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2022年07月24日
1 手作りお手玉で認知症予防
 西千恵子さんが「湯ごりの郷」に寄贈  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浦神在住の西千恵子さん(86)は22日、社会福祉法人高瀬会(切士桂理事長)の地域密着型バーデンライフ・ケアセンター「湯ごりの郷」(切士知憲施設長、同町湯川)を訪れ、手作りのお手玉200個を寄贈した。

 西さんがお手玉作りを始めたのは2004年、旧浦神小学校で低学年を対象にした「昔遊び学習」で子どもたちと一緒にお手玉遊びをしたことがきっかけ。その後、勝浦小学校からも声がかかり、西さんの元には両校の子どもたちから、感謝を告げるお礼の手紙が多数寄せられたという。

 浦神地区では初午(はつうま)の日、厄年生まれの人がおはらいを受けた後に餅やお菓子をまく習わしがあることから西さんは一念発起。

 自身が米寿を迎える今年の初午の日に餅と一緒にお手玉をまこうと米寿にちなみ880個のお手玉の製作を始めたが、新型コロナウイルス感染症の影響で餅まきは中止に。近所に住む切士理事長にお手玉寄贈の話を持ちかけたところ、切士理事長は快諾。この日の寄贈に至った。

 なお、西さんは同施設のほか、町社会福祉協議会にもお手玉を寄贈。友人や孫にもプレゼントしたという。

 お手玉遊びは認知症予防に効果があるといわれており、「高齢者の遊び」として取り入れている施設も多い。

 寄贈を受けた切士理事長は「利用者さんの楽しみが増えた。昔を思い出してくれると思う。おじゃみ(お手玉)を見て、自分も作ってみたい、そう思う利用者さんもいるのでは。自身の生きがいを利用者さんの生きがいづくりにつなげてくれた。ありがたいです」。

 切士施設長は「新型コロナウイルスの影響でご家族の面会も窓越しとなっており、夏祭りなどの地域交流行事も中止を余儀なくされている中、お手玉の寄贈は利用者さんにいつもと違う刺激をもたらしてくれると思う」と感謝。

 西さんは「おじゃみは認知症にも良いと聞く。ぜひ活用してほしい。おじゃみ作りは楽しく、生地選びや色合わせなど頭を使うことも多いため自分のためにもなっている。次は1000個を目指したいですね」と笑顔で話した。

(2022年7月24日付紙面より)

(左から)手作りのお手玉を寄贈した西千恵子さん、切士知憲施設長、切士桂理事長=22日、那智勝浦町湯川
2022年07月24日
2 「公衆ごみ箱」回収事業始まる
 就労部会通じて業務委託  (国道168号美化協議会 )

 新宮・東牟婁圏域自立支援協議会就労部会(小阪武部会長=障害者就業・生活支援センターあーち)を通じて業務を受託している、若者応援センター「ヨリドコ」の利用者らは22日、国道168号沿い5カ所に設置されている「公衆ごみ箱」の回収作業を実施した。回収されたごみは、同じく業務受託している社会福祉法人熊野緑会「なぎの木園」とひきこもり者社会参加支援センター「あづまプラッツ」に搬入され、分別や洗浄作業が行われる。

 東牟婁地域と県内外各地域との往来のための主要道路である国道168号。沿道は住宅が少なく人目にもつきにくいことから、全域でポイ捨てによる空き缶やペットボトルなど飲料のごみが散乱しており、待避所や道の駅周辺では飲食物のごみが散乱している。沿道に捨てられたごみは熊野川に流れ込み、最終的に海に至る。

 そういった状況の中、東牟婁振興局健康福祉部衛生環境課は昨年秋、168号沿いの道の駅および待避所計3カ所に実験的に公衆ごみ箱を設置。ごみ箱の維持管理における問題点と沿道などにおける散乱ごみの削減効果の検証を実施したところ、全域でごみの種類別に25~40%程度の削減効果が認められた。

 検証の効果を鑑み、公衆ごみ箱の常設設置を行うことにより、路上などの散乱ごみ(ポイ捨てごみ)を低減させ、当地方の山・川・海の自然環境の保全に寄与することを目的に今年5月、東牟婁振興局、市、市観光協会、民間団体などで組織する「国道168号美化協議会」を設立。運営母体となって情報交換や連絡調整を行いつつ、官民一体で相互に連携して不法投棄対策活動を展開していくことを共有した。

