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2023年05月13日
1 「土と水と緑の学校」4年ぶりに
 アジア協会メンバーらが市長訪問  (新宮市 )

 (公社)アジア協会アジア友の会の村上公彦事務局長ら5人は11日、新宮市の田岡実千年市長を訪問し、新型コロナウイルス感染症の影響で3年間実施できずにいた「土と水と緑の学校」の再開に向け意見交換。学校に対する思いや今後の課題などを共有した。

 「土と水と緑の学校」は、新宮市、アジア協会アジア友の会、(一財)新熊野体験研修協会が主催する自然学校。大自然の中、地球の基本である土、水、緑について学び、その役割や大切さに気付いてもらうことを目的に1984年に開始した。

 40年にわたり、子どもたちの健全育成に寄与。毎年、約80人の小中学生が夏休みを利用して参加し、高校生以上のリーダーの協力を得て共同生活やさまざまな体験を通して熊野の自然やコミュニケーションの大切さなどを学んでいる。これまで、延べ2952人の子どもたちが参加した。

 前回、2019年には地元や大阪周辺、同市の姉妹都市・宮城県名取市から76人の子どもたちが参加。同市高田の高田グリーンランドを中心に、5泊6日の日程で班ごとに分かれてキャンプやカヌー遊び、水生昆虫の観察、ホエールウオッチングなどを体験したが、新型コロナウイルス感染症の影響で翌年以降は中止となっていた。

 今年は、新型コロナの5類移行などを背景に、日にちの短縮や参加人数の定員を約半数にするなどの対策を講じながらも8月4日(金)~8日(火)の日程で実施していく計画としている。

 この日、田岡市長と村上事務局長らは「リーダーの募集を始めているがリーダーの育成も必要」「3年のブランクは大きく、ノウハウの継承も難しい」などと現状や課題を共有。

 4年ぶりの開校に向け、村上事務局長は「事故のないように子どもたちに指導したい。今の子どもたちは体験が少ないと感じている。熊野の自然を体験していただき、機転力や洞察力、創造力などの知恵を養ってほしい」。

 田岡市長は「4年ぶりに開校できて本当にうれしい。子どもたちの元気な姿が見られることを、今から楽しみにしています」と話していた。

(2023年5月13日付紙面より)

アジア協会アジア友の会のメンバーらが田岡実千年市長(中央左)を訪問した=11日、新宮市役所
2019年当時の「土と水と緑の学校」閉校式の様子
2023年05月13日
2 交通安全呼びかける
 ドライバーらに街頭啓発  (那智勝浦町・太地町 )

 那智勝浦町では「春の全国交通安全運動」の初日となる11日午前7時30分、同町天満のAコープなち店前や汐入橋交差点付近で早朝街頭啓発があった。

 出勤の時間帯に合わせた運動期間中の恒例行事。堀順一郎町長や町職員をはじめ、町交通指導員協議会、交通安全協会新宮支部、新宮警察署、JAみくまの農業協同組合、那智勝浦自動車教習所などから25人が集まり、啓発を行った。

 堀町長が「思いやりを持って交通安全に取り組むことで、事故の減少にもつながる。皆さまが安心して暮らせる町にしていきたい」と訓示。

 町交通指導員協議会の塩﨑一男会長が「通勤・通学時間帯と重なり、交通量も多いと思いますので、啓発物資を渡す際には、ご自身が事故に遭わないよう、しっかりと安全確認をしていただきますようお願いいたします」とあいさつした。

 参加者はドライバーたちに「こどもを始めとする歩行者の安全の確保」「横断歩行者事故等の防止と安全運転意識の向上」「自転車のヘルメット着用と交通ルール遵守(じゅんしゅ)の徹底」など、運動の重点を記したチラシや町交通指導員協議会の発足50周年記念タオルなどの啓発物資を配布した。

 「現在、春の全国交通安全運動を実施しています。運転の際はお気を付けて、安全運転でお願いします」などと呼びかけた。

  □     □

 太地町太地の小畑石油前の交差点においても、午前10時45分ごろから街頭啓発を実施した。

 新宮署、交通指導員会、町職員、町立太地小・中学校の保護者、和歌山県職員、関西電力などから20人が参加し、啓発に取り組んだ。

 参加者は田辺市出身の落語家・桂三歩さんと共に声がけをしながら、啓発物資を配った。

 桂さんは「皆さま、安全運転を心がけておられるが、慣れが出てしまうと、事故につながる可能性もある。啓発を通して、交通安全の意識や大切さに気付いていただければ」と話していた。

(2023年5月13日付紙面より)

早朝街頭啓発に取り組む参加者ら=11日、那智勝浦町のAコープなち店
ドライバーらに交通安全を呼びかける=同日、太地町の小畑石油前の交差点
2023年05月13日
3 移動販売先で見守り活動
 串本町と自社作成の協定締結  (有限会社岡村 )

