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2022年01月23日
1 原木市場で「初市」
 スギやヒノキ次々と落札  (新宮市 )

 新宮原木市場(谷口泰仁社長)は22日、新宮市あけぼのの同市場貯木場で「新春初市」を開いた。新宮周辺地域を中心に買い方が集まり、開始の合図とともにスギやヒノキが次々と競り落とされた。

 同市で木材の市売(いちうり)販売が始まったのは1956(昭和31)年。当地の有力原木生産業者が共同事業体として「新宮電柱木材協同組合木材市売部」を創設した。その後、利用度の増大に伴い公共性が重視され、新宮木材協同組合が中核となり66(昭和41)年、現在の原木市場が設立した。

 77(昭和52)年には全国植樹祭の一環行事として「第1回熊野木まつり」展示即売会を開催。以降、毎年4月の恒例記念行事となっており、熊野材のPRや需要開拓などに取り組むきっかけとしている。

 今年の初市は、新宮紀宝道路事業に伴う道路拡幅工事のため昨年に引き続き上貯木場で開催。熊野川町や那智勝浦町、古座川町などから樹齢60年以上のスギやヒノキ約1200立方㍍(約7800本)が出荷された。

 開催に当たり、谷口社長は「新型コロナウイルスの感染者数が毎日のように更新されており、あらゆる業種が大変厳しい状況に直面していると思う。皆さんも健康に留意し、この局面を乗り切ってほしい」とあいさつ。

 「今年、新宮原木市場はお客さまに喜んでいただけるように基本に立ち返り、昨年以上に材の安定した出荷に努めてまいりたい。役職員一同、市場の運営にまい進していく所存」と誓いを新たにした。

(2022年1月23日付紙面より)

木材が次々と競り落とされた=22日、新宮市あけぼのの新宮原木市場貯木場
2022年01月23日
2 孤立させない環境を 下里中で薬物乱用防止講座 (那智勝浦町)

 那智勝浦町立下里中学校(布引伸幸校長)で18日、薬物乱用防止講座があった。3年生32人が同町にある、なごみ薬局の薬剤師で産業カウンセラーの小林仁さんから薬物の危険性などを教わった。

 小林さんは日本と国外の大麻所持などについて、合法な国でも日本国籍者には罰則になると述べ「国外でも大麻をみだりに輸出や栽培、譲渡、所持の行為を行った者は大麻取締法による処罰の対象となる」と説明。「覚醒剤」「コカイン」「大麻」「危険ドラッグ」の特徴や実害などもスライドを使用して紹介した。

 違法薬物では中学生の逮捕事例を取り上げ「薬物は皆さんのすぐそばまで来ています。インターネットではあたかも大麻は害が少ないなど、日本の法律が遅れているかのように書かれているサイトがある。実際は依存症に苦しんでいる人がたくさんいます」と語った。

 薬物の使用や再犯防止の方法として▽薬物を使わなくてもいられる社会▽再犯しない立ち直れる社会▽依存しなくても生きていける自信―を挙げ「誰にでも失敗はあります。いつでも何度でもやり直すことができる。周囲が差別や偏見を決して持たず、それを認めチャンスをあげることが大事」と伝えた。

 山本華子さん(14)は「小学校の時に受けた授業では分からなかったけど、薬物に手を出すと抜け出すことが難しいという恐怖を改めて感じました。若い女性が想像以上に使用していたことにも驚いた。少しでも薬に手を出さないきっかけにするためにも自分自身はもちろん、他の人たちを孤立させないような環境を意識していければ」と話していた。

(2022年1月23日付紙面より)

講座に耳を傾ける生徒たち=18日、那智勝浦町立下里中学校
小林仁さん
2022年01月23日
3 感謝胸にそれぞれの道へ 近大新宮高校で卒業式 (新宮市)

