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2022年01月21日
1 幸福を招く縁起物
 節分前に「吉兆」作り  (熊野速玉大社 )

 節分(2月3日)を前に、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、縁起物の「吉兆(きっちょう)」作りが大詰めを迎えている。上野宮司をはじめとした同大社職員や巫女(みこ)、敬神婦人会のメンバーらが今月10日ごろから制作に取り掛かっていた。大(約90㌢)200本、小(約50㌢)800本を20日から同社で販売しており、希望者には郵送する(送料別)。

 「吉兆」は「良いことの兆し」の意味があり、古い信仰では、「お正月様(年神)」が「今年は豊年、凶事・疫病の起こらぬ良い年」と祝福したことから、この福神を迎えた木のことを「吉兆」という。

 大社境内の山林で採ったヤナギの枝を上野宮司が剪定(せんてい)して束ね、大福帳、小判、お守り、タイなどの小物をくくり付け、仕上げに直径約2~3㌢の赤、白、青、紫などの「もち花」を付けた縁起物。

 ヤナギはその生命力の強さ、力強さなどから福神が宿るとされている。節分に飾ると商売繁盛、家内安全などの幸福が訪れると信じられている。

 吉兆は2月3日(木)の節分祭でも授与するが、人気があり午前中で売り切れてしまうことも。値段は大が3000円、小が1800円。郵送希望者は同大社に電話(0735・22・2533)で問い合わせを。

 同大社では「疫病退散、家内安全、商売繁盛、福徳招来の御祈願を込めて奉製いたしております。皆さまにとって実り多き年となりますようお祈り申し上げます」と話している。

 今年の節分祭は、新型コロナウイルス感染予防の観点から「お焚(た)き上げ」を午前10時から開始。時間を短縮し午後8時までとする。午後7時からは「追儺(ついな)式」が営まれるが、鬼の登場はなし。福豆やお菓子まきも実施しない。

 厄よけ祈とうは午前9時から午後8時まで。同大社では各所に消毒液を設置するなどして感染防止に努めるとともに、参拝者に対してマスク着用などの感染対策を呼び掛けている。

(2022年1月21日付紙面より)

大詰めを迎える「吉兆」作りの様子=20日、熊野速玉大社
鮮やかな彩りの「吉兆」
2022年01月21日
2 対象住民に理解求める
 用地幅杭打設など説明  (一般国道42号新宮道路 )

 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所と和歌山県、新宮市は19日夜、新宮市王子町の市立総合体育館で「一般国道42号新宮道路」用地幅杭打設などに関する説明会を実施。地域住民に対し、事業を進めるに当たっての協力を求めた。

 2024年秋の開通を目指して工事が進む新宮紀宝道路と、開通している那智勝浦新宮道路を接続し、紀伊半島沿岸部における大阪府から三重県を結ぶネットワークの一部を構成する新宮道路。19年度に紀宝熊野道路とともに事業化。これをもって紀伊半島一周高速道路が全線事業化となった。

 同市あけぼのの「新宮北インターチェンジ(IC)」=仮=を起点とし、「新宮中央IC(仮)」を経て同市三輪崎の「新宮IC(仮)」を終点とする延長4・8㌔の道路で「南海トラフ巨大地震による津波や、大雨による浸水を回避することにより、災害時における安全性・信頼性を確保」「朝夕や休日に渋滞が発生する国道42号からの交通転換を図り交通渋滞を緩和」「広域的な周遊観光ルートの確保による観光客のさらなる増加」が主な整備効果として見込まれている。車線数は2車線となる見込み。

 この日の説明会は設計を基に事業を行う現地において用地幅杭の打設作業を進めるに当たり、当該土地所有者の理解と協力を求めることを目的に実施。当局はこれまでの経緯や作業の概要、用地補償の流れなどについて説明した。

 補償の種類や内容なども解説しつつ「十分にご理解いただけるよう説明を尽くし、誠意を持って話をうかがい進めていきたい」と理解を求めた。

 説明後には質疑応答の時間も設けられた。住民からは「4・8㌔間に三つのICが必要なのか」などの質問が上がり、当局は「三重県方面へのアクセス機能を確保するため」などと説明した。

 今後は物件調査や個別説明などを実施していく予定となっている。

(2022年1月21日付紙面より)

地域住民らが出席した説明会の様子=19日夜、新宮市立総合体育館
紀南河川国道事務所ホームページより
2022年01月21日
3 伊藤さんが総務大臣表彰受賞
 行政相談委員としての功績認められ  (那智勝浦町 )

 総務省和歌山行政監視行政相談センターは19日、那智勝浦町役場町長室で令和3年度行政相談委員総務大臣表彰の表彰式を開いた。長年の功績が認められた同町那智山在住の伊藤松枝さんが表彰を受け、堀順一郎町長らが祝福した。本年度の表彰者は全国で97人、和歌山県では伊藤さんのみの受賞となった。

 伊藤さんは元町立図書館長で行政相談委員を務めていた故・小岩研作さんに勧められ、2011年4月に総務大臣の委嘱を受けた。月に1度、町役場で開設される行政相談所で多数の相談事案に対応するほか、広報活動に汗を流し行政相談制度の周知や啓発にも積極的に取り組んでいる。現在、10年9カ月目を迎えた。

