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2022年09月18日
1 日ト両国参列得て追悼式典
 トルコ軍艦遭難慰霊碑前で  (串本町 )

 串本町樫野にあるトルコ軍艦遭難慰霊碑前で16日に追悼式典があり、トルコ共和国側と日本側合わせて約50人が同碑一帯に眠るエルトゥールル号(以下エ号とする)の将士に哀悼を示し両国の友好を確かめ合った。

 エ号は1890(明治23)年9月16日、嵐により樫野沖の暗礁に乗り上げて爆沈。587人が殉難する中、当時の島民の献身により69人が救助され全員が母国への帰還を果たした。

 追悼式典は年1回、遭難の日に同町が主催。おととし、昨年はオンライン環境を取り入れ規模を抑えつつ営んだが、今年は国歌と同碑追悼歌を静聴とした以外はほぼ例年同様に挙行した。トルコ共和国側からの来賓招待で在日大使館のエメル・デリノズ・テキン一等参事官やハビブ・イゼット・ゾールオール武官、在名古屋総領事館のウムット・リュトフィ・オズデュルク総領事ら、町側から田嶋勝正町長夫妻を筆頭に町議会の鈴木幸夫議長ら議員や教育委員、大島地区の3区長や町内外の関係個人や団体代表者、一般参拝者が参列した。

 岐阜ファーティヒモスク・イマームによる礼拝を経て、田嶋町長は「私たち串本町民はこの地に眠る殉難将士の御霊(みたま)をお守りし、大島島民が示した利他の精神を継承する。歴史を風化させることなく、日ト友好の架け橋のまちとして両国の友好の一助となることを誓う」と式辞。テキン一等参事官は「串本の皆さまとご一緒にエ号の出来事に思いをはせるため、殉難将兵たちが安らかに眠るこの地に立つことができたことを誇りに思う」と胸中を語って古今紡がれる友好関係への感謝を掲げ、参列一同順次献花した。

 地元樫野区の髙山カヤ子区長(75)はどのような形であろうと区民は9月16日のことを忘れないとし、「去年よりも参列者が少し多くなり、眠っている将士の方々もきっと心強く思ってくれていると思う」と今年の式典を喜んだ。

(2022年9月18日付紙面より)

慰霊碑に献花する田嶋勝正町長夫妻ら=16日、串本町樫野
2022年09月18日
2 ジオ的観点からふるさと知る
 熊野川中で「瀞峡めぐり」事前学習  (新宮市 )

 新宮市立熊野川中学校(松本潤校長)で16日、国の特別名勝・天然記念物に指定されている瀞峡(瀞八丁)を舟で巡る「瀞峡めぐり」の事前学習があった。南紀熊野ジオガイドの平野皓大さんが来校し、地域の観光資源の魅力を伝えた。事前学習を踏まえ、同校1、2年生は21日(水)に「瀞峡めぐり」を体験する予定。

 ふるさと学習の一環として実施。ジオ的観点を通して、地域の名所を知ってもらうことを狙いとしている。

 瀞峡は、和歌山、三重、奈良の3県にまたがる景勝地で、大正時代にプロペラ船が瀞峡―新宮町(現新宮市)間を往来し、昭和40年代にはウオータージェット船が登場。多くの観光客を絶勝の地へと運んだ。現在は(一財)熊野川町ふれあい公社が川舟を活用した「瀞峡めぐり」を運営している。

 平野さんは、ジオパークの概要や「私たちはプレートの沈み込みで生み出された三つの種類の大地がつくった場所で生活しています」など、南紀熊野ジオパークの成り立ちを説明。

 吉野熊野国立公園内にあり、南紀熊野ジオパークエリアでもある瀞峡について「マグマの熱で硬くなった地層が削られて今の地形になりました」。

 かつては新宮からプロペラ船で観光客を輸送していたことや、鉱山や炭鉱があったことなどから大変なにぎわいを見せていたとし「河原にはお店もいっぱい並んでいた。三反帆(さんだんぼ)や木材を運ぶ筏(いかだ)も行き交っていた」と、大地が形成した歴史や文化の盛り上がりを紹介。「昔は栄えていたんだということを思い出しながら『瀞峡めぐり』を楽しんで」と呼びかけた。

(2022年9月18日付紙面より)

