本宮小学校で落成式 (田辺市本宮町 )
田辺市立本宮小学校の体育館で28日、新校舎の落成式と地元記念事業が開かれた。田辺市の真砂充敏市長や教育・建築関係者、同校校舎建築委員会、全校児童53人と教職員、地元住民らが出席し、新校舎の完成を祝った。
旧校舎は本宮町耳打の大塔川のほとりにあったが、2011年の紀伊半島大水害、18年の台風20号豪雨で2度の浸水被害を経験。保護者で組織する同校移設実行委員会(現・同校建築委員会)が市や県に諮り、今年4月に新校舎が完成して供用が開始された。
新校舎は本宮中学校横にあり、木造1階建て、延べ床面積499平方㍍のコンパクトな造り。内装は紀州材を多用し、理科室や特別教室は中学校内にある。総工費は2億5725万7000円。
落成式では真砂市長が「新校舎建設の財源には、24年から新しく導入される『森林環境税』を前倒しして使っている。約30年前に本宮町の中山喜弘町長が提唱した『森林交付税』がようやく実現した」と経緯を紹介し、子どもたちの成長に期待を寄せた。和歌山県議会の鈴木德久議員、田辺市議会の北田健治議長も祝辞を述べた。
校舎建築委員会の内野一心会長は校舎の早期移転に尽力した人々へ感謝し「今後何十年も素晴らしい学びの場となるよう願っている」。田中活介校長は「校舎建設に当たり、多くの方から『子どもたちのためだから』という言葉を頂いた。未来に向けた希望と夢の詰まった校舎。家族や地域の方々に感謝し、新しい伝統をつくっていこう」と謝辞を述べた。
児童を代表し、塩嵜愛莉さん(6年)が「この学校をいつまでもきれいに、大切に使っていきたいと思う。児童の皆さん、旧本宮小のように、みんなに愛される校舎になるよう、力を合わせて頑張っていきましょう」と呼びかけていた。
地元記念事業では、記念DVD「本宮小学校の軌跡~そして新校舎へ~」の上映やコントラバス奏者・谷脇友里恵さんによるコンサート、東日本大震災からの復興を願う「復興桜」の植樹などがあり、最後は餅まきで盛大に締めくくった。
(2023年5月31日付紙面より)
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散乱防止へ協力呼びかけ (和歌山県 )
和歌山県内の各保健所は30日、「ごみゼロの日」に合わせて管内各所で啓発活動を実施した。新宮市では、新宮市緑ヶ丘のファミリーマート新宮庁舎前店駐車場で新宮保健所職員らがドライバーや買い物客らに対し啓発物資を配布。ごみの散乱防止を訴えた。
県では、6月の「環境月間」に併せて、ごみの散乱を「しない」「させない」「許さない」取り組みを強化している。
今回の啓発はその一環で、「ご(5)み(3)ゼロ(0)の日」にちなんで一斉に実施された。
「ごみゼロの日」は1982年に関東地方知事会関東地方環境対策推進本部空き缶等問題推進委員会が提唱した関東地方環境美化運動の日に由来する。その後、各地に広がり93年に厚生省(当時)が制定した「ごみ減量化推進週間」(その後「ごみ減量・リサイクル推進週間」に改称)の初日とされた。
「環境月間」は6月5日の「環境の日」に基づくもので、月間中は全国で環境の保全に関する活動を行う意欲高揚を目指し、さまざまな行事が展開されている。県では今年、廃棄物スカイパトロールや廃棄物海上パトロールの実施を予定しているという。
この日の啓発活動では、職員らが国道168号沿いに設置されている公衆ごみ箱の位置を周知するチラシとウエットティッシュなどを配布し環境美化に対する意識高揚を図り、ごみの散乱防止への協力を呼びかけた。
衛生環境課環境係の世耕直行主任は「缶やペットボトルなど、飲み物のごみが点在しており、これから暑くなるとそういったごみの投棄が増えてくると思う。雨が降ると側溝から川や海に流れ込む可能性もあるのでごみ箱を利用してほしい」と話していた。
(2023年5月31日付紙面より)
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オール熊野フェスタに1万2千人 (熊野市 )
「絆・賑(にぎ)わい」をテーマにJR熊野市駅前広場で28日、「オール熊野フェスタ」が4年ぶりに開かれた。9回目の今回は晴天に恵まれ、過去最多の約1万2000人(主催者発表)が来場。毎年新記録を打ち立てるみんなでめはり「新記録に挑戦」では、前回の615人を上回る630人の参加者が「めはり寿(ず)し」を一斉に目を見開いて食べ、新記録も打ち立てた。
