消防大会の署内選考会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)の同町消防署(関谷善文署長)は11日、同本部の訓練塔で、和歌山県消防救助技術会の出場選手署内選考会を開いた。5人一組の3班が出場。探索、発見した要救助者を7㍍引き上げて救助し、その技術を競った。
県消防救助技術会は、県内の17消防本部の選抜選手が集い、個人・団体の複数の種目で、救助技術を競うもの。今年は6月1日(水)に、和歌山市の県消防学校で実施される。同町消防本部は、団体の「引揚救助」の種目で参加を予定しており、今回はその選考会となる。日常において、3班の消防隊が交代勤務しているため、この3班から選抜された各5人が、選考会に参加した。
開始に先立ち、湯川消防長が訓示。選手に対して「今日はあいにくの雨だが、われわれの活動は天候には左右されない。今日は持てる力を十分に発揮してほしい。選考されたらここの代表として、頑張ってほしい」と激励した。
選考会は、火災現場に救助に駆け付けた消防隊が高所から降下し、煙に包まれた中で要救助者を探し出して運び、引き上げるというもの。救助に要する時間のほか、救助用のロープや金具の取り扱い、動作の正確性なども審査対象となった。
スタートと同時に、2人の隊員が空気ボンベを着けて降下、煙の中で要救助者を発見した。協力して搬送し、救助用具でつり上げ。いずれの班も真剣に取り組んでいた。その様子をベテラン職員が見守り、採点していた。
関谷署長は「大会があると、訓練にも力が入る。現場活動に生かせる力を、訓練を通して養ってもらえたら」と話した。
(2022年5月12日付紙面より)
太田の郷でフリーマーケット (那智勝浦町 )
那智勝浦町南大居の交流センター太田の郷の屋外で8日、フリーマーケット(フリマ)があった。衣類や雑貨など、約50店が出店。町内外から多数が訪れ、コロナ禍前のようなにぎわいを見せた。
太田の郷では例年、春と秋の2回、フリマを開催している。ただし昨年の秋は、コロナ禍の影響で中止となっていた。また今回も、もともとは4月3日に、音楽イベントとの同時開催を予定していたが、雨天のため音楽イベントのみ室内実施、フリマは延期となっていた。
会場では、中央通路を挟んだ左右両側に、出店のブースが並び、商品が置かれていた。衣類や雑貨のほか、食器やスイーツ、軽食、古本などもあった。太田の郷の中にある食事処「太田川のめぐ味」も、太田米を使ったおまぜや弁当を販売しており、行列ができていた。
午前11時ちょうどに、販売開始となった。会場は時間前にすでに来場者であふれており、開始と同時に目を付けた商品を買い求めていた。売り手と買い手で値段を交渉する姿もあった。
近所から父親の博さん(42)と共に訪れた、長女で太田小5年の池田怜(りょう)さん(10)は「ここのフリマはよく来る。この間も来た。鉛筆とアクセサリーを買った。コロナでいろいろ大変だけど、フリマをやってくれているので楽しい」と話した。
(2022年5月12日付紙面より)
CGS部が樫野埼灯台で (串本古座高校 )
和歌山県立串本古座高校(榎本貴英校長)のCGS部(嶝口怜旺部長、寺本侑右部長)が6日、串本町樫野にある樫野埼灯台で草引きや灯台内部清掃に取り組んだ。
2月に同灯台の航路標識協力団体指定を受けた同校は現在、田辺海上保安部と接点があるCGS部を実動母体とし▽敷地内の植生管理(通称・スイセン再生プロジェクト)▽定期点検協力▽年5回程度の一般公開〈イベント保険料など経費確保のため有償実施〉―などの活動を目指している。
この日はそのための素地づくりを目的として活動。放課後かつ帰りの列車の時間との兼ね合いで1時間程度だが、部員16人が手分けして草引きや灯台内部清掃をしつつありのままの状態に触れる機会を持った。
この経験を骨格にして今後は関係する情報やアイデアを肉付けしていき、協力団体としての体制をつくり上げるのが今後に見据えている筋道。他方、この日は業社による同灯台の内部点検日で、同部を代表して清野祐介顧問が立ち会い今後の点検すべき事柄の把握に努めた。
