行者堂の上棟式を営む (那智山青岸渡寺 )
那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)は27日、同寺敷地内で、熊野信仰・山岳宗教のシンボルとなる「行者堂」の上棟式を営んだ。髙木住職や髙木智英副住職、熊野修験の山伏、建設を行う岐阜県関市の亀山建設の亀山直央代表取締役や関係者ら約50人が参列。再建が近づく行者堂の棟上げが無事に終えられたことへの感謝をささげ、完成までの安全を祈願した。
同寺では、明治初年の神仏分離・廃仏毀釈(きしゃく)と1872(明治5)年の修験道廃止令によって元あった行者堂が取り壊された。
その後、髙木住職が亡き父への追善供養と自らの使命感から1988年に熊野修験を再興。行者堂再建は髙木住職や熊野修験らにとって、かねての目標・念願だった。
行者堂は三間四方の木造平屋建てで、敷地面積は42・54平方㍍。工期は今年10月20日(金)までだが、同月18日(水)に竣工(しゅんこう)式に当たる落慶法要を予定。完成後は熊野信仰や熊野修験における自己再生の道場として利用される。
上棟式では、山伏のほら貝が鳴り響き、髙木住職らが読経。続いて、建物の末永い安泰を祈念する工匠式が同社によって斎行された。棟梁(とうりょう)らが伝統的な工匠の礼装に身を包み、作法にのっとって、「曳綱ノ儀」や「槌打ノ儀」を行った。
式後、亀山代表取締役は「名刹(めいさつ)の行者堂再建に携わることができ、感謝している。この建物は太い柱、太い部材で構成されている。古くからの技術を遺憾なく発揮し、歴史ある建物として行者堂の復興に向けて、精いっぱい努めてまいります」と話した。
智英副住職は「本日を迎えることができたのは熊野修験、関係者の皆さまや亀山建設さまのおかげ。完成後は日本一の行者堂として、熊野修験の根本道場として、研さんを積んでいきたい」と感謝を述べた。
髙木住職は「父・亮孝大僧正の熊野修験への思いを感じ、復興に至った。亀山建設さまのご支援で、約150年ぶりに熊野修験の根本道場である行者堂が再建される。多くの方々のご協力に感謝している。再建を通して熊野信仰を一人でも多くの方々に知っていただき、熊野の自然や霊気霊験に触れ、心の再生につなげてほしい」と語った。
(2023年5月28日付紙面より)
紀伊半島の海亀を守る会 (新宮市 )
ウミガメの保護活動を展開する「紀伊半島の海亀を守る会」(山舗徹哉会長、環境ファースト連合会会員)の会員らは27日、アカウミガメの産卵シーズンを前に、新宮市王子ヶ浜のふ化場周辺で清掃活動を実施。約10人が草刈りや溝掃除、海水ポンプの点検などに汗を流した。
同浜は絶滅危惧種・アカウミガメが訪れる世界でも数少ない海岸の一つ。同会は、波浪流失や小動物の捕食被害からアカウミガメの卵を守るための保護活動を行っている。
アカウミガメの上陸・産卵シーズンは5月中旬から8月半ばごろまで。1回の産卵で平均110~120個の卵を産み、60~80日でふ化する。卵は海岸に隣接するふ化場に移し、ふ化した子ガメは秋ごろに海に戻される。
同会は、アカウミガメの上陸・産卵を確認するために、今季は今月14日から早朝パトロールを開始。14人が交代制で毎朝午前5時から確認作業を行っている。
昨年は6月14日に初上陸と産卵を確認。8月1日までに5匹の親ガメの上陸が確認され、うち4匹が計489個を産卵し311匹がふ化。毎年秋に、地域の子どもたちを招いて同浜でウミガメの放流会を開催しているが、新型コロナウイルス感染症や天候不良の影響で、過去4年間は実施に至っていない。
山舗会長は「上陸・産卵があって今年こそは5年ぶりに子どもたちと一緒に通常規模の放流会を行うことができれば」と期待を込めた。
(2023年5月28日付紙面より)
くろしお乗り表敬訪問 (紀勢線の今後を考える協議会 )
紀勢線の今後を考える協議会(立谷誠一会長=元白浜町長)の和歌山県知事やJR西日本和歌山支社長への表敬訪問に参加するため、関康之副会長(=新宮商工会議所会頭)など3人は26日、JR新宮駅から特急くろしおに乗り込んだ。和歌山駅までの利用で協力する姿勢を示した上で、会が実行中の利用促進策を伝えた。
同会は、南紀州の民間事業者や有志が集まり、昨年の11月中旬に発足。本紙エリアからは新宮市観光協会や那智勝浦観光機構、南紀串本観光協会事務局長、新宮ガス社長、新宮信用金庫理事長、新宮商工会議所専務理事も参加している。紀勢線の特に白浜―新宮間の利用率が低く、存続が危ぶまれることから、対策を協議している。