ジオ的観点からふるさとを学習=16日、新宮市立熊野川中学校
平野皓大さん
2022年09月18日
3 移住定住支援を拡充
 「空き家バンク」の新事業も  (紀宝町 )

 紀宝町は本年度から、「空き家バンク制度」の物件充実を図ることを目的に、各自治会と連携した「空き家バンク登録奨励金事業」や「空き家バンク登録促進助成事業」、住宅取得を支援する「住宅購入支援事業」「空き家改修支援事業」を進めている。

 人口減少・少子高齢化に歯止めをかけるため、町では地域活性化や空き家の利活用促進、移住定住希望者への支援制度を拡充させてきた。

 2014年度から開始した「空き家バンク制度」は延べ62件の物件登録があり、37件が成約し、22組40人が町外からの移住だった。

 移住定住、子育て支援を続けてきた結果、19年と21年を比較した30~40代の転入超過率の改善幅が東海4県で4位になるなど、成果が表れてきた。

 町では「今後も全庁挙げて紀宝町を移住先として選んでいただける、住み良いまちづくりを推進し、引き続き、人口社会減、自然減対策の取り組みを継続したい」としている。

 各種事業への問い合わせは役場企画調整課(電話0735・33・0334)まで。

  □     □

 主な事業は次の通り。

■空き家バンク登録促進助成金事業

 空き家バンクに物件を登録する際、空き家の清掃や家財道具などの残置物の搬出・処分などを町内業者に委託する場合の費用を一部助成。対象は空き家バンクに登録を行う家主で、助成額は上限3万円で対象額の2分の1。

■空き家改修支援事業

 購入した空き家の改修工事を町内建設業者の施工で行う際の工事費用の一部を助成する。助成額は上限10万円で対象額の3分の1。町商工会商品券を給付する。

■町内住宅購入支援事業

 町内で新築、中古問わず住宅を購入した人に購入費用の一部を助成する。助成額は5万円(購入額を上限)で、義務教育終了前の子ども1人につき5万円を加算し、町商工会商品券を給付する。

(2022年9月18日付紙面より)

空き家バンクに登録されている物件(紀宝町提供)
住宅から見える風景(同提供)
2022年09月18日
4 小型車を無料貸し出し
 まちなか観光の実証実験  (太地町 )

 太地町は15日より、2人乗りの小型電気自動車を使った「ちょいノリ旅」の実証実験を始めた。観光客などに対して無料で車両を貸し出し、町内散策に利用してもらう。28日(水)までで、ニーズや適正価格、行き先などを調べ、事業化の可能性を探る。

 太地町は内閣府から、未来技術社会実装事業を行う地方自治体の一つとして採択を受けており、その一環となる。同事業は、未来技術を活用した地方創生の提案を募集したもの。この事業として「ちょいノリ旅」のほか、自動運転車による町内巡回や、ドローン活用ビジネスの実証実験なども行っている。

 「ちょいノリ旅」は、まちなか観光の促進を目指すもの。車両はJR太地駅に置いてあり、駅内の観光案内所で利用の受け付けと貸し出しを行う。利用の場合は事前予約を求めているが、借り受けの希望があり、予約が入っていない場合は即日でも貸し出す。

 利用時間は午前8時30分から午後4時までで、利用していいのは太地町内のみ。充電時間は2時間必要で、電気と利用時間の残量が十分であれば、1日に複数人に貸し出すこともあり得る。

 使用車両は、トヨタのC+pod。後部座席がなく、車長が短い。オートマチックで、最高速度は時速60㌔。クーラー使用時で約75㌔の走行が可能となっている。利用には、普通自動車運転免許が必要。また台風接近など荒天時は、貸し出しを中止する場合がある。予約は、太地町観光案内所(電話0735・59・3131)。前日の午後5時まで受け付ける。

 なお「ちょいノリ旅」の実証実験は、太地町が単独で費用負担して実施する。要する費用は、車両レンタル代の十数万円のみ。実証実験の結果、事業化の可能性があるとなれば、内閣府を経由して関係省庁の人材が派遣され、使用できる補助金を紹介してもらえるなど、助言が受けられる。

 また事業化するにしても、町事業として、委託管理事業として、関係法人で行うなど、さまざまな選択肢が考えられるという。

(2022年9月18日付紙面より)

