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2022年02月23日
1 東くめの生きた時代
 南葵音楽文庫アカデミー  (新宮市 )

 和歌山県教育委員会と新宮市教育委員会は19日、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」会議室で「令和3年度南葵(なんき)音楽文庫アカデミー春」を開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から人数を制限して実施。和歌山大学名誉教授の泉健さんと和歌山信愛大学・同女子短期大学非常勤講師の小山譽城(よしき)さんが講師を務め、約20人が聴講した。

 同文庫は、徳川頼倫(とくがわ・よりみち、1872~1925年)侯爵が設立した私設の図書館である南葵文庫の音楽部門に端を発しており、その息子である徳川頼貞(1892~1954年)が継承するとともに、音楽および音楽学の専門図書館に向け拡充。1977年以降、読売日本交響楽団が所蔵している。和歌山県との委託契約により2017年に紀州徳川家ゆかりの地である同県で一般公開のはこびとなった。

 同アカデミーは、文庫が所蔵する資料およびコレクションの基礎を築いた頼貞を中心に、定期講座やレクチャーなどを通じて内容や魅力を紹介する目的で実施している。

 泉さんは「東くめの生きた時代と南葵音楽文庫」を題目に、日本で初めて口語による童謡を作詞した東くめ(1877~1969年)の生きた91年間と南葵音楽文庫の歴史を重ねながら、日本における西洋音楽の受容の歴史を振り返りながら紹介。南葵音楽文庫が大人の世界での西洋音楽の受容に貢献したことに対し、くめは子どもの世界で西洋音楽の受容に貢献したと説明した。

 頼貞との関係性について「くめは頼貞の15年前に生まれて15年後に亡くなっている。2人の人生は重なっている」と説明。母方の祖母・滝本吉弥が「古事記」「古今和歌集」などの古典文学を読み聞かせてくれたことなどを、童謡作詞家として花開いたくめの土壌の一つとして紹介した。

 泉さんは、東京音楽学校の2年後輩で、くめと組んで多くの作品を発表した瀧廉太郎や、同期卒業生のバイオリニスト安藤幸、大阪音楽学校(現大阪音楽大学)を設立した永井幸次らについても解説した。

  □     □

 小山さんは「紀州藩付家老水野忠央(ただなか)の文化政策」をテーマに講話。第9代新宮藩主・忠央が行った各種政策などについて話した。

 紀州藩は他の御三家の付家老と連携して幕府に待遇改善を願い出るなど、付家老という地位に満足せず独立した大名に昇格するためにさまざまな運動を展開。

 水野家は、資金を貸し付けて御炭山をつくり、新宮の池田、勝浦に浜役所を設置。炭納屋を建てて大量の木炭を貯蔵し、江戸に送って莫大(ばくだい)な利益を得た。また、ニッケイを栽培して製薬局を開いたり、ハゼやミカンの植栽を奨励するなどの産業育成も行った。

 経済政策の他、積極的に文化政策も展開。忠央が刊行した「丹鶴叢書(そうしょ)」について小山さんは「吉田松陰は忠央を『奸(かん)にして才あり、世すこぶるこれを恐る』と評した。松陰にとっても無視できない存在であったのでは」と話した。

(2022年2月23日付紙面より)

東くめ(新宮市提供)
泉健さん
小山譽城さん
2022年02月23日
2 改正法対応などを考える
 電子帳簿保存法セミナー  (串本町商工会 )

 串本町商工会主催のオンラインセミナー「今こそ始めるDX!電子帳簿保存法対策セミナー」が21日にあり、25人が参加して改正法への対応の仕方を考えるなどした。

 このセミナーは、1月1日施行の改正電子帳簿保存法により従来の紙による書類保存が猶予期間(2年間)以降認められなくなることへの対処を今から始めてほしい、という思いを込めて計画した。当初は1月下旬に会場聴講の形で開く予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中止。オンライン実施に切り替えて再計画し、聴講を呼び掛けた。

