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2023年03月28日
1 殺処分ゼロを目指し祈る
 慰霊碑前で犬・猫を供養する会  (紀南狂犬病予防連 )

 紀南狂犬病予防連絡会(代表=山本泰司・うぐい動物病院長)は24日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局内、北側駐車場にある慰霊碑前で「犬・猫を供養する会」を開いた。市内外から参列者が訪れ、動物たちの冥福を祈って慰霊碑に花を供え、手を合わせた。

 同会は保健所や新宮・東牟婁の6市町村、動物病院でつくる団体。「犬・猫を供養する会」は、人間社会の中でやむなく保健所に引き取られ、最終的に処分されることとなった犬、猫の霊を慰めるため、例年春の彼岸時に営まれている。慰霊碑は2005年に建立され、犬・猫をはじめとする動物を慰霊するための恒久的なシンボルとしての役割を担っている。

 今年も式典は、新型コロナウイルス感染の観点からあいさつなどを中止とし祭壇を設置。各個人で参拝する形式を取った。22年度(2月末現在)に新宮保健所と串本支所に収容された犬は10匹(前年比2匹増)、猫は62匹(前年比28匹減)だった。殺処分ゼロを目指す和歌山県では▽安易な引き取りは行わない▽地域猫対策の推進▽譲渡頭数を増やす―などの施策を展開しており、ミルクボランティア、一時預かりボランティア、譲渡ボランティアを随時募集している。

 同保健所衛生環境課の應田学主任は「年々、少なくなっているとはいえ、処分されてしまう動物がいる。今後も尊い命を少しでも多く救えるよう努力し、いつか殺処分ゼロの状況になってもらえれば」と話していた。

 各ボランティアなどに関する問い合わせは同保健所(電話0735・21・9631)まで。

(2023年3月28日付紙面より)

慰霊碑に手を合わせる参列者=24日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2023年03月28日
2 設置範囲縮小し点灯始まる
 佐田地内のちょうちん飾り  (古座川町 )

 古座川町佐田地内で24日、ちょうちん飾りの点灯が始まった。ソメイヨシノの開花に合わせた恒例の趣向で、点灯時間は午後6時~9時。設置期間は散り終わるまでとしている。

 七川ダム湖畔はダム完成以降の段階的な苗木の植樹により3000本規模のサクラ名所へと成長。1990年には日本のさくら名所100選の一つに選ばれ、今も花が咲く時期には多くの見物客が訪れるところとなっている。

 ちょうちんの飾り付けは、来る人に風情よく花盛りを楽しんでもらおうと考えた佐田区が飾り始めたのがきっかけ。長らく開花時期限定の趣向として続けてきたが年々区内の人口減や高齢化が進み、イベント「桜まつり」を開く実行委員会のつながりで若手が担い手の不足を補うようになり現在は同委員会が趣向を受け継ぐ形で主導している。

 この日は同実行委員会事務局の町地域振興課と観光協会や七川ふるさとづくり協議会の若手や、要領を引き継ぐ区民計10人が作業に参加した。近年まで経年劣化に伴う資材不足(特に電球、ちょうちんは旧第三銀行〈現三十三銀行〉の寄贈により不足緩和)のため点灯を一つ飛ばしにして設置範囲を保ってきたが、往時の明るさがないなどの課題があり昨年に続いて今年も設置範囲を縮小。佐田駐在所~同協議会事務所(旧夏目商店)間の国道371号沿い約150㍍と駐車場やトイレがある桜の広場の芝地外周約150㍍とし、限りある電球を集中させる照度優先の形とした。

 この場所のソメイヨシノは同日現在、咲き始め~五分咲きの段階。風情を帯びた咲き進みを間近に見る区民は「月末~4月第1週末が見頃になりそうだ」と話し、その瞬間を心待ちにしている。

 桜の広場を会場とするイベント「桜まつり」は実施の有無を判断する時期に新型コロナウイルス感染拡大第8波の情勢があり今年も中止となっている。設置期間中、おおじゃの森駐車場の芝生広場では2店舗が出店を希望(1店舗は4月1~2日に出店予定、1店舗は不定期出店予定)しているという。問い合わせは同課(電話0735・67・7901)まで。

(2023年3月28日付紙面より)

桜の広場の芝地外周にちょうちんを飾り付ける若手ら=24日、古座川町佐田
2023年03月28日
3 「自分らしく表現する」
 NeRuさんが思い語る  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立図書館で25日、同町在住のNeRu(中村彩音)さんによるトークイベント「自分らしく表現する」が開催された。NeRuさんは、自身が作った紙芝居を読み、これまでの活動や取り組みについて語った。また、現在、絵本の原画展も同館で開催されている。30日(木)まで。

 日本各地を旅しながら、多くの人と出会ってきたNeRuさん。人はそれぞれ価値観や生き方が違うという思いを込め、絵本「わたしのいろ」「ながれぼし」を制作した。

 NeRuさんが町立勝浦小学校在学時代、校長などを務めていた岡田秀洋教育長は「ある日のテレビニュースでNeRuさんのことを知り、中村さんであることが分かった。NeRuさんはいろいろな人生を歩んできたのだと思う。今日は楽しみにしている」とあいさつ。