活動を終えて清野顧問は、観光客らに喜んでもらうという視点で▽一般公開時のイベント案▽灯台内部の空き室を使った展示案―の提案を各自一つするよう求めて締めくくった。
田辺海上保安部はこれまで実施してきた内部一般公開の運営を、これからは同校主導に委ねる考え。CGS部は早ければ海の日(今年は7月18日)、遅くともトルコ軍艦エルトゥールル号遭難の期日(9月16日)に近い位置付けで初のイベント実施へこぎ着けられるよう、今後の準備に臨むという。
(2022年5月12日付紙面より)
新宮市役所別館で11日、「令和4年度スポーツボイス教室」が開講した。本年度は65~90歳の28人が参加し、スポーツボイス公認インストラクターの森まりかさんと、軽快な音楽に合わせて発声しながら体を動かした。
プロのボイストレーニングを誰でも簡単に楽しめるよう開発された健康エクササイズ。▽誤嚥(ごえん)性肺炎予防▽心肺機能向上▽ストレスの解消―などに効果があるとされ、シニアの健康や生きがいづくりに期待が寄せられている。
市内での開催は2年目。本年度も募集を開始してすぐに申し込みが集まり、リピーターも多い人気の教室になっている。会場では2㍍の席間隔を空け、検温や手指消毒などの感染症予防対策を講じて開催した。
開講に当たり市健康福祉部地域包括推進課の辻本美恵課長は「介護予防事業の一環で始まった教室だが、毎回笑いもあり、楽しんで参加してほしい」とあいさつ。
森さんは口を閉じてハミングしながら音を1オクターブ上下させるという基本の声帯ストレッチ方法を紹介。顔の筋肉を動かすフェイスアップなどと組み合わせながら「この後カラオケに行けば、とても声が出しやすく、気持ちよく歌えるはず」と盛り上げ、最後は全員で大笑いして教室を終えた。
初参加の松﨑美恵子さん(73)は「体を動かすのが大好きで、スポーツボイスは以前から気になっていた。声を出しながら体を動かすのは上手にできませんでしたが、次回も楽しみです」と話していた。
前期は9月21日(水)まで全10回で実施。後期は9月中に募集を行う予定だ。
(2022年5月12日付紙面より)
春季高校野球県予選
瀧本君、西田君も準優勝と活躍 (北道院拳法錬成大会 )
2022・4月春季大会 (新宮グラウンドゴルフ同好会 )
県サッカーU―12選手権東牟婁予選
新宮市立佐藤春夫記念館(辻本雄一館長)にこのほど、佐藤春夫が中学校時代に描いた水彩画などの寄贈があった。6日、辻本館長が発表した。
春夫の新宮中学校の同級生であった故・汐﨑慶三さんが所蔵していたもので、孫の慶宏さんが寄贈した。慶三さんは当地方で教師をしており、旧丹鶴小学校などで校長を務めた他、「和歌山県移民史」の編集にも力を注いだ人物。那智勝浦町下里の「懸泉堂」の縁者であり春夫の親戚筋にも当たる。
水彩画は、春夫が新宮中学1年生(12歳ごろ)の時の作品で、子どもと犬を中心に、川や山、町並みが円形に縁取られた枠内に収まる構図となっている。少年時代に描いた絵は少なく大変貴重で、同記念館では同作品を含む2点のみが所蔵されている。
また、慶三さんは「望郷五月歌」「秋刀魚(さんま)の歌」詩碑の除幕式のために当地方に滞在していた1959年当時、宿泊先の湯川楼(那智勝浦町湯川)に春夫を訪ね、持参した中学時代の絵を本人に見せた時に春夫が筆書きした「少年時戯画 春夫」の短冊も所持しており、併せて寄贈された。
辻本館長は「春夫は二科展に3回入選するほどの腕前。少年時代から絵の才能があったことは間違いない。(寄贈の水彩画は)構図的にも面白い」と感想。
背景の川には、熊野川の伝統・三反帆(さんだんぼ)が描かれている点に着目し「ヨーロッパの背景のようであるが新宮の町並みをイメージしているのでは。春夫はふるさとをエキゾチックな目線で見ていたのかもしれない」と話していた。
寄贈品は水彩画の他、春夫が揮毫(きごう)した「行く春のカメラ行脚や那智の瀧」(全集未収録)の短冊や慶三さんに宛てたはがき、書簡など。
慶三さんが同級生の立場から新宮中学校時代の春夫の様子などを記したエッセーも。チョーク入れに生きたカエルを仕込んで先生を驚かせたり、授業中に目覚まし時計を鳴らしたりしたエピソードがつづられており、生き生きとした少年時代の春夫を今に伝える貴重なものとなっている。