熊野市と同フェスティバル実行委員会(野地伸卓実行委員長)が主催。物産展「オール熊野マルシェ」では、市内や市と交流のある宮崎県日向市、広島県熊野町の特産品が並んだ。
会場にはボルダリングや消防・自衛隊・JRの展示をはじめ、にいひめちゃんトランポリンコーナーなども登場。周辺では「熊野いこらい市」も同時開催され多くの人で賑わいを見せた。
ダンスチームM’sによるパフォーマンスで開幕。オール熊野合唱団や金山相撲とり踊り、松原獅子神楽、磯崎の舟歌、木本奉仕委員会の木遣り唄といった伝統芸能を繰り広げた。
三重高校ダンス部は総勢116人で登場し、高校日本一のダンスパフォーマンスで魅了した。
みんなでめはり「新記録に挑戦」では、630人が目を見開いて熊野の郷土料理「めはり寿し」を一斉に頬張った。新記録が生まれると会場から大きな拍手が起こった。
(2023年5月31日付紙面より)
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児童向けの体験教室 (新宮市 )
新宮市教育委員会が行う生涯学習講座として「和菓子づくり教室」が27日、新宮市立王子ヶ浜小学校であった。市内の小学4~6年生、30人が参加。季節の花や果物をかたどった和菓子作りを楽しんだ。
新宮市蓬莱の和菓子店「柏堂切畑屋」の店主の切畑屋伊和男さんが講師を務めた。同教室は人気企画で、コロナ禍の前は毎年開催していたが一時中断、今回が4年ぶりの実施となった。
切畑屋さんは「今日は楽しく和菓子作りをしたい。よろしく」とあいさつした。参加児童が挑戦するのは、「なでしこ」の花と果物の「びわ」だった。
まずは児童を集め、切畑屋さんが手本を示した。「ガワ」にあたる練り切りをほんのりと着色し、あんを包み、木の串やへらなどを使って模様を作り、「なでしこ」や「びわ」を作ってみせた。児童らは技術と手際に驚き「きれい」「花びらだ」などと歓声を上げていた。
この後、児童らが挑戦。切畑屋さんの指導や助言を受けながら、「なでしこ」と「びわ」を成形した。作る和菓子は児童の性格により、丁寧だったり豪快だったりさまざまで、各自が自分なりに仕上げていた。三輪崎小4年の川村いのりさんは「楽しかった。上手にできたと思う。和菓子作りは初めて。普段はあまり和菓子は食べないけど、今日は家で食べたい」と話した。
これとは別に、切畑屋さんが水ようかんを作ってみせる一幕もあった。冷まして固める時間が足らないため、作ったものとは別に完成品が持ち込まれており、お土産として児童に配られた。
(2023年5月31日付紙面より)
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50人が月例射会に参加
第38回紀南テニス協会団体戦
行者堂の上棟式を営む (那智山青岸渡寺 )
那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)は27日、同寺敷地内で、熊野信仰・山岳宗教のシンボルとなる「行者堂」の上棟式を営んだ。髙木住職や髙木智英副住職、熊野修験の山伏、建設を行う岐阜県関市の亀山建設の亀山直央代表取締役や関係者ら約50人が参列。再建が近づく行者堂の棟上げが無事に終えられたことへの感謝をささげ、完成までの安全を祈願した。
同寺では、明治初年の神仏分離・廃仏毀釈(きしゃく)と1872(明治5)年の修験道廃止令によって元あった行者堂が取り壊された。
その後、髙木住職が亡き父への追善供養と自らの使命感から1988年に熊野修験を再興。行者堂再建は髙木住職や熊野修験らにとって、かねての目標・念願だった。
行者堂は三間四方の木造平屋建てで、敷地面積は42・54平方㍍。工期は今年10月20日(金)までだが、同月18日(水)に竣工(しゅんこう)式に当たる落慶法要を予定。完成後は熊野信仰や熊野修験における自己再生の道場として利用される。
上棟式では、山伏のほら貝が鳴り響き、髙木住職らが読経。続いて、建物の末永い安泰を祈念する工匠式が同社によって斎行された。棟梁(とうりょう)らが伝統的な工匠の礼装に身を包み、作法にのっとって、「曳綱ノ儀」や「槌打ノ儀」を行った。
