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2023年05月30日
1 連携事業の充実目指し
 東大にふるさと納税寄付金を贈呈  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で28日、「ふるさと納税導入記念式典」があり、田岡実千年市長が、東京大学にふるさと納税の寄付金57万2460円(昨年10~12月分)を贈呈。同大学理事の津田敦副学長が目録を受け取った。

 市と同大学文学部は2021年3月、相互に連携協力することにより次世代人文学の構築、市・熊野地方における学術の振興と地域活性化に資することを目的に連携協定を締結。セミナーなどの開催を通して地域振興や交流促進、地域連携活動などを展開している。

 同協定に基づく取り組みの一環として昨年10月、東大ネットワークを活用したふるさと納税の周知による連携事業の充実やシティプロモーションの向上を図ることなどを目的に、両者はふるさと納税を活用した連携協力を開始。市は、ふるさと納税寄付者が選択する寄付金の使途名目に「東京大学との連携事業の推進」を追加した。

 使途名目で集まったふるさと納税の一部を東大に寄付し、新宮・熊野地方における地域連携事業の展開などに活用する。なお、本年度からは企業版ふるさと納税に関する連携協力も展開するに至った。

 この日、「聖地と海―熊野との比較」をテーマにした「東大人文・熊野フォーラム」に合わせて行われた式典では、田岡市長が「使途目的を追加させていただいたところ、同大学卒業生や関係者の方からの多くの寄付を頂いた」と感謝。

 「本年度から企業版ふるさと納税に関する連携協力を実施することになった。東大ネットワークを活用して企業への寄付依頼を連携して行い、熊野新宮の豊かな歴史・文化・自然を後世へと伝えていく事業を推進していきたい」とあいさつした。

 同大学の藤井輝夫総長は「ふるさと納税連携では、最初のわずか3カ月で250件以上もの申し込みがあったと聞いており、関係者や卒業生からも高い関心が寄せられていると感じる。今後も内外の皆さまとの対話を重視していきたい」などとオンラインを通してメッセージを送った。

 寄付金贈呈後には、同大学名誉教授で、元文化庁長官、多摩美術大学理事長の青柳正規さんの記念講演があった。

 青柳さんは「豊饒(ほうじょう)の海 地中海」をテーマに、「ギリシャの英雄叙事詩『オデュッセイア』などに大きな影響を与えている」として、海や海流が古代地中海世界や人類にもたらした文化・歴史・芸術的背景などに言及。地域の遺産について「未来の世代のためにこれらを保存しなければ」と語った。

(2023年5月30日付紙面より)

田岡実千年市長(左)が東京大学の津田敦副学長に寄付金の目録を手渡した=28日、新宮市の「丹鶴ホール」
青柳正規さん
2023年05月30日
2 豊富な出店でにぎわう
 太田の郷でフリーマーケット  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町南大居の交流センター「太田の郷」で27日、フリーマーケットが開催された。町内外から約50店が出店し、地元の農産物や雑貨など豊富な品物を求めて多くの来場者でにぎわった。

 太田地区の良さを広め、太田の郷の利活用を進めようと、地域おこし協力隊や集落支援員が企画したのがきっかけで始まったフリマで、春と秋の恒例行事になっている。当初は7日に開催予定だったが、雨天による2回の延期を経て開催した。

 会場には手作りのアクセサリーやスイーツ、新じゃが・新タマネギなどの農産物、古着や雑貨、アロマ体験など多種多様な品物が並び、フリマ開始時には駐車場がいっぱいになるほどの人出。メダカすくいやおもちゃすくいには子どもたちの行列ができていた。

 同町下里から家族で訪れた久原結月さん(6)は「今日はおもちゃすくいをした。お母さんはお洋服、お兄ちゃんはフィギュアを買っていた」。地元の太田から参加した畑下陸君(6)は「マインクラフトが好きで、人形をゲットした。ラジコンも」とそれぞれ掘り出し物を手に入れて笑顔を見せていた。

 集落支援員の谷口真美さんは「雨天でも室内で開催できるよう段取りするなど、来場者・出店者に参加してもらいやすいように工夫していきたい」と話していた。

(2023年5月30日付紙面より)

大勢の来場者でにぎわう=27日、那智勝浦町の交流センター「太田の郷」
2023年05月30日
3 ウミガメ産卵前に清掃
 パトロールは6月から  (紀宝町 )

 アカウミガメの産卵シーズンを前に紀宝町井田の井田海岸で28日、清掃活動があり、町ウミガメ保護監視員や道の駅ウミガメ公園の飼育員らがウミガメの上陸に障害物などがないようごみを拾い集めた。

 町は1988年に全国初のウミガメ保護条例を制定し、産卵時期のパトロールや情操教育を目的にした小学校でのふ化活動などウミガメの保護・啓発に取り組んでいる。今年も6月1日(木)から7月末まで町が委嘱した保護監視員によるパトロールを行う。

 清掃活動はウミガメ公園による毎月1回のイベント「にっこにこクリーンフェスタ」に合わせて計画し、事前に公園の交流サイト(SNS)を見たり、当日の館内放送を聞いたりした一般客も多く参加した。飼育員の伊藤柊也さんが「アカウミガメの産卵時期を前に人工的なごみを拾い、きれいな海岸にしましょう」と呼びかけると、参加者はごみ袋を手に海岸へ向かった。

 御浜町志原から小学2年生と4歳の息子と共に参加した濵口真紀さんは「ゴールデンウイークにウミガメの放流イベントに参加し、ウミガメをとても身近に感じました。清掃活動があることを知人に聞き、子どもたちと一緒に参加することにしました」と話していた。

(2023年5月30日付紙面より)

ごみを集める子どもたち=28日、紀宝町井田の井田海岸
2023年05月30日
4 五穀豊穣や家内安全祈る
 光明宝院で柴燈護摩法要  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町湯川の光明宝院(三村慈光住職)は28日、同寺敷地内の秘鍵大師像前で初の「柴燈護摩法要(さいとうごまほうよう)」を営んだ。屋外で斎行された法要に多くの信者らが参列。三村住職をはじめ、高野山真言宗阿闍梨(あじゃり)で蓬莱山山主の宮島基行さんや真言宗醍醐派の僧侶で当山派修験の行者、昨年得度した僧侶ら5人が読経などを行い、天下太平や家内安全などを祈願した。

 柴燈護摩法要は、真言宗を開いた弘法大師の孫弟子に当たる聖宝理源大師が初めて行ったといわれ、真言宗の修験道の法流を継承する寺院で営まれることが多いという。

 「柴」の字が当てられるのは山中修行で、正式な密具の荘厳もままならず、柴やまきで壇を築いたことが理由とされる。屋外に祭壇を築いて仏菩薩(ぶつぼさつ)を招き点火し、前述の天下太平などに加え、五穀豊穣(ほうじょう)や病気平癒、海上・交通安全などを願う法要。

 宮島さんが大祇師(だいぎし)を務め、行者や僧侶が作法にのっとり読経し、ほら貝を吹いた。護摩壇には大きな火柱が上がる中、参列者の祈願文を書いた木札がおたき上げされた。

 三村住職は「数日前から、供物やまかないづくりへのご協力ありがとうございました。おかげさまで無事に厳修できました。今後は毎年、やっていきたいと思います」。

 宮島さんは「光明宝院で初めて『柴燈護摩法要』ができ、一つ活動が前進した。この勢いを皆さまにも受けていただき、良い変化や良い前進をしてほしい。貴重な人生の時間が、良い発展となるように祈らせていただいた。火は物を燃やす。煩悩を燃やすことで物事がより分かりやすくなる。明るい炎を燃やして人生の糧にしてほしい。本日はありがとうございました」と語った。

 なお、この日は三村住職の友人が兵庫県淡路島で経営するアシャラカレーが出張し、完全菜食のカレー販売もあった。

(2023年5月30日付紙面より)

