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2022年09月17日
1 車両見学希望に565人
 抽選で参加者決定  (新宮市 )

 新宮市役所で15日、JR西日本が運行する長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」車両見学会の抽選会があった。市職員らが厳正なる抽選を行い、見学者を決定した。抽選結果については、近日中に返信はがきにて通知される。

 10月3日(月)から紀南コース2年目の運行を開始する同列車。運行開始初日は、午後9時15分に京都駅を出発。翌4日(火)午前9時37分に新宮駅に到着する。新宮駅発の初便は5日(水)午前9時50分。新型コロナウイルス感染症の状況により変更となる場合があるが、来年3月8日(水)までの間で夜・昼行それぞれ36本の運行を予定している。

 運行開始に先立ち、JR西日本では試運転期間中の1日(土)にJR新宮駅で車両見学会を企画。100人の定員で希望者を募ったところ、県内外から201通565人(往復はがき1通につき4人まで申し込み可)の申し込みがあった。なお、同列車受入協議会構成自治体からの応募数と見学希望者数は▽新宮市98通297人▽那智勝浦町16通40人▽古座川町1通4人▽串本町8通21人▽すさみ町2通6人―となっている。

 2年目の運行決定に当たり、津越紀宏・商工観光課長は「10月から来年3月にかけての約半年間、『銀河』が昨年に引き続き再度当地方に来

てくれる。当地方の魅力を発信し、多くの人に周遊してもらえることを期待しています」。

 車内見学会の開催に関しては「地域の人に『銀河』を身近に感じて興味を持ってもらえれば。また、機会があればツアーにもご参加いただければ」と話していた。

(2022年9月17日付紙面より)

市職員らが厳正な抽選を行った=15日、新宮市役所
「WEST EXPRESS 銀河」(JR西日本提供)
2022年09月17日
2 高木顕明師通して宗教の本質考える
 NHK「こころの時代」  (18日、Eテレで放送予定 )

 NHK・Eテレの「こころの時代 宗教・人生」の第6回が18日(日)に放送される。シリーズ最終となる6回目は「慈悲の実践」をタイトル(テーマ)に放送。明治時代に「大逆事件」に連座し絶命した、新宮市大橋通の淨泉寺の12代住職・高木顕明(たかぎ・けんみょう)師が紹介される。

 現在、放送中のシリーズ「歎異抄(たんにしょう)にであう 無宗教からの扉」は、日本人の多くが自らを「無宗教」だとする現代において、鎌倉時代後期に書かれた日本の仏教書「歎異抄」のメッセージを読み解く内容となっている。

 顕明師は新宮出身の医師・大石誠之助(1867~1911年)らと共に非戦、平和を唱えて活動していたが、明治天皇暗殺を企てたとして1910(明治43)年に連座(「大逆事件」)。死刑判決に処されたが後に無期懲役となった。

 事件を受け、同派から除籍の処分を付された顕明師は、無念の中、14(大正3)年6月24日に秋田監獄で自ら命を絶った。96(平成8)年に同派から処分が取り消され、名誉が回復されている。

 番組制作に当たって、同市在住の郷土史家・中瀬古友夫さんが資料を提供。NHKの取材に応じた同寺の18代住職・山口範之さんは「師の非戦と平等といった思いに今こそ耳を傾けてほしい。番組を通して、顕明師の人生と願いに触れていただければ」と視聴を呼びかけている。

 放送時間は午前5時から6時。再放送は土曜日の午後1時~2時を予定している。

  □     □

■第6回「慈悲の実践」

 「歎異抄」に流れる法然・親鸞の教えの核心である「慈悲」。それはどう実践されうるのか。明治学院大学名誉教授で宗教学者の阿満利麿(あま・としまろ)さんは、その思想を支えているのは第6条などに登場する絶対平等主義だとする。それゆえにその教えは、階級社会的秩序を求める政治権力と否応なく対じせざるを得ず、それが「歎異抄」の付録にある法然・親鸞の「流罪の記録」と結びつく。さらに明治期“大逆事件”に連座し絶命した和歌山新宮の僧侶・高木顕明の生き方を道標に考えてゆく(NHKホームページより)。

(2022年9月17日付紙面より)

高木顕明師の名号を手に山口範之住職=15日、新宮市の淨泉寺
撮影の様子(山口住職提供)
2022年09月17日
3 衛星サービスの発想紹介
 文化セでデータ活用WS  (串本町 )

