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2022年08月27日
1 自発的意志や社会貢献学ぶ
 サマーボランティアスクール  (太地町 )

 太地町社会福祉協議会は24、25の両日、町内の中学生を対象に「サマーボランティアスクール」を開いた。参加した町立太地中学校の生徒5人はボランティアや防災について学びを深めた。

 本年度テーマは「学ぼう、防災」。ボランティア活動や福祉への理解を深めるとともに、自分たちに何ができるかを考え、災害時の行動について学ぶことなどが目的。

 岡本研会長は「2日間で自発的に行動しようという気持ちを学んでいただけたら」とあいさつ。

 町社協の小畑美由紀さんは「ボランティアとは」「どんなボランティアがある」などを問い、生徒はその対応について付箋に書き出した。

 小畑さんは「困っている人たちを助けたいと思う気持ちもボランティアになる」と話した。

 町社協事務局次長の漁野真司さんが「災害ボランティアについて~災害時でなくても助け合おう~」を講義。「何のために誰のためにボランティア活動を行うのかを知る」「人と人とのつながりの大切さを知る」「他人事ではなく自分事として考え行動する」を柱とし、社協の役割や災害ボランティアの詳細、日頃から自らができること、自身のボランティア体験を解説した。

 漁野さんは1995年の阪神淡路大震災が契機となり、災害ボランティアが始まり、ボランティア活動の発展へとつながったと説明。奉仕のイメージが強いボランティアは本来、自発的な意志に基づき、人や社会に貢献することだと話した。

 漁野さんは「大切なものをなくさないために何をすべきか、自分にできることを考え、日頃から家族や友人と話し合ってほしい」と訴えた。

 「『してもらう人』『してあげる人』の関係ではなく、復興に向け『共に協力しあう』関係」や「自分にできること、できないことを判断し、無理をしない」などのボランティア活動に入る心構えを紹介した。

 そのほか、災害ボランティアに関する〇×クイズや防災ゲーム、災害ボランティアセンターについての座学に取り組み、町役場の職員から「太地町事前復興計画」や応急処置も学んだ。

 脊古陸駆さん(2年)は「多くのボランティアがあることを知った。今後はボランティアに参加したい」と語った。

 翌25日は災害ボランティアセンターの運営体験を実施。受け付け、マッチングを経て、協力者の町民宅を訪問。氏名や最寄りの避難所などの聞き取り調査を行い、活動を報告した。最後はサマーボランティアスクールを振り返り、感想も発表した。岡本会長から生徒に修了証が手渡された。

(2022年8月27日付紙面より)

ボランティアについて学びを深めた=24日、太地町の多目的センター
聞き取り調査に向かう生徒ら=25日、太地町内(同町社会福祉協議会提供)
2022年08月27日
2 遊び通して体力向上を
 地域ふれあいネットワーク  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域ふれあいネットワークは20日、同町二河の教育センター(旧三川小学校)で「運動遊び」を開いた。町の健康づくりや健康課題改善に取り組む「地域活性化起業人」の島田匡平さんがナビゲーターを務め、参加した町内の小学生16人が遊びを通じて楽しみながら体を動かした。

 教育関係者などで組織される同ネットワークは、共働き世代の増加などの環境の変化を受け、放課後や長期休暇中に子どもたちの居場所づくりをすることを目的に活動している。

 この日はウオーミングアップのために鬼も逃げる児童も、歩いて5歩で止まり、タッチされると鬼になるという「5歩鬼」を実施。

 その後は、チーム分けをしてドッジボールに取り組んだ。異なる学校の児童らは協力しながらボールをキャッチし、声をかけ合って、投球するなどして汗を流した。

 参加した畑下波依司君(下里小5)は「ドッジボールが楽しかった。ボールに当たりそうなぎりぎりのところでかわすことができて良かった。ほかの学校の子たちとも仲良くなれた。また、参加したいです」と笑顔で話した。

 島田さんは「遊びを通して体力が向上し、各小学校の児童同士で交流を深めることが目的。ぜひ、今後も継続して参加していただけたら幸いです」と話していた。

 本年度は9月10日(土)、10月8日(土)、11月12日(土)、12月10日(土)に開催され、いずれも午前10時から。

(2022年8月27日付紙面より)

ドッジボールを楽しんだ=20日、那智勝浦町の教育センター
ストレッチなどにも取り組む児童ら
2022年08月27日
3 電波やIoTの発想に親しむ
 小中学生対象に実験工作教室  (わかやま産業振興財団・和歌山工業高等専門学校 )