 紙芝居を披露したNeRuさんは「わたしのいろ」について、相手を認め、個性を認め合うことがテーマであると解説。「ながれぼし」は、自分自身との対話の大切さや自分自身を認めることがテーマであるとした。

 今年高校を卒業したNeRuさんは、人との出会いやその土地の文化伝統を知るために、これまでも多くの旅に行っているとし「一歩、外に出るだけで、当たり前が当たり前じゃないことに気付く。旅を重ねることで、自分の視野が広がる。多くの人との出会いは、価値観をアップデートさせてくれる」と述べた。

 旅や生活を通して、差別や自殺、生きづらさを抱えている人の存在に違和感や苦しさを覚えたとし「人と人の違いの大切さ」などを伝えるために活動しているとした。

 高校2年生当時に一人旅をした岩手県で、紙芝居を用いて地域の歴史・文化を伝える男性と出会い、心を打たれたという。その後、自身も紙芝居を用いて表現していくことを決意。聴覚に障害を持つ人にも、思いを伝えたいと考え、絵本の作成に至ったとした。

 また、自身のプライドの高さや失敗が嫌で、人に頼ることもできなかった過去があったと説明。恩師の存在や母の「心の喜ぶことをしなさい」という言葉から「強い人は素直な人。自分の心の声に素直に従える人になりたい」と考え方が変化したことを報告した。

 国内でも病気で苦しむ人やカミングアウトのために勇気がいる人など、多くの問題があるとし「生きづらさを解決するために考えてきたが、まだ見つからない。みんなが生きやすい世界になるためには、相手の個性を受け入れ、自分らしく表現することが大切。そうなれば、自分らしくいるために勇気はいらなくなる。優しい世界になってくれるように信じて、理想を描きながら活動を続けていきます」と抱負を述べた。

(2023年3月28日付紙面より)

心を込めて紙芝居を読むNeRuさん=25日、那智勝浦町立図書館
NeRuさんの言葉に耳を傾ける来場者
2023年03月28日
4 早くも田植え始まる
 東海地方有数の早場米の産地  (紀宝町 )

 紀宝町大里で27日、早くも田植えがあった。同町神内の中西和益さん(75)が30㌃の田んぼに早場米のアキタコマチを植えた。

 同町は東海地方有数の早場米の産地で、毎年お盆前に新米が食べられるよう、県内の他地域に先駆けて3月下旬に田植えを行っている。JA伊勢三重南紀地区管内では中西さんら2人が約1㌶の田んぼで栽培を続け、昨年は6㌧を出荷した。

 この日は朝から作業に取り組み、田園風景に苗を植える機械の音が鳴り響いていた。中西さんは「昨年は満足のいく収穫量だった。今年も期待している」と話していた。稲刈りは7月下旬を予定しており、昨年並みの収穫量を目指している。

 お盆前の8月上旬にはJA各店舗やファーマーズマーケット「ほほえみかん」で新米を販売する予定。

(2023年3月28日付紙面より)

早場米の田植えをする中西和益さん=27日、紀宝町大里
2023年03月28日
5 災害復旧、歩道ともに完了  串本町串本地内ののり面崩土  (国道42号 )
2023年03月28日
6 第1回定例会一般質問①  串本町議会  
2023年03月28日
7 太地町の人事異動   
2023年03月28日
8 部落差別解消への展望  神原文子さんが講話  (和歌山県 )
2023年03月28日
9 物語の世界に夢中  蓬莱体育館で生涯学習演劇会  (新宮市 )
2023年03月28日
10 教職員の異動発表㊦ 和歌山県教育委員会 
2023年03月28日
11 半年後の仕上がり楽しみに  三重県産大豆でみそ作り  
2023年03月28日
12 高見さん、杉本さんが優勝  讃寿会グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2023年03月28日
13 色とりどり春の花咲く  「もんきりあそび」体験  (紀宝町 )
2023年03月28日
14 18組が自慢の歌声披露  新宮市で「NHKのど自慢」  
2023年03月28日
15 お悔やみ情報
  
2023年03月19日
16 つながり広がる「ゆったりカフェ」
 認知症カフェの取り組み始まる  (新宮市 )

 焼きたてのパンの香りが漂う中、笑い声が店内に響く。新宮市でこのほど、認知症カフェの取り組みが始まった。同市伊佐田町にある「パンの健康堂」では、月2回、近隣住民らが集い、世間話などに花を咲かせている。

 認知症カフェは、認知症の人やその家族、医療や介護の専門職、地域住民、など、誰もが集える場所。気軽にコミュニケーションが図れる場として、全国各地で運営されている。厚生労働省の2020年度実績調査によると、47都道府県の1500を超える市町村において、約7700カフェが運営されている。

 新宮市社会福祉協議会が取り組みをスタートさせたのは今年2月。蓬莱地区の主に地域の1人暮らしの高齢者らに「コロナ禍でひきこもりがちになっていませんか」と呼びかけ。「ゆったりカフェ」として開始した。社協職員や市職員らも参加し、認知症予防の講話なども交えながら住民らと交流を深めている。