 新宮・東牟婁地域のトップを切って22日、新宮市の近畿大学附属新宮高校(池上博基校長)で令和3年度(第57回)卒業証書授与式が挙行された。卒業生108人が感謝を胸に学びやを巣立ち、それぞれの道へ一歩を踏み出した。

 本年度は新型コロナウイルス感染対策のため保護者・在校生の出席は取りやめ、オンラインで式の様子を中継した。

 池上校長が4クラスの代表者に卒業証書、各賞受賞者に表彰状を授与。式辞では「人に愛される人、人に信頼される人、人に尊敬される人になろう」の校訓の下で喜びを分かち合い、人間関係を築いてきた生徒たちの学校生活に触れ、「愛し愛される、信じ信じられる、敬い敬われる。この表裏一体の関係を大切にすることで、自らの充実した素晴らしい人生につながり、社会に貢献できる人に成長することができる」とはなむけの言葉を贈った。

 在校生を代表して濱田青葉君(2年)が送辞。卒業生を代表して岡地優希君が、個性豊かな同級生に囲まれた3年間の思い出を振り返り「この学校に入学して、みんなに出会えたことをうれしく思う」と語り、教職員、保護者、在校生へ感謝の気持ちを伝えた。

(2022年1月23日付紙面より)

拍手を受け学びやを後にする卒業生たち=22日、新宮市の近畿大学附属新宮高校
2022年01月23日
4 新好が優勝 第174回職場対抗ボウリング大会 
2022年01月23日
5 小川羊子さんが優勝
 なちかつGGCクラブ大会  
2022年01月23日
6 近大新宮が全国大会へ
 近畿高校空手道大会で好成績  
2022年01月23日
7 そのままの自分を受け入れて  高田小中で人権学習会  (新宮市 )
2022年01月23日
8 過去10年で最少の63件  21年和歌山県企業倒産状況  
2022年01月23日
9 黒いコウノトリ発見?  さらに珍しい鳥が飛来  (那智勝浦町 )
2022年01月23日
10 クチナシの実が色づく  新宮市・浮島の森  
2022年01月23日
11 交流図り学び深める  パステルアート教室に10人  (新宮市 )
2022年01月23日
12 収集ボラで社会貢献を  ペットボトルキャップ、古切手など  (紀宝町社協 )
2022年01月23日
13 時短要請に協力する飲食店に  1店舗1日2万円を支給  (紀宝町 )
2022年01月16日
14 終息願い鬼面札づくり
 熊野那智大社で節分準備  (那智勝浦町 )

 2月3日(木)の節分を前に那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)では9日から「鬼面札」や福升の準備が行われている。ピークを迎えた14日は神職や巫女(みこ)が真剣な表情で鬼面札作りの作業を進めていた。

 災難よけのお札「鬼面札」と縁起の良い「福桝(ふくます)」を作っている。鬼面札はしめ縄の輪の中に赤鬼・青鬼を封じ込めた図柄で1969年に3代前となる篠原四郎元宮司が作成した木版画で翌70年から授与。独特の絵柄が人気で昨年末から予約が入るという。

 神職が縦35㌢、横45㌢の画仙紙に那智の滝の水で溶いた墨を版木に付け1枚ずつ刷り出し、巫女が「那智宮印」を押して、2000枚を仕上げる。モミの木製の福升は5合升で1升の半分であることから「繁盛(半升)升」ともいわれ350個作るという。

 𠮷田遥紀権禰宜(ごんねぎ)は「コロナ禍が続くと、多くの皆さまが気疲れしてしまい、これもまた厄災のきっかけとなってしまう。鬼面札は厄災よけ、家内安全の札。いま一度、用心していただき、新型コロナウイルス終息と皆さまが穏やかな一年をお過ごしいただけるように祈り、作成しております」と話した。

 鬼面札はすでに社頭で授与されており、郵便授与の受け付けは15日から開始。鬼面札は1枚800円、福升は1500円、福豆が300円。郵送授与希望時は別に送料が必要で、申し込みはFAX(0735・55・0643)かメール(nachi@kumanonachitaisha.or.jp)で受け付けている。問い合わせは同大社(電話0735・55・0321)まで。

