新宮市 )
2023年05月24日
12 英語の読み聞かせ会を試行  ECC古座教室の協力得て  (上野山こども園 )
2023年05月24日
13 先陣切って歓声響かせる  古座中初夏の体育祭挙行  (古座川町 )
2023年05月24日
14 受診率向上を訴え走破  がん研究支援呼びかけ29年目  (生命の駅伝 )
2023年05月24日
15 一大イベント、4年ぶり復活  10月に紀宝みなとフェス  (紀宝町 )
2023年05月24日
16 全力で競技に取り組む  7中学校で体育祭開催  (新宮市、那智勝浦町、太地町 )
2023年05月24日
17 お悔やみ情報
  
2023年05月23日
18 目指せ!インターハイ出場
 新宮市内の3高校で壮行会  

 和歌山県高校総合体育大会(インターハイ県予選)に向け、新宮市の県立新宮高校、県立新翔高校で19日、近畿大学附属新宮高校で22日、壮行会が開かれた。県内では5月下旬から31競技が行われ、優秀な成績を収めた選手・チームは7~8月のインターハイへの出場権を手にする。

  □     □

■新宮高校



 新宮高校では深野泰宏校長が激励。「(試合は)相手と戦うと同時に、自分自身との戦いでもある。支えてくれた方々への感謝を胸に、チーム一丸となって活躍してくれることを祈る。頑張って」と呼びかけた。3年生で生徒会長の磯﨑咲良さんも「記憶に残るような、良い大会になることを願う」と語った。

 これを受けて、各クラブの代表が決意を表明。「悔いのないよう全力を尽くす」「近畿大会への出場を目指す」「最後まで諦めずに頑張る」「自信を持って臨む」と力を込めた。

  □     □

■新翔高校



 新翔高校では出張中の宮井貴浩校長に代わり、上久保輝教頭があいさつ。「試合を楽しんで」「応援される選手、チームになって」「仲間や指導者を信じて」などと述べた。2年生で生徒会長の中澤優貴さんも「自分と仲間を信じて。健闘と活躍を祈る」と伝えた。

 出場選手を代表し、弓道部の主将を務める3年生の松畑真士希さんが宣誓。「ここまで来られたのは、顧問の先生や家族、仲間の支えがあったから。自分の力を信じ、練習の成果を発揮できるよう全力で頑張る」と強調した。

  □     □

■近畿大学附属新宮高校



 近大新宮高校では、出場する▽サッカー▽バレーボール▽バスケットボール▽卓球▽ソフトテニス▽空手▽なぎなた―の7クラブの代表がそれぞれの目標を掲げた。

 生徒会の前田一成会長は「皆さんはこれまで、一意専心の気持ちで努力を積み重ねてきた。その努力を尊敬している。力を発揮し、全力で楽しんできて」と激励した。池上博基校長はチーム一丸となることの大切さを述べ「近大新宮の良さは、選手が互いに思いやりを持って『頑張ろう』と声をかけ合えるところ。心を一丸として試合に臨んで」と語った。

(2023年5月23日付紙面より)

壮行会に臨む選手たち=19日、和歌山県立新宮高校
大会に出場する選手が入場=19日、和歌山県立新翔高校
拍手を受け選手たちが入場=22日、近畿大学附属新宮高校
2023年05月23日
19 熊野・新宮を広く発信
 総会で本年度事業など承認  (新宮ユネスコ協会 )

 新宮ユネスコ協会(中谷剛会長、個人53人、法人10社)は20日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルで令和5年度総会を開いた。会員ら約20人が出席する中、本年度事業や予算などを承認。役員改選では中谷会長をはじめ、副会長や理事らを再任した。

 日本では、民間ユネスコ活動から起こったユネスコ運動が、政府、国会などに波及し、ユネスコ加盟の機運が高まっていったという経緯がある。1947年に宮城県で、世界で最初の民間ユネスコ運動団体「仙台ユネスコ協力会」が発足。新宮ユネスコ協会は2012年10月20日、和歌山県で7番目に立ち上げられた。

 開会に当たり、中谷会長があいさつ。「当協会においても新型コロナウイルス感染症の影響で2019年を最後に、恒例の講演会も開催することができなかったが、今年2月、『丹鶴ホール』でチベット出身の歌手・バイマーヤンジンさんをお招きし、文化講演会を開催することができた」と報告。

 現在、小康状態にある新型コロナウイルス感染症、ウクライナ情勢、ロシア政権などに言及し「ウクライナ侵攻はプーチン大統領の問題でありロシア国民の問題だと思っている。できる限り早い、より良い形の終結を望んでいる」と述べた。

 再任に当たっては「熊野・新宮をできるだけ発信していきたいという思いがある」と会員らに協力を求めた。

 来賓の田岡実千年市長は「先のバイマーヤンジンさんの講演では、チベットと日本の文化の違い、家族の在り方など、ユーモアを交えて語っていただき感動した」。

 同協会の日頃の活動や取り組みに感謝を伝え「今後も末永く文化や教育にご尽力いただけることを期待しています」とあいさつした。

 本年度の事業は▽ユネスコ文化講演会の実施▽熊野古道の実地学習と保全活動▽書き損じはがきキャンペーンへの参加▽平和への取り組み―などの事業を予定。県立新宮高校との共同活動として、新宮参詣曼荼羅(まんだら)の英語による絵解きも計画しており、ユネスコ・コングレス(代表者会)で発表する予定としている。

 総会後には、同協会理事の赤木克視さんによる講話「私の自然農法」があった。赤木さんは「技術がなく、費用がなくてもできる稲づくり」をテーマに、高田地区で自身が実践する自然農のノウハウを、獣害や害虫被害を含む失敗談などを交えながらスライドを使って説明。

 「素人も簡単に米を作れる方法を確立したと思っている。極めて安い金額で稲作をすることもできる」と紹介した。

(2023年5月23日付紙面より)

会員らが出席した総会の様子=20日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテル
中谷剛会長
赤木克視さん
2023年05月23日
20 全校一つになり活躍応援
 総体に挑む生徒を壮行  (串本古座高校 )