 社協からの提案を受け、場所を提供するに至った同店を経営する西幸子さん(82)は、カフェの実施に当たり認知症サポーター養成講座を受講。来客や近隣住民に参加を呼びかけるとともに、カフェでは参加者らにお茶を振る舞ったり会話に参加したりするなど、全面的に取り組みに協力している。

 3回目の開催となった13日には、80代の男女3人が参加した。この日の話題は気温の変化や旅行など。お茶を飲みながら、思い出話や趣味の話に花を咲かせた。社協職員らは参加者の話に耳を傾けながら、住民同士をつなぐ互助の重要性や、小まめな水分摂取の必要性などについて周知を図っていた。

 同カフェの展開について「少子高齢化といった地域の問題解決の一つのきっかけになれば」と社協。取り組みの深化に期待を寄せ「社協、市、地域住民が連携して、誰でも気軽に集まれる、そんな場所を増やしていければ」と話している。

(2023年3月19日付紙面より)

思い出話や趣味の話に花を咲かせた=13日、新宮市伊佐田町
「お話ししませんか」と呼びかけるカフェのチラシ
2023年03月19日
17 子どもたちへの支援考える
 伊丹昌一教授が虐待について講演  (新宮市 )

 新宮市役所別館で17日、子育て支援講演会があった。梅花女子大学心理こども学部の伊丹昌一教授が「虐待を考える」をテーマに講話。地域住民や教育関係者など約50人が聴講した。

 近年、児童虐待相談件数は全国的に増加傾向にあり、児童虐待が起きる背景には、さまざまな要因が複雑に絡み合っている。なお、2021年度中に全国225カ所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は20万7660件で過去最多を更新した。

 伊丹教授は、思春期を過ぎる頃の▽注意しても素直に聞かず反抗的▽他人の物を盗む▽暴力を振るう▽動物を虐待する―などの行為について「生まれながらにこういった行動をする子どもはいない」として予防の大切さを伝えた。

 虐待としつけの違いについて「しつけは自立を促すものであるのに対し、虐待は自立を阻害するもの」と説明し、意識浸透を推進する取り組みの重要性を説いた。

 ▽親が子どもの頃に自分の親から愛情を受けることがなかった▽生活にストレスが積み重なって危機的な状況にある▽社会的に孤立化し援助者がいない▽DVなど、さらなる悪条件―などを虐待の要因として挙げ「親の方も愛着の問題を引きずっている。だからこそサポートが必要」。

 虐待の早期発見や児童相談所などへの通告、虐待の予防・防止や関係機関への協力、虐待防止のための子どもなどへの協力は大人の役割とし、愛着に課題のある子どもの特徴を紹介。「子どもを愛せない親はいない。間違ったエネルギーの方向を正していかないといけない」と力を込めた。

 虐待を受けた子どもに対する基本的なケアや「ありのままの状態を受け入れる」「求められたらできるだけ即時に応える」「気分やしぐさ、トーンを合わせる」「相手の言葉を繰り返す」などの関わり方について話し「かわいそうな子として関わるのではなくその子の幸せを思って、人として許されないことをした場合には毅然とした態度で臨んで。人格ではなく行為を叱ってあげて」などと呼びかけ。

 困っている保護者に対しては「孤立は最大の敵。話し相手になるなど、できることはあるはず」。

 「つらい過去の経験は変えることはできないが、今を幸せにすることで未来を変えることは可能。そのためにも、小さなポジティブ支援から始めましょう」と締めくくった。

(2023年3月19日付紙面より)

約50人が虐待を考える機会とした=17日、新宮市役所別館
伊丹昌一教授
2023年03月19日
18 卒業生に歌と言葉贈る
 狗子ノ川の西岡稔さん  (那智勝浦町 )

 「持ちつ持たれつが『人』。思いやりを持って頑張ってほしい。今日はみんなにエールを持ってきた。自分の気持ちを持ってきた。歌と詩吟を贈ります。卒業おめでとう」―。那智勝浦町狗子ノ川の西岡稔さん(82)は15日、町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長)を訪問し、卒業を控える6年生31人に菓子を手渡し、歌と詩吟と祝いの言葉を贈った。

 新入学時期に交通量の多い場所で児童の見守りと声かけを毎年2カ月間実施している「ニュータウン熟年クラブ見守り隊」に所属する西岡さん。見守り隊の活動以外にも毎朝、通学する児童らの見守りを長きにわたって続け、10年を優に超えた。

 昨年から、児童の卒業祝いと、児童のおかげで活動が継続できているとして、その感謝を伝えるために訪問を行っている。

 西岡さんは児童の将来の夢を応援するとともに、軽快なトークで笑いを誘った。「あの頃はランドセルが大きく見えた。見守りが続けられたのはみんなのおかげ。みんなから元気を頂いた」と感謝を述べた。