 わかやま産業振興財団(島正博理事長)と和歌山工業高等専門学校(北風幸一校長)の主催事業「おもしろ科学の実験工作教室〈串本会場〉」が24日に串本町文化センターであり、小中学生11人が工作やプログラミングに挑戦し電波やモノのインターネット(IoT)を利用する発想に親しむなどした。

 この教室は、生活を豊かにする科学への興味や関心を深めることを目的として1993年度から和歌山会場を設けて実施。2011年度に田辺会場、21年に橋本会場と増え、本年度は串本会場を加えた4会場で順次開くとして参加を呼びかけた。

 対象は小学4年生~中学3年生で、事前申し込みは各会場定員15人として電子メールで受け付け。串本会場には田辺市~新宮市から12人の申し込みがあったという。

 当日は午前と午後の2部構成。午前の部はラジオキットの組み立てと電波の利用で同校の平野廣佑助教、午後の部はマイコンモジュール「M5Stack」を用いたプログラミング体験で同校の岡部弘佑准教授が講師となり実施した。同校5年生2人と同財団職員3人がサポートし、両部の合間では同校や高専ロボコンの紹介などもあった。

 午前の部は基板や部品を組み上げる感覚を体験し、ラジオ放送の受信成功を足掛かりにして電波とは何かを学習。午後の部は同モジュールの加速度センサーが捉えた特定の状況に対して特定の音を出す命令を与えるプログラミングが主な内容で、この作業はIoTの発想に通じると小中学生に紹介しつつ、挑戦を促した。

 両部に取り組んた後は修了証書を受け取って終了し、組み立てたラジオは持ち帰り。新宮市から参加した青木尚之君(三輪崎小6年)は「工作やプログラミングが好きなので参加してみた。難しいところは特になかったし、周波数を使って音階が奏でられるのは今まで知らなかった発想で、きれいに音を鳴らすことができて楽しかった。また参加してみたい」とコメントした。

(2022年8月27日付紙面より)

ラジオキットの組み立てに挑戦する小中学生=24日、串本町文化センター
2022年08月27日
4 郷土愛深め米の大切さ知る
 近大新宮中1年が稲刈り体験  (新宮市熊野川町 )

 新宮市の近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)の1年生48人は24日、同市熊野川町日足の田んぼで稲刈りを実施した。生徒たちは農業活動に取り組む「MYNS(マインズ)」(南本安信代表)のメンバーに教わりながら、鎌を手に金色の稲穂を刈り取った。

 ふるさと教育の一環で2016年から開始。市の教育目標である「郷土への誇りと愛着を育む教育の充実」を目的に、地元農家と協力した体験を通じて地元への愛着を深めようと行われている。作業体験や脱穀、乾燥などを見学することで農家の人たちへの感謝の気持ちと米を大切にする心を養う。田んぼは11年の紀伊半島大水害で浸水被害を受けた場所にあり、地域活性化のため積極的な取り組みで、復興に向けて頑張る地域の姿を伝える狙いもある。

 生徒たちは、4月にMYNSが所有する広さ約10㌃の田んぼで田植えを実施。この日はJAみくまのの清水重良さんから鎌の扱い方や作業の説明を受けると、協力しながら稲を刈っていった。

 大前美結(みゆう)さん(13)は「田植えから稲刈りまで初めての経験でしたが楽しかったです。自分たちが携わった稲がしっかり成長してくれ、特別な感情がある。改めて作物の大切さを実感しました」。

 南本代表は「生徒みんなの一生懸命に作業する姿が見られました。身をもって体験することで、育てることの大切さをいつまでも忘れないでもらえれば」と話していた。

(2022年8月27日付紙面より)

鎌を使い丁寧に稲を刈る生徒=24日、新宮市熊野川町
2022年08月27日
5 山口酒店が優勝 第181回職場対抗ボウリング大会 
2022年08月27日
6 南紀が準決勝進出
 ボーイズリーグ和歌山大会が開幕  
2022年08月27日
7 夏休みの自由研究を手助け  宇久井ビジターで名前調べ  (那智勝浦町 )
2022年08月27日
8 熱中症は予防が大事  田島幸治医師が対策講座  (新宮市熊野川町 )
2022年08月27日
9 改築に向け一部解体  紀南学園で工事進む  (新宮市 )
2022年08月27日
10 区民らが次々お参り  中葉地蔵で「地蔵盆」  (新宮市 )
2022年08月27日
11 MRと自動運転走行を紹介  5社合同で実証実験を実施  (南紀白浜空港 )
2022年08月27日
12 弘法湯、9月中開業目指す  新たな運営得て改装大詰め  (串本町 )
2022年08月27日
13 3年ぶり、中学校陸上競技大会  男女計27種目で熱戦  (熊野南郡 )
2022年08月27日
14 現職陣営のみ出席  御浜町長選事前説明会  
2022年08月27日
15 命の始まりと大切さ学ぶ  きほっこで助産師が授業  (紀宝町 )
2022年08月24日
16 稲刈り通して多くの学びを
 ジュントスメンバーが農業体験  (那智勝浦町 )

