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2023年04月19日
1 4年ぶりに外国客船入港
 約300人が熊野の地へ  (新宮市 )

 外国客船「スターブリーズ」(総トン数1万2969㌧、全長159㍍、ウィンドスタークルーズ)が18日、新宮港に入港した。外国客船の入港はコロナ禍前の令和元年から約4年ぶりで、同船の寄港は初。今回は「ジャパンサイクリングクルーズ」の名の通り、日本でのサイクリングを楽しむことが目的のクルーズだ。主に欧米から訪れた乗客約300人は、自転車で熊野地域の観光を楽しんだ。

 新型コロナウイルス感染症の影響で受け入れが中止になっていた日本への国際クルーズ。昨年11月、国土交通省が再開を発表したことを受け、新宮港でも、感染症対策を講じ、受け入れを再開した。

 行程は東京~田子の浦~新宮~高知~別府~博多~唐津~釜山(韓国)~下関~松山~尾道~神戸。

 歓迎セレモニーでは、田岡実千年市長が初寄港への感謝を述べ「熊野は千数百年以上の歴史を有し、熊野信仰の聖地として、人々を魅了している。本日は、平穏で幸せな気持ちに浸っていただければうれしく思います」とあいさつ。

 平安衣装による出迎えに加え、花束や初入港プレート、尾﨑酒造の日本酒などの贈呈もあった。

 同船のペドロ・ピント船長は「現地での交流や体験を楽しみたい。新宮市に来られたことに感謝している」と述べた。

 その後、乗客は各自、自転車に乗り、好みの観光地を目指した。アメリカから訪れた60代夫婦は「日本はきれいで素晴らしいところ。神社と寺を見て回るのが楽しみ」と笑顔で話していた。

 市では本年度、同船と19日に入港する「ヘリテージアドベンチャラー」を含め、12隻の受け入れが決定しているとし、そのうち11隻が国際クルーズだという。

 クルーズ船を担当する市商工観光課の福林透真さんは「今後も外国客船を中心に誘致を進めていく。寄港の際には、新宮市の魅力を知っていただき、リピーターを増やしたいです」と話していた。

(2023年4月19日付紙面より)

スターブリーズの乗客が熊野の地を自転車で観光する=18日、新宮市の新宮港(三輪崎第4号岸壁)
関係者らが記念撮影
2023年04月19日
2 地域公共交通を活性化
 協議会設立、計画策定へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域公共交通活性化協議会の設立総会が17日、那智勝浦町天満の体育文化会館であった。国や和歌山県、同町の関係者、地域公共交通事業者、地域住民代表、学識経験者、警察など30人が出席。同町の瀧本雄之副町長を会長とし、本年度中に計画を策定して活性化を目指していくことを決めた。

 国の法改正に基づく取り組みで、地域公共交通計画の策定が必要なため組織した。策定は努力義務だが、同町が町営バスを運営するに当たり受けている国の補助が、2024年度からは計画なしでは受けられなくなる。また補助対象も、現在は同町が国から直接受けているが、地域公共交通活性化協議会(法定協議会)に変わる。このため、協議会設立と計画策定は、町営バスの存続のためには必須となる。

 総会では、瀧本会長のほか、副会長1人と監査2人も決めた。瀧本会長は就任あいさつで「公共交通は欠かすことのできないものだが、取り巻く環境は厳しい。皆さんにそれぞれの視点で意見を出してもらい、創意工夫しながら、地域特性に応じたより良い公共交通の在り方を検討したい。今後の町の交通施策を示す重要な計画の策定、検証を行うに当たり、皆さんの忌憚(きたん)のない意見をお願いします」と呼びかけた。

 事務局より、計画の策定期間は24年3月までの1年間であること、策定に協力するコンサルタント業者をプロポーザルで選定すること、計画そのものの期間は24年度からの5年間であることの説明があった。

 参加者からは「計画策定に当たり行う住民アンケートを、公共交通の現状と課題を可視化した上で行うことで、現実に即した回答が得られるようにすべき」との意見が出された。また「県も同様に計画を策定しているため、整合性を意識して進めるべき」との指摘もあった。

(2023年4月19日付紙面より)

就任あいさつする瀧本雄之会長=17日、那智勝浦町天満の体育文化会館
地域公共交通の活性化には何が必要かを考えた
2023年04月19日
3 串本小と高池小を推進校に
 サイン+サンクス運動指定  (新宮警察署 )

