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2023年05月16日
1 交流継続し互いの発展へ
 白馬村長が表敬訪問  (太地町 )

 約40年にわたり太地町と姉妹都市提携を結ぶ長野県白馬村の丸山俊郎村長が12日、太地町の三軒一高町長を表敬訪問した。丸山村長の来町は初で、自動運転車両に乗車したほか、太地こども園や森浦湾などを視察した。

 白馬村と太地町は1984年に提携を結び、翌85年から太地小学校と白馬北小学校の交流が始まった。これまでは太地小児童が4年生の冬に白馬村を、白馬北小児童が5年生の夏に太地町を訪れていたが、コロナ禍で2年間訪問がかなっていなかった。

 昨年7月、3年ぶりに白馬北小が同町へ、今年1月に太地小が白馬村を訪れ、交流が再開された。

 丸山村長は、白馬村教育委員会事務局生涯学習スポーツ課の関口久人スポーツ振興係長らと共に、12日午後に熊野市で開催される令和5年度の中部ブロックB&G地域海洋センター連絡協議会総会に参加するために熊野入りしたという。

 丸山村長らは、自動運転車両を乗車後に▽燈明崎▽梶取崎▽(仮称)国際鯨類施設建設地▽太地こども園▽森浦湾―などを視察した。

 初の同町訪問や同町の施策について丸山村長は「白馬でも自動運転を試みたが、雪のため断念した。現在は、AI(人工知能)を用いたコミュニティバスを検討している。少子高齢化の波もあるため、将来的には違った形で自動運転にもアプローチしていきたい。また、こども園施設も素晴らしかった。太地町は福祉が非常に充実している。掲げられている理想をきちんと実現されている。想像以上にきれいな景色、とても素晴らしかった」と評価。

 コロナ禍で途絶えていた交流などにも触れ「白馬は雪と山だが、太地は海と海の生き物があって、われわれからすると非日常的な場所。互いのコンテンツを学び合い、リスペクトし合いながら、多様性の認識も構築していきたい。今回の5類移行のタイミングで、さらなる積極的な交流を図っていきたい」と話した。

 三軒町長は「子どもたちは交流によって成長する。白馬村は魅力的な村で、人が親切。見習うべき部分も多い。今後も交流を継続し、互いの町村のさまざまな発展につなげていきたい」と語った。

 その後、一行は同町のいさなの宿白鯨で昼食を取り、交流を深めた。

(2023年5月16日付紙面より)

三軒一高町長(右端)を表敬訪問した長野県白馬村の丸山俊郎村長(左から2人目)=12日、太地町役場
自動運転車両を試乗する丸山村長(前列左)
2023年05月16日
2 日頃の鍛錬の成果を披露
 不二流体術が演武奉納  (熊野那智大社 )

 古武術の不二流体術和歌山県支部新宮道場(山本盛夫支部長)は13日、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で奉納演武会を実施した。同大社での奉納は5回目で、第三代宗家の大嶋竜太郎さん他、県外からの参加者も含め16人が体術や棒術、剣術を披露。国内外から訪れた参拝者らが見物や撮影を行う姿も見られた。

 不二流体術とは、突き、蹴り、投げなどといった古来から伝わる日本伝統の総合武術で、審判のいないルール不在の中で行われるのが特徴。開祖・古賀不二人師が、合気道開祖・植芝盛平師、親和体道開祖・井上方軒師を源流に、真の合気武術を目指してより実践的に練り上げた。

 二代宗家・田中光四郎師を経て、現宗家の大嶋さんに伝えられた奥義は、講道館出身の柔気流宗家・八木不動師から伝授された柔気流の技を加えて、今や一段と深みを増しているという。

 正式参拝後に行われた奉納演武では、道着やはかま姿の門下生が素手による実践的な演武や短刀、木刀を用いた数々の技を披露した。子どもたちも元気いっぱい鍛錬の成果を発揮した。