 和歌山県立串本古座高校(榎本貴英校長、生徒229人)が19日、第1体育館で総合体育大会出場選手壮行会を開き挑む生徒の活躍を期待して激励した。

 連帯感と愛校心の向上を目的とした生徒会執行部(前田美波会長)主導の恒例行事。本年度は▽サッカー部▽陸上競技部▽ソフトテニス部〈男女〉▽バレー部▽柔道部▽剣道部▽弓道部―が今月下旬~6月上旬に試合に臨む予定となっている。

 応援する側を代表して榎本校長は▽自信の気持ち▽仲間との絆▽周囲への感謝―を大切にして臨めば幸運が訪れ感動が得られると鼓舞し、「全校一つになって皆さんの活躍を応援する。しっかりと悔いを残さず頑張ってほしい」とあいさつ。各部の部長が大会日程と会場、意気込みを掲げ、同執行部の雑賀和さん(3年)は「これまれの練習の成果を十分に発揮できるよう全力で臨んでほしい。皆さんがこの部活に入って良かったと言えるような大会になるよう願う」と期待して壮行した。

  □     □

 各部が掲げた大会日程と会場は次の通り。

▽サッカー部=5月26日(金)、南山スポーツ公園〈初戦・対市立和歌山戦〉

▽陸上競技部=5月26日(金)~28日(日)、紀三井寺公園陸上競技場

▽ソフトテニス部=男子・6月1日(木)~3日(土)、女子4日(日)~5日(月)、かわべテニス公園

▽バレー部=6月3日(土)~4日(日)、田辺市体育センター

▽柔道部=6月2日(金)~3日(土)、白浜町立総合体育館

▽剣道部=6月5日(月)~7日(水)、和歌山ビッグホエール

▽弓道部=6月3日(土)~4日(日)、田辺市立弓道場

(2023年5月23日付紙面より)

総合体育大会に挑む生徒を壮行する雑賀和さんら=19日、和歌山県立串本古座高校
2023年05月23日
21 英霊に感謝し非戦と平和願う
 晴天の下、戦没者慰霊祭  (太地町 )

 太地町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)境内にある護国神社で20日、戦没者慰霊祭が営まれた。昨年は新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの斎行となったが雨天のため、社務所内で斎行された。今年は晴天の下、遺族や関係者、自衛隊新宮地域事務所、三軒一高町長、太地町漁業協同組合、町職員ら約30人が参列し、国の繁栄の礎を築いた二百数十柱の英霊に感謝の誠をささげ、恒久平和を願った。

 同神社の例祭は遺族の高齢化などの影響で途絶えていたが、これを憂いた有志たちが友の会(久原拓美会長)を立ち上げて復活させた。今年で12回目。

 慰霊祭では、髙橋宮司が祝詞を奏上。参列者はそれぞれの思いを胸に白菊を供え、手を合わせた。

 久原会長は慰霊祭の準備などに取り組んだ関係者に礼を述べ「世界では紛争が絶えない。ウクライナの報道を聞くたびに心が痛む。悲惨な戦争は再び繰り返さない。世界の人々は平和に共存しなければならない。非戦と平和の願いを込め、現在の平安と繁栄の礎となられた方々の御霊(みたま)を安らかに祈らせていただいた」。

 戦後生まれの人々が多い現在に触れ「大多数の方が戦争を知らない現在。意識されることの少ない平和のありがたさ、命の尊さを再認識し、次の世代に伝えていくことが今を生きる私たちの責務だと考えます」と語った。

 髙橋宮司は「晴天の下、久しぶりに通常通りのお祭りができて良かった。各地でご遺族が少なくなる中、広い意味で町民や里の皆さまが遺族となる。お祭りは継続していくことが大切」と話した。

(2023年5月23日付紙面より)

遺族や関係者が参列した=20日、太地町の飛鳥神社
平和への祈りをささげる久原拓美会長
2023年05月23日
22 M氏賞など受賞者たたえる  熊野美術協会展表彰式  (新宮市 )
2023年05月23日
23 紀北支援学校が修学旅行  平安衣装で記念撮影  (那智勝浦町 )
2023年05月23日
24 美化意識の高揚図る  職員有志らが王子ヶ浜清掃  (新宮市 )
2023年05月23日
25 一日も早い開通に向け  熊野川河口に橋を架ける会が総会  
2023年05月23日
26 ハッチョウトンボ飛ぶ  国内最小、今年も羽化  (新宮市 )
2023年05月23日
27 害虫駆除に効果的  蓬莱地区福祉委員がホウ酸団子作り  (新宮市 )
2023年05月23日
28 絵本の世界を楽しむ  南大居保と大野保の園児  (那智勝浦町 )
2023年05月23日
29 自転車マナー向上へ  新翔高生徒が新宮署に協力  
2023年05月23日
30 「交通事故死ゼロを目指す日」  ルール順守を呼びかける  (紀宝署 )
2023年05月23日
31 人口減少対策などで意見聞く  議会と住民との懇談会  (御浜町 )
2023年05月23日
32 井上さん、松元さんが優勝  鵜殿区グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2023年05月23日
33 個別接種の受け付け始まる  コロナワクチン春開始接種  (紀宝町 )
2023年05月23日
34 作家を迎えて技術教わる  串本中2年木彫りに挑戦  (串本町 )
2023年05月23日
35 歓声響かせ熱戦繰り広げる  初夏の運動会体育祭始まる  (串本町 )
2023年05月23日
36 お悔やみ情報
  
2023年05月14日
37 瀞峡めぐりが人気
 前年比で122人増加  (GW観光客数 )

 新宮市の主要5施設の、ゴールデンウイーク(GW)中の観光客数がこのほど分かった。コロナ禍前には及ばないものの、多数が訪問。瀞峡めぐりは前年より122人増加した。その他4カ所は減少したものの、5カ所の合計では増加に転じた。

 ▽浮島の森▽徐福公園▽旧チャップマン邸▽熊野川川舟下り▽瀞峡めぐり―の5カ所の、4月29日から5月8日までの各日の数字が判明した。二つの川舟クルーズは、増水や雨で休みの日もあった。

 10日間の合計で、浮島の森の合計は457人。今年と同じく行動制限がなかった2022年は、同日間での合計が468人だったため、減少となった。コロナ禍以前の19年は、4月27日から5月6日までの10日間で1049人だった。