初の柴燈護摩法要が営まれた=28日、那智勝浦町の光明宝院
信者らが祈りをささげた
2023年05月30日
5 スローガン意識して熱戦  運動会などシーズン後半  (串本町 )
2023年05月30日
6 学校周辺、何がある  1年生が校区を探検  (神倉小学校 )
2023年05月30日
7 代表理事迎え学び深める  県中小企業家同友会新宮支部が例会  (新宮市 )
2023年05月30日
8 各委員会の活動計画承認  高田区が本年度総会  (新宮市 )
2023年05月30日
9 本年度事業など承認  新宮・東牟婁手をつなぐ育成会  
2023年05月30日
10 町議会の仕事に触れる  下里小6年生が社会見学  (那智勝浦町 )
2023年05月30日
11 海ごみゼロ目指し汗流す  渚の会がお蛇浦を清掃  (那智勝浦町 )
2023年05月30日
12 にぎやかに運動遊び  ママサークルさくらんぼ  (紀宝町 )
2023年05月30日
13 今年も8月15日に鵜殿港で  第17回紀宝町花火大会  
2023年05月30日
14 お悔やみ情報
  
2023年05月27日
15 ホースの「穴」に要注意!?
 外来種のハチ、新宮市でも発見  

 外来種の「タイワンタケクマバチ」がこのほど、新宮市内で発見された。タイワンタケクマバチは竹ぼうきやゴムホースなどに巣を作る習性があり、刺されるなどの被害に遭わないために近づかないなどの注意が必要だ。

 タイワンタケクマバチはハチ目ミツバチ科。台湾や大陸中国南部~インドに自然分布する。体長2、3㌢程度で頭部や胸部、腹部は黒色。脚に黒色の毛を持つ。枯れた竹に営巣する性質があり、竹ぼうきや竹柵、枯れた竹、そして竹に似た色のゴムホースなどに2、3㌢ほどの穴を開けて巣とする。

 国内では2006年に愛知県豊田市で侵入を初確認。中国本土から輸入された竹材への混入が侵入経路と考えられている。以降、中部地方を中心に発見されており、近畿地方では奈良県、京都府、兵庫県、滋賀県で確認されている。

 熊野自然保護連絡協議会の瀧野秀二さんが、自宅の庭でタイワンタケクマバチを確認したのは今月上旬ごろ。緑色のゴムホースに止まって穴を開けようとしているところを捕獲したが、その後も別の個体を確認したという。

 このたび、新宮市で目撃情報があったため和歌山県にも広く侵入している可能性が高い。攻撃性は高くないが、巣に近づいたり刺激すると攻撃することも。毒性はスズメバチに比べると弱いとされているが、万が一刺された場合にはアナフィラキシーショックを引き起こす恐れもある。在来種のクマバチ(キムネクマバチ)と食物を巡る競争が起きる可能性も危惧されているほか、農具として竹を利用する農業、建築業などにも影響を及ぼすことも。

 また、タイワンタケクマバチには「クマバチコナダニ」というダニが寄生しており、このダニが在来クマバチに寄生したり、在来ダニと交雑したりするなどして生態系に影響する可能性もある。

 竹ぼうきやゴムホースに巣があることを知らないまま触ってしまったり刺激してしまったりすることで襲われる場合がある。

 環境省吉野熊野国立公園管理事務所では「香川県にも分布を広げているので和歌山県にいてもおかしくない。見かけた場合には刺激せずに放っておくか、他のハチ同様、殺虫剤で駆除を」と話している。

(2023年5月27日付紙面より)

ホースに穴を開けようとしているタイワンタケクマバチ(瀧野秀二さん提供)
2023年05月27日
16 「よりよい社会のため」
 児童が税の大切さ学ぶ  (王子ヶ浜小学校 )

 新宮・東牟婁租税教育推進協議会が講師を派遣して行う「租税教室」が25日、新宮市立王子ヶ浜小学校であった。6年生60人が受講、税の大切さを学んだ。

 同協議会が依頼のあった管内の学校で行っている。王子ヶ浜小学校では、公益社団法人新宮納税協会の会員の平美貴將さんが講師を務めた。組ごとに時間をずらして行われた。

 2組では、25人が受講した。平美さんは、児童にも身近な消費税に言及。「税率が日本では10%だが、外国は20%超えも多い」などと語った。税の種類として▽所得税▽酒税▽たばこ税▽自動車税▽法人税▽固定資産税などがあることを説明した。

 税に関するアニメを上映した。税金のない社会はどうなるかを描いたもので、火事の消火にお金がかかり、学費は自費、ごみは収集されず、救急車は有料、橋は壊れたままなどの惨状が示された。上映後の児童への「税金がある方が良いと思う人」の問いには、児童全員が挙手した。

 教育費として、いずれも1人当たり1年間で、小学生は約89万円、中学生は約105万円、高校生は約100万円がかかり、これに税金が使われていることを明かした。「税金は国民が力を合わせ、よりよい社会をつくるためにある」とまとめた。

 なお、授業用の教材の一つとして、1億円分の模造紙幣が用意されていた。児童らは、1000万円分の札束を手にして感触を確かめたり、1億円が入り重さ13㌔にもなるアタッシュケースを持ち上げたりした。

(2023年5月27日付紙面より)

平美貴將さんの説明を聞く児童ら=25日、新宮市立王子ヶ浜小学校
1億円の重さを確かめた
2023年05月27日
17 休日のクラブ活動、地域移行へ
 中学校で段階的に進める  (紀宝町 )

 紀宝町教育委員会は本年度から、休日に限り中学校クラブ活動の地域移行を開始した。段階的に進める計画で、町立矢渕中学校剣道部から取り組みを始めた。

 町では、生徒にとって望ましい部活動の環境構築と中学校での働き方改革の実現を図る観点から、段階的な地域移行に向けた課題に取り組むことを目的に、昨年度「町部活動の地域移行検討協議会」を設置。休日の部活動の地域移行について協議を続け「学校と地域で子どもを育てていく観点から部活動の地域移行を進めては」などの意見があった。

 紀宝剣道スポーツ少年団の協力が得られたことから、剣道部の地域移行を実施。4月から学校武道場で土曜日の午前中、岡芳治さんが指導に当たっている。

 剣道部はこれまで県大会優勝、全国大会出場などの成績を収め、全日本選手権優勝者を輩出するなど強豪で知られている。現在は3年生3人、1年生1人の男女4人が所属。顧問が剣道未経験者で、これまで部員が工夫して練習メニューを考えてきた。

 3人が紀宝剣道出身。検討協議会、町体育協会の会長を務める紀宝剣道の岡さんは「紀宝剣道で指導してきた生徒もおり、中学校で練習してきた良さを生かしながら、基本、応用の技を教えている」と話していた。

 谷口綾菜主将(3年)は「岡先生に来ていただいて、練習の中身が濃くなった」と感謝。部員4人は真剣な表情で竹刀を振り、2時間半の練習に汗を流した。

 町では今後、休日の地域移行は国、県他市町の動向を見ながら可能な部活動から検討していくという。

(2023年5月27日付紙面より)

地域移行した矢渕中学校剣道部の練習=紀宝町立矢渕中学校
2023年05月27日
18 有志120人が王子ヶ浜清掃
 ウミガメの産卵期前に  (近大新宮 )

 近畿大学附属新宮高校・中学校の生徒会(高校=前田一成会長、中学=谷瀬剛会長)は24日、全校生徒に呼びかけて王子ヶ浜の清掃活動を実施した。生徒有志120人が参加し、海岸のプラスチックごみなどを拾った。

 生徒会の企画・運営で、2008年から毎年3回の地域清掃や募金活動を実施している。同校からも近い王子ヶ浜は約4㌔にわたる砂礫海岸で、絶滅危惧種・アカウミガメが産卵に訪れる。和歌山の朝日・夕陽百選にも選定され、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である高野坂を歩く多くの観光客が訪れる。

 海岸に集まった生徒たちは、ビニール袋を手に漂着ごみなどを拾っていった。さまざまな団体が美化活動を行っているため、目立ったごみはなかったものの、ハマゴウの茂みにたくさんのゴルフボールや食品包装などが捨てられているのが見つかった。大きな漁業用の発泡スチロール製フロートなども持ち帰った。