 新宮警察署(井田昌樹署長)が18日、串本町立串本小学校(堀靖典校長、児童80人)と古座川町立高池小学校(中井清校長、児童61人)を「サイン+サンクス運動」推進校に指定した。期間は本年度末までで、同署は両校による推進の取り組みを適時支援するという。

 同運動は、日本自動車連盟(JAF)の信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査で和歌山県の停止率が低いことを受け県と県警が両輪で前年度から提唱を開始。歩行者は挙手とアイコンタクトでドライバーに横断する合図を出し、ドライバーは停車し手ぶりで合図をし、歩行者は会釈などで応えることでお互いに意思疎通をして歩行者が安全に渡れる状況の定着を目指している。

 推進校指定は啓発手法の一つで、各警察署が指定し同運動を推進する学校の取り組みを支援する形で校区内への定着を図る。提唱初年度の前年度は7月に指定をしたが、本年度は統一地方選により「春の全国交通安全運動」の期間設定が1カ月先延ばしとなる中、県警察本部が設定している「こどもの交通事故防止強化期間」(4月7~20日)の取り組みの一環で実施。指定期間は単年度で、串本町域では前年度の古座小に続いて2校目、古座川町域では1校目の指定となっている。

 この日は同署交通課の嶝口知宏課長や岡本暢夫係長、串本分庁舎の山本貴彦分庁舎長が両校を順次訪問。代表して嶝口課長から各校長へ指定書と啓発のぼりを託し、以降は注視が必要な横断歩道など校区内の交通環境などで情報交換もした。堀校長は「歩行者もドライバーもお互いに気持ちよくできるよう組み立てられていて良いと思う」と同運動の印象を語り、中井校長は「児童の目につきやすい通用口に啓発のぼりを掲げて取り組む意欲を促したい」と話した。

 同署は本年度、管内各市町村から1校を選んで推進校に指定。次またその次と指定を重ねて管内全域へと広めていきたいとしている。

  □     □

向上するも停止率低く



 道路交通法上、信号機のない横断歩道は歩行者優先で渡ろうとする人がいる場合、運転手は減速、停止する義務があるとされる。全国調査の2022年結果に見る停止率の全国平均は39・8%で、6割が依然として停止していない状況。うち和歌山県の停止率は22・5%で、前年度より4・1㌽向上したが全国ワースト2位となっている。

(2023年4月19日付紙面より)

指定書などを受け取る堀靖典校長(左)=18日、串本町立串本小学校
指定書などを受け取る中井清校長(左)=同日、古座川町立高池小学校
2023年04月19日
4 延期乗り越え、音色響かす
 合唱・器楽の部に14団体  (新宮市民音楽祭 )

 第15回新宮市民音楽祭「合唱・器楽の部」が15日、同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で開催された。14団体が出演し、大勢の来場者を魅了した。

 新宮市民音楽祭実行委員会、市、市教育委員会が主催。市民音楽祭は1976年3月に第1回が開催され、合併前の旧市から数えると2011年の紀伊半島大水害の年を除いて45回続いている。

 合併後15回目となった今回は、新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりに開催となったが、1月22日に実施予定だった「合唱・器楽の部」は、市内における感染状況を考慮し、延期を余儀なくされていた。

 開催に当たり、今村義郎実行委員長は「この素晴らしいホールで開催することができて胸がいっぱい。このホールを起点に、活性化を目指して近隣市町村も巻き込んで継続し、協力していきたい」とあいさつ。

 田岡実千年市長は「皆さんが自ら企画・運営してくださっている、多くの方々に愛されている歴史ある音楽祭。素晴らしい音楽祭となることを期待しています」と述べ、関係者らに感謝を伝えた。

 音楽祭は、小野俊二さんの指揮による「新宮市歌」で幕開け。アカデミー合奏団の伴奏に乗せて、美しい歌声が会場を包んだ。14団体が合唱や室内楽、和太鼓など、日頃の練習の成果を発揮。来場者らは会場に響く美しい歌声や楽器の音色、迫力ある和太鼓の音に大きな拍手や手拍子を送っていた。

(2023年4月19日付紙面より)