 三重県松阪市に本社工場を置く「有限会社岡村」(西口鐵也代表取締役)が11日、串本町と地域における見守り活動に関する協定を締結した。

 同社は1952年創業の豆腐・揚げ類製造販売会社。95年から移動販売業務を始め、その先々の地域から寄せられる見守り活動への誘いに応えて2020年9月、自社作成の同協定を伊勢市と初締結した。以降、今月10日までに三重県内で28市町村、和歌山県内で新宮市と那智勝浦町の2市町と締結済み。串本町との締結は同社として31例目、和歌山県内では3例目となる。

 この日は西口代表取締役と髙橋千秋顧問、金谷英生・営業課長兼総務課長が同町役場本庁舎を訪ね、田嶋勝正町長と福祉課の鈴木一郎課長が応対。両代表名で同協定書2通に署名をして締結し、西口代表取締役は「普段やっていることの範囲で町のお役に立てることは、私どもにとってもありがたいこと。地域の方にもっともっと使っていただけるようやっていきたい」、田嶋町長は「串本町も高齢化率が大変高く、65歳以上の1人住まいが2654軒もあるまち。健康なうちは特に問題なく生活されているが、年を重ねるごとにいろいろな不調が出て(周囲から)『あの人どうしたのかな』といった声が聞こえてくることもある。共に協力をさせていただくので、今後とも末永くよろしくお願いしたい」とあいさつを交わして歩み寄った。

 この協定は移動販売先で住民の異変に気付いた場合に自治体などとただちに連携し、迅速かつ適切な対応に寄与する内容。同社は現在白浜町や上富田町方面まで移動販売網を広げていて、同協定の内容にかなう展開が見込める状態に達し次第その地域の自治体に締結を申し入れるという。

  □     □

町の高齢者見守り協力事業者登録も



 この協定の趣旨は同町が22年度から導入している高齢者見守りネットワーク事業に通じる面があり、締結を機に同町はこのネットワークの協力事業者となることを同社に提案。承諾が得られたため締結後にその登録証を交付した。町内2事業者に続き3例目で、今後も登録増を目指すという。

 この事業の問い合わせは町福祉課(電話0735・62・0562)まで。

(2023年5月13日付紙面より)

協定書に署名する西口鐵也代表取締役(右)と田嶋勝正町長=11日、串本町役場本庁舎
2023年05月13日
4 まちのどこに何がある
 3年生児童が校区探検  (神倉小学校 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)は11日、3年生の社会の授業の一つとして、校区探検を行った。70人の児童が旧市内を巡り、校区内のどこに何があるかを確かめた。

 教職員の引率で、学校を出発。▽和歌山地方裁判所新宮支部▽浮島の森▽新宮市保健センター▽オークワ新宮仲之町店▽仲之町・丹鶴・駅前本通り商店街▽新宮郵便局▽新宮駅▽徐福公園・蓬莱公園▽市役所・中央児童館▽井の沢放課後児童クラブ―を巡って学校に戻った。

 児童らは、地図やメモ、方位磁石、カメラなどを持って歩いた。方位磁石で時折、方角を確かめながら移動。中継点で立ち止まり、教職員に教わりながら、場所を地図に記録した。気付いたことはメモを取り、カメラで写真に収めるなどした。教員は「学校に戻ったら、地図記号を確かめてみよう」と呼びかけていた。

 児童らは道中、見慣れない物を見つけて友人と「何だろう」と話し合ったりしていた。浮島の森では「あれは浮いているの」と教員に尋ねていた。

(2023年5月13日付紙面より)

校区内を巡りどこに何があるかを確かめた=11日、新宮市の浮島の森
2023年05月13日
5 2大会で上位入賞果たす
 新宮ジュニアレスリングクラブ  
2023年05月13日
6 ボールに触れ競技楽しむ
 新宮RFCが「ラグビー体験会」  (新宮市 )
2023年05月13日
7 学校統合の説明受ける  育友会総会で保護者ら  (城南中学校 )
2023年05月13日
8 ジャケツイバラの花  熊野地方各地で  
2023年05月13日
9 「熊野誌」第66号発行  発売に合わせ常設展拡大  (新宮市立図書館 )
2023年05月13日
10 鈴島で「チゴガニダンス」  新宮市  
2023年05月13日
11 多くが集える憩いの場完成  瀧岡さんの友人らが祝う  (那智勝浦町 )
2023年05月13日
12 園庭開放、4年ぶり再開  6月20日にかけ全保育所で  (紀宝町 )
2023年05月13日
13 御浜中「自転車安全モデル校」に  「春の全国交安運動」出発式  
2023年05月13日
14 ホタル飛ぶ美しい町に  守る会が小学校で授業  (紀宝町 )
2023年05月13日
15 種から育てた苗を水田へ  三尾川小児童らが田植え  (古座川町 )
2023年05月13日
16 物資配り安全意識促す  くじ野川で春交安街頭啓発  (串本町 )
2023年05月13日
17 常設の利点生かし園芸も  集いの場で「桜カフェ」  (古座川町 )
2023年05月13日
18 お悔やみ情報
  