 「けん玉で養えるコンセントレーション(集中力)、コンフィデンス(自信)、コントロール(調整力)は農業にとっても、サッカーにとっても重要。どれが欠けてもいけない」―。

 そう話すのは新宮市在住で太地町立子育て支援室・子どもの居場所づくり指導員の村上和弥さんだ。17日、那智勝浦町長井にある村上さん宅の13㌃の田んぼにおいて、新宮・東牟婁地方を拠点に活動する中学生クラブチーム「JUNTOS(ジュントス)フットボールクラブ」の2年生14人が協力して稲刈りなどに取り組み、農業体験に汗を流した。

 同クラブ代表の⻆利則さんが生徒に農業体験をさせたいと考え、古くからの知人である村上さんに協力を求めて実施に至ったという。

 生徒は三つのグループに分かれ、コンバインによる稲刈り、収穫した米の運搬、機械を用いた草刈りを順番に体験した。

 村上さんから操縦や農業についての説明を受けながら、コンバインに乗車した生徒らは、たくましく実った稲穂を刈り取っていった。

 速水陸さん(那智中)は「楽しかった。知らないことも多くあり、作業も想像以上に大変だった。チームではディフェンダーを務めている。今年は失点しないように努力したい」。

 ⻆さんは「体を成長させる上では食事は重要。米がどのような思いで作られているのかを知り、感謝の気持ちを学んでほしい。次は田植えも考えています」と話した。

 昨年、太地学童保育所の子どもたちを招いて麦踏み体験を行い「種をまいて、収穫するまでの期間やそこに喜びがあることを理解する『長いものさし』を持ってほしい」と訴えた村上さん。

 稲刈りについては「百の職業ができるから百姓だと説明した。努力や苦労してできたものを食べることは当然だが、工程を知って、多くを学んでもらうことこそ大切なのでは」と語った。

 収穫した米は精米後、お土産として生徒らに贈られた。

(2022年8月24日付紙面より)

村上和弥さんから稲刈りを学ぶ生徒=17日、那智勝浦町長井
草刈りにも取り組んだ
2022年08月24日
17 剣を交えて愛しむを知る 新宮市で剣道交流会 

 新宮市王子町の市立総合体育館で20、21日の2日間にわたり、剣道交流会が開かれた。新宮剣友会をはじめとする地元と海南市、紀の川市の少年少女剣士ら総勢33人が参加。剣道を通して交流を図り、技術の研さんに励んだ。

 交流会に参加したのは▽新宮剣友会▽串本少年剣道クラブ▽正平館(三重県)▽巽剣道教室(海南市)▽貴志川剣道クラブ(紀の川市)―の5団体。県内に5人しかいない八段取得者である新宮剣友会の宮戸伸之会長の指導を得られる好機会を捉え、かねて親交のあった巽剣道教室、貴志川剣道クラブの参加を経て交流会の実施に至った。市外の剣道団体と地元剣道団体が合同練習や交流試合を行うことで技術向上や青少年の健全育成につなげる目的もある。

 開催に当たり、応援に駆け付けた田岡実千年市長が、市を代表して歓迎のあいさつ。「剣道に打ち込めているのは監督や指導者、保護者の皆さんのおかげであることを忘れず、感謝の気持ちをもって精いっぱい取り組んで」と激励した。剣士らはお互いの距離を取るなど新型コロナウイルス感染予防対策を講じながら準備体操。素振りでは宮戸会長から「1本1本大切に」「どこですり足するか考えて」などと指導を受けた。

 巽剣道教室の谷岡慎吾代表は現役警察官。今年3月に県警を退職した宮戸会長から警察官として指導を受けた縁もあり、教室挙げて交流会に参加した。「八段取得者から指導を受ける貴重な機会。子どもたちも楽しみにしています」と笑顔。

 宮戸会長は「当地方の子どもたちはこれまでは出向くことが多かったが、地元で交流会ができて気持ちも違うと思う。剣道には『交剣知愛』、剣を交えて愛(お)しむを知るという言葉がある。これからもこういった交流を続けていきたい」と話していた。

(2022年8月24日付紙面より)

剣道を通して交流を図る剣士ら=20日、新宮市王子町の市立総合体育館
宮戸伸之会長(左)が指導した
2022年08月24日
18 串本町で第1回の集合活動実施
 宇宙・ロケット・人工衛星教室  (雑賀技術研究所 )

