ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:14件の記事がありました
【検索ステータス】 
2023年02月11日
1 那智駅のカンザクラ開花
 シンボルは今年も咲かず  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮のJR那智駅のカンザクラ(寒桜)の開花が始まった。早咲きで知られるこのサクラは毎年1月初旬から咲き始め熊野地方の春を一足早く知らせてくれる。道の駅なち側にある地域のシンボルとされていたカンザクラは、今年も開花しなかった。

 カンザクラは栽培品種で、カンヒザクラとヤマザクラの雑種。早咲きで有名なカワヅザクラよりも開花は早い。これまで、本紙などでもカンヒザクラとして紹介されてきた木だ。

 日本クマノザクラの会会長も務める国立研究開発法人森林研究・整備機構「森林総合研究所」の勝木俊雄さんによると、那智駅の木々と枯渇している道の駅側の木はいずれもカンヒザクラではないと解説した。

 開花している駅ホームの2本は、8日現在で七、八分咲きほど。美しいピンク色の花の蜜を求めて小鳥やミツバチでにぎやかとなり、その様子をスマートフォンなどで撮影する駅利用者や地域住民らの姿が見られた。

  □     □

■シンボルは花付けず



 隣接する道の駅なち側のカンザクラは、地域のシンボルとして、来駅する人々の目を楽しませていたが、3年前から樹勢が弱り始めた。

 管理する町農林水産課では、これまでに東牟婁振興局林務課や県の林業試験所に相談し、肥料を与えて除草するなどの対策を進めてきた。

 その努力もあってか、おととしは勝浦側(西側)の幹の花は咲いたという。今年は西側・東側ともに花を付けず、枯渇状態となっている。

 町では、全て枯れてしまった場合に対応するため、生きている幹から出た枝を採取してヤマザクラを台木に接ぎ木をして育てる取り組みも行っている。

 大阪府からバイクで訪れた50代男性は「以前に来た際はきれいに咲いていた覚えがあるので、元気がないのは寂しい。駅側にもあったのは知らなかった。こちらはきれいに咲いていたのでうれしく思う。この2本は枯れないでほしい」と話していた。

(2023年2月11日付紙面より)

一足早く春を知らせるカンザクラ=8日、那智勝浦町のJR那智駅

今年も花を付けなかった道の駅なち側のシンボルの木
2023年02月11日
2 手を出さない強い心を培う
 古座中で薬物乱用防止大会  (古座川町 )

 古座川町立古座中学校(井口英夫校長、生徒73人)で9日に薬物乱用防止大会「わかやまNO!DRUG!フェスティバル」があり、生徒らが不正薬物の経路や誘いの断り方などを教わって手を出さない強い心を培うなどした。

 この大会は、県が各保健所を架け橋にして学校や不正薬物等関係諸機関・団体と連携して共催している全校規模の啓発行事。この日は新宮保健所串本支所の和田安彦支所長が実施の趣旨、井口校長が学びの動機付けをして開会した。

 序盤は大阪税関和歌山税関支署新宮出張所の市口知さんが「税関の仕事と不正薬物等の密輸について」と題して講演。不正薬物などの摘発で活躍する麻薬探知犬「エスメ」号のデモンストレーションも織り交ぜ、さまざまな不正薬物等がさまざまな手口で国内へ持ち込まれようとしている現実を印象づけた。

 中盤は同支所保健環境課の藪内弘昭さんが○×クイズで正しい認識を深め、県福祉保健部健康局の榎本章さんが薬物事犯の検挙状況を説明。県内の検挙者数は人口比率で考えると決して少ないとは言えず、10~20代の占める割合が高く好奇心や雰囲気に飲まれて手を出すケースが多いなどの状況を伝えて自衛の必要性を諭した。

 終盤は生徒を代表して西脇大貴さん、巽乙葉さん、橘心優さん(以上2年)、山田果菜さん(1年)、大屋孝太さん(3年)と教員がペアになり、どのように誘われるかや断り方(話題をそらす、何度も同じことを聞く、延々とためらう、誘ってくる相手が引かないようなら何か理由をつけて立ち去る)を実演。生徒会の谷口菜乃会長(2年)が「薬物の誘惑に乗ると心と体を壊し、他人にも迷惑を掛けてしまう。身を守るためには一人一人が手を出さない強い心を持たなければならない。『ダメ。ゼッタイ。』の合言葉をみんなに呼びかけて薬物をこの社会から無くすることを決意する」と宣言して気持ちを引き締めた。