2023年05月12日
19 春の全国交通安全運動始まる
 各地で啓発活動など展開  

 正しい交通ルールの遵守(じゅんしゅ)とマナーの実践を呼びかける「春の全国交通安全運動」が始まった。20日(土)までの10日間、「こどもを始めとする歩行者の安全の確保」「横断歩行者事故などの防止と安全運転意識の向上」「自転車のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底」を重点に全国で活動が展開される。

 新宮市では初日の11日、市交通事故をなくする市民運動推進協議会(会長=田岡実千年新宮市長)、市交通指導員協議会、市交通安全母の会、県交通安全協会新宮支部、交通事故をなくする県民運動東牟婁地区推進協議会(会長=鳥羽真司東牟婁振興局長)、新宮警察署(井田昌樹署長)など関係者約80人が、同市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で決起集会を挙行。啓発物資の配布などを通して交通安全を呼びかけた。

 主催者を代表し、鳥羽東牟婁振興局長は「8日から新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行し、当地方にも国内外からの観光客が戻り始めている。多くの方々が来られるのは喜ばしいことではあるが交通事故の発生件数の増加も懸念される。交通事故のない安全で安心なまちづくりは県民市民の願いで、皆さま方の取り組みには大きな期待が寄せられている」とさらなる協力を求めた。

 井田署長は「今年1月から4月30日にかけて、管内では人身事故が32件、物損事故を含めた事故総量は515件で、昨年と比較して36件の増加となっている。今後、人の活動が活発化し、観光客の増加に伴い交通事故の発生が懸念される。交通事故防止は警察官だけでできるものではなく、一人一人が交通安全について考えていただくことが事故抑制につながる。同署も一致団結して交通事故防止に取り組んでいきたい」と誓いを新たにした。

 特別ゲストの田辺市出身の落語家・桂三歩さんは大喜利で交通安全を呼びかけた他「交通安全とかけてダイエットと解く。その心は『死亡(脂肪)をなくすよう頑張りましょう』」と締めくくった。

(2023年5月12日付紙面より)

啓発物資を配布し交通安全を呼びかけた=11日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
関係団体から約80人が活動に参加
桂三歩さん
2023年05月12日
20 特徴や見分け方など学ぶ
 日本クマノザクラの会が観察会  (田辺市本宮町 )

 (一社)「日本クマノザクラの会」(勝木俊雄会長)は6日、田辺市本宮町の七越森林公園で「2023年GWの観察会」を開いた。会員ら20人が参加。クマノザクラの発見者でもある勝木会長が講師を務め、クマノザクラの特徴や見分け方などを説明した。

 クマノザクラはバラ科サクラ属の樹木で、2018年に新しく公表された野生種で、勝木会長が発見、命名した。紀伊半島南部の3県に分布。早咲きで花が美しいことから観賞用の利用が期待されている。

 同会は、国内で約100年ぶりに新種と確認されたクマノザクラの利活用や保全活動を目指し21年2月に発足。会員同士が連携し、和歌山、三重、奈良の3県にまたがる自生地で広域的な活動に取り組むことを目的としている。2年間の活動を経て、会員数は160の個人・団体を超え、今年1月、一般社団法人として再出発するに至った。

 会員を対象に行われた今回の観察会では、勝木会長が身近にあるクマノザクラとヤマザクラ、ソメイヨシノなどの特徴や見分け方について解説した。

 花の咲かない時期の見分けは難しいが、勝木会長は桜の枝や葉を手に具体的に説明。参加者らは熱心に聞き入り、勝木会長に質問を投げかけるなどしてクマノザクラに対する学びを深めた。また、この日の観察会は、熊野本宮観光協会が道案内や受付などに協力。最後には同観光協会による「温泉コーヒー」のおもてなしを受けた。

 会員でもある同観光協会の山下義朗さんは「サクラ観察会は本宮では初めてだと思う。地元の参加者からは、初めて聞くことばかりだったので、楽しい充実した時間を持てた。すごく勉強になったと言ってもらえた。地域の人に、この地方しかないクマノザクラをもっと知ってほしい」と笑顔を見せた。

(2023年5月12日付紙面より)

勝木俊雄会長がクマノザクラの見分け方などを説明=6日、田辺市本宮町(日本クマノザクラの会提供)
20人の会員が桜について学びを深めた(同提供)
2023年05月12日
21 競技の魅力伝える
 はまゆう・こども園でラグビー体験  (新宮市 )

 新宮市の保育所型認定こども園「はまゆう・こども園」(遅越拓郎園長)で10日、ラグビー体験があった。新宮ラグビーフットボールクラブ(鈴木雄一代表)の林英明さん筒井代悟さんが訪れ、4、5歳児37人にゲームなどを交えて競技の魅力を伝えた。

 同クラブは、県立新宮高校ラグビー部OBが中心となって活動。体験を通して子どもたちが直接ボールに触れ、ラグビーの魅力を知ってもらおうと開いている。本年度は市内や那智勝浦町、紀宝町の保育園などを巡り、体験を開く予定となっている。

