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2022年08月26日
1 「くまの」が新宮港にお目見え
 関係者らが入港を歓迎  (新宮市 )

 海上自衛隊の最新鋭ステルス型の護衛艦「くまの」(艦長=櫻井敦二等海佐、以下90人)が25日、新宮市佐野の新宮港第3岸壁に入港した。同日、関係者らによる入港歓迎行事が行われ、田岡実千年市長らが出迎えた。同護衛艦は26、27の両日に同所で開催される「自衛隊サマーフェスタ2022in新宮」で岸壁から見学することができる。

 今年3月、和歌山、三重、奈良3県を流れる「熊野川」から命名された護衛艦「くまの」が就役。掃海隊群に直轄艦として編入され、横須賀に配備された。全長132・5㍍、最大幅16・3㍍。排水量は3900㌧。船体のコンパクト化、徹底した省人化を図っており、乗員は通常型護衛艦の半数ほどの約90人。護衛艦機能に加え、従来は掃海艦艇が担っていた対機雷戦機能も備えている。

 熊野を冠した艦名から当地方でのお披露目が実現。同護衛艦が一般の港に入港するのは今回が初めてとなる。

 歓迎行事には田岡市長、酒井清崇東牟婁振興局長、田原正士新宮警察署長をはじめ、新宮防衛協会、紀州防大防医大友の会、県自衛隊家族会など関係者らが出席した。

 主催者を代表し、和歌山地方協力本部長の栫憲記(かこい・けんき)一等陸佐があいさつ。同港入港に至った経緯を説明するとともに、関係者らの尽力に感謝を伝え、乗員に「短い滞在時間だがこの機会を通して和歌山県を知ってもらえれば。イベントを訪れる多くの人に『くまの』をアピールして」と呼びかけた。

 来賓の田岡市長は「新宮港を第2の母港として、ふるさとに帰るがごとく今後もお立ち寄りいただければ。いつでも心を込めてお帰りをお待ち申し上げたい」。対し、櫻井二等海佐は「愛される船となるよう、しっかりと頑張っていきたい」と誓いを新たにした。

 サマーフェスタの初日26日は正午から。陸自の装備品展示や、売店でのグッズ、レトルトの海軍カレーの販売もある。27日は午前9時から午後4時までで、陸自の装備品展示や売店販売に加え、空自が地対空誘導弾ペトリオットの展示もある。

(2022年8月26日付紙面より)

護衛艦「くまの」入港に当たり歓迎行事が行われた=25日、新宮市佐野
関係者らが入港を歓迎
2022年08月26日
2 陽性者登録センター開設など 県民へのお願いを更新 (和歌山県)

 和歌山県は23日、「県民の皆様へのお願い」を更新した。軽微な症状などの条件に当てはまる人は、自己検査・登録制度(抗原定性検査キットの送付・陽性者登録事業)を活用するよう呼びかけている。

 新型コロナウイルス感染症患者の急増に伴い医療の逼迫(ひっぱく)が発生する中、県は急拡大への対応として、有症状者などを対象に抗原定性検査キットの入手から医師による確認・届け出までを自宅にいながらオンラインで完結することができる「県抗原定性検査キット送付・陽性者登録センター」(QRコード参照)を開設した。抗原キットの申し込みは9月28日(水)までの午前9時~午後5時、陽性登録は同30日(金)までの午前9時~午後5時まで申請を受け付ける。

 対象者は▽和歌山県在住または滞在中で、何らかの症状がある▽「年齢が15歳から50歳未満」「基礎疾患(糖尿病、高血圧、心血管疾患、慢性腎臓病、ぜんそくなど)を持っていない」「BMI30未満(BMI=体重㌔÷身長㍍の2乗)」「妊娠していない」―の全てに該当する人。申請から登録までの流れは別図を参照。

 また、PCR検査等の無料化事業を9月30日まで延長すると決定。県は、保健所の業務負担軽減のために、陽性が判明した人で管轄保健所からショートメッセージサービス(SMS)を受信した人は、MyHER-SYS(マイハーシス)を活用した健康観察への協力を呼びかけている。

(2022年8月26日付紙面より)