無料で貸し出される、まちなか観光用の2人乗り小型電気自動車=16日、JR太地駅
2022年09月18日
5 サフランモドキ咲く  新宮市三輪崎の岩肌  
2022年09月18日
6 全産業の現状判断「下降」超  和歌山県の経済動向  
2022年09月18日
7 和歌山には19~20日最接近か  高波、暴風などに警戒  (台風14号 )
2022年09月18日
8 小鷺愛空さん最優秀賞  天石東村記念書道作品展  
2022年09月18日
9 さまざまな海を表現  「写真を楽しむ写真展 うみ」  (太地町立石垣記念館 )
2022年09月18日
10 来年への思い込め斎行  宇久井神社例大祭の宵宮  (那智勝浦町 )
2022年09月18日
11 県知事賞など22賞選出  児童生徒木工工作コンクール  
2022年09月18日
12 教育支援などに1千万円寄付  R.Linkに紺綬褒章伝達  (御浜町 )
2022年09月18日
13 お悔やみ情報
  
2022年09月15日
14 新宮高校チームが初優勝
 高校生クイズ in English  (和歌山県 )

 和歌山市の和歌山マリーナシティで11日に開催された「第11回わかやま高校生クイズ in English」で、新宮市の県立新宮高校1年の小西汰知さん、藤野遥さん、川端天人さんのチームが初優勝を飾った。

 和歌山県、日本、世界に関する幅広い知識やなぞなぞを問う英語のクイズ大会で、和歌山県教育委員会主催。近畿大学附属新宮高校や県立新翔高校をはじめ、県内13校から33チーム96人が出場した。クイズは全て英語で出題・解答を行い、○×クイズの予選、早押し3問先取の準決勝を経て、4チームが決勝へ進出した。

 決勝戦は早押し5問先取で、新宮高校チームは県立桐蔭高校と4ポイントずつで並ぶ接戦となったが「私の目は三つあり、赤と青と黄色。私は誰?」というなぞなぞに協力して「traffic light(信号機)」と解答して優勝をつかんだ。

 チームリーダーの小西さんは「問題文が全然聞き取れない問いもあったが“three(3)”“shrine(神社)”“crow(カラス)”の三つの単語から『ヤタガラス』と答えることができ、ここから流れがつかめた」と振り返る。「英語が大好きで、同じESS部の2人を誘った。実用英語技能検定やTOEICにも挑戦しているが、最近は伸び悩んでいたので、県大会で優勝できてうれしい。将来は英語の教師になりたい」と目標を口にした。

 藤野さんは「これまでの優勝校は進学校ばかりで、まさか優勝できるとは思っていなかった。先生方に予想問題を作ってもらい、練習したおかげ」。川端さんは「他の2人に助けられた。いつか海外で働いてみたい」と語った。

 英語科の小川茜教諭は「引っかけ問題も多い中、3人で知恵を出し合い、チームで闘ったことが優勝につながったのでは」と話していた。

(2022年9月15日付紙面より)

(左から)藤野遥さん、小西汰知さん、川端天人さん=13日、新宮市の県立新宮高校
高校生クイズ大会会場の様子(新宮高校提供)
2022年09月15日
15 1万2千円の商品券
 全町民への配布を承認  (太地町議会 )

 太地町議会(水谷育生議長、10人)9月定例会が13日、太地町役場の議場で開会した。9人の議員が出席。町民1人当たり1万2000円の商品券配布事業費や、ドローン活用の映像販売の実証実験事業費などを含む、一般会計補正予算案などを可決承認した。会期は22日(木)までの10日間、一般質問は21日(水)から。

 新型コロナウイルスの感染で療養中の三軒一高町長に代わり、漁野洋伸副町長が議案の提案理由説明を行った。内容は報告2件、議案2件、決算認定7件であることを紹介。「詳細は各担当者より説明させる」と伝えた上で、慎重審議を呼びかけた。

 商品券配布事業は、国の交付金を活用したものであることが、町当局から説明があった。筋師光博議員は「事業の詳細は。執行はいつを予定か」と問うた。当局は「1人1万2000円分の商品券を2920人分、計上している。10月9日に配布を予定。使用期限は令和5年の1月15日まで。可決されたら、協力店舗を募集したい」と答えた。