 園児らは準備体操や園庭を走った後、5グループに分かれてパスの練習に挑戦。林さんから「ラグビーでは後ろにいる人へパスを出す」「ボールを落とさない」などの説明を受けながら元気に体を動かした。ボールを抱えてゴールへと運ぶ「トライ」の練習では、子どもたちから「痛くない」「楽しい!」「もっとやりたい」と声が上がり、盛り上がった。

 林さんは「園児の笑顔で楽しんでいる姿が見られてよかったです。競技を知ってもらうことが大事。9月にはワールドカップも開催されるため、少しでも多くの子どもたちに魅力を伝えられるよう普及に努めていければ」と話していた。

(2023年5月12日付紙面より)

ラグビーを体験した4、5歳児=10日、新宮市の保育所型認定こども園「はまゆう・こども園」
さまざまなゲームでボールに触れた
2023年05月12日
22 森や木材の魅力に触れて
 子育て支援セが認定施設に  (紀宝町 )

 三重県の「みえ森林教育ステーション」に紀宝町子育て支援センターが認定された。森林や木、木材の魅力に触れられる施設を認定し、森林教育につなげることが狙いで、遊び場には県産材のおもちゃや椅子、森に関する絵本などが置かれている。

 森林や木材が暮らしや経済に取り入れられている社会を目指して県は森林教育の取り組みを進めており、2021年度から気軽に学べる場としてステーションを認定している。県産材の遊具や、森林・木に関する本の常設などの要件を満たす県内の施設が対象で、3月末までに14カ所が認定された。

 センターは県内9番目で、これに合わせておもちゃや椅子、フロアタイル、絵本が県により用意され、県熊野農林事務所職員による講話が4月中旬に利用者向けに行われた。淡海順子センター長は「木の香りを感じてくれるお母さんもいて、おもちゃで遊ぶ子どもたちに気持ちが和みます。その先に山があると目を向けてくれた方もいて、親子で話してもらえたらうれしい」と話していた。

 このほか紀宝町内では、飛雪の滝キャンプ場、町生涯学習センターまなびの郷も認定された。

(2023年5月12日付紙面より)

新しく用意された県産材のおもちゃや椅子、フロアタイル=紀宝町子育て支援センター
2023年05月12日
23 新谷悠大君、3位に入賞
 光龍杯争奪少年剣道大会  (三輪崎剣道クラブ )
2023年05月12日
24 東牟婁地方中学校選手権大会
 卓球・ソフトテニス・バレーボール  
2023年05月12日
25 南紀熊野に水力発電所ができたわけ  ~明治後期から昭和初期の水力発電所~(終)  (「地質の日」特集 )
2023年05月12日
26 迅速かつ冷静な行動を  下里小が地震・津波避難訓練  (那智勝浦町 )
2023年05月12日
27 4年ぶりで気持ち新た  公民館教室の開講式  (那智勝浦町 )
2023年05月12日
28 低速車への注意呼びかける  電光表示板を2基設置  (太地町 )
2023年05月12日
29 クレヨンでお絵描き  子育てサロンでかばん作り  (紀宝町 )
2023年05月12日
30 本年度も毎月啓発活動  高齢者見守り隊が総会  (紀宝町 )
2023年05月12日
31 湿潤な木陰で白花開く  ミドリハカタカラクサ  (串本町 )
2023年05月12日
32 河内橋北東詰めで呼びかけ  春の全国交通安全運動啓発  (古座川町 )
2023年05月12日
33 2年ぶりに串本町で実施へ  和歌山地方大会の要項発表  (缶サット甲子園 )
2023年05月12日
34 人材育成のイメージ聞く  宇宙コース担う教員迎え  (串本町 )
2023年05月12日
35 お悔やみ情報
  
2023年05月11日
36 けん玉教室で互いに成長
 大会出場を視野に腕磨く  (新宮市 )

 「頑張れ」「落ち着いて」「集中、集中」「スピードいらんよ」。新宮市佐野のくろしお児童館の一室で仲間を応援し合う声が響く―。15年以上続くけん玉教室の一場面だ。現在6人の児童が月に2回、切磋琢磨(せっさたくま)し、けん玉の腕を磨いている。

 指導するのは、元小学校長で現在は、太地町立子育て支援室・子どもの居場所づくり指導員の村上和弥さんだ。学力向上や人格形成につながると考え、教師時代から30年以上にわたって子どもたちにけん玉を教えてきた。

 日本けん玉協会に所属し、二段を取得する村上さんは、けん玉で三つのC「コンセントレーション(集中力)」「コンフィデンス(自信)」「コントロール(調整力)」が養えると話す。

 けん玉によって、計算のミスが減少した事例もあるとした。これまでに、全国大会出場者を3人輩出し、うち1人は全国制覇を成し遂げている。

 村上さんは「けん玉道といって、武道と同じく、道が付く。三つのCだけでなく、礼儀や作法、相手を思いやる気持ちも育つ」と述べた。

 けん玉には級位・段位があり、近畿大会や全国大会も開催されている。試合は規定の種目を、決められた回数内で成功させ、点数を競い合う。

 同教室は、年度ごとの登録制で定員は10人。村上さんは、本年度メンバーの市立三輪崎小学校の浦晴之君(4年)と田原拓真君(6年)の2人が近畿大会で活躍できる可能性があると話す。