 就労が困難な障害がある人たちの活動を支援するとともに、就労などに係る現状や課題について協議や情報共有を行う新宮・東牟婁圏域自立支援協議会就労部会は、同美化協議会から「公衆ごみ箱」の回収分別などに関する業務委託の話を受けて協議を行い調整。部会員以外の事業所にも声をかけるなどして、前述の3事業所が請け負う運びとなった。受託金は工賃などとして利用者らに支払われる。

 ごみの回収は月曜と金曜の週2回。168号沿い▽南桧杖▽相賀▽熊野川町田長(道の駅瀞峡街道熊野川)▽同町日足▽同町相須―の5カ所に設置されたごみ箱からごみを回収し、燃えるごみは市クリーンセンターに、それ以外のごみは分別などの業務を行う事業所に運搬する。

 初日となったこの日、「ヨリドコ」の利用者や並河哲次理事長らが、回収作業に汗を流した。

 部会長代理の南紀ひまわり作業所の日浦頼和主任は「少しでも地域の環境美化に寄与できれば」。

 東牟婁振興局健康福祉部新宮保健所の堀内達司・衛生環境課長は「協議会は、賛助会員さんや関係団体の協力を頂き、熊野の自然を守るために発足した。設置したごみ箱にごみを捨てていただくことでこの美しい景観を守っていけるのであればそれが一番です」と話していた。

 同協議会では6月、田長の公衆ごみ箱近くに、竹で作った「ごみ箱の維持管理募金箱」も設置。「ここ熊野の素晴らしい自然を守り、未来の子どもたちに残していくために」と協力を呼びかけている。

(2022年7月24日付紙面より)

ごみの回収作業に汗を流す利用者ら=22日、新宮市熊野川町
熊野川町田長に設置された募金箱
2022年07月24日
3 自分の命を守るため
 神倉小5年生が着衣泳  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)で19日、着衣泳があった。5年生64人が、同市を拠点に活動している健康運動指導士で「High―Five」の杉浦資史(もとし)代表から着衣時での泳ぎの困難さや対処法などについて学んだ。

 同校育友会が主催の学年行事で、子どもたちに水難事故から自分の命を守る方法を身に付けてもらおうと実施。この日はクラス別で行われた。

 1組32人の授業では訪れた保護者が見守る中、児童が水着で泳いだ後、それぞれが服を身に着けて再びプールに入ると「重たい!」「動きにくい」などの声を上げ、思うように泳げないことを体験。2人一組でペットボトルを使用し、あおむけで安全に浮く練習や浮力のある物にロープを装着して投げる救助法を教わった。その後、誰が最も長く浮いていられるかにも挑戦した。

 杉浦さんは服を着た状態での水泳などには長所と短所があると説明。「着衣時には水を含むため重くなって泳ぐのが困難になる危険性がある一方で、空気が入りやすい状態にもなります。もしものときには体力を使わないことが重要。慌てず、落ち着いて『浮いて待つ』行動を忘れないでください」と呼びかけた。

 名越真悠さんは「服を着ている状態が想像以上に重くて驚きました。改めて水の事故を起こさないように気を付けて水泳を楽しみたい」。

 浅井扇介君は「水着と服を着ているときの動きが全然違うことを実感した。教わったことを忘れずに、万が一に備えて意識するのが大事だと思った」と話していた。

(2022年7月24日付紙面より)

ペットボトルを使用し浮く練習を行う児童=19日、新宮市立神倉小学校
2022年07月24日
4 圧巻の歌唱力楽しむ  大西ユカリさんがライブ  (太地町地域福祉センター梛 )
2022年07月24日
5 楽しく防災を学ぼう  子育て支援セで防災のお話  (新宮市 )
2022年07月24日
6 明かりの違いを実験  わくわく科学教室に21人  (紀宝町 )
2022年07月24日
7 お化け屋敷で「はい、チーズ」 うどの幼で恒例の「夕涼み会」 (紀宝町)
2022年07月24日
8 ごみ分別アプリを導入  8月1日から配信開始  (紀宝町 )
2022年07月24日
9 お悔やみ情報
  
2022年07月22日
10 安全と産業振興願う
 海の記念日で安全祈願など  (新宮港振興会 )

 新宮港内の企業などでつくる新宮港振興会(垣内宏会長)は20日、同港や黒潮公園で「海の記念日」に伴う事業を展開した。港湾関係企業や新宮市、県職員など関係者約60人が参加。清掃活動や避難訓練に取り組んだほか、安全祈願祭では海の安全や産業振興、新型コロナウイルス感染症の早期収束などを祈願した。