 海野好詔議員は「(商品券ではなく)現金では駄目なのか」と確認。当局は「現金にしたいが、それだと国の基準で交付金対象にならない」と理解を求めた。

 ドローン活用事業についても町当局より、国の補助金を活用したものであることが報告された。森岡茂夫議員は「ドローン事業の内容はどういうものか」と質問。当局は「森浦湾でのシーカヤックの様子を空撮して、スマホに配信したり、シーカヤックやサイクリングの拠点にドローンで弁当を配達したりする事業を考えている」と伝えた。

 これを受けて漁野尚登議員は「お金をとるのか」と尋ねた。当局は「配信料や配達料を考えているが、今回はあくまで実証実験。アンケートをとるなどして検討する」と述べた。

 一般会計補正予算案は、3億2080万2000円を追加するものだった。全会一致で可決となった。

(2022年9月15日付紙面より)

一般会計補正予算案などを審議した=13日、太地町役場の議場
2022年09月15日
16 現地実習で学びを生かす
 玉川大学観光学部の学生  (古座川町 )

 玉川大学観光学部リージョナルリーダーコースの1年生11人が7日から10日までの4日間、古座川町観光協会(鈴木貴裕会長)協力の下でフィールドワークに取り組んだ。

 同コースの専門科目「地域創生プロジェクト」の一環。履修する11人は持続可能な開発目標(SDGs)を意識しながらツーリズムによる地域活性化の手法を学んでいて、その学びを現地で生かす経験を積むためこのフィールドワークに臨んだ。

 同科目を担当する小林等准教授はテーマとして「古座川町の特定エリア(空き地)を活(い)かし、Z世代を対象に、地域が活性化する魅力あるアイデアをプレゼンせよ!」を設定。前年度に大学生対象スタディーケーションの実証実験に臨んだ経緯がある同協会に受け入れを求め、同協会は過去の実績を生かして場を整える協力をした。

 11人は四つのグループに分かれ、初日は合同で南紀熊野ジオパークセンターや町内にある虫喰岩(むしくいいわ)、一枚岩、滝の拝などのジオサイトを見学。2日目はグループそれぞれの小テーマに基づいて現地の現況を調べ、バーベキュー交流会を開いて住民との意見交換にも取り組んだ。3日目は古座川ジビエ山の光工房を見学し、現地でできる体験に選択参加。以降は発表の準備に専念した。

 4日目は南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館でグループごとにプレゼンテーションを実施。現況から課題を抽出し、フィールドワークのテーマに沿って解決策の提案をするという流れを基調にして発表を重ねた。様子は会場聴講とオンライン聴講の2系統で伝え、現地や同大学の関係者が質問や感想、意見を寄せて11人の経験を後押しした。

 現地を代表して同町地域振興課の下村賢一課長、同協会の鈴木会長と須川陽介理事(前会長)が講評。それぞれの立場から感じた事柄を伝え、提案に感謝するなどした。

 現地実習を終えて小林准教授は「学びを生かす経験は大学の4年間にとどまらず、以降の人生においても役に立つ。非日常がある場所を訪ねてみたり人脈につながったりと今回はいい経験をさせていただき、学生は久しぶりに旅の良さも感じられたと思う」と語った。

  □     □

※Z世代=生まれた時点でインターネットやデジタル技術があり親和性が高い世代。現時点のおおむね10~25歳を指す。

(2022年9月15日付紙面より)

現地の課題を抽出し解決策を関係者に提案する学生ら=10日、南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館
2022年09月15日
17 県内温泉の活性化を
 わかやま12湯サミット  (那智勝浦町 )

 「第2回わかやま12湯サミットin南紀勝浦温泉」が12日、那智勝浦町勝浦のホテル浦島で開かれた。和歌山県内の12温泉地の旅館ホテルの女将(おかみ)を中心に、関係者52人が参加。県内温泉地の活性化を目指し情報を交換し、交流を深めた。

 わかやま12湯推進協議会(青木査稚子会長)の主催。県の温泉の魅力PRなどのために2020年に組織した団体で、女将が前面に立ち、温泉地のある市町村や観光協会、観光地域づくり法人(DMO)などと連携して活動を行っている。

 加盟の温泉地は▽わかやま温泉▽みなべ温泉▽白浜温泉・椿(つばき)温泉▽すさみ温泉▽串本温泉▽龍神温泉▽川湯温泉▽渡瀬温泉▽湯の峰温泉▽南紀勝浦温泉▽湯川温泉▽太地温泉。第1回のサミットは昨年10月に、田辺市の龍神温泉で開いていた。