和歌山県抗原定性検査キット送付・陽性者登録センター
登録センターのQRコード
2022年08月26日
3 「前向き行動支援」学ぶ
 和久田学さんが教育講演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町教育研究会(会長=山下真司・勝浦小学校長)が24日、町内の小中学校10校の教職員を対象とした教育講演会を開催した。公益社団法人子どもの発達科学研究所の所長兼主任研究員の和久田学さん(小児発達学博士)が「子どもの行動を支える学校としての取り組み」と題してオンラインで講話した。

 和久田さんは1986年から静岡県特別支援学校の教諭を務め、2012年からは研究者として大阪大学大学院、浜松医科大学、弘前大学大学院で活躍。文部科学省委託の「いじめ・不登校等の未然防止に向けて魅力ある学校づくりに関する調査研究事業」で大阪府吹田市の公立小中学校にプログラムを提供している。

 和久田さんは、学力面の遅れや暴れる・おとなしすぎる、不登校といった問題が起こってから支援を行う従来の方法を「失敗を待つモデル」と批判。それに代わる包括的モデルとして、米国で開発・実践されている「教育に対する反応(RTI)モデル」を紹介した。

 「学びとは、半永続的な行動の変化である」という定義を示し「教師の仕事は子どもに学びをもたらし、適切な行動を増やしていくこと」と説明。「現在の教育現場では不適切な行動を減らすことが中心となりがち。しかし、『しかる』『注意する』という罰的アプローチを取ると、勉強自体への意欲をなくす『近接領域弱化の法則』や、怖い先生の前だけきちんとするようになる『弁別の法則』といった副作用が起こり、問題が深刻化する可能性がある」と述べた。

 具体的な手法としては、ターゲットとなる行動が起こる先行条件・行動・結果の三つを分析するABC分析の考え方を紹介。適切な行動が起こる先行条件を整え、結果を褒める「前向き行動支援」の重要生を述べ「教師による課題設定や指示、非言語性表現、時間デザインなどが重要な先行条件となる」と教育のプロとしての指導力の向上を促した。

(2022年8月26日付紙面より)

オンライン講話の様子=24日、那智勝浦町立市野々小学校
2022年08月26日
4 化石に親しみ造形に挑戦
 潮岬でアート・WS実施  (県文化振興財団 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家などで21日、イベント「夏休みアート・ワークショップ(WS)串本編」があり参加者15人と同伴の家族が化石に親しみ、その造形に挑戦するなどした。

 このイベントは県と県文化振興財団が県立近代美術館、潮岬おもしろらんど体験学習推進協議会、和歌山芸術文化支援協会の協力を得て実施。講師として美術家の妻木良三さんと化石研究家の左向幸雄さんを迎え、2人が愛好する世界観に触れる内容で小学生以上を対象にし定員先着15人程度で事前申し込みを呼びかけた。

 講師2人は化石収集で親しい間柄。前半は左向さんが潮岬地内に私設している化石資料館を訪ねて町内外から収集した化石を解説付きで観察し、高まった関心を足掛かりにして後半は妻木さんから化石の型取りを当日指示して作品作りに取り組んだ。

 当日指示の内容に合わせて左向さんは三葉虫の化石を参加者に提供。妻木さんは樹脂粘土を使ってきれいに型取りする方法を伝えて工作を促し、仕上がった作品をシャーレに封入し参加の証しとして託した。

 妻木さんは現在、同美術館で「なつやすみの美術館12 妻木良三『はじまりの風景』」と題した展覧会を開いていて、終盤では紀伊半島で見られる自然の造形にも似た表現の鉛筆画作品など出品概要を紹介し、最後に「自分が楽しいことは何かなとアンテナを張り、その何かにうまく出会えると楽しくなる。それを大事にしてほしい」と呼びかけて締めくくった。

 イベントを経て妻木さんは「試行錯誤して考えた型取りの手法で子どもも上手に作品を仕上げて喜ぶのを見て、やってよかったし楽しみを持ち帰ってもらえたと思う。自分も左向さんも好きなことがやめられず今がある。化石や絵である必要はないので、皆さんそれぞれに好きの先にあるものとの出会いがあれば」と手応えなどを語った。

(2022年8月26日付紙面より)

