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2022年07月29日
1 デジタル化推進の一助に
 初のデジマ講義に20人  (新宮信用金庫 )

 新宮市大橋通の新宮信用金庫(浦木睦雄理事長)本店で27日、デジタルマーケティング講義「はじめてのデジタルマーケティング」があった。熊野市から那智勝浦町までの事業所などから約20人が参加。シナジーマーケティング㈱の清水祥恵さんらが、デジタルトランスフォーメーション(DX)やデジタルマーケティングの全体像やメリットについて話した。

 日本フルハップ協賛。DXは企業がデジタル技術を活用しながら新しいビジネスモデルを創出することや、デジタル時代に最適な組織体制をつくる取り組み。デジタルマーケティングは、消費者の行動から得られる「デジタル化できる情報(データ)」を活用したマーケティング手法を指す。

 同信用金庫は、当地域の企業がDXやウェブ活用を進める上で、その方向性を定めるための一助にとの思いから初めて同講義を実施。講義は月に1回の開催を計画しており個社別相談会にも応じていく予定としている。

 清水さんは、認知・関心・検討・購入と、商品が売れるまでの流れを説明。「商品を知ってもらったからといって買ってもらえるとは限らない。見込み顧客の育成がポイント」と述べた。

 売り上げを伸ばすためには、見込み顧客を優良顧客化し、売れ続ける仕組みをつくることが重要としグループワークの機会を設定。参加者は4グループに分かれ、旅行会社のマーケティング担当者と想定の上▽顧客はどういう状態か(感情)▽顧客が求めていそうなこと(需要)▽顧客と接点が持てるところ(接点)▽できること(方法)―また、「買いたい(申し込みたい)気持ちにさせるために使える接点は何か」などについて話し合い、代表者が意見を発表した。

 清水さんは「『感情』『需要』に応じて顧客と『接点』を持っていけば売れ続ける仕組みがつくれる」と解説。接点から取得した情報(データ)を活用することで需要に合わせた情報を提供できるなどと話した。

 現在は、デジタル化により消費者との接点が増え、それらを「買いたい気持ちづくり」に活用できる時代であるとし「デジタルマーケティングとは、あらゆるデジタルテクノロジーを活用した売れる仕組みづくりプラス買いたい気持ちづくり」であるとまとめた。

(2022年7月29日付紙面より)

グループワークで意見交換する参加者ら=27日、新宮市大橋通の新宮信用金庫本店
2022年07月29日
2 連れもて詠もや、ジモサラで
 和歌山自慢川柳を募集中  (第一生命 )

 第一生命保険㈱和歌山支社は、昨年の「和っと驚く紀州自慢川柳2021」に続き、今年も「お国自慢 連れもて詠(よ)もや ジモサラで♪ 和歌山自慢川柳」の作品を募集している。締め切りは9月8日(木)。

 サラリーマンの悲哀をユニークに詠んだ「サラリーマン川柳コンクール」が有名な同社では、長年同コンクールを続けてきた経験を生かし(1987年にスタート)、地域のPRと活性化を目的に、全国各地で「地元サラ川(ジモサラ)」を実施。川柳を通して地域課題の共有や意識醸成を図る取り組みを展開している。

 和歌山県を元気づけ盛り上げようと、同社和歌山支社では昨年初めて紀州自慢川柳を募集。北は橋本市、南は新宮市まで、県内全域から計1183句の作品が集まり、大賞(株式会社梅一番井口特別賞)に「すっぱいは 成功のもと 南高梅」が選ばれた。

 今回は、前回に引き続き一般の部「和歌山自慢!」と、学校生活における気付きなどを励みにつなげてもらうためにと、新たに小中学生の部「学校生活」をテーマに作品を募集している。

 大賞作品に「和歌山名産大満足パック」(一般の部)「わくわくセット」(小中学生の部)が贈られるほか、一般の部では抽選で200人に地元名産品が、小中学生の部では応募者全員に参加賞がプレゼントされる。なお、入選作品は来年1月に全国に発表予定の「2022年サラ川全国優秀100句」とともにPRするほか、「全国優秀100句」の選考対象にもなる。

 作品は2次元コード(QRコード)もしくは最寄りの同社営業オフィスで配布している応募用紙で応募する。

 作品の中から30作品を選び、10月に投票を実施。優秀作品の発表は12月上旬を予定している。

 和歌山県でのジモサラ開催に当たり、和歌山支社新宮営業オフィスの林田祥道・オフィス長は「昨年、お客さんと一緒に川柳を考える中で、われわれも和歌山県の魅力を改めて知るきっかけとなった。とりわけ南紀エリアは県を代表する地域だと思う。川柳を通してその魅力を改めて発信していければ」と参加を呼びかけている。