 高校生徒会の前田会長は「皆さんの貴重な時間をボランティアに充てていただき、ありがとうございました。王子ヶ浜ではこれからウミガメの産卵が始まるそう。浜の環境保全や美しい熊野の景観を守ることに貢献できたのでは」と参加生徒たちへ感謝した。

 杉村奨生さん(高2)は「生徒会のおかげで、地域貢献の機会をつくることができてよかった。浜では缶や瓶、バーベキュー用の網などを見つけた。そうした物はきちんと持ち帰ってほしいと感じた。今後も活動に参加したい」と話していた。

(2023年5月27日付紙面より)

浜清掃に参加した皆さん=24日、新宮市
大きな発泡スチロール製フロートを持ち帰る
2023年05月27日
19 栄冠は太田始さん
 2023年度スクラッチ杯  (那智勝浦ゴルフ倶楽部 )
2023年05月27日
20 野尻畳店が制す
 第190回職場対抗ボウリング大会  
2023年05月27日
21 クローバーC、アベンジャーズBがV
 夏季ソフトバレー大会  
2023年05月27日
22 坂本さん(男子)、小坂さん(女子)が栄冠 那智勝浦町体協グラウンドゴルフ夏季大会 
2023年05月27日
23 河邉真優絆さんが全日本大会へ
 和歌山県空手道選手権  (太地拳和会支部 )
2023年05月27日
24 大きな声で「助けて!」  太田小学校で防犯教室  (那智勝浦町 )
2023年05月27日
25 北山小が特別賞受賞  わかやま環境賞  
2023年05月27日
26 「うまいもんマップ」発行  新宮市  
2023年05月27日
27 例会終え、27年の歴史に幕  地域の将棋発展に寄与  (南紀将ちゃん会支部 )
2023年05月27日
28 給食費無償化や宿泊クーポンなど  6月議会に28議案上程  (那智勝浦町 )
2023年05月27日
29 クワの実が赤く色づく  新宮市の山間部などで  
2023年05月27日
30 グラウンドゴルフ通して地域交流 5年ぶりの大会、盛況に (高田地区)
2023年05月27日
31 真っ赤なイチゴ味わう  わかば保育園が園外保育  (那智勝浦町 )
2023年05月27日
32 せわしく騒ぐひなに給餌  ツバメの子育てが活発に  (串本町・古座川町 )
2023年05月27日
33 看板などで協力を求める  古座川国際レースに向け  (古座川町 )
2023年05月27日
34 イベント出演者を受け付け  第16回串本まつりに向け  (串本町 )
2023年05月27日
35 熊野尾鷲道路の4車線化を  同盟会総会で決議案採択  (熊野市 )
2023年05月27日
36 梅雨前にホウ酸団子  紀宝町社協の寺小屋で  
2023年05月27日
37 南高梅の出荷始まる  6月下旬までに120㌧  (JA伊勢 )
2023年05月27日
38 お悔やみ情報
  
2023年05月26日
39 ご神木「梛」の子孫を植樹
 御創建1900年に向け  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は24日、同大社のご神木「梛(なぎ)」の大樹から剪定(せんてい)した梛の木を境内に植樹した。梛は2028年に迎える、同大社御創建1900年の節目に当たって広く公開される予定だ。

 樹齢約1000年と伝わる同大社の梛の大樹は、熊野権現の象徴として信奉あつく、平和の象徴ともされている。

 このたび植樹した梛は、高野町の造園修景工房・山本園の代表取締役で樹木医の山本聰洋さんらが2010年に大樹の初期治療を実施した際に剪定した枝。枝は上富田町の県林業センターで挿し木していたが、約200本のうち残ったのは1本のみだったという。

 同大社では、御創建1900年の記念事業の一つとして、大樹の遺伝子を受け継ぐ枝の植樹を計画。参道沿いの「八咫烏(やたがらす)神社」と「鑰宮(かぎのみや) 手力男(たぢからお)神社」の裏の一角を仮植え場所に定め、植樹を実施した。仮植えは木を環境に慣らすためのもので、今後、木の成長などに伴い植栽場所を移すことも視野に入れている。

 植樹には、山本さんと同社社員らが協力。約120㌢の木を丁寧に植えて添え木をし、周囲に柵を設けて作業を終えた。山本さんによると梛は成長が遅く、1年で成長するのは10㌢程度だという。

 山本さんは「人間も元々は自然の生き物。(梛の大樹について)こうして千年も長い命で生きられるということは、その周辺が人間にとっても安心できる場所であることの象徴だと思う。その木が、安全で平和な場所であることを教えてくれる。ご神木にはそういった日本人の根源的な裏付けがあると思う」と話し、植樹した梛の成長を願った。

 濵中孝成禰宜(ねぎ)は「熊野の気候やこの環境にも慣れて成長してくれたら何より。葉も厚みがあって今の状態だと元気に育つと思う」と話し「手で触ると弱ってしまう可能性もあるので触れずに見守ってほしい」と呼びかけている。

(2023年5月26日付紙面より)

山本聰洋さん(左)らが植樹に協力=24日、新宮市の熊野速玉大社
同大社ご神木の梛の大樹
2023年05月26日
40 4年ぶりの灯ろう展に向け
 作品の貼り付け作業  (紀宝町 )

 ほたるを守る会(蔵本一範会長)は24日、紀宝町の鵜殿ふれあい会館で「ほたる灯ろう展」の会場に展示する灯ろう作品の貼り付け作業を行った。

 4年ぶりとなる灯ろう展は、紀宝町ふるさと資料館前広場で6月3日(土)午後6時30分始まり、町内の小学生が描いたホタル灯ろう作品193点を展示する。雨天順延。4日(日)も雨天の場合は田代体育館で実施。

 ほたる夢太鼓の演奏で開幕し、優秀作品表彰式、ホタル学習、○×クイズの後、灯ろうに明かりをともす。

 作業には、守る会の会員や町社会福祉協議会の有志、町職員ら20人が参加。児童が縦50㌢、幅100㌢の和紙にホタルを描いた作品を木製の灯籠枠に貼り付けた。

 2時間かけて作業した後、会長賞や町長賞、各学年の学年賞などを決めた。蔵本会長は「全小学校から応募があり、初めて出品してくれた1~3年生も上手に描いてくれた。久しぶりの灯ろう展なので、会員一同楽しみにしている。ぜひ、会場で子どもたちの作品を見てください」と話していた。

(2023年5月26日付紙面より)

貼り付け作業を行う守る会の会員ら=24日、紀宝町の鵜殿ふれあい会館
2023年05月26日
41 「ありがとう、またきてね」
 「スターブリーズ」が入港  (新宮港 )

 外国客船「スターブリーズ」(総トン数1万2969㌧、全長159㍍、ウィンドスタークルーズ)が24日、新宮港に入港し、同日午後に出港した。出港時にはお見送りイベントが行われ、梛(なぎ)の木見送り隊や地域住民、市のツイッターキャラクター「めはりさん」、県PRキャラクター「きいちゃん」らが手を振って見送った。

 クルーズ名は「日本をめぐる グラン・ジャパン・クルーズ」で行程は神戸~高松~鞆の浦~唐津~釜山(韓国)~長崎~鹿児島~終日航海~新宮~清水~東京。新宮港に降り立った191人の乗客らは、当地方の観光を満喫した。

 見送り時には、里中陽互・市観光協会長が「この地は、1日では回り尽くせないほどのたくさんの見どころがある。地域を挙げて歓迎させていただくので、二度、三度と熊野・新宮へお越しください」と呼びかけた。

 クルーズ客船歓送迎イベントでの演奏披露は約7年ぶりとなる、近畿大学附属新宮高校・中学校吹奏楽部が「Let’s Swing」や「リトルマーメイドメドレー」などを披露。同船は、地域住民や見送り隊らの「ありがとう」「またきてね」の声に見送られながら次の寄港地へ出発した。

 次回のクルーズ船の入港は6月8日(木)を予定。「飛鳥Ⅱ」が入港する。

(2023年5月26日付紙面より)

