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2022年02月18日
1 産婦人科医師を派遣予定
 近畿大学と包括連携協定締結  (新宮市 )

 新宮市はこのたび、人的・知的資源の交流と活用推進を目的に、学校法人近畿大学(大阪府東大阪市)と包括連携協定を結んだ。16日、新型コロナウイルス感染状況を鑑みオンラインを通して行われた締結式には同大学の世耕弘成理事長と田岡実千年市長が出席した。取り組みの第1段として、医師不足となっている市立医療センターに同大学病院からの産婦人科医師派遣を予定しているという。

 同市は大学創設者・世耕弘一氏(1893~1965年、市名誉市民)の生誕地。同大学附属新宮高等学校・中学校や水産研究所新宮実験場が所在するなど、ゆかり深いつながりがある。そういった関係性から両者はこれまでも地域活動や人材育成など、産官学の連携によってさまざまな取り組みを行ってきた。

 両者の連携をさらに拡大・深化させるこのたびの協定締結。今後、①医療・健康・福祉・スポーツ・育児②防災・減災③教育および人材育成④まちづくり⑤生涯学習⑥学術研究⑦国際交流⑧施設の利用―に関することや⑨その他前条の目的に沿い、両者が必要と認める事項を展開し地域振興に取り組んでいく。同大学はまずは先行して①~④の4分野において市の支援を行っていくという。

 締結に当たり、田岡市長は「市が抱える地域課題についてあらゆる分野から解決に向けたご支援とご協力を頂けることを大変喜ばしく、また心強く感じている」と世耕理事長と同大学の尽力に感謝。「今後、さらに連携を深める中で地域の皆さまが安心安全で心豊かで元気に暮らせるまちづくりにまい進していく」と誓い、さらなる協力を求めた。

 世耕理事長は、産婦人科医の退職に伴い、分娩(ぶんべん)継続が困難となっている市立医療センターの実情について述べ「市長や市議会、また地域住民らから分娩の再開・継続を望む悲痛な要望を受けて検討を重ね、協力を決断した。医師派遣により分娩再開が可能となり、当面安定的に継続もできると考えている。医療だけではなく、縁の深い新宮市ともっと関係を深めるべきだと思った」と締結に至った経緯を説明。

 同大学病院では県と連携し地域医療枠を設けていることや、医学生に対し地域医療のやりがいや地域の魅力を伝える取り組みも実践していること、他分野における取り組みに対する展望などを語り「新宮市と近畿大学には大きなポテンシャルがあると思っている。これを機に関係性を深化させていきたい」とあいさつした。

 同大学病院は非常勤医師を定期的に派遣する他、現在同大学病院に勤務している産婦人科医師1人が退職し、市立医療センターの常勤医として勤務する予定。

(2022年2月18日付紙面より)

田岡実千年市長(右)と近畿大学の世耕弘成理事長が包括連携協定を締結した=16日、新宮市役所
2022年02月18日
2 堀町長がモデルナ製PR
 3回目ワクチン接種で  (那智勝浦町 )

 新型コロナウイルスのワクチン集団接種が進む那智勝浦町の体育文化会館で16日、堀順一郎町長が3回目の接種を行ったた。ワクチンはモデルナ製で、種類問わず安心して接種が受けられることをPRした。

 先月24日から65歳以上の一般高齢者の3回目接種が始まり、この日で9日目。町によると、接種率は14日現在、18・5%で接種は順調に進んでいるとし、目立った副反応などの報告もないとしている。また、町民からは少量だが、ファイザー製のワクチンを望む声もあったという。

 昨年7月に1回目、8月に2回目の接種を行い、どちらもファイザー製のワクチンを接種している堀町長。

 3回目接種を終えて「モデルナ製に不安のある方も多いので、皆さまに安心いただくためにも、今回モデルナ製での接種を行った。ファイザー製を2回接種後にモデルナ製を接種すると抗体が上がるとも聞いている。空きもあるため、接種できる方は申し込んで打っていただけたら」と述べた。

 町では供給量の関係で日時によってワクチンの種類が異なるため、スマートフォンやパソコンなどでそれらが選択できるウェブ予約も勧めている。

  □     □

■今後のスケジュールなど



 榎本直子福祉課長によると、前倒しの接種を行っていくことから、2回目接種が遅れた対象者などを除けば、全体的には4月半ばに3回目の接種を終えることになるという。

 また、12歳以下の子どもの1回目接種については「現段階では検討中だが、3月下旬の接種を予定している」と話していた。

(2022年2月18日付紙面より)