式後、亀山代表取締役は「名刹(めいさつ)の行者堂再建に携わることができ、感謝している。この建物は太い柱、太い部材で構成されている。古くからの技術を遺憾なく発揮し、歴史ある建物として行者堂の復興に向けて、精いっぱい努めてまいります」と話した。
智英副住職は「本日を迎えることができたのは熊野修験、関係者の皆さまや亀山建設さまのおかげ。完成後は日本一の行者堂として、熊野修験の根本道場として、研さんを積んでいきたい」と感謝を述べた。
髙木住職は「父・亮孝大僧正の熊野修験への思いを感じ、復興に至った。亀山建設さまのご支援で、約150年ぶりに熊野修験の根本道場である行者堂が再建される。多くの方々のご協力に感謝している。再建を通して熊野信仰を一人でも多くの方々に知っていただき、熊野の自然や霊気霊験に触れ、心の再生につなげてほしい」と語った。
(2023年5月28日付紙面より)
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紀伊半島の海亀を守る会 (新宮市 )
ウミガメの保護活動を展開する「紀伊半島の海亀を守る会」(山舗徹哉会長、環境ファースト連合会会員)の会員らは27日、アカウミガメの産卵シーズンを前に、新宮市王子ヶ浜のふ化場周辺で清掃活動を実施。約10人が草刈りや溝掃除、海水ポンプの点検などに汗を流した。
同浜は絶滅危惧種・アカウミガメが訪れる世界でも数少ない海岸の一つ。同会は、波浪流失や小動物の捕食被害からアカウミガメの卵を守るための保護活動を行っている。
アカウミガメの上陸・産卵シーズンは5月中旬から8月半ばごろまで。1回の産卵で平均110~120個の卵を産み、60~80日でふ化する。卵は海岸に隣接するふ化場に移し、ふ化した子ガメは秋ごろに海に戻される。
同会は、アカウミガメの上陸・産卵を確認するために、今季は今月14日から早朝パトロールを開始。14人が交代制で毎朝午前5時から確認作業を行っている。
昨年は6月14日に初上陸と産卵を確認。8月1日までに5匹の親ガメの上陸が確認され、うち4匹が計489個を産卵し311匹がふ化。毎年秋に、地域の子どもたちを招いて同浜でウミガメの放流会を開催しているが、新型コロナウイルス感染症や天候不良の影響で、過去4年間は実施に至っていない。
山舗会長は「上陸・産卵があって今年こそは5年ぶりに子どもたちと一緒に通常規模の放流会を行うことができれば」と期待を込めた。
(2023年5月28日付紙面より)
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くろしお乗り表敬訪問 (紀勢線の今後を考える協議会 )
紀勢線の今後を考える協議会(立谷誠一会長=元白浜町長)の和歌山県知事やJR西日本和歌山支社長への表敬訪問に参加するため、関康之副会長(=新宮商工会議所会頭)など3人は26日、JR新宮駅から特急くろしおに乗り込んだ。和歌山駅までの利用で協力する姿勢を示した上で、会が実行中の利用促進策を伝えた。
同会は、南紀州の民間事業者や有志が集まり、昨年の11月中旬に発足。本紙エリアからは新宮市観光協会や那智勝浦観光機構、南紀串本観光協会事務局長、新宮ガス社長、新宮信用金庫理事長、新宮商工会議所専務理事も参加している。紀勢線の特に白浜―新宮間の利用率が低く、存続が危ぶまれることから、対策を協議している。
まずは活動を認知してもらおうと訪問を決めた。協議会として利用促進のため▽白浜―新宮間の各駅周辺施設の共通マップ作製▽地元企業や官公庁などへのJR利用促進依頼▽JR各駅周辺の駐車場情報案内▽JR各駅から2次アクセスを含めた案内をまとめる―などを行っていることも説明した。
利用促進を目指すことを行動で示すため、訪問の参加者が地元各駅でくろしおに乗り込んだ。関副会長は出発に際し「(利用促進は)地域一体となり考える必要がある。月に1回、JRに乗りましょうキャンペーンをやるなど、何らかの形で利活用を考えていかないと」と力を込めた。
JR西日本は昨年4月に、利用者が少ない路線の収支を公表。2017~19年度の赤字額の平均は、紀勢線の新宮―白浜間がワースト2位の28億6000万円だった。
(2023年5月28日付紙面より)
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那智勝浦ゴルフ倶楽部レディース杯