 当日はDX(デジタル・トランスフォーメーションの略称、デジタル技術による変革の概念)アドバイザー資格を持つASMILE(アスミル)株式会社(旧和歌山ゼロックス株式会社)の星野淳一さんが講師として登壇。事業に関係する書類を▽帳簿▽自社書類▽他社書類(紙)▽電子取引書類(PDF)―に区分し、それぞれどのような対策が求められるかを解説した。

 自社の帳簿や書類はパソコンで作成するケースが大半のため、相手の事情で紙に出力しても自社はそのデータを電子保存すれば対応可。相手から紙で見積書などの書類が送られてきた場合はスキャンし電子保存する対応が必須となる。電子取引はどのような状況がそれに該当するかを紹介しつつ、書類のやりとりがPDFとなるのでその電子保存が必要になる。

 税務署による承認制度が廃止されるなど経理面での負担緩和が進む一方、数年ごとの税務調査で税理士が求める電子データをパソコンなどの画面ですぐに示せる状況が今後必要となる。星野さんは電子データの効率的な管理方法やSaaS型クラウド活用によるタイムスタンプの不要化を紹介し、経理処理や電子契約などの省力化(生産性向上)システムがあることにも触れつつ▽保存ルール▽検索ルール▽保存先(同クラウドのストレージサービスを推奨)を決めて電子化を進めることを勧めた。

 電子保存の義務化はそう遠い話ではなく、同社も手伝いができるので今から対策を始め、できれば来年10月導入のインボイス制度を視野に入れてそれまでに完了してもらえればと促すなどした。

(2022年2月23日付紙面より)

オンラインで開かれた電子帳簿保存法対策セミナーの様子
2022年02月23日
3 版画907点を審査 展示は本年度も中止に (新宮・東牟婁)

 東牟婁地方美育協会(会長=芝﨑勝善・宇久井小学校長)は18日、那智勝浦町教育センターで「東牟婁地方学校版画展」の作品審査会を開いた。新宮・東牟婁地方の小中学校40校から907点(小学校665点=特別支援63点含む、中学校242点=特別支援8点含む)が出品された中から、特選80点、準特選120点を選出した。

 戦後教育の中で「子どもたちに『木の国』和歌山の特産品である木材を使った作品づくりの機会を」との思いから始まり、70年近い歴史がある取り組み。郡独自の版画審査会や展示を実施しているのは県内でも新宮・東牟婁地方のみだが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため本年度の展示会も中止となっている。

 審査は美育協会役員のみで実施し、刷りの美しさや人物の表情などのポイントを見て議論を進めた。木版画の他、中学生の作品ではステンシルやドライポイント、コラグラフなどの技法を使った作品も多く出品されていた。

(2022年2月23日付紙面より)

中学生の作品を審査する役員ら=18日、那智勝浦町教育センター
2022年02月23日
4 早咲きのオオシマザクラ
 モニュメント前でほころぶ  (太地町森浦 )

 太地町の玄関口である森浦で、早咲きサクラとして知られるオオシマザクラの花がほころび、通行人や乗車する人々の目を楽しませている。

 サクラは県道沿いに建てられたザトウクジラのモニュメント近くに植えられたうちの一本。近年になって毎年、2月上中旬にかけて花を付けている。

 バラ科サクラ属で、古くから燃料として利用されてきたことから「タキギザクラ」とも呼ばれている。

 モニュメントとサクラを一度に収めようと、車を止めてスマートフォンで撮影する運転手の姿も見られた。同乗していた40代女性は「クジラのモニュメントとサクラが一緒に見られるとは思わなかった。きれい。良い一枚が撮れました」と話していた。

(2022年2月23日付紙面より)