 最後に大会の始終を見届けた県薬物乱用防止指導員串本地区協議会の堀正会長は「薬物を断る実演をして、『ダメ。ゼッタイ。』の強い意志を生徒さん全員が持ってくれたと思う」と確信を掲げ、税関や同支所の説明で必要な知識も身に付いたと振り返って締めくくった。

(2023年2月11日付紙面より)

麻薬探知犬デモンストレーションや断り方実演の様子=9日、古座川町立古座中学校
大会宣言を掲げる谷口菜乃会長
2023年02月11日
3 歯科受診の習慣つけよう
 無料券でフッ化物塗布  (紀宝町 )

 予防のため定期的に歯科を受診する習慣をつけてもらおうと紀宝町は2015年度から、小中学生に年2回分のフッ化物歯面塗布の無料クーポン券を送っている。本年度分クーポンの使用は3月末までで、早めの受診を呼びかけている。

 町では歯の健康への意識を高めてもらうため01年から歯科衛生士が常勤し、さまざまな歯科保健事業に取り組んでいる。

 乳幼児期には歯科健診でのフッ化物歯面塗布、保育所・幼稚園でのフッ化物洗口(うがい)を希望者に行っており、小中学生になると、歯科でフッ化物塗布を受けられるクーポンを送付している。

 本年度は昨年4月に対象者へ2回分を送っており、なくした場合でもみらい健康課で再発行できるという。

 受診すると、年齢に適した歯ブラシや好みの風味の歯磨き粉がもらえる。クーポンを利用する場合は、町内の協力歯科医院に予約し、当日、クーポンを持参する。

 フッ化物塗布は高濃度のフッ素を歯科医師や歯科衛生士が歯に塗り、歯の質を強くするもので、歯の生え始めや、永久歯へ生え替わる時期の子どもの虫歯予防として行われている。半年に1回の頻度で塗布すれば効果的だという。

 同課の歯科衛生士、竹田仁香さんは「虫歯ができてしまってからの治療ではなく、予防として歯科を受診する習慣をつけましょう」と呼びかけている。

(2023年2月11日付紙面より)

乳幼児健診でフッ化物歯面塗布を受ける子ども=紀宝町鵜殿の町福祉センター
2023年02月11日
4 災害への危機意識養う
 王子ヶ浜小で地震・津波避難訓練  (新宮市 )

 新宮市立王子ヶ浜小学校(谷口幸生校長、児童325人)で9日、地震・津波避難訓練があった。児童らは落ち着いて避難経路をたどるなどして防災への意識を高めた。

 避難経路の確認や方法を身に付け、災害への危機意識を養ってもらおうと毎年実施している。この日は当地方に震度5強の地震が起きた後、津波が発生したと想定。緊急放送が流れると児童らは防災頭巾をかぶって身を守り、教職員の指示に従って海抜20・6㍍の学校屋上へと逃げた。

 避難完了後、谷口校長は話をせず、素早く避難できていたと講評。あらゆる状況を想定しておくことが大事と語り「いつ、どこで、どの程度の災害があるか分かりません。いざという場合のために『心の準備』『物の準備』『連絡の準備』など、家族の人たちと話し合って確認して」と話した。

 避難時に重要な「押さない、走らない、しゃべらない、戻らない、近寄らない」を略した「おはしもち」を伝え「訓練を通じて常に意識し、もしものときには実行できるように覚えておいてください」と呼びかけていた。

(2023年2月11日付紙面より)

落ち着いて避難経路をたどる児童ら=9日、新宮市立王子ヶ浜小学校
谷口幸生校長(右)の話に耳を傾けた
2023年02月11日
5 できる限りの支援を  二階氏がトルコ大使館訪問  
2023年02月11日
6 目標達成に向け現状確認  オンラインで大規模氾濫減災協議会  (和歌山県 )
2023年02月11日
7 現職3陣営が出席  両選挙区ともに無投票か  (和歌山県議選立候補予定者説明会 )
2023年02月11日
8 特選に垣本正道さん  写連紀南支部1月優秀作品  
2023年02月11日
9 下里中生徒が稽古に励む 11日の「御弓祭」に向けて (那智勝浦町)
2023年02月11日
10 未来社会の実現に貢献を  宣言式でデジタル納税推進誓う  (新宮納税貯蓄組合連合会・新宮納税協会 )
2023年02月11日
11 従業員総意で義援金を寄託  トルコとの友好思い小森組  (串本町 )
2023年02月11日
12 男女とも全国平均上回る  小中学生の体力調査  (熊野市 )
2023年02月11日
13 町づくりの中に人権問題を  3年ぶりに人権講演会  (紀宝町 )
2023年02月11日
14 消防団への理解を求める  女性団員らが促進キャンペーン  (紀宝町 )