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2024年01月20日
1 鬼面札や祝枡作り
 那智山で節分準備大詰め  (那智勝浦町 )

 2月3日(土)の節分を前に、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)と那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)では「鬼面札(きめんふだ)」や「祝枡(いわいます)」などの準備が進められている。

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■熊野那智大社



 熊野那智大社では災難よけのお札「鬼面札」と「福桝(ふくます)」を作っている。鬼面札は、3代前の篠原四郎元宮司作の木版画で、しめ縄の中に赤鬼と青鬼が描かれた災難よけのお札。

 神職が画仙紙に那智の滝の水で溶いた墨を版木に付け1枚ずつ刷り、巫女(みこ)が「那智社印」などの印を押して、2000枚を仕上げる。「益々繁盛」の文字などが記された木製の福桝は350個を準備する。

 𠮷田遥紀権禰宜(ごんねぎ)は「能登半島地震で被災された方々が穏やかな日々を過ごせるように祈っています」と話した。

 鬼面札はすでに社頭で授与されおり、1枚800円。福桝は1500円、福豆が300円。郵送授与希望時は別に送料が必要で、FAX(0735・55・0643)か大社ホームページ(https://kumanonachitaisha.or.jp/)から申し込む。問い合わせは同大社(電話0735・55・0321)まで。

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■那智山青岸渡寺



 那智山青岸渡寺ではコロナ禍の影響で4年ぶりとなる「節分会豆まき会式」で用いる祝枡の準備に追われている。祝枡には熊野産のスギとヒノキを使用。内側には「七難即滅七福即生」の印が押され、髙木住職らが「令和六年」の文字を書き入れ仕上げている。今月末までに500個用意する。

 祝枡は節分当日、豆まきをする厄年の人や祈とう希望者に授与する。祈とう料は5000円で、祝枡に札、縁起物、弁当などがつく。髙木住職は「災いをなくして和やかで明るい一年を願っています」と話した。祈とうの申し込みは同寺(電話0735・55・0001)まで。

(2024年1月20日付紙面より)

鬼面札を刷り上げる神職=18日、熊野那智大社
祝枡を仕上げる髙木亮英住職(左)=同日、那智山青岸渡寺尊勝院
2024年01月20日
2 県と人権尊重協定を締結
 社会福祉法人串本福祉会  (串本町 )

 串本町の社会福祉法人串本福祉会(和田利文理事長)が18日、県人権尊重の社会づくり協定書の手交を受けた。昨年12月20日付での締結で、和田理事長(93)は「戦後の日本を立て直した世代が主となっている入所者への尊敬の念をこれからも大切にし、人権尊重を法人内で重んじる」と思うところを語った。

 この協定は、人権を尊重するための活動を積極推進、またはこれから推進する企業・団体を対象にして締結。2006年度から年次的にその数を増やしていて、本年度は10企業・団体と新たに締結をした。

 その1団体が同法人。今月18日は同振興局の鳥羽真司局長が二色にある同法人本部(特別養護老人ホームにしき園内)を訪ね、和田理事長へ岸本周平知事押印後の同協定書を手渡した。その場には同園施設長でもある和田吉男理事らも立ち会い。同法人の人権尊重推進の取り組み状況などを話題にして相互理解を深めるヒアリングもあり、鳥羽局長は講師派遣など県側からできる支援を伝え、地域において人権を守るため同協定をきっかけにして共に頑張りたいと歩み寄った。

 この協定は和歌山人権パートナーシップ推進事業と直結し、県側からは▽講師派遣▽映像教材貸し出し▽模範的活動の紹介▽人権関係行事の情報提供▽推進に当たっての相談対応―などの支援を受けることができる。同日現在、県内で387企業・団体と同協定を締結していて、同振興局管内では同法人も含め25企業・団体が締結している。

(2024年1月20日付紙面より)