 串本町文化センターで15日、「衛星データ活用ワークショップ(WS)」が2回あり計39人が参加して昨今急拡大している衛星サービスの発想に触れるなどした。

 7月27日~8月1日に和歌山市であった「南紀串本ロケットウイーク」で講師登壇した株式会社sorano me代表の城戸綾乃さん(30)によるWS。町企画課ロケット推進室を窓口にし、①午後3時~②午後6時30分~―のいずれかを選ぶ形で受講を呼びかけた。

 序~中盤は講演で、城戸さんは宇宙産業の一角を占める衛星サービスにおける人工衛星の役割には大きく▽衛星測位▽地球観測▽衛星通信―の3系統があり、中でも地球観測系統でのビジネスが多彩に急拡大しているとした。

 後押しとなっているのは人工衛星が搭載する観測機器の進歩に伴うデータの高品質化や多様化。実際に得られるデータをいくつか例示し、どのような形でビジネスに結びついているかを紹介して発想の筋道を伝えた。

 終盤はWSで、気になる衛星データと持続可能な開発目標(SDGs)を結び付けて活用を考える過程を参加者それぞれに体験。城戸さんは衛星にできることと暮らしの中のニーズがマッチングするアイデアをいかにひねり出すかがポイントだとし、出せる限り出した先で見つけた良案の事業化を伴走型で支援するのが自社だとアピールした。

 このWSを主管した株式会社USPジャパンの横澤武留エグゼクティブプロデューサーは10月12日(水)~16日(日)に実施する那智勝浦町と串本町の合同企画「宇宙ウイーク2022」を予告し、引き続きの参加を呼びかけてこの日の受講に感謝。城戸さんは「最初の一歩というところで、衛星データを使うとこんなことができるんだなーといったところや、もしかしたら自分が持つ課題が衛星データを使って解決できるかもというアイデアを持ち帰ってもらえたら」と受講した39人の今後に期待するところを語った。

 同室によると今後のイベントは両町足並みをそろえて近日中に詳細を発表予定という。

(2022年9月17日付紙面より)

衛星データを活用する発想を紹介する城戸綾乃さん=15日、串本町文化センター
2022年09月17日
4 「みえの一番星」出荷最盛期
 人気の超極早生温州ミカン  (JA伊勢 )

 御浜町下市木のJA伊勢統一柑橘(かんきつ)選果場で、超極早生(わせ)温州ミカン「味一号」の出荷が最盛期を迎えている。味一号は、熊野地方の露地温州ミカンの中でトップを切って出荷が始まる品種で、酸味の抜けが良く、爽やかな味が特長。極早生温州ミカンより2週間ほど早く出荷できる。

 味一号の中でも外観や糖度、酸度などの基準を満たしたものを「みえの一番星」のブランド名で出荷。一番乗りで出荷するミカンにふさわしく、全てのミカンをけん引する力となるようにとの願いを込めて、鈴木英敬・前知事が命名した。

 御浜町、熊野市、紀宝町から持ち込まれたミカンはセンサーで糖度やサイズ別に分けられ、県内、中京圏などに出荷される。みえの一番星は味一号の3~4割ほどで、15日に初売りを迎えた。

 JA伊勢によると、今年の味一号は例年通りおいしく仕上がった。今月下旬までに約1050㌧の出荷を見込んでいる。味一号は都市部で人気を集め、熊野地域の園地では苗の切り替えも進んでいるという。

(2022年9月17日付紙面より)

選果作業が行われる味一号=御浜町下市木のJA伊勢統一柑橘選果場
味一号の中から厳選した「みえの一番星」
2022年09月17日
5 「新宮が魅せる様々な風景」 新宮市観光フォトコンテスト入選作品紹介㊤ (一般の部①)
2022年09月17日
6 児童を思い一体で  三輪崎小で土入れ・整地作業  (新宮市 )
2022年09月17日
7 新しいルートで高台へ  宇久井小学校が避難訓練  (那智勝浦町 )
2022年09月17日
8 海に優しい生活を考える  主催事業で家族3組8人  (潮岬青少年の家 )
2022年09月17日
9 第3回定例会一般質問①  串本町議会  
2022年09月17日
10 秋の気配漂うヒガンバナ  丸山千枚田の棚田を彩る  (熊野市紀和町 )
2022年09月17日
11 警報級の大雨となる可能性も  台風接近、タイムライン始動  (紀宝町 )
2022年09月17日
12 現鵜殿保の利活用、今後検討  紀宝町議会一般質問㊦  
2022年09月17日
13 電子マネー悪用した詐欺増加  高齢者地域見守り隊が啓発活動  (紀宝町 )
2022年09月17日
14 地域の繁栄や安全を祈願  曇り空の下、渡御や神事斎行  (三輪崎八幡神社例大祭 )
2022年09月17日
15 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第53回】秋は魚を食べよう!  