まずは活動を認知してもらおうと訪問を決めた。協議会として利用促進のため▽白浜―新宮間の各駅周辺施設の共通マップ作製▽地元企業や官公庁などへのJR利用促進依頼▽JR各駅周辺の駐車場情報案内▽JR各駅から2次アクセスを含めた案内をまとめる―などを行っていることも説明した。
利用促進を目指すことを行動で示すため、訪問の参加者が地元各駅でくろしおに乗り込んだ。関副会長は出発に際し「(利用促進は)地域一体となり考える必要がある。月に1回、JRに乗りましょうキャンペーンをやるなど、何らかの形で利活用を考えていかないと」と力を込めた。
JR西日本は昨年4月に、利用者が少ない路線の収支を公表。2017~19年度の赤字額の平均は、紀勢線の新宮―白浜間がワースト2位の28億6000万円だった。
(2023年5月28日付紙面より)
那智勝浦ゴルフ倶楽部レディース杯
総合スポーツ大会グラウンドゴルフ (ゆうゆうクラブ )
スズケンと災害時協定締結 (新宮市 )
新宮市と愛知県名古屋市に本社を置く大手医薬品卸会社㈱スズケンは23日、「災害時における医療材料等の供給に関する協定」を締結した。協定により、災害時に市が医療材料などの供給を要請した場合、同社から優先的に提供を受けることができる。
国内外の医薬品・医療機器メーカーなどから医療用医薬品・診断薬、医療機器・医療材料、医療食品を仕入れ、全国の医療機関や保険薬局に供給する同社。全国各地の自治体とさまざまな連携協定を締結しており、地域社会への貢献を進めている。
近い将来起こるとされる南海トラフ巨大地震により、大規模な被害発生と道路の崩壊などによる孤立化が危惧されている新宮市。協定により包帯やマスク、手指消毒剤、ガーゼ、ばんそうこう、紙おむつなどの衛生用品や医療材料が優先的に受けられることから、災害時の初期対応としての応急処置などにおいて大きな備えとなることが期待される。なお、同社は岩出市や御坊市、橋本市、田辺市などと同協定を締結しており、新宮市は県内で10例目となる。
市役所で行われた調印式では、田岡実千年市長と和歌山営業部の福田崇雄・田辺支店長が協定書を交わした。締結に当たり田岡市長は「大規模な災害が発生した際には医療材料などの安定した供給の確保が最も重要な課題となる。協定は当地域の災害対策業務に大きく寄与するものであり、全国に事業を展開されている御社との協定を大変心強く感じている」と感謝。
「災害発生時には迅速、的確に対応できるよう、普段からの連携を密にしていきたい」と協力を求めた。
和歌山営業部の川腰満営業部長は「和歌山県では54年前に新宮市に最初に支店ができた。この地で締結できたことをうれしく思っている。この協定締結が、新宮市の皆さまの笑顔あふれる豊かな生活のために少しでも貢献できれば」。
福田支店長は「災害時に協力できることを提案させていただき、災害時の対応を模索していきたい」と述べ、市の防災訓練などへの参加・協力にも意欲を示した。
(2023年5月25日付紙面より)
旧古座分庁舎の新名称発表 (串本町、応募総数307点の中から選定 )
串本町が22日、旧役場古座分庁舎の新しい施設名称案募集の選定結果を発表した。最優秀賞は「宇宙ふれあいホールSora―Miru」〈町内の谷口遥馬さん発案〉。同町はこれを選定名称とし、現在実施中のリノベーション完了後に名称変更するとしている。
現本庁舎完成に伴い出張所を残して役場としての機能を終了した同分庁舎。以降、2021~23年度の3カ年計画で宇宙関係の振興拠点としてリノベーションが進んでいて、先んじて臨場感シアターなどが完成している。本年度は展示スペースや図書スペース、および内外装を整えて年内、早ければ晩秋ごろにリニューアルが完了する見込み。別系統で2階部分には古座サテライトオフィス(シェアオフィスとコワーキングスペース)が整備され、こちらは前年度から供用が始まっている。
これら内容と選定基準を伝えて募集したのが新しい施設名称案で、3月28日から4月21日まで応募を受け付け。町内外から307点が寄せられ、同町が設置した選定委員会が審査をして選定名称とする最優秀賞1点と優秀賞3点を決めた。
優秀賞は▽串本宇宙ふれあう館〈和歌山市の川口亮さん発案〉▽宇宙ふれあいパーク串本〈町内の松本太さん発案〉▽ソラノネイロKUSHIMOTO〈神奈川県横浜市の柳原幸子さん発案〉―の3点で、同町は今月22日付で応募者に選定結果の通知を送付した。選定名称に基づく施設ロゴマークの作成も進めていて、6月上旬ごろに完成披露する予定。デザインの都合でアルファベットを全て小文字表記とする場合があるとしている。