クジラのモニュメントと早咲きのオオシマザクラ=21日、太地町森浦

2022年02月23日
5 串本―二色間で上水道融通  緊急連絡管供用開始を発表  (串本町 )
2022年02月23日
6 紀南学園、2カ年で改築へ  公設市場で広域議会  
2022年02月23日
7 年月越え場所移したアジサイ  開花を待ち望む声多く  (那智勝浦町 )
2022年02月23日
8 コロナ収束を信じて  感染対策施しプレーに励む  (新宮GG同好会 )
2022年02月23日
9 花と鳥がお出迎え  田嶋さん宅のミモザ満開  (那智勝浦町 )
2022年02月23日
10 証言や記録を振り返る  1960年チリ地震津波㊦  
2022年02月23日
11 4年7カ月にわたり尽力  前行政相談委員・南さんに感謝状  (御浜町 )
2022年02月23日
12 1年後に迫った紀宝町議選  議員定数13から11に  
2022年02月23日
13 中咲人君(矢渕中)が三重県代表に  中部日本個人・重奏コンテスト  
2022年02月23日
14 お悔やみ情報
  
2022年02月19日
15 地域を支える漁業に触れる
 宇久井中2年が大敷へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長)の2年生14人が18日早朝、宇久井漁業協同組合(向井誠士組合長)協力の下で漁業体験学習に臨んだ。第三十宇久井丸と第三十六宇久井丸に乗船した生徒たちは、大型定置網(通称・大敷)から旬のブリやワラサが引き揚げられる様子を間近で見学し、地域を支える漁師の仕事を肌で感じた。

 宇久井大敷の歴史は1926(大正15)年に始まる。黒潮の影響を受ける好漁場であり、ブリやサバ、アジ、サワラなどを主に、四季折々の魚種が取れる。48(昭和23)年にはブリの大漁によって宇久井中学校の旧校舎が建設されたとも伝わっている。

 漁業とのつながりの深い同校は20年以上にわたって海洋教育に取り組み、地元漁師自らが講師となって漁業の歴史や漁法、魚種、料理法などを生徒たちに伝えている。漁業に関わる人々の苦労や水揚げの喜びを共にすることで、将来的な後継者育成も視野に入れている。本年度は新型コロナウイルス感染対策のため、2年生29人が2日間に分かれて乗船する。

 明け方の宇久井漁港に集合した生徒たちは、漁師と共に沖合約3㌔の定置網へ出漁。この日はブリやワラサ約20本が水揚げされ、漁協関係者は「量は少なかったが、ブリに脂がのって形が良くなってきた。次回の乗船時は大漁を期待している」と語った。

 祖父が漁師をしているという亀井星空(きらら)さんは「漁の話をよく聞いていたが、実際に漁を見るのは初めて。大きな魚を間近で見られて、迫力があった」。田原まなさんは「これまで漁師さんの講話を聞いて学習してきたが、想像以上に体力を使う、自然との関わりが深い仕事だと感じた。漁師さんの手際の良さやチームワークが印象的だった」と話していた。

(2022年2月19日付紙面より)

夜明けに第三十宇久井丸で出漁する生徒ら=18日、那智勝浦町の宇久井漁港
水揚げされたブリやワラサ
2022年02月19日
16 生涯現役の就労を支援
 中高年向け就職説明会  (新宮市 )

 新宮市生涯現役促進地域連携協議会は16、17の両日、同市神倉のハローワーク新宮で福祉の職場就職説明会を開いた。介護や障害者福祉施設4事業者が集まり、市内在住の55歳以上を対象に職種や仕事内容などを丁寧に説明した。また、両日とも55歳以下の参加も良しとした。

 厚生労働省の「生涯現役促進地域連携事業」の採択を和歌山県内で初めて受けた同協議会。和歌山労働局の受託事業として就業を希望する人と雇用を希望する企業や事業所へのマッチングを行い、中高年齢者の雇用の促進と生きがいづくりの場への参加などの支援を実施している。

 これまでに「高齢者向け就労意識調査および企業向け雇用ニーズ調査」「生涯現役セミナー」「重点業種におけるスキルアップセミナー」「高齢者向けの総合相談窓口設置」「事業所訪問による業務の掘り起こし」などを行ってきた。

 今回の募集は介護、教育や生活支援、ケアプランの作成、送迎などの業務内容。▽児童養護施設紀南学園(児童福祉)▽社会福祉法人美熊野福祉会(障害者福祉)▽社会福祉法人紀友会(老人福祉・介護)▽社会福祉法人いなほ福祉会(障害者福祉)―の4事業所が参加した。各事業所の担当者が詳細を説明し、来所者の質問に答えた。