モデルナ製のワクチンで3回目の接種を行う堀順一郎町長=16日、那智勝浦町の体育文化会館
2022年02月18日
3 白銀の世界に様変わり
 熊野地方でも積雪  

 今シーズン最も強い寒気が流れ込んだ17日、全国各地で積雪があり、温暖で知られる熊野地方でも未明から雪が降った。

 那智勝浦町の熊野那智大社では境内が白銀の世界に様変わりした。

 紀宝町の山間部でも朝には雪が積もり、朝日を浴びる雪だるまもお目見えした。

 和歌山地方気象台によると、17日朝の最低気温は古座川町西川で氷点下2・8度、串本町潮岬で0・7度、新宮市で1度などだった。

(2022年2月18日付紙面より)

境内に雪が積もる=17日午前7時20分ごろ、那智勝浦町の熊野那智大社
朝日を浴びる雪だるま=17日午前7時18分ごろ、紀宝町大里
2022年02月18日
4 「色川の棚田群」が選定
 農林水産省の「つなぐ棚田遺産」  (那智勝浦町 )

 農林水産省はこのほど、優良な棚田を認定する「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」を実施し、全国から271地区の棚田が選ばれた。和歌山県内で8地区が選定され、那智勝浦町の「色川の棚田群」もその中に名を連ねた。

 「つなぐ棚田遺産」は、棚田地域の振興に関する取り組みを積極的に評価するとともに、国民に棚田地域の活性化や棚田の多面的な機能への理解と協力を呼び掛けることが目的。過去には日本の棚田百選も実施された。

 選定基準は▽積極的な維持・保前の取り組みがなされ、今後も継続される見込みがある▽原則として、勾配が20分の1以上の一団の棚田が1㌶以上ある▽棚田を含む地域の振興に係る取り組みに、多様な主体・多世代が参加している―ことが必須要件。さらに「農産物の供給の促進」「国土の保全、水源の涵養(かんよう)」「自然環境の保全」「良好な景観形成」「伝統文化の継承」「棚田を核とした地域の振興」のいずれかに関する取り組みが優れた棚田。

 14日に開催した外部有識者から構成する「つなぐ棚田遺産選定委員会」において、選定された。

 県内では「色川の棚田群」以外に、紀美野町中田の「中田の棚田」、橋本市柱本の「芋谷の棚田」、有田川町清水の「上湯・あらぎ島」、同町沼の「沼の棚田・段々畑」、同町久野原の「久野原の棚田」、同町沼谷の「沼谷『天空の棚田』」、同町杉野原の「杉野原の棚田」が選ばれた。

 認定証授与式は各市町でオンラインにより開催される。また、東京都にある和歌山県のアンテナショップ「わかやま紀州館」では3月末まで「つなぐ棚田遺産」を紹介する特設コーナーが設置され、色川の棚田米など棚田地域の特産品を販売している。

 なお、令和5年秋ごろには那智勝浦町で全国棚田(千枚田)サミットが開催される。

  □     □

■「色川の棚田群」

 「色川の棚田群」は色川棚田地域振興協議会が保全を行っており、同地域では40年以上前から移住に力を注いでいる。多様な人材を受け入れ、地域が一体となって棚田の復田や維持管理に努めてきたという。

 棚田地域振興法を活用して同協議会を組織し、色川地域内6カ所の棚田が連携・協力して、保全・活用に取り組んでいる。さらには若い人材が地域で活躍し、棚田オーナー制、農業体験などの都市農村交流、ウェブの活用や農泊なども実施している。

(2022年2月18日付紙面より)

「つなぐ棚田遺産」に選定された「色川の棚田群」(和歌山県東牟婁振興局提供)
2022年02月18日
5 銀白色に輝くネコヤナギ  新宮市高田川沿いで  
2022年02月18日
6 産婦人科医師「速やかに周知を」  各課が所管事務を報告  (新宮市議会総務建設委 )
2022年02月18日
7 住民の目や鳥楽しませる  岩淵さん宅のシダレウメ  (那智勝浦町 )
2022年02月18日
8 地域の平穏無事など祈願 王子神社で例大祭 (新宮市)
2022年02月18日
9 部活動や生徒会活動なども  各小学校で入学説明会  (矢渕中 )
2022年02月18日
10 松田君、前さんが校長賞に輝く  第4回きなん小中学生俳句コンクール  (紀南高校 )
2022年02月18日
11 ウメにメジロとにぎやか  三尾川の上田正弘さん宅  (古座川町 )
2022年02月18日
12 役場などに窓口設けて対応  町県民税など相談受け付け  (串本町 )
2022年02月18日
13 駐車場内の事故にご注意!  チラシ配布など通じて事故防止啓発  (新宮警察署 )
2022年02月18日
14 お悔やみ情報
  