 奉納後、大嶋さんは「コロナ禍の様子も少しずつ変わり、マスクを着用していない方の割合も増え、外国人観光客の方も多く見受けられる。非常に良い形に戻ってきた中で、神事や奉納を皆さんで盛り上げていかなくてはならないと思う。14日の熊野速玉大社での奉納は9回目。節目の10年に向けて努めたいです」と話した。

(2023年5月16日付紙面より)

演武を奉納した不二流体術和歌山県支部新宮道場の皆さん=13日、那智勝浦町の熊野那智大社
第三代宗家の大嶋竜太郎さんが演武を披露した
2023年05月16日
3 出身者の移民顕彰の象徴に
 串本にイペーの苗木を植樹  (南紀国際交流協会 )

 南紀国際交流協会(西畑栄治会長)が4月30日、串本町串本にある巡航船乗り場跡そばにブラジルの国花・イペーの苗木2本を植樹した。

 2月の主催講演会に登壇した県中南米交流協会会長の眞砂睦さんが第2回和歌山県人会世界大会(10月に田辺市や和歌山市で実施予定)に向けて植えるとした苗木。当時は3月中に植えるとしたが場所の確保に難航して実現できず、地元の南紀国際交流協会へ苗木2本を託して協力を求める形となっていた。

 以降、同協会が防波堤のかさ上げ工事が完了して間もない巡航船乗り場跡そばの造成地の一角に場所を確保。この日は西畑会長ら会員5人が集まり、支柱を立てて苗木を植えたという。

 主催講演会で語られたブラジル移民の第1号は潮岬出身の中井淺吉、太平洋戦争後の困窮を乗り越えるためにブラジル移民を奨励した当時の小野真次知事は田並出身、旧串本高校を経て移民の道を進んだ須賀得司さんは串本出身。ブラジルを世界有数の農業大国に押し上げ国の食事情をも一変充実させたことで国民から「農業の魔術師」とたたえられている日本人移民者や子孫である日系人。その躍進の一角で同町の出身者も複数関わっていることへの気勢を挙げてほしい、という思いで眞砂さんは今後の顕彰の象徴として同町への苗木の植樹を目指していた。

 植樹の代行を経て西畑会長は「ブラジルで成り立つ農業技術を確立した出身者が多い田辺市では、小中学校26校で26本の苗木を植えたと報告を受けている。串本町は最終的に造成地へ植える形となってしまったが、まずは一夏を越して根付くまで、できれば毎日水を届ける気持ちでこれから見守っていきたい」と話している。

(2023年5月16日付紙面より)

巡航船乗り場跡そばに植樹したブラジルの国花・イペーの苗木=11日、串本町串本
眞砂睦さんに代わって植樹する会員の皆さん(南紀国際交流協会提供)
2023年05月16日
4 熊野神社一行が三山へ
 3年ぶりに正式参拝  

 山口県山陽小野田市にある熊野神社の松田正寛宮司ら21人は13日、「熊野三山御礼詣り」で那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)を訪れた。コロナ禍で3年ぶりとなった一行での御礼詣りは厳かな空気の中、正式参拝を行った。

 全国にある熊野神社の総本社・熊野三山に感謝をささげるために、コロナ禍前までは毎年赴いていた同一行。

 バスや船で1500㌔以上の距離を経て参拝に訪れており、今回で53回目。最高齢98歳の参加者もおり、35回目を迎えたという。

 正式参拝では、男成宮司も参列し、神事が執り行われた。熊野那智大社独自の神楽である「那智の瀧舞」を巫女(みこ)が奉納。続いて、松田宮司や関係者らが玉串をささげ、参拝した。

 男成宮司は「遠路はるばるお越しいただき、感謝申し上げます。新型コロナウイルスも5類移行となり、穏やかなお気持ちでお参りいただけたのではないかと存じます。本当にありがとうございました」とあいさつした。