 練習日ごとに行われるけん玉検定において、2人はすでに準初段に合格。4月27日の検定では50点満点中、浦君が32点、田原君が41点をたたき出している。

 村上さんは「40点台なら近畿大会の決勝に出られる。けん玉は努力すれば報われる競技。2人の活躍はもちろん、メンバー全員の成長に期待している」と話した。

 浦君は「玉が入った時の爽快感が好き。拓真君と一緒に大会に出て、活躍したい」。

 田原君は「難しい技に成功した時がうれしい。検定では悔しい思いをしている。大会に出て優勝したいです」と語った。

 取材中、メンバーが礼儀正しく、互いを鼓舞・助言し合う姿が度々見られた。記者は、村上さんの言うけん玉の効果が表れていることを実感した。

(2023年5月11日付紙面より)

けん玉教室の皆さん=4月27日、新宮市佐野のくろしお児童館
練習の都度、試合も行われる
2023年05月11日
37 入館者数、コロナ禍前の水準に
 多くの人でにぎわったGW  (太地町立くじらの博物館 )

 新型コロナウイルスの5類移行を前に迎えた今年のゴールデンウイーク(GW)。太地町立くじらの博物館(稲森大樹館長)は、県内外から訪れた多くの来場者でにぎわった。連休中(1~7日)の入館者数は1万427人(「こどもの日」の5日に実施した小中学生無料の人数含む)で、2019年の9722人(同)を上回り、コロナ禍前の水準に戻った。

 同館によると、「こどもの日」の5日には769人の子どもが来館。19年は567人で、子どもの数も大幅に増加した。連休期間中に最も入場者数が多かったのは5日で2844人が訪れた。無料分の子どもの数を除いた数では、4日の2792人が最高となった。なお、昨年の同期間中の来館者数は9313人(「こどもの日」の小中学生489人含む)で、今年と同様、行動制限のなかった昨年よりさらに盛況だったことがうかがえる。

 連休中の感染症対策は、アルコール消毒などの対策は従来通りとした。マスク着用は個人の判断に任せる形を取った。

 今回の入館者数増について同館は、日の並びや天候に恵まれたことなどを要因に挙げている。

 稲森館長は「多くの皆さまにお越しいただき、ありがたい。コロナの5類移行もあって、今年は期待したい」。

 今後については「昨年度は教育旅行や旅行支援などがあった。コロナの緩和も含め、今年は来館者の構成も大きく変わってくる。初めて来られたお客さまに再び来館してもらえるように、また、外国人観光客の方々にも多く来てもらえるような計画や企画に努めていく」と話していた。

 今後は、コロナ禍中に実施できなかった学芸員が入館者を案内する「スポットガイド」や多言語の音声ガイド機器の貸し出し、特別イベントの開催も計画しているとした。

 そのほか、施設内での滞在時間増や満足度の向上に向けて9日から、飲食関連のキッチンカーの募集をホームページ上で開始した。土日や夏休みなどに館内敷地内で稼働する予定だ。

(2023年5月11日付紙面より)

多くの来場者でにぎわったゴールデンウイーク=4日、太地町立くじらの博物館
2023年05月11日
38 ペア8組16人競技に臨む
 孫(子)とGG楽しもう  (潮岬青少年の家 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家の主催事業「こどもの日企画 孫(子ども)とグラウンド・ゴルフ(GG)を楽しもう」が6日にあり、ペア8組16人が競技に親しみながらの家族だんらんを楽しんだ。

 高齢者層に人気が高く、世代を問わず誰でも簡単なルールで挑戦を始められるニュースポーツ・GGを架け橋にし、こどもの日の家族だんらんを応援する体験プログラムとして計画。今回は孫や子とペアを組む高齢者層が競技愛好者ぞろいだったため、序盤は自由練習としてペアでGGに慣れてもらい、中盤以降2ペア一組でプレーに挑戦した。

 今回も日本GG協会公認のコース二つ(計16ホール)を使用。各ペアは2人が交互に打ち進めるルールで各ホールを回り、表彰はないがその合計打数でどのペアが1~3位になったかを発表してたたえ合った。今回は午後の天候の崩れを警戒し、当初予定していた敷地内での昼食休憩は省略。最後はこどもの日のプレゼントとして孫や子に菓子を配って締めくくった。

 この体験プログラムは昨秋に敬老の日企画として計画したが雨天中止となり、家族が帰省する今年の正月に合わせて再度計画して参加を呼びかけ初実施にこぎ着けた。その時に1位となった河田一夫さん・河田舞耶さんペアが今回も、2位と1打差の合計打数46で1位となった。

(2023年5月11日付紙面より)