 雑賀技術研究所=和歌山市=の主催事業「サイカ/宇宙・ロケット・人工衛星教室」の第1回が21、22日に串本町内であり、受講登録する中学生~高校生37人が自身のスキルアップを意識して取り組んだ。

 この教室は、一人でも多くの若者にロケット「カイロス」打ち上げの瞬間を間近で体験できるよう、初号機打ち上げ時の公式見学場のボランティアスタッフとして関わる(県との調整で決定済み)ことを前提にし指導のノウハウを持つ県宇宙教育研究会の共催を得て計画。計3回の集合活動とその間のオンライン交流により、来たる宇宙時代に自分はこれから何をするべきか考える機会とすることを目指して進めるとしている。

 参加している中学生や高校生は応募時に動機と今後の目標をアンケート聴取しその内容で選抜されたメンバーで、登録数は39人。中学1年生から高校3年生まで、県内外から参加する状況となっている。

 メンバーとはすでにオンライン活動を始めているが、集合活動は今回が初。打ち上げの現地・串本町を会場とし、南紀熊野ジオパークセンターで地理的特色を学んだ後、2024年度に普通科宇宙探究コース開設予定の県立串本古座高校へ移動して開講式に臨んだ。

 県宇宙教育研究会の木皮享顧問と同校の榎本貴英校長がこの教室で目指すことの達成を期待してあいさつを述べ、同研究所の中西豊理事が第1回の活動内容と目的を説明。榎本校長が5月11日に校内実施した宇宙講座の内容解説を含めて学校の紹介をするなどした。

 以降は教室名に掲げた宇宙・ロケット・人工衛星やコミュニケーションの大切さなどを学ぶセミナー(初日)やモデルロケット〈アルファⅢ〉の打ち上げ資格取得を見据えた講習・制作・打ち上げ体験(2日目)を実施。初日は同研究会の戸川定昭副会長、会員の成戸秀和さんや太田昇さん、藤木郁久事務局長、2日目は藤木事務局長が講師を務め、県立桐蔭高校科学部員やそのOB5人もサポートする中でメンバーは内容の習熟に励んだ。

 町内から参加した松原咲奏さん(中学1年)は「すでに知っていた内容もあったけれど新しい内容もあって深く学べたし、話の中にあったNASA(アメリカの航空宇宙局)も見学してみたいなと思った。ボランティアをするときは串本の魅力も伝え、質問を受けたらしっかりと答えていきたい」とコメント。

 教室を主導する中西理事によると、第2回は初号機打ち上げ前日と当日の2日間で組み、前日にボランティアセミナー、当日に公式見学場での実奉仕に臨む。その間はオンラインのつながりを生かして適時追加の勉強会も織り交ぜる予定。第3回は来年1月15日(日)に和歌山市内で開き、成果発表や修了証の交付、記念行事(宇宙飛行士・山崎直子さんのビデオレターやスペースワン株式会社・遠藤守最高顧問の講演を予定)を経て締めくくるという。

(2022年8月24日付紙面より)

第1回実施の目的などをメンバーに伝える中西豊理事(左)=21日、県立串本古座高校
第1回で実施されたセミナー(上)やモデルロケット体験の様子
2022年08月24日
19 尾呂志の農産物でスイーツ
 「仲間と笑顔で地域づくり」  (おひまち会 )

 御浜町の山間部にある尾呂志地域の女性グループ「おひまち会」(畑タミ代会長)のスイーツが人気だ。尾呂志産の農産物を生かした菓子作りで「仲間と共に笑顔で楽しむ地域づくり」に貢献したいと考えている。

 尾呂志は明治時代にあった村名で、上野や阪本、栗須など7地区を合わせて今もそう呼ばれる。元々、住民主体の活動が盛んな地域で、町が1999年に設置した「農産物直売所さぎりの里」には多くの農家が出品し、地元の人や観光客でにぎわいを見せている。

 会は、阪本地区で正月に作られる「三杯(さんばい)」など郷土料理を保存していこうと2017年4月に設立され、講習会などを通して作り方や味を受け継いできた。今は60~70代の女性7人が中心となり、尾呂志で取れた米や野菜を使った菓子作りに力を入れている。

 季節に合わせてさまざまな菓子を提案しており、紅茶の原種として明治から栽培されている特産「アッサム茶」のゼリーや、米粉のレモンケーキ、クッキーは年間を通して作っている。昨年からは地元の高齢者の声に応え、10~2月限定で週2回の弁当販売も始めた。