 徐福公園の合計は871人で、22年は925人なので減少。19年は1347人だった。旧チャップマン邸は合計で94人、22年は108人、19年は142人。ただし今年は、22年や19年にはない休館日が2回あった。

 熊野川川舟下りは、合計で235人、22年が257人。瀞峡めぐりは合計で434人、22年は312人。熊野川川舟下りは増水のため1回休みとなったのが影響したと予想される。瀞峡めぐりは、2回の定休日と1回の雨天休みがありながらも唯一、昨年以上の合計数となった。どちらの川舟クルーズも、19年はやっていなかった。

 5カ所の全体合計は2091人で、22年の2070人を上回った。ただし、瀞峡めぐり以外の4カ所は全て22年より減少しており、瀞峡めぐりが単独で引き上げた。19年は二つの川舟クルーズはまだないが、3カ所合計で2538人に達しており、コロナ禍前はいかに観光客が多かったかが分かる。

 瀞峡めぐりの受け付けを行う、新宮市熊野川町田長(たなご)の熊野川川舟センターの職員は、瀞峡めぐりの好調の理由について「近畿圏や愛知県から車で来るお客さんに、ちょうど良かったのでは」と推測する。

 「乗り場は玉置口で、送迎バスもないため、お客さんが車で行く必要がある。近畿や愛知から車で来るのにちょうど良い距離にあり、自然に触れられ、あまり体験することのない川舟に乗れる。天気にも恵まれた」と話した。

(2023年5月14日付紙面より)


2023年05月14日
38 4年ぶりに対面での開催
 更生保護女性会が総会  (太地町 )

 太地町更生保護女性会(北年美会長)は12日、同町公民館でコロナ禍のため、実施していなかった対面形式での総会を4年ぶりに開いた。事業計画ならびに予算案を承認したほか、同会を担当する住民福祉課の職員の自己紹介が行われた。

 北会長は「4年ぶりに対面での総会が開催でき、ほっとしている。現在、会員の高齢化が進み活動も困難になってきた。互いに健康に留意し、助け合いながら地域に根差した活動を展開したいと思います」とあいさつ。

 同会は青少年非行防止や子育てを支援するとともに、非行や犯罪に陥った人たちの社会復帰支援に取り組んでいる。

 総会では、前年度の事業報告に加え、和歌山県更生保護大会で同女性連盟会長賞を受賞した林殖子さん、増田伊久美さん、川村迪子さん、和歌山保護観察所長感謝状を受けた岩本チヨカさん、小貝みゆきさんの功績がたたえられた。

 本年度の事業として、県の大会や紀南ブロック研修会への参加、社会を明るくする運動(7月)、薬物乱用防止啓発活動(7、10月)などが挙げられ、承認された。

 下津公広住民福祉課長が、4月から始まった入学祝い金制度の内容や、同月に開始された町社会福祉協議会に事業委託している買い物支援サービスの詳細や利用者の反響、町地域福祉センター梛の活用などについて説明があった。

 続いて、総務課の和田正希さんが町の現状や取り組みを紹介。▽過去と現代にわたるクジラと人との関わり▽福祉施策▽梛の設置の理由▽30年にわたり進めるまちづくり―などを説明した。

 そのほか、好評を得ている「高齢者のための自動運転による公共交通サービスの導入」についても話した。

(2023年5月14日付紙面より)

更生保護女性会綱領を読み上げる会員の皆さん=12日、太地町公民館
北年美会長
2023年05月14日
39 ホタル乱舞、初夏の風物詩
 相野川沿いで幻想的に  (紀宝町 )

 紀宝町平尾井の相野川沿いで、ゲンジボタルが乱舞。川岸や草むらで無数の光りを放ち、幻想的な光景が広がっている。

 日本には約50種類のホタルが生息するといわれ、町内にはゲンジ、ヘイケ、ヒメの3種類のホタルが生息。今の時季はゲンジボタルで、6月にはヘイケボタル、ヒメボタルが飛び始める。

 相野谷小学校沿いを流れる相野川の周辺では、例年より早く、今月上旬ごろからゲンジボタルが飛び始めた。

 町内でホタルの保護活動に取り組むほたるを守る会は、町内3地区7カ所にホタルの保護啓発を呼びかける看板を設置しており、蔵本一範会長は「観賞する際は静かに見守ってほしい」と話している。

(2023年5月14日付紙面より)

無数のホタルが飛び交う=12日、紀宝町平尾井
2023年05月14日
40 絵や花の力作と茶を楽しむ
 15周年迎える町民展示祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町文化協会(後誠介会長)、町民展示祭実行委員会が主催する絵画、生け花、呈茶の合同展「第15回町民展示祭」が13日、町体育文化会館で始まった。来場者は会員の力作やお茶を楽しんだ。最終日の14日は午前9時から午後3時まで。

 展示祭は絵画の弁天画会(平内嘉子会長)、生け花の花好きクラブ(牧邦子代表)、茶道表千家流音無会(築紫充代会長)の3団体が成果を発表する場。

 例年多くの来場者でにぎわっている。今年は15周年を記念して、各団体でくじ引きを実施。「はがき絵」「ブーケ」「懐紙」などが当選する催しも好評を博している。

 感染症対策のため、マスク着用と消毒を呼びかけた。また、会場では、トルコ地震への義援金箱が設置された。

 弁天画会は、今年のテーマである自画像やはがき絵、自由作品合わせて67点を出展。平内会長は「興味がある人もない人も作品を見て、楽しんでいただけたら幸いです」。

 花好きクラブは季節の花を生けた作品約40点を展示。牧代表は「90歳を超える会員も頑張っている。自然の花々を生けているので、自然を感じていただけたら」と話した。

 茶道表千家流音無会は、例年好評の茶席を設け、来場者をもてなした。築紫会長は「感染症対策を施している。おいしいお茶を味わってください」と語った。

 町文化協会の後会長は「町に新緑を告げる催しであり、久しぶりと声をかけあえる場。出展者の方は来場者に見てもらうことで励みになり、生きがいにつながる。皆さまにも各門をたたいていただき、同様に生きがいを持っていただけたら」。