 15年度には県内の行政相談委員で構成される和歌山行政相談委員協議会の理事に就任。県内のリーダー委員として協議会の発展に努めている。

 担当した主な事案には、「公園に設置のビン玉のオブジェに囲いがなく、子どもが割ってしまったこともあり危険。対策をしてほしい」との相談があったという。

 伊藤さんは公園管理者と連絡を取り、オブジェ周囲にアクリル製の柵および注意書きをした説明板の設置などの安全対策にも尽力した。

 最も印象深い事案として、数十年にわたって悩みを抱えた相談者の対応を挙げた。行政相談事案ではなかったが、親身になって話を聞き、解決に至った際には「とても感謝してくださった。残念ながらその後、亡くなられたが、ご存命の間に解決できて良かったです」と当時を振り返る。

 賞状伝達後は同じく行政相談委員の濱﨑美佐登さんから伊藤さんに花束が贈られたほか、金子恭之総務大臣から各受賞者に贈られたビデオメッセージが流された。

 同センターの新井芳隆所長は「関わりのない案件や日々の生活相談などにも親身になっていただき、ありがたい」。

 堀町長は「日々、最前線で町民の皆さまの安心安全のためにご活躍いただき、ありがとうございます。吸い上げた声は町政に反映させていきたい」と感謝した。

 伊藤さんは「過分な賞を頂けましたのも、小岩さんや濱﨑さん、町、センターの皆さまのサポートのおかげ。相談委員になり、多くを学ぶことができた。今後も勉強を重ね、一人でも多くの方の困り事や心配事に寄り添うことができれば」と語った。

 行政相談は毎月第1水曜日午後1時30分から午後3時30分まで、同町役場で実施。今年10月の行政相談週間では、宇久井地区と色川地域で出張相談所を開設するとした。

(2022年1月21日付紙面より)

行政相談委員総務大臣表彰を受賞した伊藤松枝さん=19日、那智勝浦町役場(一時的にマスクを外して撮影)
コロナ禍以前に相談事案に対応する伊藤さん(右)の様子(総務省和歌山行政監視行政相談センター提供)
2022年01月21日
4 防衛大臣など貢献に感謝
 自衛隊串本地区協力会に  (航空自衛隊串本分屯基地 )

 串本町須江にある航空自衛隊串本分屯基地(中津洋紀司令)で19日に感謝状伝達式があり、自衛隊串本地区協力会(堀周雄会長)が防衛大臣、同協力会の小森正剛顧問が同隊中部航空警戒管制団司令の感謝を受けた。

 いずれも防衛基盤の育成や隊員の士気高揚に対する長年かつ多大な協力に対する感謝。平年は贈呈式を開いてじかに感謝を示すが新型コロナウイルスの情勢により本年度は同式を中止とし、昨年12月1日付で感謝を示して対象者に最寄りの拠点から記念品を添えて適時伝達している。

 同協力会は同基地とのつながりを礎にして1980年に発足。以来42年にわたって会員らは自衛隊活動への理解を深め、同基地の安定的運営に資するさまざまな協力支援を重ねている。同大臣、同司令ともその貢献を大と認め感謝を示している。

 感謝状は中津司令から堀会長と小森顧問へ伝達。併せて岸信夫防衛大臣からのメッセージを代読し、中津司令は「安全保障に災害対応など多様化する自衛隊任務の遂行は、国民や地域の皆さまのご理解とご協力なくしてはできない。これからも分屯基地一丸で頑張るので、引き続きご支援ご協力をお願いしたい」と述べてそれぞれの貢献に感謝した。

 感謝状と記念品を受けて堀会長は「この協力会を立ち上げて支援を重ねてこられた先輩方のおかげで防衛大臣から感謝を頂くことができ、ただただ光栄です。できることは限られているが、これからもできる限りの協力をしていきたい」、小森顧問は「自衛隊員の皆さまは国のため、国民の安全安心のために努力をされている。少しでも応援させていただけたらという思いですし、これからもそうしていきたい」とそれぞれコメントした。

(2022年1月21日付紙面より)

感謝状を手にする堀周雄会長(中)、小森正剛顧問(左)と中津洋紀司令=19日、航空自衛隊串本分屯基地
2022年01月21日
5 44人が合格  近大新宮中前期入試  
2022年01月21日
6 近大新宮高2年・長井貴成君が優秀賞  情報モラル・セキュリティコンク標語部門  
2022年01月21日
7 伝統行事通して交流  下里保でこま回し大会  (那智勝浦町 )
2022年01月21日
8 思い込めキッズマスク寄贈  串本、古座川に各500セット  (株式会社はま建装 )
2022年01月21日
9 手作りのたこ揚げて大喜び  高池小1年、蔵土の広場で  (古座川町 )
2022年01月21日
10 認定の概念や概要学ぶ  町職員対象のジオ研修  (串本町 )
2022年01月21日
11 防火戸通り抜け避難  井田小で火災避難訓練  (紀宝町 )
2022年01月21日
12 深海世界へ理解深める  6年生が端末通じ受講  (鵜殿小 )
2022年01月21日
13 米、ミカンの豊作に期待  農作物の作柄占う試粥会  (御浜町 )
2022年01月21日
14 樹木28種を紹介  「宇久井半島の幼木」展  (那智勝浦町 )
2022年01月18日
15 御燈祭りに向け安全確認
 神倉神社の石段検分  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で17日、石段検分が行われた。2月6日(日)の「御燈祭(おとうまつ)り」に向け、関係者が石段の安全を点検。ひび割れなどが約47カ所見つかり、祭り当日までに修繕する。