日本GG協会公認コースでプレーに挑戦する参加ペア=6日、県立潮岬青少年の家
こどもの日のプレゼントを選ぶ孫や子どもら
2023年05月11日
39 音楽もっと大好きに
 ウインドカンパニーが演奏会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立勝浦小学校(山下真司校長)で8日、ウインドカンパニー金管合奏団による演奏会が開かれた。同校の全校児童227人と同町立市野々小学校の児童25人が、プロによる生演奏を楽しんだ。

 ウインドカンパニーは「ウインドカンパニー管楽オーケストラ(吹奏楽団)」を母体に、主に関西で演奏活動を行っていたプロアーティストたちによって1994年に誕生。小学校から高等学校までさまざまな学校で音楽会を行い、弦楽や打楽器アンサンブル、混声合唱団、ジャズバンド、ポップスバンドなど多様なジャンルの芸術講演活動を続けている。

 この日は金管合奏団からトランペット、ホルン、トロンボーン、チューバ奏者の5人が来校し、児童の手拍子に合わせて「さんぽ」を演奏しながら登場。「ぞうの行進」ではホルンでゾウの鳴き声を表現し、「トランペット吹きの休日」では2本のトランペットによる繊細で軽やかな演奏技術を披露するなど、さまざまな演出や工夫で児童を楽しませた。

 楽器紹介では映画「崖の上のポニョ」やゲーム「スーパーマリオブラザース」からおなじみの曲を演奏し、楽器の魅力を伝えた。

 浪花蒼斗君(3年)は「アンコールのドラえもんの曲はもともと好きだけれど、演奏してもらってもっと好きになった。トランペットがかっこよかった」と話していた。

(2023年5月11日付紙面より)

金管五重奏で「さんぽ」を披露=8日、那智勝浦町立勝浦小学校
「ホ!ホ!ホ!」の振り付けを踊る児童たち
2023年05月11日
40 45人が熱戦繰り広げる
 第27回大石杯テニス大会  
2023年05月11日
41 色鮮やかなスイレンの花  寺谷総合公園で咲き始める  
2023年05月11日
42 水玉模様のテントウムシ  子育てサロンで制作  (紀宝町 )
2023年05月11日
43 上手にフラフープ回す  新体操幼児の部がスタート  (紀宝町 )
2023年05月11日
44 「楽しい毎日を送ってますよ」  西岡さん夫婦、人とのつながりが決め手  (移住×農家生活 御浜町の取り組み(終) )
2023年05月11日
45 絵本や絵画、人形など72点  田中千鶴見さんの作品展  (紀宝はぐくみの森 )
2023年05月11日
46 ウミガメってどんな生き物?  下里小5年生が学習  (那智勝浦町 )
2023年05月11日
47 古座川の大自然を満喫  フロンティアコース1年生  (近大新宮高 )
2023年05月11日
48 合気道と日本文化愛し  ウルス・ケラーさんら来日  (新宮市 )
2023年05月11日
49 個性豊かなお店がいっぱい  「くまのクエスト」にぎわう  (新宮市 )
2023年05月11日
50 会員17人で172点披露  町立体育館で黒洋画会展  (串本町 )
2023年05月11日
51 和歌山看護学部が寄託  串本町のトルコ義援金へ  (東京医療保健大学 )
2023年05月11日
52 大学教授交え取り組む  潮岬小の学力向上研究  (串本町 )
2023年05月11日
53 南紀熊野に水力発電所ができたわけ  ~明治後期から昭和初期の水力発電所~③  (「地質の日」特集 )
2023年05月11日
54 お悔やみ情報
  
2023年05月03日
55 本格的交流再開に向け
 リンダ部会長が市長訪問  (新宮市、サンタクルーズ市 )

 新宮市の姉妹都市・米カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)のリンダ・スヌーク市姉妹都市委員会新宮部会長と夫のジムさんが1日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長を訪問。サ市のフレッド・キーリー市長からの手紙を田岡市長に渡し、両市の今後の交流の深化に期待を寄せた。

 両市の交流は新宮市内の合気道熊野塾で修行していたサ市出身のメリー・ハイニーさんら4人の提唱で始まった。1974(昭和49)年に姉妹都市関係を締結。文化交流や訪問団の派遣などを通して友好関係を築いてきたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)の影響で、訪問団の派遣などを通した直接的な交流は2019年の10月を最後に中止に。

 以降はオンラインを利用して「日米姉妹都市間ベルリングプロジェクト」や交流事業を展開。2020年の姉妹都市提携45周年記念交流会もオンラインを通して実施された。

 コロナ禍以降、初の来新がかなったリンダ部会長を、田岡市長や市姉妹都市親善協会(岩澤卓会長)のメンバーらが歓迎。

 リンダ部会長は「非常に多くの若者が新宮市との相互訪問を通じて、人生を変えるような瞬間を経験してきた。新型コロナウイルス感染症による困難な時期であっても、Zoom(ズーム)を活用してのプレゼンテーションや会議、オンラインイベントによって、両市は強いつながりを維持することができた。私たちの姉妹都市関係は、逆境を乗り越えることができた。両市の深いつながりがこれからもますます強まることを確信し、今後の交流や相互訪問団の活躍を楽しみにしています」などと記されたキーリー市長の手紙を紹介。