 朝晩が過ごしやすい気候になり、秋の気配を感じるようになりましたね。わが家も長かった夏休みが終わり、子どもの昼食や留守番の心配がなくなって、ほっとしています。秋といえば、食欲の秋! 新米やキノコなど、おいしいものが沢山出てくる季節です。中でも、私の一押しは魚! 私は秋こそ魚を食べるべきだと思っています。秋の魚はおいしい上に、栄養満点だからです。

 秋の魚といえば、サンマですよね! 他にも秋にはサバやイワシと、青魚が一斉に旬を迎えます。この時期は、脂ものっておいしいのはもちろんですが、この青魚の脂こそ、栄養満点なんです。魚の中でも、青魚には「ドコサヘキサエン酸(DHA)」や「エイコサペンタエン酸(EPA)」が多く含まれます。これは、不飽和脂肪酸と呼ばれるのですが、これが血中のコレステロールや中性脂肪を減らして、血液をサラサラにしてくれます。最近話題のオメガ3ですね。これが、さまざまな生活習慣病の予防や視力の向上など、まさにいいこと尽くしの成分なのです。しかも、この成分は体内では作ることができない必須脂肪酸なので、食事から取るしかありません。子どもからお年寄りまで、積極的に食べてほしい食材です。

 カツオも秋の魚ですよね。春のあっさりとした「初ガツオ」もおいしいですが、栄養面でいくと断然秋の「戻りガツオ」がお勧めです。脂がのっているので、DHAやEPAも豊富ですし、ビタミンDも初ガツオの2倍といわれています。ビタミンDは、海外では重要性が見直され積極的に補給する人が多い栄養素ですが、日本では不足しがちです。骨や筋肉を丈夫にしたり、免疫力をアップしたりしてくれます。さらに、カツオは鉄分が豊富なのも魅力。貧血気味の方にはうってつけの食べ物です。

 秋鮭もお勧めの魚です。こちらも、DHAとEPAが豊富なのはもちろん、ビタミンも充分含まれています。さらに注目すべき栄養は「アスタキサンチン」これは主に甲殻類が持つ色素なんですが、これをサケは豊富に含んでいるんです。

 このアスタキサンチンはいわゆる抗酸化物質! 老化を防いだり、疲労回復、ストレスの軽減、認知機能の改善にも効果があるといわれています。

 いかがですか? 秋は魚を食べた方がいい!ということがお分かりいただけたと思います。しかも、魚は実は究極の時短食材でもあります! 生のままお刺し身で出すだけ! 塩をかけて焼くだけ! 魚を主菜にすれば、手間はほとんどかかりません! 手間もかからない上に、体にもいい! そして何よりこの時期は脂がのってとってもおいしい! 三拍子そろった食材なのです。

 子どもの魚離れは年々深刻化しています。日本人は2001年に1人当たり年間40・2㌔の水産物を食べていたとされますが、17年には24・4㌔となり4割も消費を減らしています。最近はタンパク質の重要性が叫ばれ、肉を積極的に食べる人が多いですが、魚にもタンパク質は豊富ですし、栄養もバランス良く取れるお勧めの食材です。ぜひこの秋はおいしい魚を味わってみてください!

(2022年9月17日付紙面より)

2022年09月16日
16 「来年こそ」の思い込め
 厳かに本殿大前ノ儀  (三輪崎八幡神社 )

 新宮市の三輪崎八幡神社(上野顯宮司)で15日、同社例大祭の本殿大前ノ儀が営まれた。祭り関係者約15人が参列し、神様をたたえて新型コロナウイルス感染症の収束や地域の平穏無事などを願った。

 例大祭は漁労加護、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛など地域の繁栄を願い、現在の三輪崎漁協付近にあった元宮に神様が年に1度里帰りする伝統の祭り。今年もコロナウイルス感染症拡大防止の観点から規模を縮小して実施。恵比寿(えびす)、二十四孝(にじゅうしこう)、大黒天の山車が豪快にぶつかり合いながら町を練り歩く神輿渡御(みこしとぎょ)、その他の奉納行事は引き続き中止となった。

 大前ノ儀では、厳かな雰囲気の中▽総代会▽三輪崎区▽漁業協同組合▽農業実行組合▽三輪崎祭り奉賛会―の各団体が保管していた神様の神徳を頂くより代の金幣を返還。上野宮司が祝詞、仲西博光副区長が祭詞を奏上し、参列者が玉串を供えた。

 その後、各団体代表者が金幣を運び、ご神体を箱に納めて氏子総代会が元宮へと向かって神事を執り行った。

 総代会の井上元和さんは「天気の心配はありましたが、無事にこの日を迎えることができて安心しました。コロナ禍で今年も規模縮小を余儀なくされたが、『来年こそ』の思いを持ち続けていければ」と話していた。