 熊野神社の松田真権宮司は「お声がけをさせていただき、皆さまとご一緒に御礼詣りに来られたのは3年ぶり。熊野三山を巡り、感謝の祈りをささげることができるのは、本当にありがたいです」と話していた。

 一行は、午後から新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で正式参拝を、翌14日は田辺市の本宮大社(九鬼家隆宮司)を訪れ、同じく正式参拝を行った。

(2023年5月16日付紙面より)

熊野神社の松田正寛宮司が玉串をささげた=13日、那智勝浦町の熊野那智大社
2023年05月16日
5 音楽に合わせて楽しく運動  「スマイルアップ体操」始まる  (紀宝町 )
2023年05月16日
6 ハープの音色に乗せて朗読  絵本の「おはなし会」  (紀宝町 )
2023年05月16日
7 地震・津波前後の行動考える  鵜殿地区のワークショップ  (紀宝町 )
2023年05月16日
8 もっと知ろう!大塔川  宇久井ビジターセンター  (那智勝浦町 )
2023年05月16日
9 楽しんで運動習慣身に付ける  映像プログラム体験教室  (那智勝浦町 )
2023年05月16日
10 橘大の学生もてなすマップ  熊野カフェが協力者募る  (那智勝浦町 )
2023年05月16日
11 晴天の下で遠足楽しむ  1年生と6年生の交流も  (三輪崎小学校 )
2023年05月16日
12 地元の自然を知ろう  丹鶴幼が園外保育  (新宮市 )
2023年05月16日
13 湿潤な木陰で鈴なりに  ユキノシタ咲き始める  (古座川町 )
2023年05月16日
14 イチゴにちなみ赤い魚紹介  水族館内で5月限定展示  (串本海中公園 )
2023年05月16日
15 本州最南端に光点が舞う  潮岬でヒメボタルが羽化  (串本町 )
2023年05月16日
16 お悔やみ情報
  
2023年05月10日
17 鈴緒取り付け元の形へ
 感染症衰勢奉告祭営む  (熊野那智大社 )

 新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類移行となったことを受けて熊野那智大社(男成洋三宮司)は8日、同社拝殿で「新型コロナウイルス感染症衰勢奉告祭」を営んだ。祭りは感染者数の減少や新型コロナの現状などを神に奉告するもので、男成宮司らによって、厳かに執り行われた。

 7日夕方は、感染症対策で設置していた授与所のビニール幕を取り外したほか、さい銭箱を元の位置に戻し、3年ぶりに本殿と隣の御縣彦社(みあがたひこしゃ)の鈴緒が取り付けられた。

 神職が協力して作業に取り組む中、コロナ禍以前の元ある形に戻ろうとする様子を見守る参拝者の姿もあった。

 8日の奉告祭では、男成宮司が祝詞を奏上し、玉串をささげた。その後、別宮の飛瀧(ひろう)神社でも同じく奉告祭が営まれた。

 男成宮司は「願をかけると、終えた後に奉告を行う。神社として3年間、コロナ対策に取り組んできた。元の社会に戻ろうとしていることが良かった。もちろん、終息はしていないが、今回は感染症の勢いが衰えていることを神様に奉告する祭り。まずはお守りいただいたことへの感謝をささげるとともに今後、感染症などが起きないように祈願した」と語った。

 なお、取り付けられた鈴緒付近には、感染症対策で、アルコール消毒液を設置している。

(2023年5月10日付紙面より)

新型コロナウイルス感染症衰勢奉告祭が営まれた=8日、那智勝浦町の熊野那智大社
3年ぶりに鈴緒を取り付ける=7日夕方
ビニール幕も取り除いた
2023年05月10日
18 「銀河」3年目の運行へ
 受入協議会で事業計画など承認  (JR西日本 )

 JR西日本が運行する長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」紀南コースの3年目の運行が決まった。8日、市役所別館で行われた同列車受入協議会(※)総会の席上で同協議会会長の田岡実千年市長や金岡裕之和歌山支社長が再開を発表。運行期間は9月から来年3月までを予定している。