同町企画課ロケット推進グループによると、谷口さんは「多くの人々で空を見上げてカイロスを応援する拠点になれば」という思い入れとともに名称案を託している。賞品贈呈の方法は同日現在検討中という。
(2023年5月25日付紙面より)
紀宝熊野道路、熊野道路の説明会
紀伊半島一周を目指す高速道路の一部で、紀宝町、御浜町、熊野市を結ぶ紀宝熊野道路と熊野道路の事業説明会が23日、熊野市文化交流センターであった。国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所の市川幸治所長が説明。近隣市町の関係者に「命・絆・元気の道に向けて、東紀州を一つに、引き続き全力で事業に取り組んでいく」と伝えた。
紀宝熊野道路は、熊野市久生屋町から紀宝町神内に至る延長15・6㌔の自動車専用道路で、2019年に事業化。1月に御浜町で中心杭打ち式が行われた。
御浜町阿田和(紀南病院近く)と紀宝町神内にインターチェンジ(IC)を計画し、熊野道路と新宮紀宝道路に接続する。現在の用地進捗(しんちょく)状況は約10%で、引き続き用地買収を進めるという。
熊野道路は、熊野尾鷲道路の熊野大泊(IC)から熊野市久生屋町に至る延長6・7㌔の自動車専用道路。14年度に事業化され、現在、橋の下部工事、改良工事などが進んでいる。
(2023年5月25日付紙面より)
派遣に向けての説明会 (太地町 )
太地町国際交流協会(会長・宇佐川彰男教育長)と太地町は23日夜、町公民館で同町の姉妹都市であるオーストラリア・ブルームへの派遣事業説明会を開いた。派遣は新型コロナウイルスの影響で3年間中止されていたが、現在の感染状況などを考慮し、両者間での協議の結果、今年4年ぶりの再開となった。参加する中学生5人、高校生7人とその保護者が説明に耳を傾けていた。
100年以上前、ブルームに同町から多くの移民が渡り、シロチョウガイ採取の潜水作業員として従事。ブルームの真珠養殖産業の発展に大きく貢献したことから、1981年に姉妹都市提携が結ばれた。
派遣事業(青少年交流事業)は2008年から始まり、コロナ禍前までは毎年のように相互交流を重ねてきた。中学3年生が対象だが、今回はコロナ禍で参加を断念せざるを得なかった生徒も対象とし、高校生の参加もかなった。
8、9日に生徒らは筆記試験や作文、面接の選考試験に取り組んだ。今回は町教育委員会の漁野文俊次長と櫻井敬人さん、町住民福祉課の中山恵さん、町総務課の南裕賀さんが引率する。
8月19日(土)に出発し、29日(火)に帰町の予定。今年は参加者が多く、ホスト家族数が不足する可能性もあるため、中学生以外はホテルに宿泊しながら交流事業に参加する予定となっている。
この日は、櫻井さんから、日程やパスポートの申請方法、電子渡航許可(ETA)登録、健康チェック表や同意書などの説明があった。
櫻井さんは「ホームステイ先でのマナーなどにも注意してほしい。せっかくの機会なので、太地ではできないことに取り組んでほしい」。
宇佐川会長は「日本では学ぶことのできないことが多くある。過去の参加者の中には人生が大きく変わった人もいる。有意義な人生の旅にしてほしい」とあいさつした。
和歌山県立新宮高校2年の阪口玲奈さんは「先輩の話を聞いて、ずっと参加したかった。ブルームの皆さんと交流するのが楽しみ。看護師を目指しているので、多くの方々と関わることは、自分の糧になると思う」と語った。
(2023年5月25日付紙面より)
熊野川町の小中保 (新宮市 )
新宮市立熊野川中学校(松本潤校長)、同市立熊野川小学校(水本紀史校長)、三津ノ保育所(田端晴美所長)の合同運動会が20日、新宮市熊野川町の若もの広場であった。生徒16人、児童40人、園児5人が参加。晴天の下で爽やかな汗を流した。
「笑勝良(えんじょい)~魅せよう自分たちらしさ~」をスローガンに実施した。開会に当たり、水本校長があいさつ。「昨日まで練習してきた成果をしっかりと発揮し、今日は元気な姿を見せて。一日しっかり楽しみましょう」と呼びかけた。小学校6年生で児童会長の平野菜つさんも「練習の成果を発揮し、楽しい運動会に。自分たちらしさを十分に発揮して頑張ろう」と語った。
競技は徒競走やダンス、玉入れ、借り物競走、パン食い競争、リレーなどがあった。徒競走では、参加者が全力で疾走。一緒に走る友人と懸命に速さを競っていた。園児のダンスでは楽曲に合わせて、かわいらしい踊りを披露していた。
訪れた保護者は、目を細めつつ声援を送り、カメラやビデオで子や孫の様子を撮影するなどしていた。
