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2023年05月23日
1 目指せ!インターハイ出場
 新宮市内の3高校で壮行会  

 和歌山県高校総合体育大会(インターハイ県予選)に向け、新宮市の県立新宮高校、県立新翔高校で19日、近畿大学附属新宮高校で22日、壮行会が開かれた。県内では5月下旬から31競技が行われ、優秀な成績を収めた選手・チームは7~8月のインターハイへの出場権を手にする。

  □     □

■新宮高校



 新宮高校では深野泰宏校長が激励。「(試合は)相手と戦うと同時に、自分自身との戦いでもある。支えてくれた方々への感謝を胸に、チーム一丸となって活躍してくれることを祈る。頑張って」と呼びかけた。3年生で生徒会長の磯﨑咲良さんも「記憶に残るような、良い大会になることを願う」と語った。

 これを受けて、各クラブの代表が決意を表明。「悔いのないよう全力を尽くす」「近畿大会への出場を目指す」「最後まで諦めずに頑張る」「自信を持って臨む」と力を込めた。

  □     □

■新翔高校



 新翔高校では出張中の宮井貴浩校長に代わり、上久保輝教頭があいさつ。「試合を楽しんで」「応援される選手、チームになって」「仲間や指導者を信じて」などと述べた。2年生で生徒会長の中澤優貴さんも「自分と仲間を信じて。健闘と活躍を祈る」と伝えた。

 出場選手を代表し、弓道部の主将を務める3年生の松畑真士希さんが宣誓。「ここまで来られたのは、顧問の先生や家族、仲間の支えがあったから。自分の力を信じ、練習の成果を発揮できるよう全力で頑張る」と強調した。

  □     □

■近畿大学附属新宮高校



 近大新宮高校では、出場する▽サッカー▽バレーボール▽バスケットボール▽卓球▽ソフトテニス▽空手▽なぎなた―の7クラブの代表がそれぞれの目標を掲げた。

 生徒会の前田一成会長は「皆さんはこれまで、一意専心の気持ちで努力を積み重ねてきた。その努力を尊敬している。力を発揮し、全力で楽しんできて」と激励した。池上博基校長はチーム一丸となることの大切さを述べ「近大新宮の良さは、選手が互いに思いやりを持って『頑張ろう』と声をかけ合えるところ。心を一丸として試合に臨んで」と語った。

(2023年5月23日付紙面より)

壮行会に臨む選手たち=19日、和歌山県立新宮高校
大会に出場する選手が入場=19日、和歌山県立新翔高校
拍手を受け選手たちが入場=22日、近畿大学附属新宮高校
2023年05月23日
2 熊野・新宮を広く発信
 総会で本年度事業など承認  (新宮ユネスコ協会 )

 新宮ユネスコ協会(中谷剛会長、個人53人、法人10社)は20日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルで令和5年度総会を開いた。会員ら約20人が出席する中、本年度事業や予算などを承認。役員改選では中谷会長をはじめ、副会長や理事らを再任した。

 日本では、民間ユネスコ活動から起こったユネスコ運動が、政府、国会などに波及し、ユネスコ加盟の機運が高まっていったという経緯がある。1947年に宮城県で、世界で最初の民間ユネスコ運動団体「仙台ユネスコ協力会」が発足。新宮ユネスコ協会は2012年10月20日、和歌山県で7番目に立ち上げられた。

 開会に当たり、中谷会長があいさつ。「当協会においても新型コロナウイルス感染症の影響で2019年を最後に、恒例の講演会も開催することができなかったが、今年2月、『丹鶴ホール』でチベット出身の歌手・バイマーヤンジンさんをお招きし、文化講演会を開催することができた」と報告。

 現在、小康状態にある新型コロナウイルス感染症、ウクライナ情勢、ロシア政権などに言及し「ウクライナ侵攻はプーチン大統領の問題でありロシア国民の問題だと思っている。できる限り早い、より良い形の終結を望んでいる」と述べた。

 再任に当たっては「熊野・新宮をできるだけ発信していきたいという思いがある」と会員らに協力を求めた。

 来賓の田岡実千年市長は「先のバイマーヤンジンさんの講演では、チベットと日本の文化の違い、家族の在り方など、ユーモアを交えて語っていただき感動した」。

 同協会の日頃の活動や取り組みに感謝を伝え「今後も末永く文化や教育にご尽力いただけることを期待しています」とあいさつした。

 本年度の事業は▽ユネスコ文化講演会の実施▽熊野古道の実地学習と保全活動▽書き損じはがきキャンペーンへの参加▽平和への取り組み―などの事業を予定。県立新宮高校との共同活動として、新宮参詣曼荼羅(まんだら)の英語による絵解きも計画しており、ユネスコ・コングレス(代表者会)で発表する予定としている。

 総会後には、同協会理事の赤木克視さんによる講話「私の自然農法」があった。赤木さんは「技術がなく、費用がなくてもできる稲づくり」をテーマに、高田地区で自身が実践する自然農のノウハウを、獣害や害虫被害を含む失敗談などを交えながらスライドを使って説明。

 「素人も簡単に米を作れる方法を確立したと思っている。極めて安い金額で稲作をすることもできる」と紹介した。

(2023年5月23日付紙面より)

会員らが出席した総会の様子=20日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテル
中谷剛会長
赤木克視さん
2023年05月23日
3 全校一つになり活躍応援
 総体に挑む生徒を壮行  (串本古座高校 )

 和歌山県立串本古座高校(榎本貴英校長、生徒229人)が19日、第1体育館で総合体育大会出場選手壮行会を開き挑む生徒の活躍を期待して激励した。

 連帯感と愛校心の向上を目的とした生徒会執行部(前田美波会長)主導の恒例行事。本年度は▽サッカー部▽陸上競技部▽ソフトテニス部〈男女〉▽バレー部▽柔道部▽剣道部▽弓道部―が今月下旬~6月上旬に試合に臨む予定となっている。

 応援する側を代表して榎本校長は▽自信の気持ち▽仲間との絆▽周囲への感謝―を大切にして臨めば幸運が訪れ感動が得られると鼓舞し、「全校一つになって皆さんの活躍を応援する。しっかりと悔いを残さず頑張ってほしい」とあいさつ。各部の部長が大会日程と会場、意気込みを掲げ、同執行部の雑賀和さん(3年)は「これまれの練習の成果を十分に発揮できるよう全力で臨んでほしい。皆さんがこの部活に入って良かったと言えるような大会になるよう願う」と期待して壮行した。