 尾呂志では昔、農作業を休む日のことを「おひまち」と呼び、毎月1日と15日には当番の人が丘の上から知らせたという。おひまちが意味するように菓子は毎週日曜だけ、さぎりの里に出品している。会員の板津呂良子さんと山田優子さんは「今はコロナ禍で活動が制限されるが、試作を繰り返して新しいお菓子にも挑戦していきたい。地域を元気にできれば」と話していた。

(2022年8月24日付紙面より)

「地域を元気に」と語るおひまち会の女性メンバー
2022年08月24日
20 もみじ会8月ゴルフコンペ
  
2022年08月24日
21 三輪崎剣志会が3位入賞
 全国道場少年剣道大会  
2022年08月24日
22 南紀ボーイズが準優勝
 日本少年野球紀州興紀大会  
2022年08月24日
23 近大新宮2大会連続優勝
 新宮サマーサッカーフェスティバル  
2022年08月24日
24 愛と感謝の気持ちを持って  カジェで「波動と言霊のお話会」  (新宮市 )
2022年08月24日
25 観光客に太田の新米を  採れたて新米キャンペーン  (那智勝浦町 )
2022年08月24日
26 大斎原の「高橋」復元なるか 「潜水橋」破損、復旧待たれる (熊野本宮大社)
2022年08月24日
27 生徒の力作170点展示  つれもていこら書道展  (那智勝浦町 )
2022年08月24日
28 自衛隊の体系や業務紹介  入隊考える学生を招いて  (串本分屯基地 )
2022年08月24日
29 山城さん、吉田さんが優勝  グラウンドゴルフ新米大会  (紀宝GG )
2022年08月24日
30 紀伊半島高速道の早期全通を  近畿道紀勢線建促期成同盟会  (要望活動 )
2022年08月24日
31 生産者、かんきつ対策を要望  果樹振興議員連盟が産地を視察  (三重県議会 )
2022年08月24日
32 「未来型の防波堤」研究  寺地航琉さんが全国大会へ  (新宮高校 )
2022年08月18日
33 遺族らが冥福を祈り
 初精霊船を見送る  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦初精霊送り実行委員会(大嶽勝司委員長)は16日、同町築地の勝浦漁港で勝浦地区の初精霊送りを営んだ。参列した遺族らは静かに手を合わせ冥福を祈り、初精霊船を見送った。

 勝浦地区では1955(昭和30)年に当時の青年会が、海を汚さない配慮から合同での行事を始めたという。現在は同実行委員会が中心となり、勝浦6区の区長や運営委員が協力。海翁禅寺、正念寺、法泉寺の住職が出仕し、地域を挙げての盆行事となっている。

 昨年に引き続き、アルコール消毒やマスクの着用に加え、各世帯最少人数での参列、一般焼香は行わないなど新型コロナウイルス感染症対策を呼びかけた。

 今年の初精霊は34柱だった。住職らの読経が始まり、各世帯の代表者が焼香を行った。灯籠を乗せて進む初精霊船に遺族が静かに手を合わせ見守った。

 また、実行委員会の高齢化などに伴い、昨年から追悼花火は業者に依頼。打ち上げられた花火が町の夜空を照らした。

 大嶽委員長は「天候に恵まれた。昨年より初精霊が少なかったことは良かったことだと思う。多くの皆さまにご参列いただけるように、早期のコロナ終息を願っています」と話していた。

(2022年8月18日付紙面より)

初精霊送りが営まれた=16日夜、那智勝浦町の勝浦漁港
多くの遺族が初精霊船を見送った
2022年08月18日
34 常設エコ広場、10月から開始
 各課が所管事務を報告  (新宮市議会教育民生委 )

 新宮市議会の教育民生委員会(濵田雅美委員長、6人)が16日、新宮市役所であった。市立医療センターや健康福祉部、教育委員会などが所管事務を報告した。

 医療センターからは、奨学金貸し付けや入院・外来患者の状況などについて報告があった。4月に開設した高度治療室(HCU)の利用率は7月末で63・9%(累計390人)であり、分娩(ぶんべん)予定者数は7月末現在で来年3月までで91人であるとした。委員は8月から開設した助産師外来の状況や看護師数、新型コロナウイルス感染症患者受け入れに伴う病棟の現状などについて確認した。

 健康福祉部からはコロナ関連相談者数、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金の支給状況、低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金の支給状況などについて各課が報告。旧王子幼稚園舎を活用した放課後児童クラブの開設については、早期開設に向けて検討を進めていくとした。

 保健センターは、3年ぶりの実施となった骨密度測定について、4回の実施で320人が参加したと説明。新型コロナワクチン接種推進室は、8月7日現在で4回目接種の対象者(60歳以上)1万2373人のうち、31・16%に当たる3856人が接種済みであるとした。