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なお同日、新宮市立の緑丘中学校と光洋中学校、太地町立太地中学校でも体育祭が行われた。新宮市立城南中学校、那智勝浦町立の宇久井中学校、那智中学校、下里中学校も開催を予定していたが、前日の雨天の影響で順延となった。
(2023年5月21日付紙面より)
納税協会と納税貯蓄組合が総会 (新宮市 )
公益社団法人新宮納税協会(横手章郎会長)の「第13回定時総会」と新宮納税貯蓄組合連合会(森川起安会長)の「第64回定時総会」が19日、新宮市井の沢の新宮商工会議所であった。それぞれ令和5年度の事業計画などを承認した。
納税協会総会で横手会長は、関係各位の理解と協力に感謝を示し「今後も税務当局の指導、関係機関との連携の下、健全な納税者の公益を担う団体として事業活動を展開していく」と協力を呼びかけた。
議案審議では新任理事・監事を選任。本年度は▽税務指導・税務相談などの実施▽説明会や講演会などの開催▽e―Tax研修会、簿記教室などの開催▽租税教室▽納税だよりの発行・配布▽地域のイベントへの参画▽税の作品への表彰▽税制改正要望に関する意見聴取―などを実施していく予定。
納税貯蓄組合連合会総会では、森川会長が毎年管内の中学生から募っている税の作文について、昨年度は太地中学校の生徒が国税庁長官賞を受賞したことや、デジタル申告・納税推進の宣言式などに触れ「納税協会と共に、納税道義の高揚を図るためこれからも引き続き啓発運動に尽力していきたい」と誓いを新たにした。
本年度は▽納税協会との一体的運営の一層の推進▽デジタル申告・納税の推進▽中学生の税についての作文募集・表彰活動▽女性部の活動―を重点施策として取り組んでいく。
各総会の開催に当たり、来賓の河野武・新宮税務署長は、両会の税務行政への協力と理解に感謝を表し、10月から開始するインボイス制度に言及。「これからも太いパイプをもって皆さんと協力してやっていきたい」と伝えた。
東牟婁振興局の玉置昌彦・地域振興部長は「振興局としても、適正かつ公平な税務行政の執行はもとより地域の皆さまの信頼にお応えできるよう努めていきたい」と鳥羽真司・東牟婁振興局長の祝辞を代読。
田岡実千年市長は「税の役割の重要性は大切。行政としても、税によってまちづくりが成り立っているということを、市民の皆さまに訴えていきたい」とあいさつした。
(2023年5月21日付紙面より)
「田植えの集い」に650人 (丸山千枚田 )
緑豊かな田園風景が広がる熊野市紀和町の丸山千枚田で20日、「田植えの集い」が行われた。今年は県内をはじめ神奈川、愛知、大阪などからオーナー81組315人と地元の児童生徒、ゆとり協会の会員ら約650人が参加した。
丸山千枚田は1601年に2240枚の田があったと記録されるが、1990年ごろには530枚まで減少。93年に丸山千枚田保存会を結成し、保全活動により現在は1340枚まで復田した。市ふるさと振興公社が96年度からオーナー制度を採用し、今年は154組885人の応募があった。
田植えの集いは、新型コロナウイルスの影響で中止が続いていたが、昨年から再開。オーナー家族らははだしや長靴で水田に入り、スタッフや千枚田保存会の会員の指導で県育成品種「なついろ」の苗を手で植え込んでいた。
家族連れでの参加も多く、子どもたちは「おいしいお米に育って」と願いつつ、泥んこになりながら田植えを楽しんだ。公社によると、稲刈りは9月上旬ごろを予定しており、12㌧の収穫を見込んでいるという。
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丸山千枚田で6月10日(土)、豊作を願う伝統行事「丸山千枚田の虫おくり」が4年ぶりに復活する。
虫おくりは、1953年まで丸山地区で行われていた害虫駆除の行事で、2004年に熊野古道が世界遺産に登録されたことを記念して再開した。
田んぼの枚数と同じ1340本のたいまつをともして幻想的な情景の中を鐘や太鼓を鳴らし、「虫おくり殿のお通りだい」と声をかけながら練り歩く。
紀和の夏の風物詩として定着していたが、新型コロナウイルスの影響で20年以降、3年連続で中止となっていた。
当日は、午後6時からキャンドルに点灯、7時から虫おくり行列が丸山神社を出発。8時から北山砲を発射する。
雨天時は17日(土)に延期となる。問い合わせは熊野市地域振興課(電話0597・97・1113)まで。
(2023年5月21日付紙面より)
なちかつ古道を守る会 (那智勝浦町 )
「なちかつ古道を守る会」(地庵晋司会長)は17日、那智勝浦町浦神の浦神峠周辺で草刈りを行った。会員14人が参加し、協力して作業に汗を流した。