  □     □

 各部が掲げた大会日程と会場は次の通り。

▽サッカー部=5月26日(金)、南山スポーツ公園〈初戦・対市立和歌山戦〉

▽陸上競技部=5月26日(金)~28日(日)、紀三井寺公園陸上競技場

▽ソフトテニス部=男子・6月1日(木)~3日(土)、女子4日(日)~5日(月)、かわべテニス公園

▽バレー部=6月3日(土)~4日(日)、田辺市体育センター

▽柔道部=6月2日(金)~3日(土)、白浜町立総合体育館

▽剣道部=6月5日(月)~7日(水)、和歌山ビッグホエール

▽弓道部=6月3日(土)~4日(日)、田辺市立弓道場

(2023年5月23日付紙面より)

総合体育大会に挑む生徒を壮行する雑賀和さんら=19日、和歌山県立串本古座高校
2023年05月23日
4 英霊に感謝し非戦と平和願う
 晴天の下、戦没者慰霊祭  (太地町 )

 太地町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)境内にある護国神社で20日、戦没者慰霊祭が営まれた。昨年は新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの斎行となったが雨天のため、社務所内で斎行された。今年は晴天の下、遺族や関係者、自衛隊新宮地域事務所、三軒一高町長、太地町漁業協同組合、町職員ら約30人が参列し、国の繁栄の礎を築いた二百数十柱の英霊に感謝の誠をささげ、恒久平和を願った。

 同神社の例祭は遺族の高齢化などの影響で途絶えていたが、これを憂いた有志たちが友の会(久原拓美会長)を立ち上げて復活させた。今年で12回目。

 慰霊祭では、髙橋宮司が祝詞を奏上。参列者はそれぞれの思いを胸に白菊を供え、手を合わせた。

 久原会長は慰霊祭の準備などに取り組んだ関係者に礼を述べ「世界では紛争が絶えない。ウクライナの報道を聞くたびに心が痛む。悲惨な戦争は再び繰り返さない。世界の人々は平和に共存しなければならない。非戦と平和の願いを込め、現在の平安と繁栄の礎となられた方々の御霊(みたま)を安らかに祈らせていただいた」。

 戦後生まれの人々が多い現在に触れ「大多数の方が戦争を知らない現在。意識されることの少ない平和のありがたさ、命の尊さを再認識し、次の世代に伝えていくことが今を生きる私たちの責務だと考えます」と語った。

 髙橋宮司は「晴天の下、久しぶりに通常通りのお祭りができて良かった。各地でご遺族が少なくなる中、広い意味で町民や里の皆さまが遺族となる。お祭りは継続していくことが大切」と話した。

(2023年5月23日付紙面より)

遺族や関係者が参列した=20日、太地町の飛鳥神社
平和への祈りをささげる久原拓美会長
2023年05月23日
5 M氏賞など受賞者たたえる  熊野美術協会展表彰式  (新宮市 )
2023年05月23日
6 紀北支援学校が修学旅行  平安衣装で記念撮影  (那智勝浦町 )
2023年05月23日
7 美化意識の高揚図る  職員有志らが王子ヶ浜清掃  (新宮市 )
2023年05月23日
8 一日も早い開通に向け  熊野川河口に橋を架ける会が総会  
2023年05月23日
9 ハッチョウトンボ飛ぶ  国内最小、今年も羽化  (新宮市 )
2023年05月23日
10 害虫駆除に効果的  蓬莱地区福祉委員がホウ酸団子作り  (新宮市 )
2023年05月23日
11 絵本の世界を楽しむ  南大居保と大野保の園児  (那智勝浦町 )
2023年05月23日
12 自転車マナー向上へ  新翔高生徒が新宮署に協力  
2023年05月23日
13 「交通事故死ゼロを目指す日」  ルール順守を呼びかける  (紀宝署 )
2023年05月23日
14 人口減少対策などで意見聞く  議会と住民との懇談会  (御浜町 )
2023年05月23日
15 井上さん、松元さんが優勝  鵜殿区グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2023年05月23日
16 個別接種の受け付け始まる  コロナワクチン春開始接種  (紀宝町 )
2023年05月23日
17 作家を迎えて技術教わる  串本中2年木彫りに挑戦  (串本町 )
2023年05月23日
18 歓声響かせ熱戦繰り広げる  初夏の運動会体育祭始まる  (串本町 )
2023年05月23日
19 お悔やみ情報
  
2023年05月16日
20 交流継続し互いの発展へ
 白馬村長が表敬訪問  (太地町 )

 約40年にわたり太地町と姉妹都市提携を結ぶ長野県白馬村の丸山俊郎村長が12日、太地町の三軒一高町長を表敬訪問した。丸山村長の来町は初で、自動運転車両に乗車したほか、太地こども園や森浦湾などを視察した。

 白馬村と太地町は1984年に提携を結び、翌85年から太地小学校と白馬北小学校の交流が始まった。これまでは太地小児童が4年生の冬に白馬村を、白馬北小児童が5年生の夏に太地町を訪れていたが、コロナ禍で2年間訪問がかなっていなかった。

 昨年7月、3年ぶりに白馬北小が同町へ、今年1月に太地小が白馬村を訪れ、交流が再開された。

 丸山村長は、白馬村教育委員会事務局生涯学習スポーツ課の関口久人スポーツ振興係長らと共に、12日午後に熊野市で開催される令和5年度の中部ブロックB&G地域海洋センター連絡協議会総会に参加するために熊野入りしたという。

 丸山村長らは、自動運転車両を乗車後に▽燈明崎▽梶取崎▽(仮称)国際鯨類施設建設地▽太地こども園▽森浦湾―などを視察した。

 初の同町訪問や同町の施策について丸山村長は「白馬でも自動運転を試みたが、雪のため断念した。現在は、AI(人工知能)を用いたコミュニティバスを検討している。少子高齢化の波もあるため、将来的には違った形で自動運転にもアプローチしていきたい。また、こども園施設も素晴らしかった。太地町は福祉が非常に充実している。掲げられている理想をきちんと実現されている。想像以上にきれいな景色、とても素晴らしかった」と評価。