 ハローワーク新宮の榎坂博文所長は「若年層の人口流出があるため、この地域では55歳以上の方々の労働力は重要な力となる。面接会において、皆さまが自分に適した仕事を見つけ、生涯現役でご就労いただけたら幸いです」。

 同協議会事務局担当の西利行さんは「今回は55歳以上にとらわれず、若い方にも呼び掛けを行った。介護の現場においては人材不足も懸念されている。この機会を通じて企業さまの手助けにもつながれば」と話した。

 同事業は3カ年事業のため、本年度3月31日(木)をもって終了となる。同協議会事務局によると、詳細は未定だが、市単独による継続も視野に入れて現在、協議を進めているという。

(2022年2月19日付紙面より)

就職説明会の様子=16日、新宮市神倉のハローワーク新宮
2022年02月19日
17 元気いっぱいの大絵馬見に来て
 勝浦八幡神社境内に設置  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)の境内には現在、子どもたちが手作りした元気いっぱいの大絵馬が掲げられている。大絵馬を撮影する参拝者の姿も見られている。

 大絵馬は昨年12月半ばに同神社として初めて制作されたもの。神社本庁の過疎地域活性化推進施策を同社が受け実施。太地町在住で日本画家の土長けいさん指導の下、町内の3歳から12歳までの子どもたち32人が今年の干支「寅」を自由に描いた。

 12月末に境内に設置され、評判だという。今後も毎年、大絵馬作りを実施するという。

 髙橋宮司は「お正月には、絵馬作りに参加した子どもたちとそのご家族が参拝に来られていた。写真を撮られる人も多いです。ご参拝の際にはぜひ、元気いっぱいの大絵馬も見ていただけたら」と話していた。

(2022年2月19日付紙面より)

子どもたち手作りの大絵馬が境内に彩りを添えている=12日、那智勝浦町の勝浦八幡神社
2022年02月19日
18 栄養、運動、人とのつながりを
 フレイル対策のポイント  

 新型コロナウイルスの影響で、外出する機会が減ったことにより、健康への悪影響が懸念されている。高齢期の健康を守るためには、持病や生活習慣病の悪化を防ぐとともに、心身の機能の衰えに早く気付き、適切な対応策を講じることが有効だ。

 そのために課題となるのが「フレイル(虚弱)」対策。フレイルにならないためには「栄養」「運動」「人とのつながり」が重要だという。

 フレイルとは、加齢に伴い気力や体力など心身の活力が低下するとともに、社会的なつながりが薄れている状態をいう。健康と要介護の間のような状態で、放置すると健康や生活機能を損なう可能性がある。

 高齢期は筋肉量が落ちやすいため、タンパク質を取り、栄養バランスの良い食事をしっかり食べることがポイントとなる。

 歩く速さが以前より遅くなったり、立ち座りなどで支障が出ている場合はフレイルの恐れがあり、転倒による骨折は要介護状態を招く大きな原因となる。▽週2回以上、30分程度歩くなどの運動▽廊下や階段などに手すりを付け、家の中の危険場所の改善―なども心掛けてみては。

 心の健康状態が不安定な場合は、生活のリズムを整えることや、散歩など気分転換になる方法を考えることが大切で、つらいときは無理せず、心身を休めることが大切。

 「閉じこもり」はフレイルを招く原因となるため、買い物や散歩などの社会参加を心掛けることも予防につながるという。

 身近に相談できる人がいると心強いが、近くにいない場合は地域包括支援センターなどに相談し、健康状態が良くない状況が続いていたら、かかりつけ医や保健センターなどに相談し、急な健康状態の悪化の場合は医療機関への受診を。

(2022年2月19日付紙面より)