県人権尊重の社会づくり協定書の手交を受ける和田利文理事長(中)=18日、串本町二色
2024年01月20日
3 空に泳ぐ姿、思い浮かべ
 地域の人とたこ作り  (井田小 )

 紀宝町立井田小学校(大藤伸之校長)で18日、たこ作り教室があった。空に泳ぐ姿を思い浮かべながら1、2年生42人が地域の人たちと一緒にエイだこを作った。

 昔ながらの遊びを通して交流しようと井田公民館(萩野進也館長)がたこ揚げ大会を前に毎年開催し、材料を準備している。

 たこ作りを始めた時に校長をしていた赤根正憲さん(御浜町)を講師に迎え、公民館や老人会、読み聞かせボランティアなど地域住民7人が協力した。

 1年生17人の授業では、約50㌢四方のたこ本体に骨となる竹ひごを通して接着剤で固定し、穴を開けてたこ糸を通し、好みの色の紙テープを尾に付け、約1時間半かけて完成させた。

 児童はこの日までに油性ペンやアクリル絵の具などを使い、たこに好きな絵を描き準備していた。「2024」という文字や、キャラクター、動物などが個性豊かに描かれ、完成したたこを揚げるのを楽しみにしていた。

 公民館主催のたこ揚げ大会は27日(土)午後1時30分ごろから同校運動場で開かれ、誰でも参加できる。雨天の場合は中止となる予定。

(2024年1月20日付紙面より)

思い思いに描かれたたこ=18日、紀宝町立井田小学校
地域の人と一緒に作業する児童
2024年01月20日
4 ピーク迎える松明作り
 新宮市の岩口雅典さん  (御燈祭りに向け )

 新宮市の神倉神社の例大祭「御燈祭(おとうまつり)り」を間近に控え、同市熊野地にある岩口雅典さん(44)の作業場では、上(あ)がり子の松明(たいまつ)作りがピークを迎えている。仲間からの協力も得て、約400本の製作を予定している。

 松明は、乾燥させた5枚のヒノキ板を五角すいの形に組み合わせて作る。先端には、ヒノキを薄く削った「ハナ」を100枚ほど取り付けて完成させる。製作のほとんどは手作業となる。種類は、長さ91㌢の特大から、当日参加できない上がり子に代わり御神火をもらう31㌢の代参(だいさん)まで6種類ある。

 岩口さんは、生まれも育ちも新宮市で、本職は木工職人。御燈祭りには6歳から毎年参加している。20歳から自分用の松明作りを始め、2010年ごろから販売も開始。和歌山県の名匠にも選ばれた故・上道益大さんをはじめ、他の職人が作る松明を研究し、自分なりの技術を練り上げた。

 松明のヒノキ板の表面仕上げにはこだわっているという。その他にも「ハナを薄くきれいに削り出すのが難しい。(手首に通す)取っ手を編むのも大変」と明かす。「しっかりと強度を持たせつつ、美しくきれいな松明を作りたい」と話す。

 コロナ禍に伴う中断時期を除いて毎年、10月中旬ごろから作業を開始する。本職が終わって午後5時30分ごろから、遅いときは午前4時ごろまで製作を行う。「もうけのことを考えたらできない。自分の時間を割き、体もしんどいし、家族にも迷惑をかける。しかし、祭りのためと思うとやめられない。これからも、みんなに喜んでもらえる松明作りに励んでいきたい」と語った。

(2024年1月20日付紙面より)