 コロナ禍で途絶えていた交流などにも触れ「白馬は雪と山だが、太地は海と海の生き物があって、われわれからすると非日常的な場所。互いのコンテンツを学び合い、リスペクトし合いながら、多様性の認識も構築していきたい。今回の5類移行のタイミングで、さらなる積極的な交流を図っていきたい」と話した。

 三軒町長は「子どもたちは交流によって成長する。白馬村は魅力的な村で、人が親切。見習うべき部分も多い。今後も交流を継続し、互いの町村のさまざまな発展につなげていきたい」と語った。

 その後、一行は同町のいさなの宿白鯨で昼食を取り、交流を深めた。

(2023年5月16日付紙面より)

三軒一高町長(右端)を表敬訪問した長野県白馬村の丸山俊郎村長(左から2人目)=12日、太地町役場
自動運転車両を試乗する丸山村長(前列左)
2023年05月16日
21 日頃の鍛錬の成果を披露
 不二流体術が演武奉納  (熊野那智大社 )

 古武術の不二流体術和歌山県支部新宮道場(山本盛夫支部長)は13日、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で奉納演武会を実施した。同大社での奉納は5回目で、第三代宗家の大嶋竜太郎さん他、県外からの参加者も含め16人が体術や棒術、剣術を披露。国内外から訪れた参拝者らが見物や撮影を行う姿も見られた。

 不二流体術とは、突き、蹴り、投げなどといった古来から伝わる日本伝統の総合武術で、審判のいないルール不在の中で行われるのが特徴。開祖・古賀不二人師が、合気道開祖・植芝盛平師、親和体道開祖・井上方軒師を源流に、真の合気武術を目指してより実践的に練り上げた。

 二代宗家・田中光四郎師を経て、現宗家の大嶋さんに伝えられた奥義は、講道館出身の柔気流宗家・八木不動師から伝授された柔気流の技を加えて、今や一段と深みを増しているという。

 正式参拝後に行われた奉納演武では、道着やはかま姿の門下生が素手による実践的な演武や短刀、木刀を用いた数々の技を披露した。子どもたちも元気いっぱい鍛錬の成果を発揮した。

 奉納後、大嶋さんは「コロナ禍の様子も少しずつ変わり、マスクを着用していない方の割合も増え、外国人観光客の方も多く見受けられる。非常に良い形に戻ってきた中で、神事や奉納を皆さんで盛り上げていかなくてはならないと思う。14日の熊野速玉大社での奉納は9回目。節目の10年に向けて努めたいです」と話した。

(2023年5月16日付紙面より)

演武を奉納した不二流体術和歌山県支部新宮道場の皆さん=13日、那智勝浦町の熊野那智大社
第三代宗家の大嶋竜太郎さんが演武を披露した
2023年05月16日
22 出身者の移民顕彰の象徴に
 串本にイペーの苗木を植樹  (南紀国際交流協会 )

 南紀国際交流協会(西畑栄治会長)が4月30日、串本町串本にある巡航船乗り場跡そばにブラジルの国花・イペーの苗木2本を植樹した。

 2月の主催講演会に登壇した県中南米交流協会会長の眞砂睦さんが第2回和歌山県人会世界大会(10月に田辺市や和歌山市で実施予定)に向けて植えるとした苗木。当時は3月中に植えるとしたが場所の確保に難航して実現できず、地元の南紀国際交流協会へ苗木2本を託して協力を求める形となっていた。

 以降、同協会が防波堤のかさ上げ工事が完了して間もない巡航船乗り場跡そばの造成地の一角に場所を確保。この日は西畑会長ら会員5人が集まり、支柱を立てて苗木を植えたという。

 主催講演会で語られたブラジル移民の第1号は潮岬出身の中井淺吉、太平洋戦争後の困窮を乗り越えるためにブラジル移民を奨励した当時の小野真次知事は田並出身、旧串本高校を経て移民の道を進んだ須賀得司さんは串本出身。ブラジルを世界有数の農業大国に押し上げ国の食事情をも一変充実させたことで国民から「農業の魔術師」とたたえられている日本人移民者や子孫である日系人。その躍進の一角で同町の出身者も複数関わっていることへの気勢を挙げてほしい、という思いで眞砂さんは今後の顕彰の象徴として同町への苗木の植樹を目指していた。

 植樹の代行を経て西畑会長は「ブラジルで成り立つ農業技術を確立した出身者が多い田辺市では、小中学校26校で26本の苗木を植えたと報告を受けている。串本町は最終的に造成地へ植える形となってしまったが、まずは一夏を越して根付くまで、できれば毎日水を届ける気持ちでこれから見守っていきたい」と話している。

(2023年5月16日付紙面より)

巡航船乗り場跡そばに植樹したブラジルの国花・イペーの苗木=11日、串本町串本
眞砂睦さんに代わって植樹する会員の皆さん(南紀国際交流協会提供)
2023年05月16日
23 熊野神社一行が三山へ
 3年ぶりに正式参拝  

 山口県山陽小野田市にある熊野神社の松田正寛宮司ら21人は13日、「熊野三山御礼詣り」で那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)を訪れた。コロナ禍で3年ぶりとなった一行での御礼詣りは厳かな空気の中、正式参拝を行った。

 全国にある熊野神社の総本社・熊野三山に感謝をささげるために、コロナ禍前までは毎年赴いていた同一行。

 バスや船で1500㌔以上の距離を経て参拝に訪れており、今回で53回目。最高齢98歳の参加者もおり、35回目を迎えたという。

 正式参拝では、男成宮司も参列し、神事が執り行われた。熊野那智大社独自の神楽である「那智の瀧舞」を巫女(みこ)が奉納。続いて、松田宮司や関係者らが玉串をささげ、参拝した。

 男成宮司は「遠路はるばるお越しいただき、感謝申し上げます。新型コロナウイルスも5類移行となり、穏やかなお気持ちでお参りいただけたのではないかと存じます。本当にありがとうございました」とあいさつした。

 熊野神社の松田真権宮司は「お声がけをさせていただき、皆さまとご一緒に御礼詣りに来られたのは3年ぶり。熊野三山を巡り、感謝の祈りをささげることができるのは、本当にありがたいです」と話していた。

 一行は、午後から新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で正式参拝を、翌14日は田辺市の本宮大社(九鬼家隆宮司)を訪れ、同じく正式参拝を行った。

(2023年5月16日付紙面より)