 観光を中心とした西日本エリアの活性化のためにJR西日本が運行する長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」。「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の実現を目指し、1両ごとに異なる座席タイプを配置している。

 紀南コースは昨年10月3日から今年3月8日にかけて2年目の運行を実施。約5カ月にわたって京都―新宮間を往復し、延べ約3000人の観光客を当地域に運んだ。

 本年度の紀南コースでは、さらに充実した内容で乗客を迎える。3月18日に開業した大阪駅(うめきたエリア)にも新規停車する。昼行については新宮駅の出発時刻を午後1時ごろの出発に変更。乗客らの要望を踏まえ、車内で当地域の特産品の販売などを行う予定としている。また、これまでは密を避けるために乗車可能人員をほぼ半分としてきたが、本年度は制限を設けず、夜行85人、昼行95人の定員で運行するという。

 総会開催に当たり、田岡市長が「このたびの運行決定はひとえに皆さま方のご協力のおかげ」と感謝。「『銀河』の運行は当地方への経済効果や活性化への期待はもちろんのこと、駅で目を輝かせながら一生懸命列車を見送る子どもたちの姿やたくさんの乗客の皆さまに再びお会いできる時が来るのが今から待ち遠しい」。

 金岡支社長は「受入協議会の皆さまには停車駅での歓迎や見送りなど、数々のもてなしにご協力いただいた。運行に協力いただいた全ての皆さまに感謝を伝えたい」と述べ、3年目の運行に意欲を示した。

 役員改選では、鳥羽真司東牟婁振興局長の就任に伴い監事を変更した以外は、会長の田岡市長はじめ全員を再任。昨年度の事業・決算報告や本年度の予算などを承認した。会員の山口賢二・北山村長は、新宮市―白浜町の沿線の活性化に向けて、議論を深めていく必要があると意見した。

 本年度は「紀南×銀河パスポート」配布やスタンプラリーの実施を通した「地域内周遊事業」、和歌山大学の「きのくに線活性化プロジェクト」との連携などの「誘客促進事業」、車内での特産品販売やイベント実施などの「地域活性化事業」、広報誌や交流サイト(SNS)を通したPRを計画している。

 運転日や運転時刻などの詳細については現在未定。発表があり次第報道する。

  □     □

※「WEST EXPRESS 銀河」受入協議会=「銀河」の受け入れにおいて、構成団体の情報の共有を図り、乗客に対する満足度の高いおもてなしを通じて、当地域への継続的な運行を確保し、将来にわたって地域振興・経済の活性化などに寄与することを目的に設立。新宮市、すさみ町、那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町、県で構成されJR西日本和歌山支社がオブザーバーを務める。

(2023年5月10日付紙面より)

「WEST EXPRESS 銀河」(JR西日本提供)
受け入れ再開に当たり、事業計画などを承認した=8日、新宮市役所別館
2023年05月10日
19 ボランティアの現状は?
 入門、出前講座も受け付け中  (紀宝町 )

 新型コロナウイルス感染拡大以降、これまで盛んだったボランティア活動は休止を余儀なくされた。現在、再開した団体も多いが、自粛したままのグループも残っている。

 紀宝町ボランティア・市民活動センター(通称・きぼらんせ)の現状を聞いた。

 きぼらんせは2007年5月、54団体延べ1360人で設立。22年度は88団体、23年度は89団体に増え、本年度は89団体延べ3943人が所属、配食サービス、子育て支援、サロン活動、文化活動、福祉活動、清掃活動、料理教室などに取り組んでいる。

 コロナ禍で登録する団体・個人の変動はほぼないものの、3年間休止している団体は「一歩を踏み出すのが難しい」というのが本音だという。

 鍵を握るのが「再開」と「登録」だ。きぼらんせに登録することで▽ボランティア活動保険への加入▽町福祉センターの利用(調理室、会議室、作業室など)▽他団体との交流▽活動費の助成▽福祉バスを含む機材の貸し出し―などメリットも多い。個人ボランティアの登録も歓迎している。

