ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:32件の記事がありました
【検索ステータス】 
2022年07月21日
1 実証実験に向け調整進める
 自動運転車両が試験走行  (太地町 )

 国が行う未来技術社会実装事業で昨年、選定を受けた太地町は11日から自動運転車両によるテスト走行を開始した。対象地区である暖海、水ノ浦、寄子路、新屋敷、小東、大東地区において、実際に町民を乗せて走行させる実証実験に向けた調整が行われた。

 同事業は自動運転、ドローンなどの未来技術を活用した地方創生を目指す事業。革新的で先導性などに優れた提案について、交付金などの支援に加え、社会実装に向けた現地支援体制(地域実装協議会)を構築し、関係省庁が支援を行う。

 町では予算として、国の「デジタル田園都市国家構想推進交付金」に応募し今年4月に交付が決定。この交付金は、地方公共団体かデジタル技術を活用し地域の課題解決や魅力向上に取り組む計画の事業実施に必要な費用を国が交付するもの。

 計画では、同車両や町営バスが停車する施設に、時刻表などの情報が表示されるデジタルサイネージ設置や町ホームページ、スマートフォンでも確認ができるデジタル化も進めるとした。

  □     □

■車両は5人乗り



 車両はヤマハ発動機株式会社のスローモビリティ「AR05」。公共バスとタクシーの中間的な役割を果たし、5人乗り。運転補助者1人が乗車し、安全を確認する。

 町営バスなどが通行できない狭い道でも走行でき役場や病院、スーパーまでの道のりをつなぐ。大阪や滋賀、沖縄などでも導入されている。

 6月から対象地区の3・2㌔区間に誘導線と、車両制御などに必要なタグを埋め込む工事を実施。11日から同社が数日間、ルートを走行し、セッティングなどを行った。

 同社の竜門芳弘さんは「車が走行できない場所で力を発揮する車両。移動が困難な方々の外出機会が増えることを期待している」と話していた。

  □     □

■今後の計画は



 今年8月から2カ月間、実証実験を行う。テスト走行時や実証実験は、車両1台を走行させる。アンケートの回収後、地域実装協議会で協議し、サービスの改善などに努める。2023年3月末までに、実際に車両を運行(実装)させる予定。2台の車両が走行する。

 同町総務課の和田正希さんは「自動運転車両の走行は太地町のまちづくりに合っている。対象地区は高齢化率が高く、バス停までの距離が大変な方も多い。2台の車両を何度も走行させることで、外出しやすい環境をつくる。それによって健康につながり、福祉対策にも波及していく」。

 今後については「将来的には住民の皆さまに乗車していただいたり、エリア拡大で国道を走らせ、町外施設までの移動も計画しています」と語った。

 大東地区の80代男性は「道が狭いところが多い。足が不自由な人もいる。ありがたい」と話していた。

(2022年7月21日付紙面より)

狭い路地をテスト走行する自動運転車両(道路の黒い部分が誘導線)=13日、太地町
5人が乗車可能
2022年07月21日
2 夏休みは早寝早起きを
 東牟婁郡内小中学校、県立高校で終業式  

 東牟婁郡内の小中学校および県立高校で20日、1学期の終業式が開かれた。児童・生徒が成績表や宿題を受け取り、夏休みに入った。

  □     □

■那智勝浦町立宇久井小学校



 那智勝浦町立宇久井小学校では、オンラインで各教室をつないで式を実施。芝﨑勝善校長は「熱中症や交通事故には十分気を付けて。勉強で自分が頑張らなければいけないところを見つけて、夏休みのうちに克服し、今後につなげてほしい」とあいさつした。

 生活指導の西起也教諭は「なつやすみ」の頭文字を取って▽夏は水の事故に気を付け、火遊びはしない▽(不審者に)ついていかない▽やるぞ!宿題、お手伝い▽するな!万引、悪いこと▽(横断歩道を渡るときは)右左右を確認―の五つを呼びかけた。児童を代表して田中真裕君(5年)が「早寝早起きして、始業式でみんなで会えるよう、楽しい夏休みにしましょう」と話した。

 始業式は9月1日(木)の予定。なお、新宮市は2019年の夏期休業日変更により、29日(金)に終業式を行う。

  □     □

■新宮高校



 新宮市の県立新宮高校でも、オンライン形式で式を実施。東啓史校長は2017年にノーベル平和賞を受賞した国際NGOの核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)を代表して受賞式で演説したサーロー節子さんに触れ、「日本は唯一の被爆国だが、記憶の風化が進んでいる。原爆が投下された日は、基礎教養として知っておくべき。平和への思いを新たにしてほしい」。