 委員は各支援金などに関して「相談しやすい窓口の設置を」。また、重症化を防ぐため3回目接種を推進する取り組みの必要性を訴えた。

 市民生活部・市民窓口課はマイナンバーカード交付率などの推移やマイナンバーカードが保険証として利用可能な医療機関などについて報告。委員からは「交付率向上を目指すならまずは市職員からでは」「メリットの周知や市民の不安を払拭する取り組みを」などの声が上がった。

 生活環境課は、燃やせるごみの減量化と市民の利便性の向上を目指して開設する常設エコ広場について、10月3日(月)からの運用開始を目指して現在、市役所第4駐車場内にシャッター付きプレハブ倉庫を建設していると話した。分別品目は通常のエコ広場と同様の燃やせるごみを除く18品目。開設日・時間は市役所開庁日の午前9時~午後4時を予定しているという。

 また、教育政策課からは和歌山県市町村課から市財政課に対し、市立丹鶴幼稚園の定員を実利用人数に合わせて見直すよう通知があったと報告。9月議会に収容定員について規定した市立幼稚園条例の一部改正議案を提出し、令和5年度から定員を105人から70人に変更する予定であるとした。

 文化振興課は、市文化複合施設「丹鶴ホール」内、文化ホールの使用率や市立図書館の利用状況などについて説明。委員からは、文化ホール使用時の図書館や熊野学エリア利用者の動線に配慮を求める意見もあった。

 施設内の床のひび割れやつなぎ目が隆起している部分があるのではといった指摘に対し当局は「表面が乾き、ひびが割れてしまうのはコンクリートの性質状仕方がないことだと聞いているが、建築業者と協議して対処していきたい」と述べた。

(2022年8月18日付紙面より)

教育民生委員会の様子=16日、新宮市役所
2022年08月18日
35 盆前に2回計145匹が誕生
 ウミガメ類のふ化始まる  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)で今年も、展示飼育するウミガメ類が産んだ卵のふ化・脱出期が始まった。今年は7月24日までにアカウミガメの産卵を12回ほど確認。飼育担当の吉田徹副館長は9月下旬まで稚ガメの誕生(=脱出)が続くとみて、今後も観察を続けるという。

 同館は屋外の大型水槽「ウミガメプール」でウミガメ類の大型個体を展示飼育。この水槽には後に人工産卵場が追加整備され、繁殖もできる環境となっている。

 近年は毎年のように産卵があり、今年はアカウミガメの完全飼育第2世代「くしもトリオ」(12歳の雌3匹)のもーちゃんが6月9日に産卵したのを皮切りに、アカウミガメの産卵が続いたという。

 今年最初の稚ガメ誕生は8月11日夜で6月9日産卵分から65匹、次いで8月12日夜に6月10日産卵分から80匹が砂中から這(は)い出た。ふ化直後の稚ガメは3~4日ほど母親が作った産卵巣にとどまり砂の中から這い出るタイミングを見計らうとされ、逆算して今回誕生した稚ガメがふ化するまでに要した日数は60日弱。吉田副館長は予想より1週間ほど早く、加えて過去の実績平均でふ化率3割前後となる飼育環境にあって高いふ化率でもあることから、これらの卵はかなり好条件に恵まれたと状況を語る。

 今年は「くしもトリオ」のしーちゃんの産卵も確認し稚ガメ誕生を注視中。くーちゃんは今年も産卵をしていないが、砂を掘って産卵巣を作る行動を確認しているそうで、「くしもトリオ」はいずれも成熟に達したと判断している。16日時点の今年誕生した稚ガメの数は145匹で、20日(土)をめどに館内の稚ガメ用水槽で展示飼育を始める予定。館内のトピックス水槽でアカウミガメの卵も展示中で、併せて観察してもらえればとしている。

 昨年、4年ぶりに誕生したアオウミガメの親は2年周期で産卵する傾向にあり、今年は傾向に沿うように産卵が確認できていないという。

(2022年8月18日付紙面より)

今年誕生したアカウミガメの稚ガメ(母親はもーちゃん)=16日、串本海中公園センター水族館
2022年08月18日
36 コロナ収束などを祈願
 天御中主神社で神事斎行  (新宮市 )

 新宮市佐野の天御中主(あめのみなかぬし)神社(髙橋正樹宮司)で16日、新型コロナウイルス感染症の収束などを祈る神事が営まれた。佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)の役員ら6人が参列し、神様をたたえて地域の平穏無事を願った。