(2022年9月16日付紙面より)

金幣やご神体を納め元宮へと向かう祭り関係者=15日、新宮市の三輪崎八幡神社
さまざまな思いを祈願した
2022年09月16日
17 初日は21人が申請で利用
 マイナカードの休日窓口  (古座川町 )

 古座川町住民生活課が11日、役場本庁でマイナンバーカードの休日申請サポート・交付窓口を設けて申請の利便を図った。

 平日の開庁時間に同カードを申請するのが難しい町民や申請・活用の方法がよく分からない町民を対象にした取り組み。9月末までの申請分は最大で2万円分のポイント還元が目指せるマイナポイント事業第2弾の対象となるため、一人でも多くの町民がその恩恵を受けられるよう同窓口の開設を計画した。

 この日は午前9時~正午の時間帯で同窓口を設け、21人が申請で利用。同課は無料で申請時に必要となる証明写真を撮影し、手続きを後押しした。他に申請後に役場へ届いた同カードの交付で6人、マイナポイント事業の申し込み手続き支援で7人が利用したという。

 同事業〈第2弾〉のポイント付与の条件は①2万円分のチャージまたは買い物で利用〈上限5000円分〉②健康保険証としての利用申し込み〈7500円分〉③公金受取口座の登録〈7500円分〉―の3系統で、いずれも付与の受け皿となるマイナポイント事業への登録が必要となる。

 同窓口は23日(金・祝)午前9時~正午にも同様に設けるとし、この窓口以外に平日の開庁時間帯も同課窓口で随時申請や交付などに対応しているので、同事業<第2弾>を逃さず申請してもらえればという。

 申請利用時の持ち物は氏名と生年月日または氏名と住所が記載された身分証明書(運転免許証やパスポートなど1点または健康保険証や年金手帳や医療受給者証や学生証など2点)。交付利用時は身分証明書に加えて同カード交付通知書と電子証明書発行通知書〈はがき〉、マイナンバー通知カード〈持っている人のみ〉など。

 マイナンバーは住民票を有する国内の住民に付与されている12桁の個人番号で、同カードはその番号に対する登録情報に基づき身分証明書など利便性拡大が目指されている。同町における問い合わせは同課住民班(電話0735・72・0180)、他の市町村についてはそれぞれの関係課まで。

(2022年9月16日付紙面より)

休日窓口を設けて申請の利便を図る町住民生活課の課員ら=11日、古座川町役場本庁
2022年09月16日
18 建設業の魅力に触れる
 奥瀞トンネル工事を見学  (北山中学校 )

 北山村立北山中学校(松本広明校長)は14日、奥瀞道路(Ⅲ期)工事の一部として行われている、2号トンネル工事の現場見学会を行った。全学年の7人が参加し、トンネル内に入り工事について説明を受け、安全な場所で発破作業も見学。奥瀞道路(Ⅲ期)の整備による効果を知り、建設業の魅力に触れた。

 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所と、2号トンネルの施工業者である熊谷組が協力した。山口賢二村長から両者に見学の打診があり実現した。

 奥瀞道路(Ⅲ期)は北山村の小松と下尾井をつなぐ、延長(距離)3・4㌔の道路の工事で、2本のトンネルを掘り、3本の橋を架ける。県境である北山川をまたいでつなぐため、2号トンネルの場所は三重県熊野市紀和町小森となる。約1・6㌔のトンネルを掘る計画で、現在は326㍍まで進んでいる。

 見学に先立ち学校で、同事務所が奥瀞道路(Ⅲ期)の概要、熊谷組がトンネル工事の技術について説明した。同事務所は整備の効果として▽災害時の物資輸送や復旧・復興活動に役立つ▽救急搬送の時間が短縮▽地域経済に寄与―などを伝えた。

 この後、2号トンネルへと移動。生徒らは、長靴を履き、ヘルメットをかぶり、防じんマスクを着けて中へと進んだ。外に比べ気温が低く、湧き出る水で足下がぬかるんでいることを体感。同事務所や熊谷組の説明を受けながら、掘削した岩肌に施された補強や、使用する重機などを見学した。最深部では、装置を使ってダイナマイトを岩盤に詰める作業も見た。

 発破は、トンネル外で見学した。熊谷組の手でトンネル入り口の鉄の扉が閉められた後に実施。爆発音とともに、飛び散った小石がいくつも扉に当たる音が響き、さらに衝撃で扉が激しく震えた。生徒らは耳をふさぎ、発破の迫力に驚いた様子を見せていた。