 ほぼ毎月、情報紙を発行。登録団体の活動や助成金の内容などを紹介している。

 「ボランティアに興味があるけど、どうすればいいの?」。そういった団体・個人を対象に、「ボランティア入門講座」と「出張講座」の申し込みを受け付けている。

 入門講座の会場は同町鵜殿の町福祉センター。出前講座は、地域の集まりの場に出向いて開催する。いずれも日時の調整が可能。

 講座内容はボランティアの心得、活動に当たっての約束、ボランティア保険の説明、町内のボランティア活動紹介などで、所要時間は30分程度。

 「ボランティア活動の基礎を学ぶ講座です。お気軽にお電話ください」と呼びかけている。問い合わせ、申し込みは町社会福祉協議会(電話0735・32・0957)まで。

(2023年5月10日付紙面より)

町内でのボランティア活動の様子
きぼらんせが発行する情報紙
2023年05月10日
20 5類移行後、初の客船入港
 見送り体制も一部緩和  (新宮市 )

 外国客船「スターブリーズ」(総トン数1万2969㌧、全長159㍍、ウィンドスタークルーズ)が8日、新宮港に入港し、同日午後に出港した。出港時にはお見送りイベントが行われ、梛(なぎ)の木見送り隊や地域住民らが手を振って見送った。

 クルーズ名は「日本をめぐる グラン・ジャパン・クルーズ」で、行程は東京~清水~新宮~唐津~釜山(韓国)~長崎~門司~鞆の浦~高松~神戸。新宮港に降り立った195人の乗客らは、当地方の観光を満喫した。

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行して初の入港となった。業種別ガイドラインの廃止や一部見直しに伴い、この日から入場エリアの設定を行わないなど一部対策を緩和して受け入れを実施。

 なお、日本国際クルーズ協議会(JICC)は、8日以降も日本において安心して国際クルーズを楽しめる環境づくりを進める必要があることから、規定を見直した上でガイドラインを継続。同客船は「国際クルーズ運航のための感染拡大予防ガイドライン」を順守し、運航を行っている。

 見送り時には、田岡実千年市長は「この地には1日では回り尽くせないほどのたくさんの見どころがある。地域を挙げて歓迎させていただくので、二度、三度と熊野・新宮へ」と寄港に感謝。

 「熊野水軍太鼓」による太鼓演奏と、「ありがとう」「またきてね」の声に見送られながら次の寄港地へ出発した。

 次回のクルーズ船の入港は24日(水)を予定。「スターブリーズ」が入港する。

(2023年5月10日付紙面より)