 西岡さんは演歌歌手の島津亜矢さんの「花として 人として」と詩吟「白虎隊」を披露し、児童から拍手が送られた。

 過去に自身が会社を経営していた頃を振り返り、苦労が続いたことを告白。15年間、懸命に努力を続けたことで、2人で始まった会社が、多くの従業員を雇うまでに成長したと話した。

 児童からは「思いやりを持って、努力することが大切だと知った」「長いこと見守ってくれてありがとう」と感想や感謝が述べられた。

 西岡さんは「見守りをやっていることで、警察からも表彰していただいたが、それは名誉。一番うれしかったのは皆さんの笑顔を見て、会話することだった」。

 児童の顔を見渡しながら「努力とは新しいものを生み出すこと。一生懸命やって失敗しても誰も怒らない。失敗があるからこそ、成功がある。そして、愛情や気持ちをしっかりと持って継続していくことが大切」とエールを送った。

 芝﨑校長は「6年間、見守っていただいた。西岡さんの生きざまを子どもたちに向けて伝えてくれることはありがたい。卒業しても立派に育ってほしい」。

 倉橋佐和さんは「一生懸命に努力することの大切さや、失敗しても誰も怒らないという言葉に勇気をもらった。私も努力を続けていきたい」と語った。

(2023年3月19日付紙面より)

西岡稔さんと6年生の皆さん=15日、那智勝浦町立宇久井小学校
西岡稔さんが卒業を祝し歌や言葉を贈った
2023年03月19日
19 ゆかし潟にヒドリガモ  那智勝浦町  
2023年03月19日
20 道の駅活性化や防災など問う  那智勝浦町議会一般質問㊦  
2023年03月19日
21 自分の足で歩ける体づくり  ノルディックウオーキング講座  (那智勝浦町 )
2023年03月19日
22 誓いの言葉を発表  城南中学校で立志式  (新宮市 )
2023年03月19日
23 たくさんの思い出ありがとう  新宮単独放送が終了  (和歌山放送 )
2023年03月19日
24 ボイジャータロットを体験  子育てサロンで母親ら  (紀宝町 )
2023年03月19日
25 カメレンジャーが活躍  LINEスタンプで町をPR  (紀宝町 )
2023年03月19日
26 お悔やみ情報
  
2023年03月11日
27 「できるだけ着ける」約6割 マスク着用、独自にアンケート 

 新型コロナウイルス感染対策の一つ「マスク着用」が13日(月)から個人の判断に委ねるとする政府の方針を受け、本紙が独自に調査した結果によると約6割の人が「できるだけ着ける」と回答した。すでに着用が習慣になっていることが主な理由として挙がった。

 アンケートは7、8日に実施。御浜町~串本町に住む20~80代の100人から回答を得た。マスクの着用は13日から屋内、屋外を問わず個人の判断に任される。調査では「できるだけ着ける」が57人で最も多く、「状況による」が38人、「できるだけ外す」は5人にとどまった。

 着用を続ける理由としては「マスクの方が落ち着く」「3年もマスク生活をしていると外すと恥ずかしい」「なるべく顔を出したくない」「マスクなしで人と接する自信がない」などの回答が目立ち、長期化するコロナ禍において、マスク着用が習慣化している人が多かった。

 また「基礎疾患がある」「感染防止のため。家族にもうつしたくない」「日本がコロナ感染者ゼロになるまで外さない」といった、基本的な感染対策として着用を続ける声も多かったが、一方で「アウトドアや運動のときは外す」「現実問題、不特定多数が出入りする場所へ行く場合以外しか外せないのでは」「当分着けるけど夏場は無理かも」などの意見もあった。

 「状況による」を選択した人からは「ひとまず花粉シーズンが終わるまでは着ける」「花粉シーズンが終わったら屋外では外す」「近しい友人と会うときは外す。コンビニなどは周囲の雰囲気や様子を見る」「屋外や友人宅など、ケース・バイ・ケースで外す」など、感染症以外の予防や周囲の様子をうかがうといった声が多かった。

 個人に加え、各業界団体でも脱マスクに向けた指針改定を急いでおり、全国的には大手のスーパーやコンビニなどでも利用客に着用を求めない方針を示している。

 なお、新宮市では政府の方針を受け、職員などのマスクの着用については個人の判断に委ねるとするが、窓口などの対応時や家庭訪問時など、高齢者や妊婦など重症化リスクの高い人と接する場面を想定し、マスク着用を推奨していく構え。また、パーティションについては、当面の間設置を継続する計画としている。

 那智勝浦町では、重症化リスクの高い人の来庁を想定し、また感染拡大防止継続の観点から、職員の勤務時間中のマスク着用を継続。パーティションの設置も続けるが、勤務時間外の着用については個々の意思に任せるとしている。

(2023年3月11日付紙面より)

2023年03月11日
28 5、6年生調理技術教わる
 橋杭小でキッズシェフ体験  (県調理師会新宮支部 )