浦神の海蔵寺や炭焼き窯などより、さらに山側に進んだ場所にある浦神峠。世界遺産には認定されていないが、立派な古道が残されており、頂上の「休平」付近からは海を眺めることができるという。同会では、浦神峠だけでなく、定期的に各地にある古道の整備や清掃を行っている。
今回は古道周辺に生え、歩行に障害を来すような雑草などを鎌や草刈り機、じょれんを用いて取り除いた。
会員らは協力しながら、作業を進めるとともに、和気あいあいと交流も深めた。
作業開始前、地庵会長は来月に実施される「紀州路クリーン大作戦」への参加要請があったことを報告し「晴天で気温も高くなる中、皆さんにご参加いただきありがたい。刈りづらい草なども多くあるが、心を寛大に持って取り組んでください。作業にはじゅうぶん、注意を払ってほしい」と話した。
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同会では過去に、町内の熊野古道を紹介した「那智勝浦町内 熊野古道マップ」を作製している。手書きの地図やイラストで、町内各所の古道が一目で分かる工夫がなされているマップだ。
現在、新たに刷り直し、町観光案内所や那智勝浦観光機構(NACKT)で無料で手に入るという。
同会では「ぜひ、手に取っていただき、町内にある熊野古道を知ってもらいたい。機会があれば、歩いていただければ」と話している。
(2023年5月21日付紙面より)
アジア協会メンバーらが市長訪問 (新宮市 )
(公社)アジア協会アジア友の会の村上公彦事務局長ら5人は11日、新宮市の田岡実千年市長を訪問し、新型コロナウイルス感染症の影響で3年間実施できずにいた「土と水と緑の学校」の再開に向け意見交換。学校に対する思いや今後の課題などを共有した。
「土と水と緑の学校」は、新宮市、アジア協会アジア友の会、(一財)新熊野体験研修協会が主催する自然学校。大自然の中、地球の基本である土、水、緑について学び、その役割や大切さに気付いてもらうことを目的に1984年に開始した。
40年にわたり、子どもたちの健全育成に寄与。毎年、約80人の小中学生が夏休みを利用して参加し、高校生以上のリーダーの協力を得て共同生活やさまざまな体験を通して熊野の自然やコミュニケーションの大切さなどを学んでいる。これまで、延べ2952人の子どもたちが参加した。
前回、2019年には地元や大阪周辺、同市の姉妹都市・宮城県名取市から76人の子どもたちが参加。同市高田の高田グリーンランドを中心に、5泊6日の日程で班ごとに分かれてキャンプやカヌー遊び、水生昆虫の観察、ホエールウオッチングなどを体験したが、新型コロナウイルス感染症の影響で翌年以降は中止となっていた。
今年は、新型コロナの5類移行などを背景に、日にちの短縮や参加人数の定員を約半数にするなどの対策を講じながらも8月4日(金)~8日(火)の日程で実施していく計画としている。
この日、田岡市長と村上事務局長らは「リーダーの募集を始めているがリーダーの育成も必要」「3年のブランクは大きく、ノウハウの継承も難しい」などと現状や課題を共有。
4年ぶりの開校に向け、村上事務局長は「事故のないように子どもたちに指導したい。今の子どもたちは体験が少ないと感じている。熊野の自然を体験していただき、機転力や洞察力、創造力などの知恵を養ってほしい」。
田岡市長は「4年ぶりに開校できて本当にうれしい。子どもたちの元気な姿が見られることを、今から楽しみにしています」と話していた。
(2023年5月13日付紙面より)
ドライバーらに街頭啓発 (那智勝浦町・太地町 )
那智勝浦町では「春の全国交通安全運動」の初日となる11日午前7時30分、同町天満のAコープなち店前や汐入橋交差点付近で早朝街頭啓発があった。
出勤の時間帯に合わせた運動期間中の恒例行事。堀順一郎町長や町職員をはじめ、町交通指導員協議会、交通安全協会新宮支部、新宮警察署、JAみくまの農業協同組合、那智勝浦自動車教習所などから25人が集まり、啓発を行った。
堀町長が「思いやりを持って交通安全に取り組むことで、事故の減少にもつながる。皆さまが安心して暮らせる町にしていきたい」と訓示。
町交通指導員協議会の塩﨑一男会長が「通勤・通学時間帯と重なり、交通量も多いと思いますので、啓発物資を渡す際には、ご自身が事故に遭わないよう、しっかりと安全確認をしていただきますようお願いいたします」とあいさつした。
