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2022年04月29日
1 安全安心な運航目指し
 知床沖の事故受け緊急点検  (近畿運輸局 )

 北海道の知床沖で遊覧船が遭難した事故を受け、国土交通省近畿運輸局は管内の旅客船を対象に一斉緊急安全点検を展開している。28日には勝浦海事事務所、串本海上保安署の職員らが管内2事業所を対象に安全点検を実施。救命・消防設備などを確認した。

 今月23日、知床半島沖で26人が乗った遊覧船が浸水し遭難。これまで発見された11人全員の死亡が確認されており、事故から5日が経過した現在も行方不明者の捜索が続いている。

 緊急安全点検は事故の重大性を鑑みて展開されているもの。▽安全管理規定の順守状況▽事故予防措置▽救命設備の備え付け▽非常時の脱出手順―などの確認を含め、事故防止対策の措置状況を重点的に点検し、併せて安全指導を行った。

 那智勝浦町の勝浦観光桟橋では、紀の松島観光株式会社が運航するくじら号を対象に点検。同社では、天候が悪くなった場合には運航を中止したり、引き返したりなどの判断を船長が行っており、始発に先立って沖の状況を確認するなどの安全対策を講じているという。

 点検を終え、勝浦海事事務所の中川洋所長は「問題なく良好」と点検結果を伝え「安全を最優先に運航を。安全安心に運航していただけるようにわれわれも精いっぱい努力したい」。

 同社の鈴木哲也船長は「いろいろな所で船の事故が起きている。いつ点検に来ていただいても大丈夫なように備えはしているが、安全運航を目指して一層気を引き締めたい」と話していた。

(2022年4月29日付紙面より)

遊覧船遭難事故を受け点検を行う勝浦海事事務所の職員ら=28日、那智勝浦町
2022年04月29日
2 町の景観保ちきれいに
 県職員が道路清掃活動  (新宮市・那智勝浦町 )

 東牟婁振興局新宮建設部は26日、新宮市の国道168号と同169号、那智勝浦町の県道那智山勝浦線で本年度初となる清掃活動を実施した。職員約20人が参加し、各箇所でごみ拾いに取り組んだ。

 活動は観光客や地域住民たちの快適な道路利用や景観美化を目的に東牟婁地域の玄関口である3カ所で毎年4、8、12月の年3回行われている。

 小雨の中、参加者は2人一組となって道路を清掃。那智勝浦町では、体育文化会館やかつうら御苑などの歩道や道路沿いに落ちているたばこの吸い殻や空き缶、ペットボトルなどのごみを丁寧に拾っていった。

 同部職員は「植木の中などの見えにくい場所に空き缶や紙くずが捨てられているのが目立ちました。当地方には観光地もあり、地域の方々も日頃からきれいにしてくれていると思います。訪れた人たちが『また来たくなる町』と感じてもらえるよう、今後も取り組んでいければ」と話していた。

(2022年4月29日付紙面より)

丁寧にごみを拾っていく職員=26日、那智勝浦町の県道那智山勝浦線
2022年04月29日
3 新たな太鼓響かせる
 太地漁協が飛鳥神社へ奉納  (太地町 )

 太地町漁業協同組合(脊古輝人組合長)は27日、同町の飛鳥神社に新しい太鼓を奉納した。奉納報告祭で髙橋正樹宮司が太鼓を打ち鳴らし、町に力強い音を響かせた。

 以前神事で使用していた太鼓は1980(昭和55)年に太地水産協同組合が奉納したもの。祭典の始まりに鳴らす他、例大祭では樽神輿(たるみこし)の境内入場を知らせる重要な役割を果たしていたが、長年使う中で皮が破れてしまったため、太地漁協が中心となって新調する運びとなった。

 奉納報告祭には、脊古組合長をはじめとする漁業関係者や神社関係者が出席し、豊漁や町の発展を願って玉串をささげた。

 髙橋宮司は「大変ありがたい。祭典の始まりや神様のお出ましを告げる太鼓。新たな太鼓の響きに、神様も感応してくれたはず」と語り、脊古会長へ感謝状を贈呈。

 脊古会長は「少しでも響きが良いものをと思い、新調まで半年ほどかかったが雄牛の牛革を使用した太鼓にした。ようやく奉納できてうれしい。大漁を願い、新たな気持ちで一歩ずつ前に進んでいきたい」と話していた。

(2022年4月29日付紙面より)

奉納報告祭に参列した皆さん=27日、太地町の飛鳥神社
2022年04月29日
4 機関連携し救助活動展開
 上野山などで災害警備訓練  (新宮警察署 )