総合スポーツ大会グラウンドゴルフ (ゆうゆうクラブ )
外来種のハチ、新宮市でも発見
外来種の「タイワンタケクマバチ」がこのほど、新宮市内で発見された。タイワンタケクマバチは竹ぼうきやゴムホースなどに巣を作る習性があり、刺されるなどの被害に遭わないために近づかないなどの注意が必要だ。
タイワンタケクマバチはハチ目ミツバチ科。台湾や大陸中国南部~インドに自然分布する。体長2、3㌢程度で頭部や胸部、腹部は黒色。脚に黒色の毛を持つ。枯れた竹に営巣する性質があり、竹ぼうきや竹柵、枯れた竹、そして竹に似た色のゴムホースなどに2、3㌢ほどの穴を開けて巣とする。
国内では2006年に愛知県豊田市で侵入を初確認。中国本土から輸入された竹材への混入が侵入経路と考えられている。以降、中部地方を中心に発見されており、近畿地方では奈良県、京都府、兵庫県、滋賀県で確認されている。
熊野自然保護連絡協議会の瀧野秀二さんが、自宅の庭でタイワンタケクマバチを確認したのは今月上旬ごろ。緑色のゴムホースに止まって穴を開けようとしているところを捕獲したが、その後も別の個体を確認したという。
このたび、新宮市で目撃情報があったため和歌山県にも広く侵入している可能性が高い。攻撃性は高くないが、巣に近づいたり刺激すると攻撃することも。毒性はスズメバチに比べると弱いとされているが、万が一刺された場合にはアナフィラキシーショックを引き起こす恐れもある。在来種のクマバチ(キムネクマバチ)と食物を巡る競争が起きる可能性も危惧されているほか、農具として竹を利用する農業、建築業などにも影響を及ぼすことも。
また、タイワンタケクマバチには「クマバチコナダニ」というダニが寄生しており、このダニが在来クマバチに寄生したり、在来ダニと交雑したりするなどして生態系に影響する可能性もある。
竹ぼうきやゴムホースに巣があることを知らないまま触ってしまったり刺激してしまったりすることで襲われる場合がある。
環境省吉野熊野国立公園管理事務所では「香川県にも分布を広げているので和歌山県にいてもおかしくない。見かけた場合には刺激せずに放っておくか、他のハチ同様、殺虫剤で駆除を」と話している。
(2023年5月27日付紙面より)
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児童が税の大切さ学ぶ (王子ヶ浜小学校 )
新宮・東牟婁租税教育推進協議会が講師を派遣して行う「租税教室」が25日、新宮市立王子ヶ浜小学校であった。6年生60人が受講、税の大切さを学んだ。
同協議会が依頼のあった管内の学校で行っている。王子ヶ浜小学校では、公益社団法人新宮納税協会の会員の平美貴將さんが講師を務めた。組ごとに時間をずらして行われた。
2組では、25人が受講した。平美さんは、児童にも身近な消費税に言及。「税率が日本では10%だが、外国は20%超えも多い」などと語った。税の種類として▽所得税▽酒税▽たばこ税▽自動車税▽法人税▽固定資産税などがあることを説明した。
税に関するアニメを上映した。税金のない社会はどうなるかを描いたもので、火事の消火にお金がかかり、学費は自費、ごみは収集されず、救急車は有料、橋は壊れたままなどの惨状が示された。上映後の児童への「税金がある方が良いと思う人」の問いには、児童全員が挙手した。
教育費として、いずれも1人当たり1年間で、小学生は約89万円、中学生は約105万円、高校生は約100万円がかかり、これに税金が使われていることを明かした。「税金は国民が力を合わせ、よりよい社会をつくるためにある」とまとめた。
なお、授業用の教材の一つとして、1億円分の模造紙幣が用意されていた。児童らは、1000万円分の札束を手にして感触を確かめたり、1億円が入り重さ13㌔にもなるアタッシュケースを持ち上げたりした。
(2023年5月27日付紙面より)
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中学校で段階的に進める (紀宝町 )
紀宝町教育委員会は本年度から、休日に限り中学校クラブ活動の地域移行を開始した。段階的に進める計画で、町立矢渕中学校剣道部から取り組みを始めた。