左向幸雄さんの化石資料館を見学する参加者=21日、串本町潮岬
化石の型取りに取り組む子どもら
展覧会の概要を紹介する妻木良三さん(左)
2022年08月26日
5 輪投げなどの出店楽しむ  成川保育所で「なつまつり」  (紀宝町 )
2022年08月26日
6 3年ぶり、思い思いの仮装で  延命地蔵仮装盆踊り大会  (紀宝町神内 )
2022年08月26日
7 小中学生議員が鋭い質問  1日限りの子ども議会一般質問  (紀宝町 )
2022年08月26日
8 極楽地蔵を清掃  地元や他県の有志  (新宮市 )
2022年08月26日
9 優勝目指しゲームに挑戦  5児童館でチャレラン大会  (新宮市 )
2022年08月26日
10 安楽地蔵など供養  三輪崎区が法要営む  (新宮市 )
2022年08月26日
11 山本信義さん78歳の挑戦  アマチュア無線3級に合格  (那智勝浦町 )
2022年08月26日
12 星形の花が鈴なりに咲く  イワタバコが花の盛りに  (古座川町 )
2022年08月26日
13 じいそれは わしの服やで 小さかろ  第4回もの忘れ川柳入賞発表  (古座川町社会福祉協議会 )
2022年08月26日
14 きみが防ぐ電気事故!  8月は電気使用安全月間  (こども新聞 )
2022年08月26日
15 永年勤続で感謝状  南紀園、小割由貴子さん  
2022年08月26日
16 お悔やみ情報
  
2022年08月23日
17 初の全体行事で地域防災力向上を
 幼少年婦人防火委が研修会  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で20日、令和4年度市幼少年婦人防火委員会の防災研修会があった。市内三つの自主防火組織が参加。防災講話や活動報告などを通して防災意識の高揚を図る機会とした。

 幼少年婦人防火委員会は▽婦人防火クラブ(端地遥会長、7クラブ114人)▽王子ヶ浜少年消防クラブ(川嶋丈温委員長、14人)▽白梅幼年消防クラブ―の自主防火組織により構成されている。

 当地域に甚大な被害をもたらした紀伊半島大水害(2011年)から11年。同研修会は「紀伊半島大水害を教訓に地域防災力の強化~命を守る経験を次の世代へ~」と題し、未曽有の災禍や水害の教訓を伝え、地域防災力の強化を図ることを目的に同委員会初の全体行事として開催した。(一財)日本防火・防災協会が共催。市消防本部が協力した。

 研修会は、白梅幼年消防クラブの防火太鼓で幕開け。同委員会長の垣内一男消防長は、各団体の日頃からの火災予防啓発活動への協力に感謝。研修会実施に至った経緯について説明し「防火太鼓はとても元気が良く力を頂いた。この素晴らしいホールで開催できてうれしい。実りの多い研修会となれば」とあいさつした。

 来賓の田岡実千年市長は「紀伊半島大水害から来月で11年を迎える。私たちはこの災害を教訓として市の防災に生かしていかなければ。災害から一人の犠牲者も出さないという強い信念の下、防災対策の一層の充実、強化を図るためには皆さまのより一層の協力が必要」と呼びかけた。

 王子ヶ浜小6年生で組織される王子ヶ浜少年消防クラブは、煙体験や天ぷら油火災実験、消火器取り扱い訓練など、動画を通して活動内容を紹介。「これからも知識や技術を学びながら、将来の地域防火防災リーダーの担い手となるために頑張っていきます」と誓いを新たにした。

 市消防本部予防課は近年の火災状況や動向などを説明。「住宅火災による死者の主な原因として逃げ遅れが過半数を占めている。発見の遅れが被害を拡大させる」と述べ、住宅用火災警報器の設置や交換への協力を求めた。

 防災講話では減災カフェ主宰の上野山巳喜彦さんが「体験談から振り返る紀伊半島大水害」を演題に講話。当時の様子を写真と証言で紹介し「過去に学び、現在を点検し、未来に備えることが大事。令和に生きる私たちは科学・技術の力、先人の知恵、共助の力を合わせた多重防御が必要」と伝えた。

(2022年8月23日付紙面より)

白梅幼年消防クラブの防火太鼓で幕開け=20日、新宮市の「丹鶴ホール」
王子ヶ浜少年消防クラブが活動内容を紹介した
2022年08月23日
18 町長に全国大会優勝報告 堀愛菜さんと堀結菜さん (串本町)

 串本町の少年野球チーム・串本オーシャンズの木下正己監督と選手の堀愛菜さん、堀結菜さん(ともに潮岬小6年)らが19日、田嶋勝正町長に全国大会「NPBガールズトーナメント2022全日本女子学童軟式野球大会」に出場し優勝したことを報告した。