 同社によると、来月3日の節分行事はコロナ対策を万全に施し、例年通り実施する予定だという。

  □     □

■那智山青岸渡寺では



 西国三十三所第一番札所である那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)では例年多くの参拝者が訪れる「節分会」を新型コロナの感染拡大防止の観点から中止する。

 同寺によると、節分で使用する祝升(いわいます)の作成や豆まき行事は実施せず、本尊の如意輪観世音菩薩の開帳と祈とうのみ執り行うという。

 髙木住職は「節分の準備を進めていたが、コロナの感染拡大に伴い、急きょ中止といたしました。残念だが、来年こそは通常通りできることを祈願しております」と語った。

(2022年1月16日付紙面より)

新型コロナウイルス終息の願いを込めながら節分準備が進められた=14日、那智勝浦町の熊野那智大社
2022年01月16日
15 全国棚田サミットに向け
 那智勝浦町実行委員会が設立  

 那智勝浦町でこのほど、全国棚田(千枚田)サミット那智勝浦町実行委員会(会長=堀順一郎町長)が設立された。14日、同町天満の町体育文化会館で設立総会および第1回総会があり約20人が出席。規約制定や予算を承認したほか、役員選出では那智勝浦観光機構の清水貞吾理事長を副会長に、酒井清崇東牟婁振興局長とみくまの農業協同組合の漆畑繁生代表理事組合長を監事に選出した。

 全国棚田サミットは、1次産業に対する意識の向上を図るとともに、棚田の魅力を再発見し、美しいふるさとの風景を次世代につなぐ契機とするために開催。令和5年度に同町で第28回サミットの開催が計画されており、全国から200~800人程度が参加する見込み。委員会は同サミットにおいて円滑な運営を図ることを目的に設立。サミットでは基調講演や交流会などを予定している。

 同町では色川が指定棚田地域に指定されており、中でも小阪の棚田は「棚田を守ろう会」が30年以上休耕していた田を復活させ保全に取り組んでいる。また、県が指定する美しい棚田・段々畑として認定している色川南平野の棚田も存在。その他の区でも山間部の厳しい環境で耕作をしていたことが分かる。

 なお、高津気地区に棚田の広がる地域はあるものの、2011年の紀伊半島大水害により農業用施設が被災され耕作できない状態が続いているが、しし垣といわれる施設もあり、獣害対策とともに棚田地域を有する里山の暮らしを残している。

 19年12月に旧色川村地域が指定棚田地域に指定。20年6月に色川棚田地域振興協議会が設立。同年8月に活動計画が認定されており、同地区における棚田を活用した地域振興活動が展開されている。

 開会に当たり、堀町長は「新型コロナウイルス感染症の影響もあるが、収束に向かうのではという気持ちを持ちつつサミットに備えたい」と成功に向けて協力を呼び掛け。

 「町には素晴らしい棚田がある。しかし全国的には耕作放棄された棚田も多い。棚田を復活し伝統文化を残すために頑張っていきたい」とあいさつした。

 委員会会議では▽規約の制定および改廃▽町棚田サミットの基本事項▽予算および決算▽その他町棚田サミットにおける重要事項―に関することを審議決定する。

(2022年1月16日付紙面より)

設立に当たりあいさつする堀順一郎町長=14日、那智勝浦町の体育文化会館
2022年01月16日
16 大漁や家内安全など願い
 飛鳥神社でお弓神事  (太地町 )

 太地町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)で13日、航海安全や大漁などを祈願する「お弓祭り(お弓神事)」が営まれた。漁業関係者などの参列者が境内の的を目掛けて全力疾走し、「セミ」を取り合った。