 「御燈祭り」は1400年以上前から続くとされており、熊野速玉大社例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」と合わせて国の重要無形民俗文化財(重文)に指定されている。白装束に荒縄を巻いた「上(あ)がり子」と称する参拝者が神倉山上で松明(たいまつ)に御神火を受け、山門の開閉とともに急峻(きゅうしゅん)な石段を一気に駆け下る勇壮な祭りとして例年、全国から大勢の人が訪れている。

 今年は新型コロナウイルス感染症第6波の襲来を案じ、約2000人の上がり子が山門内に集結することによって長時間の3密が避けられない状況にあることを考慮。クラスター(感染者集団)が発生する危険が高くなると予想されることから、昨年同様、最少人数の神職と介釈(かいしゃく)のみで営まれる。当日は正午から神倉山への入山を制限し、報道関係者や一般撮影者の入山も禁止。翌7日(月)の御燈祭り奉祝祭、餅まきも中止する。

 点検には同大社、神倉神社奉賛会(猪飼三雄会長)、神倉青年団(中山忠吏団長)などから6人が参加。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(1147~99年)が寄進したと伝わる自然石を積み上げた538段の石段を一段ずつチェックし、石が動くなどの問題箇所にチョークで印を付けていった。

 猪飼会長は「奉賛会として準備などは例年通り進めている。昨年に続いての規模縮小は非常に残念ですが、現在の状況を考えると仕方ありません。『来年こそ』の思いを持って、再び勇壮な祭りができることを信じています」と話していた。

(2022年1月18日付紙面より)

石段の点検を行う祭り関係者たち=17日、新宮市の神倉神社
2022年01月18日
16 本州最南端で芝焼き作業
 役職員らが消防と両輪で  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が14日、串本町潮岬にある望楼の芝の芝焼き作業に取り組んだ。敷地外への延焼防止のため同町消防本部(寺島正彦消防長)も協力。両輪で芝地のほぼ全面を焼き尽くした。

 この芝焼きは、枯れ芝に火を放って害虫を駆除し、地中にある芝の芽吹きを促す管理手法として1983年から実施。97年に本州最南端の知名度向上による観光の発展を期してイベント化、後に日没後に実施するようになり現在は1月最終土曜日を期日とするイベント「本州最南端の火祭り」として回を重ねるところとなっている。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年に続いて今年もイベントの中止を発表済み。他方で芝焼きは例年の管理として行う必要があるため、今年もイベントに向け事前にしている部分焼き(芝地の外周など一部を焼き延焼防止を図る作業)を全面焼きに振り替えてこの日行うに至った。

 当日は同協会の役職員や会員ら15人(ゲスト2人を除く)と同本部20人が作業に参加。同本部の事前散水と風向きを踏まえた判断に基づいて枯れ芝に火を放ち、広がる炎の動向を見ながらその範囲を広げて既設キャンプ場や木立、旭の森や最外縁(クロスカントリーコースより外側)を除く芝地を焼いた。

 今年の枯れ芝は例年より短かったが風が強く、作業は2時間弱で完了したという。島野会長(54)は「2年続けての中止で残念な思いはあるけれど、来年の今頃は小型ロケットの打ち上げ開始が見込まれコロナが落ち着けば近いタイミングで本州最南端の火祭りもできると思う。他のイベントも中止が続いている状況なので、来年こそはコロナに十分注意しながらでも何とかやって観光を盛り上げていきたい」と思うところを語り、役職員や会員による芝焼き作業を支えていた。

(2022年1月18日付紙面より)

枯れ芝に火を放って焼く南紀串本観光協会の関係者ら=14日、串本町潮岬
2022年01月18日
17 町内の安全無事を祈願
 海翁禅寺で秋葉山大権現祈祷  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町勝浦の臨済宗海翁禅寺(武内宗隆住職)で15日、一年の間、町内で火災や盗難がないよう祈願する「火盗守護秋葉山大権現御祈祷(きとう)」が営まれた。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から寺族のみで実施したが、今年は例年通り、町消防団(下地将仁団長)の幹部や団員8人が参列した。

 前夜には規模を縮小してどんど焼きを行ったが、昨年に引き続き、3密を避けるために15日の餅まきは中止とした。

 祈祷前には境内の鐘が鳴らされ、幹部らが供え物を持ち、一行は山頂の祠(ほこら)へ向かった。武内住職と武内洪淵(こうえん)副住職が読経を行い、火伏せの神として知られる「火盗守護秋葉山大権現」に今年の平穏無事を祈願した。

 また、この日は洪淵副住職の息子の弥那人(みなと)君(勝浦小1)も法衣を身に着け、初参列した。

 下地団長は「秋葉山大権現は勝浦の町を守る火の神様。町内で火事がないように安全祈願するとともにコロナ終息も願いました」。

 洪淵副住職は「普段は病気平癒なども願うが、今日は火盗守護の秋葉山大権現の祈祷。火事や盗難が少しでも減少することを祈願しました」と話した。

 武内住職は「昨年はお寺のみで営んだが、今年は消防団の皆さまも来ていただけた。コロナ終息も含め、町内の皆さまが無事で安全に過ごせるように祈願しました」と語った。

 なお、同寺の「火盗守護秋葉山大権現」は町消防団が願主となって建立され、1969(昭和44)年に同寺総檀家が再建したという。

(2022年1月18日付紙面より)