2022年02月19日
19 新宮弓友会Bが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2022年02月19日
20 山口酒店が優勝
 第175回職場対抗ボウリング大会  
2022年02月19日
21 開催を信じ優勝目指す
 新人戦に向け練習に励む  (新宮高校女子サッカー部 )
2022年02月19日
22 牛乳パックのしるし  太田小・加苅愛心さんが発見  (こども新聞 )
2022年02月19日
23 医師不足問題「働き掛けを」  各課が所管事務を報告  (新宮市議会教育民生委員会 )
2022年02月19日
24 花ほころび始め春告げる  和泉さん宅のシダレコウバイなど  (那智勝浦町 )
2022年02月19日
25 釈迦の遺徳をしのぶ  本廣寺で「涅槃会」法要  (新宮仏教会 )
2022年02月19日
26 中川さんと松實君が受賞  第60回和歌山県スポーツ賞  
2022年02月19日
27 子ども用マスクなどを寄贈  今後の予防期待し串本町へ  (株式会社イトー )
2022年02月19日
28 明神地内の県道通行再開へ  21日から昼間片側通行可に  (古座川町 )
2022年02月19日
29 高齢者施設向け初期対応手引き作成  往診する「かかりつけ医」も募集  (和歌山県 )
2022年02月19日
30 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第46回】栄養バランスは難しくない!  

 ご飯を作るとき、時短レシピばかりだと栄養が心配だという方がたくさんいます。栄養を考えるというのは一見とても難しいように思いますが、実際はそんなに大変ではありません! 栄養は大きく三つのグループに分かれます。この三つのグループをなんとなく頭に入れておけば、どんな時短レシピも栄養満点にすることができます。

 まずは、今最も注目されている赤色グループから。赤は、肉・魚・豆・牛乳などのタンパク質群です。いわゆる主菜になるメインの人たちです。どんな時短レシピにも、大抵入っているのではないでしょうか? 肉は鶏肉・豚肉・牛肉はもちろんひき肉、ハムやソーセージなどの加工肉もこの赤色に分類されます。魚も、魚介類全般と思ってください。他にも、乳製品のチーズやヨーグルト、大豆などの豆類、おみそなんかも赤色グループです。タンパク質は体づくりには欠かせません。体内のホルモンや酵素、そして免疫物質も作り出すので、とても大切な栄養源です。1食当たりここから必ず二つ以上を使うと意識するのがおすすめです。

 さて、今度は赤色とは反対に、悪役のように扱われている炭水化物の黄色グループです。ご飯や、パン・うどんなどの麺類。そして、芋類もこのグループに入ります。さらにサラダ油・オリーブオイルやごま油なども。そして、砂糖もこのグループです。糖質は、肥満のもととして嫌われていますが、実は体には必要なエネルギーです。なぜなら脳のエネルギー源になるのは糖質だけなんです。また、筋肉をつくるためにも糖質は不可欠です。取り過ぎはよくありませんが、特に育ち盛りの子どもたちには絶対に必要な栄養素になります。肥満が気になるなら、砂糖は控えて白米は玄米に、パンはライ麦に変えるなど低GIを意識してはいかがでしょうか? このグループも1食に一つは取り入れましょう。

 最後は、健康といえばみんな思い浮かべる緑色グループです。これは野菜と果物と覚えておけばオッケー。果物と野菜はほとんどここに入ります。芋類は、黄色グループですが、カボチャは緑色に入ります。カボチャは、野菜の中では糖質がやや高めですが食物繊維など栄養がとても豊富です。この緑色グループは積極的に取り入れたい栄養です。ここからも二つ以上は1食に入れていきたいところです。

 栄養バランスを考えるときこの三つのグループのもの全てを取り入れることを心掛けてください。例えば今日は丼にしよう!となっても、赤色グループから鶏肉を選んで親子丼!となれば、卵と鶏肉で赤はクリア!玉ねぎもしくは長ネギで緑は一つクリア。ご飯と油で黄はクリアです。でも、緑が少し少ないなと感じたら、ホウレンソウのスープを作ろうとかコマツナのおひたしを足そうとかキノコも具材で使っちゃおう!とかそういうことでいいんです。

 何よりも、笑顔のお母さんと楽しく食事をすることが子どもたちの心の栄養になるのです! ぜひ軽い気持ちで意識するところから始めてみてください。

(2022年2月19日付紙面より)