 串本町立橋杭小学校(溝内聡子校長)で9日、県調理師会主催のキッズシェフ体験があり5、6年生24人が包丁の扱い方やだしの取り方と味の整え方をじかに教わるなどした。

 この体験は、子どもたちに調理の楽しさを伝えるため会員が学校へ赴く形で実施。この日は支部の新宮調理師会から平見一雄さんと平見輝行さん〈ともにたぬき屋〉、里中陽互さんと里中佑吉さん〈ともに徐福寿司〉、中畑光史さん〈葵鮨〉の5人がアジのつみれ汁の材料を準備して橋杭小へ赴いた。

 感染症予防対策の一環で、児童は全員手袋を使用。まず会員が魚のさばき方を実演紹介し、児童は6班に分かれ5人の直接指導を受けながら同じように挑戦した。

 さばいて皮を取った後はたたきにし、刻んだネギとつなぎの卵黄を加えてこねてつみれに。この調理過程で切る、たたく、時にはヘラの代わりにするなど包丁の幅広い扱い方を経験した。他方で昆布とかつお節でだしを取り、しょうゆや砂糖、塩などを加えて汁作り。味見をして足りないと感じた調味料を少しずつ加え、好みの味に近づける経験もした。

 つみれを団子の大きさで汁に入れ、最初は沈んでいたつみれが浮かんでからさらに一煮立ちさせて調理終了。試食をしてプロの技術で整えた味わいを確かめた。併せて平見さん親子からSDGsの観点でだしを取った後の昆布やかつお節をつくだ煮(通称・ごはんのお供)にして無駄にしない実演紹介もあった。

 人見茉奈さん(5年)は「魚をさばくのが難しかったけれど(会員の)教え方がとても分かりやすくて何とかできた。まだ一人で作る自信は無いけれど、家でまたやってみたい」とコメント。

 今回の体験を主導した中畑さんは「橋杭小の皆さんはじっとすることなく積極的に調理を楽しんでくれて、教える自分たちが逆に楽しませてもらえたという気分。包丁を使うなど真剣さが必要なところは真剣に教えたが、終始緊張していてもいいものは作れない。今日はこの体験の本来の目的がうまく伝わったと思う」と手応えを語った。

(2023年3月11日付紙面より)

調理師の包丁さばきを間近に見学する5、6年生=9日、串本町立橋杭小学校
直接指導を受けながらアジの三枚おろしに挑戦
2023年03月11日
29 来年は返り咲けるように
 南紀勝浦温泉が2位  (温泉総選挙2022 )

 国民参加型の地方活性化プロジェクト「温泉総選挙2022」でこのほど、本紙エリアの「南紀勝浦温泉(以降、同温泉)」が歴史・文化部門において2位に輝いた。昨年の1位から順位を落とすこととなったが、同温泉はこれまでも常に上位入賞を続けている。

 温泉総選挙は好きな温泉地への応援投票を通じて、さまざまな情報に触れ、各温泉地の利用促進を図ることで、地域活性化につなげることが目的。

 投票方法は「ウェブ投票」「リアル投票」「SNS投票」の3種類で、「リアル投票」と「SNS投票」は希望温泉地のみの投票方法となる。同温泉は全ての投票方法での参加となった。

 九つの部門があり、全国各地の温泉地が毎年、エントリーを行っており、今回の総投票数は19万5263票に上った。歴史・文化部門は歴史上の出来事や人物にゆかりのある温泉地や独自の文化を残している温泉地がエントリーしている。

 同温泉はこれまでに、「総選挙2018」で総務大臣賞を、「総選挙2019」では歴史・文化部門で1位、「総選挙2020」では同部門で3位、「総選挙2021」で1位を受賞している。

 エントリーの際の紹介文では、177カ所の源泉と水揚げ量日本一を誇る生マグロが楽しめる宿泊施設や世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に指定されている熊野那智大社や那智山青岸渡寺、那智の滝など、「マグロと温泉と世界遺産のまち」をアピールした。

 南紀勝浦温泉旅館組合の清水貞吾組合長は「本年も皆さまの応援のおかげをもちまして、2位に入賞することができました。当温泉地に投票してくださいました皆さまに心より感謝申し上げます。また、来年も1位に返り咲けるよう、今後も南紀勝浦温泉の知名度向上のため、宣伝を頑張ってまいりますので、これからも南紀勝浦温泉の応援をどうぞよろしくお願いいたします」。

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)の理事長も務める清水組合長は「機構の理事長としてになるが、18日から26日まで『温泉』を盛り上げるべく、『南紀勝浦温泉・南紀湯川温泉 温泉ウィーク2023』を開催します。観光のお客さまのみならず、地元の皆さまにも当温泉地の魅力を改めて実感していただく機会となればと思っております」と話していた。

  □     □

■温泉ウィーク2023



 観光機構は18日(土)~26日(日)までの間、町内の各温泉で「南紀勝浦温泉 南紀湯川温泉 温泉ウィーク2023」を初開催する。和歌山県一の源泉数を誇る町内の温泉巡りが楽しめるイベントで、費用は「温泉めぐり札」の代金500円。1500個限定。