 髙橋宮司によると、以前は多くの漁師が祭りに参加していたため、漁から戻って作業を終える夕方に行われていたという。

 セミクジラを模した木製のセミは毎年、手作りの縁起物で直径約1・2㍍の的に三つ取り付けられる。本来は的を松に固定する留め具として用いられていた。セミを手にした人は大漁と航海の安全に恵まれるといわれており、持ち帰って家の神棚や床の間、船などに祭られる。

 髙橋宮司が矢を放つのと同時に参列者らが一斉に的まで駆け寄り、セミを奪い合った。「今年は取れた」「よし、取れた」とセミを手にした3人は笑顔で喜んだ。

 その後、鬼と見立てた的は参列者らが手で破り、切り分けた。松や竹の枝と共に的を玄関に飾ると破魔矢同様に魔よけになるとされ、参列者がうれしそうに持ち帰る姿が見られた。

 祭りを終え、髙橋宮司は「昔は町の大半が捕鯨に関わっていたため、海の安全や大漁を祈ったが、時代とともに働き方も変わっている。現在はそれらに加え、家内安全や商売繁盛の意味も込められている。一年の邪気を払うとともに、皆さまにとって良い一年であることを祈っています」と話した。

(2022年1月16日付紙面より)

セミを取り合う参列者ら=13日、太地町の飛鳥神社
髙橋正樹宮司が弓を構える
2022年01月16日
17 児童46人が受験
 近大新宮中で前期入試  (新宮市 )

 新宮市の近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)は15日、中高一貫コースの前期入学試験を実施した。児童46人(男子17、女子29)が受験し、国語と算数の筆記試験や面接に臨んだ。

 試験実施に当たり同校は▽試験室の机・椅子の消毒▽受け付けでの手指消毒と検温▽換気▽付き添いの保護者を1人に制限―などの新型コロナウイルス感染対策を取った。

 緊張した表情で入室した児童たちは、教職員から受験に関する諸注意を受け、気を引き締めて試験の問題に向かった。合格発表は19日(水)に、本人宛てに試験結果通知書が郵送される。

 後期入学試験の出願期間は2月2日(水)~7日(月)必着。試験日は12日(土)、合格発表は16日(水)を予定している。

  □     □

■高校前期入試日程

 近畿大学附属新宮高校の前期AO入学試験および一般入学試験の出願期間は1月19日(水)~25日(火)必着。試験日は29日(土)、合格発表は2月2日(水)に試験結果通知書を本人と出身中学校長宛てに発送する。

 問い合わせは近畿大学附属新宮高校・中学校(電話0735・22・2005)まで。

(2022年1月16日付紙面より)

試験に臨む児童たち=15日、新宮市の近畿大学附属新宮中学校
2022年01月16日
18 「感染予防に協力を」  見守り兼ねコロナ対策物品配布  (新宮市梅の木・広角町内会 )
2022年01月16日
19 西川流友華会新年に舞う  おさらい会と伝統文化親子教室発表会  (新宮市 )
2022年01月16日
20 お正月気分を満喫  丹鶴幼で新春お楽しみ会  (新宮市 )
2022年01月16日
21 自転車道PRを目的に  紀南高と道の駅協議会のコラボ企画始まる  (熊野市 )
2022年01月16日
22 新年の干支登山を楽しむ  山歩き部会が虎ケ峰へ  
2022年01月16日
23 町関連施設を休館、閉所に  独自の新型コロナタイムライン  (紀宝町 )
2022年01月06日
24 大人の自覚と責任胸に 新宮市、成人式に242人 

 新宮市の令和4年成人式が4日、同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」であった。振り袖やはかま、スーツ姿の新成人242人(男121、女121)が出席。田岡実千年市長や来賓らに見守られながら大人への第一歩を踏み出した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年の令和3年成人式は中止に。

 今年は抗原検査やワクチン接種証明書の提出に協力を呼び掛けるなど感染防止対策を徹底し、式典内容を簡素化。家族の入場を取りやめ新成人のみの入場とするなどの対策を講じつつ実施した。