地域住民らに見送られ、次の寄港地へ出発=24日、新宮港
近畿大学附属新宮高校・中学校吹奏楽部が演奏で見送った
2023年05月26日
42 決意胸にし歌声響かせる
 嶋幸二14周年コンサート  (串本町 )

 串本町潮岬在住の演歌歌手・嶋幸二(本名・島田和幸)さんが21日、文化センターでのデビュー14周年記念のチャリティーコンサートを開き300人強の歌仲間や観客が多彩なステージ発表に親しんだ。

 収益を地元の社会福祉向上につなげる地域貢献の思いを込めて回を重ねている同コンサート。元アナウンサーの柿白享子さんに司会進行を求め、嶋さんが会長を務める潮岬(みさき)節保存会の踊り子連が友情出演でダンスを披露して開演を飾った。

 演歌を愛唱する歌仲間や西川流友千恵会社中の友情出演、歌手・橋度順子さんの特別出演を経て嶋さんのステージへ。花束などの激励を受けながら持ち歌や他曲のカバーで歌声を響かせ、続く若手の演歌歌手・朝花美穂さんのステージへとつないだ。

 嶋さんは同コンサート当日の10日前、妻の突然の他界に直面。悩み周囲に相談して励まされた末、歌手として行くべき道を進むことを決意し待つ観客のために同コンサートを敢行した。この決意を促した持ち歌「紀州の漁師」「渚(なぎさ)の思い出」の共同作詞作曲者・永田要之助さんの同伴を得ながら冒頭のあいさつでその胸中を打ち明け、精いっぱいのステージにしたいと思いを掲げて来場に感謝した。

(2023年5月26日付紙面より)

300人強の歌仲間や観客に向け歌声を響かせる嶋幸二さん=21日、串本町文化センター
開演を飾った潮岬節保存会踊り子連
2023年05月26日
43 優勝は金田さん(男子)、元平さん(女子)
 県年金受給者協会グラウンドゴルフ大会  
2023年05月26日
44 串本が優勝、下里準優勝
 全日本バレー東牟婁予選  ( )
2023年05月26日
45 4人が全国大会出場へ
 和歌山県空手道選手権大会  (和道流新宮支部 )
2023年05月26日
46 熊野川の自然を楽しむ  川下りフェスティバル  
2023年05月26日
47 育った野菜お裾分け  紀宝町の子ども食堂  
2023年05月26日
48 橋爪さん(紀宝)が優勝  三重県少年柔道選手権大会  
2023年05月26日
49 全国行きの切符を紀南に  県総体に向けて壮行会  (紀南高校 )
2023年05月26日
50 功労たたえ県知事表彰  新宮・東牟婁で2人受賞  (和歌山県 )
2023年05月26日
51 朗読劇で知る東くめ  児童が地域の偉人学ぶ  (神倉小学校 )
2023年05月26日
52 海邊俊行理事長を再任  新宮地方建設業協同組合  
2023年05月26日
53 有意義な活動環境目指し  市ボランティア・市民活動センター総会  (新宮市 )
2023年05月26日
54 1位に石田千代さん  写連紀南支部5月例会  
2023年05月26日
55 災害時の備えは大丈夫?  乳幼児の命を守る会が講座  (新宮市 )
2023年05月26日
56 晴天の下、収穫楽しむ  木の川認定こども園がイチゴ狩り  (新宮市 )
2023年05月26日
57 交流ミニ運動会楽しむ  下里こども園と南大居保育所  (那智勝浦町 )
2023年05月26日
58 子ども含む11人が作陶に挑戦  主催事業「日帰り!陶芸体験」  (潮岬青少年の家 )
2023年05月26日
59 町内6チームが試合に臨む サンゴ台で第19回ゲートボール大会 (串本町)
2023年05月26日
60 地域貢献に感謝状贈呈  宇久井区がカミジ技建に  (那智勝浦町 )
2023年05月24日
61 踊りで地元盛り上げたい
 「海彩まつり」4年ぶりに開催  (新宮市 )

 当地方を中心に県内外の踊り団体が多彩な踊りを披露する「第14回南紀海彩(かっさい)まつり」(同実行委員会主催)が6月4日(日)の午前10時~午後3時、新宮市佐野の新宮港緑地で開催される。北道江利実行委員長は23日、同市緑ヶ丘の東牟婁振興局で会見を開き、4年ぶりの開催に向け「踊りで地元を盛り上げたい」と意気込みを語った。

 「南紀海彩まつり」は踊りを通じて地域、世代間の交流を深め、地域を活性化したいという思いから2006年に始まった。北道実行委員長が立ち上げた新宮市を拠点に活動するよさこいチーム「Team雅龍(がりゅう)」が、遠方でのイベント参加を通して他地方の団体と交流を重ねる中で抱いた「熊野地方にも来てほしい」といった思いがイベント開催への道標となった。

 回数を重ねるごとに参加団体、来場者ともに増加し、コロナ禍前の2019年には46団体が参加し、1700人以上(主催者発表)が会場に訪れた。なお、同イベントは新型コロナウイルス感染症の影響で翌年以降は中止を余儀なくされていた。

 今回は、当地方を中心に愛知県名古屋市や和歌山市、三重県伊勢市、鈴鹿市などから36団体が参加。よさこいやフラダンス、日本舞踊、ストリートダンスなどで会場を盛り上げる。近畿大学附属新宮高校・中学校吹奏楽部の演奏もイベントに花を添える。また、会場ではグルメやマルシェスペースも設けられるほか、和菓子のふるまい(数量限定)もある。

 フラッグショーやスタンプラリー、豪華景品が当たるタオルくじなどの企画も盛りだくさんで、新たな試みとしてLINE(ライン)を使用した「なぞとき」なども開催予定だ。

 北道実行委員長は「4年ぶりの開催で準備段階から忘れていることも多々あったが、踊り子だけではなくみんなが楽しめるイベントを目指している。多くの方に会場に足を運んでほしい」と来場を呼びかけている。

 当日は小雨決行、荒天時は中止。イベントの詳細はホームページ(http://nankikassai.web.fc2.com/、QRコード)を参照。問い合わせは北道実行委員長(電話090・3052・4351)まで。

(2023年5月24日付紙面より)

4年ぶりの開催に向け、北道江利実行委員長(左)らがPR=23日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
ホームページのQRコード
2023年05月24日
62 生き物の営みに触れる
 磯観察会に親子ら16人  (太地町立くじらの博物館 )

 太地町立くじらの博物館(稲森大樹館長)は20日、向島遊歩道沿いの磯で「磯のいきもの観察会」を開いた。町内外から親子16人が参加し、海の生き物たちの営みに触れた。

 磯の岩場や潮だまりに残された生き物を採集・観察することで、その生態や海洋環境について考え、小さな生き物たちの営みに触れてもらおうと開催した。

 この日は荻原拓さんら博物館スタッフがガイドを務め、海で遊ぶときの注意点や危険な生き物について解説。参加者たちはライフジャケットや軍手を身に着け、生き物探しへ出発した。

 岩場や潮だまりの海藻の中にはさまざまな生き物が動いており、ハゼやナマコ、ウニ、ヤドカリなどが発見された。海藻のような毛が密生したケブカガニや、体中に海藻やサンゴを付けて天敵からカムフラージュしているイソクズガニ、体の上に小石などを乗せる習性を持つコシダカウニなどが発見された。

 日本一小さい魚ともいわれるゴマハゼや、顔がカエルに似ているといわれるカエルウオなどの魚類は、博物館スタッフが同定に協力した。

 家族で参加した森本美桜さん(太地小5年)は「今日捕まえたのはムラサキウニ。家から海が近いので、磯で遊ぶのが好きです。ウツボを捕まえたかったな」と話していた。

(2023年5月24日付紙面より)

博物館スタッフが生態解説=20日、太地町
ウニを捕まえる親子
2023年05月24日
63 サブカルチャーで盛り上げ
 大島支館が映画上映会開く  (串本町公民館 )