 「海の記念日」(海の日、現在は7月第3月曜日)に合わせて毎年実施している恒例行事で、国土交通省認定の「みなとオアシス新宮」の重要な活動の一つとしても登録されている。

 おととしと昨年は新型コロナウイルスの感染状況を鑑み中止に。約3年ぶりの開催となったこの日、港湾関係者らが黒潮公園に集い、猛暑の中清掃美化活動に汗を流した。

 清掃終了間際には、港内に避難を呼びかけるアナウンスが流れ、震度5以上の地震が発生したとの想定の下、参加者らは海抜約10㍍の高台へ。有事の際の避難経路を再確認する機会とした。

 訓練後には第3号公共岸壁に場所を移して安全祈願祭を斎行。熊野速玉大社の佐藤仁迪権禰宜(ごんねぎ)が祝詞を奏上した。

 神事に先立ち田岡実千年市長があいさつ。同振興会や参加者に感謝を伝え、今年3月に逝去した小池㬎二(けんじ)・新宮港埠頭株式会社元代表取締役に敬意を示した。

 近い将来に発生が予想されている東海、東南海、南海地震などに対して、訓練の積み重ねは意義深いものであると評価するとともに、港湾関係者の末永い安全と安心、発展を祈念した。

 神事を終え、垣内会長は「美化活動や緑化活動に対するご理解、ご協力のおかげで、公園には多くの人々が癒やしを求めて訪れてくれている。今後も活動を続けていきたい」とさらなる協力を呼びかけ「安全祈願祭には新型コロナの収束などを願って多くの人が参列してくれた。私も一日も早い収束を祈願しました」と話していた。

(2022年7月22日付紙面より)

新型コロナウイルスの収束などを願い玉串をささげる参列者ら=20日、新宮港
無事や繁栄を祈願した
2022年07月22日
11 文豪ゆかりの地訪ねる 大阪文学学校が夏季合宿 (熊野地方)

 一般社団法人・大阪文学協会「大阪文学学校」の学生らは17、18の両日、熊野地方で夏季合宿を開催した。学生や学校関係者ら約40人が参加。名誉市民・佐藤春夫や中上健次のゆかりの場所を訪れ、文豪の息吹を感じる機会とした。

 同学校は、詩人の故・小野十三郎氏を校長に1954年に創立。以来、68年にわたって多くの詩人や作家、評論家、芸術家などの参加や協力の下、暮らしの中に埋もれている文学(文章)表現への夢と、創作活動に関わる喜びを求め続けている。現在、37都道府県416人が在籍している。

 夏季合宿は40年間にわたって続いている恒例行事。学生委員会が主体となって企画しており、近畿圏内を中心に毎年実施している。新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催となった今回は、「熊野三山総巡りと新宮」と題し、新宮市を中心とした文学ツアーを展開。

 検温やバス車内の換気、車内での飲食やカラオケを禁止とするなどの感染対策を講じながら、2日間で熊野三山や市立佐藤春夫記念館、中上健次コーナーを配する市立図書館などを見学し知見を深めた。

 宿泊地の「民宿ふじ」(同市三輪崎)では特別講義もあり、佐藤春夫記念館の辻本雄一館長が中上健次について講話。なお、中上は1978年7月に同学校で講演を行っている。

 辻本館長は、今年は佐藤春夫生誕130年、中上健次没後30年の年であると紹介。年譜を基に同学校で講演を行った78年あたりが中上の重要な期間であったと述べ、「紀州サーガ」3部作のベースとなる実父との関わりや「熊野大学」発足に至る経緯、映画「火まつり」と小説「火まつり」制作秘話、自身との関わりなどについて話した。

 同学校の小原政幸事務局長は「新宮市は神話の舞台という観点でも興味がある。佐藤春夫記念館を訪れ、やはり文学的にすごい人だと圧倒された。また、かつて中上健次が当学校で講演した時の講義録は残っているが、その詳細を知ることができて良かった。この文学ツアーを機に、若い人にも中上文学に目覚めてほしい」と話していた。

(2022年7月22日付紙面より)

文豪ゆかりの場所を巡った=17日、新宮市立図書館
2022年07月22日
12 240人が尺八の響きに親しむ 3年半ぶりに文化自主事業 (串本町)

 串本町文化自主事業「辻本好美尺八コンサート串本町公演」が18日に文化センターであり、スタッフ含め約240人(主催者発表)が新型コロナウイルス対策を意識しつつ鑑賞に親しんだ。