秋葉山大権現祈祷が営まれた=15日、那智勝浦町の海翁禅寺上の山頂
2022年01月18日
18 西田氏、5選の公算大  18日に告示、無投票か  (紀宝町長選 )
2022年01月18日
19 消火器の取り扱い学ぶ  相野谷小学校で防災訓練  
2022年01月18日
20 「健次は生涯熊野を愛した」  作家・中上紀さんが講演  (熊野市 )
2022年01月18日
21 食事や栄養など学ぶ  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2022年01月18日
22 新年の集いで誓い新た  新宮支部が安全祈願祭など  (県自動車整備振興会 )
2022年01月18日
23 正月遊びを楽しむ  中央児童館でかるた大会  (新宮市 )
2022年01月18日
24 新宮城跡を広くPR  総勢30人で保全清掃活動  (新宮YEG )
2022年01月18日
25 脱穀で得たもみを白米に  高池小5年生が精米体験  (古座川町 )
2022年01月18日
26 串本90㌢、浦神50㌢の津波  和歌山・三重に一時注意報  
2022年01月18日
27 お悔やみ情報
  
2022年01月12日
28 防災力の向上目指し
 2年ぶりに消防出初め式  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の体育文化会館で9日、令和4年消防出初め式があった。各分団の幹部や来賓ら約40人が出席。防災活動に尽力した団員らを表彰したほか、防災力向上への誓いを新たにした。

 新型コロナウイルス感染症の影響で昨年の出初め式が中止となったため2年ぶりの開催となった。感染防止対策の観点から規模を縮小し無観客で挙行。多くの町民が見学に訪れるパレードや一斉放水も中止とした。

 式典では殉職消防団員に対する黙とうに続き、国歌と町歌を静聴。

 昨年春の叙勲で瑞宝単光章を受章した元消防団長・貝岐昌志さんと、秋の叙勲で同じく瑞宝単光章を受章した元副団長・竹原昌男さんをたたえ、令和3年度県消防協会総裁表彰、東牟婁地域消防協会優良消防職団員表彰、町長表彰、消防長表彰、消防団長表彰が行われた。

 堀順一郎町長は受章者や団員らの尽力や新型コロナウイルス感染対策への協力に敬意と感謝を示し「自然災害などの被害を最小限にとどめるためには施設面の整備を進めるのも当然だが、町民の安心安全のためには一人一人の防災意識の向上も必要」と式辞。

 津波浸水域にある消防本部の高台移転や災害発生時に対策本部となる防災センターを併設するなどの対策を進めているとし「一人の命も失わないという精神の下、有事の際には迅速な行動ができるよう研さんを。また、それぞれの地域において町民の防災意識の啓発・向上にご協力を」と呼び掛けた。

 湯川辰也消防長は「新型コロナウイルス感染症の影響で引き続き厳しい状況が続いているが、災害はいつ何時発生するか分からない。町民の生命、身体および財産を守る崇高な使命を達成するため、引き続き基本的な感染対策を行いながら消防団活動に尽力を」とあいさつ。来賓の荒尾典男町議会議長、玉置昌彦・東牟婁振興局地域振興部長、谷洋一県議会議員がそれぞれ祝辞を述べた。

 下地将仁団長は「自分たちの地域は自分たちで守るという基本理念の下、町民が安心して暮らせるように消防人としての自覚と誇りを持ち、災害対応力の向上に努め、日夜訓練を重ねていく」と訓示した。

(2022年1月12日付紙面より)

各受章者を表彰した=9日、那智勝浦町の体育文化会館
2022年01月12日
29 コロナ終息や商売繁盛など願い
 熊野速玉大社で恵比寿祭  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内の熊野恵比寿(えびす)神社で10日、恵比寿祭(恵比寿神社例大祭)が執り行われた。神職らが参列し、新型コロナウイルスの終息などを祈願した。

 例年では商売繁盛や家内安全などを願い、前日夜の宵宮から縁起物の福笹(ふくざさ)や熊手を買い求める多くの人々でにぎわいを見せる同大社の「十日えびす」。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大の観点から昨年に引き続き、規模を縮小し神事のみを斎行。えびす様の御利益にあやかろうと、地域住民らが祭司を務めた上野潤権宮司に続いて玉串をささげた。

 神事を終え、上野権宮司は「新型コロナの影響で今年も福笹など縁起物の設置はできなかったが神事斎行に当たり多くの問い合わせがあった。こういった状況でも忘れていない人が多いとうれしく感じた」とあいさつ。

 「『虎口を脱する』ということわざもあるが、今年は光に満ちあふれて一日でも早く日常が戻り、来年こそは祭りが盛大に執り行われるようになれば」と話した。

(2022年1月12日付紙面より)

地域の発展やコロナ終息を祈願し、上野潤権宮司らが玉串をささげた=10日、熊野速玉大社境内の熊野恵比寿神社
2022年01月12日
30 6事業者連携し体験提供
 キャンプ主題にして実証  (古座川町 )