太鼓演奏などに見送られ、次の寄港地へ出発=8日、新宮港
2023年05月10日
21 優勝は小川羊子さん
 なちかつGGCクラブ大会  
2023年05月10日
22 入谷隼斗君、初の全国へ
 三重県空手道選手権大会  
2023年05月10日
23 串本オーシャンズが連覇
 新宮RC旗学童軟式野球大会  
2023年05月10日
24 「なぜ」医者になりたい?  医療ゼミ×医学部生  (近大新宮 )
2023年05月10日
25 誰もが楽しめる点字アート  加藤さんがカフェコッペで作品展  (那智勝浦町 )
2023年05月10日
26 キノコが作る菌で生育  珍しい植物、キンラン  
2023年05月10日
27 アニメキャラが出迎え  店先掲示の黒板に手描き  (なおちゃん弁当 )
2023年05月10日
28 町内の避難場所を巡る  太地中学校が校外学習  
2023年05月10日
29 不思議な生き物いっぱい!  地玉の浜で初夏の磯遊び  (那智勝浦町 )
2023年05月10日
30 旅客らの安全意識促す  道の駅で交通安全啓発  (串本町 )
2023年05月10日
31 4年ぶりグループ展実施  32人で作品披露し即売も  (滝ノ拝染工房 )
2023年05月10日
32 明神小児童が一丸で田植え  大柳地内の水田で稲作体験  (古座川町 )
2023年05月10日
33 望楼の芝にテントがずらり  本年度最初の有料開設実施  (串本町 )
2023年05月10日
34 従来の感染対策を継続  5類引き下げ後も当面  (紀南病院 )
2023年05月10日
35 「声を当ててくださいね」  参観日に保護者とゲーム  (うどの幼稚園 )
2023年05月10日
36 コート上で白熱した戦い  三重・熊野バレーボール大会  (中学女子 )
2023年05月10日
37 ようこそ市野々小学校へ  1年生7人の歓迎集会  (那智勝浦町 )
2023年05月10日
38 「お金」ってなんだろう  キッズマネースクール  (新宮市のベストパートナー )
2023年05月10日
39 南紀熊野に水力発電所ができたわけ  ~明治後期から昭和初期の水力発電所~②  (「地質の日」特集 )
2023年05月10日
40 お悔やみ情報
  
2023年05月03日
41 本格的交流再開に向け
 リンダ部会長が市長訪問  (新宮市、サンタクルーズ市 )

 新宮市の姉妹都市・米カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)のリンダ・スヌーク市姉妹都市委員会新宮部会長と夫のジムさんが1日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長を訪問。サ市のフレッド・キーリー市長からの手紙を田岡市長に渡し、両市の今後の交流の深化に期待を寄せた。

 両市の交流は新宮市内の合気道熊野塾で修行していたサ市出身のメリー・ハイニーさんら4人の提唱で始まった。1974(昭和49)年に姉妹都市関係を締結。文化交流や訪問団の派遣などを通して友好関係を築いてきたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)の影響で、訪問団の派遣などを通した直接的な交流は2019年の10月を最後に中止に。

 以降はオンラインを利用して「日米姉妹都市間ベルリングプロジェクト」や交流事業を展開。2020年の姉妹都市提携45周年記念交流会もオンラインを通して実施された。

 コロナ禍以降、初の来新がかなったリンダ部会長を、田岡市長や市姉妹都市親善協会(岩澤卓会長)のメンバーらが歓迎。

 リンダ部会長は「非常に多くの若者が新宮市との相互訪問を通じて、人生を変えるような瞬間を経験してきた。新型コロナウイルス感染症による困難な時期であっても、Zoom(ズーム)を活用してのプレゼンテーションや会議、オンラインイベントによって、両市は強いつながりを維持することができた。私たちの姉妹都市関係は、逆境を乗り越えることができた。両市の深いつながりがこれからもますます強まることを確信し、今後の交流や相互訪問団の活躍を楽しみにしています」などと記されたキーリー市長の手紙を紹介。

 対し、田岡市長は「関係各位が架け橋となって始まった姉妹都市交流も、これまで幾度となくお互いに訪問し合っており、お互いの文化や人々に触れ、かけがえのない体験や出会いを通じて交流の輪が広がってきた。両市民の温かく強い結び付きが培われ、長年にわたる交流への歩みへとつながり、国際交流が深まったことを大変うれしく思う」と、キーリー市長に宛てた手紙を読み上げた。両者は手紙とともに記念品を贈り合い、サ市からはサーフィンにゆかりのある同市にちなみ、波が描かれたまな板などが、新宮市からはスヌーク夫妻に対しはんてんが贈られた。

 約10年にわたり、ホストファミリーとして新宮市の子どもたちを迎えてきたリンダ部会長。「今後は、大人の訪問団の派遣を通して、まちづくりのノウハウを交換できれば」。初めて日本を訪れたというジムさんは「文化的、芸術的なことを学び合うことができれば、お互い素晴らしい経験になると思う」。