 対し、田岡市長は「関係各位が架け橋となって始まった姉妹都市交流も、これまで幾度となくお互いに訪問し合っており、お互いの文化や人々に触れ、かけがえのない体験や出会いを通じて交流の輪が広がってきた。両市民の温かく強い結び付きが培われ、長年にわたる交流への歩みへとつながり、国際交流が深まったことを大変うれしく思う」と、キーリー市長に宛てた手紙を読み上げた。両者は手紙とともに記念品を贈り合い、サ市からはサーフィンにゆかりのある同市にちなみ、波が描かれたまな板などが、新宮市からはスヌーク夫妻に対しはんてんが贈られた。

 約10年にわたり、ホストファミリーとして新宮市の子どもたちを迎えてきたリンダ部会長。「今後は、大人の訪問団の派遣を通して、まちづくりのノウハウを交換できれば」。初めて日本を訪れたというジムさんは「文化的、芸術的なことを学び合うことができれば、お互い素晴らしい経験になると思う」。

 田岡市長は「子どもたちの訪問に加えて、今後は大人たちの交流も実現することができれば」と話していた。

 両市は今後、来年からの本格的な交流再開に向けて協議を進めていくという。

(2023年5月3日付紙面より)

リンダ・スヌーク市姉妹都市委員会新宮部会長(中央)を田岡実千年市長や市姉妹都市親善協会のメンバーが歓迎=1日、新宮市役所
2023年05月03日
56 古田地内の水田で田植え
 古座小、西向小の協力得て  (エコ工房四季 )

 串本町古座にある社会福祉法人つばさ福祉会(北野好美理事長)の事業所「エコ工房四季」(平原正雄施設長)が1日、古田地内の水田で田植えに取り組んだ。この日は古座小学校(山路教代校長)1、5年生19人と西向小学校(河田恵美校長)1~3年生21人が誘いに応えて協力。一緒になって作業を進めた。

 みくまの農業協同組合との農福連携により、旧来の授産から能動的に取り組める農生産へと労働形態の移行を進める同事業所。水稲栽培は古座川町潤野地内の休耕田を借りて3年前から取り組むようになり、得た米の多くをサイパンイモと並ぶ同事業所の主力農産物として販路に乗せている。

 本年度は新たに古田地内で1㌶弱の水田を借りることができ、作付面積は大幅拡大。同法人は「地域と一緒に水稲栽培をしたい」という思いを当初から持っているが、新型コロナウイルスの情勢で実現できず基本農福連携の枠内で過去3回の生産をしてきた。4回目の今年はその情勢が大きく変わりゆく中で増産の好機に恵まれ、前述した両校に田植えへの参加を誘うこととした。

 古座小は古田地内で一時期稲作体験をして以来の田植えの機会で、1年生は生活科、5年生は社会科の一環で協力。西向小は4、5年生が総合的な学習の時間で稲作体験をしていて、その前に楽しさを知る機会になればと考え1~3年生で協力。北野理事長から歓迎のあいさつを受けた後、児童は学校ごとに素足で水田に入って手植えに取り組み、法人職員や農協職員監督の下で田植え機による機械植えも体験させてもらった。

 同事業所の利用者が見守り、時折苗を配り回るなどして手植えを後押し。今後は同事業所も手を入れて田植えを仕上げ、中間管理をして収穫を目指す。時期は8月下旬ごろを見据えているが、折り合いがつけば両校へ稲刈り体験の誘いもしてみたいという。

 栽培品種はコシヒカリ。北野理事長は「4回目にしてやっと児童を迎えることができてうれしい。児童には農業の楽しさや作業の大変さから食べ物の大切さを学んでくれたら」と話し、児童の田植えを後押ししていた。

(2023年5月3日付紙面より)

エコ工房四季の田植えに参加し手植えに頑張る西向小1~3年生(上)と古座小1、5年生(下)=1日、串本町古田
2023年05月03日
57 「相棒の光」で早期救助を
 紀の松島がバディフラッシュ導入  (那智勝浦町 )

 「行方不明者などの捜索に携わってきた。早く発見してあげたい。最悪の事態があっても、早くご遺体を家族の元に帰してあげたい。そんな思いで商品化に至った」―。

 そう話すのは、串本町大島の「DIVE ISLAND」代表の山崎正紀さんだ。山崎さんは前述の思いから、着水と同時にLEDが点滅し、落水者(要救助者)の居場所を知らせる「BUDDY FLASH(バディフラッシュ)」を商品化。4月28日、那智勝浦町の「紀の松島観光船」を運航する紀の松島観光株式会社(加藤康高代表取締役)に初納品した。同社では、運航中の安心安全に寄与するために、バディフラッシュを乗船客と職員分合わせ90個を発注。この日から観光船に備えられた。

 山崎さんは、ダイビングショップを営む傍ら、長年、潜水士として行方不明者の捜索や遺体の引き揚げなどの活動にも従事。暗闇に包まれた夜の海において、捜索・救助は困難であることから、苦悩していたという。