 この大会は7月29日から8月4日まで石川県内であり、全国の43チームがトーナメント形式で対戦。愛菜さん、結菜さんを含む6年生主体のチーム「和歌山ハーモニーズ」(和田昌宏監督、選手14人)を結成して参戦し、6戦を勝ち抜いて優勝をつかみ取った。

 2人は兄に刺激を受け小学1年生の終盤で串本オーシャンズへ入団し軟式野球を始めた。最高学年となった現在のポジションは愛菜さんがキャッチャー、結菜さんはピッチャーとファースト。和歌山ハーモニーズでは外野手(ともにライト)として2月以降7回の合同練習に参加し、その成果も発揮して今回の勝利に貢献した。

 報告には堀さんの両親も同席。木下監督から経緯の説明を受けた田嶋町長は「一つのスポーツに打ち込んでこういった舞台に立つことは良い経験になるし、多くの人に接する機会もあって視野も広まる。君たちの年齢でその経験をすることは素晴らしいことだと思う」とたたえ、懇談をする中で今後別の新しい挑戦を始めたいと2人が考えていることを知り「今経験していることは、野球に限らずいろいろな場面で自分の肉となり血となって返ってくると思う。これからまた新たな目標をつくって挑むにしても精いっぱい頑張ってほしい」と後押しした。

 「力を出し切れた」と同大会を振り返る2人。今後も9月の近畿大会など試合の予定があり、有終の美を目指して卒団まで頑張りたいと意欲を示していた。

(2022年8月23日付紙面より)

全国大会優勝を報告する堀愛菜さん(左)と堀結菜さんら=19日、串本町役場本庁
2022年08月23日
19 美術教育の実践報告
 東牟婁地方美育協会が研修  (那智勝浦町 )

 東牟婁地方美育協会(芝﨑勝善会長)は19日、那智勝浦町立宇久井小学校で「第63回那智山研究集会」を開いた。新宮・東牟婁地方の幼稚園・小中学校から教職員40人が参加し、図画工作や美術に関わる実践報告や講義に、熱心に耳を傾けた。

 畿央大学教育学部の西尾正寛教授、和歌山大学教育学部の丁子かおる准教授を講師に招き、3年ぶりに開催した。

 実践報告では、今年10月に和歌山県で開催予定の第73回造形表現・図画工作・美術教育研究全国大会および第76回和歌山県図工・美術教育研究大会で、研究発表する教諭らが経過を述べた。

 新宮市立丹鶴幼稚園の松尾れいか教諭は、感触や素材との触れ合いを重視した園児たちの造形活動について報告。生き物の観察を通じた絵画制作や粘土・段ボールを使った遊びの様子を振り返り、写真と文章を組み合わせた「ドキュメンテーション」による教職員・保護者間の情報共有についても語った。

 北山村立北山小学校の福田誠教諭は「不易と流行の視点から見直す地域の木版画教材」と題して発表した。約70年の歴史を持つ「東牟婁地方学校版画展」の取り組みに言及し、本年度の北山小学校の5、6年生7人が取り組んでいる共同版画制作に言及。那智勝浦町立勝浦小学校の5年生が「那智勝浦町」をテーマに多色刷りの「彫り進み版画」を制作したことにも触れた。

 講師による講義や色彩・色調に関する実技講習もあり、西尾教授は「外からの情報を取り入れ、美術教育に生かそうとする先生方の熱意が素晴らしい」と話していた。

(2022年8月23日付紙面より)

アートカードによるマッチングゲームに取り組む=19日、那智勝浦町立宇久井小学校
北山小学校と勝浦小学校で制作している共同版画など
2022年08月23日
20 「非常時こそ地域の力を」
 講話で避難生活考える  (御浜町 )

 御浜町は21日、防災講話「地域における防災力の重要性 避難所で過ごす生活とは」を阿田和の町中央公民館で開催した。自主防災組織に関わる町民らが聴講し、避難生活や避難所運営について考えた。

 町には阿田和、下市木、上市木、志原、尾呂志、神木の6地域に計65の自主防災組織が活動している。講話は研修の一環として町民対象に企画し、三重大学大学院地域イノベーション学研究科、三重大学地域圏防災・減災研究センター准教授の水木千春さんを講師に迎えた。