 チャレンジする精神が重要とし、「夏休みは目標を決めて、取り組んでほしい」と呼びかけた。

(2022年7月21日付紙面より)

オンラインで終業式を実施=20日、那智勝浦町立宇久井小学校
東啓史校長の言葉に耳を傾ける生徒ら=20日、新宮市の県立新宮高校
2022年07月21日
3 ゴーラの中を観察し試食も
 4年生が蜜切り作業を見学  (高池小 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の4年生16人が19日、中央公民館でニホンミツバチの蜜切り作業を見学した。

 総合的な学習の時間〈ふるさと学習〉の一環。本年度の4年生は町内で盛んに行われているニホンミツバチの養蜂について調べていて、1学期の活動の集大成として30年余り養蜂をしている上部区の橋本尚視区長が実際に蜜を採る様子を見せてもらった。

 この日は天候不良だったが、児童も間もなく夏休みを迎えるため同館大集会室内で見学を決行。橋本さんはあらかじめ群れを払った巣箱・ゴーラを準備し、約3万匹の群れが作った巣であることやその下端には王座と呼ばれる女王蜂の巣穴があることを紹介しつつ、特注の道具で作業を進めた。

 板状の巣を一枚ずつ取り出し、熟成した蜜が詰まった古い部分(黒い部分)と幼虫や熟成中の蜜が入っている新しい部分(黄色い部分)を切り分け、新しい部分だけ巣箱へ戻すのが作業の内容。児童は普段見る機会のない巣箱の中を興味津々にのぞき込み、切り出したばかりの蜂蜜を試食させてもらうなどしながら観察した。

 養蜂家とじかに話せるこの機会に一つの巣箱から採れる蜂蜜の量や出荷先、値段など気になることを質問。なぜ養蜂家になろうと思ったのかという質問もあり、橋本さんはニホンミツバチがいろいろな花を回って蜜を集めながら受粉を促し古座川の自然の恵みを豊かにする大事な役割を持っていることを伝え、蜜を分けてもらいつつニホンミツバチが安全に巣を作り頑張ってくれる状況をつくっていると語った。

 おととし、昨年と新型コロナウイルスの情勢で作業の観察ができず、今回は3年ぶりの実施。今後は調べた事柄をまとめ、後の学習発表会で観察できなかった現5、6年生にも様子が伝えられるよう発表する予定という。

(2022年7月21日付紙面より)

ゴーラから巣を取り出す様子を間近に観察する高池小の4年生=19日、古座川町中央公民館
2022年07月21日
4 総合満足度「全国1位」に
 じゃらん宿泊旅行調査2022  (和歌山県 )

 和歌山県はこのほど、「じゃらん宿泊旅行調査2022【都道府県魅力度ランキング編】」において、総合満足度「全国1位」を獲得した。

 株式会社リクルート(東京都千代田区)の観光に関する調査・研究、地域振興機関「じゃらんリサーチセンター」(JRC)が、全国1万4123人の宿泊旅行者を対象に調査。前年度の8位から大幅にランクアップし、91・0%の満足度を獲得した。

 県は昨年度、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて宿泊客数が減少する中、県民を対象とした「わかやまリフレッシュプラン2nd・3rd」を展開。また、「蘇(よみがえ)りの地、わかやま」宿泊得々キャンペーンをはじめ、県内を周遊するさまざまな企画を実施したことなどが今回の結果につながっているのではと推測。「これを契機として、今後も県内各地にある観光資源の魅力をより一層全国に発信し、さらなる誘客・周遊促進を図っていく」としている。

(2022年7月21日付紙面より)


2022年07月21日
5 東牟婁地方中学校総体① 剣道・バドミントン・卓球 
2022年07月21日
6 退任自治会長に感謝状  新宮・東牟婁からは5人  (和歌山県 )
2022年07月21日
7 進路決定の一助に  新宮警察署で業務説明会  
2022年07月21日
8 人権擁護思想の高揚を  管内2人に委嘱状伝達  (和歌山地方法務局 )
2022年07月21日
9 自然と一体になってヨガ  満月の三輪崎海岸で  (新宮市 )
2022年07月21日
10 利用者集まり芝生植える  木戸浦グラウンドの緑化  (那智勝浦町 )
2022年07月21日
11 楠本憲平さんがグランプリ  ツール・ド・熊野フォトコン審査会  
2022年07月21日
12 熊野の延命長寿伝承  歴探スクールで山本殖生さん  (新宮市 )
2022年07月21日
13 通知表受け取り締めくくる  町立小中学校一斉に終業式  (串本町・古座川町 )
2022年07月21日
14 交通ルールを守ろう  小学1年生にファイル寄贈  (紀宝地区安協 )
2022年07月21日
15 早朝から草刈りに汗流す  社会を明るくする運動で  (紀宝町 )
2022年07月21日
16 あいさつ運動標語の作品表彰  鵜殿小学校の終業式で  (紀宝町 )
2022年07月16日
17 厳かに、檜扇開帳
 夏の風物詩「扇立祭」  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で14日、「扇立祭(おうぎたてまつり)」が営まれた。神職が速玉宮前で高さ1・5㍍、幅1・65㍍の檜扇(ひおうぎ)を開帳。大社関係者らが無病息災や家内安全などを願い神前に玉串をささげた。

 熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ祭り。神前に立てられた檜扇に神が降臨し、氏子の無病息災や五穀につく虫を追い払って豊作を願う。

 室町時代の作品と伝わる檜扇は大社を代表する宝物。現在、日本に18握ある国宝のうち11握が大社に伝わる。ヒノキの木目の美しさを生かしながら花鳥風月が描かれており「熊野檜扇」と称される。

 祭りで使用されている檜扇7握は、1964(昭和39)年に模写されたもの。本殿用は大社先々代の故・上野殖宮司、残り6握の各殿用(高さ0・8㍍、幅1・3㍍)は故・杉本義夫さんが模写し、故・鮒田和往さんが奉製した。

 今年の扇立祭は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から昨年同様、神事のみを斎行。上野宮司が祝詞を奏上し巫女(みこ)らが「扇舞(浦安の舞)」を奉納した。

 未生流笹岡の家元・笹岡隆甫さんによる献花もあり、神事終了後に上野宮司から神納証が手渡された。

 上野宮司は、扇立祭の歴史について触れ「扇を通した珍しい祈りの形を経験してほしい」とあいさつ。

 神道が仏教と結ばれて神仏習合として興った熊野権現信仰に言及し「宗教は違えど世界の平和や安寧への祈りは同じ。私たちは人間のためだけに祈るのではなく、人間が侵してきた自然環境や地球のために祈りをささげなくてはならない」と思いを語った。

(2022年7月16日付紙面より)

神職によって檜扇が開帳された=14日、新宮市の熊野速玉大社
未生流笹岡の家元・笹岡隆甫さんが献花した
2022年07月16日
18 生マグロや市場の魅力知る
 商品化に向けモニターツアー  (那智勝浦観光機構 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は13日、那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で、「那智勝浦 生まぐろ市場競り(入札方式)ガイドツアー」のモニターツアーを実施した。町内外から参加した8人は市場を見学しながら、NACKT公認ガイドから漁法や競りの説明を受け、生マグロの魅力を知るとともに見識を深めた。

 紀州勝浦産の生マグロの魅力を全国に発信すべく、今回の催しを企画。本格的なツアーの発売開始に先駆け、近隣在住の人々を対象にモニターツアーを実施。1回目は10日に実施し、9人が参加。この日が2回目となった。

 モニターツアーでは、紀州勝浦産の生マグロの魅力を近隣住民に伝え、アンケートの回答を基に、この企画を良い商品に仕上げることや、町民には観光事業に興味や関心を持ってもらい、観光地としての町に対する町民の誇り(シビックプライド)の醸成を図ることを目的としている。

 公認ガイドの後呂孝哉さんと山縣弘明さんが同行し、この日は後呂さんがガイドを担当。参加者はガイドの声が聞き取りやすいように、軽量無線機を取り付け、ツアーに臨んだ。

 後呂さんは、▽生マグロの町だが、那智勝浦町船籍のマグロ漁船がない▽同町は生マグロが水揚げされる町▽マグロには八つの種類がある▽同町で水揚げされるマグロはビンチョウが7割、キハダが2割、メバチが1割▽クロマグロは数%のみ▽マグロの見分け方▽はえ縄漁業はサステナブルでエコな漁法でマグロにとってもストレスが少ない―などと解説した。

 同町下里から参加した60代男性は「普段見る景色だが、説明を受けることで港の魅力を知った。面白いと思う。マグロと温泉の町をすぐに体験できる良いツアーになれば」。

 機構の南條絢子さんは「元々は無料で案内していたものだが、さまざまなところから商品化してはとのご意見を頂き、企画に至った。オンラインまぐろ祭りの成功も踏まえ、今後も紀州勝浦産のマグロの魅力を発信していきたい。今年秋ごろには商品化できれば」と話していた。