 同委員会は例年、8月16日に新宮港緑地公園で「佐野柱松」を実施しているが、感染症拡大の影響により2020年から3年連続で中止を余儀なくされた。

 柱松は害虫駆除などを願い、元は江戸時代から続く伝統的な火祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が再開させたものの58年に途絶えていた。その後、佐野区の有志区民たちが「祭りをよみがえらせたい」との思いから93年に復活させて以来、27年連続で開催を続けてきた。かつては「木本の花火か佐野の柱松」と語られており、地区の夏の風物詩になっている。

 神事では髙橋宮司が祝詞を奏上した後、瀬古会長をはじめ参列者がコロナウイルスの収束や五穀豊穣(ほうじょう)、地域住民の健康などを祈願し、玉串を供えていった。

 瀬古会長は「無事に神事を終えて安心しました。3年連続の中止で残念な思いが大きいが、今も最前線でコロナに向き合ってくれている医療従事者の皆さんの苦労を考えると、密をつくりリスクを高めるわけにはいかない。『来年こそ』という気持ちを諦めず、また盛大に祭りを行えるのを信じて頑張っていければ」と話していた。

(2022年8月18日付紙面より)

神事に参列した皆さん=16日、新宮市佐野の天御中主神社
会員たちが玉串をささげた
2022年08月18日
37 思春期教育の推進など  紀南地域母子保健医療推協  (実務委員会 )
2022年08月18日
38 硬式球の感触確かめる  野球教室に中学3年生参加  
2022年08月18日
39 美しい顔立ちのフヨウ  夏を代表する花、咲き誇る  (紀宝町 )
2022年08月18日
40 おどりおどれよ薬師の庭で  平尾井薬師堂で「夏の大祭」  (紀宝町 )
2022年08月18日
41 有事のスムーズな開設目指し  職員らが避難所設営訓練  (新宮市 )
2022年08月18日
42 益栄丸が優勝飾る  三輪崎公民分館「盆野球大会」  (新宮市 )
2022年08月18日
43 目標に向かって歩み進めて  二十歳を祝う会に9人  (田辺市本宮町 )
2022年08月18日
44 夏の成人式で門出祝う  式簡素化し年度ごとに開催  (太地町 )
2022年08月18日
45 チーム「下克上」が優勝  第18回串本町盆野球大会  
2022年08月14日
46 徐福の遺徳しのぶ
 供養式典に20人参列  (新宮市 )

 新宮市徐福の徐福公園で12日、徐福供養式典が営まれた。熊野徐福万燈祭運営委員長の田岡実千年市長や、山口泰郎代表理事をはじめとした一般財団法人新宮徐福協会役員ら関係者約20人が参列。徐福の遺徳をしのんだ。

 徐福は今から約2200年前、中国を統一した秦の始皇帝の命を受け、不老不死の霊薬を求めて熊野に渡来したという伝説がある。公園内には、紀州藩初代藩主・徳川頼宣の命で1736年に建立された墓碑(市指定文化財)がある。

 今年の式典は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、規模を縮小し関係者のみで執り行った。なお、関連行事である「熊野徐福万燈祭(新宮花火大会)」は3年連続の中止が決定している。

 式典執行に当たり、山口代表理事は「今年も徐福さんに思いをはせる日がやって来た。徐福さんが取り持つご縁は、友好的で平和的な交流の礎構築に寄与してきた」。

 「混沌(こんとん)とした世界情勢に鑑み、今こそ徐福さん顕彰の理念である『友愛の絆』を見つめ直さねばならない。徐福さんを媒介として、未来永劫(えいごう)親しくお付き合いをさせていただくことを切に願ってやみません」とあいさつした。

 田岡市長は、徐福の墓前で農耕や捕鯨などの技術を日本に伝えたとされる徐福に感謝を示し「永く永く安らかに、そして新宮市の発展と日中両国や徐福の縁(えにし)につながる多くの人々や、国内伝承地のより一層の繁栄と友好そして永遠(とわ)の平和へのお導きとともに、お守りくださらんことを祈念します」などと祭詞祭文を読み上げた。

 参列者たちは新宮仏教会の読経が響く中、墓前に線香を手向けた。

(2022年8月14日付紙面より)

徐福の墓前で祭詞祭文を読む田岡実千年市長=12日、新宮市の徐福公園
山口泰郎・新宮徐福協会代表理事
2022年08月14日
47 一致団結でおもてなしを
 新宮港クルーズ振興広域協議会総会  

 新宮市役所別館で9日、新宮港クルーズ振興広域協議会(会長・田岡実千年市長)の総会が開かれた。関係者ら45人が出席。本年度の事業計画など4議案を承認した。

 同協議会は新宮港へのクルーズ振興を通じて県境を越えた広域連携を図り地域振興に寄与する目的で設立した。会員は新宮市、田辺市、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町、北山村、尾鷲市、熊野市、御浜町、紀宝町、紀北町、十津川村、下北山村、和歌山県、三重県、奈良県の14市町村3県。