 新宮警察署(田原正士署長)が27日、防災関係4機関と合同で災害警備訓練に取り組んだ。

 大規模災害発生時の初動確立と機関連携による要救助者対応に万全を期す目的で計画。連携先として航空自衛隊串本分屯基地、串本町消防本部、串本海上保安署、串本町役場に合同参加を求めて臨んだ。

 この日午前2時に和歌山県南方沖でマグニチュード8・7の地震が発生したと想定し、訓練は発生から10時間後の設定で始めた。同保安署の巡視艇むろづきが新宮署第二機動隊5人と資機材を新宮港から串本漁港へ輸送、続き同基地の輸送トラックが要救助者のいる串本町の上野山防災広場まで輸送。到着後はただちに現地対策本部を立ち上げて防災相互通信用無線機などで串本町役場などと情報共有を図り、同隊が初動を固めるまでの間に同基地の隊員が先行して模擬倒壊家屋の進入位置を確保した。同隊はチェーンソーを使って取り除けない支障を開口し、閉じ込められた要救助者を救出し同本部救急隊や現地救護所へと引き継いだ。

 この日は小雨で時折濃霧に包まれる気象条件だったが、新宮署警備課の谷英人課長によると旧串本署が培った諸機関との連携を速やかに感得して、新宮署もこの連携を引き継ぐ姿勢を地域に示したいという思いでひるまず5機関計約40人で同訓練を敢行したそう。後半の訓練内容は1月12日に旧串本署が実施した同訓練をやや簡素化した内容で、田原署長はこの経験を今後の連携の足がかりとして持ち帰り検討して今後に生かすことを参加者に呼びかけて講評とし同訓練を締めくくった。

(2022年4月29日付紙面より)

串本町消防本部と連携し要救助者を救出する新宮警察署の第二機動隊=27日、串本町上野山
串本海上保安署(写真上)や航空自衛隊串本分屯基地(同下)とも連携
2022年04月29日
5 本紙エリアの受章者なし  令和4年春の褒章  
2022年04月29日
6 管内で感染拡大、警戒を  連休前に注意呼びかけ  (新宮保健所 )
2022年04月29日
7 描いて脳を活性化  月2回の進化絵教室  (新宮市 )
2022年04月29日
8 よろいかぶとなど展示  クマノミチの端午の節句展  (熊野市 )
2022年04月29日
9 「戦没者慰霊祭」開催へ  総会で川原田さんを会長に選任  (紀宝町遺族会 )
2022年04月29日
10 今回は1人5000円分を配布  「紀の宝商品券」5月中旬から発送  (紀宝町 )
2022年04月29日
11 14種類の石そろえて紹介  ヘンな模様の石展始まる  (南紀熊野GPC )
2022年04月29日
12 山盛りのタケノコ届く  天満保育園に円心寺から  (那智勝浦町 )
2022年04月29日
13 お悔やみ情報
  
2022年04月01日
14 航海安全や大漁願い見送る
 商業捕鯨で第7勝丸出港  (太地町 )

 太地町漁業協同組合(脊古輝人組合長)の捕鯨船「第7勝丸」(32㌧、竹内隆士船長、乗組員5人)が3月30日正午、4年目を迎えた商業捕鯨を行うために太地漁港を出港した。船員の家族や関係者らが大勢駆け付け、無事を祈りながら手を振り見送った。

 第7勝丸は3日(日)からの操業開始に向け、千葉県を目指す。房総沖では1隻のみでツチクジラ漁を実施する。同漁協によると、通常6~7月に行うツチクジラ漁を4月に実施するのは初の試みだという。

 その後は5月ごろに青森県で、千葉県と宮城県の船合わせて4隻が共同でミンククジラ漁に取り組む。続いて、6月には北海道網走市において共同でミンク漁、7、8月も釧路市にて共同でミンク漁、9、10月は千葉沖にて、第7勝丸のみでツチクジラ漁を行うとしている。帰港は11月初旬を予定している。

 昨年は国が定めるミンククジラの漁獲枠120頭より少ない91頭だった。同漁協は、海水温の上昇などが捕獲頭数に影響したと要因を挙げた。また、今年の漁獲枠はミンククジラが110頭で、ツチクジラが16頭となっている。

 水産庁の許可が下りれば、10月中に宮城県でニタリクジラ漁(2頭のみ)を実施する可能性もあるとした。今回は31日未明に出港予定だったが、天候を考慮しこの日の出港となった。