 今回は、多くが浴衣姿での参加だった。各温泉地の女将など女性4人が語るパネルディスカッションが「注目される和歌山の温泉のここが好き‼」をテーマに開催された。自分がいる温泉地ではなく、他所の温泉地をアピールするという条件があった。

 「渡瀬や川湯など山あいの温泉は、雨でも山がきれい」「椿は白浜ほど開けていなくて、人に温かみがある」「いろんな人が友人のように話しかけてくれる。地元の人との交流が魅力の一つ」「川湯は出た後も体がずっとぽかぽかする」「湯川は化粧水にずっとつかっている感じ」などの意見があった。

 パネルディスカッションに先立ち、南紀熊野ジオパーク推進協議会学術専門委員も務める和歌山大学の後誠介客員教授による「わかやま 温泉の謎を解く」の講演もあった。「温泉は岩石を煎じ詰めた漢方薬のようなもの」「もとは雨水。100年以上前の水が温泉となっている」などと伝えた。

 同町の堀順一郎町長のあいさつもあった。「意見交換など行い、県全体で誘客できるような取り組みにつながれば」と述べた。

(2022年9月15日付紙面より)

パネルディスカッションでは他の温泉地の魅力を紹介
2022年09月15日
18 東紀州選抜が初優勝  三重県中学生軟式野球選抜大会  
2022年09月15日
19 「町の役に立てたかな」  子ども議会の要望に応じ点検  (紀宝町 )
2022年09月15日
20 3人が登壇、当局質す  新宮市議会一般質問①  
2022年09月15日
21 参加した生徒の感想紹介  サマーボランティアスクール  (太地町 )
2022年09月15日
22 海外協力隊が見たネパール  19日まで、太田の郷で写真展  (那智勝浦町 )
2022年09月15日
23 命を守るための工夫を  勝浦小5年生が防災学習  (那智勝浦町 )
2022年09月15日
24 往時の現物交え魅力伝える  「那智大滝」記念展始まる  (南紀熊野ジオパーク )
2022年09月15日
25 長期の訪問で姿勢を学ぶ  グローカルの2年生20人  (串本古座高校 )
2022年09月15日
26 町の発展祈り晴天の下、斎行  勝浦八幡神社例大祭  (那智勝浦町 )
2022年09月04日
27 考えて行動できる人に
 緑丘中学校で防災集会  (新宮市 )

 新宮市立緑丘中学校(宮本雅史校長、生徒230人)で2日、防災集会があった。生徒たちは宮本校長の講話に耳を傾けるなどして防災意識を高めた。

 2011年3月の東日本大震災、9月の紀伊半島大水害などでは、自然災害によって多くの命が奪われた。11年が経過し改めて災害を教訓に、残された者として「日々の生活への感謝」「防災」などについて考える機会にと毎年実施。新型コロナウイルス感染症対策として学年ごとに分かれて行われた。

 3年生92人の集会では、宮本校長が地震の原因や、災害への備えについて語った。地球は高温の液体からできており、その上には流体と固体の中間となるマントル、陸地とつながるプレートの3地層からできているとされていると説明。マントルによって流され曲がった最上部のプレートが、跳ねるように動くことで地震が起こり、津波が発生する原因をつくりだすことを伝えた。

 宮本校長は南海トラフ巨大地震にも触れ▽想定にとらわれるな▽最善を尽くせ▽率先避難者たれ―の津波避難3原則を挙げ「『自らの命は自ら守る』。一人一人が考えて行動できる人になってほしい」などと呼びかけた。

 講話を聞いた生徒会長の松根瑠奈さんは「具体的な話が聞けて勉強になった。命を守ることを考え、他の人たちが自分の姿を見て避難してくれる行動ができるようになれれば」と話していた。

(2022年9月4日付紙面より)

講話に耳を傾ける生徒=2日、新宮市立緑丘中学校
宮本雅史校長
2022年09月04日
28 「道の駅なち」の魅力生かす
 大学生がマーケティングを企画  (武者修行プログラム™ )