 古座川町で8、9日に6事業者連携によるキャンプイベントがあり、モニター客16人を受け入れてその在り方に対する意見を求めるなどした。

 このイベントは、同町観光協会を事務局とする複数の事業者で本年度に展開している「産学官民連携による観光型過疎地域課題解決実証事業」の一環。今回連携した事業者は▽古座川ジビエ山の光工房▽HYGGE▽田上おとり店▽北海道大学和歌山研究林▽Yocco▽古座川町観光協会―で、事業者からの誘い掛けに応えた芸能人を含む16人がモニター客として協力した。

 事業者はそれぞれの得意を発揮して連携し、テントの設営やまき割り、地元の食材を取り入れたキャンプ飯作り、各種体験(鹿革クラフト・木工クラフト・毛鉤(けばり)作り)やテントサウナなどの各体験を提供。モニター客は事業者の趣向を凝らした進め方にも触れながら2日間の行程を過ごし、その内容に対して意見を還元するなどした。

 同事業は観光庁「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」の採択を受けて展開していて、昨年10月にスタディケーション、11月にワーケーション、そして同イベントを実施し、これら領域に対応する資源提供を域内連携で形作ることを実践した。今月は日本航空株式会社(JAL)の協力を得てワーケーションも19日(水)から実施予定。以降はこれら実証の成果を今後の課題解決に生かすため事業者間で共有しつつ、観光庁に報告する流れとなっている。

(2022年1月12日付紙面より)

キャンプイベントの一端、鹿肉ソーセージ作りの実演の様子=8日、古座川町相瀬
2022年01月12日
31 110番の適正利用を
 署員らが広報啓発  (新宮警察署 )

 警察庁が定める「110番の日」である10日、新宮警察署(山田守孝署長)は新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店などで、110番の適正利用を呼び掛ける啓発活動を実施した。

 新宮署によると、2021年中の110番受理件数は6万2843件。うち、いたずらや間違い、無応答などの非有効は1万131件で昨年と比較し1285件の減少となった。主な通知内容は交通事故関係が29%と最も多くを占めている。

 同店正面入り口では和歌山県警のマスコット「きしゅう君」や署員、交番連絡協議会員ら11人が買い物客に対し、啓発物資を配布。「110番の適正利用をお願いします」と声掛けした。

 同署ではいたずら電話や間違い電話の110番によって、事件・事故などによる緊急の110番がつながりにくくなるため、犯人摘発や被害者救護の妨げになる可能性があると危惧しているとした。

 南良太地域課長は「緊急でない場合や問い合わせ、相談などは警察相談窓口(073・432・0110または#9110)に通報してください。適切な110番のご利用をどうぞ、お願いいたします」と話した。

 なお、同署では110番通報のポイントとして▽何があった(不審な人影など)▽どこで(場所、目印など)▽いつ▽犯人は(どの方向へ、服装は、人相は)▽今、どうなっている▽通報者の名前、住所、電話番号を慌てず伝える―の六つを挙げている。

 この日はイオン新宮店、JR新宮駅から出発するくろしお22号車内(JR紀伊勝浦駅までの区間)でも啓発を行った。

(2022年1月12日付紙面より)

110番の適正利用などを呼び掛けた=10日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
2022年01月12日
32 次回はキラフェス復活したい  イルミネーション撤収作業  (光の祭典in紀宝 )
2022年01月12日
33 具体的な目標を立てよう  小中学校で3学期始業式  (熊野市・南郡 )
2022年01月12日
34 全校生徒が共に完成祝う  大規模改修工事竣工式  (矢渕中 )
2022年01月12日
35 「停滞する町の復活を」  和泉行洋氏が事務所開き  (那智勝浦町長選 )
2022年01月12日
36 コロナ対策徹底・継続を  公立小中学校で始業式  (新宮・東牟婁 )
2022年01月12日
37 平癒願い枝打ち鳴らす  大泰寺、初薬師で本尊開帳も  (那智勝浦町 )
2022年01月12日
38 芳香漂わせつつ花盛り  樫野埼灯台のスイセン  (串本町 )
2022年01月12日
39 使命再確認し士気高める  事始め行事「消防出初め式」  (串本町・古座川町 )
2022年01月12日
40 お悔やみ情報
  
2022年01月07日
41 新春年賀会で決意新た
 新宮商工会議所  

 新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルで5日、新宮商工会議所(関康之会頭)の新春年賀会が開催された。2年ぶりとなった今年の年賀会は、新型コロナウイルス感染症の情勢を踏まえ規模を縮小して実施。同会議所役員ら30人が出席し、新春をことほいだ。

 関会頭は冒頭のあいさつで、昨年はコロナ禍で多くの行事やイベントが中止となる中、市文化複合施設「丹鶴ホール」の開館や、串本太地道路起工式などの明るい話題もあったと振り返り「オミクロン株や人口減少・少子高齢化に伴う人手・人材不足、後継者問題など多くの事案があるが、中小企業が抱えるさまざまな諸問題に積極的に取り組み、経営改善普及事業をはじめ引き続き事業者に寄り添った伴走型の経営支援を行っていく」と誓いを新たにした。

 来賓として出席した田岡実千年市長は、長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」紀南コース運行や新宮港へのクルーズ客船入港がもたらす交流人口増加について触れるとともに、3月から運航開始予定の瀞峡観光船の集客効果にも期待し「今年はサイクルツーリズムにも力を入れていきたい」。