2022年02月16日
15 伝統の味、今に引き継ぐ
 広角でこんにゃく作り  (新宮市 )

 新宮市新宮(広角)で「蒟竹笑(こんちくしょう)」を営む田中倫通さん宅で昔ながらの製法にこだわったこんにゃく作りが行われている。手作りのこんにゃくは同所玄関横の無人市場に並んだ途端に売り切れるほどの盛況ぶりだ。

 倫通さんが体調を壊し仕事を辞め、家の倉庫を改修し「蒟竹笑」を開設したのは約10年前のこと。無人市場で手作りのこんにゃくや山や畑で採れたタケノコや野菜、自家製の梅干しなどを販売しつつ、近隣住民の寄り合いの場としても同所を提供している。

 こんにゃくは、こんにゃく作りで有名な熊野川町篠尾(ささび)地区から山一つ隔てた場所に位置する九重地区出身の妻・みちよさんの父・栗須武一さんから製法を受け継いだ。熊野川町の家庭ではかつて、正月に向けて年末にこんにゃくを製作。篠尾地区でも各家庭でイモを栽培しこんにゃくを生産していたが、過疎化・高齢化の影響で作る家庭は減少している。

 「年末、妻の実家に行ったらこんにゃく作りを手伝わされた。(栗須さんから)わしら、もうようせんからお前らが覚えーよ、と言われた」と倫通さん。

 取材に訪れた14日は午前9時ごろからこんにゃく作りを開始。コンニャクイモをゆでてミキサーで細かくし、あくを入れてこねて成型し釜で長時間ゆがく。3時間以上かけて40個が完成した。成型用の型も倫通さんの手作りだ。

 倫通さんは「少しの水加減、あくの入れ方で出来上がりが変わってくる」と継承の難しさを話しながらも「手間暇かけた分おいしい」と笑顔を見せる。みちよさん手作りのゆずみそをたっぷりのせていただくと、大地の恵みが口いっぱいに広がる。

 こんにゃくは基本的に注文販売だが、倫通さんの気まぐれで作った日は販売を知らせる旗とともに無人市場に並ぶとのこと。

(2022年2月16日付紙面より)

釜で約1時間かけてこんにゃくをゆでる田中倫通さん=14日、新宮市新宮
出来たてのこんにゃくとゆずみそ。自然の恵みが口に広がる
2022年02月16日
16 スポーツ好きになってほしい
 地域活性化起業人が活躍  (那智勝浦町 )

 昨年4月から那智勝浦町へ赴任した「地域活性化起業人」の島田匡平さんが現在、町内の6小学校の体育指導や社会人向けのスポーツプログラムを通じ、町の健康づくりや健康課題改善に向けて奮闘している。

 地域活性化起業人とは、三大都市圏にある民間企業の人材を地方公共団体が一定期間受け入れ、そのノウハウや知見を生かして業務に従事してもらうことで地域活性化を図る取り組み。総務省が推進し、県内の受け入れは那智勝浦町が初となる。

 島田さんは、全国でフィットネススタジオや介護リハビリ施設などを展開する株式会社ルネサンスのトレーナー。本年度の上半期は未就学児とその親を対象とした「すくすくワークショップ」や保育所、中学校、下半期は小学校の放課後スポーツ教室や社会人向けの「ルネサンスプログラム教室」で活動している。高齢者向けのウオーキング教室にも協力し、全年齢の町民と関わりながら健康増進に努めている。

 10日には町立太田小学校で月1回の全校体育があり、1~6年生20人を相手にバスケットボールを指導。児童は「片足立ちでバランスを取る」「両手を挙げて前にジャンプで進む」などのウオーミングアップの後、ボールさばきやシュートの練習で汗を流した。