 そんな時、夜間のスキューバダイビングで使用されていたバディフラッシュと同機能の道具に着目。「他にも用途がある」とひらめき、商品化に至った。

 バディフラッシュは「相棒の光」の意味。ライフジャケットなどに装着し、落水時は自動的に点滅を開始。緑色の光を発し、水深60㍍まで使用可能。約300時間も点滅が持続するため、早期の発見・救助につながる可能性も期待される。税込み3300円。

 また、同じ海を利用するダイバーと釣り人との間にこれまでは接点がなかった。山崎さんは、情報交換や交流を図るべく、両者間をつなぐ取り組みにも尽力した。

 その活動もあり、バディフラッシュの有効性に期待を寄せる釣り愛好家で、人気ユーチューバーとも交流のある那智勝浦町在住の「ゆーしろー」こと、加藤優志朗さんが、山崎さんに知人の加藤代表取締役を紹介。納品に至った。

 加藤さんは「釣り人だけでなく、さまざまな場面で有効だと思い、加藤代表取締役に伝えた」。

 加藤代表取締役は「家を出て、帰るまでが旅行。使わないことが望ましいが、各地の船の事故もある。そのため、繁忙期のゴールデンウイーク前に納品をお願いした。乗船客の安心・安全に役立てたい」と話した。

 山崎さんは「万が一に備えてもらえてうれしい。夜の海で、光があれば救助する側・される側にも可能性が生まれ、勇気が湧く。諦めないようになる。救助の補助具だが、一人でも多くの命を救うために、広めていきたい」と語った。

 商品は同社のオンラインストアでも購入できる。問い合わせなどは、「DIVE ISLAND」(電話0735・65・0258)まで。

(2023年5月3日付紙面より)

バディフラッシュを納品した「DIVE ISLAND」代表の山崎正紀さん(左)と紀の松島観光株式会社の加藤康高代表取締役=4月28日、那智勝浦町の観光桟橋
早期の発見や救助に期待が寄せられるバディフラッシュ
2023年05月03日
58 平和構築への思い新たに
 那智護国神社で例祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満の天神社に合祀(ごうし)されている那智護国神社(髙橋正樹宮司)で「昭和の日」の4月29日、「第68回慰霊祭」が営まれた。遺族や消防関係者、各地区の区長らが神前に白菊をささげ、那智地区の英霊292柱と消防殉職者の精霊の冥福を祈った。

 式典では国旗を掲揚し、参列者全員で黙とう。髙橋宮司が戦没者一人一人の名を読み上げて祝詞を奏上した。

 神社奉賛会の田中輝男会長は「私たちが今平和な日本の社会で豊かな生活ができているのも、あなた方の尊い思いと犠牲によるものであると、決して忘れることはありません。あなた方の思いを引き継ぎ、平和な世の中を構築するよう精進することをお誓いします」と祭文を読み上げた。

 堀順一郎町長は「世界情勢が激変する時代にあっても、恒久平和に基づく繁栄を築き上げていくことが、尊いみ霊への報恩の誠と心し、改めてお誓い申し上げます」と追悼の言葉を述べた。

 天満交友会は神前で獅子舞を奉納。遺族会の石井康夫会長は地域住民らに「全国には数万の遺族会があるといわれているが、最近では年間1000を超える会が消滅・解散している。てっぺんが三角形になった墓は戦死者の墓。どうか若い方にも、頭の隅に入れておいていただきたい」と思いを語り、東京都の靖国神社に開示されている戦場からの手紙を朗読。4年ぶりの盛大な餅まきで式典を終えた。

(2023年5月3日付紙面より)

白菊をささげる遺族たち=4月29日、那智勝浦町天満の天神社内にある那智護国神社
4年ぶりの餅まき
2023年05月03日
59 今年も羽化シーズン始まる  直見のハッチョウトンボ  (古座川町 )
2023年05月03日
60 新宮、ベスト4ならず  春季高校野球和歌山県予選  
2023年05月03日
61 「体幹」鍛え集中力高める  木場克己さんが教育講演会  (近大新宮 )
2023年05月03日
62 4年ぶりに総会開く  交通指導員協議会  (那智勝浦町 )
2023年05月03日
63 平和と民主主義を守れ  第94回紀南統一メーデー  (新宮市 )
2023年05月03日
64 「わ! ぬるぬるする~」  太田の郷で田植え体験  (那智勝浦町 )
2023年05月03日
65 給食費無償化の幅広がる  町外に通う生徒らも対象に  (紀宝町 )
2023年05月03日
66 かわいらしいこいのぼり  相野谷保育所のテラスに  (紀宝町 )
2023年05月03日
67 伝統文化を守ろうと  紀宝町で日本舞踊  
2023年05月03日
68 シャクナゲ、ツツジなど植樹  「鶯の森」でセレモニー  (熊野市 )
2023年05月03日
69 今年も高学年が田植え体験  6年生は「すじつけ」に挑戦  (神内小 )