 会場に訪れた堀順一郎町長は「生き生きとした山野草や素晴らしい絵、おいしいお茶を毎年、楽しみにしている。多くの方にお越しいただき、元気をもらってほしい」と語った。

(2023年5月14日付紙面より)

多くの来場者が作品を楽しんだ=13日、那智勝浦町の体育文化会館
各団体の展示や催しを楽しむ
2023年05月14日
41 スモークツリーの花  新宮市のタウンガーデン  
2023年05月14日
42 下校児童の安全見守る  千穂の民生児童委員会  (新宮市 )
2023年05月14日
43 清らかな白い花  オオヤマレンゲ咲く  (新宮市・東仙寺 )
2023年05月14日
44 教会に豊かな音色響く  バイオリニスト・木野雅之さんが演奏会  (カトリック新宮教会 )
2023年05月14日
45 吸い殻など拾い町をきれいに  たばこ組合紀南支部が清掃  (新宮市 )
2023年05月14日
46 長年にわたり、福祉の増進に寄与  15人に厚生労働大臣特別表彰  
2023年05月14日
47 カップ麺積みに挑戦  恒例の紀の宝みなと市  (紀宝町 )
2023年05月14日
48 浅井さん、産屋敷さん優勝 75人がグラウンドゴルフで熱戦 (三和大会)
2023年05月14日
49 純白のセッコク、今年も美しく  神内神社のホルトノキに自生  (紀宝町 )
2023年05月14日
50 お悔やみ情報
  
2023年05月12日
51 春の全国交通安全運動始まる
 各地で啓発活動など展開  

 正しい交通ルールの遵守(じゅんしゅ)とマナーの実践を呼びかける「春の全国交通安全運動」が始まった。20日(土)までの10日間、「こどもを始めとする歩行者の安全の確保」「横断歩行者事故などの防止と安全運転意識の向上」「自転車のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底」を重点に全国で活動が展開される。

 新宮市では初日の11日、市交通事故をなくする市民運動推進協議会(会長=田岡実千年新宮市長)、市交通指導員協議会、市交通安全母の会、県交通安全協会新宮支部、交通事故をなくする県民運動東牟婁地区推進協議会(会長=鳥羽真司東牟婁振興局長)、新宮警察署(井田昌樹署長)など関係者約80人が、同市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で決起集会を挙行。啓発物資の配布などを通して交通安全を呼びかけた。

 主催者を代表し、鳥羽東牟婁振興局長は「8日から新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行し、当地方にも国内外からの観光客が戻り始めている。多くの方々が来られるのは喜ばしいことではあるが交通事故の発生件数の増加も懸念される。交通事故のない安全で安心なまちづくりは県民市民の願いで、皆さま方の取り組みには大きな期待が寄せられている」とさらなる協力を求めた。

 井田署長は「今年1月から4月30日にかけて、管内では人身事故が32件、物損事故を含めた事故総量は515件で、昨年と比較して36件の増加となっている。今後、人の活動が活発化し、観光客の増加に伴い交通事故の発生が懸念される。交通事故防止は警察官だけでできるものではなく、一人一人が交通安全について考えていただくことが事故抑制につながる。同署も一致団結して交通事故防止に取り組んでいきたい」と誓いを新たにした。

 特別ゲストの田辺市出身の落語家・桂三歩さんは大喜利で交通安全を呼びかけた他「交通安全とかけてダイエットと解く。その心は『死亡(脂肪)をなくすよう頑張りましょう』」と締めくくった。

(2023年5月12日付紙面より)

啓発物資を配布し交通安全を呼びかけた=11日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
関係団体から約80人が活動に参加
桂三歩さん
2023年05月12日
52 特徴や見分け方など学ぶ
 日本クマノザクラの会が観察会  (田辺市本宮町 )

 (一社)「日本クマノザクラの会」(勝木俊雄会長)は6日、田辺市本宮町の七越森林公園で「2023年GWの観察会」を開いた。会員ら20人が参加。クマノザクラの発見者でもある勝木会長が講師を務め、クマノザクラの特徴や見分け方などを説明した。

 クマノザクラはバラ科サクラ属の樹木で、2018年に新しく公表された野生種で、勝木会長が発見、命名した。紀伊半島南部の3県に分布。早咲きで花が美しいことから観賞用の利用が期待されている。

 同会は、国内で約100年ぶりに新種と確認されたクマノザクラの利活用や保全活動を目指し21年2月に発足。会員同士が連携し、和歌山、三重、奈良の3県にまたがる自生地で広域的な活動に取り組むことを目的としている。2年間の活動を経て、会員数は160の個人・団体を超え、今年1月、一般社団法人として再出発するに至った。

 会員を対象に行われた今回の観察会では、勝木会長が身近にあるクマノザクラとヤマザクラ、ソメイヨシノなどの特徴や見分け方について解説した。

 花の咲かない時期の見分けは難しいが、勝木会長は桜の枝や葉を手に具体的に説明。参加者らは熱心に聞き入り、勝木会長に質問を投げかけるなどしてクマノザクラに対する学びを深めた。また、この日の観察会は、熊野本宮観光協会が道案内や受付などに協力。最後には同観光協会による「温泉コーヒー」のおもてなしを受けた。

 会員でもある同観光協会の山下義朗さんは「サクラ観察会は本宮では初めてだと思う。地元の参加者からは、初めて聞くことばかりだったので、楽しい充実した時間を持てた。すごく勉強になったと言ってもらえた。地域の人に、この地方しかないクマノザクラをもっと知ってほしい」と笑顔を見せた。

(2023年5月12日付紙面より)

勝木俊雄会長がクマノザクラの見分け方などを説明=6日、田辺市本宮町(日本クマノザクラの会提供)
20人の会員が桜について学びを深めた(同提供)
2023年05月12日
53 競技の魅力伝える
 はまゆう・こども園でラグビー体験  (新宮市 )

 新宮市の保育所型認定こども園「はまゆう・こども園」(遅越拓郎園長)で10日、ラグビー体験があった。新宮ラグビーフットボールクラブ(鈴木雄一代表)の林英明さん筒井代悟さんが訪れ、4、5歳児37人にゲームなどを交えて競技の魅力を伝えた。