(2022年7月29日付紙面より)

多数の応募を呼びかける、林田祥道・新宮営業オフィス長
QRコードから応募する場合の担当者コードは「51630242」
2022年07月29日
3 真夏の日差し受け花咲く
 見守り員配布のヒマワリ  (古座川町 )

 古座川町社会福祉協議会の見守り員・久保由美子さんと下地恵美さんが手分けして配ったヒマワリの種が、真夏の日差しを受けて花咲く時季を迎えている。

 新型コロナウイルスの情勢で町社協の巡回型サロン「ふれ愛カフェ・よりみち」の実施が断続的となる中、自宅で健勝に過ごす高齢者に屋外へ出るきっかけを同サロンとは違った形で託せないかと考えたのが2人の種配りのきっかけ。

 久保さんが仕立てている花園(通称・お花畑)から採れたヒマワリ複数種の種を交ぜて十数粒ずつ小分けし、4月下旬から見守り員として巡る訪問先に配って育てることを呼びかけた。

 真っ先に種をもらった宇津木在住の東(あずま)和代さん(97)は、自宅に面する県道からも見やすい畑の一角に植える場所を仕立ててまいた。思っていた以上に育ちが良く、吹き抜ける風で倒れてはいけないと思い慌てて支柱を付けたがそれも効かないぐらいの大きさまで育ち、7月初めごろから咲き始めた。13本あるヒマワリの高さは約1・5~2・5㍍。一輪咲きや多輪咲き、花びらに紅が差す花も咲くなど、いろいろな花が時間差で次々咲いているという。

 夜明けとともに畑仕事をするのが日課の東さんは「人の背丈ほどと聞いていたので、こんなに大きくなるとは思っていなかった。支柱もほとんど効いていないし、肥を効かせすぎたか」とあまりの育ちの良さに苦笑い。「竹のようだ」と形容する太い茎と支柱をつなぐひもを何回も結び直して倒れないようにしながら、日々咲く花を楽しんでいるという。

 種のふるさととなる久保さんの花園は今年、シカの食害を受けてしまい数は少ないがこれからが花の時季だそう。東さんのヒマワリは日々の通勤などで確かめているそうで、立派さに感心しながら東さんの日々の外仕事の楽しみになっている状況を喜んでいる。

(2022年7月29日付紙面より)

思っていた以上に育ったヒマワリの花を日々めでる東和代さん=21日、古座川町宇津木
2022年07月29日
4 早くも稲刈り始まる
 お盆の贈答用に毎年人気  (紀宝町 )

 三重県内のトップを切って28日、紀宝町大里の田んぼで稲刈りがあり、中西和益さん(75)がアキタコマチを収穫した。今年は好天に恵まれ、昨年より2日早く行った。

 紀宝町は東海地方有数の早場米産地として知られ、中西さんと井内地区の南廣臣さんが生産。4軒の農家で組織した早場米部会に所属していたが、部会員の減少により9年前に解散して以降、125㌃の田んぼで栽培を続け、毎年、盆前に新米が食べられるよう3月下旬に田植え、7月下旬に稲刈りを行っている。

 今年もJA伊勢三重南紀地区を通じてお中元用に販売するため、3月24日に早場米を植えた。収穫した新米は盆前の8月上旬から熊野市有馬町のファーマーズマーケット「ほほえみかん」などで販売する。価格は5㌔2300円。

 この日、中西さんは雨上がりを待って30㌃の田んぼで稲刈りを開始。大型コンバインで刈り取り、1時間ほどで作業を終えた。今年は2軒で計6㌧を目指している。

 JA伊勢の担当者は「梅雨明けが早く、生産者がしっかり管理してくれたので、昨年より早く収穫できた。品質にも期待している」と話していた。

(2022年7月29日付紙面より)

稲刈り作業する中西和益さん=28日、紀宝町大里
2022年07月29日
5 アキラ自動車が優勝 第180回職場対抗ボウリング大会 
2022年07月29日
6 1位に杉本光朗さん  写連新宮支部7月例会  
2022年07月29日
7 飼育員ってどんなお仕事?  「将来の夢ランキング」第9位  (こども新聞 )
2022年07月29日
8 プニプニで気持ちいい 中央児童館で「スライムをつくろう!」 (新宮市)
2022年07月29日
9 怖がりながらも楽しむ  天満保でお化け屋敷ごっこ  (那智勝浦町 )
2022年07月29日
10 希少植物の生育地整える  相瀬や鶴川で保全活動  (こざがわネイチャークラブ )
2022年07月29日
11 絵本原画や環境パネルなど  夏休みの展示企画始まる  (南紀熊野ジオパーク )
2022年07月29日
12 英会話で意見を交わし合う 2年生3人がフォーラムで (串本古座高校)
2022年07月29日
13 個性あふれる52点並ぶ  御浜写真愛好会による写真展  (熊野市 )
2022年07月29日
14 小中学生14人が質問考える 子ども議会に向けた学習開始 (紀宝町)
2022年07月29日
15 感染者数大幅増加、警戒を  新宮保健所から住民に呼びかけ  
2022年07月29日
16 お悔やみ情報
  