 大学生向けグローバル研修を展開する株式会社旅武者(遠藤まさみ代表取締役)=東京都=は1日、那智勝浦町内で「地方創生イノベーション武者修行プログラム™」を開始した。関西や関東方面などから集まった大学生20人が参加。14日(水)までの期間、「世界遺産×ビーチ×温泉×道の駅『ひと・もの・こと』がつながる新名所をつくれ!」をテーマに、同町の「道の駅なち」を活動拠点として、マーケティング施策を企画・実施する。

 同社はこれまでにも、町内でプログラムを実施しており、町の目玉となる名産品や生マグロを利用した新商品開発、「紀の松島」乗船中の満足度向上や集客増を目指すプラン作成などにも取り組んできた。

 今回は地元住民に人気の産直市場や世界遺産、ビーチ、温泉と直結する「道の駅なち」の「豊富なコンテンツがありながらも生かし切れていない」という課題に挑む。学生は誰もが立ち寄ることのできる新名所とすべく、取り組むという。

 初日、学生はゲームで緊張をほぐし、自己紹介では2週間の意気込みや抱負なども発表した。同社人財紹介事業部の東条智子さんやファシリテーターの高野康さん、河野格さんがプログラムの説明などをして、その後は町内を散策した。

 高野さんと河野さんは「ここまでたどり着き、この日を迎えることができたことは素晴らしい。まずは自分を認めてあげてほしい」と話した。

 参加した佐藤暢輝さん(東北大2年)は「学生団体の先輩も参加していたので興味があった。今回のプログラムで人との関わり合いを持ち、自分の力を試したい。この2週間でできた一つの軸を今後の武器にして、広く活動したい」と語った。

 学生らは4日に中間発表、10、11日に企画商品の販売などを行う効果測定を経て、12日に最終発表に挑む。また、5日には地域住民と共にSDGsゲームに取り組み交流する「SDGs de 地方創生+武者修行プログラム」も行う。

 なお、同社によると、学生やスタッフらはアルコール消毒やマスク着用はもちろん、日々の検温や酸素濃度検査など、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じている。

  □     □

■武者修行プログラムとは

 株式会社旅武者のベトナム法人が運営する店舗で、全国から集まる大学生がチームを組み、新規ビジネス担当者として新商品・サービス開発やプロモーション企画を自らで考え、行動し形にして顧客に届けるリアルなビジネス体験学習プログラム。

 日本国内でも実施し、地域や地域住民と関わる関係人口の増加や、武者修行修了生を中心とした関係人口ネットワークの構築を目指している。

 さまざまな困難に直面する中、自分自身の成長課題に向き合い、自己変革(変態)などをしていくことで、主体的に自らの置かれた状況と向き合い、人生を切り開く力「自走式エンジン®」を積むことを目的・ゴールとしている。

 同社は大学生向けの研修以外にも企業の若手向けグローバル研修や戦力人事・組織開発コンサルティング、採用支援などを行っている。

(2022年9月4日付紙面より)

初日は互いを知るためにゲームなどに取り組んだ=1日、那智勝浦町のサンライズ勝浦
2022年09月04日
29 災害を想定し迅速に避難
 くじらの博物館で防災訓練  (太地町 )

 太地町立くじらの博物館(稲森大樹館長)で1日、防災訓練があった。稲森館長をはじめ職員36人が参加し、津波を想定した避難や誘導、火災を想定した防火訓練などに取り組み、防災意識を高めた。

 訓練は「防災の日」(9月1日)に関連しての取り組みで地震や津波、火災などの災害に対する防災意識を高め、しかるべきときに取る行動の統一と情報の共有を図ることを目的に実施。避難器具の点検などは定期的に行われているが、大規模な防災訓練は昨年に続いて2回目となった。

 集合した職員らを前に稲森館長が「昨年に和歌山県を震源地とする地震が起こった際には、冷静に対応することができた。この訓練でも緊張感を持って安全に取り組んでいきたい」とあいさつ。東海・東南海・南海の3連動地震による津波の発生を想定し、避難および誘導訓練に取り組んだ。

 職員たちは来館者役と誘導役に分かれ、同施設裏手にある浅間山(せんげんやま、海抜約37㍍)へ。津波到達時間内の避難を最終目標に定めながら迅速に避難行動を行った。3連動地震による同町の想定は津波到達時間7分、最大津波高6㍍、平均浸水2・3㍍となっている。