 串本町公民館大島支館(古田茂丈支館長)が20日夜、紀伊大島開発総合センターで映画上映会を開き20人が映画館を意識した視聴環境で作品鑑賞に親しんだ。

 この上映会は、大島区長会の推挙に応えて本年度から着任した古田支館長(59)による新たな試み。自身の愛好を生かしてプロジェクターやスピーカーなど必要な資機材を教育委員会から借りて視聴環境を組み、区民の中心世代層を考慮して「なつかしい風来坊」(1966年製作)を初上映作品として選択。手作りの告知ポスターを掲げて、当日の来場を呼びかけた。

 スクリーンとして縦2㍍、横約3・5㍍の古布を調達。少し黄ばんでいるが試写で気になるほどではないと確かめ、画面の大きさ優先で同センター備え付けのスクリーンではなくこれを使うことを決めた。上映前にはBGMを流し、飲み物を配って来場を歓迎。上映中は古布の横幅いっぱいに作品を投影し、音響も映画館に近いレベルで響かせて鑑賞した。映画館を意識しているが社会教育活動なので、入場料は無料。今回の成果を素地にして今後、同支館の定例活動として年6回程度の実施を目指すという。

 「公民館だから文部科学省指定の映画を上映、とは考えていない」と語る古田支館長が見据える先は、サブカルチャーで区民が盛り上がる状況。秀でた伝統文化(水門祭など)を持つ一方、外の文化に親しむ経験が他の地域に比べてごく少ない点を映画の力で変えたいと意気込む。

 いまひとつ、映画はテレビや最近はスマートフォンなどでも見ることができるが映画館には一人や少人数の鑑賞では得られない「みんなで鑑賞し、みんなで興奮する」という独特の後味があり、その要素も取り入れて区内を盛り上げることにこだわっている。

 今後も洋邦問わず秀作を選びできうる限りの臨場感を出して上映するが、映画自体が若者志向の文化で年を取るほど見に行こうという気持ちが湧きにくくなる傾向があるので当面は機会が少ない年長を優先。若い頃に親しんだ興奮を思い出しながら鑑賞を楽しめるよう、レトロ作品を選ぶ流れで様子を見るという。

(2023年5月24日付紙面より)

映画館を意識した視聴環境を組んで映画上映会を実施=20日、紀伊大島開発総合センター

古田茂丈支館長
2023年05月24日
64 苗を手で1束ずつ
 色川棚田で田植え体験  (那智勝浦町 )

 棚田を守ろう会(峯茂喜代表)の主催による「田植え体験」が21日、那智勝浦町小阪の棚田「米作り体験農場」であった。近隣をはじめ大阪や名古屋から多数が参加。昔ながらの手植えで苗を植えた。

 同会は、2005年に前身団体が発足、翌年に名称を変更し、田植えや収穫の体験などを開催してきた。しかしコロナ禍の影響で中断し、この日は4年ぶりの実施となった。なお同町では11月に、第28回全国棚田(千枚田)サミットの開催を予定している。

 参加者は、会のスタッフの指導を受け、田植えに挑戦。はだしや長靴で田に入り、苗を1束ずつ、手で植えていった。手や服を泥で汚しながら、少しずつ作業を進めていた。

 峯代表(68)は「たくさん来てくれて喜んでいる。ここは色川の顔みたいなところ。できるだけ維持していきたい。ただ、会で維持ではなく、誰かが耕作してくれるのが本来の形。耕作してくれる人が(色川棚田に)入ってきてくれれば」と話した。

 事務局の吉田創さん(53)は「体験を機会にこういう場所があることを知り、田んぼを耕して生活してくれる人が増えたら。サミットも盛り上がれば」と語った。

 植える田は79枚で、面積の合計は0・4㌶。品種はコシヒカリともち米を少々で、豊作なら七、八百㌔の収穫になる。7月に草取り、9月に収穫の体験の実施を予定している。

(2023年5月24日付紙面より)

昔ながらの手植えで苗を植えた=21日、那智勝浦町小阪の米作り体験農場
2023年05月24日
65 奥村美羽さんが栄冠に
 西田君、森本さんも準優勝  (北道院拳法錬成大会 )
2023年05月24日
66 丸山・中平ペアが連覇
 新宮ソフトテニスが全国、近畿へ  (和歌山県予選 )
2023年05月24日
67 決勝は串本―みさき・那智勝浦
 学童軟式野球(B級)東牟婁大会  
2023年05月24日
68 例年通りの行事を予定  区民総会で青年会解散を説明  (新宮市佐野区 )
2023年05月24日
69 給食費無償化などの補正予算  6月定例会に上程  (那智勝浦町 )
2023年05月24日
70 早く育てと願い込め  サツマイモの苗植える  (熊野川中学校 )
2023年05月24日
71 児童7人が入部  王子ヶ浜少年消防クラブ結成式  (新宮市 )
2023年05月24日
72 英語の読み聞かせ会を試行  ECC古座教室の協力得て  (上野山こども園 )
2023年05月24日
73 先陣切って歓声響かせる  古座中初夏の体育祭挙行  (古座川町 )
2023年05月24日
74 受診率向上を訴え走破  がん研究支援呼びかけ29年目  (生命の駅伝 )
2023年05月24日
75 一大イベント、4年ぶり復活  10月に紀宝みなとフェス  (紀宝町 )
2023年05月24日
76 全力で競技に取り組む  7中学校で体育祭開催  (新宮市、那智勝浦町、太地町 )
2023年05月24日
77 お悔やみ情報
  
2023年05月19日
78 渡海上人ら供養し平和祈る
 補陀洛山寺で春まつり  (那智勝浦町 )

 補陀落渡海の信仰で知られる那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木智英住職)で17日、年中行事の一つ「春まつり」があった。新型コロナウイルスの影響で昨年は僧侶と信者のみで斎行されたが、今年は4年ぶりに一般参拝者も集まった。熊野修験の山伏も参列し、約30人が集まる中、法要が営まれた。

 補陀落渡海は、平安時代から江戸時代まで行

われた宗教儀礼。観音の浄土、補陀落山に往生しようと多くの行者が渡海した。渡海上人が一度乗り込むと出入り口には板が打たれ、外に出られないようにした状態で、海のかなたへ出航したという。

 この日、世界遺産に登録されている本堂では、国重要文化財の本尊「三貌十一面千手千眼観世音菩薩(ぼさつ)」を開帳した。

 信者が手を合わせる中、髙木住職らが読経を行った。大護摩祈祷(きとう)では、熊野修験の山伏のほら貝も鳴り響き、髙木住職らと共にコロナ終息や世界平和を祈った。

 その後、同寺裏山にある渡海上人の供養塔と歴代住職の墓地で追善供養も営まれた。

 髙木住職は「4年ぶりに一般の方々にも参列していただくことができ、ご本尊様も良いお顔をされていたと思う。コロナの5類移行もあり良い方向に進んでいるが、終息したわけではない。毎日、継続して世界平和や疫病退散、人々の安穏を祈願していく」。

 補陀落渡海については「平安時代から多くの方々が行ってきた宗教儀礼。歴代の渡海上人や住職がいてくれたからこそ、今日がある。その強い意志や背中を引き継いでいきたい」と語った。

(2023年5月19日付紙面より)

世界平和や新型コロナウイルス終息を祈願した=17日、那智勝浦町の補陀洛山寺
歴代の渡海上人や住職の追善供養が営まれた
2023年05月19日
79 那智の滝と浮島の森を紹介
 絵本第2弾の作成など発表  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパーク推進協議会が17日、絵本「南紀熊野の民話『クジラとモグラ おいの伝説』」を作成したことなどを発表した。

 民話に親しむところから地質資源への興味を引き出す趣旨で前年度に作成した絵本「南紀熊野の民話『橋杭岩の立岩伝説 河内島(こうちじま)と鯛島(たいじま)』」に続くシリーズ第2弾で、フルカラー25㌻構成。クジラとモグラは那智勝浦町にある那智の滝、おいの伝説は新宮市にある浮島の森の民話で、前回同様に作中は地域の言葉(今回は新宮弁)とし、巻末に標準語の文をつける形で仕上げている。