2022年07月20日
17 海洋国・日本の発展願い 「海の日」記念式典 (勝浦海事事務所)

 近畿運輸局勝浦海事事務所(中川洋所長)は「海の日」の18日、那智勝浦町勝浦のホテル浦島で「『海の日』記念式典」を開いた。中川所長は海事関係の業務に長年、貢献した事業者に贈られる近畿運輸局長表彰と、勝浦海事事務所や紀南海運協会、公益社団法人近畿海事広報協会、東牟婁地方美育協会が共催する令和4年第65回「海と船の絵画表彰」の受賞者をたたえ、表彰状を手渡した。

 「海の日」は海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日として制定された祝日。全国で「海の日」の理解と周知を図るため、さまざまな行事が開かれている。

 勝浦海事事務所長表彰の絵画は新宮・東牟婁地方の小中学生の作品595点の中から9人が選ばれた。

 中川所長は受賞者に対して祝いの言葉を贈り、「安心安全の確保は私たちにとって最大の使命。皆さまにはさらなる海洋国・日本の発展と、希望と誇りのある地域の発展にご尽力をお願いします」と式辞。

 表彰状の授与後、来賓として出席していた酒井清崇東牟婁振興局長、田岡実千年新宮市長、堀順一郎那智勝浦町長、紀南海運協会の藤原岳典会長が祝辞を述べた。

 受賞者を代表し、近畿運輸局長表彰を受賞した勝浦船渠株式会社の川渕稔さんが「栄えある表彰、深く感謝しています。小中学生による絵画展の優秀作品が表彰されたことは、子どもたちの未来にとって、大変意義のあること。受賞を機に微力だが、業界の発展と社会に貢献できるように努力してまいります」とあいさつした。

 町立勝浦小学校1年の長野暖大君は「初めて漁港へ見学に行って、マグロを見た。表彰してもらってうれしかった」。

 市立緑丘中学校3年の福岡沙弥さんは「一点透視法とデペイズマンの技法で描いた。アンコウの色塗りに力を入れました。表彰していただき、うれしい。きれいな海であってほしいのでできることはやっていきたいです」と語った。

(2022年7月20日付紙面より)

「海の日」記念式典に出席した受賞者や関係者の皆さん=18日、那智勝浦町勝浦のホテル浦島
中川洋所長から賞状を受け取る受賞者
2022年07月20日
18 地域の活気を取り戻したい
 役場本庁で「ミニ御船」展示  (古座小 )

 串本町立古座小学校(山路教代校長)が19日、役場本庁に河内(こうち)神社例祭「河内祭」で用いる御舟の模型「ミニ御船」を設置した。新型コロナウイルスの情勢で3年にわたり例祭が規模縮小となる中、地域の活気を取り戻したいという思いで展示。この日は児童を代表して6年生が手分けして飾り付けを仕上げた。

 この模型は、古座川流域で実際に使われていた夏船を鯨船風に改装し、屋形を組んだ構造。飾り付けは古座小児童が七夕集会の延長で取り組んでいて、おととしと昨年は例祭の規模縮小に伴い実施を見送ったが、さかのぼると20年以上続く歴代児童伝統の取り組みとなっている

 今年は5、6年生が中心になって長引く情勢に対して自分たちにできることはないかと考え、3年ぶりにお披露目することを決めたという。設置場所の旧役場古座分庁舎は現在リノベーション中のため、1週間前に役場本庁へ模型を移動。この日は6年生10人が山路校長ら教職員と一緒に来庁し、七夕集会で使った笹飾りを新しいササにつけ直し模型に飾り付けた。

 河内会の一員となり御舟運航時に船内で奏される御舟謡(みふねうた)の練習を小学3年生からしているなどで特に縁が深い谷口海心君は「河内祭が早くできるようになり、その時は自分も御舟を鮮やかに飾って乗りたい」、同じく森口海晴君は「御舟謡はまだ全部覚えきれていないけど、もし乗れるならぜひ乗りたい」と御舟行事再開への思いを語った。