町では、生徒にとって望ましい部活動の環境構築と中学校での働き方改革の実現を図る観点から、段階的な地域移行に向けた課題に取り組むことを目的に、昨年度「町部活動の地域移行検討協議会」を設置。休日の部活動の地域移行について協議を続け「学校と地域で子どもを育てていく観点から部活動の地域移行を進めては」などの意見があった。
紀宝剣道スポーツ少年団の協力が得られたことから、剣道部の地域移行を実施。4月から学校武道場で土曜日の午前中、岡芳治さんが指導に当たっている。
剣道部はこれまで県大会優勝、全国大会出場などの成績を収め、全日本選手権優勝者を輩出するなど強豪で知られている。現在は3年生3人、1年生1人の男女4人が所属。顧問が剣道未経験者で、これまで部員が工夫して練習メニューを考えてきた。
3人が紀宝剣道出身。検討協議会、町体育協会の会長を務める紀宝剣道の岡さんは「紀宝剣道で指導してきた生徒もおり、中学校で練習してきた良さを生かしながら、基本、応用の技を教えている」と話していた。
谷口綾菜主将(3年)は「岡先生に来ていただいて、練習の中身が濃くなった」と感謝。部員4人は真剣な表情で竹刀を振り、2時間半の練習に汗を流した。
町では今後、休日の地域移行は国、県他市町の動向を見ながら可能な部活動から検討していくという。
(2023年5月27日付紙面より)
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ウミガメの産卵期前に (近大新宮 )
近畿大学附属新宮高校・中学校の生徒会(高校=前田一成会長、中学=谷瀬剛会長)は24日、全校生徒に呼びかけて王子ヶ浜の清掃活動を実施した。生徒有志120人が参加し、海岸のプラスチックごみなどを拾った。
生徒会の企画・運営で、2008年から毎年3回の地域清掃や募金活動を実施している。同校からも近い王子ヶ浜は約4㌔にわたる砂礫海岸で、絶滅危惧種・アカウミガメが産卵に訪れる。和歌山の朝日・夕陽百選にも選定され、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である高野坂を歩く多くの観光客が訪れる。
海岸に集まった生徒たちは、ビニール袋を手に漂着ごみなどを拾っていった。さまざまな団体が美化活動を行っているため、目立ったごみはなかったものの、ハマゴウの茂みにたくさんのゴルフボールや食品包装などが捨てられているのが見つかった。大きな漁業用の発泡スチロール製フロートなども持ち帰った。
高校生徒会の前田会長は「皆さんの貴重な時間をボランティアに充てていただき、ありがとうございました。王子ヶ浜ではこれからウミガメの産卵が始まるそう。浜の環境保全や美しい熊野の景観を守ることに貢献できたのでは」と参加生徒たちへ感謝した。
杉村奨生さん(高2)は「生徒会のおかげで、地域貢献の機会をつくることができてよかった。浜では缶や瓶、バーベキュー用の網などを見つけた。そうした物はきちんと持ち帰ってほしいと感じた。今後も活動に参加したい」と話していた。
(2023年5月27日付紙面より)
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2023年度スクラッチ杯 (那智勝浦ゴルフ倶楽部 )
第190回職場対抗ボウリング大会
夏季ソフトバレー大会
和歌山県空手道選手権 (太地拳和会支部 )
御創建1900年に向け (熊野速玉大社 )
新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は24日、同大社のご神木「梛(なぎ)」の大樹から剪定(せんてい)した梛の木を境内に植樹した。梛は2028年に迎える、同大社御創建1900年の節目に当たって広く公開される予定だ。
樹齢約1000年と伝わる同大社の梛の大樹は、熊野権現の象徴として信奉あつく、平和の象徴ともされている。
このたび植樹した梛は、高野町の造園修景工房・山本園の代表取締役で樹木医の山本聰洋さんらが2010年に大樹の初期治療を実施した際に剪定した枝。枝は上富田町の県林業センターで挿し木していたが、約200本のうち残ったのは1本のみだったという。
同大社では、御創建1900年の記念事業の一つとして、大樹の遺伝子を受け継ぐ枝の植樹を計画。参道沿いの「八咫烏(やたがらす)神社」と「鑰宮(かぎのみや) 手力男(たぢからお)神社」の裏の一角を仮植え場所に定め、植樹を実施した。仮植えは木を環境に慣らすためのもので、今後、木の成長などに伴い植栽場所を移すことも視野に入れている。