 挿絵は第1弾に続き大江みどりさんが担当。鉛筆で実物の凹凸を写し取る技法「フロッタージュ」の表現を取り入れ、今回は岩に加えて浮島の森にちなみ植物の葉のフロッタージュ作品も盛り込んでいる。各民話の最後では関係するジオサイトを写真や図を織り交ぜて解説している。

 教材として活用してもらい幼児~児童の段階から興味を持ってほしいという思いから同パークエリア内の小学校40校や幼児教育・保育関係38施設に絵本版を配布していて、県立図書館=和歌山市=や情報交流センターBig・U=田辺市=で6月ごろから閲覧可能となる予定。

 串本町潮岬にある南紀熊野ジオパークセンター内ではゴールデンウイーク前から絵本版を先行披露中。絵本版の一般配布はしていないが、同パーク公式ホームページ内でPDF版の公開(トップページにあるお知らせ欄内の発表を参照)を始めていて内容を確認できる。作成記念として6月14日(水)から7月31日(月)まで、同センター内で原画展も開く予定という。この絵本の問い合わせは同協議会事務局(電話0735・67・7100)まで。

(2023年5月19日付紙面より)

絵本「南紀熊野の民話『クジラとモグラおいの伝説』」(絵本版)(南紀熊野ジオパーク推進協議会提供)
2023年05月19日
80 大規模な溝、重要な成果に
 鵜殿西遺跡で発掘調査進む  (紀宝町 )

 紀宝町鵜殿の鵜殿西遺跡で三重県埋蔵文化財センターによる発掘調査が進んでいる。2018年度から開始し、昨年度は第7~9次調査を実施、鎌倉時代から室町時代の屋敷地の構造を詳しく把握する上で重要な成果が得られたという。

 遺跡は熊野川河口部に位置し、対岸には熊野速玉大社や国指定史跡の新宮城跡、中世の湾港に関係する施設が見つかっている新宮下本町遺跡などがある。

 鎌倉時代から江戸時代を中心とした集落遺跡で、西側の山には鵜殿城跡があることから、鎌倉時代から室町時代に活躍した有力者、鵜殿氏との関わりが想定されている。

 複数の溝が遺跡内に南北方向と東西方向に何本も造られており、これまでの調査で溝に区画された土地の中に大型の掘立柱(ほったてばしら)建物などが見つかった。

 建物以外には、井戸や土坑を複数発見。伊勢産や大坂堺産、播磨産の土器や瀬戸・美濃産、備前産の陶器など東海地方と西日本各地の土器や陶磁器、中国産の青磁と呼ばれる高級品が出土した。

 昨年度は屋敷地を区画する複数の溝のうち、西側を調査したところ、幅5㍍、深さ1・2㍍もある大規模なものだったことが分かった。出土遺物には中国から輸入された青磁などの破片もあった。

 本年度は今月から第10次調査に着手する計画。今後、土器や陶磁器などの整理を進め、鵜殿西遺跡の屋敷地に、どのような人が住み、生活していたのかを検討する予定だという。

(2023年5月19日付紙面より)

大規模な溝であることが分かった(三重県埋蔵文化財センター提供)
発掘された陶器など(同提供)
2023年05月19日
81 シライトソウの花  参詣道沿いで見頃迎える  (田辺市本宮町 )
2023年05月19日
82 各地から14台24人集まる  往年の名車でツーリング  (大阪マツダキャロル360CC愛好会 )
2023年05月19日
83 ポンプ場整備が進む  市田川氾濫受け対策  (新宮市 )
2023年05月19日
84 議長に濱口太史議員  和歌山県議会  
2023年05月19日
85 新宮市では「問題なし」  住民票誤交付を受け  (証明書交付システム )
2023年05月19日
86 熊野地方の植生学ぶ  自然探訪スクールが開講  (新宮市 )
2023年05月19日
87 「オトの世界」楽しもう  スペシャルおはなし会  (那智勝浦町 )
2023年05月19日
88 大地震に備えを  市役所1階に啓発コーナー  (新宮市 )
2023年05月19日
89 町展祭で集めたトルコ義援金  3団体代表が町へ届ける  (那智勝浦町 )
2023年05月19日
90 本番に向け練習など活発  運動会などシーズン目前  (串本町・古座川町 )
2023年05月19日
91 中間支援組織の発想考える  町や防災士ら対象に研修会  (串本町 )
2023年05月19日
92 適度な緊張感を持って運転を  阿田和郵便局で広報啓発  (紀宝署 )
2023年05月19日
93 新議長に三栗章史議員  大石元則議員が副議長に  (新宮市議会 )
2023年05月19日
94 お悔やみ情報
  
2023年05月10日
95 鈴緒取り付け元の形へ
 感染症衰勢奉告祭営む  (熊野那智大社 )

 新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類移行となったことを受けて熊野那智大社(男成洋三宮司)は8日、同社拝殿で「新型コロナウイルス感染症衰勢奉告祭」を営んだ。祭りは感染者数の減少や新型コロナの現状などを神に奉告するもので、男成宮司らによって、厳かに執り行われた。

 7日夕方は、感染症対策で設置していた授与所のビニール幕を取り外したほか、さい銭箱を元の位置に戻し、3年ぶりに本殿と隣の御縣彦社(みあがたひこしゃ)の鈴緒が取り付けられた。

 神職が協力して作業に取り組む中、コロナ禍以前の元ある形に戻ろうとする様子を見守る参拝者の姿もあった。

 8日の奉告祭では、男成宮司が祝詞を奏上し、玉串をささげた。その後、別宮の飛瀧(ひろう)神社でも同じく奉告祭が営まれた。

 男成宮司は「願をかけると、終えた後に奉告を行う。神社として3年間、コロナ対策に取り組んできた。元の社会に戻ろうとしていることが良かった。もちろん、終息はしていないが、今回は感染症の勢いが衰えていることを神様に奉告する祭り。まずはお守りいただいたことへの感謝をささげるとともに今後、感染症などが起きないように祈願した」と語った。

 なお、取り付けられた鈴緒付近には、感染症対策で、アルコール消毒液を設置している。

(2023年5月10日付紙面より)

新型コロナウイルス感染症衰勢奉告祭が営まれた=8日、那智勝浦町の熊野那智大社
3年ぶりに鈴緒を取り付ける=7日夕方
ビニール幕も取り除いた
2023年05月10日
96 「銀河」3年目の運行へ
 受入協議会で事業計画など承認  (JR西日本 )

 JR西日本が運行する長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」紀南コースの3年目の運行が決まった。8日、市役所別館で行われた同列車受入協議会(※)総会の席上で同協議会会長の田岡実千年市長や金岡裕之和歌山支社長が再開を発表。運行期間は9月から来年3月までを予定している。

 観光を中心とした西日本エリアの活性化のためにJR西日本が運行する長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」。「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の実現を目指し、1両ごとに異なる座席タイプを配置している。

 紀南コースは昨年10月3日から今年3月8日にかけて2年目の運行を実施。約5カ月にわたって京都―新宮間を往復し、延べ約3000人の観光客を当地域に運んだ。

 本年度の紀南コースでは、さらに充実した内容で乗客を迎える。3月18日に開業した大阪駅(うめきたエリア)にも新規停車する。昼行については新宮駅の出発時刻を午後1時ごろの出発に変更。乗客らの要望を踏まえ、車内で当地域の特産品の販売などを行う予定としている。また、これまでは密を避けるために乗車可能人員をほぼ半分としてきたが、本年度は制限を設けず、夜行85人、昼行95人の定員で運行するという。

 総会開催に当たり、田岡市長が「このたびの運行決定はひとえに皆さま方のご協力のおかげ」と感謝。「『銀河』の運行は当地方への経済効果や活性化への期待はもちろんのこと、駅で目を輝かせながら一生懸命列車を見送る子どもたちの姿やたくさんの乗客の皆さまに再びお会いできる時が来るのが今から待ち遠しい」。

 金岡支社長は「受入協議会の皆さまには停車駅での歓迎や見送りなど、数々のもてなしにご協力いただいた。運行に協力いただいた全ての皆さまに感謝を伝えたい」と述べ、3年目の運行に意欲を示した。