 展示期間は今月末まで〈鑑賞できるのは29日(金)まで〉で、模型と一緒に河内祭の解説パネルや展示の趣意書も展示。山路校長は「少しの間だが皆さまに楽しんでいただけたら」と呼びかけている。

(2022年7月20日付紙面より)

模型「ミニ御船」を飾り付ける古座小の児童や教職員=19日、串本町役場本庁
児童を代表して飾り付けをした6年生の皆さん
2022年07月20日
19 熊野、災いからの再生
 国際熊野学会シンポジウム  (新宮市 )

 国際熊野学会(山本殖生代表委員)は16日、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で2022年度国際熊野学会大会(シンポジウム)を開催した。明治大学名誉教授で副代表委員の金山秋男さんが「根源的な癒(いや)しへ―熊野と一遍―」をテーマに基調講演。登壇者らの事例報告や意見交換会があり、約60人の参加者らは癒しの霊場の意義を考える機会とした。

 同学会は、熊野三山が鎮座し、日本の原郷ともいわれる熊野と全国各地に点在する熊野に関わる歴史・文化・環境などの研究の推進を目的としている。

 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった今回は「癒しの霊場・熊野―災いからの再生」をテーマに、コロナ禍の今、さまざまな人々の救済霊場として歩んできた熊野を舞台に、多くの災いを乗り越えよみがえってきた人々の歴史と信仰を振り返った。

 開会に当たり、山本代表委員は「金山先生の講演を基軸に、熊野の癒し・再生をみんなで検証していけたら」とあいさつした。

 金山さんは「中世の時代、法然、親鸞、一遍などさまざまな宗教家が登場し、生まれてきたからには必ず訪れる生老病死に対し、どう超えるか、どう救われるかと向き合った。12~13世紀あたりの宗教家にとって一番の問題点だった」。

 熊野本宮大社で熊野権現の神勅を受けたと逸話が残る時宗の開祖・一遍上人について「捨聖」「遊行」「踊り念仏」と尊称されるとし、救済幅を理論付けて無限拡大を図ったと解説した。

 「あらゆる信仰も拒絶しないところから始まった」信仰の旅は「二河白道」「十一不二偈」などの感得、「三心」(「至心に」「信楽して」「わが国に生まれんと欲して」)という高い壁に対して悩み、熊野山中での僧との出会いなどを経て回心を果たしたなどと説明。

 「一遍の発想では、四の五の言わずに念仏を唱えればいいという考え方で、一つの宇宙観に達している」。「一遍上人語録」から「よろづ生きとしいけるもの、山河草木、ふく風たつ浪の音までも、念仏ならずといふことなし」の一文を紹介し「日本人には元々自然(じねん)思想がある。新たな救いを日本から世界に発信していかなければならない」と締めくくった。

 事例報告では山本代表委員が「中世の熊野詣(くまのもうで)における救済儀礼」、くまの体験企画代表の内山裕紀子さんが「熊野古道伊勢路を支える人々」、歌人の小黒世茂さんが「歌につむぐ癒しの風土:熊野」をテーマにそれぞれ話した。

 山本代表委員は、熊野詣には皇族、貴族だけでなく社会的弱者も多く参詣したと説明し、小栗判官蘇生の湯と伝えられる湯の峰温泉や熊野参詣における救済伝説、慣習、仕掛けなどを紹介。「熊野三山はさまざまな人々の救いの霊場として信仰されていた。とりわけ社会的弱者への救済儀礼が息づいていた。中世最大の魂の救済霊場として機能していた」と述べた。

(2022年7月20日付紙面より)

約60人が出席した国際熊野学会シンポジウムの様子=16日、新宮市の「丹鶴ホール」
山本殖生代表委員
金山秋男さん
2022年07月20日
20 献血への協力呼びかける
 愛の血液助け合い運動  (新宮市 )

 7月の「愛の血液助け合い運動」月間に合わせ、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店でも16日、和歌山県赤十字血液センターの職員らによる啓発活動があった。駐車場では献血バスによる採血も受け付け、多くの買い物客が協力した。

 厚生労働省が都道府県、日本赤十字社と協力して実施する運動。国内の血液事業を安定的・継続的に維持し、血液製剤の国内自給を確保することが目的。血液製剤はがん(悪性新生物)治療や手術に不可欠だが、長期保存できず、人工的につくることもできない。近年では少子高齢社会の影響で献血可能人口(16~69歳)が減少しており、将来の安定供給に支障を来す恐れがあるとされている。

 あいにくの雨の中、職員らはプラカードを持って店先に立ち、店内放送でも血液事業への理解と協力を呼びかけた。

 県赤十字血液センター献血推進課の木村太祐主事は、新型コロナウイルス感染再拡大が今後の活動に与える影響を懸念しつつ「雨の中、午前11時時点で22人もの方に協力いただいた。大変ありがたい。手術などに必要とされる血液製剤を確保していくため、今後も協力をお願いしたい」と話していた。