「新宮市歌」で幕を開けた市民音楽祭「合唱・器楽の部」=15日、新宮市の「丹鶴ホール」
今村義郎実行委員長
2023年04月19日
5 色とりどりのツツジ咲く  新宮港第二期緑地帯  
2023年04月19日
6 佐野区で区民防災研修会  熊野家三九郎さんの落語も  (新宮市 )
2023年04月19日
7 初日は928人が投票  期日前投票始まる  (新宮市議選 )
2023年04月19日
8 町の安心・安全に取り組む  消防団任命式で辞令交付  (那智勝浦町 )
2023年04月19日
9 土井孝之・立本繁俊組優勝 グラウンドゴルフ競技会「ペア大会」 (串本町)
2023年04月19日
10 熊野に春告げる「本宮祭」 4年ぶり、通常の形で斎行 (熊野本宮大社)
2023年04月19日
11 約29万人が伊勢路へ  やや回復もコロナ前の77%  (熊野古道来訪者数 )
2023年04月19日
12 新しい友達34人を歓迎  4歳児が合奏を披露  (鵜殿保育所 )
2023年04月19日
13 お悔やみ情報
  
2023年04月06日
14 仮称1号トンネルが貫通
 国道168号相賀高田工区  (新宮市 )

 現在、開通に向けて工事が進む、新宮市相賀の国道168号相賀高田工区の「仮称1号トンネル」が4日、貫通した。発注者の和歌山県職員や市職員らが立ち会い、貫通の瞬間を見守った。

 同工区は、五條新宮道路の一部区間として計画されている延長4・8㌔の路線で▽新宮市への通勤通学など、沿線住民の日常生活における移動を支援▽落石やのり面崩壊、冠水などによる通行止めを回避し、第一次緊急輸送道路の機能を強化▽二次救急医療機関(市立医療センター)へのアクセス向上▽世界遺産などの観光拠点を結ぶ周遊ルートの信頼性向上―を目的として計画されている。

 「仮称1号トンネル」は同工区の内、相賀地内における延長979㍍のトンネルで、西松・合同・城南特定建設工事共同企業体(岡竜・新宮相賀トンネル出張所長)が道路改築工事を請け負っている。

 2021年12月に安全祈願祭を執り行い、22年1月12日から掘削を開始し、晴れて貫通の日を迎えた。工期は11月30日までを予定している。なお、同工区のうち、相賀から白見の滝に至るまでの「仮称2号トンネル」でも現在、完成に向けて工事が行われている。

 トンネル貫通に当たり、東牟婁振興局新宮建設部工務課の堀直樹さんは「近畿自動車道紀勢線と一体となって進めている、医療や地域発展のために欠かせない大事な幹線道路の一つ。開通を待ち望んでいる方々も多い。貫通は一つの区切り。今後も早期に道として供用できるよう努めていきたい」。

 岡所長は「協力業者や地元の方々にご尽力いただき、無事に貫通の日を迎えることができた」と感謝。「引き続き、安全第一で最後まで頑張って工事を進めていきたい。今後ともご指導いただければ」と話していた。

(2023年4月6日付紙面より)

「仮称1号トンネル」の貫通を祝った=4日、新宮市相賀
お神酒で清め、安全を祈願した

2023年04月06日
15 先人たちの歴史まとめる
 大越さんが地域おこし協力隊に着任  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場で3日、地域おこし協力隊の着任式があった。群馬県高崎市在住で上智大学3年の大越光太郎さん(21)が着任し、堀順一郎町長から委嘱状を受けた。

 地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域などに移住して、地場産品PRなどの地域おこし支援や農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図るもの。

 町では2011年1月から採用を開始。先月31日現在では、13人が卒隊し、7人が町内に定住している。また、現役の協力隊メンバーは大越さんを除き3人。

 大越さんは色川地区を担当し▽移住交流事業の支援▽地域の情報収集、広報活動▽地域団体の活動サポート▽地域課題の整理や、対策の検討―などに取り組む。

 現役大学生の大越さんは、総合グローバル学部を専攻。学びを進める中で、グローバル化の問題などに直面したという。

 その際に、逆に位置する「里の暮らし」に興味を持ち、色川地域の存在を知る。その後、協力隊に申し込み、着任に至った。同町熊瀬川に住み、色川地域で活動に従事する。任期は今月1日から来年3月31日まで。

 大学を休学し任務に就く大越さんは「他の里がある地域は廃れてしまったり、現代の形に変わってしまっているが、色川には本物の里が残っている。文化も地形も想像以上に広くて大きい。皆さんが温かくて優しい。歓迎していただき、うれしい」。

 活動については「先人たちが残してきた歴史や生活の積み重ね、思いなどを一つにまとめて、後世に継承していきたい。任期後は復学などもあるが、最終的には色川に戻ってきたいと考えている」と語った。

 堀町長は「これまで培った経験や知識をこの地域で生かしていただき、地域や町の活性化にご協力いただければ幸いです」と話した。

(2023年4月6日付紙面より)