 昨年10月に開館を迎えた同施設における成人式開催は初となる。なお、式典の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信が行われた。

 国歌と市歌斉唱(静聴)後、速水盛康教育長が「これまでの20年間の生活を振り返り今日の日を一つの節目とし、社会人としての自覚と責任、そしてふるさと新宮に誇りを持ち、自分自身の人生をたくましく切り開いて」と開会の辞。

 田岡市長が「コロナ禍も3年目。生活様式の変化を余儀なくされる中、戸惑うこともあったと思う。市としても対策を講じ、アフターコロナも見据えて一日も早く日常を取り戻すべく取り組んでいきたい」とあいさつ。

 長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」紀南コースの運行や新宮港へのクルーズ客船の入港、紀伊半島一周高速道路実現に向けた取り組みなどに触れ「観光が活性化すると関連する産業も活性化し新たな雇用も生まれる。ふるさとを誇りに思い、一緒になって市を盛り上げてほしい」と呼び掛けた。

 来賓の榎本鉄也市議会議長は「失敗を恐れず何事にもチャレンジしいろんな体験をしてほしい」と祝辞。

 新成人を代表して西桃果さん(20)が恩師や仲間、地域住民、家族らに感謝を述べ「新型コロナの影響で生活様式ががらりと変わり、先の見えないもどかしい思いや将来に不安を感じたが、そんな状況だからこそ人と人とのつながりや何気ない日常のありがたさに気付くことができた」。

 「これから先、どんな困難がやってこようとも自分の行動に責任を持ち、人のため、また自分のために精いっぱい歩んでいく」と誓いを新たにした。

 市教育委員の中村八十八さんのあいさつで閉会。最後に市の町並みや市内中学校の校舎などがスクリーンに映し出され、同市出身の臨済宗円覚寺派管長・横田南嶺老師がサプライズ登場。「途中で諦めなければ、思いや願いは必ず実現する」と動画で呼び掛けた。

(2022年1月6日付紙面より)

242人の新成人が出席した=4日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
西桃果さんが誓いの言葉を述べた
2022年01月06日
25 活気ある掛け声響く
 新宮公設市場で初市  

 新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場で5日、同市場協力会(小田三郎会長)主催の「令和4年初市」があった。午前7時すぎから初競りが始まり、威勢のいい掛け声が市場内に響く中、イチゴやダイコン、白菜、かんきつ類などが次々と競り落とされた。

 同市場は生鮮食料品の円滑な流通と安定供給を図り、周辺広域住民の食生活の安定に貢献することを目的に、1985年5月に県内の公設市場第1号として設置された。

 初競り前の式典で小田会長は、新型コロナウイルス感染症が及ぼす影響に触れるとともにワクチン追加接種の早期実施を待望し「コロナ禍が早く落ち着いて元の普通の日常が戻ってくることを願うばかり」とあいさつ。

 市場を取り巻く現状について、人口減少などにより市場の商圏が年々縮小傾向にあり、流通の多様化などで市場外流通が年々増大するなど厳しい状況にあると述べ「このような時こそ地域との密着性という強みをこれまで以上に生かしてきめ細やかなご商売を続けることが大事では」。

 生産者に対する所得向上の後押しや、地元小売業者の商売の下支えに力を尽くすとし「地域の消費者の皆さまへの生鮮食料品の安定供給という、この市場に課せられた使命を果たしていきたい」と誓いを新たにした。

 市場管理者の田岡実千年市長は、安全・安心な青果物、水産物の安定供給への尽力に感謝を述べ「公設市場としての役割を果たすべく、市場機能の充実・活性化に努めていきたい」と協力を呼び掛けた。

(2022年1月6日付紙面より)

威勢のいい掛け声が響いた=5日、新宮広域圏公設地方卸売市場
小田三郎会長
2022年01月06日
26 2年ぶり、厳かに弓引き神事
 豊作祈願する禱祭営む  (神内神社 )