熊野神社の松田正寛宮司が玉串をささげた=13日、那智勝浦町の熊野那智大社
2023年05月16日
24 音楽に合わせて楽しく運動  「スマイルアップ体操」始まる  (紀宝町 )
2023年05月16日
25 ハープの音色に乗せて朗読  絵本の「おはなし会」  (紀宝町 )
2023年05月16日
26 地震・津波前後の行動考える  鵜殿地区のワークショップ  (紀宝町 )
2023年05月16日
27 もっと知ろう!大塔川  宇久井ビジターセンター  (那智勝浦町 )
2023年05月16日
28 楽しんで運動習慣身に付ける  映像プログラム体験教室  (那智勝浦町 )
2023年05月16日
29 橘大の学生もてなすマップ  熊野カフェが協力者募る  (那智勝浦町 )
2023年05月16日
30 晴天の下で遠足楽しむ  1年生と6年生の交流も  (三輪崎小学校 )
2023年05月16日
31 地元の自然を知ろう  丹鶴幼が園外保育  (新宮市 )
2023年05月16日
32 湿潤な木陰で鈴なりに  ユキノシタ咲き始める  (古座川町 )
2023年05月16日
33 イチゴにちなみ赤い魚紹介  水族館内で5月限定展示  (串本海中公園 )
2023年05月16日
34 本州最南端に光点が舞う  潮岬でヒメボタルが羽化  (串本町 )
2023年05月16日
35 お悔やみ情報
  
2023年05月13日
36 「土と水と緑の学校」4年ぶりに
 アジア協会メンバーらが市長訪問  (新宮市 )

 (公社)アジア協会アジア友の会の村上公彦事務局長ら5人は11日、新宮市の田岡実千年市長を訪問し、新型コロナウイルス感染症の影響で3年間実施できずにいた「土と水と緑の学校」の再開に向け意見交換。学校に対する思いや今後の課題などを共有した。

 「土と水と緑の学校」は、新宮市、アジア協会アジア友の会、(一財)新熊野体験研修協会が主催する自然学校。大自然の中、地球の基本である土、水、緑について学び、その役割や大切さに気付いてもらうことを目的に1984年に開始した。

 40年にわたり、子どもたちの健全育成に寄与。毎年、約80人の小中学生が夏休みを利用して参加し、高校生以上のリーダーの協力を得て共同生活やさまざまな体験を通して熊野の自然やコミュニケーションの大切さなどを学んでいる。これまで、延べ2952人の子どもたちが参加した。

 前回、2019年には地元や大阪周辺、同市の姉妹都市・宮城県名取市から76人の子どもたちが参加。同市高田の高田グリーンランドを中心に、5泊6日の日程で班ごとに分かれてキャンプやカヌー遊び、水生昆虫の観察、ホエールウオッチングなどを体験したが、新型コロナウイルス感染症の影響で翌年以降は中止となっていた。

 今年は、新型コロナの5類移行などを背景に、日にちの短縮や参加人数の定員を約半数にするなどの対策を講じながらも8月4日(金)~8日(火)の日程で実施していく計画としている。

 この日、田岡市長と村上事務局長らは「リーダーの募集を始めているがリーダーの育成も必要」「3年のブランクは大きく、ノウハウの継承も難しい」などと現状や課題を共有。

 4年ぶりの開校に向け、村上事務局長は「事故のないように子どもたちに指導したい。今の子どもたちは体験が少ないと感じている。熊野の自然を体験していただき、機転力や洞察力、創造力などの知恵を養ってほしい」。

 田岡市長は「4年ぶりに開校できて本当にうれしい。子どもたちの元気な姿が見られることを、今から楽しみにしています」と話していた。

(2023年5月13日付紙面より)

アジア協会アジア友の会のメンバーらが田岡実千年市長(中央左)を訪問した=11日、新宮市役所
2019年当時の「土と水と緑の学校」閉校式の様子
2023年05月13日
37 交通安全呼びかける
 ドライバーらに街頭啓発  (那智勝浦町・太地町 )

 那智勝浦町では「春の全国交通安全運動」の初日となる11日午前7時30分、同町天満のAコープなち店前や汐入橋交差点付近で早朝街頭啓発があった。

 出勤の時間帯に合わせた運動期間中の恒例行事。堀順一郎町長や町職員をはじめ、町交通指導員協議会、交通安全協会新宮支部、新宮警察署、JAみくまの農業協同組合、那智勝浦自動車教習所などから25人が集まり、啓発を行った。

 堀町長が「思いやりを持って交通安全に取り組むことで、事故の減少にもつながる。皆さまが安心して暮らせる町にしていきたい」と訓示。

 町交通指導員協議会の塩﨑一男会長が「通勤・通学時間帯と重なり、交通量も多いと思いますので、啓発物資を渡す際には、ご自身が事故に遭わないよう、しっかりと安全確認をしていただきますようお願いいたします」とあいさつした。

 参加者はドライバーたちに「こどもを始めとする歩行者の安全の確保」「横断歩行者事故等の防止と安全運転意識の向上」「自転車のヘルメット着用と交通ルール遵守(じゅんしゅ)の徹底」など、運動の重点を記したチラシや町交通指導員協議会の発足50周年記念タオルなどの啓発物資を配布した。

 「現在、春の全国交通安全運動を実施しています。運転の際はお気を付けて、安全運転でお願いします」などと呼びかけた。

  □     □

 太地町太地の小畑石油前の交差点においても、午前10時45分ごろから街頭啓発を実施した。

 新宮署、交通指導員会、町職員、町立太地小・中学校の保護者、和歌山県職員、関西電力などから20人が参加し、啓発に取り組んだ。

 参加者は田辺市出身の落語家・桂三歩さんと共に声がけをしながら、啓発物資を配った。

 桂さんは「皆さま、安全運転を心がけておられるが、慣れが出てしまうと、事故につながる可能性もある。啓発を通して、交通安全の意識や大切さに気付いていただければ」と話していた。

(2023年5月13日付紙面より)

早朝街頭啓発に取り組む参加者ら=11日、那智勝浦町のAコープなち店
ドライバーらに交通安全を呼びかける=同日、太地町の小畑石油前の交差点
2023年05月13日
38 移動販売先で見守り活動
 串本町と自社作成の協定締結  (有限会社岡村 )