 「ウィズコロナ、アフターコロナを見据えてしっかりと準備をしなければ。皆さんのお力をお借りしながら、新宮市の魅力を発信していきたい」とあいさつした。

 榎本鉄也市議会議長は「コロナ禍も3年目を迎えるが、感染症の収束後には歴史が大きく変貌してきた史実がある。前向きに、市長と市議会が一丸となって問題に取り組み、市民の努力が報われる新宮市につながっていくように頑張りたい」。

 濱口太史県議は「県としても感染拡大を少しでも抑えるための対策に取り組んでいるが、経済は大きなダメージを受けている。疫病にも耐えられる体をつくることはひいてはまちの発展にもつながる」と述べ、市の発展に力を尽くすとした。

 同商工会議所の夏山晃一顧問が、同市出身の岩出雅之監督率いる帝京大学ラグビー部の活躍を明るい話題として紹介し乾杯の音頭。新年の門出を祝った。

(2022年1月7日付紙面より)

夏山晃一顧問の音頭で乾杯した=5日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテル
関康之会頭
2022年01月07日
42 全国女子駅伝選抜を報告
 潮岬在住の久保凛さんら  (串本町 )

 串本町潮岬在住の久保凛さん(13)=潮岬中2年=らが5日、皇后盃第40回全国都道府県対抗女子駅伝競争大会の和歌山県チームメンバーに選抜されたことを田嶋勝正町長へ報告した。

 この大会は、都道府県ごとに中学2年生~社会人選手で結成したチームを対象として年1回、京都市を舞台にし日本陸上競技連盟が主催している。西京極総合運動公園たけびしスタジアム京都をスタート・ゴール地点とする全長42・195㌔の折り返しコースを9区間でつなぐ駅伝で、第3、8区(いずれも距離3㌔)が中学生限定区間となっている。

 和歌山県チームを結成する和歌山陸上競技協会は昨年11月下旬実施の主催事業「第6回記録会」中学女子3000㍍種目を第3、8区走者候補の選考会と位置付け。久保さんは記録9分51秒99で1位となり、メンバーに選抜された。「出たいなと思っていた大会なので、メンバーに選ばれてうれしかった」と念願の選抜を喜んでいる。

 この日は祖母でありジュニア駅伝串本町チーム監督の久保浩子さんや教育委員会教育課の山崎幸三さんらと共に報告に臨み、田嶋町長は「県代表に選ばれるのは素晴らしいこと。最高のコンディションで最大の力を出して頑張ってほしい」と激励するなどした。

 同大会は16日(日)午後0時30分スタート予定。同県チームはその直前で選抜3人(同種目1~3位)の中から出走者を決めるとしていて、良好にコンディションと実力を保てれば1位の久保凛さんの出走は大いに期待できるという。久保さんは「走るかどうかはまだ分からないけれど、走るなら前の人をできる限り抜いて次の人(=第4区走者)につなぎたい」と実現の自信をにじませながら意気込みを語った。

 同大会を共催する日本放送協会(NHK)によると5日現在、実施時はNHK総合テレビなどで様子を報じる予定という。

(2022年1月7日付紙面より)

全国女子駅伝和歌山県チームメンバー選抜を報告する久保凛さん(中)ら=5日、串本町役場
2022年01月07日
43 共通の目的持ち進む
 賀詞交歓会で結束固める  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の南紀くろしお商工会は、一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)、町水産振興会、南紀勝浦温泉旅館組合の協力の下に5日、町体育文化会館で、2年ぶりとなる「新春の集い!~賀詞交歓会~」を開き、関係者ら約70人が参加した。

 賀詞交歓会は商工業、観光、水産が一体となり町の活性化に寄与することが目的。新型コロナウイルス流行前までは毎年開催されていた。

 南紀くろしお商工会の森川起安会長は、コロナ禍の現状からGoToトラベルキャンペーンの再開やインバウンドが戻ってくることなどに触れ、終息後が肝要だと主張。今回配布されたパンフレットの「目的に向かって準備を積み重ねる時」「ポストコロナに向け、(略)共通の目的を持って、持続可能な取組を図っていきましょう」の一文を紹介した。

 今後については「観光協会の解散を巡ってさまざまなことがあったが、ラグビーで言うところの『ノーサイド』としてはどうか。熊野信仰やよみがえりの地、風光明媚(めいび)な自然、温泉、マグロがある那智勝浦町にとって最大のチャンスになる。行政や関係機関、団体、地域が一つとなって進む寅(とら)年であってほしい」と話した。

 堀順一郎町長はこれまで町が実施してきたまちなか商品券などのコロナ対策や新宮市立医療センター産婦人科の分娩(ぶんべん)予約休止に関する対応など報告。「観光客は文化や幸せな町を見に来る。そのためには町民の方々が幸せと思えるような町にしていきたい」と語った。

 また、この日は感染症対策のため、国歌や「一月一日」は歌わず、曲が流されたほか、恒例の鏡割りも行わなかった。荒尾典男町議会議長の乾杯の後、出席者は新年の抱負などを歓談し、交流した。

(2022年1月7日付紙面より)