寄贈品は31日(火)まで同記念館で展示される。
(2022年5月8日付紙面より)
熊野林業が3年ぶりに (新宮市熊野川町 )
公益財団法人熊野林業は3日、新宮市熊野川町田長の山林で3年ぶりとなる「自然観察会~春の田長谷・白倉観察会~」を開催した。市内などから20人が参加し、希少なアケボノツツジの群生地やツガやモミの大木が自生する天然林で森林浴を満喫した。
同財団は所有山林の調査研究および普及啓発事業を通じ、自然環境とバランスを保った森林を形成してゆくため、1992年に発足。非皆伐方式による天然林型複層林施業の生育状況調査などを行うとともに、所有している天然林を「森林自然公園」として一般開放している。
観察会には熊野自然保護連絡協議会の瀧野秀二会長、南敏行副会長ら植物・昆虫の専門家も同行。参加者たちはウンゼンツツジ(愛称・コメツツジ)などが咲く林道をマイクロバスで移動し、紀伊半島と四国のみに分布する大型のアケボノツツジの群生地を訪れた。
瀧野会長は「アケボノツツジには福岡県~三重県に分布するアカヤシオや九州のツクシアケボノツツジなどの近縁種がある。いずれもおしべが10本だが、おしべ基部の軟毛の有無で違いがある」と解説。参加者たちはルーペで花を拡大し、違いを観察した。
森林自然公園では「この木何の木?」のクイズを考えながら遊歩道を一周。紀伊半島や四国の一部にしか自生していないマツ科のトガサワラ(絶滅危惧Ⅱ類)の巨木を見上げ、感嘆の声を上げた。
友人と参加した三﨑幸子さんは「花だけでなく、その周りの景色も合わさって素晴らしかった。新緑の若葉もきれいで天気も良く、気持ちが良かった」と笑顔で話していた。
(2022年5月8日付紙面より)
近大新宮中・高生徒会
新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校の2021年度後期生徒会メンバーは6日、「鯉(こい)よ、新宮の空を泳げ!」と題し、七里御浜鯉のぼりの会から借り受けた6匹のこいのぼりを1号館玄関前に揚げた。
七里御浜鯉のぼりの会は毎年ゴールデンウイークに、熊野市・七里御浜海岸の獅子岩から鬼ヶ城方面へ約1㌔にわたってこいのぼりを揚げる「泳げ!鯉のぼりくん」を開催している。
しかし、新型コロナウイルスの国内での再拡大を受け、3年連続の中止を決断。希望のあった学校などへ貸し出しを検討していたところ、同校生徒会が名乗りを上げた。生徒会メンバーは28匹を借り、4月25日~5月6日の晴れた日に校舎各所に揚げた。
高校生徒会の濱田青葉会長は「コイは生命力が強く、汚れた水の中でも生き抜く強さを持っている。コロナ禍がもう何年も続く中ですが、強くたくましく生きていこうという思いが、地域の方々にも伝われば」。中学校生徒会の𠮷良和子会長は「2日には校舎4階と玄関前の手すりをロープでつないでこいのぼりを揚げ、廊下からの景色が中1の子たちにも好評だった。こいのぼりを見て『授業を頑張ろう』と気持ちが晴れ晴れしたらいいなと思う」と語る。
この日は役員改選に伴い、後期生徒会最後の活動で、校内生徒らへ感謝を述べる校内放送もあった。
(2022年5月8日付紙面より)
感染症対策し第14回展示祭 (那智勝浦町 )
那智勝浦町文化協会(後誠介会長)、町民展示祭実行委員会は7日、町体育文化会館で絵画、生け花、呈茶の合同展「第14回町民展示祭」を開催した。来場者は会員の力作やお茶を楽しんだ。最終日の8日は午前9時から午後3時30分まで。
展示祭は絵画の弁天画会(平内嘉子会長)、生け花の花好きクラブ(牧邦子代表)、茶道表千家流音無会(築紫充代会長)の3団体が成果を発表する場。例年多くの来場者でにぎわっている。今年はウクライナ人道支援の募金箱も設置した。
会場では▽消毒▽体温計測後、マスクに受付完了シールを貼る▽感染症発覚時の追跡用に入場時間などを記したカードを発行―など新型コロナウイルス感染症対策に取り組んだ。
弁天画会のテーマは各地域の滝で70点余りの力作を出展。また、前会長の故・坪野一郎さんの絵を喪章とともに展示した。平内会長は「自由に描いた絵もあります。楽しんでいただけたら」。