松明にハナを取り付ける岩口雅典さん=16日、新宮市熊野地の作業場
2024年01月20日
5 100㌔超のイノシシ  獲物の大きさに猟師驚く  (那智勝浦町 )
2024年01月20日
6 募金活動で被災地支援  那智勝浦町赤十字奉仕団  
2024年01月20日
7 取り組み共有、参考に  熊野川減災協議会が会議  
2024年01月20日
8 数値を偽装し工事強行  業者が和歌山市で会見  (八郎山トンネル施工不良 )
2024年01月20日
9 「彩色絵図」で巡る熊野  多屋朋三さんの遺稿出版  
2024年01月20日
10 仲之町ホールで絵画展  松本美研とアトリえU  
2024年01月20日
11 「マナー」はなぜ必要?  1年生99人が講座受講  (新翔高校 )
2024年01月20日
12 薬剤師も被災地支援に  はまゆう調剤薬局・岸野浩行さん  (新宮市 )
2024年01月20日
13 能登半島地震義援金託す  株式会社小森組が町へ  (串本町 )
2024年01月20日
14 紀宝町民児協が中能登町に  委員からの義援金を町に託す  
2024年01月20日
15 優しく触れ、ご機嫌に  紀宝町でベビーマッサージ  
2024年01月20日
16 矢渕中女子が県大会へ  新人バスケットボール大会  
2024年01月20日
17 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第69回】中食で気を付けること  

 2024年がスタートし、いっそう寒い日が続いていますね。先日、あるお母さんに、「忙しくてしょっちゅう中食になってしまうけど、何に気を付けたらいい?」とアドバイスを求められました。みなさん、中食っていう言葉ご存じですか? 中食(なかしょく)とは、外食と内食(ないしょく・うちしょく)との間を指す言葉で、お総菜やお弁当を買って帰って家で食べることを表します。テイクアウトやデリバリーも、中食に入るので、コロナ禍で一気に広まった一面もあります。23年の調査では、外食産業の4分の1近くをこの中食が占めているという結果も出ています。忙しい共働き家庭の強い味方でもありますよね。

 わが家でも、よくデリバリーやお弁当は登場します。私が仕事で忙しかったり、出張などがあると、駅でお弁当を買って帰るなんてことも。でも、多くの方は、この中食に罪悪感があるようです。

 インターネットで検索すると、中食を食べるときには、「1品サラダなどを作って添えましょう」とか、「お皿に移し替えましょう」というようなアドバイスがあふれています。私は、そんな必要はないと思っています(笑)。だって、1品作ることができるような、余裕のある日は中食にならないし、お皿を洗う気力もないからです。これは私だけかもしれませんが…。

 私からできるアドバイスは、三つです! まず一つ目は、「いろんなおかずが入っているお弁当を選ぼう!」ということ。お総菜でも、少しずついろんなものを買った方がいいです。中食は、どうしても脂質・塩分・炭水化物が多くなってしまいます。例えば唐揚げ弁当とか、カツ丼とか、油物+炭水化物の組み合わせがとても多いのです。いろんなおかずが入っているものを選ぶと、栄養バランスも良くなり、偏りは防げます。

 二つ目は、「主食は味付けのないものを選ぼう!」です。ご飯は、家にある冷凍ご飯にするとか、お弁当でも炊き込みご飯などではなく、白米や玄米など味の付いてないものを選ぶのがお薦めです。中食のおかずやお総菜は、普段家で作るよりどうしても塩分が多くなっているので、味付けされた炭水化物を合わせると、塩分過多になってしまうからです。スーパーやコンビニのおにぎりも、家で作るより塩分は高いので注意してください。

 三つ目は「会話をしながら食べよう!」です。何度もこの連載でお伝えしていますが、子どもにとっても大人にとっても、何を食べるかよりも、どう食べるかがとても重要です。正直、中食の食品添加物や脂質、塩分なども、週に2度3度食べたところで、全く悪い影響などありません。どれも、翌日の食事などで調整すればいいのです。それよりも「体に悪いな~」「手を抜いたな~」といった罪悪感の方が、食事の雰囲気を悪くし、子どものメンタルに影響します。「おいしいね!」と会話しながら、食事を楽しむ! これが一番のアドバイスです! 忙しい日々に便利な中食、ぜひ罪悪感なくご活用ください。

(2024年1月20日付紙面より)

2024年01月20日
18 お悔やみ情報