 開会に当たり、田岡会長が関係者らの支援に対し感謝。「新型コロナウイルス感染症の影響で入港数が減少していたが、皆さま方の尽力により、コロナ禍での運航体制や受け入れ体制が確立されつつある中、少しずつではあるが明るい兆しが見えてきている。クルーズ振興がこの地域、各自治体における振興の柱の一つとして確立されることを心から願っている。そのためにもこの協議会が果たすべき役割は重いものと考えている」とあいさつした。

 来賓の谷川孝栄・三重県議は「クルーズ船で当地域を訪れるたくさんの皆さまをどうおもてなししていくか、14市町村3県でどう連携していくのかは大切なこと。私たちも再スタートの気持ちでおもてなしをしていければ」と祝辞を述べた。

 本年度は▽クルーズ客船受け入れのための情報収集および情報共有▽クルーズ振興にかかる調査・研究▽岸壁や周辺観光地における観光案内などの支援、コロナ対策を講じてのクルーズ客船受け入れ実施―などの事業を展開していく。

 任期満了に伴う役員選任では、田岡会長と副会長の河上敢二熊野市長を再任した。県港湾空港振興課がコロナ禍におけるクルーズ客船受け入れ対応について報告。「国などのガイドラインの改訂により、条件を満たせば感染者が出てもクルーズ続行が可能になった」などと説明した。

 議案審議後には大型客船「飛鳥Ⅱ」を運航する郵船クルーズ㈱経営企画部の村山公崇部長が「これからのクルーズ ポスト・コロナに向かって」を題目に講話した。

 村山部長は、日本のクルーズの現状について説明し▽ウイルスを船内に入れない▽ウイルスを船内で拡散させない―を2本柱とした「飛鳥Ⅱ」の新型コロナウイルス感染対策プランについて紹介。「船は、コロナ前は3密だったのは事実だったが、コロナ後は管理がしっかりできることにより安心な場所になってきたのでは」などと話した。

 同船が実施する地方創生、地域活性化を目的とした取り組みや、2025年就航予定の新造客船について紹介した。

 昨年度の新宮港へのクルーズ船入港実績は入港数8隻で客数は1795人。今月17日(水)、24日(水)には「ぱしふぃっくびいなす」、28日(日)には「飛鳥Ⅱ」が入港する予定。

(2022年8月14日付紙面より)

新宮港クルーズ振興広域協議会総会の様子=9日、新宮市役所別館
2022年08月14日
48 帰省ラッシュでにぎわい
 JR利用者、昨年より増加  (熊野地方 )

 お盆をふるさとや観光地で過ごす人たちの帰省ラッシュが本格化している。新宮市徐福のJR新宮駅では12日、京都・大阪や名古屋方面から来た列車から、大きな荷物を持った帰省客らが下車。ラッピング電車「パンダくろしお」と記念撮影をしたり、迎えに来た家族と再会を喜んだりする姿が見られた。

 新型コロナウイルス感染症の第7波が拡大する中で迎えた今年のお盆。首都圏1都3県や大阪府に緊急事態宣言が発令されていた昨年と比較すると、駅構内もにぎやかな雰囲気に包まれている。

 12~17日の特急くろしお空席状況(新大阪―新宮間)によれば、上り・下りともにグリーン車を中心に予約が埋まり、ほぼ満席の列車もある。

 駅業務に当たるJR職員からは「昨年に比べて明らかに利用者が増えており、駅としてはうれしい限り。大阪方面へ向かう利用者では、新型コロナ感染再拡大の影響か予約の取り消しもある」との声があった。

 国道42号では他府県ナンバーの車も目立ち、熊野地方各地で開設されている自然プールや海水浴場もにぎわいを見せている。

(2022年8月14日付紙面より)

パンダくろしおから下車する帰省客ら=12日、新宮市のJR新宮駅
2022年08月14日
49 クサギの花が咲く  熊野地方各所で  
2022年08月14日
50 地球は一つの生命体  「丹鶴ホール」映画上映会に500人  (環境ファースト連合会 )
2022年08月14日
51 各所に多数の人出  マスク姿でお盆休み  (那智勝浦町 )
2022年08月14日
52 楽しい「なつまつり」  紀宝町内3つの保育所で  
2022年08月14日
53 帰省客らでにぎわい見せる  次回「みなと市」で抽選結果発表  (紀宝町 )
2022年08月14日
54 お悔やみ情報