 温泉めぐり札は、JR勝浦駅前の町観光案内所や大門坂観光案内所、南紀勝浦温泉旅館組合、道の駅なちで購入できる。

 購入後は、日帰りおよび宿泊温泉施設の入浴が半額になる入浴券が3枚もらえるほか、温泉施設周遊バスが無料乗車できる。また、その他の特典もある。

 問い合わせは観光機構(電話0735・52・6153)まで。

(2023年3月11日付紙面より)

ホテル浦島大洞窟風呂 忘帰洞温泉(南紀勝浦温泉旅館組合提供)
2023年03月11日
30 クロマツ240本を植樹
 3市町で計169人が参加  (GG作戦 )

 七里御浜松林を守る協議会(会長・西田健紀宝町長)は4日、熊野市、御浜町、紀宝町の七里御浜国有林内で3年ぶりに「七里御浜防風林GG(グリーングロー)作戦」を実施。3会場で80本の抵抗性クロマツを植樹した。

 七里御浜海岸の海岸林を守ることを目的に、1993(平成5)年度から植樹、林内清掃を続けてきた。新型コロナウイルスの影響で中止が続いたが、再開した今年は熊野市18人、御浜町50人、紀宝町101人の参加があった。

 紀宝町では井田地区で開催し、町民をはじめ町議会、町商工会、道の駅「ウミガメ公園」、ウミガメ保護監視員、NPO法人環境ファースト連合会、三重くまの森林組合、紀宝みどりの少年隊、町、県、国の各関係団体も参加した。

 西田町長は「松林は地域に住む皆さんを守っている。今日は皆さんと一緒に植樹したい」、協議会副会長で七里御浜国有林を管理する三重森林管理署の石上公彦署長は「植樹した松をしっかりと守っていきたい」とあいさつ。参加者は国有林でクロマツを植樹し、発泡スチロール、ペットボトル、缶、瓶など周辺のごみも拾い集めた。

 七里御浜国有林内は3市町の海岸林に位置し、海からの強風、塩分を含んだ潮風から人々の生活、農作物を守るため、海岸防風林として重要な役目を果たしているという。

(2023年3月11日付紙面より)

クロマツの植樹に取り組む=4日、紀宝町井田
紀宝町会場のGG作戦に参加した皆さん
2023年03月11日
31 無事完走と8位入賞祝う  串本町チームが結果報告  (ジュニア駅伝 )
2023年03月11日
32 人はどう生まれるか  児童が命の大切さ学ぶ  (高田小学校 )
2023年03月11日
33 一般会計予算を可決  3月定例会3日目  (那智勝浦町 )
2023年03月11日
34 1人登壇、補正予算など承認  新宮市議会一般質問(終)  
2023年03月11日
35 身近なものにもニセモノが!  知的財産侵害物品取締強化期間  (大阪税関 )
2023年03月11日
36 さらなる周知に努める  本宮行政局にガス器具寄贈  (県エルピーガス協会 )
2023年03月11日
37 春を感じ生け花楽しむ  本年度最後の生花教室に13人  (新宮市 )
2023年03月11日
38 堀順一郎町長諸報告㊦  令和5年3月那智勝浦町定例会  
2023年03月11日
39 ようこそ熊野新聞へ  6人が新聞作りを学ぶ  (紀宝町立成川小学校 )
2023年03月11日
40 鮮やかピンク、春の訪れ  御浜町でハナモモ見頃  
2023年03月11日
41 「一緒に遊んでくれて、ありがとう」  わかば保育園でお別れ会  (那智勝浦町 )
2023年03月05日
42 一般会計は31億898万円
 出産祝金30万円やバス無料化  (太地町が新年度当初予算案発表 )

 太地町の三軒一高町長や幹部職員らが3日、町公民館で会見を開き、令和5年度当初予算案を発表した。新年度の一般会計は31億898万3000円で、前年度より3億4396万円(9・96%)減となった。

 新年度予算案は「生まれた子ども1人につき、30万円」「中学生、高校生等の通学定期券の購入に係る費用の全額補助」など、子育て世帯への支援を拡充しているほか、自動運転車両の路線延長や町内を運行するじゅんかんバスの完全無料化により町民だけでなく、観光客も無料で利用できるなどの多くの事業を盛り込んでいる。

 前年度より予算額が減少した理由は、(仮称)国際鯨類施設(以後、鯨類施設)整備事業や向嶋船揚場改修事業に係る事業費の減少などが要因となった。

 クジラ文化の継承や鯨類研究の先進地となるための鯨類施設の工事の進捗(しんちょく)率は今月末で約40%となり、今年8月末の完成に向けての整備を進めるとした。

 さらには森浦湾周辺の本浦駐車場や園地、町道など整備を行い、高齢者のための買物支援事業にも取り組むとした。

 三軒町長は「30年の計画を立てて19年目。ようやく住民サービスが拡充できるところに落ち着いてきた。町民はもっとサービスを受ける権利がある。今後も住民自身が『町が良くなっている』ことを実感してくれるような町づくりを進めたい」とあいさつした。