 同町役場総務課の山下真一企画員は「昨年も実施している中で、非常に落ち着いて誘導することができていました」と講評。「地震や津波はいつ起こるか分からない。悪天候などの状況を考え、時間を気にしながら今後の防災活動に生かしてください」と呼びかけた。

 火災を想定した訓練では、新宮防災(新宮市三輪崎)、役場、同施設自衛防災隊長の築紫健児さんらが館内、屋外、水族館に分かれて屋上救助袋の開け方や消火器の使用方法、防火シャッターの取り扱いなどについて講義。参加者は真剣な表情で説明に耳を傾け、避難・消火器具についての知識を得る機会とした。

 稲森館長は「所要時間や誘導方法などの動きを確認することができる貴重な機会でした。訓練は繰り返し行うことが大切。今後も継続して取り組み、対応を体得していければ」と話していた。

(2022年9月4日付紙面より)

津波を想定し訓練に取り組む職員=1日、太地町
消火器の使用方法なども学んだ
2022年09月04日
30 「子どもに触れて幸せな人生を」
 荻田和秀医師を招いて講演会  

 産婦人科を舞台とした漫画「コウノドリ」の主人公、鴻鳥サクラのモデルとなった産婦人科医・荻田和秀さんを招いての講演会が熊野市民会館であった。「奇跡のすぐそばにいること」をテーマに、荻田さんは「妊婦さんに席を譲るだけで幸せな社会になる。皆さんも子育てに関わり、子どもに触れて幸せな人生を送ってほしい」と語りかけた。

 紀南地域母子保健医療推進協議会が主催。りんくう総合医療センターに勤務する荻田さんは講演で「産婦人科医の理想像が鴻鳥先生。私はモデルでなく、設定の一部ですよ」と話した上で、協力したドラマ「コウノドリ」の舞台裏を交えながら話を進めた。

 出産まで一度も産婦人科にかからない未受診妊婦(飛び込み出産)の調査で、「経済的問題」が3分の1以下に対し「知識の欠如」「妊婦に対する認識の甘さ」「家庭事情」などが6割を占めたことを挙げ、ドラマのセリフ「貧しいってのはお金がないだけじゃないから。教育が受けられない、情報が得られない、家族や仲間の縁に恵まれない。その結果が駆け込み出産だ」を紹介した。

 第4話「小さな命 あなたを救うのは私」で取り上げた早産に関し「年々、早産が増え、今は8%ほどになっているが、日本は周産期死亡率が世界で一番低い」と語った。

 第5話「未成年の妊婦と特別養子縁組」のシーンを基に里親制度を説明。「この回は神回との評価を受けた」と明かし「私たちの仕事は『おめでとう』と言える。産婦人科医は子どもの安全を考えて見えないところで努力している」と伝えた。

 産後に分泌される「オキシトシン」について「社会性、多幸感、寛容性を増し、育児行動を促進する。赤ちゃんも子育てに反応し、愛情が注がれるとオキシトシンが増える。育児は、する側、される側も気持ち良く、オキシトシンを通して新たな社会性が構築される」と話した。

 「分娩(ぶんべん)は育児の第一歩」。産科医・鴻鳥サクラの「出産という奇跡の後には現実が続いていく。赤ちゃんと一緒に現実を生きるのは僕たちではない」を紹介し、子育てには地域のおばあちゃん、おじいちゃんの力が必要と締めくくった。

(2022年9月4日付紙面より)

これまで関わった子どもを紹介する荻田和秀さん=熊野市民会館
講演で話を聞く来場者
2022年09月04日
31 11月に花火打ち上げを検討  9月定例会に上程  (那智勝浦町 )
2022年09月04日
32 サルスベリ咲く  新宮市相賀の県道沿い  
2022年09月04日
33 3人が特別賞受賞  第56回高野山競書大会  (香波書道教室 )
2022年09月04日
34 剣道の素晴らしさに触れて  新宮道場で体験会  (新宮剣友会 )
2022年09月04日
35 「全身全霊で仕事に」  創立記念日に町長訓示  (御浜町 )
2022年09月04日
36 各自が高台まで逃げる  大津波想定して避難訓練  (成川小 )
2022年09月04日
37 工作や自由研究がずらり  勝浦小で夏休み作品展  (那智勝浦町 )
2022年09月04日
38 お悔やみ情報