町の発展を祈り乾杯した=5日、那智勝浦町体育文化会館
2022年01月07日
44 新春の森にかれんな花  バイカオウレン咲く  (古座川町 )
2022年01月07日
45 農福連携食品5品で認証  規格「ノウフクJAS」  (エコ工房四季 )
2022年01月07日
46 接種問わず検査など無料  和歌山県  
2022年01月07日
47 185人乗せ、にっぽん丸入港  新宮市  
2022年01月07日
48 若い人に贈る読書のすすめ  新宮市立図書館  
2022年01月07日
49 渡邉小姫さんが特別賞  中学生人権作文コンテスト  (那智勝浦町 )
2022年01月07日
50 町の安心、安全確保を決意  御浜町消防出初め式  
2022年01月07日
51 熊野大花火大会開催へ意欲  河上市長が年頭会見  (熊野市 )
2022年01月07日
52 団員一丸で防災意識誓う 感染症対策講じて消防出初め式 (紀宝町)
2022年01月07日
53 この一年、どんな年に?  新宮高校で始業式  
2022年01月07日
54 お悔やみ情報
  
2022年01月05日
55 近年ない水揚げに活気
 恒例のマグロ初市  (那智勝浦町 )

 はえ縄漁による生鮮マグロの水揚げ量が日本一の那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で4日、初市が行われた。この日は高知、徳島、沖縄、宮崎、千葉、和歌山県みなべ町のはえ縄漁船7隻がメバチ、キハダ、ビンチョウの各マグロなど約52㌧を水揚げした。初市においては近年にない水揚げとなり、市場は50社約70人の仲買人が集まり活気づいた。クロマグロの水揚げはなかった。

 初市開始前の午前6時50分ごろには式典が開かれ、堀順一郎町長はマグロの水揚げや町の水産振興に寄与する関係者らに感謝を述べ、「クロマグロの漁獲枠も増えたことは明るい兆し。町としてもさまざまな環境整備などにも尽力していきたい」と話した。

 続いて、和歌山県漁業協同組合連合会の額田浩事務局長と勝浦魚商協同組合の木下勝之組合長があいさつ。同町議会の荒尾典男議長の音頭で乾杯後、初市が開始された。

 県漁連勝浦市場の太田直久市場長は「初競りでの約52㌧は最近ではない漁獲量なので、上々の滑り出し。漁師の方によると、近海の漁場でビンチョウも釣れだしていると聞いている」と喜んだ。

 資源の回復などから昨年12月の国際会議でクロマグロの漁獲枠が15%増となったことについては「各船に割り当てがあり、漁獲量としても増えると思う。昨年はコロナ禍で値段が下がっていたため、今年は落ち着いてほしい。勝浦で良いクロマグロが取れ、良い値が付くことを期待しています」と語った。

 初市の水揚げ量はメバチが約300本、キハダ約200本、ビンチョウが約3000本の約52㌧だった。近畿や関東、東海地方へ出荷される。

(2022年1月5日付紙面より)

滑り出しが上々となった初市の様子=4日早朝、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2022年01月05日
56 新たな一年がスタート
 官公庁で仕事始め式  

 和歌山県庁や各市町村など官公庁で4日、仕事始め式があった。6日間の休業を終えた職員たちは首長らの訓示の下、気を引き締めて新しい一年のスタートを切った。

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■新宮市



 新宮市役所別館であった仕事始め式には、職員や来賓の榎本鉄也市議会議長や東原伸也副議長ら約70人が出席した。田岡実千年市長が「『市政は市民のために』を忘れることなく、公約の実行や諸課題の解決に向けた取り組みを誠心誠意進めていく」と所感表明。

 新型コロナウイルス対策やワクチン追加接種、市内経済の回復、防災、エコ広場、子育て支援策、市文化複合施設「丹鶴ホール」を中心とした文化振興・事業展開などを掲げ「市民生活に密着したソフト事業を強く推進していく」。

 また、福祉や教育、医療、医師確保などのさまざまな諸課題に対し「『市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまち』の実現を目指し、職員と共に渾身(こんしん)の力を込め取り組んでいく」と誓いを新たに。

 職員に向け「コロナ禍3年目。今年はウィズコロナ、アフターコロナを見据えた準備も必要。市民のため、市のためにしっかりと職務に取り組んでほしい」と訓示した。

 榎本議長は「行政の真価が問われる時代となってきた。まだまだコロナ禍ではあるが、一丸となりまちの活性化のために市政発展の期待に応えてほしい」とあいさつ。速水盛康教育長が「これから先の展望をしっかりと築いて見据えながら、市の発展にご協力を」と述べ、万歳三唱で士気を高めた。

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■那智勝浦町



 那智勝浦町では、庁舎大会議室で仕事始め式を開いた。約50人の管理職の職員が出席し、今年一年の業務に取り組むに当たり、気持ちを新たにした。

 町歌を斉唱後、堀順一郎町長は新型コロナウイルスの感染防止対策強化を提言。現在進める感染症関連の経済対策に触れ、「アンテナを張り巡らしていただき、町内で本当にお困りの方々を支援できるようにしたい。全国で実施するさまざまな取り組みの情報収集にも力を注いでほしい」。

 新年度予算や若い職員への指導については「予算策定は何のために、誰のために行うのかを改めて考えてほしい。そして自分たちの仕事の意義についても考え、率先して若い職員の方々にも周知してほしい。今年も大変な一年になるかと思うが、奮起して取り組んでください」と呼び掛けた。

(2022年1月5日付紙面より)

万歳三唱で士気を高めた=4日、新宮市役所別館
堀順一郎町長の訓示に気持ちを新たにする職員たち=同日、那智勝浦町役場
2022年01月05日
57 皇室や国家の安寧祈る 熊野三山で元始祭 