 同クラブは、県立新宮高校ラグビー部OBが中心となって活動。体験を通して子どもたちが直接ボールに触れ、ラグビーの魅力を知ってもらおうと開いている。本年度は市内や那智勝浦町、紀宝町の保育園などを巡り、体験を開く予定となっている。

 園児らは準備体操や園庭を走った後、5グループに分かれてパスの練習に挑戦。林さんから「ラグビーでは後ろにいる人へパスを出す」「ボールを落とさない」などの説明を受けながら元気に体を動かした。ボールを抱えてゴールへと運ぶ「トライ」の練習では、子どもたちから「痛くない」「楽しい!」「もっとやりたい」と声が上がり、盛り上がった。

 林さんは「園児の笑顔で楽しんでいる姿が見られてよかったです。競技を知ってもらうことが大事。9月にはワールドカップも開催されるため、少しでも多くの子どもたちに魅力を伝えられるよう普及に努めていければ」と話していた。

(2023年5月12日付紙面より)

ラグビーを体験した4、5歳児=10日、新宮市の保育所型認定こども園「はまゆう・こども園」
さまざまなゲームでボールに触れた
2023年05月12日
54 森や木材の魅力に触れて
 子育て支援セが認定施設に  (紀宝町 )

 三重県の「みえ森林教育ステーション」に紀宝町子育て支援センターが認定された。森林や木、木材の魅力に触れられる施設を認定し、森林教育につなげることが狙いで、遊び場には県産材のおもちゃや椅子、森に関する絵本などが置かれている。

 森林や木材が暮らしや経済に取り入れられている社会を目指して県は森林教育の取り組みを進めており、2021年度から気軽に学べる場としてステーションを認定している。県産材の遊具や、森林・木に関する本の常設などの要件を満たす県内の施設が対象で、3月末までに14カ所が認定された。

 センターは県内9番目で、これに合わせておもちゃや椅子、フロアタイル、絵本が県により用意され、県熊野農林事務所職員による講話が4月中旬に利用者向けに行われた。淡海順子センター長は「木の香りを感じてくれるお母さんもいて、おもちゃで遊ぶ子どもたちに気持ちが和みます。その先に山があると目を向けてくれた方もいて、親子で話してもらえたらうれしい」と話していた。

 このほか紀宝町内では、飛雪の滝キャンプ場、町生涯学習センターまなびの郷も認定された。

(2023年5月12日付紙面より)

新しく用意された県産材のおもちゃや椅子、フロアタイル=紀宝町子育て支援センター
2023年05月12日
55 新谷悠大君、3位に入賞
 光龍杯争奪少年剣道大会  (三輪崎剣道クラブ )
2023年05月12日
56 東牟婁地方中学校選手権大会
 卓球・ソフトテニス・バレーボール  
2023年05月12日
57 南紀熊野に水力発電所ができたわけ  ~明治後期から昭和初期の水力発電所~(終)  (「地質の日」特集 )
2023年05月12日
58 迅速かつ冷静な行動を  下里小が地震・津波避難訓練  (那智勝浦町 )
2023年05月12日
59 4年ぶりで気持ち新た  公民館教室の開講式  (那智勝浦町 )
2023年05月12日
60 低速車への注意呼びかける  電光表示板を2基設置  (太地町 )
2023年05月12日
61 クレヨンでお絵描き  子育てサロンでかばん作り  (紀宝町 )
2023年05月12日
62 本年度も毎月啓発活動  高齢者見守り隊が総会  (紀宝町 )
2023年05月12日
63 湿潤な木陰で白花開く  ミドリハカタカラクサ  (串本町 )
2023年05月12日
64 河内橋北東詰めで呼びかけ  春の全国交通安全運動啓発  (古座川町 )
2023年05月12日
65 2年ぶりに串本町で実施へ  和歌山地方大会の要項発表  (缶サット甲子園 )
2023年05月12日
66 人材育成のイメージ聞く  宇宙コース担う教員迎え  (串本町 )
2023年05月12日
67 お悔やみ情報
  
2023年05月09日
68 3年ぶり境内に鈴の音戻る
 熊野速玉大社で鈴緒など取り付け  (コロナ、8日から5類へ移行 )

 新型コロナウイルスの感染症法上の分類が、季節性インフルエンザと同じ5類に移行した8日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、感染対策のために取り外していた「鈴緒」と手水舎の柄杓(ひしゃく)の取り付け作業を実施した。鈴緒などが元に戻るのは約3年ぶりとなる。

 感染対策は、法に基づき行政が要請や関与をする仕組みから、個人の自主的な取り組みを基本とした考え方に変わる。政府は基本的対処方針を廃止。業種別ガイドラインもなくなり、事業者の判断に委ねられる。

 神社本庁は2020年10月、各神社が行う新型コロナウイルス感染症拡大防止策の指針として「神社における新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」を策定。神社庁を通じて各神社に対策の検討を求めていた。

 同大社では通達に先んじて、同年の年明け早々、鈴緒や柄杓を撤去するなど対策を実施。社会的距離が確保できるよう参拝路を設定したり、各所に消毒液を配置したりして感染対策を実践してきた。

 この日は、神職が神前で奉告祭を執り行った後、拝殿で約3㌢の小さな鈴約15個をまとめた「速玉鈴」の取り付けに当たった。水がたまる部分をふさぎ、竹筒から流れ出る水で手を清めるようにするなどしていた手水舎では、上野宮司らが竹筒を撤去。8本の柄杓を並べ、参拝者を迎え入れた。

 「速玉鈴」取り付け後、最初の参拝者となった愛知県豊川市から夫婦で訪れた60代男性は「鈴の音が爽やかで心が洗われるよう。朝一番で来て良かった」と笑顔。

 上野宮司は「やっと鈴の音が戻ってきた。神社本来の姿に近くなってうれしい。この日を待ち望んでいた。しかし、(5類に移行したからといって)慢心するのではなく、基本的な感染症対策を講じていきたい」と話していた。

 なお、同大社では引き続き各所に消毒液を配置するほか、神職や巫女(みこ)らはマスクを着用し参拝者の対応に当たっていくとのこと。また、換気が困難な「熊野神宝館」来館の際には、マスク着用への協力を呼びかけていくとしている。