 講話で水木さんは近年の気象について「台風に関係なく線状降水帯が発生し、局所的に雨が降っている。日本のどこで被害が出ても不思議ではない」と指摘。「非常時こそ、地域の力が必要」とし、災害を見据えて日頃からリアルな訓練を重ねることや、運営側だけでなく、避難者の協力が必要不可欠で、地域にも事前に周知しておくことの重要性をアドバイスした。

 「災害発生時は誰もが切迫した状態になり、強い不安やストレスが重なる」とした上で、避難所ではさまざまな問題が発生することを紹介。プライバシー、食事、健康、衛生、トイレなどの問題のほか、子どものいる世帯や高齢者、外国人などへの配慮も欠かせないとした。また、感染症対策を考慮した避難所のレイアウトや運営のポイントについても説明した。

 あいさつした大畑覚町長は昨年度に町総合計画を策定し防災対策を進めていることや、6地域で避難所運営マニュアルが作られたことを報告。「今後台風シーズンを迎えるに当たり、警戒を強めている。自主防災組織の皆さんには町職員と一緒になって取り組んでもらえたら」と日頃の活動に感謝を示し、今後の協力を求めた。

(2022年8月23日付紙面より)

自主防災組織の住民らが聴講した=21日、御浜町中央公民館
講師の水木千春さん
2022年08月23日
21 貝砂を観察し気付き得る  小学生を対象にイベント  (南紀熊野ジオパーク )
2022年08月23日
22 プログラミング制御を学ぶ  串本町でロボット教室開講  (県宇宙教育研究会 )
2022年08月23日
23 厳正な抽選で参加者確定  サーカスショーに856人申し込み  (新宮市 )
2022年08月23日
24 歩いて健康と名産品を獲得  「旅するつもりでウォーキング」  (那智勝浦町 )
2022年08月23日
25 ウミホタルはなぜ光る?  発明クラブが野外活動  
2022年08月23日
26 県下高校野球新人戦が開幕  新宮が初戦突破、有・串・新連合は敗退  
2022年08月23日
27 秋季関西リーグに向けて  佛教大卓球部が3年ぶりに合宿  (那智勝浦町 )
2022年08月23日
28 有症状者対象に検査キット  オンラインで受け付け  (三重県 )
2022年08月23日
29 1等当選者に商品券  健診受診者対象の抽選会  (御浜町 )
2022年08月23日
30 またいつか、この仲間で演奏を  関西コンクールで銀賞受賞  (新宮高校吹奏楽部 )
2022年08月23日
31 お悔やみ情報
  
2022年08月09日
32 貴重な生原稿、見つかる
 中上健次顕彰委員会に寄贈  (新宮市 )

 中上健次顕彰委員会はこのほど、新宮市名誉市民で芥川賞作家の中上健次(1946~92年)の生原稿の寄贈を受けた。6日、同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で発表があり、故人の妻のかすみ(紀和鏡〈きわ・きょう〉)さん、長女の紀さんは寄贈者に対し「大切に取ってくださっていてありがたい。心から感謝したい」と話した。

 寄贈を受けたのは、中上初期の小説「修験」の直筆生原稿。雑誌「文芸」(74年9月号)初出、「化粧」(78年3月、講談社)に収録されている。原稿用紙に書かれたものは数が少なく珍しい資料であるとともに、同顕彰委員会で所蔵するもののうち2番目に古い資料となる。同顕彰委員会では現在、約100点の作品(コピー含む)を所蔵しているという。

 寄贈者は東京都在住の長谷川阿貴(あき)さん。父の故・川西政明さん(1941~2016年)が所蔵していたもので、川西さんは大学卒業後に河出書房新社へ入社。72年に退社し文芸評論家として活躍した。中上に関する記述としては「中上健次を読む」(「本を読む 同時代の作家に関する十四章」82年、集英社)、「安部公房から中上健次まで」(「昭和文学史 下巻」2001年、講談社)がある。

 かすみさんの元に長谷川さんから生原稿を所有しているとの文書が届いたことを機に寄贈の運びとなった。原稿は400字詰め原稿用紙20枚分。なお、川西さんが中上を担当していたのか、またなぜ原稿を所有していたのかについては不明とのこと。