 田岡市長は「子どもたちの訪問に加えて、今後は大人たちの交流も実現することができれば」と話していた。

 両市は今後、来年からの本格的な交流再開に向けて協議を進めていくという。

(2023年5月3日付紙面より)

リンダ・スヌーク市姉妹都市委員会新宮部会長(中央)を田岡実千年市長や市姉妹都市親善協会のメンバーが歓迎=1日、新宮市役所
2023年05月03日
42 古田地内の水田で田植え
 古座小、西向小の協力得て  (エコ工房四季 )

 串本町古座にある社会福祉法人つばさ福祉会(北野好美理事長)の事業所「エコ工房四季」(平原正雄施設長)が1日、古田地内の水田で田植えに取り組んだ。この日は古座小学校(山路教代校長)1、5年生19人と西向小学校(河田恵美校長)1~3年生21人が誘いに応えて協力。一緒になって作業を進めた。

 みくまの農業協同組合との農福連携により、旧来の授産から能動的に取り組める農生産へと労働形態の移行を進める同事業所。水稲栽培は古座川町潤野地内の休耕田を借りて3年前から取り組むようになり、得た米の多くをサイパンイモと並ぶ同事業所の主力農産物として販路に乗せている。

 本年度は新たに古田地内で1㌶弱の水田を借りることができ、作付面積は大幅拡大。同法人は「地域と一緒に水稲栽培をしたい」という思いを当初から持っているが、新型コロナウイルスの情勢で実現できず基本農福連携の枠内で過去3回の生産をしてきた。4回目の今年はその情勢が大きく変わりゆく中で増産の好機に恵まれ、前述した両校に田植えへの参加を誘うこととした。

 古座小は古田地内で一時期稲作体験をして以来の田植えの機会で、1年生は生活科、5年生は社会科の一環で協力。西向小は4、5年生が総合的な学習の時間で稲作体験をしていて、その前に楽しさを知る機会になればと考え1~3年生で協力。北野理事長から歓迎のあいさつを受けた後、児童は学校ごとに素足で水田に入って手植えに取り組み、法人職員や農協職員監督の下で田植え機による機械植えも体験させてもらった。

 同事業所の利用者が見守り、時折苗を配り回るなどして手植えを後押し。今後は同事業所も手を入れて田植えを仕上げ、中間管理をして収穫を目指す。時期は8月下旬ごろを見据えているが、折り合いがつけば両校へ稲刈り体験の誘いもしてみたいという。

 栽培品種はコシヒカリ。北野理事長は「4回目にしてやっと児童を迎えることができてうれしい。児童には農業の楽しさや作業の大変さから食べ物の大切さを学んでくれたら」と話し、児童の田植えを後押ししていた。

(2023年5月3日付紙面より)

エコ工房四季の田植えに参加し手植えに頑張る西向小1~3年生(上)と古座小1、5年生(下)=1日、串本町古田
2023年05月03日
43 「相棒の光」で早期救助を
 紀の松島がバディフラッシュ導入  (那智勝浦町 )

 「行方不明者などの捜索に携わってきた。早く発見してあげたい。最悪の事態があっても、早くご遺体を家族の元に帰してあげたい。そんな思いで商品化に至った」―。

 そう話すのは、串本町大島の「DIVE ISLAND」代表の山崎正紀さんだ。山崎さんは前述の思いから、着水と同時にLEDが点滅し、落水者(要救助者)の居場所を知らせる「BUDDY FLASH(バディフラッシュ)」を商品化。4月28日、那智勝浦町の「紀の松島観光船」を運航する紀の松島観光株式会社(加藤康高代表取締役)に初納品した。同社では、運航中の安心安全に寄与するために、バディフラッシュを乗船客と職員分合わせ90個を発注。この日から観光船に備えられた。

 山崎さんは、ダイビングショップを営む傍ら、長年、潜水士として行方不明者の捜索や遺体の引き揚げなどの活動にも従事。暗闇に包まれた夜の海において、捜索・救助は困難であることから、苦悩していたという。