参加者はドライバーたちに「こどもを始めとする歩行者の安全の確保」「横断歩行者事故等の防止と安全運転意識の向上」「自転車のヘルメット着用と交通ルール遵守(じゅんしゅ)の徹底」など、運動の重点を記したチラシや町交通指導員協議会の発足50周年記念タオルなどの啓発物資を配布した。
「現在、春の全国交通安全運動を実施しています。運転の際はお気を付けて、安全運転でお願いします」などと呼びかけた。
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太地町太地の小畑石油前の交差点においても、午前10時45分ごろから街頭啓発を実施した。
新宮署、交通指導員会、町職員、町立太地小・中学校の保護者、和歌山県職員、関西電力などから20人が参加し、啓発に取り組んだ。
参加者は田辺市出身の落語家・桂三歩さんと共に声がけをしながら、啓発物資を配った。
桂さんは「皆さま、安全運転を心がけておられるが、慣れが出てしまうと、事故につながる可能性もある。啓発を通して、交通安全の意識や大切さに気付いていただければ」と話していた。
(2023年5月13日付紙面より)
串本町と自社作成の協定締結 (有限会社岡村 )
三重県松阪市に本社工場を置く「有限会社岡村」(西口鐵也代表取締役)が11日、串本町と地域における見守り活動に関する協定を締結した。
同社は1952年創業の豆腐・揚げ類製造販売会社。95年から移動販売業務を始め、その先々の地域から寄せられる見守り活動への誘いに応えて2020年9月、自社作成の同協定を伊勢市と初締結した。以降、今月10日までに三重県内で28市町村、和歌山県内で新宮市と那智勝浦町の2市町と締結済み。串本町との締結は同社として31例目、和歌山県内では3例目となる。
この日は西口代表取締役と髙橋千秋顧問、金谷英生・営業課長兼総務課長が同町役場本庁舎を訪ね、田嶋勝正町長と福祉課の鈴木一郎課長が応対。両代表名で同協定書2通に署名をして締結し、西口代表取締役は「普段やっていることの範囲で町のお役に立てることは、私どもにとってもありがたいこと。地域の方にもっともっと使っていただけるようやっていきたい」、田嶋町長は「串本町も高齢化率が大変高く、65歳以上の1人住まいが2654軒もあるまち。健康なうちは特に問題なく生活されているが、年を重ねるごとにいろいろな不調が出て(周囲から)『あの人どうしたのかな』といった声が聞こえてくることもある。共に協力をさせていただくので、今後とも末永くよろしくお願いしたい」とあいさつを交わして歩み寄った。
この協定は移動販売先で住民の異変に気付いた場合に自治体などとただちに連携し、迅速かつ適切な対応に寄与する内容。同社は現在白浜町や上富田町方面まで移動販売網を広げていて、同協定の内容にかなう展開が見込める状態に達し次第その地域の自治体に締結を申し入れるという。
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この協定の趣旨は同町が22年度から導入している高齢者見守りネットワーク事業に通じる面があり、締結を機に同町はこのネットワークの協力事業者となることを同社に提案。承諾が得られたため締結後にその登録証を交付した。町内2事業者に続き3例目で、今後も登録増を目指すという。
この事業の問い合わせは町福祉課(電話0735・62・0562)まで。
(2023年5月13日付紙面より)
3年生児童が校区探検 (神倉小学校 )
新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)は11日、3年生の社会の授業の一つとして、校区探検を行った。70人の児童が旧市内を巡り、校区内のどこに何があるかを確かめた。
教職員の引率で、学校を出発。▽和歌山地方裁判所新宮支部▽浮島の森▽新宮市保健センター▽オークワ新宮仲之町店▽仲之町・丹鶴・駅前本通り商店街▽新宮郵便局▽新宮駅▽徐福公園・蓬莱公園▽市役所・中央児童館▽井の沢放課後児童クラブ―を巡って学校に戻った。
児童らは、地図やメモ、方位磁石、カメラなどを持って歩いた。方位磁石で時折、方角を確かめながら移動。中継点で立ち止まり、教職員に教わりながら、場所を地図に記録した。気付いたことはメモを取り、カメラで写真に収めるなどした。教員は「学校に戻ったら、地図記号を確かめてみよう」と呼びかけていた。
児童らは道中、見慣れない物を見つけて友人と「何だろう」と話し合ったりしていた。浮島の森では「あれは浮いているの」と教員に尋ねていた。
(2023年5月13日付紙面より)
新宮ジュニアレスリングクラブ
新宮RFCが「ラグビー体験会」 (新宮市 )
リンダ部会長が市長訪問 (新宮市、サンタクルーズ市 )