 役員改選では、鳥羽真司東牟婁振興局長の就任に伴い監事を変更した以外は、会長の田岡市長はじめ全員を再任。昨年度の事業・決算報告や本年度の予算などを承認した。会員の山口賢二・北山村長は、新宮市―白浜町の沿線の活性化に向けて、議論を深めていく必要があると意見した。

 本年度は「紀南×銀河パスポート」配布やスタンプラリーの実施を通した「地域内周遊事業」、和歌山大学の「きのくに線活性化プロジェクト」との連携などの「誘客促進事業」、車内での特産品販売やイベント実施などの「地域活性化事業」、広報誌や交流サイト(SNS)を通したPRを計画している。

 運転日や運転時刻などの詳細については現在未定。発表があり次第報道する。

  □     □

※「WEST EXPRESS 銀河」受入協議会=「銀河」の受け入れにおいて、構成団体の情報の共有を図り、乗客に対する満足度の高いおもてなしを通じて、当地域への継続的な運行を確保し、将来にわたって地域振興・経済の活性化などに寄与することを目的に設立。新宮市、すさみ町、那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町、県で構成されJR西日本和歌山支社がオブザーバーを務める。

(2023年5月10日付紙面より)

「WEST EXPRESS 銀河」(JR西日本提供)
受け入れ再開に当たり、事業計画などを承認した=8日、新宮市役所別館
2023年05月10日
97 ボランティアの現状は?
 入門、出前講座も受け付け中  (紀宝町 )

 新型コロナウイルス感染拡大以降、これまで盛んだったボランティア活動は休止を余儀なくされた。現在、再開した団体も多いが、自粛したままのグループも残っている。

 紀宝町ボランティア・市民活動センター(通称・きぼらんせ)の現状を聞いた。

 きぼらんせは2007年5月、54団体延べ1360人で設立。22年度は88団体、23年度は89団体に増え、本年度は89団体延べ3943人が所属、配食サービス、子育て支援、サロン活動、文化活動、福祉活動、清掃活動、料理教室などに取り組んでいる。

 コロナ禍で登録する団体・個人の変動はほぼないものの、3年間休止している団体は「一歩を踏み出すのが難しい」というのが本音だという。

 鍵を握るのが「再開」と「登録」だ。きぼらんせに登録することで▽ボランティア活動保険への加入▽町福祉センターの利用(調理室、会議室、作業室など)▽他団体との交流▽活動費の助成▽福祉バスを含む機材の貸し出し―などメリットも多い。個人ボランティアの登録も歓迎している。

 ほぼ毎月、情報紙を発行。登録団体の活動や助成金の内容などを紹介している。

 「ボランティアに興味があるけど、どうすればいいの?」。そういった団体・個人を対象に、「ボランティア入門講座」と「出張講座」の申し込みを受け付けている。

 入門講座の会場は同町鵜殿の町福祉センター。出前講座は、地域の集まりの場に出向いて開催する。いずれも日時の調整が可能。

 講座内容はボランティアの心得、活動に当たっての約束、ボランティア保険の説明、町内のボランティア活動紹介などで、所要時間は30分程度。

 「ボランティア活動の基礎を学ぶ講座です。お気軽にお電話ください」と呼びかけている。問い合わせ、申し込みは町社会福祉協議会(電話0735・32・0957)まで。

(2023年5月10日付紙面より)

町内でのボランティア活動の様子
きぼらんせが発行する情報紙
2023年05月10日
98 5類移行後、初の客船入港
 見送り体制も一部緩和  (新宮市 )

 外国客船「スターブリーズ」(総トン数1万2969㌧、全長159㍍、ウィンドスタークルーズ)が8日、新宮港に入港し、同日午後に出港した。出港時にはお見送りイベントが行われ、梛(なぎ)の木見送り隊や地域住民らが手を振って見送った。

 クルーズ名は「日本をめぐる グラン・ジャパン・クルーズ」で、行程は東京~清水~新宮~唐津~釜山(韓国)~長崎~門司~鞆の浦~高松~神戸。新宮港に降り立った195人の乗客らは、当地方の観光を満喫した。

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行して初の入港となった。業種別ガイドラインの廃止や一部見直しに伴い、この日から入場エリアの設定を行わないなど一部対策を緩和して受け入れを実施。

 なお、日本国際クルーズ協議会(JICC)は、8日以降も日本において安心して国際クルーズを楽しめる環境づくりを進める必要があることから、規定を見直した上でガイドラインを継続。同客船は「国際クルーズ運航のための感染拡大予防ガイドライン」を順守し、運航を行っている。

 見送り時には、田岡実千年市長は「この地には1日では回り尽くせないほどのたくさんの見どころがある。地域を挙げて歓迎させていただくので、二度、三度と熊野・新宮へ」と寄港に感謝。

 「熊野水軍太鼓」による太鼓演奏と、「ありがとう」「またきてね」の声に見送られながら次の寄港地へ出発した。

 次回のクルーズ船の入港は24日(水)を予定。「スターブリーズ」が入港する。

(2023年5月10日付紙面より)

太鼓演奏などに見送られ、次の寄港地へ出発=8日、新宮港
2023年05月10日
99 優勝は小川羊子さん
 なちかつGGCクラブ大会  
2023年05月10日
100 入谷隼斗君、初の全国へ
 三重県空手道選手権大会  
2023年05月10日
101 串本オーシャンズが連覇
 新宮RC旗学童軟式野球大会  
2023年05月10日
102 「なぜ」医者になりたい?  医療ゼミ×医学部生  (近大新宮 )
2023年05月10日
103 誰もが楽しめる点字アート  加藤さんがカフェコッペで作品展  (那智勝浦町 )
2023年05月10日
104 キノコが作る菌で生育  珍しい植物、キンラン  
2023年05月10日
105 アニメキャラが出迎え  店先掲示の黒板に手描き  (なおちゃん弁当 )
2023年05月10日
106 町内の避難場所を巡る  太地中学校が校外学習  
2023年05月10日
107 不思議な生き物いっぱい!  地玉の浜で初夏の磯遊び  (那智勝浦町 )
2023年05月10日
108 旅客らの安全意識促す  道の駅で交通安全啓発  (串本町 )
2023年05月10日
109 4年ぶりグループ展実施  32人で作品披露し即売も  (滝ノ拝染工房 )
2023年05月10日
110 明神小児童が一丸で田植え  大柳地内の水田で稲作体験  (古座川町 )
2023年05月10日
111 望楼の芝にテントがずらり  本年度最初の有料開設実施  (串本町 )
2023年05月10日
112 従来の感染対策を継続  5類引き下げ後も当面  (紀南病院 )
2023年05月10日
113 「声を当ててくださいね」  参観日に保護者とゲーム  (うどの幼稚園 )
2023年05月10日
114 コート上で白熱した戦い  三重・熊野バレーボール大会  (中学女子 )
2023年05月10日
115 ようこそ市野々小学校へ  1年生7人の歓迎集会  (那智勝浦町 )
2023年05月10日
116 「お金」ってなんだろう  キッズマネースクール  (新宮市のベストパートナー )
2023年05月10日
117 南紀熊野に水力発電所ができたわけ  ~明治後期から昭和初期の水力発電所~②  (「地質の日」特集 )
2023年05月10日
118 お悔やみ情報
  
2023年05月02日
119 感謝をささげ、冥福祈る
 梶取崎で「鯨供養祭」  (太地町 )

 太地町は4月29日、過去に古式捕鯨の見張り台であった同町の梶取崎(かんどりざき)公園で「鯨供養祭」を営んだ。町漁業協同組合(脊古輝人代表理事組合長)、太地いさな組合(小畑充規組合長)、地域捕鯨を守る太地町連絡協議会(水谷育生会長)、町職員など約20人が参列し、古くから町民の生活の糧としてきたクジラへの感謝をささげ冥福を祈った。

 例年は100人ほどが参列しているが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から今年も関係者のみでの実施となった。