 三重県松阪市に本社工場を置く「有限会社岡村」(西口鐵也代表取締役)が11日、串本町と地域における見守り活動に関する協定を締結した。

 同社は1952年創業の豆腐・揚げ類製造販売会社。95年から移動販売業務を始め、その先々の地域から寄せられる見守り活動への誘いに応えて2020年9月、自社作成の同協定を伊勢市と初締結した。以降、今月10日までに三重県内で28市町村、和歌山県内で新宮市と那智勝浦町の2市町と締結済み。串本町との締結は同社として31例目、和歌山県内では3例目となる。

 この日は西口代表取締役と髙橋千秋顧問、金谷英生・営業課長兼総務課長が同町役場本庁舎を訪ね、田嶋勝正町長と福祉課の鈴木一郎課長が応対。両代表名で同協定書2通に署名をして締結し、西口代表取締役は「普段やっていることの範囲で町のお役に立てることは、私どもにとってもありがたいこと。地域の方にもっともっと使っていただけるようやっていきたい」、田嶋町長は「串本町も高齢化率が大変高く、65歳以上の1人住まいが2654軒もあるまち。健康なうちは特に問題なく生活されているが、年を重ねるごとにいろいろな不調が出て(周囲から)『あの人どうしたのかな』といった声が聞こえてくることもある。共に協力をさせていただくので、今後とも末永くよろしくお願いしたい」とあいさつを交わして歩み寄った。

 この協定は移動販売先で住民の異変に気付いた場合に自治体などとただちに連携し、迅速かつ適切な対応に寄与する内容。同社は現在白浜町や上富田町方面まで移動販売網を広げていて、同協定の内容にかなう展開が見込める状態に達し次第その地域の自治体に締結を申し入れるという。

  □     □

町の高齢者見守り協力事業者登録も



 この協定の趣旨は同町が22年度から導入している高齢者見守りネットワーク事業に通じる面があり、締結を機に同町はこのネットワークの協力事業者となることを同社に提案。承諾が得られたため締結後にその登録証を交付した。町内2事業者に続き3例目で、今後も登録増を目指すという。

 この事業の問い合わせは町福祉課(電話0735・62・0562)まで。

(2023年5月13日付紙面より)

協定書に署名する西口鐵也代表取締役(右)と田嶋勝正町長=11日、串本町役場本庁舎
2023年05月13日
39 まちのどこに何がある
 3年生児童が校区探検  (神倉小学校 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)は11日、3年生の社会の授業の一つとして、校区探検を行った。70人の児童が旧市内を巡り、校区内のどこに何があるかを確かめた。

 教職員の引率で、学校を出発。▽和歌山地方裁判所新宮支部▽浮島の森▽新宮市保健センター▽オークワ新宮仲之町店▽仲之町・丹鶴・駅前本通り商店街▽新宮郵便局▽新宮駅▽徐福公園・蓬莱公園▽市役所・中央児童館▽井の沢放課後児童クラブ―を巡って学校に戻った。

 児童らは、地図やメモ、方位磁石、カメラなどを持って歩いた。方位磁石で時折、方角を確かめながら移動。中継点で立ち止まり、教職員に教わりながら、場所を地図に記録した。気付いたことはメモを取り、カメラで写真に収めるなどした。教員は「学校に戻ったら、地図記号を確かめてみよう」と呼びかけていた。

 児童らは道中、見慣れない物を見つけて友人と「何だろう」と話し合ったりしていた。浮島の森では「あれは浮いているの」と教員に尋ねていた。

(2023年5月13日付紙面より)

校区内を巡りどこに何があるかを確かめた=11日、新宮市の浮島の森
2023年05月13日
40 2大会で上位入賞果たす
 新宮ジュニアレスリングクラブ  
2023年05月13日
41 ボールに触れ競技楽しむ
 新宮RFCが「ラグビー体験会」  (新宮市 )
2023年05月13日
42 学校統合の説明受ける  育友会総会で保護者ら  (城南中学校 )
2023年05月13日
43 ジャケツイバラの花  熊野地方各地で  
2023年05月13日
44 「熊野誌」第66号発行  発売に合わせ常設展拡大  (新宮市立図書館 )
2023年05月13日
45 鈴島で「チゴガニダンス」  新宮市  
2023年05月13日
46 多くが集える憩いの場完成  瀧岡さんの友人らが祝う  (那智勝浦町 )
2023年05月13日
47 園庭開放、4年ぶり再開  6月20日にかけ全保育所で  (紀宝町 )
2023年05月13日
48 御浜中「自転車安全モデル校」に  「春の全国交安運動」出発式  
2023年05月13日
49 ホタル飛ぶ美しい町に  守る会が小学校で授業  (紀宝町 )
2023年05月13日
50 種から育てた苗を水田へ  三尾川小児童らが田植え  (古座川町 )
2023年05月13日
51 物資配り安全意識促す  くじ野川で春交安街頭啓発  (串本町 )
2023年05月13日
52 常設の利点生かし園芸も  集いの場で「桜カフェ」  (古座川町 )
2023年05月13日
53 お悔やみ情報
  
2023年05月11日
54 けん玉教室で互いに成長
 大会出場を視野に腕磨く  (新宮市 )

 「頑張れ」「落ち着いて」「集中、集中」「スピードいらんよ」。新宮市佐野のくろしお児童館の一室で仲間を応援し合う声が響く―。15年以上続くけん玉教室の一場面だ。現在6人の児童が月に2回、切磋琢磨(せっさたくま)し、けん玉の腕を磨いている。

 指導するのは、元小学校長で現在は、太地町立子育て支援室・子どもの居場所づくり指導員の村上和弥さんだ。学力向上や人格形成につながると考え、教師時代から30年以上にわたって子どもたちにけん玉を教えてきた。

 日本けん玉協会に所属し、二段を取得する村上さんは、けん玉で三つのC「コンセントレーション(集中力)」「コンフィデンス(自信)」「コントロール(調整力)」が養えると話す。

 けん玉によって、計算のミスが減少した事例もあるとした。これまでに、全国大会出場者を3人輩出し、うち1人は全国制覇を成し遂げている。

 村上さんは「けん玉道といって、武道と同じく、道が付く。三つのCだけでなく、礼儀や作法、相手を思いやる気持ちも育つ」と述べた。

 けん玉には級位・段位があり、近畿大会や全国大会も開催されている。試合は規定の種目を、決められた回数内で成功させ、点数を競い合う。

 同教室は、年度ごとの登録制で定員は10人。村上さんは、本年度メンバーの市立三輪崎小学校の浦晴之君(4年)と田原拓真君(6年)の2人が近畿大会で活躍できる可能性があると話す。