 出港を見送った同漁協の〆谷(しめたに)和豊参事は「安全に事故がないように祈るとともに、去年以上に捕れることを期待しています」。同漁協専務理事で日本小型捕鯨協会の貝良文会長は「海水温の上昇は数年続くこともあり、コロナ禍で価格が付きにくいなど商業捕鯨の開始後は苦労が続いている状況。天候が良ければ捕れるため、今年はぜひ大きくておいしいクジラがたくさん捕れることを願っています」と話した。

 竹内船長は「最近ではスーパーで生のミンクが売っているため、購入する人の姿を見ることもある。昨年は天候が悪く目標頭数に届かなかった。今年は持ち枠いっぱいまで捕獲できればうれしい。事故なく、頭数も捕れて安全に帰ることができれば」と語った。

(2022年4月1日付紙面より)

出港する第7勝丸の航海無事と大漁を願って関係者らが見送った=3月30日正午、太地町の太地漁港
2022年04月01日
15 手厚い看護の体制づくり構築
 1日、HCU開設  (新宮市立医療センター )

 新宮市立医療センター(中井三量院長)は1日から、3階に新宮東牟婁医療圏で初となる高度急性期病床(HCU)を開設する。病床は5床(面積=314・9平方㍍)を新設。発症直後で重症化リスクの高い患者や、手術後の全身管理が必要な患者などに対し、より手厚い看護を行う体制づくりを構築していく。

 HCUは「High Care Unit」の頭文字を取ったもので、日本語では「高度治療室」「準集中治療管理室」と訳される。集中治療室(ICU)と一般急性期病棟の中間に位置するとされているが、分類的には高度急性期病床となる。

 2016年に策定された「和歌山県地域医療構想」には、新宮・東牟婁医療圏について「高度急性期に関しては、奈良県・三重県の隣接した地域に高度急性期機能を担う病床がなく、高度急性期機能を保有する和歌山圏域・田辺圏域から遠方にある地理的な条件から、圏域はもとより県境を越えた周辺地域の拠点として、新宮市立医療センターに多くの患者が集中している」「高度急性期機能を備えた医療機関から遠方となる新宮圏域としては、25年の必要病床数としては44床との推計があり、この地域において高度急性期病床(44床)を担っていくべきとの意見が新宮保健医療圏構想区域検討会で決定された」と記載されている。

 HCUの新設に当たり、4人部屋6室を改修。入院対象者は手術後の全身管理が必要となる患者や、事故などによる危篤な救急患者となる。これまでは3階の手術室から各階の観察室に患者を移送していたが、同階にHCUが開設されることによりフロア内での移動が可能に。

 生体情報モニタリングシステムや人工呼吸器、ICUベッドなどの医療機器が設置されており、専属の看護師長1人と看護師20人が配置される予定となっている。

 総事業費は約2億8000万円(本体工事費1億9800万円、医療機器など購入費8200万円)。財源は県補助金1億1200万円、企業債1億6600万円、内部留保資金200万円。工期は昨年7月16日から今年3月7日。

 中井院長は、救急専門医の確保などの課題を挙げつつも「新年度からの開設に間に合って良かった。県の補助金を頂いて運営できるようになった。(医師確保に対して)当センターに来ていただけるように、今後も活動を続けていきたい」と話していた。

(2022年4月1日付紙面より)

1日から、3階にHCUが開設する=3月30日、新宮市立医療センター
HCUについて解説する中井三量院長
2022年04月01日
16 5G経由でいけすを遠隔監視 近畿大学とNTTドコモが実証実験 (串本町)

 学校法人近畿大学と株式会社NTTドコモが3月30日、串本町串本沖で第5世代移動通信システム(通称・5G)と水中ドローンを活用して完全養殖クロマグロを飼育するいけすを遠隔監視する実証実験に取り組んだ。

 2020年に両者で締結した「5Gの推進、『スマートシティ・スマートキャンパス』創造に関する包括連携協定」に基づく取り組みで、同町域では昨年9月にくしもと町立病院―同大学病院間で実施した遠隔医療支援以来の実証実験となる。

 同支援時は移動基地局を据えてローカル5Gの通信環境を確保したが、以降昨年末に大字串本一帯でNTTの商用5Gが開局。今回はその通信環境をさっそく活用し、同大学水産研究所大島実験場と同大学東大阪キャンパスを結ぶ形で試みた。