地域おこし協力隊に着任した大越光太郎さん(左)=3日、那智勝浦町役場
2023年04月06日
16 代表参列で信仰をつなぐ
 中湊稲荷神社の祭典営む  (串本町 )

 串本町中湊にある稲荷神社の祭典が2日に営まれた。新型コロナウイルスの情勢で十分な準備ができず、今年も式典のみ実施。来年こそ再興と申し合わせつつ、区内で代表を立てて信仰を今後へとつないだ。

 正法寺後背の山腹に鎮座するこの神社は倉稲魂神(うかのみたまのかみ)を主祭神とし、古く商圏として発展した中湊に開運をもたらす神として今も中湊区(生熊和道区長)から信仰を得ている。

 祭典は4月3日に近い日曜日を期日にして営んでいて近年まで青年会「英進社」による子どもみこしや奉賛行事(出店と餅まき)を伴っていたが、2019年を最終とし20年以降は新型コロナウイルスの情勢で式典のみ行う形が続いている。今年も準備を始めるタイミングで感染拡大第8波の情勢があり、来賓を交えず区内代表者と厄よけ・寿祝いの参列者だけで式典を営むことを判断。当日雨天の予報が出ていたため、中湊コミュニティーセンター2階に祭壇を組んで遥拝する形で式典に臨んだ。

 式典には神社総代、同区、正法寺総代、青年会、婦人会、生き生きスクール中湊、厄よけ寿祝いの各代表者17人が参列。神事は古座神社の石田保宮司が執り行い、神保圭志神社総代以下順次玉串をささげるなどして主祭神への礼を尽くした。

 式典に先立って生熊区長は「4年来この場所(同センター)で祭りをしているが、本来の形がないとやっぱりさみしい。来年こそは何とかしたいと思うので、その時は協力をよろしくお願いしたい。厄年や寿祝いの皆さんは今年一年、丈夫に頑張ってほしい」とあいさつをして、参列一同の思いを束ねた。

(2023年4月6日付紙面より)

稲荷神社を遥拝する形で式典に臨む一同=2日、串本町中湊の中湊コミュニティーセンター
2023年04月06日
17 遊ぶ児童の歓声響く
 王子で学童保育始まる  (新宮市 )

 新宮市立王子ヶ浜小学校(谷口幸生校長)の横、旧王子幼稚園の建物で新たに、「王子放課後児童クラブ」が始まっている。王子ヶ浜小学校の1~6年生の児童36人でスタート。楽しげに遊ぶ児童の声が響いている。

 王子放課後児童クラブ父母会(小川政夫会長)が、市の委託を受けて運営している。王子ヶ浜小の校区にはこれまで学童保育の施設がなく、児童らは、井の沢放課後児童クラブ(通称:たんぽぽクラブ)に送迎支援を受けて通っていた。王子ヶ浜小学校の保護者から、校区内に施設が欲しいとの声を受けて、新宮市が旧王子幼稚園の建物を再整備した。スタッフは、他の学童保育の施設での経験者が務める。

 4日には、施設のスタッフに加え、学生ボランティアが見守る中で、児童らが歓声を上げて遊んでいた。清水明美主任は「集団での遊びの中で、温かい人間関係の土台をつくる場所にしたいとの思いがあり、児童にはその力を培っていってほしいと願っています」と話した。

(2023年4月6日付紙面より)

楽しげに遊ぶ児童ら=4日、新宮市の王子放課後児童クラブ
2023年04月06日
18 1位に小阪留美さん  写連新宮支部3月例会  
2023年04月06日
19 孔島周辺で清掃奉仕  新宮LC20人が取り組む  (新宮市 )
2023年04月06日
20 力一つに書道パフォーマンス  第13回恵苑書院展  (新宮市 )
2023年04月06日
21 「大逆事件」は普遍的なテーマ  バーバラ・ハートリーさん  
2023年04月06日
22 新たに3品仕上がる  打ち上げPRグッズ  (串本町 )
2023年04月06日
23 花盛りで存在感際立つ  高富のトルコのお守り  (串本町 )
2023年04月06日
24 学校での性暴力対応冊子  全ての教職員に配布  (三重県 )
2023年04月06日
25 歯磨きで感染を防ごう  小中学生にパンフレット配布  (紀宝町 )
2023年04月06日
26 剣道は人を成長させてくれる  紀宝町出身、木和田大起・教士7段  (カナダ代表コーチ )