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)、田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の熊野三山で3日、皇室の弥栄(いやさか)や国家安泰、氏子、崇敬者の願望成就などを祈願する元始祭が厳かに執り行われた。

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■熊野速玉大社



 熊野速玉大社では、斎主を務めた上野潤権宮司が祝詞を奏上。巫女(みこ)たちが国の平穏無事を願い「浦安の舞」を奉納し神職らが玉串をささげた。

 神事を終え、上野権宮司は1940(昭和15)年に皇紀2600年を祝って作られた神楽「浦安の舞」の歌詞「天地(あめつち)の神にぞ祈る朝なぎの海のごとくに波たたぬ世を」に言及。「波風が立たず平和であってほしいとの祈りが込められている。今年は皇紀2682年。新型コロナや自然災害など、避けることのできない災いもあるが戦争は人間が生んだ災い。一人一人が地球環境や世の中のことを真剣に考えて手を携えていかなければ。個々の幸せとともに平和な世の中のために祈る一年になれば」と思いを語った。

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■熊野那智大社



 熊野那智大社では、本社と別宮・飛瀧(ひろう)神社で天皇の御位の大元始めをことほぎ、皇室の悠久と国運の隆昌(りゅうしょう)を祈った。

 飛瀧神社では、那智の滝に向かい男成宮司が祝詞を奏上。巫女が「那智の瀧舞」を舞う姿を、参拝客がカメラや動画に収めるなどし見物した。

 男成宮司は昨年と比較し年末年始の参拝客が増加したとし、「多くの方々にご参拝いただきありがたい。皇室の弥栄とともに皆さまの幸せや地域の繁栄をお祈りした。国民の一番の願いである新型コロナウイルスの終息も祈願いたしました」と語った。

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■熊野本宮大社



 熊野本宮大社では、関係者ら13人が参列。九鬼宮司が祝詞を奏上した後、参列者が玉串をささげていった。

 神事を終えた九鬼宮司は参列者に対し「この約2年間、新型コロナウイルスや変異株などにより厳しい状況が続いている。『今』という時間を大切にし、前へと進んでいただきたい」とあいさつ。

 毎年、元始祭に合わせて参拝を行っているという「まなご充敏後援会『真清会』」の竹中伸会長は「今年も滞りなく終えることができ安心した。今後の市の発展などを祈願した」と話していた。

(2022年1月5日付紙面より)

上野潤権宮司ら神職が玉串を供えた=3日、新宮市の熊野速玉大社
那智の滝を前に神事が営まれた=同日、那智勝浦町那智山の飛瀧神社
九鬼家隆宮司が祝詞を奏上=同日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2022年01月05日
58 建築業界の発展を願い
 新宮建築組合が釿始式  (熊野速玉大社 )

 新宮建築組合(廣田昌弘組合長)は4日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で鎌倉時代から伝わる「釿始式(ちょんなはじめしき)」を営んだ。

 釿始式は同大社の宮大工、小野家に伝わる仕事始めの儀式で、建築業界の発展を願い現在は同組合が継承している。

 この日は組合員約20人が参列。白装束に烏帽子(えぼし)姿の東友一郎さん(51)がヒノキの原木(樹齢約100年超、長さ約4・2㍍、直径約23㌢)をお神酒で清め、伊勢田宣延さん(48)と柚木芳文さん(48)が墨を打った後、東さんが鎌倉時代から同大社に伝わるカギ型の大工道具「釿」を「エイ、エイ」と3カ所に打ち付けていった。

 神事後、上野宮司は参列者に釿始めの歴史を紹介し「自然の中にある温かみや慈しみ、素晴らしい聖なるものを大切にするのが日本の民族。今年も一年、建築業界の発展を願っています」と奉仕に対して感謝を述べた。

 廣田組合長(60)は「コロナの影響もあり、厳しい状況ではありますが、例年通り斎行することができて安心しました。気持ちを新たに頑張り、伝統を絶やさないよう若い人たちに継承していければ」と話していた。

(2022年1月5日付紙面より)

原木に「釿」を打ち付ける東友一郎さん=4日、熊野速玉大社
釿始式に参列した皆さん(一時的にマスクを外して撮影)
2022年01月05日
59 町民目線の姿勢求める  役場本庁で仕事始め式  (古座川町 )
2022年01月05日
60 103人出席して心新たに  文化センターで成人式  (串本町 )
2022年01月05日
61 国家安泰やコロナ終息願う  王子神社で歳旦祭  (新宮市 )
2022年01月05日
62 2022年がスタート  熊野地方でも初日の出参り  
2022年01月05日
63 自覚持って新たな門出  成人式に106人  (那智勝浦町 )
2022年01月05日
64 良い一年になるよう願い  東仙寺で「除夜の鐘」  (新宮市 )
2022年01月05日
65 一年の平安など祈願  新年知らせる初太鼓  (熊野速玉大社 )
2022年01月05日
66 熊野水軍太鼓が奉納演奏  烏止野神社で初詣客を前に  (紀宝町 )
2022年01月05日
67 平穏な新年を祈る  元日の夜空彩る「新春花火大会」  (熊野市 )
2022年01月05日
68 「今の時代を生きていきたい」  成人式でそれぞれの思い胸に  (紀宝町、御浜町 )
2022年01月05日
69 お悔やみ情報