植樹には、山本さんと同社社員らが協力。約120㌢の木を丁寧に植えて添え木をし、周囲に柵を設けて作業を終えた。山本さんによると梛は成長が遅く、1年で成長するのは10㌢程度だという。
山本さんは「人間も元々は自然の生き物。(梛の大樹について)こうして千年も長い命で生きられるということは、その周辺が人間にとっても安心できる場所であることの象徴だと思う。その木が、安全で平和な場所であることを教えてくれる。ご神木にはそういった日本人の根源的な裏付けがあると思う」と話し、植樹した梛の成長を願った。
濵中孝成禰宜(ねぎ)は「熊野の気候やこの環境にも慣れて成長してくれたら何より。葉も厚みがあって今の状態だと元気に育つと思う」と話し「手で触ると弱ってしまう可能性もあるので触れずに見守ってほしい」と呼びかけている。
(2023年5月26日付紙面より)
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作品の貼り付け作業 (紀宝町 )
ほたるを守る会(蔵本一範会長)は24日、紀宝町の鵜殿ふれあい会館で「ほたる灯ろう展」の会場に展示する灯ろう作品の貼り付け作業を行った。
4年ぶりとなる灯ろう展は、紀宝町ふるさと資料館前広場で6月3日(土)午後6時30分始まり、町内の小学生が描いたホタル灯ろう作品193点を展示する。雨天順延。4日(日)も雨天の場合は田代体育館で実施。
ほたる夢太鼓の演奏で開幕し、優秀作品表彰式、ホタル学習、○×クイズの後、灯ろうに明かりをともす。
作業には、守る会の会員や町社会福祉協議会の有志、町職員ら20人が参加。児童が縦50㌢、幅100㌢の和紙にホタルを描いた作品を木製の灯籠枠に貼り付けた。
2時間かけて作業した後、会長賞や町長賞、各学年の学年賞などを決めた。蔵本会長は「全小学校から応募があり、初めて出品してくれた1~3年生も上手に描いてくれた。久しぶりの灯ろう展なので、会員一同楽しみにしている。ぜひ、会場で子どもたちの作品を見てください」と話していた。
(2023年5月26日付紙面より)
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「スターブリーズ」が入港 (新宮港 )
外国客船「スターブリーズ」(総トン数1万2969㌧、全長159㍍、ウィンドスタークルーズ)が24日、新宮港に入港し、同日午後に出港した。出港時にはお見送りイベントが行われ、梛(なぎ)の木見送り隊や地域住民、市のツイッターキャラクター「めはりさん」、県PRキャラクター「きいちゃん」らが手を振って見送った。
クルーズ名は「日本をめぐる グラン・ジャパン・クルーズ」で行程は神戸~高松~鞆の浦~唐津~釜山(韓国)~長崎~鹿児島~終日航海~新宮~清水~東京。新宮港に降り立った191人の乗客らは、当地方の観光を満喫した。
見送り時には、里中陽互・市観光協会長が「この地は、1日では回り尽くせないほどのたくさんの見どころがある。地域を挙げて歓迎させていただくので、二度、三度と熊野・新宮へお越しください」と呼びかけた。
クルーズ客船歓送迎イベントでの演奏披露は約7年ぶりとなる、近畿大学附属新宮高校・中学校吹奏楽部が「Let’s Swing」や「リトルマーメイドメドレー」などを披露。同船は、地域住民や見送り隊らの「ありがとう」「またきてね」の声に見送られながら次の寄港地へ出発した。
次回のクルーズ船の入港は6月8日(木)を予定。「飛鳥Ⅱ」が入港する。
(2023年5月26日付紙面より)
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嶋幸二14周年コンサート (串本町 )
串本町潮岬在住の演歌歌手・嶋幸二(本名・島田和幸)さんが21日、文化センターでのデビュー14周年記念のチャリティーコンサートを開き300人強の歌仲間や観客が多彩なステージ発表に親しんだ。
収益を地元の社会福祉向上につなげる地域貢献の思いを込めて回を重ねている同コンサート。元アナウンサーの柿白享子さんに司会進行を求め、嶋さんが会長を務める潮岬(みさき)節保存会の踊り子連が友情出演でダンスを披露して開演を飾った。