(2022年7月20日付紙面より)

雨の中、買い物客らが献血に協力=16日、新宮市のスーパーセンターオークワ南紀店
2022年07月20日
21 矢倉甚兵衞さん会長に着任  串本RC  
2022年07月20日
22 8月1日の開通式後に供用  サンゴ台中央線未供用区間  (串本町 )
2022年07月20日
23 見方を教わり答えを考える  三尾川小クマノザクラ学習  (古座川町 )
2022年07月20日
24 木本がベスト16に  3回戦は三重と対戦  (高校野球三重大会 )
2022年07月20日
25 有・貴・串、悔しい敗退  高校野球和歌山大会  
2022年07月20日
26 獅子神楽や舟謡を奉納  勝浦八幡で神明社の例祭  (那智勝浦町 )
2022年07月20日
27 自然の中でバシャバシャ  太田小が川で水泳授業  (那智勝浦町 )
2022年07月20日
28 全国大会に向け士気高める  新宮剣友会が市長表敬  (新宮市 )
2022年07月20日
29 今年もヒマワリの種まき  開花は9月下旬の予定  (新宮市熊野川町 )
2022年07月20日
30 地域の仕事と仕組み学ぶ  三輪崎小3年生が社会科校外学習  (新宮市 )
2022年07月20日
31 四国北上台風に注意  和大客員教授が解説  
2022年07月20日
32 持続可能なまちづくりとは  SDGsで地方創生学ぶ  (新宮高校 )
2022年07月20日
33 安全な歩行など学ぶ  夏休みを前に交通安全教室  (紀宝町 )
2022年07月20日
34 みんなで夜店を楽しむ  5歳児の夕涼み会  (井田保 )
2022年07月20日
35 恒久平和への願い新たに  戦没者追悼式で遺族ら冥福祈り  (御浜町 )
2022年07月20日
36 お悔やみ情報
  
2022年07月10日
37 真新しい大しめ縄に張り替え
 例大祭に向け那智の滝で  (熊野那智大社 )

 熊野那智大社(男成洋三宮司)は9日、世界遺産・那智の滝上の大しめ縄の設置を行った。14日(木)に斎行される国指定重要無形民俗文化財「那智の扇祭り(火祭)」を前にした恒例行事で、日本一の落差133㍍の滝口で神職たちが足元に注意を払いながら慎重に新しいしめ縄に取り換えた。なお、今年の扇祭りは人数制限や斎行時間の変更はあるが、3年ぶりに諸祭儀が例年通り執り行われる。

 那智の滝は同大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社のご神体。張り替え作業は例大祭前の7月と年末の毎年2回行われている。

 しめ縄はサラシ製で長さ約26㍍、重さ約4㌔。大社本殿で安全祈願を行い、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職ら5人が表参道約2㌔の道のりを運んだ。到着後、命綱を着け、滝の流れに足をつけた神職らは声をかけ合いながら無事にしめ縄を設置した。

 男成宮司は「天候は不安だったので無事、張り替えができて良かった。今年は3年ぶりに本来の形でお祭りができる。現在、感染者が増えているため、当日は世の中が平常に戻ることを祈願したい」と話していた。

 おととし、昨年は新型コロナウイルスの影響で、規模縮小と一部中止で斎行された扇祭り。今年は、全国的にも観客を入れてのコンサートなどが開催されていることから、別宮における渡御祭の拝観者参入も認めるとしている。

 3年ぶりとなる大和舞(稚児舞)と、「那智の田楽」は感染拡大防止の観点から、13日(水)夜の宵宮のみ、奉納される。

 祭典時刻は、本社大前の儀を例年より1時間繰り上げて実施し、午後1時までに例大祭を終了する予定。

(2022年7月10日付紙面より)

那智の扇祭りに向け、真新しい大しめ縄に張り替えた=9日、那智勝浦町の熊野那智大社
2022年07月10日
38 世界はつながっている
 国連セミナーで忍足謙朗さん講話  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で8日、「国連セミナー」が開かれた。元国連世界食糧計画(WFP)アジア局長の忍足謙朗(おしだり・けんろう)さんが、世界の飢餓問題や紛争地などへの食糧支援について講話した。

 高校生に国際機関で活躍する人々に触れる機会をつくることで視野を広げ、自身の可能性や人生選択を再考するきっかけとしようと学校が企画。忍足さんは30年以上国連で勤務し、WFPでは世界の紛争地や被災地に食糧を届ける緊急人道支援でリーダーシップを発揮してきた。