 3年生の岡田寿鶴(すず)さんは「トンネル内が肌寒くてびっくりした。中には機械がたくさんあって興味深かった。(発破で)爆発した時、扉が動いていてすごかった。自分で建設業をするのはちょっと怖いけど、道路ができれば新宮市まで行くのに今より時間がかからなくなるので、買い物が楽になり、たくさん行けるようになるかなと思った」と話した。

 2号トンネルの進捗(しんちょく)率は約30%。来年11月ごろの貫通を予定しているが、コンクリートで覆い固める作業もあるため、完成はまだ先で、時期も未定。奥瀞道路(Ⅲ期)の全体の完成時期も、同様に未定となっている。

(2022年9月16日付紙面より)

工法について説明を受ける生徒ら=14日、三重県熊野市紀和町小森の奥瀞道路(Ⅲ期)2号トンネル内
見学会に参加した北山中学校の皆さん
2022年09月16日
19 特定健診受診率が県内1位
 各種取り組みで年々増加  (御浜町 )

 昨年度、御浜町の特定健診受診率が57%で県内1位となり、国民健康保険税が対前年比10%以上減税となった。2015年度に26%、16年度には25%と県内で最下位だったが、受診率向上のため、町ではさまざまな取り組みを展開。その結果、受診率は年々上がり、20年度に50%を超えた。

 受診率が向上すると国や県からの交付金が増える仕組みとなっているため、健診の無料化、最大3万円分の商品券が当たる抽選、人間ドック・脳ドック検診助成制度の拡充、集団健診受診者へのお土産配布などが国民健康保険加入者に還元されている。

 町では各種取り組みの他、特定健診結果から生活習慣の改善による予防効果が多く期待できる人に対して、特定保健指導のサポートも実施している。

 本年度からは「オンライン特定保健指導」もスタート。町では「受診率60%を目標に掲げ、これからも受診率向上と健康維持のための取り組みを積み重ねていきたいと考えています」とコメントしている。

  □     □

 町による受診率向上の取り組みは次の通り。

▽国保加入者の多くを占める農家への聞き取りをし、時間を取りやすい6月の健診実施

▽住民課職員の訪問、在宅が多い夕方以降にも電話で働きかけるなど、職員や委託業者からはがきや電話での勧奨活動

▽紀南医師会へ通院中の人への受診勧奨の協力呼びかけ▽電話での予約受け付けに加え、インターネットによる予約受け付けも開始

▽感染症予防対策のため、集団健診の予約時間と人数を細かく設定

▽集団健診会場での骨密度の無料検査(希望者のみ)

▽2023年度より翌年度も受診した人に粗品を配布

▽新規国保加入者に健診受診勧奨のため窓口で健診リーフレットを配布

▽保険証送付時に健診リーフレット、受診券送付時に健診日程リーフレットを同封

▽庁舎内にて健診情報掲示・お土産の展示など

(2022年9月16日付紙面より)

御浜町による特定健診の様子(同町提供)
2022年09月16日
20 三輪崎剣道クラブが準優勝
 県下剣道優勝大会「守破離」  
2022年09月16日
21 新宮高校が全勝優勝
 第107回連盟秋季大会  (紀南バレーボール連盟 )
2022年09月16日
22 JAみくまの旗が開幕
 学童軟式野球大会  
2022年09月16日
23 九龍島に上陸し間近に観察  ウオークツアー参加の11人  (南紀串本観光協会 )
2022年09月16日
24 議員定数削減案で意見交わす  新宮市議会  
2022年09月16日
25 4人が登壇、市の現状問う  新宮市議会一般質問②  
2022年09月16日
26 補正予算案など可決  9月定例会4日目  (那智勝浦町 )
2022年09月16日
27 初秋に目立つ赤  ゴンズイの実が色づく  
2022年09月16日
28 全児童の49.3%が登録  サマースクールの参加状況  (紀宝町 )
2022年09月16日
29 鵜殿西遺跡で発掘調査  紀宝町議会一般質問㊤  
2022年09月16日
30 最終日惜しみつつ水遊び  ウオータースライダー  (太地こども園 )
2022年09月16日
31 お悔やみ情報
  
2022年09月11日
32 一緒に筏下りを満喫
 北山小と太地小が交流  

 北山村立北山小学校(松本広明校長)と太地町立太地小学校(海野文宏校長)は9日、同村で交流学習を開いた。両校の5、6年生(北山7人、太地19人)と教職員たちは観光筏(いかだ)下りを体験。北山川の渓谷美や筏師の伝統技術を堪能するなどして親睦を深めた。