新宮市の姉妹都市・米カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)のリンダ・スヌーク市姉妹都市委員会新宮部会長と夫のジムさんが1日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長を訪問。サ市のフレッド・キーリー市長からの手紙を田岡市長に渡し、両市の今後の交流の深化に期待を寄せた。
両市の交流は新宮市内の合気道熊野塾で修行していたサ市出身のメリー・ハイニーさんら4人の提唱で始まった。1974(昭和49)年に姉妹都市関係を締結。文化交流や訪問団の派遣などを通して友好関係を築いてきたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)の影響で、訪問団の派遣などを通した直接的な交流は2019年の10月を最後に中止に。
以降はオンラインを利用して「日米姉妹都市間ベルリングプロジェクト」や交流事業を展開。2020年の姉妹都市提携45周年記念交流会もオンラインを通して実施された。
コロナ禍以降、初の来新がかなったリンダ部会長を、田岡市長や市姉妹都市親善協会(岩澤卓会長)のメンバーらが歓迎。
リンダ部会長は「非常に多くの若者が新宮市との相互訪問を通じて、人生を変えるような瞬間を経験してきた。新型コロナウイルス感染症による困難な時期であっても、Zoom(ズーム)を活用してのプレゼンテーションや会議、オンラインイベントによって、両市は強いつながりを維持することができた。私たちの姉妹都市関係は、逆境を乗り越えることができた。両市の深いつながりがこれからもますます強まることを確信し、今後の交流や相互訪問団の活躍を楽しみにしています」などと記されたキーリー市長の手紙を紹介。
対し、田岡市長は「関係各位が架け橋となって始まった姉妹都市交流も、これまで幾度となくお互いに訪問し合っており、お互いの文化や人々に触れ、かけがえのない体験や出会いを通じて交流の輪が広がってきた。両市民の温かく強い結び付きが培われ、長年にわたる交流への歩みへとつながり、国際交流が深まったことを大変うれしく思う」と、キーリー市長に宛てた手紙を読み上げた。両者は手紙とともに記念品を贈り合い、サ市からはサーフィンにゆかりのある同市にちなみ、波が描かれたまな板などが、新宮市からはスヌーク夫妻に対しはんてんが贈られた。
約10年にわたり、ホストファミリーとして新宮市の子どもたちを迎えてきたリンダ部会長。「今後は、大人の訪問団の派遣を通して、まちづくりのノウハウを交換できれば」。初めて日本を訪れたというジムさんは「文化的、芸術的なことを学び合うことができれば、お互い素晴らしい経験になると思う」。
田岡市長は「子どもたちの訪問に加えて、今後は大人たちの交流も実現することができれば」と話していた。
両市は今後、来年からの本格的な交流再開に向けて協議を進めていくという。
(2023年5月3日付紙面より)
古座小、西向小の協力得て (エコ工房四季 )
串本町古座にある社会福祉法人つばさ福祉会(北野好美理事長)の事業所「エコ工房四季」(平原正雄施設長)が1日、古田地内の水田で田植えに取り組んだ。この日は古座小学校(山路教代校長)1、5年生19人と西向小学校(河田恵美校長)1~3年生21人が誘いに応えて協力。一緒になって作業を進めた。
みくまの農業協同組合との農福連携により、旧来の授産から能動的に取り組める農生産へと労働形態の移行を進める同事業所。水稲栽培は古座川町潤野地内の休耕田を借りて3年前から取り組むようになり、得た米の多くをサイパンイモと並ぶ同事業所の主力農産物として販路に乗せている。
本年度は新たに古田地内で1㌶弱の水田を借りることができ、作付面積は大幅拡大。同法人は「地域と一緒に水稲栽培をしたい」という思いを当初から持っているが、新型コロナウイルスの情勢で実現できず基本農福連携の枠内で過去3回の生産をしてきた。4回目の今年はその情勢が大きく変わりゆく中で増産の好機に恵まれ、前述した両校に田植えへの参加を誘うこととした。
古座小は古田地内で一時期稲作体験をして以来の田植えの機会で、1年生は生活科、5年生は社会科の一環で協力。西向小は4、5年生が総合的な学習の時間で稲作体験をしていて、その前に楽しさを知る機会になればと考え1~3年生で協力。北野理事長から歓迎のあいさつを受けた後、児童は学校ごとに素足で水田に入って手植えに取り組み、法人職員や農協職員監督の下で田植え機による機械植えも体験させてもらった。