 同事業実行委員会(西野政和会長)と教育委員会(潮﨑伸彦教育長)が主催する、同センターの有効活用を目的として1994年から重ねている舞台芸術鑑賞企画。例年は年1回の頻度で実施しているが新型コロナ感染拡大以降は中止や計画自体がままならない状況が続き、今回は2019年1月に京都フィルハーモニー室内合奏団を招いて以来の実施となった。

 今回は橋本市出身の尺八奏者・辻本さんの県内公演に連動する形で計画し、同対策として同センター大ホールの席数を半分の300席に抑えてチケットを販売。当日はマスク着用や入場前の検温、手指消毒など同対策への協力を条件として来場を受け付けた。

 開会に当たり西野会長は「生の芸術に触れるこの事業をこれからも充実、発展させたい」と思いを掲げてあいさつ。辻本さんはパーカッショニスト・池田安友子さんやギタリスト・YUTAKAさんとユニットを組んで出演し、約2時間にわたり演奏を重ねた。

 辻本さんは父であり尺八奏者の辻本公平さんに刺激を受けて高校時代から同じ道を歩み始め、2016年にメジャーデビュー。奏者としてはその前後で活動をしていて、国内外での公演やメディア出演などを通して幅広い世代にその響きを伝えている。今回の公演では尺八の楽曲のみならず他のジャンルの楽曲や自曲も奏でて、身近に尺八をアピールするなどした。

 「直前の計画がコロナで中止を余儀なくされた経緯があり今回も実施が危ぶまれたが、情勢を見据えフル(600席)とはいかなかったがすることとした」と3年半ぶりの実施のいきさつを語る西野会長。「生の芸術に触れる機会が少ない地域性を踏まえ官民一体でこの事業に取り組んできた。人口減に伴う担い手の減少で運営は年々大変になっているが、串本が自慢できるモデル事業の一つとしてこれからも続けていきたい」と思うところを語った。

(2022年7月22日付紙面より)

尺八を軸にした演奏を響かせる奏者・辻本好美さんら=18日、串本町文化センター
辻本好美さん
2022年07月22日
13 朝日浴びながら体動かす
 東正寺で夏恒例の「ラジオ体操」  (紀宝町鵜殿 )

 紀宝町鵜殿の醫王山(いおうざん)東正寺(とうしょうじ)(片野晴友住職)で21日早朝、毎夏恒例の「ラジオ体操」が始まった。夏休み中の子どもから大人まで町内外から約20人が境内に集まり、朝日を浴びながら気持ち良く体を動かした。

 29年目を迎えた今年は8月31日(水)まで毎日、午前6時30分から開始する。

 初日は早朝から夏の青空が広がり、毎年参加する小学生や中学生らも徒歩や自転車などで訪れた。出席表に名前を書いた後、ラジオ放送に合わせて体操をした。

 片野住職は「町外の子どもも参加してくれている。期間中は無休を目指して開催します。誰でも気軽に参加してください。早起きして一緒に体操しましょう」と呼びかけている。

(2022年7月22日付紙面より)

ラジオ体操に取り組む参加者=21日、紀宝町鵜殿の東正寺
2022年07月22日
14 東牟婁地方中学校総体②
 野球・サッカー・柔道・ソフトテニス  
2022年07月22日
15 木本、シードの三重に敗れる
 高校野球三重大会  
2022年07月22日
16 初のビアガーデン盛り上がる  北山村  
2022年07月22日
17 たくましいど根性カボチャ  西岡稔さんの畑で収穫  (那智勝浦町 )
2022年07月22日
18 大きく元気なヒマワリに  熊野川小1、2年生が種まき  (新宮市熊野川町 )
2022年07月22日
19 中元の幸運富くじ抽選実施  当選券は27日から引き換え  (串本町商工会 )
2022年07月22日
20 交通事故防止に努めて  御浜町の道の駅で広報啓発活動  
2022年07月22日
21 過去最多の248人が登録  サマースクール始まる  (紀宝町 )
2022年07月22日
22 「簡単で楽しい!」  中央児童館「つくってあそぼう」  (新宮市 )
2022年07月22日
23 グンバイヒルガオが開花  宇久井半島の海岸で  (那智勝浦町 )
2022年07月22日
24 自分たちで初期消火を  宇久井地区で防火訓練  (那智勝浦町 )
2022年07月22日
25 お悔やみ情報