 交流学習はコロナ禍で行事などの大幅な規模縮小を余儀なくされる中、山口賢二・北山村長と三軒一高・太地町長が、少しでも子どもたちに交流の場を設けようと話し合い実現。昨年9月に北山小の児童と教職員が地域を学ぶ目的で同町を訪れ、12月には太地小の6年生が同村で北山小の子どもたちとじゃばらの収穫を体験した。

 マスク姿で救命胴衣を身に着けた児童らは筏師からの説明を受けた後、2グループに分かれて筏に乗り込み笑顔で出発。渓流に近づくと「怖い!」「こんなの初めて」などと声を上げながら、スリルと感動を味わった。

 体験後は道の駅おくとろに移動して昼食を味わい、次回の再会を約束して太地の児童らを見送った。

 太地小6年の雜賀大陽君(11)は「初めての筏下りは少し怖かったけど、迫力があって楽しかった。あまり北山小のみんなと話せていないので、これから仲良くなっていきたい」。

 北山小6年の浦畑真菜さん(11)は「太地小のみんなと再会し、同じ時間を過ごせてうれしかったです。コロナで会える機会も限られるかもしれないけど、また交流できることを楽しみにしています」と笑顔を見せていた。

(2022年9月11日付紙面より)

迫力の筏下りを体験した=9日、北山村
交流を楽しんだ北山小と太地小の児童ら
2022年09月11日
33 ママら骨健康度チェック
 食生活や運動習慣考える  (紀宝町 )

 紀宝町神内の町子育て支援センターで9日、みらい健康課による「ママのための骨健康度チェック」があった。センターを訪れていた母親らが骨の状態を調べ、食生活や運動習慣などについてアドバイスを受けた。

 骨粗しょう症は骨の量が減り、骨折しやすくなる病気。閉経後の女性に多いことから、女性ホルモンの減少に関わりが深いと考えられている。

 20歳代をピークに40歳代から徐々に骨は少なくなるため、若い頃から食生活に気を配り、適度な運動を心がけてもらおうと、9月の健康増進普及月間に合わせ、子育て支援センターを会場に2年前から行っている。

 手首の骨で測定する「骨健康度測定器」を使い、5段階の結果で健康度を判定した。結果を基に管理栄養士の畠博子さんが、カルシウムを多く含む牛乳やヨーグルトなどの乳製品、豆腐などの大豆製品を食べ、適度な運動で骨を鍛えるよう呼びかけた。

 この日は保健師や歯科衛生士が定期的に訪問する「育児相談」も同じ時間帯に設けられ、子どもたちも身長や体重を測ったり、歯磨き指導を受けたりした。

(2022年9月11日付紙面より)

骨の健康度を調べる母親=9日、紀宝町神内の町子育て支援センター
2022年09月11日
34 敬老の日おめでとう!
 ツルの手形アート作り  (新宮市 )

 新宮市佐野のくろしお児童館で8日、「おててとあんよ~手形・足形アート~」があった。19日(月・祝)の「敬老の日」にちなみ、0~3歳の子どもと保護者が、長生きの象徴であるツルの手形アートを作った。

 誰一人として同じ形、サイズのものは存在しない子どもたちの「今」を記録する手形足形アートを制作する教室。同館のpetapeta―art(R)アドバイザーの柗田(まつだ)由衣加さんが講師を務め、毎月季節の題材を用いて作品作りを行う。

 近隣市町での新型コロナウイルス感染拡大を受け、今回は手形のスタンプのみで、装飾やお絵かきは家庭で行う形で実施。児童館を訪れた親子たちが入れ替わりでツルの羽根の部分に手形を押していった。

 髙塚彩葉ちゃん(3)、瑞葵ちゃん(1)と参加した母親の美希さんは「おじいちゃん、おばあちゃんたちに送ろうと思います。遠方に暮らしてはいますが、ほとんど毎日ビデオ通話で話しており、娘たちも祖父母が大好きです」と話していた。

(2022年9月11日付紙面より)

手形でアートを作った親子=8日、新宮市のくろしお児童館
2022年09月11日
35 キョウチクトウ咲く  新宮市王子町の防風林内  
2022年09月11日
36 大斎原・潜水橋の復旧目指し よみがえり委員会で意見交換 (田辺市本宮町)
2022年09月11日
37 上体起こしやシャトルラン  体力・運動能力測定に27人  
2022年09月11日
38 お母さんの健康づくりに  期間限定でヨガ教室  (紀宝町 )
2022年09月11日
39 一足早く「十五夜」  粘土のお団子など飾り  (飯盛保育所 )
2022年09月11日
40 「新宮が魅せる様々な風景」 観光フォトコン入選者を表彰 (新宮市)
2022年09月02日
41 初日は強風で漁獲ならず
 鯨類追い込み漁が解禁  (太地町 )