 練習日ごとに行われるけん玉検定において、2人はすでに準初段に合格。4月27日の検定では50点満点中、浦君が32点、田原君が41点をたたき出している。

 村上さんは「40点台なら近畿大会の決勝に出られる。けん玉は努力すれば報われる競技。2人の活躍はもちろん、メンバー全員の成長に期待している」と話した。

 浦君は「玉が入った時の爽快感が好き。拓真君と一緒に大会に出て、活躍したい」。

 田原君は「難しい技に成功した時がうれしい。検定では悔しい思いをしている。大会に出て優勝したいです」と語った。

 取材中、メンバーが礼儀正しく、互いを鼓舞・助言し合う姿が度々見られた。記者は、村上さんの言うけん玉の効果が表れていることを実感した。

(2023年5月11日付紙面より)

けん玉教室の皆さん=4月27日、新宮市佐野のくろしお児童館
練習の都度、試合も行われる
2023年05月11日
55 入館者数、コロナ禍前の水準に
 多くの人でにぎわったGW  (太地町立くじらの博物館 )

 新型コロナウイルスの5類移行を前に迎えた今年のゴールデンウイーク(GW)。太地町立くじらの博物館(稲森大樹館長)は、県内外から訪れた多くの来場者でにぎわった。連休中(1~7日)の入館者数は1万427人(「こどもの日」の5日に実施した小中学生無料の人数含む)で、2019年の9722人(同)を上回り、コロナ禍前の水準に戻った。

 同館によると、「こどもの日」の5日には769人の子どもが来館。19年は567人で、子どもの数も大幅に増加した。連休期間中に最も入場者数が多かったのは5日で2844人が訪れた。無料分の子どもの数を除いた数では、4日の2792人が最高となった。なお、昨年の同期間中の来館者数は9313人(「こどもの日」の小中学生489人含む)で、今年と同様、行動制限のなかった昨年よりさらに盛況だったことがうかがえる。

 連休中の感染症対策は、アルコール消毒などの対策は従来通りとした。マスク着用は個人の判断に任せる形を取った。

 今回の入館者数増について同館は、日の並びや天候に恵まれたことなどを要因に挙げている。

 稲森館長は「多くの皆さまにお越しいただき、ありがたい。コロナの5類移行もあって、今年は期待したい」。

 今後については「昨年度は教育旅行や旅行支援などがあった。コロナの緩和も含め、今年は来館者の構成も大きく変わってくる。初めて来られたお客さまに再び来館してもらえるように、また、外国人観光客の方々にも多く来てもらえるような計画や企画に努めていく」と話していた。

 今後は、コロナ禍中に実施できなかった学芸員が入館者を案内する「スポットガイド」や多言語の音声ガイド機器の貸し出し、特別イベントの開催も計画しているとした。

 そのほか、施設内での滞在時間増や満足度の向上に向けて9日から、飲食関連のキッチンカーの募集をホームページ上で開始した。土日や夏休みなどに館内敷地内で稼働する予定だ。

(2023年5月11日付紙面より)

多くの来場者でにぎわったゴールデンウイーク=4日、太地町立くじらの博物館
2023年05月11日
56 ペア8組16人競技に臨む
 孫(子)とGG楽しもう  (潮岬青少年の家 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家の主催事業「こどもの日企画 孫(子ども)とグラウンド・ゴルフ(GG)を楽しもう」が6日にあり、ペア8組16人が競技に親しみながらの家族だんらんを楽しんだ。

 高齢者層に人気が高く、世代を問わず誰でも簡単なルールで挑戦を始められるニュースポーツ・GGを架け橋にし、こどもの日の家族だんらんを応援する体験プログラムとして計画。今回は孫や子とペアを組む高齢者層が競技愛好者ぞろいだったため、序盤は自由練習としてペアでGGに慣れてもらい、中盤以降2ペア一組でプレーに挑戦した。

 今回も日本GG協会公認のコース二つ(計16ホール)を使用。各ペアは2人が交互に打ち進めるルールで各ホールを回り、表彰はないがその合計打数でどのペアが1~3位になったかを発表してたたえ合った。今回は午後の天候の崩れを警戒し、当初予定していた敷地内での昼食休憩は省略。最後はこどもの日のプレゼントとして孫や子に菓子を配って締めくくった。

 この体験プログラムは昨秋に敬老の日企画として計画したが雨天中止となり、家族が帰省する今年の正月に合わせて再度計画して参加を呼びかけ初実施にこぎ着けた。その時に1位となった河田一夫さん・河田舞耶さんペアが今回も、2位と1打差の合計打数46で1位となった。

(2023年5月11日付紙面より)

日本GG協会公認コースでプレーに挑戦する参加ペア=6日、県立潮岬青少年の家
こどもの日のプレゼントを選ぶ孫や子どもら
2023年05月11日
57 音楽もっと大好きに
 ウインドカンパニーが演奏会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立勝浦小学校(山下真司校長)で8日、ウインドカンパニー金管合奏団による演奏会が開かれた。同校の全校児童227人と同町立市野々小学校の児童25人が、プロによる生演奏を楽しんだ。

 ウインドカンパニーは「ウインドカンパニー管楽オーケストラ(吹奏楽団)」を母体に、主に関西で演奏活動を行っていたプロアーティストたちによって1994年に誕生。小学校から高等学校までさまざまな学校で音楽会を行い、弦楽や打楽器アンサンブル、混声合唱団、ジャズバンド、ポップスバンドなど多様なジャンルの芸術講演活動を続けている。

 この日は金管合奏団からトランペット、ホルン、トロンボーン、チューバ奏者の5人が来校し、児童の手拍子に合わせて「さんぽ」を演奏しながら登場。「ぞうの行進」ではホルンでゾウの鳴き声を表現し、「トランペット吹きの休日」では2本のトランペットによる繊細で軽やかな演奏技術を披露するなど、さまざまな演出や工夫で児童を楽しませた。

 楽器紹介では映画「崖の上のポニョ」やゲーム「スーパーマリオブラザース」からおなじみの曲を演奏し、楽器の魅力を伝えた。

 浪花蒼斗君(3年)は「アンコールのドラえもんの曲はもともと好きだけれど、演奏してもらってもっと好きになった。トランペットがかっこよかった」と話していた。

(2023年5月11日付紙面より)