 予算案は8日(水)開会の町議会に上程する。

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■歳入



 町税は個人町民税、法人町民税の減少が見込まれるが、平見地区の新築増加による固定資産税の増加や観光客の戻りによる入湯税の増加などを考慮。前年度比130万7000円の増を見込み、2億848万円とした。

 国庫支出金は前年度の未来技術社会実装事業に係る補助金の減少もあり、40・6%減の1億6543万2000円となった。

 全体の40%を占める地方交付税は近年の状況を踏まえて10・1%増の12億5000万円となった。県支出金は62・4%減の1億5423万9000円。これは、鯨類施設の事業費が減少したことが要因。

 町債は鯨類施設整備や向嶋船揚場改修などの事業費が減少したため、18・4%減の6億5950万円となった。

 歳入に占める町税や分担金、財産収入などの自主財源は25・76%、地方譲与税や町債などの依存財源は74・24%。

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■歳出



 歳出全体を占める割合が25・9%と最も多い物件費は前年度比3508万8000円の増で、平見地区高台造成計画の策定やふるさと納税事業の委託料増、町道平見1号線改良のための予備設計が主な要因。

 民生費の0・9%増は出産祝金などの新規事業や障害者自立支援給付費の増加によるもの。補助費等は23%増の2億1633万9000円で、姉妹都市交流事業(ブルーム)および通学定期券購入補助事業の実施などが主な要因となった。

 投資的経費は前年度比5億484万7000円の減で、減少した要因は鯨類施設事業や向嶋船揚場改修に係る事業費の減少によるもの。

 森浦湾整備事業に係る起債の元金償還が始まるため、公債費は前年度比8740万8000円増の4億7844万3000円となった。

(2023年3月5日付紙面より)


2023年03月05日
43 「学生版蟻の熊野詣」目指し 京都橘大学へ親善ツアー (那智勝浦町)

 「一枚の広告が僕の人生を変えた。体が動いて元気なうちに実現したい。熊野三山やこの地に学生があふれるような『学生版の蟻(あり)の熊野詣』を」。そう目を輝かせるのは那智勝浦町にある熊野カフェのオーナー・畑中卓也さんだ。畑中さんは同町と「大学のふるさと」として地域連携協定を結ぶ京都市の京都橘大学との絆を強固とし、学生たちが自身の意思で町を訪れ町を知ることで、将来再び来町してもらえるような観光への取り組み「学生版蟻の熊野詣」を目指し、日々奮闘している。

 京都橘大学は、前身である京都女子手藝学校が京都御苑の西に位置しており、京都御所紫宸殿にある有名な「左近の桜・右近の橘」にちなみ、「日本の文化に根ざした香り高き人材を育成する」誓いを託し、校名を「橘」と命名。自立・共生・臨床の知を教育理念に掲げ、人文・教育・社会・医療系の多様な学部・学科を設置し、日々、教育・研究に取り組んでいる。

 元・町職員だった畑中さんは現職時代の2001年に、ある新聞広告を目にして衝撃を受けた。それが、同校の文化政策学部開設予定と記されたものだった。町の観光にも何か生かせるのではと考え、個人的に同校とコンタクトを図るとともに、同校にも訪問した。 

 それらの努力の継続と各関係者らの協力の下、町と大学の協定が結ばれることとなった。その後は町に学生らを迎え、インターンシップや植樹など、さまざまな催しなどにも取り組んできた。

 職員退職後も、その関係や絆を大切にしてきたという畑中さんは「学生版蟻の熊野詣」の実現には、学生をもてなす町内事業者(民間)の協力が必須だと語る。

 まずは同校学生が学生証を提示することで、町内の飲食店や土産物、宿泊施設などで、割引などの優遇が受けられる仕組みづくりを行う。

 来町した学生が町の歴史や文化、商店や人などに触れることで、町のファンを増やすとともに、将来再び、来町してもらえる「未来の観光」につなげることが目的だという。

 畑中さんは「まず民間が動き、行政が後押ししてくれるのがまちづくりの本来の姿だと思う。いにしえより京の都から多くの人々が熊野詣を行った。まずは学生に、自分の意思で町に来てもらい、良い思い出をつくってもらうことが重要。大河の一滴のような取り組みだが、成功事例を重ねて、将来は京都全ての大学の学生にも来てもらえるようになればうれしい」と語った。

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■4月4日に親善見学ツアー実施

 畑中さんは4月4日(火)に、京都橘大学での親善見学ツアーを予定している。

 「学生版蟻の熊野詣」実現のために、学生をもてなす各事業者などが対象で定員は約20人。当日は貸し切りバスで同大へ向かい、午前中は関係者らと交流を深める。午後は自由時間を設けるとし、ツアー自体は日帰りとなる。

 畑中さんは「観光は受け入れる人で大きな差ができる。これだけの熱意を持った人たちが学生を歓迎しているということや、町についてPRしていただけたら」と話している。

(2023年3月5日付紙面より)

那智勝浦町と地域連携協定を結んでいる京都橘大学(畑中卓也さん提供)
蟻の熊野詣に向けてすでに取り組んでいる熊野カフェ
2023年03月05日
44 教育課題など共有
 市長、教委が意見交換  (新宮市総合教育会議 )