 太地町で1日、イルカや小型クジラの追い込み漁が解禁され、太地いさな組合(小畑充規組合長、20人)の漁船12隻が午前5時15分ごろに太地漁港を出港した。しかし、強風の影響から、船団は約40分後の5時55分に帰港。初日の漁獲には至らなかった。

 国際捕鯨委員会(IWC)脱退や商業捕鯨の再開が注目されている同町。反捕鯨活動家による抗議や違法行為などに対処するため、和歌山県警が特別警戒本部現地警戒所を、海上保安庁が臨時駐在所を町内に設置。連携して例年、警備に当たっている。

 県警や海保によると、おととし、昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で国外の活動家は確認されていない。また、反捕鯨活動家の違法行為はないが、ドローンを用いて上空から漁の様子を撮影する事例もあったという。近年では交流サイト(SNS)を活用した活動が確認されているとした。

 この日、のぼりなどを掲げた動物愛護の活動家ら数人の姿は確認できたが、県警職員らが待機する東の浜駐車場では目立った混乱はなかった。

 帰港後、小畑組合長は「台風の影響で風が強く戻ってくることになった。しかし、初日に出港できて良かった。コロナ禍で、今年1年は厳しい年になると思うが、しっかり水揚げができるように頑張りたい。明日は今日よりも天気が良いと思うので、通常通り操業したい」と語った。

 なお、漁期はクジラ類が来年4月末、イルカ類が来年2月末までとなっている。

(2022年9月2日付紙面より)

鯨類追い込み漁が解禁となり、出港する太地いさな組合の船団=1日早朝、太地町の太地漁港付近
2022年09月02日
42 前年度決算など認定
 公設市場事務組合議会  

 新宮周辺広域市町村圏事務組合議会の第2回定例会が8月31日、新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場であった。11人の議員が出席、2021年度の同組合の一般会計決算を認定したほか、同市場で取り扱う青果・水産について報告を受けた。

 同組合は、新宮市と東牟婁郡の市町村で組織、公設市場を運営している。組合議会はその市町村の首長や議長などで構成される。今回は一般会計決算のほか、市場事業特別会計決算の認定についても審議。組合議会議長選挙も行われた。

 開会に当たり、管理者の田岡実千年新宮市長があいさつ。コロナ禍の現状について「観光や飲食は厳しい状況が続いている。春先は明るい兆しが見えてきたように思われたが、第7波が襲来し、新宮保健所管内も過去最高の新規感染者数を記録するなど、予断を許さない状況が続いている」と説明。

 「とはいえ、地域経済を支えるためには、ウィズコロナの考えに沿った対応も必要かと思う。当面はしっかりと感染予防対策を行いながら観光誘客などに努め、ひいては、市場の取り扱いの増大にもつなげたい。広域圏の皆さんとは一丸となり対応していきたい」とまとめ、協力を求めた。

 一般会計決算は▽歳入が692万4264円▽歳出が592万5515円―。特別会計決算は▽歳入が7397万5146円▽歳出が5732万56円―だった。全会一致で認定となった。青果・水産の状況について、7月末現在の対前年比で▽青果は数量で7・9%の減、金額で1・4%の増▽水産は数量で7・0%の減、金額で4・8%の増―となった。新宮水産の業務報告もあった。

 議長はもともと、堀順一郎那智勝浦町長が務めていたが、町長選挙が行われた関係で空席となっていた。副議長が推薦、出席議員の異議もなく、堀町長を再任することが決まった。

(2022年9月2日付紙面より)

一般会計決算などを審議した=8月31日、新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場
2022年09月02日
43 防犯灯の維持管理を支援
 CGS部が堀笠嶋区内で  (串本古座高校 )

 和歌山県立串本古座高校CGS部が8月31日、同校が所在する堀笠嶋区内の防犯灯点検ボランティアに取り組み始めた。この日はどこに防犯灯があるかを東敏洋区長ら区役員と一緒に確かめる作業に着手。同時進行でその情報をあらかじめ準備したリストや地図へ落とし込み、まずは全体把握を目指すという。

 CGS部は高校生による地域包括的支援(Community General Support)を活動の趣旨とするクラブ。同ボランティアは高齢化の進展相応に大変さが増している同区の防犯灯維持管理の支援を目的とした新たな活動で、その実践を通して地域とじかに関わり課題を共有した上で自分たちにできることを考える発想を部員個々に培う狙いもあるという。