金管五重奏で「さんぽ」を披露=8日、那智勝浦町立勝浦小学校
「ホ!ホ!ホ!」の振り付けを踊る児童たち
2023年05月11日
58 45人が熱戦繰り広げる
 第27回大石杯テニス大会  
2023年05月11日
59 色鮮やかなスイレンの花  寺谷総合公園で咲き始める  
2023年05月11日
60 水玉模様のテントウムシ  子育てサロンで制作  (紀宝町 )
2023年05月11日
61 上手にフラフープ回す  新体操幼児の部がスタート  (紀宝町 )
2023年05月11日
62 「楽しい毎日を送ってますよ」  西岡さん夫婦、人とのつながりが決め手  (移住×農家生活 御浜町の取り組み(終) )
2023年05月11日
63 絵本や絵画、人形など72点  田中千鶴見さんの作品展  (紀宝はぐくみの森 )
2023年05月11日
64 ウミガメってどんな生き物?  下里小5年生が学習  (那智勝浦町 )
2023年05月11日
65 古座川の大自然を満喫  フロンティアコース1年生  (近大新宮高 )
2023年05月11日
66 合気道と日本文化愛し  ウルス・ケラーさんら来日  (新宮市 )
2023年05月11日
67 個性豊かなお店がいっぱい  「くまのクエスト」にぎわう  (新宮市 )
2023年05月11日
68 会員17人で172点披露  町立体育館で黒洋画会展  (串本町 )
2023年05月11日
69 和歌山看護学部が寄託  串本町のトルコ義援金へ  (東京医療保健大学 )
2023年05月11日
70 大学教授交え取り組む  潮岬小の学力向上研究  (串本町 )
2023年05月11日
71 南紀熊野に水力発電所ができたわけ  ~明治後期から昭和初期の水力発電所~③  (「地質の日」特集 )
2023年05月11日
72 お悔やみ情報
  
2023年05月07日
73 太平洋岸自転車道をタンデムで
 走破目指し思いつなぐ  

 4月29日に千葉県銚子市を出発した、ナショナルサイクルルート「太平洋岸自転車道(PCR)」をタンデム(2人乗り)自転車で走破する「太平洋岸自転車道をタンデムでつないじゃえ2023」のメンバーらが4日、新宮市に到着した。参加メンバーらは翌5日に同市を出発。ゴールの和歌山市を目指す。

 PCRは、千葉県から神奈川県、静岡県、愛知県、三重県を通り和歌山県までをつなぐ、全長1487㌔の日本最長の自転車道。日本を代表する魅力的な自転車道として国内外にPRするため、2021年5月にナショナルサイクルルートに指定された。

 同年には、PCRの認知度向上、地域とPCRとのつながりの創出、活用方法の模索などのために民間の有志らが立ち上げた「太平洋岸自転車道を繋(つな)いじゃえプロジェクト」の発起人2人が同ルートの走破を達成。

 今回のプロジェクトは、大阪で介護・ケアワークに携わるメンバーが「もっと障害者スポーツ、タンデム自転車に関心を持ってほしい」と思い立ち、和歌山サイクルプロジェクトとともに企画した。

 タンデム自転車によるみんなに優しいサイクリングの実践・周知や、自転車とサイクリングルートを通した関係づくりなどを目的に掲げ、障害のある人などを後者ライダーとして迎えて7日までの9日間をかけてコースを走破する。

 なお、タンデム自転車は複数人が前後に並んで乗り同時に駆動することができる自転車で、障害者スポーツとしてのパラサイクリングでは視覚障害クラスの競技としてタンデム自転車を使用したレースが実施されている。障害があってもサイクリングを楽しめる手段として活用されており、各都道府県でも次々と一般公道などにおいて走行が解禁されている。

 6日目の4日の夕方に新宮市入りした参加メンバーらを、地域の自転車愛好家や市職員が歓迎した。メインパイロットの一人である、大阪府の介護会社「エールラインケア」代表で日本パラサイクリング連盟の小山結美さんは、タンデム自転車の安全性と、障害者だけではなく、一般の人にもその楽しさを広く知ってもらいたいと思いを語り「今回のプロジェクトでは立ち寄ったポイントでタンデム自転車の体験会も行うことができた。タンデム自転車を知ってもらう機会の提供や自転車を通した交流を今後もつないでいきたい。安全にゴールを目指したい」と話していた。

 一行は7日午後、終点の和歌山市加太に到着する予定。

(2023年5月7日付紙面より)

新宮市に到着したプロジェクトメンバーを歓迎=4日、新宮市井の沢
2023年05月07日
74 英霊258柱の冥福祈る
 勝浦護国神社で例祭営む  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町勝浦の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)境内にある勝浦護国神社で3日、第68回例祭が営まれた。午前9時から忠魂碑前で式典を、10時から同神社で式典と奉納行事を実施した。遺族や町消防団(下地将仁団長)、来賓など約50人が参列し、258柱の英霊に冥福を祈り白菊をささげ、平和と安寧を願った。

 護国神社は日露戦争以降の大戦に出兵、また消防団員として尊い命を国にささげた人たちを神霊として祭っている。例祭は1955(昭和30)年に始まり、現在も勝浦6区で結成される同神社奉賛会(会長・坂井與己第6区長、勝浦地区区長会長)、勝浦遺族会、髙橋宮司の奉仕により、絶やすことなく営まれている。

 神社での式典では舟謡(ふなうた)勝謡会(中村誓会長)や神輿(みこし)会、櫂伝馬(かいでんま)保存会の会員らの歌声に合わせ、参列者が国歌を斉唱。髙橋宮司が戦没者の英霊や殉職者ら258人の名前を読み上げ、祝詞を奏上した。

 堀順一郎町長は「尊霊には先の大戦において、ひたすら祖国の興隆と同胞の安泰を願いつつ、尊い命をささげられました。消防殉職者におかれましては、郷土を思う不屈の消防精神の下、尊い犠牲となられましたことは、その勇気が永くたたえられるとはいえ痛惜の念に堪えません。私たちは戦火に、防災に散った尊い258柱のみ霊に見守られ、平和で明るく住みよい那智勝浦町を力強く築いていくことを謹んでここにお誓い申し上げる次第でございます」と慰霊の言葉を述べた。