 大下泰河君(6年)は「シュートの練習が楽しくて、上達していると思う」。同校の体育主任の塚貴記教諭は「1年生でも参加できる難易度にしつつ、6年生も飽きさせない授業づくりは学ぶことが多い。10月の『速くなる走り方』では、実際に子どもたちの走るフォームが変わり、タイムも速くなった。運動会前などに実施すれば、子どもたちに目標ができ、さらに楽しめるのでは」と期待を寄せる。

 島田さんは「小学生向けの教室はバランス感覚を伸ばすことを重視しつつ、スポーツを好きになってもらいたいという思いでやっている。社会人向けには、肩こり解消などの機能改善プログラムが人気です」と本年度の取り組み振り返る。今後について「スポーツに苦手意識を持っている層にもアプローチしていきたい。新型コロナウイルス感染拡大で難しいこともあるが、地域のサロンや運動教室にも、依頼があればぜひ協力したい」と意欲を見せていた。

(2022年2月16日付紙面より)

シュート練習に励む児童=10日、那智勝浦町立太田小学校
地域活性化起業人の島田匡平さん
2022年02月16日
17 代表参列で祭神に礼尽くす
 水門神社で例大祭「水門祭」  (串本町 )

 串本町大島にある水門(みなと)神社で12日、例大祭「水門祭」があった。新型コロナウイルスの情勢により今年も大前の儀のみで奉仕。大島区の稲田賢区長ら神社関係要職16人が代表参列して主祭神・誉田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇)への礼を尽くした。

 この例大祭は近年、祭員確保の事情で2月11日に近い土曜日を本祭日として執り行っている。当日は大前の儀で始まりお的の儀や大座の儀、祭神の渡御、櫂伝馬競漕(かいでんまきょうそう)や還暦者などの餅まき、お山倒しやお鏡取り、獅子舞の奉納などさまざまな行事を営み、その見どころは東牟婁地方でも屈指の多彩さを誇る。

 今年は「獅子舞だけでも」と青年団体の大同会が発起したものの、にわかな感染拡大の勢いにより断念を余儀なくされ、水門神社祭典保存会(木下正己会長)は昨年同様大前の儀のみとすることを決した。

 この日の大前の儀は町長や航空自衛隊串本分屯基地司令など来賓を迎えず、区内の神社関係要職のみで奉仕。本殿を開扉して神饌(しんせん)をささげ、祝詞奏上に続いて一同で玉串をささげるなどして礼を尽くした。神事後は直会(なおらい)も営み、神酒と生米を口にして神徳にあやかった。

 2年続きの神事のみという状況を受けて稲田区長は「若い人が獅子舞やお的で頑張ろうとしたのにオミクロン株で中止となってしまったことが残念だが、この状況もじきにワクチンや飲み薬が広まって落ち着くと思う。若い人には来年も頑張ってほしいし、(担い手の)高齢化で祭りを続けるのは大変だが自衛隊の協力もいただいて次こそ元の形でできれば」と先々に願うところを語った。

 この日は先だって祈年祭の神事、例大祭後は初午(はつうま)の神事(厄払いなど)も執り行った。

(2022年2月16日付紙面より)

代表参列で神事を執り行う大島区内の神社関係要職=12日、水門神社
玉串をささげて祭神への礼を尽くす水門神社祭典保存会の木下正己会長
2022年02月16日
18 入学前に仲良くゲーム  新入児童と新6年生との交流会  (相野谷小 )
2022年02月16日
19 利用期限を3月13日まで延長  紀宝町の「紀の宝お食事券」  
2022年02月16日
20 おうち時間を楽しんで  1~3歳に絵本贈る  (紀宝町 )
2022年02月16日
21 計画策定に向け意見反映  第19回熊野川懇談会  (国交省近畿地方整備局 )
2022年02月16日
22 基本的な感染予防徹底を  米良孝志会長が語る  (新宮市医師会 )
2022年02月16日
23 御弓行事や剣道形奉納 下里神社「御弓祭」 (那智勝浦町)
2022年02月16日
24 証言や記録を振り返る  1960年チリ地震津波㊤  
2022年02月16日
25 すっぱいは 成功のもと 南高梅  「和っと驚く紀州自慢川柳」結果発表  (第一生命 )
2022年02月16日
26 リーフレットで学びを発信  高池小4年事業所協力求め  (古座川町 )
2022年02月16日
27 高齢化などで回覧を廃止  区長会制度維持し4月1日から  (太地町 )
2022年02月16日
28 お悔やみ情報