 冒頭は万年筆だが途中からはボールペンで書かれていることから、かすみさんと紀さんは「途中でインクが切れたのだと思う。1日で仕上げた原稿では」と推測する。

 当時は出版社によっては原稿が戻ってこないケースもあり、中上が没後30年を迎える節目の年に原稿の発見に至ったことに対してかすみさんは「いろいろな意味で貴重な発見。作品を振り返るきっかけにもなった」と感謝。

 顕彰委員でもある文芸評論家の高澤秀次さんは「『修験』は中上の最初の短編集『化粧』の冒頭を飾る短編。『化粧』は『熊野集』や『千年の愉楽』にもつながる実験的な試みが見られる短編集となっている。紀州の風土も見え隠れする。そんな生原稿が発見されたことは価値があることだと思う」と話していた。

 なお、原稿は同施設内市立図書館「中上健次コーナー」で、秋ごろの公開を予定している。

(2022年8月9日付紙面より)

短編小説「修験」の生原稿が見つかった=6日、新宮市の「丹鶴ホール」
原稿の解説をする(左から)高澤秀次さん、中上かすみさん、中上紀さん
2022年08月09日
33 演奏や紹介で一体感を共有
 創立65周年記念コンサート  (串本分屯基地 )

 航空自衛隊串本分屯基地(中津洋紀司令)の創立65周年記念コンサートが7日に紀南文化会館=田辺市=であり、約900人が中部航空音楽隊(五味渕敦隊長)による演奏などを通して一体感を共有した。

 1957年4月の空自9082部隊展開を創立として歴史を紡ぐ同基地。現在は太平洋方面の対空警戒監視や災害対応を主任務とし、現在65周年の節目を迎えている。

 地域との縁も重んじ、新型コロナウイルスの情勢で最近は休止しているが平年は年1回の一般公開などを実施し、祭事や訓練、交通安全啓発など地域行事へも積極参加。これらつながりを感謝の思いを持って確かめる機会としているのが5年周期で取り組む創立記念事業となっている。

 この日開いたコンサートは式典(今後実施の見込み)と対で定例化している行事で、静岡県浜松市を拠点とする同音楽隊が出演。同基地の招待者と一般の事前申込者が来場し、2部構成で8曲、アンコールに応えて2曲を鑑賞した。

 同基地はコンサートと併せて活動紹介ブースも設け、同基地の軽装甲機動車など装備品や航空自衛隊の任務詳細などを隊員の適時解説を交えて伝えるパネル展示、航空機関係のポスター・フォルダーの進呈で来場者との接点を重ねた。自衛隊和歌山地方協力本部もブースを設け、ミニ制服試着体験やイベント紹介(8月26、27日に新宮港で開く自衛隊サマーフェスタ<護衛艦くまのの寄港など>の宣伝含む)などで接点を後押しした。

 同基地招待で来場し、代表して同音楽隊に花束を贈って感謝した県立串本古座高校吹奏楽部の深石みどりさん(2年)は「想像を超えて圧倒されるすごい演奏で、ソロ演奏もかっこ良かった。自分たち(=同部)は少人数なので、迫力を出すために圧倒するような演奏を心がけたいと思いました」とコメント。会場受付で来場者を一通り出迎えた中津司令は「65年間、串本の地で任務に当たれたのは地域皆さまの協力あればこそのたまもの。今後も地域と協働し、国民の安全安心のための活動をしていきたい」とこのコンサートに寄せる思いを語った。

(2022年8月9日付紙面より)

中部航空音楽隊を招いて開いた串本分屯基地創立65周年記念コンサート=7日、紀南文化会館
来場者を迎える中津洋紀司令(左)
コンサートと併せて開いた活動紹介ブース
2022年08月09日
34 土砂災害の学び深める
 恒例の夏休み企画14日まで  (土砂災害啓発センター )

 那智勝浦町市野々の和歌山県土砂災害啓発センター(稲田健二所長)は14日(日)まで、小学生以上を対象とした夏休み企画を開催している。事前予約が必要な「砂防えん堤の見学と石積み体験」と「雲の模型の製作ワークショップ」に加え、随時実施している「土石流について学ぼう」の三つの企画が用意されている。