 舟謡勝謡会らが舟謡を奉納し参列者が白菊を献花。その後、勝浦獅子神楽保存会(沖和也会長)が獅子神楽を奉納した。

 坂井会長は「258柱の英霊を追悼し、感謝の心をささげ、平和への誓いを新たにした。例祭にご参列いただき、ありがとうございました。年々、ご遺族の参列がさみしくなっているが、258柱のみ霊が祭られている限り、私たちが引き継いでいかなければならない。ご協力をお願いします」とあいさつした。

 この日は直会(なおらい)も行われた。集まった参列者らは食事を取り、会話を交わすなどして、共にひとときを過ごした。

(2023年5月7日付紙面より)

白菊をささげ冥福を祈った=3日、那智勝浦町の勝浦護国神社
勝浦獅子神楽保存会が獅子神楽を奉納した
2023年05月07日
75 GW後半、観光客でにぎわう
 ウミガメ放流会も大盛況  (紀宝町 )

 好天が続いたゴールデンウイーク(GW)後半の3~5日、各地の行楽地は観光客でにぎわいを見せた。新型コロナウイルス対策が緩和される中、紀宝町の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」でもコロナ禍前に近い人出となった。

 「3日から急激に来場者が増えた。2年前、3年前とは比べものにならない人。これだけ忙しいゴールデンウイークは懐かしい」。観光客の子どもたちにウミガメを紹介する男性スタッフはそう話す。

 今年は、ウミガメタッチイベントをはじめ、フリーマーケット、屋台が登場。ウミガメ水族館の営業時間を延長するなどして観光客を迎えた。

 「こどもの日」の5日には、熊野灘の漁網にかかり保護していたアオウミガメの放流会を開催。多くの観光客らが見守る中、井田海岸から甲長40㌢、推定5~10歳のウミガメを海へと帰した。

 観光客らはスマートフォンでカメを撮影し、放流の際には「ばいばい、元気でね」と手を振った。

 臨時駐車場が常に満車になるなど、人と車であふれたウミガメ公園。県外から観光で家族と訪れたという男性は「ウミガメを初めて見て、放流まで経験できてラッキーでした。子どもも良い思い出になったと思う」と話していた。

(2023年5月7日付紙面より)

海へと帰るアオウミガメを見守る多くの観光客ら=5日、紀宝町井田
にぎわいを見せる紀宝町ウミガメ公園
2023年05月07日
76 スリルと景勝楽しむ
 北山村の観光筏下り開航  

 熊野川の支流・北山川で3日、筏(いかだ)に乗り急流のスリルと渓谷美を楽しむ北山村の観光筏下りが始まった。関係者らが参列し神事を執り行った後、救命胴衣を身に着けた観光客らを乗せた第1便が出発。乗客らは水しぶきを受けながら迫力満点の川下りを満喫した。

 筏下りは元筏師や村民の努力で1979年に観光筏下りとして再開し今年で44回目。特産品のかんきつ系果実「じゃばら」とともに村の基幹産業になっている。スギの丸太8本で組んだ床を七つ連結している筏は、全長約30㍍、幅約1・6㍍、重さは7㌧。手すりと席が設けられ、訓練を積んだ筏師たちが櫂(かい)で操船する。

 約5・5㌔を約70分かけて下るコースで、水量豊かな北山川の急流と渓谷の大自然、そして筏師の伝統技術を楽しむことができる人気のレジャーだ。例年なら年間約7000人ほどが体験に訪れるが、新型コロナウイルス感染症の影響で令和2年度は3251人、令和3年度は4277人にとどまった。昨年度は6310人が乗船し、コロナ禍以前の水準に戻りつつある。

 今年3月の京都・保津川下りの転覆死亡事故を受け、乗客の救助訓練などを集中実施し安全に万全を期した。運航責任者の山本正幸さんは「今年は川のコンディションが良い。山々の緑に包まれる癒やしの時間と急流のスリルを楽しんでほしい」と話していた。

 観光筏下りは1日2便。料金は大人6600円、小学生3300円。乗船対象者は10~75歳の健康、健脚な人。

 筏をゆっくり進めながら景観を楽しむことができる人気の特別便は14日(日)、6月4日(日)に運航予定で大人9900円、小学生6600円(弁当、お茶、おくとろ温泉入浴含む)。予約・問い合わせは北山村観光センター(電話0735・49・2324)まで。運航期間は9月30日(土)までを予定している。

(2023年5月7日付紙面より)

観光筏下りのシーズンがスタートした=3日、北山村
2023年05月07日
77 優勝は川村さん(男子)、渡辺さん(女子)
 新宮GG同好会「春季大会」  
2023年05月07日
78 峪孝さんが制覇
 田辺市長杯争奪弓道大会  
2023年05月07日
79 栄冠は那智勝浦の手に
 ナガセケンコー旗軟式野球大会  
2023年05月07日
80 「森のシャンデリア」  エゴノキの花咲く  (新宮市徐福公園 )
2023年05月07日
81 300人がサイクリング楽しむ  スターブリーズが入港  (新宮市 )
2023年05月07日
82 連休中の安全呼びかけ  ツーリングライダー対象に啓発  (和歌山県警 )
2023年05月07日
83 赤いTシャツで清掃活動  赤十字奉仕団が役場周辺で  (太地町 )
2023年05月07日
84 季節のお風呂を満喫  ピーアップシングウでしょうぶ湯  (新宮市 )
2023年05月07日
85 魅力発信や利便性向上を  念願のホームページ開設  (那智山青岸渡寺 )
2023年05月07日
86 予算編成に向け県に要望  田岡市長らが要望活動  (新宮市 )
2023年05月07日
87 昨年度の修学旅行受け入れ実績  和歌山県  
2023年05月07日
88 400㍉㍑献血に協力を  勝浦LCが奉仕活動  (那智勝浦町 )
2023年05月07日
89 和気あいあい時間過ごす  下里はまぼう会の集いの場  (那智勝浦町 )
2023年05月07日
90 和やかな時間過ごす  助産師迎えてサロン  (紀宝町 )
2023年05月07日
91 友愛の思いを次の世代に  総会で本年度事業など確認  (紀宝町遺族会 )
2023年05月07日
92 市の観光交流施設が誕生  世界遺産熊野古道館  (熊野市 )
2023年05月07日
93 子どもたちがゲーム楽しむ  こいのぼりのつどい  (鵜殿保育所 )
2023年05月07日
94 お悔やみ情報