 東明寺の関国昭住職が読経を行い、参列した各団体の役員や町幹部らが「くじら供養碑」に手を合わせた。

 参列した脊古代表理事組合長は「クジラたちの供養のためのありがたい行事。今後も誇りを持って継続していただきたい」。

 小畑組合長は「私たちはクジラの命を頂いて仕事をしている。食肉処理し市場に流通するのはどの肉にも共通すること。昔からクジラを捕って村が潤っていた。それが今の私たちにつながっている。若い乗組員や子どもたちにつないでいけるような仕事にしたい」と話した。

 漁野洋伸副町長は「太地町は400年以上クジラと共に歩み、その恵みで発展してきた。クジラの命の大切さやありがたみは町民が一番理解している。その思いを胸に刻みながら、今後もまちづくりに力を注いでいきたい」と語った。

 同町によると、来年は例年通りの「鯨供養祭」を営む予定だという。

(2023年5月2日付紙面より)

クジラに感謝をささげ冥福を祈る参列者ら=4月29日、太地町の梶取崎公園
今年も規模を縮小し実施
2023年05月02日
120 一人一人が尊重される社会を
 第94回新宮・東牟婁メーデー  

 労働者らによる決起集会「第94回新宮・東牟婁メーデー」が4月29日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で、通常形式で4年ぶりに開催された。「支え合い・助け合う社会をつくり、くらしをまもる!笑顔あふれる未来をめざし力を合わせ、ともに進もう!」とするスローガンなどを承認し、安心社会の実現を目指す宣言をした。

 メーデー(労働者の日)は、労働者が権利要求と集会などの活動を行う日。第1回メーデーは1920年5月に東京で開かれた。

 主催は連合和歌山紀州熊野地域協議会。新型コロナウイルスの影響で、イベントを伴うメーデーは3年間中止となっていた。この日は、10団体約150人が参加した。

 式典では西瀬憲宏実行委員長は協力団体らに感謝を述べるとともに、5類移行となるコロナへの対応やロシアによるウクライナ侵攻を非難し、恒久平和を求めるとした。

 物価高にも触れ「連合では、28年ぶりに5%の賃上げ目標を掲げた。大手企業労使のけん引で、平均賃上げ率は3・69%と30年ぶりの高さとなった。一人一人が尊重され、誰一人として取り残されない、働くことを軸とする安心社会の実現に向け、協議会は心を一つにし、地域に根差した連合運動の推進を図っていく。多様性を認め合う社会を目指し、全ての仲間が連携し力強く行動することを皆さまにお願い申し上げます。共に頑張りましょう」と訴えた。

 来賓の東牟婁振興局の鳥羽真司局長と同町の瀧本雄之副町長らが祝辞を述べた。続いて、安藤大輝副実行委員長による「ガンバロウ三唱」が行われた。

 第2部「ゆとり・豊かさフェスティバル」では、ホットドッグ、唐揚げ、くじ引き、輪投げ、牛串などの模擬店が並び、「カウイオナラニ」によるフラダンスやTeam雅龍(がりゅう)によるよさこいのステージ披露があった。

 そのほか、豪華景品が当たる福引きや、北越コーポレーションによる「紙であそぼう!」「巨大おり紙・らくがきコーナー」、子ども対象のお菓子釣りもにぎわった。最後は「もち&お菓子まき」が盛大に行われた。

(2023年5月2日付紙面より)

「ガンバロウ三唱」を行う各団体の皆さん=4月29日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
多くの人でにぎわった
2023年05月02日
121 潮風受け、七里御浜に250匹
 最後の「泳げ!鯉のぼりくん」  (熊野市 )

 ゴールデンウイークの風物詩「泳げ!鯉(こい)のぼりくん」が4月29日、熊野市の七里御浜海岸で4年ぶりに復活した。1㌔にわたり約250匹のこいのぼりが潮風を受け、気持ちよさそうに泳いでいる。5日(金・祝)まで。

 未来を担う子どもたちの成長を願い、七里御浜鯉のぼりの会(森岡忠雄代表世話人)が主催。毎年、市民らから寄せられたこいのぼりを掲揚してきたが、36回目の今回で最後となった。

 初日は、地元住民、協力団体、木本高校JRC部もボランティアで参加し、会員と共に掲揚作業。色とりどりのこいのぼりを結び、大空に放った。

 大小さまざまなこいのぼりが熊野の空に泳ぎ始めると、訪れた人たちから大きな拍手が上がった。森岡代表は「40年で36回目の開催となった。皆さんの思いがつながり続けることができた。観光客、帰省客の皆さんのゴールデンウイークの思い出になれば」と話していた。

 40年の節目を記念して、HanaHanaフラ、ダンスチームM’s、HulaHAPUNAの3チーム合同によるミニステージが3日(水・祝)午前11時から会場近くで開かれる。

 同会では今年で解散を決めており、継承する団体や有志などがあればこいのぼりや新調したばかりのロープ、ワイヤー、設置のノウハウなど引き継いでいきたいとしている。

(2023年5月2日付紙面より)

5日まで開催中の「泳げ!鯉のぼりくん」=4月29日、熊野市の七里御浜海岸
2023年05月02日
122 知って「防犯・防災・防衛」
 家族連れでフェスにぎわう  (自衛隊和歌山地方協力本部 )

 新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で4月30日、ゴールデンウイークスペシャルイベント「紀南で防犯・防災・防衛フェスティバル」があった。さまざまな体験コーナーも設けられ、多くの家族連れなどでにぎわった。

 自衛隊和歌山地方協力本部が主催。同店や新宮警察署、那智勝浦町総務課防災対策室、自衛隊三重地方協力本部、航空自衛隊第5警戒隊が協力した。

 自衛隊の活動を知ってもらうとともに、これから迎える出水期を前に防災意識を高め、また、全国で被害が相次ぐ特殊詐欺などの犯罪に対する認識を深めてもらうことなどを目的に実施。29、30の両日、御坊市と田辺市においても同趣旨のイベントが開催された。

 イベント会場では、紀伊半島大水害、東日本大震災、阪神・淡路大震災の被害の様子を紹介するパネルや、災害備蓄品、簡易トイレ、パトカーや白バイ、軽装甲機動車などの紹介もあり、買い物客らは足を止めて展示に見入っていた。

 体験ブースでは缶バッジ作りや南極の氷展示、ロープワーク体験などがあり、自衛隊制服体験では、子ども用の制服を着せてもらい、マスコットキャラクター「みかんの助」や軽装甲機動車と共に写真を撮る親子連れの姿も多く見られた。

 同協力本部の住野具視・新宮地域事務所長は「自衛隊が活躍する場面がないことが一番だが、防衛のためや、災害発生時に動くことができるために、日々訓練に励んでいます。活動にご理解いただければ」と話していた。

(2023年5月2日付紙面より)

自衛隊の制服で「ハイ、ポーズ」=4月30日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
親子連れなどでにぎわう体験コーナー
2023年05月02日
123 俳句と山草が見事に調和  喫茶きよもんで恒例の展示  (那智勝浦町 )
2023年05月02日
124 皇室の弥栄や国民の安泰祈る  昭和祭を厳かに斎行  (熊野那智大社 )
2023年05月02日
125 本年度の事業計画など承認  王子地区福祉委員会が総会  (新宮市 )
2023年05月02日
126 状況に応じた感染対策を  5類移行を受け、方針示す  (和歌山県 )
2023年05月02日
127 本紙エリアで6人受章  令和5年春の叙勲  
2023年05月02日
128 「こざがわ本棚」引き継いで  サテライト古座で植本祭  (串本町 )
2023年05月02日
129 望楼の芝に交流の歓声響く 小学校遠足シーズン始まる (串本町)
2023年05月02日
130 笑顔あふれる未来目指し  第94回紀南地区メーデー  
2023年05月02日
131 「お出かけ」楽しんで  熊野市立図書館で展示  
2023年05月02日
132 運動会や趣味の作品展も  4年ぶりに総会を開催  (紀宝町老連 )
2023年05月02日
133 例大祭で平穏願う  子どもたちも楽しむ  (貴祢谷社 )
2023年05月02日
134 お悔やみ情報