(2023年5月9日付紙面より)

拝殿で「速玉鈴」の取り付けを行う神職=8日、熊野速玉大社
約3年ぶりに手水舎に柄杓を配置した
2023年05月09日
69 4年ぶり串本まつり実施へ
 花火大会は中止しない方向  (串本町 )

 串本町が2日午後、第16回串本まつりの実施が4年ぶりに決まったことを発表した。花火大会は従来通りの規模を目標とし、8月5日(土)に行う予定という。

 串本まつりは、7月下旬から8月上旬にかけての町内主要イベントを包括する呼称。同まつり実行委員会が統括していて、事務局の町産業課によると先月28日に開いた総会で実施を申し合わせたという。

 同実行委主催のイベントは2019年度当時で串本節踊り、花火大会、串本ダンスフェスin橋杭、サマーBANDライブの四つ。これから具体的に内容を詰めるが、至近の迫力で町内外から人気を得ている花火大会は新型コロナウイルスの情勢に伴う経済打撃や物価高騰などで運営の大変さもあろうが、できる限りの形を見いだし中止をしない考えで準備に臨むとしている。

 開幕を飾る位置付けとなっている南紀串本観光協会主催のイベント「橋杭ビーチオープンフェスタ」は7月30日(日)に実施予定。終幕を盛り上げる串本町商工会青年部主催のイベント「ふれあい広場・アユのつかみ取り・ビンゴゲーム大会」は8月6日(日)実施予定だが、定年卒業で部員数が減っているためOBに協力を呼びかけつつできる形を探るところから準備が始まるという。

 同商工会主催の関連イベント「串本まつりビアガーデン」は諸事情により中止の方向。串本海上保安署主催の関連イベント「巡視船艇体験航海」は、6日に従来通り(午前と午後の2回実施)で実施する方向で準備を始めるという。

 新型コロナの情勢により直近の3年間は中止としたため、今回は19年度以来4年ぶりの実施予定。同実行委の島野利之会長は「串本まつりを楽しみにしている方がいっぱいいらっしゃるので、ぜひコロナ前と同じような形で実施できたらなと思っている。新型コロナウイルスが5類に引き下げられ通常営業でいけるようになる中、串本まつりも盛大に再開していきたい。大変だろうけれど、花火大会への寄付も含めてぜひご協力をよろしくお願いします」と話し、実施に意気込んでいる。

(2023年5月9日付紙面より)

2019年度の串本まつり花火大会の様子。本年度は4年ぶりに実施を目指すこととなった
2023年05月09日
70 熊野三山も人だかり
 大型連休、観光客でにぎわう  

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類へ移行するのを前に、連休中は全国でふるさとや観光地で過ごす人などでにぎわった。熊野地方の観光地にも多くの人が訪れた。訪日外国人客の姿も多く見られ、コロナ禍前をほうふつとさせるにぎわいを見せた。

 新型コロナの感染対策が緩和される中で迎えた大型連休。終盤の6、7日は全国的に天気が崩れたが、前半は天候に恵まれ、汗ばむ陽気となった。

 熊野三山では県内外から多くの参拝者でにぎわい、神職らが御朱印やお守りなどの授与品を求める人たちの対応に追われた。また、周辺の道路では時間帯によって渋滞が発生した。

 友人たちと熊野速玉大社に参拝した大阪府の20代女性は「車が多くて着くまで大変だったけど来られて良かった。今から神倉神社に向かいます」。妻と共に那智山を訪れた30代スイス人男性は「那智の滝がとても美しかった。那智大社も青岸渡寺も神秘的で素晴らしい。次は熊野三山全てを回りたい」と話していた。

 道の駅やレジャー施設も家族連れなどでにぎわった。親戚や家族と共に太地町立くじらの博物館を訪れた愛知県名古屋市在住の30代男性は「去年も来たが、人は今年のほうが多い気がする。クジラやイルカに触ることができて、子どもたちもとても喜んでいる」と笑顔で話した。

(2023年5月9日付紙面より)

新宮市の熊野速玉大社=3日
那智勝浦町の熊野那智大社=同日
田辺市本宮町の熊野本宮大社=同日
2023年05月09日
71 命日に春夫の遺徳しのぶ お供茶式に約50人参列 (新宮市)

 新宮市出身の文豪で、望郷詩人とも呼ばれる佐藤春夫(1892~1964年)の命日の6日、市内の佐藤春夫記念館前庭でお供茶式(くちゃしき)が営まれた。関係者や一般約50人が参列し、文豪の遺徳をしのんだ。

 茶道裏千家淡交会が長年、大社烏集庵(うしゅうあん)や望郷五月歌碑前で営んできた式で、記念館がオープンした翌年の1990(平成2)年から(公財)佐藤春夫記念会(須崎恵美代表理事)と共に記念館庭園で開いている。

 式には田岡実千年市長や速水盛康教育長、濱口太史県議、市議会議員らも出席。茶道裏千家淡交会南紀支部の湊宗巳さんがお点前、半東・お供えは関宗重さんが務めた。式典後には、4年ぶりに淡交会員たちによるお茶と和菓子の振る舞いがあった。

 式典に当たり、辻本雄一・佐藤春夫記念館長は、今年初めに逝去した、記念会前代表理事の舩上光次さんに対し「長年にわたって当地方の教育に貢献され、たくさんの教え子たちを育ててこられたご功績に敬意を表します」と哀悼の意をささげた。

 移転に伴い、来年度中に休館に入る同記念館について「市文化振興課の助言も頂きながら、春夫先生顕彰の手だてをいろいろな形で模索していきたい。今後ともさらなるご支援、ご協力を」と呼びかけた。

 田岡市長は「春夫先生は望郷詩人と呼ばれるほどふるさとを愛された方だった。その功績を改めて顕彰し、その精神や作品を後世に伝えていくことが私たちの使命。今後も皆さまと心を共にし、先生がこよなく愛された『ふるさと新宮』の豊かな自然と伝統を守り、新しい文化の創造と発展に心を尽くしていきたい」とあいさつした。

(2023年5月9日付紙面より)