演歌を愛唱する歌仲間や西川流友千恵会社中の友情出演、歌手・橋度順子さんの特別出演を経て嶋さんのステージへ。花束などの激励を受けながら持ち歌や他曲のカバーで歌声を響かせ、続く若手の演歌歌手・朝花美穂さんのステージへとつないだ。
嶋さんは同コンサート当日の10日前、妻の突然の他界に直面。悩み周囲に相談して励まされた末、歌手として行くべき道を進むことを決意し待つ観客のために同コンサートを敢行した。この決意を促した持ち歌「紀州の漁師」「渚(なぎさ)の思い出」の共同作詞作曲者・永田要之助さんの同伴を得ながら冒頭のあいさつでその胸中を打ち明け、精いっぱいのステージにしたいと思いを掲げて来場に感謝した。
(2023年5月26日付紙面より)
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県年金受給者協会グラウンドゴルフ大会
全日本バレー東牟婁予選 ( )
和歌山県空手道選手権大会 (和道流新宮支部 )
「海彩まつり」4年ぶりに開催 (新宮市 )
当地方を中心に県内外の踊り団体が多彩な踊りを披露する「第14回南紀海彩(かっさい)まつり」(同実行委員会主催)が6月4日(日)の午前10時~午後3時、新宮市佐野の新宮港緑地で開催される。北道江利実行委員長は23日、同市緑ヶ丘の東牟婁振興局で会見を開き、4年ぶりの開催に向け「踊りで地元を盛り上げたい」と意気込みを語った。
「南紀海彩まつり」は踊りを通じて地域、世代間の交流を深め、地域を活性化したいという思いから2006年に始まった。北道実行委員長が立ち上げた新宮市を拠点に活動するよさこいチーム「Team雅龍(がりゅう)」が、遠方でのイベント参加を通して他地方の団体と交流を重ねる中で抱いた「熊野地方にも来てほしい」といった思いがイベント開催への道標となった。
回数を重ねるごとに参加団体、来場者ともに増加し、コロナ禍前の2019年には46団体が参加し、1700人以上(主催者発表)が会場に訪れた。なお、同イベントは新型コロナウイルス感染症の影響で翌年以降は中止を余儀なくされていた。
今回は、当地方を中心に愛知県名古屋市や和歌山市、三重県伊勢市、鈴鹿市などから36団体が参加。よさこいやフラダンス、日本舞踊、ストリートダンスなどで会場を盛り上げる。近畿大学附属新宮高校・中学校吹奏楽部の演奏もイベントに花を添える。また、会場ではグルメやマルシェスペースも設けられるほか、和菓子のふるまい(数量限定)もある。
フラッグショーやスタンプラリー、豪華景品が当たるタオルくじなどの企画も盛りだくさんで、新たな試みとしてLINE(ライン)を使用した「なぞとき」なども開催予定だ。
北道実行委員長は「4年ぶりの開催で準備段階から忘れていることも多々あったが、踊り子だけではなくみんなが楽しめるイベントを目指している。多くの方に会場に足を運んでほしい」と来場を呼びかけている。
当日は小雨決行、荒天時は中止。イベントの詳細はホームページ(http://nankikassai.web.fc2.com/、QRコード)を参照。問い合わせは北道実行委員長(電話090・3052・4351)まで。
(2023年5月24日付紙面より)
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磯観察会に親子ら16人 (太地町立くじらの博物館 )
太地町立くじらの博物館(稲森大樹館長)は20日、向島遊歩道沿いの磯で「磯のいきもの観察会」を開いた。町内外から親子16人が参加し、海の生き物たちの営みに触れた。
磯の岩場や潮だまりに残された生き物を採集・観察することで、その生態や海洋環境について考え、小さな生き物たちの営みに触れてもらおうと開催した。
この日は荻原拓さんら博物館スタッフがガイドを務め、海で遊ぶときの注意点や危険な生き物について解説。参加者たちはライフジャケットや軍手を身に着け、生き物探しへ出発した。
岩場や潮だまりの海藻の中にはさまざまな生き物が動いており、ハゼやナマコ、ウニ、ヤドカリなどが発見された。海藻のような毛が密生したケブカガニや、体中に海藻やサンゴを付けて天敵からカムフラージュしているイソクズガニ、体の上に小石などを乗せる習性を持つコシダカウニなどが発見された。
日本一小さい魚ともいわれるゴマハゼや、顔がカエルに似ているといわれるカエルウオなどの魚類は、博物館スタッフが同定に協力した。