 そのため避難路整備や樫野埼灯台一般公開と同様、部内班に縛られない全体活動として位置付け。この日は部員13人が東区長から堀笠嶋区が管理する防犯灯の数や設置方法、維持管理の現状などで話を聞き、以降は東区長組、松本英明副区長組、出嶋正人会計組に分かれて同校の最寄りにある21基の防犯灯の位置や状態を確かめた。

 避難誘導灯や街路灯、家庭の屋外灯など他の照明と混同しないよう、実物比較で防犯灯の特徴も確認。区役員と一緒に区内を巡る延長で、順路沿いにある津波避難タワーや避難路についても説明を受け把握に努めた。

 東区長と一緒に確認しにまわった井沼希さん(2年)は「防犯灯にはいろんな種類があって堀笠嶋区の皆さんは昔からやっているんだなと知ることができて良かった。自分は防犯灯の位置を確かめて地図に記録したが、これは自分たちだけでなく地域の皆さんにも知ってもらうための取り組みになると思う」と活動の印象をコメント。

 同区は現在71基の防犯灯を維持管理していて、残る50基も近日中に確かめる計画。全容把握後の情報はウェブ上のオープンデータとして公開して共有を図り、区の維持管理担当者や同部の部員など特定少数に限らず利用するみんなの目で日々の点検ができる状況の定着を目指すという。

(2022年9月2日付紙面より)

東敏洋区長と一緒に防犯灯を確かめる串本古座高校CGS部員ら=8月31日、串本町串本
2022年09月02日
44 犠牲者の鎮魂安霊など祈り
 熊野速玉大社で復興慰霊祭  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日、紀伊半島大水害復興慰霊祭が営まれた。大社崇敬会の杉本義和会長や敬神婦人会の久保あや子会長ら大社関係者が参列。上野宮司が大水害の犠牲者の鎮魂などを願って祝詞をささげた。

 当地域に甚大な被害をもたらした紀伊半島大水害(2011年)から今年で11年。毎年、この時期に慰霊祭を執り行っている同大社では、今年は月首祭に合わせて斎行。犠牲者の鎮魂安霊や人々の心の復興、経験を基にした防災意識のさらなる向上などを願った。

 上野宮司の祝詞に続き、巫女(みこ)が国の平穏無事、国民の安寧を願う「浦安の舞」を奉納。参列者らがさまざまな思いを胸に、神前に玉串をささげた。

 上野宮司は「魂の安らぎのためには、『今』を一生懸命に、世のため人のために生きていくことが大事。その延長線の中で自然の恵みと試練を経験しながら世の中を良くする努力をしていくといった使命を改めて持たなければ」とあいさつ。

 昨今の自然環境に憂慮し、旧ソ連の最後の指導者で東西冷戦を終結に導いたミハイル・ゴルバチョフ元大統領の逝去にも言及。「小さなことでも、地球のためにできることを考えていく必要がある。また、災害だけではなく人間の手によって生まれた悲しみは人間の手によってなくさなければ」と思いを語った。

(2022年9月2日付紙面より)

上野顯宮司ら神職と関係者らが玉串をささげた=1日、新宮市の熊野速玉大社
巫女らが浦安の舞を奉納
2022年09月02日
45 8月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2022年09月02日
46 くしもと町立病院が優勝
 ソフトボール大会紀南地区予選  (和歌山県病院協会 )
2022年09月02日
47 森浦馨介君が全国・近畿へ
 全日本卓球選手権和歌山県予選会など  
2022年09月02日
48 感染対策施し楽しく踊る  蓬莱地区でサロン「民謡」  (新宮市 )
2022年09月02日
49 フル出力での運転開始  木質バイオマス発電所  (エフオン新宮 )
2022年09月02日
50 田んぼの雑草「オモダカ」  那智勝浦町南大居  
2022年09月02日
51 ずっしり実った稲穂収穫  「太田の郷」が稲刈り  (那智勝浦町 )
2022年09月02日
52 個性あふれる作品展示  きよもんで第4回弁天画会展  (那智勝浦町 )
2022年09月02日
53 元気なあいさつが響く  公立小中学校で始業式  (新宮・東牟婁 )
2022年09月02日
54 防災への考え 全国で発表  JRC部4人が活動報告  (紀南高 )
2022年09月02日
55 「主人公は子どもたち」  ブロック別研修講座  (熊野市 )
2022年09月02日
56 2学期がスタート  各小中学校で始業式  (熊野市・南郡 )
2022年09月02日
57 アンケート内容を議論  紀南地域高等学校活性化推進協  
2022年09月02日
58 目標見据え学校生活再開  町立小中学校2学期始業  (串本町・古座川町 )
2022年09月02日
59 お悔やみ情報