 同センターは毎年、内容を変えながら夏休み企画を実施。近年、全国各地や県内で発生している土砂災害について専門知識を持った職員が詳細などを解説する。

 「砂防えん堤の見学と石積み体験」では、同センター近くにある砂防えん堤「鳴子谷川1号堰堤」を見学し、えん堤で用いられる工法である石積みの施工体験ができる。14日までの期間、連日午前10時30分から実施。定員は10人。

 「雲の模型の製作ワークショップ」は、雲を分類した10種類の模型を製作するもの。気象予報士の資格を持つセンター職員が解説し、実物の転倒ます型雨量計を使って、雨や雨の観測についての説明も行われる。実施日は11日(木・祝)、14日で、いずれも午後1時から90分程度。小学高学年以上が対象で、小学生の場合は保護者同伴が必要。定員は5組。

 期間中に申し出があれば、随時実施する「土石流について学ぼう」では、土石流の様子や砂防えん堤の効果が理解できる土石流模型装置を使用して、実験を行う。

 センター内には同町井関在住で紀伊半島大水害語り部の防災士・久保榮子さんの体験紙芝居や土砂災害の実例など解説をしたパネル、小中学校における防災学習感想文などの展示もある。

  □     □

■初日の様子は



 初日となった6日午前には太地町立太地小学校に通う花村瑛斗君(6年)と森栞那(かんな)さん(2年)が「砂防えん堤の見学と石積み体験」「土石流について学ぼう」に参加した。

 同センターの筒井和男さんが、2011年に甚大な被害を発生させた紀伊半島大水害や各地で起きた土砂災害を動画や写真で説明し、砂防えん堤の効果を伝えるために土石流模型装置で実験した。

 実際に砂防えん堤を見学後、えん堤に用いる工法を学ぶために再びセンターへ。2人は修景工模型に、発泡スチロール製の石とコンクリートに見立てたクッション材を置きながら、石積み体験に取り組んだ。最後は工事看板に自身らの名前を書き、記念撮影をして体験は終了となった。

 花村君は「砂防えん堤がないと本当に怖いと思った。いろいろな対策をしていることや石の積み方などもよく分かりました」と笑顔で語った。

 筒井さんは「土砂災害の危険性や砂防えん堤の効果を知ってもらうとともに、土砂災害を引き起こす雨や気象にも興味を持っていただけたら。お気軽にご参加ください」と話している。

 申し込みは名前(ふりがな)、連絡先、希望イベント、日程、人数を記入し、FAX(0735・29・7534)または、メール(e0806041@pref.wakayama.lg.jp)で申し込む。問い合わせは土砂災害啓発センター(電話0735・29・7531)まで。

 雨天時はセンター内のみでの説明となり、大雨警報などが発表された場合は中止となる。

(2022年8月9日付紙面より)

石積み施工体験に取り組んだ参加者=6日、那智勝浦町の和歌山県土砂災害啓発センター
きいちゃんも登場し記念撮影
2022年08月09日
35 2年連続関西大会へ 新宮高校吹奏楽部が快挙 (新宮市)

 新宮市の県立新宮高校吹奏楽部(亀谷覚史顧問、尾鷲心部長)が、6日に和歌山市で開かれた第58回和歌山県吹奏楽コンクール高校小編成部門で金賞を受賞。2年連続で県代表に選出され、20日(土)に京都コンサートホール(京都府)で開催される関西大会へ駒を進めた。

 部員たちは6日夜、新宮高校に帰校後に結果発表を受け、これまで一緒に音楽を作り上げてきた仲間やOB・保護者らと喜びを分かち合った。

 演奏曲は「生命(いのち)のアマナ~ウインド・アンサンブルのために~」。新型コロナウイルス感染拡大の世情を受けて作曲された曲で、不条理に立ち向かって未来を切り開く姿、命の尊さや生きることの美しさを表現している。

 尾鷲部長は「体調不良でコンクールに出場できなくなった部員から『かわいい後輩たちともう一回一緒に演奏したいから、関西大会に連れて行って』と言われ、約束を果たせて本当に良かった」。

 亀谷顧問は「今年は新型コロナで思うように練習もできず、しんどいことも多かったが、ステージ上で音楽を心から楽しむ部員たちの姿に感動した。2年連続の関西大会出場は、創部以来初では。和歌山県人として、いい音楽を届けたい」と涙をにじませて話していた。

(2022年8月9日付紙面より)

結果発表を受け笑顔の部員たち=6日、新宮市の県立新宮高校
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