花好きクラブは季節の花を生けた作品40点余りを並べた。牧代表は「捨てる予定だった物を花器として使い、自然の花を生けています。最高齢は93歳で、会員一同が楽しんだ作品を見てほしいです」と話した。
茶道表千家流音無会はテーブルに仕切りを設け、茶わんなどの消毒にも注意。築紫会長は「無事開催できて良かった。おいしいお茶を味わってください」と語った。
町文化協会の後会長は「作品作りはもちろん、多くの人に見てもらうことは会員の皆さんの生きがいになっている。来場者の方にも楽しんでほしい」。
会場に訪れた堀順一郎町長は「生き生きとした作品やおいしいお茶をいただくことで毎年、元気を頂いています」と語った。
(2022年5月8日付紙面より)
第93回紀南統一メーデー (新宮市 )
紀南地区労働組合協議会(喜田俊生議長)などでつくる「第93回紀南統一メーデー実行委員会」は1日、新宮市福祉センターでメーデー集会を開催。国民主権、平和主義、基本的人権の尊重を徹底する政治の実現を求めるメーデー宣言を承認したほか、雨の中、市内でサイレントアピール行進を実施。世界平和や民主主義の重要性などを広く呼びかけた。
メーデー(労働者の日)は、労働者が権利を要求するために行進や集会を行い、団結力を示す日として世界各地で実施されている。日本では1920年5月に、第1回メーデーが東京都の上野公園で開かれた。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、集会は人数を制限して開催。あいさつに臨んだ喜田議長が、ロシアのウクライナ侵攻などに言及。国際連合の取り決めの中、ロシアの行いはあってはならないことであるとし「多くの人を救うことができるよう、日々努力を重ねていかなければならない」。
また「日本が良い国であり続けるために、憲法9条の改正はあってはならない」と力を込めた。
東牟婁労働者福祉協議会と近畿労働金庫新宮支店を代表し、岩崎浩明・同金庫新宮支店長が祝辞。「相互扶助と連帯といった労働者自主福祉運動の原点を大切にし、事業を進めていきたい」などとあいさつした。
丸山さおり・和歌山県教職員組合東牟婁支部長、新宮市平和委員会の金田真さん、年金者組合の高塚建さん、新日本婦人の会の田中幸子さん、畑野よしひろ・日本共産党南地区委員会副委員長らによるリレートークも行われ、各登壇者が教育や平和、生活などの諸問題について問題提起を行い、課題と認識を共有。同協議会の岸本芳明事務局長がメーデー宣言を読み上げた。
紀南統一メーデーのスローガンは▽国民のいのちと健康確保へ コロナ対策予算拡充を!▽なくせ貧困と格差▽消費税減税▽軍事費削除、「敵基地攻撃能力」保有反対―の四つ。
(2022年5月3日付紙面より)
イオン新宮店で「生命のメッセージ展」 (紀南交通事故被害者の会 )
新宮市橋本のイオン新宮店イベントスペースで1日、紀南交通事故被害者の会(中岡貴恵代表)が主催する「生命(いのち)のメッセージ展」があった。会場には遺族が制作した、理不尽に生命を奪われた犠牲者を型取りメッセージを託した30人分の「メッセンジャー」を展示。買い物客らは足を止めてメッセンジャーを見つめ、命の大切さを再認識するなどしていた。
殺人や悪質な交通事故、いじめ、医療過誤、一気飲ませなどの結果、理不尽に人生を断ち切られた犠牲者が主役のアート展。犠牲者一人一人の等身大の人型「メッセンジャー」(硬質発泡材)に遺品の靴、残された遺族がつづったメッセージが添えられているもので、向き合う者に命の重さや尊さを訴える。
同展は昨年11月、王子公民分館が主催して新宮市内で初めて開催。多くの来場者が訪れた。同店での開催は新宮警察署からの声かけにより実現したもので、同店23周年記念イベントの一連として実施。新宮警察署は同店駐車場でパトカーなどの展示を通して、交通安全や犯罪防止に向けた取り組みを展開した。
また、イベントスペースでは同展開催時間に合わせて県立新翔高校吹奏楽部による演奏会も実施。「風になりたい」「宝島」「シェリーに口づけ」など5曲を披露。イベントの盛り上がりに花を添えた。