家族で参加した森本美桜さん(太地小5年)は「今日捕まえたのはムラサキウニ。家から海が近いので、磯で遊ぶのが好きです。ウツボを捕まえたかったな」と話していた。
(2023年5月24日付紙面より)
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大島支館が映画上映会開く (串本町公民館 )
串本町公民館大島支館(古田茂丈支館長)が20日夜、紀伊大島開発総合センターで映画上映会を開き20人が映画館を意識した視聴環境で作品鑑賞に親しんだ。
この上映会は、大島区長会の推挙に応えて本年度から着任した古田支館長(59)による新たな試み。自身の愛好を生かしてプロジェクターやスピーカーなど必要な資機材を教育委員会から借りて視聴環境を組み、区民の中心世代層を考慮して「なつかしい風来坊」(1966年製作)を初上映作品として選択。手作りの告知ポスターを掲げて、当日の来場を呼びかけた。
スクリーンとして縦2㍍、横約3・5㍍の古布を調達。少し黄ばんでいるが試写で気になるほどではないと確かめ、画面の大きさ優先で同センター備え付けのスクリーンではなくこれを使うことを決めた。上映前にはBGMを流し、飲み物を配って来場を歓迎。上映中は古布の横幅いっぱいに作品を投影し、音響も映画館に近いレベルで響かせて鑑賞した。映画館を意識しているが社会教育活動なので、入場料は無料。今回の成果を素地にして今後、同支館の定例活動として年6回程度の実施を目指すという。
「公民館だから文部科学省指定の映画を上映、とは考えていない」と語る古田支館長が見据える先は、サブカルチャーで区民が盛り上がる状況。秀でた伝統文化(水門祭など)を持つ一方、外の文化に親しむ経験が他の地域に比べてごく少ない点を映画の力で変えたいと意気込む。
いまひとつ、映画はテレビや最近はスマートフォンなどでも見ることができるが映画館には一人や少人数の鑑賞では得られない「みんなで鑑賞し、みんなで興奮する」という独特の後味があり、その要素も取り入れて区内を盛り上げることにこだわっている。
今後も洋邦問わず秀作を選びできうる限りの臨場感を出して上映するが、映画自体が若者志向の文化で年を取るほど見に行こうという気持ちが湧きにくくなる傾向があるので当面は機会が少ない年長を優先。若い頃に親しんだ興奮を思い出しながら鑑賞を楽しめるよう、レトロ作品を選ぶ流れで様子を見るという。
(2023年5月24日付紙面より)
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色川棚田で田植え体験 (那智勝浦町 )
棚田を守ろう会(峯茂喜代表)の主催による「田植え体験」が21日、那智勝浦町小阪の棚田「米作り体験農場」であった。近隣をはじめ大阪や名古屋から多数が参加。昔ながらの手植えで苗を植えた。
同会は、2005年に前身団体が発足、翌年に名称を変更し、田植えや収穫の体験などを開催してきた。しかしコロナ禍の影響で中断し、この日は4年ぶりの実施となった。なお同町では11月に、第28回全国棚田(千枚田)サミットの開催を予定している。
参加者は、会のスタッフの指導を受け、田植えに挑戦。はだしや長靴で田に入り、苗を1束ずつ、手で植えていった。手や服を泥で汚しながら、少しずつ作業を進めていた。
峯代表(68)は「たくさん来てくれて喜んでいる。ここは色川の顔みたいなところ。できるだけ維持していきたい。ただ、会で維持ではなく、誰かが耕作してくれるのが本来の形。耕作してくれる人が(色川棚田に)入ってきてくれれば」と話した。
事務局の吉田創さん(53)は「体験を機会にこういう場所があることを知り、田んぼを耕して生活してくれる人が増えたら。サミットも盛り上がれば」と語った。
植える田は79枚で、面積の合計は0・4㌶。品種はコシヒカリともち米を少々で、豊作なら七、八百㌔の収穫になる。7月に草取り、9月に収穫の体験の実施を予定している。
(2023年5月24日付紙面より)
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西田君、森本さんも準優勝 (北道院拳法錬成大会 )
新宮ソフトテニスが全国、近畿へ (和歌山県予選 )
学童軟式野球(B級)東牟婁大会