 この日は「生徒と同じ目線で話したい」という忍足さんの意向から、生徒たちが円形に囲む形で講話。忍足さんは冒頭「世界は思ったよりも小さく、つながっている。しかし、公平にはできていない」と述べ「世界の8億人が飢餓に苦しみ、年間300万人の子どもたちが5歳の誕生日を迎える前に慢性栄養失調で亡くなっている」と説明。飢餓を深刻化させる要因として紛争を挙げ「ウクライナだけでなく、シリアやパレスチナ、イエメン、コンゴ、エチオピアなど多くの国々で紛争が続いている。紛争が起これば生活が破壊され、人々を生き延びさせ、インフラを回復させるために莫大な金額が必要になる。もしそれを学校の建設などに使うことができるようになれば、どれだけ世界や地域の発展につながることか」と人道支援に携わる葛藤についても語った。

 ウクライナ紛争が食糧や燃料価格高騰を引き起こし、WFPの食糧支援にも影響を与えていることに触れ「『遠い国の出来事だから、自分には関係ない』という考えは捨ててほしい。困ったときはお互いさま」と世界の不平等に目を向け、国際的感覚を養っていくことの重要性を訴えた。

 小林泰明君(2年)は「僕は将来、この地域の発展のために尽くしたいと思っている。『国際的な感覚を持ちながら、ローカルが豊かになるために尽くすのも、等しく重要』と考えを肯定してくれ、世界で活躍する人ながら、身近に感じることができた。戦争や紛争は、自分が求める地域の発展とは対極のもの」と話していた。

(2022年7月10日付紙面より)

講話に耳を傾ける生徒たち=8日、新宮市の県立新宮高校
忍足謙朗さん
2022年07月10日
39 佐川急便が銀賞受賞
 優秀安全運転事業所表彰  (新宮市 )

 自動車安全運転センター和歌山県事務所(寺園勝人所長)と県警本部はこのほど、優秀安全運転事業所として、新宮市王子町の佐川急便株式会社新宮営業所(小川純一郎所長)に銀賞を贈った。8日に新宮警察署(田原正士署長)で表彰式があり、田原署長が小川所長と同営業所安全推進課主任の村田祐司さんに表彰状と盾を手渡した。

 表彰は同センターが主催、警察が共催して毎年3期に分けて実施している。対象となるのは社員が20人以上で、そのうち8割がドライバーの事業所。社員は運転記録証明書を申請し、分析結果の交付を受けている。公私にわたって1年間の事故や違反が2%以内なら金賞、4%以内なら銀賞、5・5%以内なら銅賞が贈られる。連続3年間の成績では、プラチナ賞も設けられている。

 今期は県内で金賞3、銀賞7、銅賞10の計20事業者が受賞した。同事業所は2017、18年に2年連続で金賞を受けており、昨年も金賞を受賞。会社全体で環境・安全面を最優先に事業に当たっている。

 表彰式に立ち会った寺園所長は「今期は20事業者が受賞しており、ここ5年間では最も多い数字。皆さんに安全運転に気を付けていただいていることが分かった。運転記録証明書は安全運転のためのツールの一つとしてさらに多くの人に活用いただきたい」。

 田原署長は「多くの人の模範となる運転をしていただいてありがたい。交通事故を減らすため、こういった事業者さんが1社でも増えていただければ」と感謝を伝えた。

 表彰状を受け、小川所長は「村田主任を中心に、日々の注意喚起を行っている。飲酒運転にも注視し、そういったことがないように努めています」。

 村田主任は「『ながら運転』などが大きな事故につながる。カメラ検証を行うなど防止に努めてます。今後も社内全員で無事故無違反を目指し安全運転を心がけたい」と気持ちを新たにした。

(2022年7月10日付紙面より)

表彰状を受け取った佐川急便株式会社新宮営業所の小川純一郎所長(右から2人目)と村田祐司さん(左横)=8日、新宮警察署
田原正士署長(右)が表彰状を手渡した
2022年07月10日
40 真っ赤な南国の花  ハイビスカス咲く  (新宮市 )
2022年07月10日
41 10日、舌戦終え投開票  18日間の戦いに幕  (参院選和歌山選挙区 )
2022年07月10日
42 地域住民や関係機関で チームくまのがわが定例会 (新宮市熊野川町)
2022年07月10日
43 孫のはがきで詐欺防止  交通・水難事故も啓発  (新宮警察署 )
2022年07月10日
44 卵の特徴や移植の手順学ぶ  ウミガメ保護活動の事前学習  (井田小 )
2022年07月10日
45 新人4人が1議席争う  県内各地で舌戦展開  (参院選三重選挙区 )
2022年07月10日
46 4回目の集団接種始まる  新型コロナワクチン  (紀宝町 )
2022年07月10日
47 お悔やみ情報
  