2018年に最愛の母・中尾叔子さん(享年85)を交通事故で亡くした中岡代表は、市内で再び開催できたことを、関係者らの協力によるものとし、また新翔高校吹奏楽部に対して「心を込めて楽しく演奏する姿で、生きていることの素晴らしさを皆さんに伝えていただいた」と感謝。
「生きたくても生きられなかった人もいる。生きていることは当たり前ではない。命を大切に、毎日を生きてほしい。事故や犯罪のない社会の実現を願っています」と同展に託した思いを語った。
(2022年5月3日付紙面より)
ぼたん荘のRVパーク (古座川町 )
古座川町月野瀬にある南紀月の瀬温泉ぼたん荘が4月29日、いろり館横で車中泊施設「RVパーク南紀月の瀬温泉ぼたん荘」をオープンした。
RVパークは、日本RV協会が快適に安心して車中泊ができる場所として規定の滞在環境を満たした運営者からの申請を受けて認定する施設。認定後は公式ホームページによる統括紹介などでニーズにアプローチし、誘客を図る仕組みとなっている。
同荘はブームが過ぎ利用が停滞していた旧ゲートボール場を整地改修し、13区画分の給電設備を整備。同環境として不足していた炊事場やコインランドリー(3台)を新設しごみの引き取りにも対応する準備をして申請し、認定後の4月28日に公式ホームページでの紹介が始まるなど状況が整ったことを受け、翌日の受け入れ開始へとこぎつけた。
RVはレクリエーショナル・ビークルの略称で、RVパークは国内でキャンピングカーと通称される車種などをターゲットにした車中泊施設で、同荘は一区画につき3000円〈税込み〉で提供する。当日の利用状況にもよるが、区画数の多さを生かして複数区画の追加利用(2区画目以降は1区画につき1500円〈税込み〉)の相談にも応じるという。詳細は同協会か同荘の公式ホームページを参照。
県内では4番目となる登録で、区画数は目下県内最大級。飲食は同荘提供のサービス利用となるが、入浴は温泉館が優待利用できるなど敷地内に必要な環境が一通りそろっている点を魅力として自負している。当面は同協会の仕組みに加え、独自広報として近隣の道の駅などへチラシなどの設置や紹介の協力を求めて誘客を図るという。
同荘を運営する古座川ふるさと振興公社の関口隆男理事長は「当面の課題は認知度の向上で、一番は口コミによる広まりだと思っている。環境は十分と自信を持っているので、後は広まりとともに日々の利用が伸びてくれれば」と話した。
問い合わせは同荘(電話0735・72・0376)まで。
(2022年5月3日付紙面より)
吹奏楽部が定期演奏会 (近大新宮 )
近畿大学附属新宮高校・中学校の吹奏楽部(廣下亜美部長)は1日、御浜町中央公民館アメニティホールで第11回定期演奏会を開催した。部員ら計46人が部活動に関わる全ての人々へ感謝を込め、演奏を届けた。
吹奏楽部は創部16年を数え、昨年の第57回和歌山県吹奏楽コンクール高校小編成部門では初の関西大会出場をつかんだ。定期演奏会は毎年3月に開いているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2カ月延期。会場では検温や手指消毒、席間隔の確保などの対策を取った。
演奏会には新1年生6人を含む部員37人とOB・OG9人が出演し、行進曲「アルセナール」で開幕。本年度の夏のコンクールで挑戦する「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)~熊野古道の幻想~」では、熊野の霧深い山々の風景や行き交う人々の心情を表現した。
第2部は2グループに分かれ、紅組「BEAUTY AND THE BEAST」、白組「明日があるさ」で演奏対決。 ポップスステージの第3部では「ご長寿番組大メドレー~テレビの名作・ケッサク20曲」などで会場を盛り上げ、卒部式では卒部生4人に花束を手渡した。アンコールでは、おなじみの「Sing Sing Sing」を披露し、観客らが惜しみない拍手を送った。
廣下部長は「2カ月延期したが、まずは開催できたことがうれしい。部員たちにとっても、いい経験になりました。ありがとうございました」と話していた。
(2022年5月3日付紙面より)