 令和4年度新宮市総合教育会議(議長・田岡実千年市長、6人)が2月27日、市役所別館であった。中学校統合に向けた経過や市文化複合施設「丹鶴ホール」の活用状況などについて当局が報告。委員らが質問や意見交換するなどした。

 同会議は「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の一部改正(2015年4月1日施行)に伴い、市長と教育委員会が十分な意思疎通を図り、市の教育の課題やあるべき姿を共有し、同じ方向性の下に連携して教育行政を推進していくために設けられている。

 会議には田岡市長、速水盛康教育長、中村八十八さん、鈴森早有美さん、石原貞代さんの3人の委員らが出席。開催に当たり田岡市長が「本年度も学校運営をはじめ各所管業務において、新型コロナウイルス感染症の影響により、難しい対応を迫られる中で柔軟に対応いただいた」と感謝を伝えた。

 当局は、GIGAスクール構想に伴う1人1台端末の活用について説明。「一斉」「個別」「協働」のそれぞれの学習場面から、その活用状況を報告し、情報モラル的観点や長時間使用に伴う健康被害に対して「使用に当たっては各校で使用時間やルール作りも進んでいる。持ち帰りの際には電源を入れる時間帯を設定することができる」などと話した。

 緑丘・城南中学校の統合に関して、当局は経過やスケジュール案を説明。「必要事項は保護者の皆さんに適宜報告していきたい」と述べた。田岡市長は「広報が足りていない可能性もあるのでは。保護者だけではなく市民全体への広報活動も必要では」と意見した。また、委員からは「説明会にもっと来ていただける取り組みを」といった声もあった。

 当局は「丹鶴ホール」における令和4年度の主な市主催事業や活用状況を報告。文化ホールの稼働実績について、全日の利用率は55・8%、土・日・祝日は79・6%。図書館の利用状況(~1月31日)は入館者数7万4912人、貸し出し実績(同)は2万7801人であったと話した。委員は「いろいろなアーティストの人に来ていただき、多くの市民が鑑賞できれば」「2月19日の人権啓発映画上映会はとても良かった」などと意見。

 当局は「昨年10月のBRAHMANのコンサートの際には、ホテルも予約しづらい状況だったと聞いている。3月5日に実施予定の声優朗読劇に関しても関東方面の人からも問い合わせを頂いており、地域活性化にも役立っていると感じている」などと報告した。

(2023年3月5日付紙面より)

教育課題について意見交換をした=2月27日、新宮市役所別館
2023年03月05日
45 2人で新しい地図描く
 卒業後も一緒に制作  (紀南高校元美術部の室未来さん、久保桜さん )

 1日に県立紀南高校を卒業した室未来さん(18)と久保桜さん(17)。翌日からも、御浜町阿田和の道の駅「パーク七里御浜」正面玄関で「シャッターアート」の制作を続けた。

 2人は元美術部。卒業記念に、2月中旬から熊野地方の観光案内図をシャッターに描いてきた。作業は来年度も続く予定で「私たちは地図を完成させて、名所や観光地の絵は後輩たちに託します。全て完成したら見に来たい」と笑顔を見せた。

 正面玄関にある案内図が老朽化したことから、パーク七里御浜が「使わないシャッターや壁に新しい地図を描いてほしい」と依頼したことが始まり。

 平日の午前中、高さ3㍍、幅1・8㍍ほどのシャッターをキャンバスに、脚立に乗ったり、しゃがんだりして筆を進め、熊野灘を青色、陸地をクマノザクラのピンク、熊野古道を茶色で描いた。

 古い案内図は、旧鵜殿村などが描かれていて、観光施設の情報も少ないことから、道の駅「紀宝町ウミガメ公園」、飛雪の滝キャンプ場などを新たに追加する予定だ。

 進学、就職を控え、3日が2人そろっての最後の作業となった。美術部で出会い、3年間を共に過ごしてきた。高校生活を終え、室さんは「コロナで1年生の1学期はほとんど通学できなかった。学校が再開してからは、いろいろな作品を作った」、久保さんは「絵が好きなので入部した。出品期限が迫ったときは放課後に残って仕上げた。楽しい3年間でした」と振り返った。

 案内図の続きは、新3年生にバトンタッチし、別々の道を歩む2人は自分たちの〝新しい地図〟を描いていく。

(2023年3月5日付紙面より)

観光案内の地図を描く室未来さん(左)と久保桜さん=御浜町のパーク七里御浜
老朽化した観光案内図
2023年03月05日
46 数学で全国平均上回る  中学校学習到達度調査  (和歌山県 )
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52 本紙エリア2人が優秀賞  中学生人権作文和歌山県大会  
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53 新宮市民の健康づくり  計画委員が進捗確認  
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54 知識や活用学び情報発信  職員ら対象にSNS講座  (太地町漁業協同組合 )
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55 紀宝柔道会、相野谷スポ少が活躍  柔道大会  
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56 学校適正配置計画策定に向け  総合教育会議で進め方を説明  (紀宝町 )