2022年07月08日
48 日本の伝統文化学ぶ
 高等部が浴衣着付け体験  (みくまの支援学校 )

 新宮市蜂伏の県立みくまの支援学校(松下幸嗣校長)で7日、「浴衣着付け体験」があった。高等部家庭科の生徒17人が同市井の沢の萩原きもの総合学院の萩原真理学院長ら3人から浴衣の着付けや着物の歴史などを教わった。

 季節や場所に応じた服装について理解し、日本文化である着物(浴衣)の着付け体験を通して衣服の歴史や日本の衣服文化への興味と関心を深める機会にと行われた。6月には「民族衣装と気候・文化」をテーマに授業を行い、今月14日(木)に事後学習を開き、学んだことを振り返る予定となっている。

 萩原学院長は「着物は鎌倉時代から伝えられ、人々が身に着けてきたものは全て『着物』だった。その後、明治時代に日本へ洋服が入ってきたことに伴い、和服と呼ばれるようになりました」と説明。平安時代に「熊野詣で」で当地方を訪れた際に身に着けていた平安装束を披露しながら歴史などを伝えた。

 生徒たちは着方や帯の結び方、男女の着丈の違いの説明を受けると、男女に分かれて浴衣の着装に挑戦。萩原学院長らに教わりながら女子は文庫結び、男子は男結びに取り組み身に着けた。

 山口采音(あやね)さんは「着付けは難しかったけど、柔らかくて気持ちいい」。岡本紗奈さんは「また機会があれば着てみたい」と話していた。

(2022年7月8日付紙面より)

萩原真理学院長(中央)らから着付けを教わる生徒=7日、新宮市蜂伏の県立みくまの支援学校
平安装束も披露された
2022年07月08日
49 水生生物で知る川の健康
 生徒が水質調査に協力  (近大新宮 )

 紀宝町を流れる熊野川の支流・相野谷川で2日、国土交通省の水質調査があった。新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校のスーパーサイエンス部員7人も参加し、指標となる水生生物探しに協力した。

 国交省は毎年、近畿地方の16水系で調査を実施しており、同部が参加するのは14年目。水生生物調査は、29種類の指標生物のうち、該当河川にどの種類がどれだけ生息しているかを調べることで、長期的な水質の変動を追うことができる手法。

 スーパーサイエンス部は2020年度から、同じく熊野川支流の高田川(新宮市高田)で独自調査を実施しており、現在の部員たちも活動を引き継いでいる。

 この日は調査を委託されている「いであ株式会社」の職員と共に活動。部員たちは川底の石をひっくり返して出てきた魚や昆虫などを網で捕獲していった。

 きれいな水にすむカワゲラ類やヒラタカゲロウ類が多数発見された他、貴重なウツセミカジカや生きた化石と呼ばれるムカシトンボのヤゴ、海から遡上(そじょう)したモクズガニやヒラテテナガエビも見つかった。試薬・人間の感覚による判定のいずれにおいても水質階級Ⅰ「きれいな水」と結論づけられた。

 同校非常勤講師の瀧野秀二さんは「近年大きな出水がないからか、ヒゲナガカワトビケラが多いことが気になる。また、ヨシが茂ってきたことで、エビやサナエトンボも増加した」。今回初参加の渕上翔真君(中1)は「川の生き物が好きで、新宮市内の川でも自分で調べたことがあるが、相野谷川の方がきれい。カマキリ(アユカケ)という魚は初めて見た」と語った。

 捕獲した水生昆虫の一部は、今後の分析のために生徒たちがホルマリン漬けにして標本として持ち帰った。

(2022年7月8日付紙面より)

採取した水生昆虫を分類する生徒=2日、紀宝町
2022年07月08日
50 古着を海外で再利用
 宇久井の作業所が回収  (那智勝浦町 )

 NPO法人南紀ひまわり会が運営する、那智勝浦町宇久井の南紀ひまわり作業所では、まだ着られる古着を無料で回収し、海外で再利用してもらう取り組みを行っている。得た収入は全額、施設利用者の工賃に充てているため、環境にも福祉にも優しく、持続可能な開発目標(SDGs)にもつながるとしている。羽毛布団やぬいぐるみも同様に集めている。

 同作業所は、障害者の就労支援を行う施設で、利用者に作業を行ってもらい、その工賃を支払っている。古着の無料回収はもともと、田辺市の運送会社の高雄運輸が実施している事業で、同作業所はその取次所の一つとして、2013年から行っている。周辺住民の理解も進んでおり、5月は945㌔を回収した。新宮市や那智勝浦町の主婦がよく持ち込み、小さくなった子ども服が多いという。