 紀宝町神内の神内神社(宮地秀直宮司)で2日、新年の豊作を祈願する禱祭(とうさい)が営まれ、作柄を占うお弓神事が行われた。

 昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、2年ぶりに伝統の祭りが復活。新年早々にぎわいを見せた。

 神社で神事を執り行い、下澤深総代会長、川原田規泰区長、当主4人と矢拾い、御穀持ちの神内小児童4人らが身を清めた。当主は弓引きの高須崇さん、中前直也さん、後見人の楠本友茂さん、赤土雅則さん。矢拾いを井賀真央君(5年)、中前綸太君(4年)、御穀持ちは山本光姫さん(4年)、高須智菜さん(4年)が務めた。

 神事の後、参列者が行列を作り、鈴を鳴らしながら神社から200㍍ほど離れた宮田まで歩いた。宮田では弓引きの2人が約20㍍離れた位置から的を狙って2本ずつ計28本の矢を放った。中心に矢を射抜くと見物客から歓声と拍手が起こった。

 最後は澄み切った青空に遠矢を空に放った。この後、今年と来年の当主が集まり、神社で引き継ぎの儀を執り行って終了した。川原田区長は「地域の伝統行事が2年ぶりに復活して良かった。今年は的に20本の矢が当たり、豊作に期待が持てそう」と話していた。

(2022年1月6日付紙面より)

厳かにお弓神事を執り行う=2日、紀宝町神内
弓引き、後見人、矢拾い、御穀持ちらの皆さん
2022年01月06日
27 大漁や操業の安全を祈願
 熊野那智大社にマグロ奉納  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で初市が開かれた4日、和歌山県漁業協同組合連合会の額田浩事務局長ら4人が同町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)を参拝した。この日揚がったマグロを1本奉納し、大漁と漁業者の安全な操業を祈願した。

 今年の初市は4日午前9時時点では52㌧だったが、最終は約62㌧で税込み4764万853円と、近年にない水揚げだったという。

 約15㌔のメバチマグロが神前に供えられ、神事では神職が祝詞を奏上。巫女(みこ)が神楽「那智の瀧舞」を舞い、金幣(きんぺい)の儀が行われた。一同を代表し額田事務局長が玉串をささげた。

 男成宮司は奉納に感謝を述べ、「コロナ禍の中、漁業を取り巻く自然環境も日々情勢が変わり、ご苦労なされていると思う。神様のご加護の下、今年一年の豊漁と海上安全をお祈りいたしました」と語った。

 額田事務局長は「本日は大漁と安全を祈願させていただきました。市場では感染症対策に取り組んでいる。コロナが早く終息して、多くの方々に那智勝浦町のマグロをはじめとする水産物をおいしく楽しんでいただけたら幸いです」と話した。

(2022年1月6日付紙面より)

初市のマグロを奉納した和歌山県漁業協同組合連合会の皆さん=4日、那智勝浦町の熊野那智大社
生きの良いマグロ
2022年01月06日
28 清野健太郎君3度目の頂点  串本町勢、好成績を重ねる  (中高生読書まつり )
2022年01月06日
29 9日に田並劇場で先行公演  木皮成さんら合宿の延長で  (串本町 )
2022年01月06日
30 濵端ひとみさんが優勝  令和4年初射会  (新宮弓友会 )
2022年01月06日
31 ふるさと忘れず感謝持って  飛鳥神社で「新成人のご祈祷」  (太地町 )
2022年01月06日
32 町民のよりどころとなるよう  仕事始めで町長年頭訓示  (紀宝町 )
2022年01月06日
33 お正月休みを楽しんで  子どもたちが餅つき体験  (紀宝町商工会青年部 )
2022年01月06日
34 大きな夢と高い目標を  新成人151人を祝し激励  (熊野市成人式 )
2022年01月06日
35 お悔やみ情報