同事業所の利用者が見守り、時折苗を配り回るなどして手植えを後押し。今後は同事業所も手を入れて田植えを仕上げ、中間管理をして収穫を目指す。時期は8月下旬ごろを見据えているが、折り合いがつけば両校へ稲刈り体験の誘いもしてみたいという。
栽培品種はコシヒカリ。北野理事長は「4回目にしてやっと児童を迎えることができてうれしい。児童には農業の楽しさや作業の大変さから食べ物の大切さを学んでくれたら」と話し、児童の田植えを後押ししていた。
(2023年5月3日付紙面より)
紀の松島がバディフラッシュ導入 (那智勝浦町 )
「行方不明者などの捜索に携わってきた。早く発見してあげたい。最悪の事態があっても、早くご遺体を家族の元に帰してあげたい。そんな思いで商品化に至った」―。
そう話すのは、串本町大島の「DIVE ISLAND」代表の山崎正紀さんだ。山崎さんは前述の思いから、着水と同時にLEDが点滅し、落水者(要救助者)の居場所を知らせる「BUDDY FLASH(バディフラッシュ)」を商品化。4月28日、那智勝浦町の「紀の松島観光船」を運航する紀の松島観光株式会社(加藤康高代表取締役)に初納品した。同社では、運航中の安心安全に寄与するために、バディフラッシュを乗船客と職員分合わせ90個を発注。この日から観光船に備えられた。
山崎さんは、ダイビングショップを営む傍ら、長年、潜水士として行方不明者の捜索や遺体の引き揚げなどの活動にも従事。暗闇に包まれた夜の海において、捜索・救助は困難であることから、苦悩していたという。
そんな時、夜間のスキューバダイビングで使用されていたバディフラッシュと同機能の道具に着目。「他にも用途がある」とひらめき、商品化に至った。
バディフラッシュは「相棒の光」の意味。ライフジャケットなどに装着し、落水時は自動的に点滅を開始。緑色の光を発し、水深60㍍まで使用可能。約300時間も点滅が持続するため、早期の発見・救助につながる可能性も期待される。税込み3300円。
また、同じ海を利用するダイバーと釣り人との間にこれまでは接点がなかった。山崎さんは、情報交換や交流を図るべく、両者間をつなぐ取り組みにも尽力した。
その活動もあり、バディフラッシュの有効性に期待を寄せる釣り愛好家で、人気ユーチューバーとも交流のある那智勝浦町在住の「ゆーしろー」こと、加藤優志朗さんが、山崎さんに知人の加藤代表取締役を紹介。納品に至った。
加藤さんは「釣り人だけでなく、さまざまな場面で有効だと思い、加藤代表取締役に伝えた」。
加藤代表取締役は「家を出て、帰るまでが旅行。使わないことが望ましいが、各地の船の事故もある。そのため、繁忙期のゴールデンウイーク前に納品をお願いした。乗船客の安心・安全に役立てたい」と話した。
山崎さんは「万が一に備えてもらえてうれしい。夜の海で、光があれば救助する側・される側にも可能性が生まれ、勇気が湧く。諦めないようになる。救助の補助具だが、一人でも多くの命を救うために、広めていきたい」と語った。
商品は同社のオンラインストアでも購入できる。問い合わせなどは、「DIVE ISLAND」(電話0735・65・0258)まで。
(2023年5月3日付紙面より)
那智護国神社で例祭 (那智勝浦町 )
那智勝浦町天満の天神社に合祀(ごうし)されている那智護国神社(髙橋正樹宮司)で「昭和の日」の4月29日、「第68回慰霊祭」が営まれた。遺族や消防関係者、各地区の区長らが神前に白菊をささげ、那智地区の英霊292柱と消防殉職者の精霊の冥福を祈った。
式典では国旗を掲揚し、参列者全員で黙とう。髙橋宮司が戦没者一人一人の名を読み上げて祝詞を奏上した。
神社奉賛会の田中輝男会長は「私たちが今平和な日本の社会で豊かな生活ができているのも、あなた方の尊い思いと犠牲によるものであると、決して忘れることはありません。あなた方の思いを引き継ぎ、平和な世の中を構築するよう精進することをお誓いします」と祭文を読み上げた。
堀順一郎町長は「世界情勢が激変する時代にあっても、恒久平和に基づく繁栄を築き上げていくことが、尊いみ霊への報恩の誠と心し、改めてお誓い申し上げます」と追悼の言葉を述べた。
天満交友会は神前で獅子舞を奉納。遺族会の石井康夫会長は地域住民らに「全国には数万の遺族会があるといわれているが、最近では年間1000を超える会が消滅・解散している。てっぺんが三角形になった墓は戦死者の墓。どうか若い方にも、頭の隅に入れておいていただきたい」と思いを語り、東京都の靖国神社に開示されている戦場からの手紙を朗読。4年ぶりの盛大な餅まきで式典を終えた。
(2023年5月3日付紙面より)