 持ち込める古着は、海外での再利用が前提なので、身に着けることが可能な物。衣類全般、肌着、着物、帯などが回収可能。他にも▽ペアがそろった靴や靴下や手袋▽金具を外したカーテン▽

ファスナーなどが壊れていないかばん▽ベルト▽帽子▽シーツ▽タオル▽毛布▽中身が綿だけのぬいぐるみ―も持ち込める。

 回収できないのは▽ぬれているもの▽破れたもの▽汚れがひどいもの▽ペット用に使用されたもの▽雨がっぱなどのビニール製品▽長靴▽げた▽雑巾▽布の端切れ▽反物▽カーペット▽じゅうたん▽マット類▽家庭用スリッパ▽はんてん▽スーツケース▽布団―など。ただし布団のうち、羽毛布団については、中のダウンの割合が50%以上なら回収できる。

 同作業所の日浦頼和主任は「まだ着られて、捨てるのはもったいないというものを、持ち込んでもらえれば。海外で役立てられ、喜ばれています。ぜひ、ご協力をよろしくお願いします」と呼びかけている。問い合わせは、南紀ひまわり作業所(電話0735・54・1465)。

 古着をはじめとする回収品は、高雄運輸によりタイ、ベトナム、韓国、パキスタン、マレーシア、アフリカなどに送られ、再利用されるという。

(2022年7月8日付紙面より)

古着を受け取る日浦頼和主任=6月27日、那智勝浦町宇久井の南紀ひまわり作業所
2022年07月08日
51 それぞれの思い胸に躍動誓う
 木本、紀南両校で壮行会  

 「第104回全国高校野球選手権三重大会」を前に、木本高校と紀南高校でそれぞれ、野球部の壮行会があった。三重大会は8日に開幕し、両校は10日(日)に初戦を迎える。

 木本高校では野球部の躍進を後押ししようと、野球部保護者会(仲猛志会長)が一羽一羽願いを込めた千羽鶴を選手、マネジャーに届けた。

 〝夏の大一番〟へ挑む部員たちを激励するとともに、「ベンチで保護者の思いも一緒」との気持ちを込めて千羽の折り鶴を作った。色とりどりの鶴が保護者に代わってベンチで選手たちを見守る。

 贈呈式で仲会長は「日頃お世話になっている先生、OBのために存分に暴れてほしい」と激励した。仲柊二主将(3年)は「僕たちのために千羽鶴を折ってくれた思いを結果で恩返ししたい。OB、保護者、先生方の思いを背負って暴れてきます。応援よろしくお願いします」と伝えた。

 紀南高校は体育館で野球部、卓球部壮行会を開き、東涼会長(3年)が「最後まで諦めず、悔いのないよう精いっぱい頑張ってください」と激励した。

 野球部の﨑上野和音主将(3年)は「大会に出場できるのは顧問の先生方、保護者の方々のおかげです。楽しく全力で戦ってきます。応援よろしくお願いします」と語った。

 卓球部は池本菫子主将(3年)、舛屋龍之介君(1年)が16日(土)にサオリーナ(津市)で開幕する中部日本卓球選手権と9月17日(土)から愛知県体育館で開催される「名古屋オープン」に出場する。池本主将は「1点でも多く勝ち取り、次につながる試合をしたい」と抱負を口にした。

(2022年7月8日付紙面より)

保護者から千羽鶴を受け取る仲柊二主将=県立木本高校
大会への決意を伝える﨑上野和音主将(右)=県立紀南高校
2022年07月08日
52 今期会長に福田一郎さん  新宮ロータリークラブ  
2022年07月08日
53 劇やゲームで楽しい時間  中央児童館「七夕のつどい」  (新宮市 )
2022年07月08日
54 「熊野大学」に先立ち特別展示  中上健次コーナーで  (新宮市立図書館 )
2022年07月08日
55 一致団結で課題解決を  熊野川流域対策連合会理事会  (新宮市 )
2022年07月08日
56 会員21人で176点の作品を発表  8~10日、第73回黒洋画会展  (串本町 )
2022年07月08日
57 一般対象の4回目始まる  新型コロナワクチン接種  (古座川町 )
2022年07月08日
58 歓声上げ泳ぎの上達に励む  大島小児童が大島プールで  (串本町 )
2022年07月08日
59 事故から助かる発想学ぶ  B&Gで水辺の安全教室  (串本町 )
2022年07月08日
60 願い事がかないますように  園児たちが七夕行事  (新宮・東牟婁 )