お茶を供え遺徳をしのんだ=6日、新宮市立佐藤春夫記念館
4年ぶりに呈茶が行われた
2023年05月09日
72 町内の児童もバケツで協力  本年度2回目の稚アユ放流  (古座川漁協 )
2023年05月09日
73 販売リハーサル兼ね実施  樫野埼灯台内部特別公開  (串本古座高校CGS部 )
2023年05月09日
74 マダイの成長を実感  浦神実験場で水産実習  (近大新宮高 )
2023年05月09日
75 地域の宝の子ども見守る  4年ぶりの総会開く  (那智勝浦町更生保護女性会 )
2023年05月09日
76 ブルービーチや朝日公園へ  勝浦小学校が春の遠足  
2023年05月09日
77 セッコクや山野草並ぶ  4年ぶりの展示会にぎわう  (紀州石斛の会 )
2023年05月09日
78 アケボノツツジなど観察  春の田長谷で自然観察会  (新宮市熊野川町 )
2023年05月09日
79 57点の力作並ぶ  「丹鶴ホール」で「薫風皐月展」  (新宮市 )
2023年05月09日
80 大好きな町のために  総健歌謡クラブが寄付  (那智勝浦町 )
2023年05月09日
81 命を守る家具固定、耐震診断を  大寿会が地震への備え学ぶ  (紀宝町 )
2023年05月09日
82 ボラセン設置訓練など計画  災害ボラコ連絡会が活動を確認  (紀宝町 )
2023年05月09日
83 近くでカメを観察  園外保育で5歳児  (井田保育所 )
2023年05月09日
84 基本的な感染防止対策継続  新型コロナ、5類移行に伴い  (紀宝町 )
2023年05月09日
85 早乙女姿で田植え体験  4年ぶり、浅里おもしろ大学  (紀宝町 )
2023年05月09日
86 南紀熊野に水力発電所ができたわけ  ~明治後期から昭和初期の水力発電所~①  (「地質の日」特集 )
2023年05月09日
87 豊漁など願い例大祭  孔島嚴島・鈴島蛭子神社  (新宮市 )
2023年05月09日
88 お悔やみ情報
  
2023年05月03日
89 本格的交流再開に向け
 リンダ部会長が市長訪問  (新宮市、サンタクルーズ市 )

 新宮市の姉妹都市・米カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)のリンダ・スヌーク市姉妹都市委員会新宮部会長と夫のジムさんが1日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長を訪問。サ市のフレッド・キーリー市長からの手紙を田岡市長に渡し、両市の今後の交流の深化に期待を寄せた。

 両市の交流は新宮市内の合気道熊野塾で修行していたサ市出身のメリー・ハイニーさんら4人の提唱で始まった。1974(昭和49)年に姉妹都市関係を締結。文化交流や訪問団の派遣などを通して友好関係を築いてきたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)の影響で、訪問団の派遣などを通した直接的な交流は2019年の10月を最後に中止に。

 以降はオンラインを利用して「日米姉妹都市間ベルリングプロジェクト」や交流事業を展開。2020年の姉妹都市提携45周年記念交流会もオンラインを通して実施された。

 コロナ禍以降、初の来新がかなったリンダ部会長を、田岡市長や市姉妹都市親善協会(岩澤卓会長)のメンバーらが歓迎。

 リンダ部会長は「非常に多くの若者が新宮市との相互訪問を通じて、人生を変えるような瞬間を経験してきた。新型コロナウイルス感染症による困難な時期であっても、Zoom(ズーム)を活用してのプレゼンテーションや会議、オンラインイベントによって、両市は強いつながりを維持することができた。私たちの姉妹都市関係は、逆境を乗り越えることができた。両市の深いつながりがこれからもますます強まることを確信し、今後の交流や相互訪問団の活躍を楽しみにしています」などと記されたキーリー市長の手紙を紹介。

 対し、田岡市長は「関係各位が架け橋となって始まった姉妹都市交流も、これまで幾度となくお互いに訪問し合っており、お互いの文化や人々に触れ、かけがえのない体験や出会いを通じて交流の輪が広がってきた。両市民の温かく強い結び付きが培われ、長年にわたる交流への歩みへとつながり、国際交流が深まったことを大変うれしく思う」と、キーリー市長に宛てた手紙を読み上げた。両者は手紙とともに記念品を贈り合い、サ市からはサーフィンにゆかりのある同市にちなみ、波が描かれたまな板などが、新宮市からはスヌーク夫妻に対しはんてんが贈られた。

 約10年にわたり、ホストファミリーとして新宮市の子どもたちを迎えてきたリンダ部会長。「今後は、大人の訪問団の派遣を通して、まちづくりのノウハウを交換できれば」。初めて日本を訪れたというジムさんは「文化的、芸術的なことを学び合うことができれば、お互い素晴らしい経験になると思う」。

 田岡市長は「子どもたちの訪問に加えて、今後は大人たちの交流も実現することができれば」と話していた。

 両市は今後、来年からの本格的な交流再開に向けて協議を進めていくという。

(2023年5月3日付紙面より)

リンダ・スヌーク市姉妹都市委員会新宮部会長(中央)を田岡実千年市長や市姉妹都市親善協会のメンバーが歓迎=1日、新宮市役所
2023年05月03日
90 古田地内の水田で田植え
 古座小、西向小の協力得て  (エコ工房四季 )

 串本町古座にある社会福祉法人つばさ福祉会(北野好美理事長)の事業所「エコ工房四季」(平原正雄施設長)が1日、古田地内の水田で田植えに取り組んだ。この日は古座小学校(山路教代校長)1、5年生19人と西向小学校(河田恵美校長)1~3年生21人が誘いに応えて協力。一緒になって作業を進めた。

 みくまの農業協同組合との農福連携により、旧来の授産から能動的に取り組める農生産へと労働形態の移行を進める同事業所。水稲栽培は古座川町潤野地内の休耕田を借りて3年前から取り組むようになり、得た米の多くをサイパンイモと並ぶ同事業所の主力農産物として販路に乗せている。

 本年度は新たに古田地内で1㌶弱の水田を借りることができ、作付面積は大幅拡大。同法人は「地域と一緒に水稲栽培をしたい」という思いを当初から持っているが、新型コロナウイルスの情勢で実現できず基本農福連携の枠内で過去3回の生産をしてきた。4回目の今年はその情勢が大きく変わりゆく中で増産の好機に恵まれ、前述した両校に田植えへの参加を誘うこととした。