 そんな時、夜間のスキューバダイビングで使用されていたバディフラッシュと同機能の道具に着目。「他にも用途がある」とひらめき、商品化に至った。

 バディフラッシュは「相棒の光」の意味。ライフジャケットなどに装着し、落水時は自動的に点滅を開始。緑色の光を発し、水深60㍍まで使用可能。約300時間も点滅が持続するため、早期の発見・救助につながる可能性も期待される。税込み3300円。

 また、同じ海を利用するダイバーと釣り人との間にこれまでは接点がなかった。山崎さんは、情報交換や交流を図るべく、両者間をつなぐ取り組みにも尽力した。

 その活動もあり、バディフラッシュの有効性に期待を寄せる釣り愛好家で、人気ユーチューバーとも交流のある那智勝浦町在住の「ゆーしろー」こと、加藤優志朗さんが、山崎さんに知人の加藤代表取締役を紹介。納品に至った。

 加藤さんは「釣り人だけでなく、さまざまな場面で有効だと思い、加藤代表取締役に伝えた」。

 加藤代表取締役は「家を出て、帰るまでが旅行。使わないことが望ましいが、各地の船の事故もある。そのため、繁忙期のゴールデンウイーク前に納品をお願いした。乗船客の安心・安全に役立てたい」と話した。

 山崎さんは「万が一に備えてもらえてうれしい。夜の海で、光があれば救助する側・される側にも可能性が生まれ、勇気が湧く。諦めないようになる。救助の補助具だが、一人でも多くの命を救うために、広めていきたい」と語った。

 商品は同社のオンラインストアでも購入できる。問い合わせなどは、「DIVE ISLAND」(電話0735・65・0258)まで。

(2023年5月3日付紙面より)

バディフラッシュを納品した「DIVE ISLAND」代表の山崎正紀さん(左)と紀の松島観光株式会社の加藤康高代表取締役=4月28日、那智勝浦町の観光桟橋
早期の発見や救助に期待が寄せられるバディフラッシュ
2023年05月03日
44 平和構築への思い新たに
 那智護国神社で例祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満の天神社に合祀(ごうし)されている那智護国神社(髙橋正樹宮司)で「昭和の日」の4月29日、「第68回慰霊祭」が営まれた。遺族や消防関係者、各地区の区長らが神前に白菊をささげ、那智地区の英霊292柱と消防殉職者の精霊の冥福を祈った。

 式典では国旗を掲揚し、参列者全員で黙とう。髙橋宮司が戦没者一人一人の名を読み上げて祝詞を奏上した。

 神社奉賛会の田中輝男会長は「私たちが今平和な日本の社会で豊かな生活ができているのも、あなた方の尊い思いと犠牲によるものであると、決して忘れることはありません。あなた方の思いを引き継ぎ、平和な世の中を構築するよう精進することをお誓いします」と祭文を読み上げた。

 堀順一郎町長は「世界情勢が激変する時代にあっても、恒久平和に基づく繁栄を築き上げていくことが、尊いみ霊への報恩の誠と心し、改めてお誓い申し上げます」と追悼の言葉を述べた。

 天満交友会は神前で獅子舞を奉納。遺族会の石井康夫会長は地域住民らに「全国には数万の遺族会があるといわれているが、最近では年間1000を超える会が消滅・解散している。てっぺんが三角形になった墓は戦死者の墓。どうか若い方にも、頭の隅に入れておいていただきたい」と思いを語り、東京都の靖国神社に開示されている戦場からの手紙を朗読。4年ぶりの盛大な餅まきで式典を終えた。

(2023年5月3日付紙面より)

白菊をささげる遺族たち=4月29日、那智勝浦町天満の天神社内にある那智護国神社
4年ぶりの餅まき
2023年05月03日
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2023年05月03日
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