 実証内容の目的は養殖業のさらなる効率化(現行でダイバーがこなしている作業の一部代替)で、同実験場は重さ10㌔前後の完全養殖クロマグロを飼育するいけすを実証実験の場として提供。同ドローンのいけすへの投入など不可避の現場作業を図りつつ5G経由で同キャンパスから同ドローンを遠隔操縦し撮影したいけす内の映像をリアルタイム伝送したほか、その映像情報に基づいて作業を指示する想定で別に準備したアーム付き同ドローンの現地操縦者がいけす内の死亡魚(今回の実験では同程度の大きさの模型を使用)を回収する手順も試みた。さらにNTTは、撮影した映像を自社クラウドサービスへ保存し、アーカイブ共有可能とする実証にも取り組んだ。

 同キャンパスで実験に参加した近畿大学水産養殖種苗センターの岡田貴彦センター長は、事前にわずかな映像遅延の説明があったが実際には感じられなかったと遠隔監視の印象をコメント。その映像からダイバーがいけすに入るよりも同ドローンの方が完全養殖クロマグロのストレスは小さいように見受けられた、と今回の実証内容の有用性を見据えるなどした。

 両者は今後も実証内容の検証を重ねて目的に資する成果を目指すとしている。

(2022年4月1日付紙面より)

完全養殖クロマグロのいけす内遠隔監視の実証に臨む実験参加者=3月30日、串本町串本沖
5G経由で伝送した映像の一部(近畿大学提供)
2022年04月01日
17 畝状竪堀群と堀切見つかる
 京城跡の整備で新たに  (紀宝町 )

 2019年、紀宝町指定文化財に指定された同町大里の京城跡(みやこのじょうせき)で、新たに畝状竪堀群(うねじょうたてぼりぐん)と堀切が見つかった。

 京城跡は相野谷川中流域にある平山城跡。紀伊続風土記には1585(天正13)年に豊臣秀吉の臣下、堀内氏善(うじよし)によって建てられたとの記述がある。

 海抜約70㍍の小高い山頂部を中心として、北東の曲輪(くるわ)と周囲に設けられた畝状竪堀や堀切などの防御施設から構成される。当時、山城としては全国的にも希少な石垣造りの城壁も築かれていたことから、かなりの規模と威容を誇る城であったと思われる。

 今年1~2月の下草刈り、間伐、支障木伐採により東側に四つの竪堀、堀切が確認された。町教育委員会では、間伐などで城の形状が分かり始めているとし、来年度も環境整備を続けていくという。

  □     □

■看板制作



 相野谷中学校の新2年生9人は授業「京城跡を学ぶ」で案内看板を制作し、京城跡保存・活用・整備検討委員会の寺尾邦義委員長に託した。1年生だった昨年度、学校近くの京城跡を訪れ、郷土の文化遺産を学習。その際「案内版がなく、文化財に思えない」と感じた生徒たちが発案して看板作りに着手した。スギ、ヒノキの板に「石垣」「竪堀」「堀切」などを彫り、1人1枚の計9枚を完成させた。

 寺尾委員長は「生徒の手作りに価値を感じる。立派な看板で設置場所を検討したい。生徒たちにはこれからも京城跡に関心を持ってもらいたい」と話していた。今後、検討委員会に報告した上で、設置場所などを話し合うという。

(2022年4月1日付紙面より)

新たに見つかった畝状竪堀群(青色箇所)
間伐、支障木伐採が進む紀宝町大里の京城跡
生徒たちが手作りした案内看板
2022年04月01日
18 PCR検査等期間延長  「県民の皆様へのお願い」変更  (和歌山県 )
2022年04月01日
19 永年継続企業と優良店舗表彰  第153回議員総会で  (新宮商工会議所 )
2022年04月01日
20 若者たちの「ヨリドコロ」に  仲之町に若者応援センター開設  (新宮市 )
2022年04月01日
21 優美なシダレザクラが八分咲き  熊野那智大社の内庭で  (那智勝浦町 )
2022年04月01日
22 会社と地域の発展に寄与  優良従業員21人を表彰  (新宮市 )
2022年04月01日
23 堂道橋交差点の改良完成  3月31日付で供用を開始  (串本町 )
2022年04月01日
24 第1回定例会一般質問(終)  古座川町議会  
2022年04月01日
25 暖かい一日を楽しむ  記念通り商店街「本まぐろ祭り」でにぎわう  (熊野市 )
2022年04月01日
26 山神慶子さんら受賞  全国書初展で数々の賞に  (書清会 )
2022年04月01日
27 「平岩桜」たくましく開花  水害耐えたソメイヨシノ  (新宮市熊野川町 )
2022年04月01日
28 お悔やみ情報