 古座小は古田地内で一時期稲作体験をして以来の田植えの機会で、1年生は生活科、5年生は社会科の一環で協力。西向小は4、5年生が総合的な学習の時間で稲作体験をしていて、その前に楽しさを知る機会になればと考え1~3年生で協力。北野理事長から歓迎のあいさつを受けた後、児童は学校ごとに素足で水田に入って手植えに取り組み、法人職員や農協職員監督の下で田植え機による機械植えも体験させてもらった。

 同事業所の利用者が見守り、時折苗を配り回るなどして手植えを後押し。今後は同事業所も手を入れて田植えを仕上げ、中間管理をして収穫を目指す。時期は8月下旬ごろを見据えているが、折り合いがつけば両校へ稲刈り体験の誘いもしてみたいという。

 栽培品種はコシヒカリ。北野理事長は「4回目にしてやっと児童を迎えることができてうれしい。児童には農業の楽しさや作業の大変さから食べ物の大切さを学んでくれたら」と話し、児童の田植えを後押ししていた。

(2023年5月3日付紙面より)

エコ工房四季の田植えに参加し手植えに頑張る西向小1~3年生(上)と古座小1、5年生(下)=1日、串本町古田
2023年05月03日
91 「相棒の光」で早期救助を
 紀の松島がバディフラッシュ導入  (那智勝浦町 )

 「行方不明者などの捜索に携わってきた。早く発見してあげたい。最悪の事態があっても、早くご遺体を家族の元に帰してあげたい。そんな思いで商品化に至った」―。

 そう話すのは、串本町大島の「DIVE ISLAND」代表の山崎正紀さんだ。山崎さんは前述の思いから、着水と同時にLEDが点滅し、落水者(要救助者)の居場所を知らせる「BUDDY FLASH(バディフラッシュ)」を商品化。4月28日、那智勝浦町の「紀の松島観光船」を運航する紀の松島観光株式会社(加藤康高代表取締役)に初納品した。同社では、運航中の安心安全に寄与するために、バディフラッシュを乗船客と職員分合わせ90個を発注。この日から観光船に備えられた。

 山崎さんは、ダイビングショップを営む傍ら、長年、潜水士として行方不明者の捜索や遺体の引き揚げなどの活動にも従事。暗闇に包まれた夜の海において、捜索・救助は困難であることから、苦悩していたという。

 そんな時、夜間のスキューバダイビングで使用されていたバディフラッシュと同機能の道具に着目。「他にも用途がある」とひらめき、商品化に至った。

 バディフラッシュは「相棒の光」の意味。ライフジャケットなどに装着し、落水時は自動的に点滅を開始。緑色の光を発し、水深60㍍まで使用可能。約300時間も点滅が持続するため、早期の発見・救助につながる可能性も期待される。税込み3300円。

 また、同じ海を利用するダイバーと釣り人との間にこれまでは接点がなかった。山崎さんは、情報交換や交流を図るべく、両者間をつなぐ取り組みにも尽力した。

 その活動もあり、バディフラッシュの有効性に期待を寄せる釣り愛好家で、人気ユーチューバーとも交流のある那智勝浦町在住の「ゆーしろー」こと、加藤優志朗さんが、山崎さんに知人の加藤代表取締役を紹介。納品に至った。

 加藤さんは「釣り人だけでなく、さまざまな場面で有効だと思い、加藤代表取締役に伝えた」。

 加藤代表取締役は「家を出て、帰るまでが旅行。使わないことが望ましいが、各地の船の事故もある。そのため、繁忙期のゴールデンウイーク前に納品をお願いした。乗船客の安心・安全に役立てたい」と話した。

 山崎さんは「万が一に備えてもらえてうれしい。夜の海で、光があれば救助する側・される側にも可能性が生まれ、勇気が湧く。諦めないようになる。救助の補助具だが、一人でも多くの命を救うために、広めていきたい」と語った。

 商品は同社のオンラインストアでも購入できる。問い合わせなどは、「DIVE ISLAND」(電話0735・65・0258)まで。

(2023年5月3日付紙面より)

バディフラッシュを納品した「DIVE ISLAND」代表の山崎正紀さん(左)と紀の松島観光株式会社の加藤康高代表取締役=4月28日、那智勝浦町の観光桟橋
早期の発見や救助に期待が寄せられるバディフラッシュ
2023年05月03日
92 平和構築への思い新たに
 那智護国神社で例祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満の天神社に合祀(ごうし)されている那智護国神社(髙橋正樹宮司)で「昭和の日」の4月29日、「第68回慰霊祭」が営まれた。遺族や消防関係者、各地区の区長らが神前に白菊をささげ、那智地区の英霊292柱と消防殉職者の精霊の冥福を祈った。

 式典では国旗を掲揚し、参列者全員で黙とう。髙橋宮司が戦没者一人一人の名を読み上げて祝詞を奏上した。

 神社奉賛会の田中輝男会長は「私たちが今平和な日本の社会で豊かな生活ができているのも、あなた方の尊い思いと犠牲によるものであると、決して忘れることはありません。あなた方の思いを引き継ぎ、平和な世の中を構築するよう精進することをお誓いします」と祭文を読み上げた。

 堀順一郎町長は「世界情勢が激変する時代にあっても、恒久平和に基づく繁栄を築き上げていくことが、尊いみ霊への報恩の誠と心し、改めてお誓い申し上げます」と追悼の言葉を述べた。

 天満交友会は神前で獅子舞を奉納。遺族会の石井康夫会長は地域住民らに「全国には数万の遺族会があるといわれているが、最近では年間1000を超える会が消滅・解散している。てっぺんが三角形になった墓は戦死者の墓。どうか若い方にも、頭の隅に入れておいていただきたい」と思いを語り、東京都の靖国神社に開示されている戦場からの手紙を朗読。4年ぶりの盛大な餅まきで式典を終えた。

(2023年5月3日付紙面より)

白菊をささげる遺族たち=4月29日、那智勝浦町天満の天神社内にある那智護国神社
4年ぶりの餅まき
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