 3回目は18日(月・祝)に予定しているが、新型コロナウイルスの影響から延期の可能性もあるとしている。

(2022年7月16日付紙面より)

商品化に向けモニターツアーを実施=13日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場周辺
ガイドから説明を受けながら競りや市場の様子を見学した
2022年07月16日
19 町内ほぼ一巡して意識喚起
 社明運動啓発パレード実施  (古座川町 )

 古座川町社会を明るくする運動実施委員会(委員長=西前啓市町長)が15日、啓発パレードを挙行した。アナウンスを流しながら車両2台で町内をほぼ一巡。町民の同運動趣旨に対するいっそうの意識喚起を図った。

 この運動は、国民を挙げて犯罪や非行の未然防止に努めるとともに犯罪や非行をした人の更生について理解を深め、それぞれの立場で力を合わせて犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築くため法務省が主唱。毎年7月をその強調月間としていて、本年度は72回目の実施となっている。

 同委員会は新型コロナウイルスの情勢を鑑み、期間初日恒例の街頭啓発は人対人の接触を避けるため自粛。のぼりを掲げるなど非接触の取り組みで意識付けを図り、期間半ばのこのパレードで意識に弾みをつける流れで同運動の趣旨に対する町民の機運醸成を目指している。

 当日は牟婁保護司会の生熊和道会長と事務局担当の尾崎昇保護司、串本青少年センターの山本誠士センター長と福田實指導員が啓発員として参加。出発に当たり西前町長は安倍晋三元首相銃撃の件に思いをはせ、都会や地方に関係なく犯罪や非行が起こらない社会実現を目指さなければならないと見据えてパレードの成果を期待し仲本耕士副町長と共に啓発員を送り出した。

 パレードには町広報車と同センターの自主防犯活動自動車(通称・青パト)を使用。役場本庁を起点・終点とし小川、七川、三尾川(みとがわ)、明神、高池の順で町内を一巡した。

(2022年7月16日付紙面より)

社会を明るくする運動のパレードに出発する広報車両=15日、古座川町役場本庁
2022年07月16日
20 「パートナー」の生態観察
 下里小3年生がクジラ学習  

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)の3年生8人は13日、太地町立くじらの博物館を訪れ、「パートナー」の鯨類の背びれや体色を観察した。

 海洋教育の一環で、児童がハナゴンドウ、オキゴンドウ、コビレゴンドウ、カズハゴンドウ、マダライルカ、スジイルカ、カマイルカ、シワハイルカの8種類とパートナーを組み、詳しく生態を観察していく。

 児童たちは、クジラショーで大きなゴンドウクジラがジャンプする姿を楽しんだ後、マリナリウムやイルカショープールでクジラやイルカの体重・体長・模様・背びれの形を記録した。

 玉井愛那(えな)さんは「パートナーはマダライルカで9、10歳くらい。生まれた時は体に模様がないけれど、大きくなったら出てくるそうです」。下向薪登君は「オキゴンドウは大人になると体重2㌧になるけれど、博物館のはまだ700㌔くらいの子どもらしいです」と話し、互いに学んだことを共有していた。

(2022年7月16日付紙面より)

間近でイルカを観察=13日、太地町立くじらの博物館
2022年07月16日
21 無事故で多くの利用目指し  高田自然プールで安全祈願祭  (新宮市 )
2022年07月16日
22 保護司と交流深める  那智勝浦地区更生保護女性会  (那智勝浦町 )
2022年07月16日
23 スイカ栽培方法に脱帽  さらにびっくりの事実  (那智勝浦町 )
2022年07月16日
24 安心安全な社会の実現を  関係団体が交通安全呼びかけ  (新宮市 )
2022年07月16日
25 訪問先出身の生徒も後押し 出前型の進学説明会始める (串本古座高校)
2022年07月16日
26 感染防止対策の徹底を  3市町が合同メッセージ  (熊野・南郡 )
2022年07月16日
27 学年縦割り班で楽しむ  井田小でウオークラリー  (紀宝町 )
2022年07月16日
28 県大会出場チーム出そろう  中学校総合体育大会  (熊野・南郡 )
2022年07月16日
29 町民ら47人が献血に協力  尊い命を救うために  (紀宝町 )
2022年07月16日
30 レザークラフトに挑戦  子育てサロンで母親ら  (紀宝町 )
2022年07月16日
31 生徒らへのアンケートを提案  紀南地域高等学校活性化推協  
2022年07月16日
32 代替イベントを提案  紀宝みなとフェス、今年も中止